JP3046675B2 - 微量成分分析装置 - Google Patents
微量成分分析装置Info
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- JP3046675B2 JP3046675B2 JP4056880A JP5688092A JP3046675B2 JP 3046675 B2 JP3046675 B2 JP 3046675B2 JP 4056880 A JP4056880 A JP 4056880A JP 5688092 A JP5688092 A JP 5688092A JP 3046675 B2 JP3046675 B2 JP 3046675B2
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- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Description
【0001】本発明は、例えば化学反応を伴う単一流路
方式のFIA(フローインジェクション分析法)を用い
て、水中の微量成分を高感度に定量分析する装置に関す
る。
方式のFIA(フローインジェクション分析法)を用い
て、水中の微量成分を高感度に定量分析する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3は、前記微量成分分析装置を示すも
ので、この図において、1は試料注入部で、例えば6個
のポート1a〜1fを備えた6方試料注入部よりなる。この
試料注入部1には、サンプル液供給ライン2と反応試薬
供給ライン3と反応器4とが接続されている。
ので、この図において、1は試料注入部で、例えば6個
のポート1a〜1fを備えた6方試料注入部よりなる。この
試料注入部1には、サンプル液供給ライン2と反応試薬
供給ライン3と反応器4とが接続されている。
【0003】すなわち、サンプル液供給ライン2は、ポ
ート1aに接続されると共に、その上流側はポンプ(図
外)を介してサンプル液供給源(図外)に接続されてい
る。そして、反応試薬供給ライン3は、ポート1dに接続
されると共に、ポンプ5と脱気器6を備え、さらに、そ
の上流側は、反応試薬タンク7に接続されている。ま
た、反応器4は、流路8を介してポート1cに接続されて
いる。なお、9はポート1b, 1e間を接続するサンプルル
ープ、10はポート1fに接続されると共に、廃液タンク11
を備えたサンプル液排出ラインである。また、12は脱気
器6に接続されたポンプである。
ート1aに接続されると共に、その上流側はポンプ(図
外)を介してサンプル液供給源(図外)に接続されてい
る。そして、反応試薬供給ライン3は、ポート1dに接続
されると共に、ポンプ5と脱気器6を備え、さらに、そ
の上流側は、反応試薬タンク7に接続されている。ま
た、反応器4は、流路8を介してポート1cに接続されて
いる。なお、9はポート1b, 1e間を接続するサンプルル
ープ、10はポート1fに接続されると共に、廃液タンク11
を備えたサンプル液排出ラインである。また、12は脱気
器6に接続されたポンプである。
【0004】13は前記反応器4の出口側に設けられる冷
却コイル、14は例えば吸光光度計などの検出器である。
また、15は背圧コイル16を介して検出器14に接続された
廃液タンク、17はレコーダ、18はデータ処理装置であ
る。なお、前記反応器4、冷却コイル13は、適宜の恒温
槽にそれぞれ収容されている。
却コイル、14は例えば吸光光度計などの検出器である。
また、15は背圧コイル16を介して検出器14に接続された
廃液タンク、17はレコーダ、18はデータ処理装置であ
る。なお、前記反応器4、冷却コイル13は、適宜の恒温
槽にそれぞれ収容されている。
【0005】このように構成された微量成分分析装置に
おいては、試料注入部1によって反応試薬中にサンプル
液を注入し、これら両者を反応器4において混合反応さ
せたものを、検出器14において定量することにより、サ
ンプル液に含まれる微量成分を定量分析することができ
る。
おいては、試料注入部1によって反応試薬中にサンプル
液を注入し、これら両者を反応器4において混合反応さ
せたものを、検出器14において定量することにより、サ
ンプル液に含まれる微量成分を定量分析することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記微
量成分分析装置に、サンプル液を多量(例えば 500μ
l)に注入して分析した場合、注入したサンプル液の一
部が反応試薬と混合されないために、未反応部分が形成
される。その結果得られるクラマトグラムは、目的成分
の低濃度域においてピークがベースラインに埋没した
り、ピークが割れてしまい、正常な測定を行えなくなる
ことがあった。
量成分分析装置に、サンプル液を多量(例えば 500μ
l)に注入して分析した場合、注入したサンプル液の一
部が反応試薬と混合されないために、未反応部分が形成
される。その結果得られるクラマトグラムは、目的成分
の低濃度域においてピークがベースラインに埋没した
り、ピークが割れてしまい、正常な測定を行えなくなる
ことがあった。
【0007】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的とするところは、簡単な工夫により、
サンプル液を多量に注入しても正常に測定が行え、ひい
ては高感度に測定することができる微量成分分析装置を
提供することにある。
もので、その目的とするところは、簡単な工夫により、
サンプル液を多量に注入しても正常に測定が行え、ひい
ては高感度に測定することができる微量成分分析装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、サンプル液を反応試薬に注入す
るための試料注入部の出口側に、前記反応試薬と同一の
反応試薬が連続的に流れる第2の反応試薬供給ラインを
接続して、前記試料注入部において混合された反応試薬
とサンプル液に対し、さらに前記第2の反応試薬供給ラ
インからの反応試薬を連続的に混合するように構成して
いる。
め、本発明においては、サンプル液を反応試薬に注入す
るための試料注入部の出口側に、前記反応試薬と同一の
反応試薬が連続的に流れる第2の反応試薬供給ラインを
接続して、前記試料注入部において混合された反応試薬
とサンプル液に対し、さらに前記第2の反応試薬供給ラ
インからの反応試薬を連続的に混合するように構成して
いる。
【0009】
【作用】上記構成によれば、多量に注入されたサンプル
液の全てが反応試薬と混合されるので、未反応部分がな
くなる。その結果、目的成分の低濃度域においてピーク
がベースラインに埋没したり、ピークが割れるといった
ことがなくなり、正常に測定を行うことができる。
液の全てが反応試薬と混合されるので、未反応部分がな
くなる。その結果、目的成分の低濃度域においてピーク
がベースラインに埋没したり、ピークが割れるといった
ことがなくなり、正常に測定を行うことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。なお、以下の説明において、図3に示した
符号と同一のものは同一物である。
ら説明する。なお、以下の説明において、図3に示した
符号と同一のものは同一物である。
【0011】図1は、本発明に係る微量成分分析装置の
一例を示し、この微量成分分析装置が図3に示した従来
のものと大きく異なる点は、試料注入部1をバイパスす
るように、反応試薬供給ライン3と、試料注入部1の下
流側の流路8とをバイパスライン19によって接続したこ
とである。
一例を示し、この微量成分分析装置が図3に示した従来
のものと大きく異なる点は、試料注入部1をバイパスす
るように、反応試薬供給ライン3と、試料注入部1の下
流側の流路8とをバイパスライン19によって接続したこ
とである。
【0012】次に、このように構成した微量成分分析装
置において、例えば超純水中のケイ酸イオンを定量する
場合について説明する。この場合、反応試薬としてモリ
ブデン酸アンモニウムを含む硫酸酸性の発色液を用い
る。そして、この反応試薬を脱気器6で脱気した後、ポ
ンプ5によって反応試薬供給ライン3に一定流量流して
おく。
置において、例えば超純水中のケイ酸イオンを定量する
場合について説明する。この場合、反応試薬としてモリ
ブデン酸アンモニウムを含む硫酸酸性の発色液を用い
る。そして、この反応試薬を脱気器6で脱気した後、ポ
ンプ5によって反応試薬供給ライン3に一定流量流して
おく。
【0013】一方、試料注入部1としての6方切換え弁
を切換え動作することにより、サンプル液供給ライン2
によって供給される純水は、反応試薬供給ライン3によ
って供給される反応試薬中に注入される。このとき、試
料注入部1の出口側には、反応試薬供給ライン3を流れ
る反応試薬が、バイパスライン19を経て連続的に流れて
いる。
を切換え動作することにより、サンプル液供給ライン2
によって供給される純水は、反応試薬供給ライン3によ
って供給される反応試薬中に注入される。このとき、試
料注入部1の出口側には、反応試薬供給ライン3を流れ
る反応試薬が、バイパスライン19を経て連続的に流れて
いる。
【0014】従って、試料注入部1の出口側において
は、前記反応試薬中に注入された純水と、試料注入部1
をバイパスした反応試薬とが連続的に混合される。この
混合された液体は反応器4に導入され、混合・反応す
る。そして、この液体は、冷却コイル13で冷却された
後、検出器14としての吸光光度計に導入されて吸光度が
測定され、そのピーク値からケイ酸イオン濃度が得られ
る。
は、前記反応試薬中に注入された純水と、試料注入部1
をバイパスした反応試薬とが連続的に混合される。この
混合された液体は反応器4に導入され、混合・反応す
る。そして、この液体は、冷却コイル13で冷却された
後、検出器14としての吸光光度計に導入されて吸光度が
測定され、そのピーク値からケイ酸イオン濃度が得られ
る。
【0015】上記実施例によれば、多量に注入された純
水の全てが発色液と混合されるので、純水中のケイ酸イ
オンは全て発色する。その結果、ケイ酸イオンの低濃度
域においてピークがベースラインに埋没したり、ピーク
が割れるといったことがなくなり、正常に測定を行うこ
とができる。従って、サンプル液を多量に注入してやれ
ば、高感度に測定することができる。発明者の実験によ
れば、従来のほぼ10倍(5ml)ものサンプル液を注入
しても正常に測定することができることが判った。
水の全てが発色液と混合されるので、純水中のケイ酸イ
オンは全て発色する。その結果、ケイ酸イオンの低濃度
域においてピークがベースラインに埋没したり、ピーク
が割れるといったことがなくなり、正常に測定を行うこ
とができる。従って、サンプル液を多量に注入してやれ
ば、高感度に測定することができる。発明者の実験によ
れば、従来のほぼ10倍(5ml)ものサンプル液を注入
しても正常に測定することができることが判った。
【0016】図2は、本発明の他の実施例を示すもの
で、この実施例においては、バイパスライン19の代わり
に、反応試薬供給ライン3を、脱気器6の上流側におい
て分岐して、反応試薬供給ライン3と並列的に第2の反
応試薬供給ライン20を設け、これにその上流側から順
次、脱気器21、ポンプ22、混合ジョイント23を設けると
共に、試料注入部1のポート1cを混合ジョイント23の入
口側に接続している。このように構成した場合において
も、前記実施例と同様の効果が得られることは云うまで
もない。
で、この実施例においては、バイパスライン19の代わり
に、反応試薬供給ライン3を、脱気器6の上流側におい
て分岐して、反応試薬供給ライン3と並列的に第2の反
応試薬供給ライン20を設け、これにその上流側から順
次、脱気器21、ポンプ22、混合ジョイント23を設けると
共に、試料注入部1のポート1cを混合ジョイント23の入
口側に接続している。このように構成した場合において
も、前記実施例と同様の効果が得られることは云うまで
もない。
【0017】また、本発明は、純水中に含まれるケイ酸
イオンの定量分析以外にも広く適用できることは云うま
でもない。
イオンの定量分析以外にも広く適用できることは云うま
でもない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サンプル液を多量に注入しても目的成分の低濃度域にお
いてピークがベースラインに埋没したり、ピークが割れ
るといったことがなくなり、正常に測定を行うことがで
き、高感度に測定することができるようになった。
サンプル液を多量に注入しても目的成分の低濃度域にお
いてピークがベースラインに埋没したり、ピークが割れ
るといったことがなくなり、正常に測定を行うことがで
き、高感度に測定することができるようになった。
【図1】本発明に係る微量成分分析装置の一構成例を概
略的に示す図である。
略的に示す図である。
【図2】本発明に係る微量成分分析装置の他の構成例を
概略的に示す図である。
概略的に示す図である。
【図3】従来の微量成分分析装置の構成を概略的に示す
図である。
図である。
1…試料注入部、3…反応試薬供給ライン、4…反応
器、14…検出器。
器、14…検出器。
Claims (1)
- 【請求項1】 試料注入部に対して反応試薬供給ライン
と反応器とを接続して、試料注入部より反応試薬中にサ
ンプル液を注入するように構成すると共に、前記反応器
の出口側に検出器を接続した微量成分分析装置におい
て、前記試料注入部の出口側に、前記反応試薬と同一の
反応試薬が連続的に流れる第2の反応試薬供給ラインを
接続して、前記試料注入部において混合された反応試薬
とサンプル液に対し、さらに前記第2の反応試薬供給ラ
インからの反応試薬を連続的に混合するように構成した
ことを特徴とする微量成分分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4056880A JP3046675B2 (ja) | 1992-02-08 | 1992-02-08 | 微量成分分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4056880A JP3046675B2 (ja) | 1992-02-08 | 1992-02-08 | 微量成分分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05223744A JPH05223744A (ja) | 1993-08-31 |
JP3046675B2 true JP3046675B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=13039733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4056880A Expired - Fee Related JP3046675B2 (ja) | 1992-02-08 | 1992-02-08 | 微量成分分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3046675B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006049239A1 (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-11 | Fiamo Corporation | 試験対象液中の超微量金属元素をリアルタイム・インラインで検出する方法及びその装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2212368A (en) * | 1987-11-24 | 1989-07-19 | Imarflex Mfg | High-frequency energy cooking devices |
-
1992
- 1992-02-08 JP JP4056880A patent/JP3046675B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006049239A1 (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-11 | Fiamo Corporation | 試験対象液中の超微量金属元素をリアルタイム・インラインで検出する方法及びその装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05223744A (ja) | 1993-08-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |