JP2693013B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2693013B2
JP2693013B2 JP2104990A JP10499090A JP2693013B2 JP 2693013 B2 JP2693013 B2 JP 2693013B2 JP 2104990 A JP2104990 A JP 2104990A JP 10499090 A JP10499090 A JP 10499090A JP 2693013 B2 JP2693013 B2 JP 2693013B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、大きさの異なる2種類の磁気テープカセツ
トに信号を記録/再生可能な磁気記録再生装置に関する
ものである。
従来の技術 従来の磁気記録再生装置としては、例えば、特開昭59
−193502号公報に示されているような磁気記録再生装置
が知られている。以下、図面を参照しながら上述した従
来の磁気記録再生装置について説明する。
第17図は従来の磁気記録再生装置の外観を示す斜視
図、第18図および第19図は装置内のアダプタおよび標準
型テープカセツトの着脱機構を示す要部側面図である。
第17図〜第19図において、磁気記録再生装置110は前面
パネル111に標準型テープカセツト(小型テープカセツ
ト用アダプタ)用挿入口112、天板113に小型テープカセ
ツト用挿入口114を有する。小型テープカセツト用挿入
口114には扉115を背面側を軸支して設けてある。
また、装置110には第18図および第19図に示す標準型
テープカセツト(小型テープカセツト用アダプタ)着脱
機構が設けてある。カセツトホルダー116は、側板117の
L字状端面のラツクギヤ118をピニオン119により駆動さ
れて、垂直支持板120の案内溝121、122、123に案内され
る。
以上のように構成された従来の磁気記録再生装置につ
いて、以下その動作を説明する。
小型テープカセツト用アダプタ124は標準型テープカ
セツト(小型テープカセツト用アダプタ)用挿入口112
から第18図の位置Aにあるカセツトホルダー116内に挿
入される。小型テープカセツト用アダプタ124が挿入さ
れたカセツトホルダー116は、駆動モニタ(図示せず)
によつて歯車125,126およびピニオン119を介して側板11
7に形成されたラツクギヤ118を駆動されて、第18図に示
す位置Aと標準型テープカセツト(小型テープカセツト
用アダプタ)をテープ駆動手段(図示せず)に装着する
位置Bとの間を、案内溝121、122、123に案内され、第1
9図に示す小型テープカセツト収納・取り出し位置Cを
経由して移動する。
位置Cは、カセツトホルダー116内に挿入された小型
テープカセツト用アダプタ124の小型テープカセツト挿
入位置が、天板113の小型テープカセツト用挿入口114と
対向しているので、この位置Cで小型テープカセツトの
交換を行なうことができる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成では、標準型テープ
カセツトを装置に装着する場合には、装置に挿入されて
いる小型テープカセツト用アダプタを装置から取り出し
て、装置外で保管しなければならない。また、小型テー
プカセツトを使用する場合には、装置外に保管してある
小型テープカセツト用アダプタを装置に挿入して後、小
型テープカセツトを装置上部の小型テープカセツト用挿
入口より挿入しなければならないという煩わしい問題点
があつた。
本発明はこのような課題を解決するもので、標準型テ
ープカセツトと同様に小型テープカセツトも装置に直接
挿入できるように構成し、操作性の向上を図つた磁気記
録再生装置を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明の磁気記録再生装置
は、標準型テープカセツトもしくは標準型テープカセツ
トより小型の小型テープカセツトを挿入するカセツト挿
入口と、テープカセツト挿入口から挿入した標準型テー
プカセツトを保持する第1の保持手段と、カセツト挿入
口から挿入した小型テープカセツトを保持する第2の保
持手段と、標準型テープカセツトまたは小型テープカセ
ツト内の磁気テープを駆動するテープ駆動手段と、カセ
ツト挿入口から標準型テープカセツトを第1の保持手段
に挿入する第1位置と標準型テープカセツトをテープ駆
動手段に装着する第2位置とに第1の保持手段を往復移
動させる第1の移動手段と、第1の移動手段による標準
型テープカセツトの移動動作を妨げない第3位置とカセ
ツト挿入口から小型テープカセツトを第2の保持手段に
挿入する第4位置と小型テープカセツトをテープカセツ
ト駆動手段に装着する第5位置とに第2の保持手段を選
択的に移動させ、かつ、第1の移動手段により標準型テ
ープカセツトをテープ駆動手段に装着または離脱する場
合には第2の保持手段を第3位置に移動させる第2の移
動手段とを具備し、第2の保持手段が第4位置にあると
きには第2の保持手段の小型テープカセツトを保持する
部分が第1位置にある第1の保持手段の標準型テープカ
セツトを保持する部分に入り込んでいるように構成した
ものである。
作用 本発明は上記した構成により、標準型テープカセツト
を使用する場合には、従来からある標準型テープカセツ
ト専用の磁気記録再生装置と同様に標準型テープカセツ
ト用ホルダーがカセツト挿入口から挿入した標準型テー
プカセツトを保持可能な位置と装置に装着する位置とを
往復移動するだけでよいので、カセツト挿入口へ標準型
テープカセツトを挿入するだけで装置に装着され、装着
に要する時間も標準型テープカセツト専用の装置と同等
であり、操作性を損なうことはない。また、小型テープ
カセツトを使用する場合には、小型テープカセツト用ホ
ルダーを標準型テープカセツトの装着動作を妨げない位
置からカセツト挿入口と対向する位置まで移動させるこ
とができる。この状態でカセツト挿入口へ小型テープカ
セツトを挿入すると標準型テープカセツトの装着動作と
同様の動作を行ない、小型テープカセツトを装置に装着
するようになつているので、従来のように小型テープカ
セツト用アダプタを用いる装置に比べて操作性は格段に
向上することができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について、図面に基づいて説
明する。
第1図〜第16図は本発明の磁気記録再生装置の一実施
例を示し、第1図は磁気記録再生装置の外観を示す斜視
図である。この磁気記録再生装置1は前面パネル2にデ
ープカセット挿入口3を有する。第2図は標準型テープ
カセツト挿入待機状態の要部側面図である。第2図にお
いて、標準型テープカセツトの装着機構についてその構
成を説明する。装置の基板4の左右にほぼ垂直に配置さ
れている垂直支持板5,6には、標準型テープカセツトホ
ルダー7を案内するガイド溝8,9および小型テープカセ
ツトホルダー10を案内するガイド溝11,12が形成されて
いる。標準型テープカセツトホルダー7の突起部13,14
はガイド溝8,9に摺動自在に係合している。標準型テー
プカセツトホルダー7にはラツク部15が形成されてあ
り、このラツク部15には垂直支持板5,6に植立された軸1
6に回転自在に支承されたピニオンギヤ17が噛合してい
る。ピニオンギヤ17には垂直支持板5に植立された軸19
に回転自在に支承された歯車18が噛合している。さら
に、歯車18には垂直支持板5に植立された軸20,21に摺
動自在に支持されたスライドレバー22のラツク部23が噛
合しており、スライドレバー22は軸20,21に摺動自在に
支持されたスライドレバー24と引張ばね25を介して係合
している。なお、引張ばね25の付勢力はスライドレバー
22の穴部26とスライドレバー24の突起部27が当接してい
ることにより、第2図に示す状態では力を発生しないよ
うになつている。スライドレバー24に植立したカムフオ
ロアー28は垂直支持板5に植立された軸21に回転自在に
支承されたカム歯車30の一方の面に形成された第1の溝
カム部(図示せず)に係合している。カム歯車30の平歯
車部32には駆動モータ33の回転軸34に固着されたウオー
ム35が噛合しており、駆動モータ33が回転すると、カム
歯車30が回転するようになつている。カム歯車30には第
16図のカム線図に示す如き第1の溝カム部および第2の
溝カム部が形成されている。第2図に示す装置の状態
は、第16図のカム線図のカム歯車30が回転角0°の状態
である。第16図のカム歯車30の回転角は、第2図におい
てカム歯車30が時計方向に回転したときを+、反時計方
向に回転したときを−としている。よつて、駆動モータ
33の回転によつてカム歯車30が回転角0°〜300°の間
で正逆回転したときに、標準型テープカセツトホルダー
7は第2図に示す位置と第6図に示す位置との間を往復
移動するようにしてある。
次に、第8図において小型テープカセツト装着機構の
構成について説明する。
装置の基板4の左右にほぼ垂直に配置されている垂直
支持板5,6には小型テープカセツトホルダー10を案内す
るガイド溝11,12が形成されている。小型テープカセツ
トホルダー10の突起部36,37はガイド溝11,12に摺動自在
に係合しており、さらに突起部36は垂直支持板5,6に植
立された軸38に回動自在に支承された駆動アーム39の溝
部40と摺動自在に係合している。駆動アーム39の歯車部
41には、垂直支持板5に植立された軸31に回転自在に支
承された歯車42が噛合しており、さらに歯車42には垂直
支持板5に植立された軸43,44に摺動自在に支持された
スライドレバー45のラツク部46が噛合している。スライ
ドレバー45は垂直支持板5に植立された軸43,44に摺動
自在に支持されたスライドレバー47と引張ばね99を介し
て係合している。スライドレバー45は突起部48でスライ
ドレバー47の穴部49と当接しているので、引張ばね99の
付勢力は第8図の状態では働かないようになつている。
スライドレバー47に植立されたカムフオロアー50は、カ
ム歯車30の第1の溝カム部(図示せず)を形成している
面と反対の面に形成した第2の溝カム部(図示せず)と
摺動自在に係合している。前述したように、カム歯車30
は駆動モータ33によつて回転駆動されるように構成して
おり、第2の溝カム部(図示せず)は第16図に示す如き
ストロークを持つているので、カム歯車30が回転角300
°〜0°の間で回転したときに、第2図に示す状態か
ら、第8図に示す状態を経由して第13図に示す状態まで
移動する経路を往復移動するようになつている。
次に、小型テープカセツトの前蓋を開ける機構の構成
について説明する。
第12図において、転換レバー51は小型テープカセツト
ホルダー10に植立された軸52に回転自在に支承されてい
る。蓋開けレバー53は小型テープカセツトホルダー10に
植立された軸56に回動自在に支承された補助レバー55に
植立された軸54に回動自在に支承され、ねじりばね(図
示せず)によつて第12図反時計方向に付勢されている。
補助レバー55はねじりばね(図示せず)によつて第8図
の時計方向に回転付勢されており、軸54が小型テープカ
セツトホルダー10の突起部57に当接することにより第8
図に示す位置に係止している。よつて、第12図に示す如
く、小型テープカセツト58を小型テープカセツトホルダ
ー10に挿入すると、蓋開けレバー53の突起部61は小型テ
ープカセツト58の前蓋59と本体60の間に入るようになつ
ている。小型テープカセツトホルダー10が第14図に示す
位置まで移動すると、転換レバー51の突起部62が上板63
に形成した標準型テープカセツト89の前蓋100を開ける
ための蓋開け部64と係合し、第13図に示す位置に小型テ
ープカセツトホルダー10が移動すると、転換レバー51が
第13図反時計方向に回動し、転換レバー51の突起部65に
よつて軸66を押圧された補助レバー55も第13図反時計方
向に回動する。補助レバー55が回動することにより、蓋
開けレバー53も一体的に第13図反時計方向に回動し、第
13図に示す如く小型テープカセツト58の前蓋59を開いた
状態にする。
次に、カセツト挿入口の開口部の大きさを変更する機
構の構成について説明する。
第3図は第1図に外観を示す標準型テープカセツト待
機状態を示す要部正面図である。
シヤツター67の突起部68,69,70,71は前面パネル2に
形成したガイド溝73,74,75,76と摺動自在に係合してお
り、シヤツター67のばね掛け部77,78と前面パネル2の
ばね掛け部79,80との間には引張ばね81,82が張架してあ
る。シヤツター67の突起部83,84は、小型テープカセツ
トホルダー10の突起部85,86によつて第3図下方向に押
圧され、第3図に示す位置に係止している。小型テープ
カセツトホルダー10が第2図に示す位置から第8図に示
す位置に移動するときに、シヤツター67は引張ばね81,8
2によつて第3図上方向に小型テープカセツトホルダー1
0と一体的に移動し、第9図に示す位置まで移動する。
このとき、シヤツター67の突起部68,69が前面パネル2
のガイド溝73,74の端部に当接し、第9図に示す位置で
係止される。第9図の状態のときの外観を示したものが
第7図であり、テープカセツト挿入口3の内、小型テー
プカセツトを挿入するときに不要の部分は覆い隠されて
いる。
次に、標準型テープカセツトの案内手段について説明
する。
第2図において、標準型テープカセツトの案内部材87
が、小型テープカセツトホルダー10の上面に形成されて
いる。案内部材87は第3図に示す如く、標準型テープカ
セツトホルダー7の底面88とほぼ同一の高さになつてお
り、第5図に示す如く、テープカセツト挿入口3から標
準型テープカセツト89を装置に挿入するときに、標準型
テープカセツトホルダー7に案内するようになつてい
る。
次に、小型テープカセツト用テープ駆動手段について
説明する。
第9図に示す如く、小型テープカセツトホルダー10が
植立された軸90に歯車91が回転自在に支承されている。
第12図に示すように小型テープカセツト58が小型テープ
カセツトホルダー10の所定の位置に挿入されると、小型
テープカセツト内の巻取り側リールハブ(図示せず)に
形成された歯車(図示せず)と歯車91が噛合するように
なつている。歯車91は小型テープカセツトホルダー10が
第13図の側面図および第14図の平面図にされた位置まで
移動すると、第14図および第15図に示す如く、標準型テ
ープカセツト用巻取りリール台92に形成した歯車部96と
噛合し、巻取りリール台92と一体に構成した巻取りモー
タ93が回転することにより巻取り側リールハブ(図示せ
ず)によつて磁気テープを巻き取ることができる。
以下、各動作について図面を参照しながら説明する。
標準型テープカセツト89を装置に装着する場合につい
て述べる。第1図の外観図および第2図の要部側面図
は、標準型テープカセツト待機状態を示している。この
状態で、標準型テープカセツト89をカセツト挿入口3よ
り標準型テープカセツトホルダー7に挿入した状態を第
5図に示す。標準型テープカセツト89が標準型テープカ
セツトホルダー7の所定の位置まで挿入されたことを標
準型テープカセツト検出手段(図示せず)が検出する
と、駆動モータ33が回転し、カム歯車30を時計方向に回
転駆動する。カム歯車30には、第16図のカム線図に示す
ようなストロークを持つた第1の溝カム部(図示せず)
を形成してあるので、第1の溝カム部(図示せず)とカ
ムフオロアー28で係合しているスライドレバー24は第5
図右方向にスライド移動する。よつて、スライドレバー
24の突起部27と穴部26で当接しているスライドレバー22
も第5図右方向にスライド移動し、スライドレバー22の
ラツク部23と噛合している歯車18が反時計方向に回転駆
動される。歯車18が反時計方向に回転することにより、
歯車18と噛合しているピニオンギヤ17が時計方向に回転
し、ピニオンギヤ17とラツク部15で噛合している標準型
テープカセツトホルダー7はガイド溝8,9に案内された
第5図右方向に移動して、第6図に示す状態まで移動す
ることによつて標準型テープカセツト89を装置に装着す
る。このとき、標準型テープカセツト89の前蓋100は上
板63に設けた標準型テープカセツト用の蓋開け部64に乗
り上げ、第6図に示す如く開いた状態になる。さらに、
駆動モータ33が回転し、スライドレバー24は右方向に移
動するが、スライドレバー22は既に標準型テープカセツ
ト89が装着されているので移動することができない。従
つて、スライドレバー24の突起部27とスライドレバー22
の穴部26が離間し、引張ばね25の付勢力がスライドレバ
ー22に作用することによつて標準型テープカセツト89を
基板4に圧着する。
標準型テープカセツト89を装置より取り出す場合につ
いて説明する。
前面パネル2に設けたカエツト取出し釦97を押すと、
第6図の状態において駆動モータ33が回転し、カム歯車
30を反時計方向に回転駆動する。従つて、前述した標準
型テープカセツト装着動作と逆の動作を行ない、標準型
テープカセツトホルダー7は第6図に示す位置から第5
図に示す位置まで移動する。第5図に示す状態で、使用
者は装置1外に突出した標準型テープカセツト89の一部
をつかんで装置1外に取り出すことができる。
次に、小型テープカセツト58を装置に装着する場合に
ついて説明する。
第1図および第2図に示す標準型テープカセツト待機
状態において、テープカセツト選択釦98を押すと、駆動
モータ33が回転し、カム歯車30を反時計方向に回転駆動
する。カム歯車30には第16図に示すようなストロークを
持つた第2の溝カム部(図示せず)を形成してある。カ
ム歯車30が第2図に示す状態から反時計方向に回転する
ということは、第16図において回転角が0°からマイナ
ス方向に回転することであり、第2の溝カム部(図示せ
ず)はストロークを持つており、第2の溝カム部(図示
せず)とカムフオロアー50で摺動自在に係合しているス
ライドレバー47は第2図右方向にスライド移動する。ス
ライドレバー47の穴部49と突起部48で当接しているスラ
イドレバー45も第2図右方向にスライド移動し、スライ
ドレバー45のラツク部46と噛合している歯車42は第2図
において反時計方向に回転する。よつて、歯車42と歯車
部41で噛合している駆動アーム39は時計方向に回動し、
溝部40で突起部36と係合している小型テープカセツトホ
ルダー10をガイド溝11に沿つて第8図に示す位置まで移
動させる。このとき第3図に示す如く、小型テープカセ
ツトホルダー10の突起部85,86によつて突起部83,84を押
圧され引張ばね81,82の付勢力に抗して第3図に示す位
置にあるシヤツター67は、小型テープカセツトホルダー
10が第8図に示す位置まで移動すると、引張ばね81,82
の付勢力によりガイド溝73,74,75,76に案内されて、第
9図に示す位置まで移動する。この状態のときの外観を
示したものが第7図であり、テープカセツト挿入口3の
小型テープカセツトを挿入するのに不要の部分をシヤツ
ター67で覆い隠している。
カム歯車30が第2図の状態から反時計方向に60°回転
したことをモード検出スイツチ(図示せず)が検出する
と、駆動モータ33は回転を停止する。このときの状態を
示したものが、第7図〜第10図であり、小型テープカセ
ツト待機状態を示している。
小型テープカセツト待機状態の装置に小型テープカセ
ツト58を挿入した状態を示したものが、第11図および第
12図である。第11図および第12図に示すように、小型テ
ープカセツトホルダー10に小型テープカセツト58を挿入
すると小型テープカセット58の本体60と前蓋59の間に蓋
開けレバー53の突起部61が挿入されると共に、歯車91が
小型テープカセツト58内の巻取り側リールハブ(図示せ
ず)に形成された歯車(図示せず)と噛合するようにな
つている。
第11図に示すように小型テープカセツト58が小型テー
プカセツトホルダー10の所定の位置まで挿入されたこと
を小型テープカセツト検出手段(図示せず)が検出する
と、駆動モータ33が回転してカム歯車30を第11図の状態
からさらに反時計方向に回転駆動する。カム歯車30が第
11図からさらに反時計方向に回転するということは、第
16図のカム線図において回転角が60°からさらにマイナ
ス方向に回転することであり、第2図の溝カム部(図示
せず)はストロークを持つている。従つて、第2の溝カ
ム図(図示せず)とカムフオロアー50で摺動自在に係合
しているスライドレバー47は第11図示す位置からさらに
右方向へスライド移動し、よつて突起部48でスライドレ
バー47の穴部49と当接しているスライドレバー45も第11
図右方向にスライド移動する。スライドレバー45が第11
図右方向に移動することによつて、スライドレバー45の
ラツク部46と噛合している歯車42は反時計方向に回転
し、歯車42と歯車部41で噛合している駆動アーム39は第
11図に示す位置から、さらに時計方向に回動する。よつ
て、駆動アーム39の溝部40と摺動自在に突起36を係合し
ている小型テープカセツトホルダー10は、ガイド溝11,1
2に案内されて、小型テープカセツト58を保持した状態
で第11図の位置からさらに右方向へ移動し、第14図の平
面図に示す位置まで移動する。このとき、転換レバー51
の突起部62は上板63に形成した標準型テープカセツト89
の前蓋100を開けるための蓋開け部64と係合し、第13図
に示す位置まで小型テープカセツトホルダー10が第13図
下方向にガイド溝11,12に案内されて移動し、小型テー
プカセツト58が装置に装着されるときに転換レバー51が
第13図の反時計方向に回動する。転換レバー51が第13図
の反時計方向に回動することによつて、転換レバー51の
突起部65が補助レバー55に植立した軸66を押し上げるの
で補助レバー55は第13図反時計方向に回動し、補助レバ
ー55と軸54で係合している蓋開けレバー53も第13図反時
計方向に回動して第13図に示すように小型テープカセツ
ト58の前蓋59を開いた状態にする。第13図の状態を示す
平面図および正面図が第14図および第15図である。第14
図および第15図に示すように、小型テープカセツト58が
装置に装着されると、小型テープカセツトホルダー10の
軸90に回転自在に支承された歯車91は、標準型テープカ
セツト用巻取りリール台92に形成した歯車部96と噛合す
るので巻取りリール台92と一体に構成した巻取りモータ
93によつて小型テープカセツト58内の磁気テープを巻き
取ることができる。このとき、小型テープカセツト58内
の供給側リールハブ(図示せず)は標準型テープカセツ
ト用供給リール台94と直接係合しており、供給リール台
94と一体に構成した供給モータ95によつて巻き取ること
ができる。
第13図において、さらに行動モータ33が回転してカム
歯車30を反時計方向に回転駆動すると、スライドレバー
47はさらに第13図右方向にスライド移動する。しかしな
がら、小型テープカセツト58は既に装置に装着されてお
り、駆動アーム39が回動できないためにスライドレバー
45は移動しない。よつて、スライドレバー47の穴部49と
スライドレバー45の突起部48が離間して引張ばね99の付
勢力によつて駆動アーム39が時計方向に回転付勢される
ので、小型テープカセツト58が装置に圧着される。
次に、小型テープカセツトを装置から取り出す場合に
ついて説明する。
第13図は小型テープカセツトを使用している状態を示
すものであるが、この状態から第7図に示すカセツト取
出し釦97を押すと、駆動モータ33が回転してカム歯車30
を第13図に示す状態から時計方向に回転駆動する。する
と、小型テープカセツト装着動作で述べた動作と逆の動
作を行ない、小型テープカセツトホルダー10は第13図に
示す位置から第11図に示す位置まで移動する。第11図に
示す状態で使用者は、装置1から突出した小型テープカ
セツト58の一部をつかんで装置1外に取り出すことがで
きる。さらに続いて小型テープカセツトを使用したい場
合には、第11図に示す状態のまま新たに小型テープカセ
ツトを装置に挿入すれば上述したように使用できる。
小型テープカセツトの使用を止め、標準型テープカセ
ツトを使用したい場合には、第7図に示すテープカセツ
ト選択釦98を押すと、前述した標準型テープカセツト待
機状態から小型テープカセツト待機状態へ変わる動作と
逆の動作を行ない、第8図に示す状態から第2図に示す
状態になり、標準型テープカセツトを使用可能となる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、標準型テープカセツト
もしくは標準型テープカセツトより小型の小型テープカ
セツトを挿入するカセツト挿入口と、テープカセツト挿
入口から挿入した標準型テープカセツトを保持する第1
の保持手段と、カセツト挿入口から挿入した小型テープ
カセツトを保持する第2の保持手段と、標準型テープカ
セツトまたは小型テープカセツト内の磁気テープを駆動
するテープ駆動手段と、カセツト挿入口から標準型テー
プカセツトを第1の保持手段に挿入する第1位置と標準
型テープカセツトをテープ駆動手段に装着する第2位置
とに第1の保持手段を往復移動させる第1の移動手段
と、第1の移動手段による標準型テープカセツトの移動
動作を妨げない第3位置とカセツト挿入口から小型テー
プカセツトを第2の保持手段に挿入する第4位置と小型
テープカセツトをテープカセツト駆動手段に装着する第
5位置とに第2の保持手段を選択的に移動させ、かつ、
第1の移動手段により標準型テープカセツトをテープ駆
動手段に装着または離脱する場合には第2の保持手段を
第3位置に移動させる第2の移動手段とを具備し、第2
の保持手段が第4位置にあるときには第2の保持手段の
小型テープカセツトを保持する部分が第1位置にある第
1の保持手段の標準型テープカセツトを保持する部分に
入り込んでいるように構成したことにより、標準型テー
プカセツトおよび小型テープカセツトの2種類のテープ
カセツトを従来のように小型テープカセツト用アダプタ
を使用することなしに、装置のカセツト挿入口に使用し
たいテープカセツトを挿入するだけで磁気記録再生装置
に装着することができる。
また、第2の保持手段が第4位置にあるときには第2
の保持手段の小型テープカセツトを保持する部分が第1
位置にある第1の保持手段の標準型テープカセツトを保
持する部分に入り込んでいるように構成されているの
で、装置の高さを高くすることなしに、標準型テープカ
セツト及び小型テープカセツトの2種類のテープカセツ
トを同一挿入口から装置に挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第16図は本発明の磁気記録再生装置の一実施例
を示し、第1図は標準型テープカセツト待機状態の外観
を示す斜視図、第2図は標準型テープカセツト待機状態
を示す要部側面図、第3図は標準型テープカセツト待機
状態を示す要部正面図、第4図は標準型テープカセツト
待機状態を示す要部平面図、第5図は標準型テープカセ
ツトを装置に挿入した状態を示す要部側面図、第6図は
標準型テープカセツトを装置に装着した状態を示す要部
側面図、第7図は小型テープカセツト待機状態の外観を
示す斜視図、第8図は小型テープカセツト待機状態を示
す要部側面図、第9図は小型テープカセツト待機状態を
示す要部正面図、第10図は小型テープカセツト待機状態
を示す要部平面図、第11図は小型テープカセツトを装置
に挿入した状態を示す要部側面図、第12図は小型テープ
カセツトを装置に挿入した状態を示す要部平面図、第13
図は小型テープカセツトを装置に装着した状態を示す要
部側面図、第14図は小型テープカセツトを装置に装着し
た状態を示す要部平面図、第15図は小型テープカセツト
を装置に装着した状態を示す要部正面図、第16図はカム
歯車30に形成した第1の溝カム部および第2の溝カム部
のカム線図、第17図は従来の磁気記録再生装置の外観を
示す斜視図、第18図は従来の磁気記録再生装置のテープ
カセツト装着機構を示す要部側面図、第19図は従来の磁
気記録再生装置における小型テープカセツト待機状態を
示す要部側面図である。 1……磁気記録再生装置、2……前面パネル、3……テ
ープカセツト挿入口、4……基板、5,6……垂直支持
板、7……標準型テープカセツトホルダー、10……小型
テープカセツトホルダー、30……カム歯車、33……駆動
モータ、39……駆動アーム、51……転換レバー、53……
蓋開けレバー、58……小型テープカセツト、63……上
板、64……蓋開け部、67……シヤツター、87……案内部
材、89……標準型テープカセツト、91……歯車、92……
巻取りリール台、94……供給リール台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪本 圭司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 三鍋 哲 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−132670(JP,A) 特開 平2−161646(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標準型テープカセツトもしくは前記標準型
    テープカセツトより小型の小型テープカセツトを挿入す
    るカセツト挿入口と、前記テープカセツト挿入口から挿
    入した標準型テープカセツトを保持する第1の保持手段
    と、前記カセツト挿入口から挿入した前記小型テープカ
    セツトを保持する第2の保持手段と、前記標準型テープ
    カセツトまたは前記小型テープカセツト内の磁気テープ
    を駆動するテープ駆動手段と、前記カセツト挿入口から
    前記標準型テープカセツトを前記第1の保持手段に挿入
    する第1位置と前記標準型テープカセツトを前記テープ
    駆動手段に装着する第2位置とに前記第1の保持手段を
    往復移動させる第1の移動手段と、前記第1の移動手段
    による前記標準型テープカセツトの移動動作を妨げない
    第3位置と前記カセツト挿入口から前記小型テープカセ
    ツトを前記第2の保持手段に挿入する第4位置と前記小
    型テープカセツトを前記テープカセツト駆動手段に装着
    する第5位置とに前記第2の保持手段を選択的に移動さ
    せ、かつ、前記第1の移動手段により前記標準型テープ
    カセツトを前記テープ駆動手段に装着または離脱する場
    合には前記第2の保持手段を前記第3位置に移動させる
    第2の移動手段とを具備する磁気記録再生装置であつ
    て、前記第2の保持手段が前記第4位置にあるときには
    前記第2の保持手段の前記小型テープカセツトを保持す
    る部分が前記第1位置にある前記第1の保持手段の前記
    標準型テープカセツトを保持する部分に入り込んでいる
    ように構成したことを特徴とする磁気記録再生装置。
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