JP3050502B2 - カセットローディング装置 - Google Patents

カセットローディング装置

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JP3050502B2
JP3050502B2 JP7013628A JP1362895A JP3050502B2 JP 3050502 B2 JP3050502 B2 JP 3050502B2 JP 7013628 A JP7013628 A JP 7013628A JP 1362895 A JP1362895 A JP 1362895A JP 3050502 B2 JP3050502 B2 JP 3050502B2
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清三 三好
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンパクトカセット
を水平にローディングする場合等に適用されるカセット
ローディング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水平タイプのカセットローディン
グ装置では、ローディングベースにテープ演奏メカニズ
ムのほか、トレイ、テープ押えおよびテープ装着板に専
用のローディングモータ等を組込んで行なうタイプのも
のが多い。したがって、専用モータなどからなる開閉メ
カニズムを構成するローディング基板を別に必要として
いた。
【0003】以下、図面を参照しながら従来のカセット
ローディング装置について述べる。図40は従来のカセ
ットローディング装置を簡略的に書いた斜視図である。
101は筺体でローディング機構の配置を示す。筺体1
01の内部に設けられたテープ演奏メカニズム102に
カセットテープ103を供給して演奏するため、テープ
装着トレイ104を設け、ローディング基板106に設
けた専用モータ105の力によって、このテープ装着ト
レイ104、テープ押え107およびテープ装着板10
8を各々矢印方向に駆動して、テープ演奏メカニズム1
02に対して、カセットテープ103の供給と取出しを
行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のカセットローディング装置では、大きなロ
ーディング基板106にテープ装着トレイ104、テー
プ装着板108、テープ押え107および専用モータ1
05等を設けてテープ装着トレイ104の開閉とテープ
の装着を行うため、ローディング基板106、テープ押
え107、テープ装着板108を必要とし、ローディン
グメカニズム全体が大きく組立作業が困難でコスト高に
なっていた。
【0005】この発明は、上記従来の問題に鑑み、組立
容易で小型かつ安価にできるカセットローディング装置
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のカセット
ローディング装置は、テープ演奏メカニズムを構成し、
駆動源並びに駆動源により駆動される駆動伝達手段を有
するシャーシと、このシャーシに、駆動伝達手段によっ
て移動自在に支持された駆動ラックと、シャーシの軸受
に軸支される軸を有し、テープ演奏メカニズムに対し
て接近・離間する方向に軸を中心に回動自在に構成した
ホルダと、このホルダを回動方向に駆動するべく、駆動
ラックに設けられたホルダ駆動用伝達手段と、ホルダ
設けた回動軸と平行に設けられた軸受けに直接軸支さ
れ、ホルダの回動により上下方向に移動するとともに、
そのホルダの回動時に当該ホルダの回動にかかわらず軸
支を中心に一定量だけ回転復帰することにより常に水平
姿勢を保つトレイホルダと、このトレイホルダに保持さ
れ、水平方向に出し入れ自在に案内されてカセットテー
プの収納と取り出しを行なうトレイと、ホルダに設けら
れ、トレイを駆動するように駆動ラックに連動されたト
レイ駆動用連動手段とを備え、駆動ラックの駆動力によ
って、ホルダ駆動用伝達手段によるホルダの回動と共
に、トレイ駆動用連動手段によるトレイの移動を行い、
カセットテープのトレイへの着脱位置から演奏位置への
装着および取り出しを行なうように構成したことを特徴
とするものである。
【0007】請求項2のカセットローディング装置は、
請求項1において、トレイホルダが、トレイホルダばね
により一方向に回転付勢されており、トレイホルダは、
ホルダがテープ演奏メカニズムに接近した位置のときト
レイホルダばねに抗してホルダに係止してトレイホルダ
をシャーシに平行に支持する第1のストッパを有し、さ
らにホルダがテープ演奏メカニズムから開離した位置の
ときシャーシに係止してトレイホルダをシャーシに平行
に支持する第2のストッパを有するものである。
【0008】請求項3のカセットローディング装置は、
請求項2において、トレイ駆動用連動手段が、トレイに
設けられたラック部と、ホルダに設けられてラック部に
噛合する歯車部と、この歯車部に噛合した状態で駆動ラ
ックの往復方向の始端側の所定範囲内の動作に連動して
回動しかつ駆動ラックの所定範囲よりも終端側の動作に
連動して駆動ラックに平行移動するように駆動ラックに
設けられた補助ラックとを有するものである。
【0009】請求項4のカセットローディング装置は、
請求項3において、補助ラックはホルダの回動方向のテ
ープ演奏メカニズムに接近する位置で駆動ラックの往復
方向に平行な長孔を有し、駆動ラックは長孔に嵌合する
軸部およびホルダロック部を有し、さらにホルダをテー
プ演奏メカニズムから開離するように駆動ラックを移動
する方向と反対向きに、駆動ラックの軸部が長孔に沿っ
て移動することによりホルダロック部が係合して、ホル
ダの回動を規制する支え部をホルダに有するものであ
る。
【0010】請求項5のカセットローディング装置は、
請求項4において、トレイホルダがカセット押さえばね
を有し、このカセット押さえばねはトレイに支持された
カセットテープの表面を押圧するとともにトレイの出し
入れ方向に回動可能なローラを先端に有するものであ
る。
【0011】
【作用】請求項1のカセットローディング装置によれ
ば、駆動源の動作により駆動伝達手段が駆動されて駆動
ラックが移動し、駆動ラックのホルダ駆動用伝達手段に
よりホルダが回動し、これに伴いトレイホルダが上下方
向に移動する。また駆動ラックに連動するトレイ駆動用
連動手段によりトレイホルダのトレイが駆動されてカセ
ットテープが出し入れされ、このような動作でカセット
テープが着脱位置と演奏位置との間を移動する。
【0012】この場合、トレイを保持したトレイホルダ
を搭載したホルダを、駆動ラックを有するシャーシに取
付けることにより組立てることができるので、従来のロ
ーディング基板を省略でき、部品点数が少なく構成が簡
単で組立容易になり、しかも小型化できかつ安価にでき
る。とくに駆動ラックをテープ演奏メカニズムの背面側
に設けると薄型化が容易になる。
【0013】請求項2のカセットローディング装置によ
れば、請求項1の作用のほか、トレイがテープ演奏メカ
ニズムに接近した位置およびテープ演奏メカニズムから
開離した位置のいずれにおいてもトレイをシャーシに対
して平行な姿勢にすることができるので、薄型化するこ
とができる。請求項3のカセットローディング装置によ
れば、請求項2の作用のほか、ホルダの回動中におい
て、駆動ラックに設けた補助ラックとホルダの歯車部の
噛合、歯車部とトレイのラック部の噛合がいずれも外れ
ない構成にできるので信頼性を確保することができる。
【0014】請求項4のカセットローディング装置によ
れば、請求項3の作用のほか、ホルダが回動方向のテー
プ演奏メカニズムに接近した位置で、ホルダがテープ演
奏メカニズムから開離する方向と反対向きに駆動ラック
の軸部を長孔に沿って移動すると、補助ラックと歯車部
との噛み合わせ状態を維持したまま、駆動ラックのホル
ダロック部がホルダの支え部に係止してホルダが演奏メ
カニズムから開離する方向に回動するのを規制するの
で、カセットテープの演奏を安定して行なうことができ
る。
【0015】請求項5のカセットローディング装置によ
れば、請求項4の作用のほか、カセットテープをトレイ
ホルダに着脱するときのカセットの傷付きを防止すると
ともに、ホルダをテープ演奏メカニズムに接近するよう
に回動した際にカセット押さえばねによりテープ演奏メ
カニズムに安定して装着することができる。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例のカセットローディング
装置について図1ないし図39を参照しながら説明す
る。すなわち、図1は、この実施例のカセットローディ
ング装置をカセットデッキに適用したものであり、1は
テープ演奏メカニズムであり、カセットデッキの筺体2
の下面に設けられた底板3に水平に取り付けられてい
る。2aはローディングつまみ、23はトレイ、24は
カセットハーフを実施例とするカセットである。
【0017】図2は、この実施例のカセットローディン
グ装置をラジカセに適用したものであり、ラジカセの筺
体4の下部に水平にテープ演奏メカニズム1が取付られ
ている。4aはローディングつまみである。図3におい
て、5はテープ演奏メカニズム1を構成するシャーシで
あり、テープ演奏メカニズム1のテープリールおよびこ
の実施例のカセットローディング装置を駆動する駆動源
であるリールモータ6、ならびにテープ演奏メカニズム
1を駆動するキャプスタンモータ7が取り付けられてい
る。
【0018】シャーシ5はねじ8によってテープ演奏メ
カニズム1に取付けられている。テープ演奏メカニズム
1は、テープ演奏メカニズム1に設けられた取付穴1a
とねじ9によって、カセットデッキの底板3またはラジ
カセの筺体4に取り付けられている。10は駆動伝達手
段を構成する大ギヤと小ギヤからなる減速を兼ねた中間
ギヤであり、シャーシ5に形成された軸部5aに挿入さ
れ、大ギヤが既知の方法でリールモータ6に駆動される
歯車6aに噛み合うように構成されている。
【0019】図3から図9において、11は中間ギヤと
ともに駆動伝達手段を構成するフリクションギヤ大であ
り、シャーシ5に形成された軸部5bに回転可能に取り
付けられたフリクションギヤ小12の上部に1定量回転
できるよう取り付けられている。すなわち、図4(b)
のようにフリクションギヤ大11はフリクションギヤ小
12に重ねられて複数の爪12eにより回転自在に保持
され、また図6に示すようにフリクションギヤ小12に
形成した円弧溝12fにフリクションギヤ大11のスト
ッパ11aが嵌合して一定範囲のみ回転できるようにし
ている。また両端13a,13a′が広がる方向に付勢
力をもつフリクションばね13の巻き部が、フリクショ
ンギヤ小12の上部に形成されたばねかけ部12cに嵌
合し、フリクションばね13の両端13a,13a′が
フリクションギヤ小12に形成したL状ばねかけ部12
d,12d′に係合し、常時フリクションギヤ大11の
上部に形成された2個の凸部11a,11a′を押して
フリクションギヤ小12に対するフリクションギヤ大1
1の回転方向の位置が定まるように構成されており、図
5のようにフリクションギヤ小12が止められるとき、
フリクションギヤ大11が矢印方向に駆動されると、フ
リクションばね13の一端がフリクションギヤ大11の
凸部11aに押されてたわみ、フリクションギヤ大11
の駆動が解除されると図4の位置に復帰する。矢印の反
対方向にフリクションギヤ大11が駆動されたときも同
様である。
【0020】14は駆動ラックであり、図3および図9
ならびに図10に示すようにシャーシ5に形成されたレ
ール5fにガイドされる凸条部14hを上面に有し、ま
たシャーシ5に設けたフック状の案内部5eにスリット
溝14iを係合し、駆動ラック14がレール5fに沿っ
て矢印イ−ロ方向に移動できるよう設けられ、中間ギヤ
10の小ギヤとかみ合ったフリクションギヤ大11によ
って回転するフリクションギヤ小12と、駆動ラック1
4とがかみ合って矢印イ−ロ方向に駆動されるよう構成
されている。さらに後述の補助ラック19(図11参
照)やホルダ駆動用伝達手段である軸部14cを設ける
ための側板部14gを駆動ラック14の側部に立設して
いる。
【0021】図3において、15はシャーシ5に取り付
けられた板ばねであり、駆動ラック14が矢印ロ方向に
駆動されたとき駆動ラック14の矢印イ方向の端部に設
けられた凸部14aを押して、駆動ラック14の矢印ロ
方向への終りの動作に抵抗力を与え、反対に駆動ラック
14の矢印イ方向への始めの動作に板ばね15により駆
動力を与えて、後述のフック16に加わる力との関係で
駆動ラック14の駆動負荷のバランスをとるよう構成さ
れている。
【0022】16はフックであり、シャーシ5の側面に
設けられた軸部5bを中心に矢印ハ−ニ方向に回転でき
るよう取り付けられている。駆動ラック14の矢印ロ方
向の終端の位置において、フック16の一端16aが駆
動ラック14のカム部14bに当接し、駆動ラック14
の矢印イ−ロ方向への移動によってフック16を矢印ハ
−ニ方向に回転可能に構成し、駆動ラック14の矢印ロ
方向の終端の位置から矢印イ方向への移動によってカム
部14bがフック16の一端16aを押してフック16
を矢印ハ方向に回動させるよう構成されている。
【0023】32はテープ演奏メカニズム1に設けられ
た既知のリーフスイッチであり、カセットテープである
カセットハーフ24をテープ演奏メカニズム1への装着
状態から取り出す際に、スイッチレバー33をフック1
6が矢印ハ方向に押してリーフスイッチ32を開くよう
構成されている。16Aはフック16が矢印ニ方向に回
転するようフック16とシャーシ5の間に付勢されたキ
ックばねであり、駆動ラック14の矢印ロ方向への移動
によりフック16の一端16aがカム部14bから離れ
たときにフック16が復帰するように付勢している。
【0024】なお、リーフスイッチ32の支力によって
フック16が矢印ニ方向に回転する力で駆動ラック14
のカム部14bが押されて矢印ロ方向に駆動ラック14
が自走する力を板ばね15が駆動ラックの凸部14aを
押して打ち消すよう構成されている。16bはフック1
6の他端に形成されているフック部であり、矢印ニ方向
への回転によってトレイホルダ18の凸部18aと係合
してトレイホルダ18の矢印ホ方向への回転を阻止する
よう構成されている。
【0025】ここで、トレイホルダ18は図19ないし
図26に示すようにホルダ17の軸受部17aに軸支さ
れ、またホルダ17は図13ないし図18に示すように
テープ演奏メカニズム1の軸受部1gを中心に矢印ホ−
ヘ方向に回転できるよう取り付けられている。ホルダ1
7は図13ないし図18に示すように、略門形をなして
両側より前方に腕が延びた形状をなし、両側の上端寄り
に軸受部1gに軸支される軸部17cを設け、かつホル
ダばね(図示せず)によりテープ演奏メカニズム1から
開離する方向すなわち矢印ホの方向に付勢している。
【0026】19はトレイ駆動用連動手段の一部を構成
する補助ラックであり、図11にその構造を示すととも
に、図12に駆動ラック14との関係を示しており、こ
の補助ラック19は、駆動ラック14の側面に設けられ
た軸部14cを中心に矢印ト−チ方向に一定量回転でき
ると共に長孔19aにそって矢印リ−ヌ方向に一定量ス
ライドできるよう設けられている。この補助ラック19
の中央部に設けられたかぎ状の穴19bの端面にはラッ
ク14に設けられたフック14dが係合し、一端に設け
られたフック19cは駆動ラック14に設けられたかぎ
状の穴14eの端面と係合し、補助ラック19は駆動ラ
ック14に対して一定量回転とスライドができ、かつ補
助ラック19が駆動ラック14から外れないように構成
されている。
【0027】また補助ラック19の上面には歯部19d
が形成されており、図27ないし図30に示すようにホ
ルダ17の軸部17dに軸支されたトレイ駆動用連動手
段を構成する歯車部の中間ギヤ20とかみ合って、下面
19eがホルダ17の支え部17eに支えられて歯飛び
しない様構成されている。ここで、図12における
(a)は図27、(b)は図28、ならびに(c)は図
29および図30の各状態における駆動ラック14に対
する補助ラック19の関係を示している。
【0028】一方、駆動ラック14の軸部14cは、ホ
ルダ17の下部に設けられたカム溝17bと補助ラック
19の長孔19aを挿通している。カム溝17bは直線
部とその一端の略Z字形部からなり、ホルダ17がテー
プ演奏メカニズム1に接近した図27の状態では同図の
ように直線部が駆動ラック14の往復方向に対して傾斜
し略Z字形部の中間部が略垂直になっている。駆動ラッ
ク14の矢印イ−ロ方向への移動によっで軸部14cが
カム溝17bの略Z字形部の中間部を移動し、図29に
示すようにホルダ17がホルダ17をシャーシ5の軸受
部1gと係合する軸部17cを中心に矢印ホ−ヘ方向に
回転し、カム溝17bの直線部が駆動ラック14の往復
方向と平行になる状態までホルダ17がテープ演奏メカ
ニズム1から開離するように構成している。
【0029】また図27のようにホルダ17がテープ演
奏メカニズム1にもっとも接近した位置で駆動ラック1
4の軸部14cが長孔19a内および長孔19aに整合
するホルダ17のカム溝17bの略Z字形部の端部を矢
印ロ方向に移動できるようにしている。この範囲の動作
により、フック16が回動するとともに、駆動ラック1
4に設けたホルダロック部14fがホルダ17の側面の
内面に設けた支え部17eの上面に係止できるようにし
ている。また駆動ラック14の矢印イ方向の移動に伴い
軸部14cがカム溝17bを移動するとき略Z字部でホ
ルダ17が矢印ホの方向に回動するとき、補助ラック1
9は軸部14cが図28のように長孔19aの一端に位
置しさらに図28のように軸部14cが移動するのに伴
い補助ラック19は中間ギヤ20に噛み合ったまま中間
ギヤ20のまわりを回動し、補助ラック19の歯側と反
対の下面がホルダ17の支え部17eの溝に支持されて
駆動ラック14に平行に支持され、駆動ラック14の軸
部14cがカム溝17bの直線部を移動するときは補助
ラック19が水平姿勢で支え部17eに支持されて駆動
ラック14に平行にスライドし、このスライドにより中
間ギヤ20が回転する。なお、補助ラック19の下面を
駆動ラック14の移動方向に平行に支持する水平支持部
を支え部17eに並べて設けてもよい。
【0030】つぎにトレイホルダ18は、略門形をな
し、両側に設けた軸部18cがホルダ17の軸受部17
aに軸支されているが、トレイホルダばね21を設けて
いる。このトレイホルダばね21は、トレイホルダ18
の軸部18cに巻き部が通され、一端をホルダ17のば
ねかけ部17bに係止し他端をトレイホルダ18のばね
かけ部18dに係止してている。トレイホルダばね21
によって、トレイホルダ18は常時矢印ホ′方向に回転
し、一端に形成された第1のストッパ18eが、ホルダ
17が矢印ヘの方向に回動した状態にあるとき、ホルダ
17に形成されたストッパ17gに当接して止る様構成
されている。またトレイホルダ18の内側面にトレイ2
3を摺動自在に支持するための突条部18iを設けてい
る。
【0031】図27において、駆動ラック14が矢印ロ
方向の端から矢印イ方向に移動すると、カム部14bに
よってフック16が矢印ハ方向に回転し、トレイホルダ
18の凸18aとの係合が解除され、駆動ラック14の
軸部14cは補助ラック19の長孔19aの矢印ヌ方向
の端に当接する。同時にホルダ17のカム溝17bの上
部の端17b’に当接し、図28の状態になる。
【0032】さらに駆動ラック14が矢印イ方向に移動
すると、軸部14cはホルダ17のカム溝17bの略Z
字形部の中間部である傾斜部17b″を押してホルダ1
7を矢印ホ方向に回転させる。同時に補助ラック19は
中間ギヤ20とかみ合ったまま下面19eをホルダ17
の支え部17dに支えられた状態で図29の様に矢印ト
方向に回転し駆動ラック14と平行になる。
【0033】この時ホルダ17の回動に伴い、トレイホ
ルダ18がテープ演奏メカニズム1から開離するように
上昇し、第1のストッパ18eがホルダ17のストッパ
17gから離れ、トレイホルダばね21により矢印ホの
方向に回動しようとするが、トレイホルダ18の第2の
ストッパ18gがテープ演奏メカニズム1の下面と当接
して止まる。このとき図29に示すように、ホルダ17
とシャーシ1のなす角θとトレイ17とトレイホルダ1
8とのなす角θ’はほぼ等しい状態で、トレイホルダ1
8はトレイホルダばね21の力に抗して角度θ’ホルダ
17に対して軸部18cを中心に回転し、トレイホルダ
18とテープ演奏メカニズム1は、ほぼ平行となる様構
成されている。
【0034】22は歯車部を構成する駆動ギヤであり、
大小2つの歯部22a、22bから成り、ホルダ17の
軸部17hに軸支され、小の歯部22bは中間ギヤ20
とかみ合い大の歯部22aはトレイ23の下面に構成さ
れたラック23aとかみ合う様構成されている。このト
レイ23は、図30ないし図38に示すように両側に溝
条23iを設け、この溝条23iにトレイホルダ18の
内側面の突条部18iを係合して、トレイホルダ18の
内側に矢印イ−ロ方向にスライドできるように設けられ
ている。
【0035】ここで、トレイホルダ18は駆動ラック1
4に連動手段により動作するもので、連動手段は補助ラ
ック19ならびに歯車部を構成する中間ギヤ20および
駆動ギヤ22からなる。24はカセットハーフであり、
トレイ23の内側に収納出来る様構成されており、図3
8に示すようにトレイ23の底面に設けた凹部23bに
カセットハーフ24の凸部24aが嵌合して位置決めさ
れる。23jはリール挿通孔である。
【0036】またトレイホルダ18の上部に設けた板ば
ねを実施例するカセット押さえばね25のローラ受け部
25aにはローラ26が回転できる様軸支されており、
常時前記カセットハーフ24の表面を下方に押圧する様
構成されている。27は筺体2の前面に設けられた開口
部2bの蓋であり、軸部27aによって筺体2に矢印ル
−オ方向に回転できるよう軸支されており、常時蓋ばね
28によって矢印ル方向に閉じるよう構成されている。
【0037】トレイホルダ18の前部には蓋上げ片18
hが形成されており、トレイホルダ18が図29のよう
に上昇したとき、蓋上げ片18hがフタ27の軸27b
を持ち上げて蓋27を矢印オ方向に開くよう構成され、
トレイホルダ18が図27,図28のように降下してい
るとき、蓋上げ片18hの前部が蓋27の下部に形成さ
れたストッパ軸27cに当接して外部からの力で蓋27
が矢印オ方向に開かない様構成されている。
【0038】図30のように駆動ラック14がさらに矢
印イ方向に駆動されると補助ラック19は中間ギヤ20
を回転させ、中間ギヤ20とかみ合う駆動ギヤ22は、
トレイ23を矢印イ方向に駆動し、トレイホルダ18の
蓋上げ片18hによって押し上げられた蓋27の下を通
って筺体2の開口部2bから突き出るよう構成されてい
る。図30の状態でカセットハーフ24を取出し、新し
いカセットハーフ24をトレイ23上に供給すると図3
8に示す様にカセットハーフ24の凸部24aが入る様
形成したトレイ23の凹部23hと後壁23cとの間に
カセットハーフ24の凸部が入りトレイ23に対するカ
セットハーフ24の位置が定まる。
【0039】図27ないし図30に示すように、29,
29′は、駆動ラック14が矢印イ方向に進んだとき、
および矢印ロ方向に進んだときの端においてその位置を
検出するスイッチであり、駆動ラック14が矢印イ方向
の端まで駆動されて、トレイ23が矢印イ方向に進み、
筺体2の開口部2bから突き出たとき、検出スイッチ2
9が駆動ラック14の下部に押される様構成されてい
る。
【0040】このとき、リールモータ6が一瞬駆動ラッ
ク14を矢印ロ方向に駆動させる方向に回転する回路構
成になっており、図4および図5に示す様に駆動ラック
14が矢印イ方向に駆動されるとき、駆動ラック14の
負荷によってフリクションギヤ小12に対してフリクシ
ョンギヤ大11は一定量回転してフリクションばね13
をたわませた状態で回転しているが、リールモータ6が
一瞬駆動ラック14を矢印ロ方向に駆動させる方向に回
転すると、フリクションギヤ小12とフリクションギヤ
大11の一定量の遊びの範囲内でフリクションギヤ大1
1が戻され、駆動ギヤ小12により駆動ラック14を駆
動しない範囲で止る様構成されている。
【0041】したがってリールモータ6は、フリクショ
ンギヤ大11とフリクションギヤ小12の遊びの範囲内
ではフリクションギヤ小12に伝達されない状態とな
る。このとき、トレイ23を矢印ロ方向に手動で押し込
むと、リールモータ6の負荷の影響を受けないで軽い力
で押し込むことができ、検出スイッチ29がOFFにな
ると、自動的にリールモータ6がトレイ23を矢印ロ方
向に引き込む方向に回転して、駆動ラック14が検出ス
イッチ29′を押すとリールモータ6の回転が停止する
様構成されている。
【0042】図30の状態で、トレイ23にカセットハ
ーフ24を装着し、ローディングつまみ2a,4aを押
すとこれによってもリールモータ6が回転してトレイ2
3は矢印ロ方向に駆動され筺体2の内部に収納され、図
29の状態から図28の状態へと前記と反対の動作でカ
セットハーフ24はテープ演奏メカニズム1上に装着さ
れる。
【0043】またこの時のカセットハーフ24のテープ
演奏メカニズム1への装着力はカセット押さえばね25
の力であり、カセットハーフ24が矢印ロ方向に収納さ
れるとき上面に傷がつかないようローラ26で押さえら
れるように構成されている。図28の状態から、さらに
駆動ラック14が矢印ロ方向に駆動されると図9のよう
に駆動ラック14のホルダロック部14fがホルダ17
の支え部17eの上部を押しながら、駆動ラック14の
軸部14cが補助ラック19の長孔19a内を矢印ロ方
向に駆動され、検出スイッチ29′を押して止るよう構
成されている。したがって、ホルダ17は、支え部17
eと駆動ラック14のロック部14fによって矢印ホ方
向への回転を阻止されトレイホルダ18は第1のストッ
パ18eがホルダ17のストッパ17gをさらに押して
矢印ホ方向への回転がロックされカセットハーフ24は
カセット押さえばね25の力でローラ26によってテー
プ演奏メカニズム上に装着され、演奏を開始する。
【0044】以上のように構成されたこの発明の一実施
例のカセットローディング装置の動作を説明する。すな
わち、図1および図2のようにトレイ23にカセットハ
ーフ24を挿入して、ローディングつまみ2a,4aを
操作すると、リールモータ6が回転して中間ギヤ10、
フリクションギヤ大11およびフリクションギヤ小12
が回転しラック14が矢印イ方向に駆動される。
【0045】このとき、フリクションばね13が少した
わんでフリクションギヤ小12のストッパを構成する円
弧状溝12fの端部にフリクションギヤ大11のストッ
パ11aが当るまで、一定量フリクションギヤ小12に
対してフリクションギヤ大11が回転して、起動時のメ
カ負荷を吸収した後に駆動ラック14が始端の位置から
矢印イ方向に駆動される。つぎにフック16が駆動ラッ
ク14のカム部14bによって矢印ハ方向に回転させら
れ、図27から図28の状態となる。このときの駆動負
荷は板ばね15がラック凸部14aを下るときに生じる
ラック14の矢印イ方向への力でバランスされる。
【0046】さらにこのとき、図27から図28または
図39(a)から(b)に示すように、ホルダ17はヘ
方向に回転した位置にあり、補助ラック19は中間ギヤ
20とホルダ17の支え部17eにはさまれて矢印チ方
向に回転した状態にあり(図12(a)参照)、駆動ラ
ック14の側面に設けた軸部14cが補助ラック19の
長孔19aの矢印ヌ方向の端およびホルダ17のカム溝
17bの略Z字部の上部の端17b’まで矢印イ方向に
移動し(図12(b)参照)、駆動ラック14のホルダ
ロック部14bがホルダ17の支え部17eの上部から
矢印イ方向に外れる。
【0047】さらに駆動ラック14が矢印イ方向に駆動
されると、駆動ラック14の軸部14cがホルダ17の
カム溝17bの略Z字部の中間の傾斜部17b″を押し
てホルダ17を矢印ホ方向に回転させる。同時に補助ラ
ック19は中間ギヤ20とかみ合ったまま、図28から
図29または図39(b)から(c)に示すように中間
ギヤ20の回りをまわるように矢印ト方向に回転し(図
12(c)参照)、補助ラック19の下面19eをホル
ダ17の支え部17eに支えられた状態で駆動ラック1
4と平行になる。このような動作で、トレイホルダ18
が上昇するため第2のストッパ18gはテープ演奏メカ
ニズム1の下面に当接して止まり、トレイホルダ18の
軸部18cはホルダ17の軸受部17aによってさらに
持ち上げられ、トレイホルダばね21の力に抗してトレ
イホルダ18は矢印へ方向に回転し、ホルダ17のスト
ッパ17gからトレイホルダ18の第1のストッパ18
eがはなれてテープ演奏メカニズム1と平行となる。こ
の状態で図30に示すように駆動ラック14がさらに矢
印イ方向の終端まで駆動されると軸部14cはホルダ1
7のカム溝17bの直線部内を矢印イ方向に進み、軸部
14cとホルダ17の支え部17eに支持され水平状態
にある補助ラック19を、中間ギヤ20に噛合したまま
矢印イ方向に駆動する。補助ラック19の矢印イ方向へ
の駆動によって中間ギヤ20および駆動ギヤ22が回転
し、これとかみ合うトレイ23は矢印イ方向に駆動さ
れ、トレイホルダ18から引き出される。
【0048】なお、トレイホルダ18の蓋上げ片18h
がトレイホルダ18の上昇時に蓋27を矢印オ方向に持
ち上げているため、トレイ23は筺体2の開口部2bか
ら突き出て、駆動ラック14が検出スイッチ29を押し
てリールモータ6が一瞬駆動ラック14を矢印ロ方向に
駆動する方向に回転し、駆動ラック14に動きを与えな
いフリクションギヤ大11とフリクションギヤ小12の
遊びの範囲内で止まる。
【0049】次にトレイ23上のカセットハーフ24を
交換して、トレイ23を手動で矢印ロ方向に押し込む
か、またはローディングつまみ2a,4aを再度操作す
ると、リールモータ6が回転し、トレイ23は矢印ロ方
向に駆動され筺体2の内部に収納され図29から図28
へと前記と反対の動作でカセットハーフ24はテープ演
奏メカニズム1上に装着される。またこの時の装着力は
カセット押さえばね25の力でありカセットハーフ24
が矢印ロ方向に収納されるとき上面に傷がつかないよう
ローラ26で押さえられる。
【0050】図28の状態からさらに駆動ラック14が
矢印ロ方向に駆動されると、図27のように駆動ラック
14のロック部14bがホルダ17の支え部17eの上
部を押しながら、駆動ラック14の軸部14cが補助ラ
ック19の長孔19a内を矢印ロ方向に駆動され検出ス
イッチ29′を押して止まる。したがって、ホルダ17
は支え部17dと駆動ラック14のホルダロック部14
bによって矢印ホ方向への回転を阻止され、トレイホル
ダ18は第1のストッパ18eがホルダ17のストッパ
17gをさらに押して矢印ホ方向への回転がロックさ
れ、カセットハーフ24はカセット押さえばね25の力
でローラ26によってテープ演奏メカニズム上に装着さ
れ演奏を開始できる。
【0051】またトレイホルダ18を開かない手段とし
て、フック16が駆動ラック14のカム部14bによっ
て矢印ニ方向に回転させられ、トレイホルダ18の凸部
18aと係合して、トレイホルダ18の矢印ホ方向への
回転阻止をさらに強化することができる。以上の構成に
よって、この実施例のカセットローディング装置は以下
に示すような効果が得られる。
【0052】すなわち、リールモータ6の作動により駆
動ギヤ部10が回転し駆動ラック14が移動する。カセ
ットハーフ24の取出しは、駆動ラック14の始端側の
所定範囲内における一方向の移動により、ホルダ17が
テープ演奏メカニズム1に接近した位置から開離した位
置に回動し、さらに駆動ラック14の所定範囲よりも終
端側への移動により連動手段(19,20,22)を介
してトレイ23がトレイホルダ18から引き出されるよ
うに移動してカセットハーフ24が着脱可能な状態とな
る。一方カセットハーフ24の装着は、リールモータ6
を逆回転して駆動ラック14の終端側における移動によ
り連動手段を介してトレイ23がトレイホルダ18内に
入り込み、ついで駆動ラック14の始端側の所定範囲内
での他方向への移動によりホルダ17が回動してホルダ
17がテープ演奏メカニズム1に接近し、カセットハー
フ24がテープ演奏メカニズム1に装着されて演奏可能
となる。
【0053】この場合、トレイ23を保持したトレイホ
ルダ18を搭載したホルダ17をシャーシ5に取付ける
ことにより組立てることができるので、従来のローディ
ング基板を省略でき、部品点数が少なく構成が簡単で組
立容易になり、しかも小型化できかつ安価にできる。と
くに駆動ラック14をテープ演奏メカニズム1の背面側
に設けると薄型化が容易になる。
【0054】また、トレイ23がテープ演奏メカニズム
1に接近した位置およびテープ演奏メカニズム1から開
離した位置のいずれにおいてもトレイ23をシャーシ5
に対して平行な姿勢にすることができるので、薄型化す
ることができる。さらに、ホルダ17の回動中におい
て、駆動ラック14に設けた補助ラック19とホルダ1
7の歯車部(20,22)の噛合、歯車部(20,2
2)とトレイ23のラック部23aの噛合がいずれも外
れない構成にできるので信頼性を確保することができ
る。
【0055】また、ホルダ17が回動方向のテープ演奏
メカニズム1に接近した位置で、ホルダ17がテープ演
奏メカニズム1から開離する方向と反対向きに駆動ラッ
ク14の軸部14cを長孔19aに沿って移動すると、
補助ラック19と歯車部(20,22)との噛み合わせ
状態を維持したまま、駆動ラック14のホルダロック部
14fがホルダ17の支え部17eに係止してホルダ1
7がテープ演奏メカニズム1から開離する方向に回動す
るのを規制されるので、カセットハーフ24の演奏を安
定して行なうことができる。
【0056】さらに、カセットハーフ24をトレイホル
ダ18に着脱するときのカセットハーフ24の傷付きを
防止するとともに、ホルダ17をテープ演奏メカニズム
1に接近するように回動した際にカセット押さえばね2
5によりテープ演奏メカニズム1に安定して装着するこ
とができる。なお、駆動モータとしてリールモータ6を
用いたが、リールモータとは別のモータを用いてもよ
い。トレイホルダばね21はトレイホルダ18をトレイ
23の出し入れ側がシャーシ5から離れる方向に付勢し
ているが、その反対向きに付勢し、これに対応してスト
ッパ18e,18gを設けるようにしてもよい。また連
動手段は実施例の補助ラックや歯車部の構成に限らず、
駆動ラック14とトレイ23とを連動するアームや歯車
列等を用いることも可能である。
【0057】
【発明の効果】請求項1のカセットローディング装置に
よれば、トレイを保持したトレイホルダを搭載したホル
ダをシャーシに取付けることにより組立てることができ
るので、従来のローディング基板を省略でき、部品点数
が少なく構成が簡単で組立容易になり、しかも小型化で
きかつ安価にできる。とくに駆動ラックを演奏メカニズ
ムの背面側に設けると薄型化が容易になるという効果が
ある。
【0058】請求項2のカセットローディング装置によ
れば、請求項1の効果のほか、トレイが演奏メカニズム
に接近した位置および演奏メカニズムから開離した位置
のいずれにおいてもトレイをシャーシに対して平行な姿
勢にすることができるので、薄型化することができる。
請求項3のカセットローディング装置によれば、請求項
2の効果のほか、ホルダの回動中において、駆動ラック
に設けた補助ラックとホルダの歯車部の噛合、歯車部と
トレイのラック部の噛合がいずれも外れない構成にでき
るので信頼性を確保することができる。
【0059】請求項4のカセットローディング装置によ
れば、請求項3の効果のほか、ホルダが回動方向の演奏
メカニズムに接近した位置で、ホルダが演奏メカニズム
から開離する方向と反対向きに駆動ラックの軸部を長孔
に沿って移動すると、補助ラックと歯車部との噛み合わ
せ状態を維持したまま、駆動ラックのホルダロック部が
ホルダの支え部に係止してホルダが演奏メカニズムから
開離する方向に回動するのを規制されるので、カセット
の演奏を安定して行なうことができる。
【0060】請求項5のカセットローディング装置によ
れば、請求項4の効果のほか、カセットをトレイホルダ
に着脱するときのカセットの傷付きを防止するととも
に、ホルダを演奏メカニズムに接近するように回動した
際にカセット押さえばねにより演奏メカニズムに安定し
て装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるカセットローディ
ング装置を備えたカセットデッキの外観斜視図である。
【図2】この発明の一実施例におけるカセットローディ
ング装置を備えたラジカセの外観斜視図である。
【図3】この実施例におけるカセットローディング装置
の裏面斜視図である。
【図4】フリクションギヤを示すもので、(a)は平面
図、(b)は断面図である。
【図5】フリクションギヤ大が回転してフリクションば
ねが付勢された状態の平面図である。
【図6】フリクションギヤの底面図である。
【図7】カセットローディング装置の部分断面平面図で
ある。
【図8】カセットローディング装置の正面図である。
【図9】カセットローディング装置の底面図である。
【図10】駆動ラックを示すもので、(a)は左側面
図、(b)は平面図、(c)は背面図である。
【図11】補助ラックを示すもので、(a)は左側面
図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)は背面
図、(e)はA−A線断面図である。
【図12】駆動ラックと補助ラックの関係を示すもの
で、(a)は第1の状態の左側面図、(b)は第2の状
態の左側面図、(c)は第3の状態の左側面図である。
【図13】ホルダの正面図である。
【図14】その平面図である。
【図15】ホルダの左側面図である。
【図16】ホルダの背面図である。
【図17】ホルダの右側面図である。
【図18】ホルダの底面図である。
【図19】トレイホルダの正面図である。
【図20】その平面図である。
【図21】トレイホルダの左側面図である。
【図22】トレイホルダの右側面図である。
【図23】トレイホルダの背面図である。
【図24】トレイホルダの底面図である。
【図25】トレイホルダの断面図である。
【図26】トレイホルダのローラ取付部分を断面位置と
する断面図である。
【図27】カセットローディング装置のホルダの閉状態
を示す左側面図である。
【図28】カセットローディング装置のホルダが開く寸
前の状態を示す左側面図である。
【図29】カセットローディング装置のホルダの開状態
を示す左側面図である。
【図30】カセットローディング装置のトレイが押し出
された状態を示す左側面図である。
【図31】トレイの正面図である。
【図32】トレイの平面図である。
【図33】トレイを示すもので、(a)左側面図、
(b)は右側面図、(c)はその断面図、(d)はその
断面位置の異なる断面図である。
【図34】トレイの底面図である。
【図35】トレイの背面図である。
【図36】中央断面図である。
【図37】カセットハーフを装着した状態の平面図であ
る。
【図38】そのラック部を示す断面図である。
【図39】ホルダ,駆動ラックおよび補助ラックの動作
を示すもので、(a)はホルダがテープ演奏メカニズム
に接近した閉じ状態の左側面図、(b)はホルダが開く
寸前の状態の左側面図、(c)はホルダが開いた状態の
左側面図である。
【図40】従来のカセットテープデッキの部分外観斜視
図である。
【符号の説明】
1 テープ演奏メカニズム 2 カセットデッキの筺体 3 底板 4 ラジカセの筺体 5 シャーシ 6 駆動モータであるリールモータ 7 キャプスタンモータ 8 ねじ 9 ねじ 10 中間ギヤ 11 フリクションギヤ大 12 フリクションギヤ小 13 フリクションギヤばね 14 駆動ラック 14c 軸部 14f ホルダロック部 15 板ばね 16 フック 17 ホルダ 17e 支え部 18 トレイホルダ 18e 第1のストッパ 18g 第2のストッパ 19 連動手段の一つを構成する補助ラック 19a 長孔 20 歯車部を構成する中間ギヤ 21 トレイホルダばね 22 歯車部を構成する駆動ギヤ 23 トレイ 23a ラック部 24 カセットハーフ 25 カセット押さえばね 26 ローラ 27 蓋 28 蓋ばね 29,29′検出スイッチ 32 リーフスイッチ 33 スイッチレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−58440(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/675 101

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ演奏メカニズムを構成し、駆動源
    並びに前記駆動源により駆動される駆動伝達手段を有す
    るシャーシと、 このシャーシに、前記駆動伝達手段によって移動自在に
    支持された駆動ラックと、 前記シャーシの軸受けに軸支される軸を有し、前記テー
    プ演奏メカニズムに対して接近・離間する方向に前記軸
    を中心に回動自在に構成したホルダと、 このホルダを回動方向に駆動するべく、前記駆動ラック
    に設けられたホルダ駆動用伝達手段と、 前記ホルダに設けた回動軸と平行に設けられた軸受けに
    直接軸支され、前記ホルダの回動により上下方向に移動
    するとともに、そのホルダの回動時に当該ホルダの回動
    にかかわらず前記軸支を中心に一定量だけ回転復帰する
    ことにより常に水平姿勢を保つトレイホルダと、 このトレイホルダに保持され、水平方向に出し入れ自在
    に案内されてカセットテープの収納と取り出しを行なう
    トレイと、 前記ホルダに設けられ、前記トレイを駆動するように前
    記駆動ラックに連動されたトレイ駆動用連動手段とを備
    え、 前記駆動ラックの駆動力によって、前記ホルダ駆動用伝
    達手段による前記ホルダの回動と共に、前記トレイ駆動
    用連動手段によるトレイの移動を行い、カセットテープ
    のトレイへの着脱位置から演奏位置への装着および取り
    出しを行なうように構成したことを特徴とするカセット
    ローディング装置。
  2. 【請求項2】 トレイホルダは、トレイホルダばねによ
    り一方向に回転付勢されており、 前記トレイホルダは、ホルダがテープ演奏メカニズムに
    接近した位置のとき前記トレイホルダばねに抗して前記
    ホルダに係止して前記トレイホルダをシャーシに平行に
    支持する第1のストッパを有し、さらに前記ホルダが前
    記テープ演奏メカニズムから開離した位置のとき前記シ
    ャーシに係止して前記トレイホルダを前記シャーシに平
    行に支持する第2のストッパを有する請求項1記載のカ
    セットローディング装置。
  3. 【請求項3】 トレイ駆動用連動手段は、トレイに設け
    られたラック部と、ホルダに設けられて前記ラック部に
    噛合する歯車部と、この歯車部に噛合した状態で駆動ラ
    ックの往復方向の始端側の所定範囲内の動作に連動して
    回動しかつ前記駆動ラックの前記所定範囲よりも終端側
    の動作に連動して前記駆動ラックに平行移動するように
    前記駆動ラックに設けられた補助ラックとを有する請求
    項2記載のカセットローディング装置。
  4. 【請求項4】 補助ラックはホルダの回動方向のテープ
    演奏メカニズムに接近する位置で駆動ラックの往復方向
    に平行な長孔を有し、前記駆動ラックは前記長孔に嵌合
    する軸部およびホルダロック部を有し、さらに前記ホル
    ダを前記テープ演奏メカニズムから開離するように前記
    駆動ラックを移動する方向と反対向きに、前記駆動ラッ
    クの前記軸部が前記長孔に沿って移動することにより前
    記ホルダロック部が係合して、前記ホルダの回動を規制
    する支え部を前記ホルダに有する請求項3記載のカセッ
    トローディング装置。
  5. 【請求項5】 トレイホルダはカセット押さえばねを有
    し、このカセット押さえばねはトレイに支持されたカセ
    ットテープの表面を押圧するとともに前記トレイの出し
    入れ方向に回動可能なローラを先端に有する請求項4記
    載のカセットローディング装置。
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