JP3046159B2 - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JP3046159B2
JP3046159B2 JP4287012A JP28701292A JP3046159B2 JP 3046159 B2 JP3046159 B2 JP 3046159B2 JP 4287012 A JP4287012 A JP 4287012A JP 28701292 A JP28701292 A JP 28701292A JP 3046159 B2 JP3046159 B2 JP 3046159B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオなど磁気テ
ープ或いはクリーニングテープなどのテープ類を巻装収
納し、自動停止或いはオートリバース機構などに対応し
たエンドレステープカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエンドレステープカセットでは、
図5に示すようにハブaがディスク中央の軸bに嵌挿さ
れて回転可能にケースe内に備えられ、テープcはハブ
aの周りに多層状に巻き込まれディスクd上に乗せられ
ていて、ディスクが回転駆動されると、多層状に巻かれ
たテープには矢印A方向に回転する力が働いて、一方ピ
ンチローラ、キャプスタンで矢印B方向に多層状テープ
の内周から引き出されたテープcは、ガイドローラ・ヘ
ッドを経て再び多層状テープの外周に巻き取られるよう
になり、そして、テープを矢印Aに示す力によりテープ
が引き出された際、送り出す力を受けて、一方ハブが自
由に回転する構造であるため、テープのまきしまりが生
じにくく、またテープの引き出し力が小さくてすむため
ワウをすくなくできるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、テープカセ
ットをカセットレコーダにセットして用いられる場合
に、自動停止検出機構がテープ供給軸に備えられている
カセットレコーダや、カーステレオ用カセットレコーダ
で巻きたるみ防止機能付き自動離脱装置付ものもは、供
給軸側がフリーの従来のタイプでは使用出来なかった
し、また自動逆転(オートリバース)機能付きカセット
レコーダでは、テープが逆転走行した際に、巻き取るこ
とが出来ず、走行異常が発生してしまう不具合があっ
た。本発明は、これら従来の欠点を排除しようとするも
ので、オートリバース機構などに対応したテープ走行を
適確で安定して行なえるようにし、信頼性を大巾に公報
し、かつ商品価値をも高めたテープカセットを構成簡単
で安価な形態で提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、カセットケー
ス内にテープが、駆動軸側のディスク上ハブに巻装され
てエンドレス状態に走行されて供給巻取られるテープカ
セットにおいて、駆動軸側で多層状テープを載置するデ
ィスクの外周にギアを設け、該ギアに歯合する中間歯車
と、該中間歯車に伝動され供給軸側で回転するハブ状リ
ール軸ギアとを備えると共に、ギアに係脱する逆転防止
ストッパを設けたことを特徴とする磁気テープカセット
である。
【0005】
【作用】カセットレコーダにテープカセットを装入する
と、駆動軸側のハブ及びディスクの回転力を利用して供
給軸側にあるハブ状リール軸ギアをも回転させることに
より供給軸側にトルクが発生し、カセットレコーダはあ
たかもテープがあると判断し駆動し続ける。一方、駆動
軸側ディスクのギアが中間歯車を介してハブ状リール軸
ギアと噛み合ってトルク伝達をするので、オートリバー
ス機能に対応して誤操作によりテープが逆転した際に、
供給軸が駆動軸に変わると同時にストッパが駆動軸に移
動してギアに係合し、テープ走行を停止させ、カセット
レコーダはテープ耳端と判断して再度通常走行へ切換え
逆転走行を防止する。かくして、駆動軸トルクが一定以
上あるすべてのカセットレコーダに対応してテープカセ
ットを安全に用いられるものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図3の例で説明す
ると、上下ケースからなるカセットケース1内にテープ
2が、駆動軸側のディスク3上のハブ4に巻装されてエ
ンドレス状態に走行されて供給巻取られるオートリバー
ス機構対応のテープカセットにおいて、駆動軸側で多層
状テープ2を載置するディスク3の外周にギア31を設
け、該ギア31 に歯合する中間歯車5と、該中間歯車5
に伝動され供給軸側で回転するハブ状リール軸ギア6と
を備えると共に、駆動軸のギアに係脱する逆転防止スト
ッパ7を設けて磁気テープカセットとしてある。
【0007】この場合、前記ハブ4はディスク3の中央
軸に嵌挿されて自由に回転するようになっていて、テー
プ2がハブ4の周りに多層状に巻かれディスク3上の乗
せられるようになっている。該ディスク3はカセットレ
コーダ(図示せず)の巻取軸により常に回転するための
多層状に巻かれたテープ2は矢印方向に回転する力が働
き、ピンチローラ、キャプスタンPで内周側から引き出
されたテープはガイドローラ8及びヘッドQを経て再び
多層状テープの外周側に巻き取られ、巻き締まりがなく
引き出し力も小さくなるように走行される。
【0008】また、前記中間歯車5としては、その軸5
1 上に供給軸側の前記ハブ状リール軸ギア6に係脱する
逆転防止用ストッパ7を備えていて、中間歯車5の回転
と共廻りするが、ケース1に形成して凹面壁11 に当接
したときに滑り結合、例えば軸承部71 に切目72 を設
けて摩擦結合で嵌合し、ストッパ7によって中間歯車5
の一方向への回転ではストッパ7をギア6に掛ける操作
ができるようにしてある。なお、前記中間歯車5は、供
給軸側のハブ状リール軸ギア6と同一歯数のギアを用い
てあるが、歯数の少ないギアを用いることもできる。
【0009】さらに、前記逆転防止ストッパ7は、ハブ
リール軸ギア6の軸上に嵌挿して中間歯車5に係脱させ
る構成とすることもでき、いずれにしてもトルク伝達用
のギアの一つを選んで係脱する形態として逆転防止機能
をはたすようにすることもできる。
【0010】図中9はガイドピン、10はガイドリブ、
11はパッドでヘッドに対設される位置に備えられる。
12は滑性シートのライナで、テープ多層状巻込部とケ
ースとの間に介在配備され、テープ引出し切目121
持っている。13はケース内面に形成したテープ誘導用
凹溝部、14は支軸で中間歯車5を軸支しケース1に突
設される。
【0011】図1の実施例では駆動軸側並びに供給軸側
の両方にギアを設け、駆動軸側トルクの伝達用としてリ
ール軸間伝達用ギアの中間歯車5を介在配備して三つの
ギアを噛み合わせてトルク伝達させ、供給軸側フリーと
なるようにしてカセットレコーダが駆動しつづけられる
ようにし、オートリバース(自動逆転)機能付カセット
レコーダに使用の際には、中間に配した伝達用中間歯車
5の軸51 にある逆転防止用ストッパ7で駆動軸が停止
できるようにしてある。即ち、誤操作によりリールが逆
転した際、供給軸が駆動軸に変わると同時に、ストッパ
7が駆動軸のギアに掛り回転停止して走行を止める結
果、カセットレコーダはテープ耳端の条件と同じと判断
して再度通常走行へ切り替えて逆転走行を防止でき、駆
動軸トルクが一定以上あるすべてのカセットレコーダに
対応できるエンドレステープカセットとして用いること
ができる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、駆動軸側で多層状テープを載
置するディスクの外周にギアを設け、該ギアに歯合する
中間歯車と、該中間歯車に伝動され供給軸側で回転する
ハブ状リール軸ギアとを備えると共に、ギアに係脱する
逆転防止ストッパを設けたことにより、自動停止検出機
構がテープ供給軸に備えられているカセットレコーダや
カーステレオ用カセットレコーダで巻たるみ防止機能付
き自動離脱機構付きのものや自動逆転機能付きカセット
レコーダんど駆動軸トルクが一定以上あるすべてのカセ
ットレコーダに対応して安全に使用することができ、常
時ワウやフラッタなどのテープ走行異常が発生しないで
安定した操作が保証され、取扱いも簡便で組立製作容易
で安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す上ケースを除いた平面図
である。
【図2】図1の例の分離状態の斜視図である。
【図3】図1のA−A線における拡大縦断面図である。
【図4】従来例の上ケースを除いた平面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 テープ 3 ディスク 31 ギア 4 ハブ 5 中間歯車 51 軸 6 ハブ状リール軸ギア 7 ストッパ 71 軸承部 8 ガイドローラ 9 ガイドピン 10 ガイドリブ 11 パッド 12 ライナ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセットケース内にテープが、駆動軸側
    のディスク上ハブに巻装されてエンドレス状態に走行さ
    れて供給巻取られるテープカセットにおいて、駆動軸側
    で多層状テープを載置するディスクの外周にギアを設
    け、該ギアに歯合する中間歯車と、該中間歯車に伝動さ
    れ供給軸側で回転するハブ状リール軸ギアとを備えると
    共に、ギアに係脱する逆転防止ストッパを設けたことを
    特徴とする磁気テープカセット。
  2. 【請求項2】 前記中間歯車が、その軸上に供給軸側の
    前記ハブ状リール軸ギアに係脱する逆転防止用ストッパ
    を備えている請求項1記載のテープカセット。
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