JP3049585B2 - 駆動階先行上昇式建築工法における駆動階の柱梁仕口部及び駆動階の最終接合方法 - Google Patents

駆動階先行上昇式建築工法における駆動階の柱梁仕口部及び駆動階の最終接合方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築の全天候型施工
等を目的とする駆動階先行上昇式建築工法の施工、特に
柱上部継足し方式の施工に有効に実施される駆動階の柱
梁仕口部及び同駆動階の最終接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず最初に屋根を含めた最上階部分を駆
動階として構築し、この駆動階を順次押し上げて建物を
構築する、いわゆる駆動階先行上昇式建築工法は、例え
ば特公昭50−2529号及び特公昭52−27446
号公報などに開示されており、建物の省人化、省力化及
び作業の安全性を高め、全天候型施工を可能にする工法
として期待されている(図1参照)。
【0003】前記駆動階先行上昇式建築工法の実施に供
される駆動階の柱梁仕口部に関しても研究が行われ出願
されている。その一つとして、出願人の特願平4−34
0003号に係る柱梁仕口部は、図6に示したとおり、
本設柱に沿って上昇する中空のさや管11と大梁5とが
前記さや管11の周囲に設けた外ダイヤフラム13で接
合されている。最終本設柱6と駆動階1との定着は、さ
や管11と本設柱6とのクリアランス部15に上部外ダ
イヤフラム13の上から挿入された頂部カバープレート
16及びさや管11の直下位置の最終本設柱6の外周に
当てがわれた側部カバープレート17の現場溶接により
行われる。なお、さや管11と外ダイヤフラム13には
開口14が設けられており、本設柱に取付けられたガセ
ットプレート等との干渉が避けられている。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】前記特願平4−34
0003号に係る柱梁仕口部は、さや管11がガセット
プレート又はエレクションプレート等と干渉を起こさな
い構成であり、駆動階1が支障なく上昇する優れた利点
を有する。しかし、駆動階1と最終本設柱6との定着
は、分割した頂部カバープレート16等の現場溶接によ
り行っており、その溶接に必要なさや管11と最終本設
柱6とのクリアランス部15(間隙)は、最低でも20
〜25mmは確保しなければならない。したがって、頂
部カバープレート16の厚さや同カバープレート16の
外ダイヤフラム13との溶接量が相当なものとなる。側
部カバープレート17の溶接量も増え、その溶接も完全
を期し難い。また、力の流れも、駆動階→さや管→頂部
カバープレート→本設柱 の順となる複雑な構成であ
る。
【0005】したがって、本発明の目的は、上記特願平
4−340003号に係る柱梁仕口部を更に改良し、駆
動階と最終本設柱との定着(接合)が容易で施工性に優
れ、工期の短縮、品質の向上が図れた駆動階先行上昇式
建築工法における駆動階の柱梁仕口部及び駆動階の最終
接合方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、第1の発明の駆動階先行上昇
式建築工法における駆動階の柱梁仕口部は、本設柱2に
沿って上昇する中空のさや管3の外側面に梁支持部材4
を取付け、当該梁支持部材4により駆動階1の大梁5を
前記さや管3よりも上方の位置に支持することを特徴と
する(図2)。
【0007】また、第2の発明の駆動階先行上昇式建築
工法における前記駆動階の柱梁仕口部を利用した駆動階
の最終接合方法は、 イ) 本設柱2に沿って上昇する中空のさや管3の外側
面に梁支持部材4を取付け、当該梁支持部材4により駆
動階1の大梁5を前記さや管3の上方位置に支持して成
る駆動階1の柱梁仕口部を形成すること(図3)、 ロ) 前記駆動階1の柱梁仕口部を本設柱2に沿って上
昇させ各階の建築を進め、最終的には大梁5の設置位置
に最終節大梁ブラケット7が取付けられた最終本設柱6
を建て、この最終本設柱6の外周に沿ってその最終位置
まで駆動階1の大梁5を上昇させること(図4)、 ハ) 前記最終本設柱6の最終節大梁ブラケット7と前
記駆動階1の大梁5とを接合し、しかる後に前記さや管
3と梁支持部材4を解体して取り除くこと(図5)、を
それぞれ特徴とする。
【0008】
【作用】大梁5は、中空のさや管3に取付けられた梁支
持部材4によってさや管3より上方位置で簡便に確実に
支持され(図2、3)、最終本設柱6の最終位置までス
ムーズに上昇でき、施工性、作業効率を高めることがで
きる。さや管3は本設柱2(又は最終本設柱6)の外周
に沿って上昇できればよく、両者間のクリアランス部を
必要最小限度に縮小化できる。そして、最終本設柱6の
最終位置に上昇せしめた大梁5は、最終節大梁ブラケッ
ト7とボルト8等によって接合することにより、簡便に
がっちりと最終本設柱6に接合(定着)できる(図
5)。力の流れも、駆動階→最終節大梁ブラケット→本
設柱 と単純化され、力の伝達がスムーズで高品質の建
造物を提供できる。
【0009】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
図1は柱上部継足し方式による、いわゆる駆動階先行上
昇式建築工法の施工図を示している。最上位の駆動階1
の上に構台20を設けてその上にクレーン21を設置
し、該クレーン21によって本設柱単位体(図示例では
最終本設柱6)を吊って既設の本設柱2の上に積重ねて
建方を行う。こうして駆動階1より先行して建てられた
本設柱を伝って駆動階1がジャッキ9によって上昇され
る。一方、駆動階1の下方では旋回式クレーン19等に
よって梁18の取付けその他の建築工事が進められる。
【0010】図2は前記の駆動階先行上昇式建築工法に
実施された駆動階の柱梁仕口部の全体図を下方から見上
げた形で示しており、図3は同柱梁仕口部を本設柱2に
実施した状態を示している。図中符号3は、本設柱2の
外周に沿って上昇する中空(角管状)のさや管である。
同さや管3と本設柱2との間のクリアランス部は、当該
さや管3の上昇に支障がない範囲で小さくでき、通常1
0〜15mmの間隔で実施される。前記さや管3の外側
面(四面)の各方向に鋼製の梁支持部材4が解体可能に
取付けられている。梁支持部材4は、図3に示したよう
に、さや管3の上端より若干上方に突き出された高さh
を有する構成とされている。そのため、駆動階1の大梁
5は、その先端部の下フランジ5aを前記梁支持部材4
の上端面に仮固定することにより、さや管3よりも上方
の位置で支持されている。また、大梁5は、最終節大梁
ブラケット7(図4を参照)の長さよりも若干大きい間
隔pを本設柱2からあけて支持されている。前記構成の
柱梁仕口部(駆動階1)を本設柱2に実施するに際して
は、例えば、各大梁5の上フランジ5b…同士を連結金
具22で結合するなどして駆動階1の構造的一体化を図
ることにより好適に実施される。
【0011】駆動階1は前記の柱梁仕口部によって本設
柱2に沿って上昇され、各階の建築が進められる。本設
柱2は、最終的には駆動階1(大梁5)の本固定位置に
予め最終節大梁ブラケット7が取付けられた最終本設柱
6(その大きさは前記本設柱2と同じ)を建方し、この
最終本設柱6の外周に沿ってその最終位置(上端)まで
駆動階1の大梁5が上昇される(図4)。このとき大梁
5は、前記の通りさや管3より上方位置に支持されてい
るので、当該大梁5及び梁支持部材4は最終節大梁ブラ
ケット7と接触(干渉)することなく、大梁5の端部と
最終節大梁ブラケット7の端部とが向い合せられる。
【0012】したがって、前記の向い合せ状態で最終本
設柱6と駆動階1とが容易に恒久的に定着される。即
ち、通常は図5に示したように、最終本設柱6の最終節
大梁ブラケット7と駆動階1の大梁5の端部とをウェブ
用連結プレート10を当てがった上でボルト8により接
合して固定する。さらに、最終節大梁ブラケット7と大
梁5の上下のフランジ同士間にフランジ用連結プレート
12を取付けて接合することにより接合を完全にするこ
とができる。前記ボルト接合に際しては溶接接合を代用
するか又は併用することも可能である。溶接接合をする
場合でも最終節大梁ブラケット7と大梁5の向い合せ部
を溶接するだけの簡単な現場作業で足り、溶接量も従来
に比べ少なくて済む。前記した大梁5の定着後は、大梁
5の下フランジ5aを支持していた前記梁支持部材4及
びさや管3を解体して最終本設柱6から取り除くことに
より、駆動階1の最終接合が完了する。
【0013】
【本発明が奏する効果】本発明に係る駆動階先行上昇式
建築工法における駆動階の柱梁仕口部及び駆動階の最終
接合方法によれば、駆動階と最終本設柱との接合が容易
で施工性に優れ、省人化、工期の短縮化や品質の向上に
大きく貢献する。最終接合された駆動階での力の流れ
も、駆動階→最終節大梁ブラケット→本設柱 と単純化
され設計も明快であり、全天候型の駆動階先行上昇式建
築工法の実用化度を大きく前進させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動階先行上昇式建築工法の施工概略図であ
る。
【図2】柱梁仕口部の見上げ図である。
【図3】柱梁仕口部の正面図である。
【図4】駆動階の最終接合位置を示した正面図である。
【図5】駆動階の最終接合状態を示した正面図である。
【図6】A、Bは従来例を示した平面図と断面図であ
る。
【符号の説明】
1 駆動階 2 本設柱 3 さや管 4 梁支持部材 5 大梁 5a 下フランジ 6 最終本設柱 7 最終節大梁ブラケット 8 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/14 E04B 1/35

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動階先行上昇式建築工法における駆動階
    の柱梁仕口部であって、本設柱に沿って上昇する中空の
    さや管の外側面に梁支持部材が取付けられており、当該
    梁支持部材により駆動階の大梁が前記さや管よりも上方
    の位置に支持されていることを特徴とする、駆動階先行
    上昇式建築工法における駆動階の柱梁仕口部。
  2. 【請求項2】駆動階先行上昇式建築工法における駆動階
    の柱梁仕口部を利用した駆動階の最終接合方法であっ
    て、 イ) 本設柱に沿って上昇する中空のさや管の外側面に
    梁支持部材を取付け、当該梁支持部材により駆動階の大
    梁を前記さや管の上方位置に支持して成る駆動階の柱梁
    仕口部を形成すること、 ロ) 前記駆動階の柱梁仕口部を本設柱に沿って上昇さ
    せ各階の建築を進め、最終的には大梁設置位置に最終節
    大梁ブラケットが取付けられた最終本設柱を建て、この
    最終本設柱の外周に沿ってその最終位置まで駆動階の大
    梁を上昇させること、 ハ) 最終本設柱の最終節大梁ブラケットと駆動階の大
    梁とを接合し、しかる後に前記さや管と梁支持部材を解
    体して取り除くこと、をそれぞれ特徴とする、駆動階先
    行上昇式建築工法における駆動階の最終接合方法。
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