JP3046127B2 - 振動ダンパ - Google Patents
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Classifications
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-
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-
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Description
項、第2項及び第4項の上位概念に記載の形式の振動ダ
ンパに関する。
公開第0364757号明細書から公知である。公知の
振動ダンパは、第1の部分区間内で支配する圧力によっ
て主流弁部材に及ぼされる液力が、制御チャンバ内で支
配する圧力によって主流弁部材に及ぼされる圧力よりも
常に小さいように、構成されている。更にヨーロッパ特
許公開第0330634号明細書から、ダンパ装置内に
設けられた弁装置が公知であり、この場合、主流弁部材
は滑り弁部材の形式で構成されている。高圧側の圧力負
荷面は、制御チャンバに対するコンスタントな流入横断
面で制御チャンバ側の圧力負荷面に等しく形成されてい
る。ドイツ国特許3609862号明細書から公知のこ
の振動ダンパの場合には、第1の部分区間を制御チャン
バと接続する絞り区間を介して、弁遮断部材の起動制御
に必要な分量の減衰流体のみが案内される。従って振動
ダンパ特性線は、ほとんどもっぱら、圧力に応じて作用
する弁遮断部材により規定される。横座標に遮断弁サブ
アセンブリを通過する合計流過率を記載し、縦座標に第
1の部分区間内で支配するより大きい圧力と第2の部分
区間内で支配するより小さい圧力との圧力差(以下では
合計圧力差と呼ぶ)を記載した線図で得られる特性線
は、急勾配で、ほとんど変化せずに上昇したのち、流過
率が低いうちに既に屈折し、その後は流過率が増加して
も、ゆるやかな勾配を描いて上昇する、という推移をた
どる。制御チャンバ流出口横断面の減少によって、屈折
点はより高い合計圧力差に移動する。この種の特性線
は、“前開放区域”が著しく制限されているため振動ダ
ンパに適したものではない、言いかえると、この種の特
性線は、自由な特性線形成を許容する振動ダンパにおい
て調整されるようには推移しない。それにも拘らずほぼ
振動ダンパに適した特性線推移を得ようとすれば、振動
ダンパ行程中に調整を行なう必要がある、言いかえる
と、振動ダンパ行程中に制御チャンバ流出口横断面が変
えられねばない。このために、付加的なセンサの装備、
迅速な信号処理、迅速に反応する弁等を必要とし、従っ
て、振動ダンパの構造は複雑となりかつ確実性が減少す
ることになる。
ダンパ行程中に付加的な調整を行うことなしに振動ダン
パに適した特性線が保証される振動ダンパを提供するこ
とにある。
ば、特許請求の範囲第1項、第2項及び第4項の特徴部
分に記載の本発明による振動ダンパにって解決された。
本発明による振動ダンパの特に有利な構成は、その他の
請求項に記載されている。
できる。例えば本発明は、2管・振動ダンパに用いるこ
とができる。この場合、ピストンロッド側の流体室と補
償室との間の、弁サブアセンブリを包含する流体連絡路
が設けられ、更に、振動ダンパ・ピストン内の弁とシリ
ンダ底部の弁とを互いに同調させて、シリンダに対して
相対的なピストンロッドの運動方向とは無関係に流体連
絡路を通過する流体流が常に同方向に、言いかえるとピ
ストンロッド側の流体室から補償室へ流れるようする。
この実施形態の場合、遮断弁サブアセンブリは最も硬い
ダンピングでの作動形式の場合には遮断されるので、振
動ダンパ・ピストン内の弁とシリンダ底部内の弁のみが
開弁される。より柔軟なダンピングの場合には、制御チ
ャンバ流出口の横断面が異なる量で開かれる。この場
合、制御チャンバ流出口の最大開度は最も柔軟なダンピ
ングに相当する。
及びフート弁サブアセンブリの弁には、種々の切換え可
能性が与えられる。
圧行程時に閉弁する1つの逆止め弁を有するのみであ
る。ピストン弁サブアセンブリは、加圧行程時に開弁し
かつ引張行程時に閉弁する1つの逆止め弁を有するのみ
である。この実施形態の場合、弁サブアセンブリとその
制御チャンバ流出口横断面測定器のみにより引張行程と
加圧行程とにおける特性線が規定される。この第1の可
能性は、ピストン弁サブアセンブリの、加圧行程時に開
弁する逆止め弁が絞られるように変えることができる。
この場合減衰特性線は、引張行程時には遮断弁サブアセ
ンブリとその流出口横断面測定器とによってのみ規定さ
れるのに対し、加圧行程時にはピストン弁サブアセンブ
リの、加圧行程時に開く逆止め弁の絞りにより付加的に
影響を及ぼされる。図2から図10についての以下の説
明は、この第1の可能性ないしその変化形を前提として
いる。
め弁と、該逆止め弁と並列的な、加圧行程時に流量を絞
ることのできる減衰弁とを含んでいる。ピストン弁サブ
アセンブリは、引張行程時に開弁する絞り作用を有する
逆止め弁と、加圧行程時に開弁する絞り作用を有する又
は有さない逆止め弁とを含んでいる。この第2の可能性
の場合、減衰作用は、引張行程時及び加圧行程時に遮断
弁サブアセンブリとその制御チャンバ流出口横断面測定
器とによって規定されるに加えて、ピストン弁ないしフ
ート弁サブアセンブリによっても付加的に規定される
が、この場合、ピストン弁サブアセンブリの加圧行程時
に開弁する逆止め弁が絞られているか否かは重要ではな
い。最も硬いダンピングでの作動形式は、遮断弁サブア
センブリが遮断され、これによりフート弁及びピストン
弁サブアセンブリの弁のみが働く場合に成立する。
にも用いることができる。この種のダンパの場合、流体
チャンバが振動ダンパの両側に配置され、これらチャン
バが、遮断弁サブアセンブリを含んでいる流体連絡路を
互いに接続している。この場合、遮断弁サブアセンブリ
の構造形式に従って、異なる運動方向に対し異なる流体
連絡路を両流体チャンバの間に設けておく必要があり、
該流体チャンバのそれぞれは本発明による構成の遮断弁
サブアセンブリを備えている。単管振動ダンパの場合に
も、振動ダンパ・ピストンは減衰弁を備えることがで
き、これらの減衰弁は、最も硬いダンピングの作動形式
のために用いられ、すなわち、遮断弁サブアセンブリを
包含する流体連絡路が完全に閉じられている場合に用い
られる。柔軟なダンピングは、制御チャンバ流出口横断
面が最大の値に調節されている場合に、生ずる。
包含する流体連絡路がシリンダのところに設けられてい
る実施形態とは基本的に関連しない。遮断弁サブアセン
ブリを包含する流体連絡路は基本的に、振動ダンパ・ピ
ストン内部又はシリンダ端部に設けることもできる。
呼ばれる遮断弁サブアセンブリはシリンダのところに設
けられる。なぜなら、この構成の場合、制御チャンバ流
出口横断面を調節するための制御信号を最良に案内する
ことができるからである。
る:図1には2管振動ダンパのシリンダが符号10で、
ピストンロッドが符号12で示してある。シリンダ10
は、下方へは底部14により閉じられている。ピストン
ロッド12は、シリンダ上端部から案内兼シール・ユニ
ットを貫通して外部へ案内されている。シリンダ内部の
ピストンロッド12のところには、ピストン弁装置を有
するピストン・ユニット18が固定されている。シリン
ダ下端部はフート弁装置24を有する底板22により閉
じられている。シリンダ10は容器管26により包囲さ
れている。容器管26とシリンダ10との間には環状室
28が形成され、これが補償室を形成している。シリン
ダ10内のスペースは、ピストン・ユニット18により
第1作業室30aと第2作業室30bとに区分されてい
る。作業室30a,30bには減衰液体が充填されてい
る。補償室28は、レベル28aまで液体で充たされ、
その上方には気体が充たされている。補償室28内に
は、第1部分区間、すなわち高圧部分区間32が形成さ
れ、この区間32は、シリンダ孔34を介して第2作業
室30bと接続されている。高圧部分区間32には、容
器管26の横に付加された遮断弁サブアセンブリ36が
接続されている。このサブアセンブリ36からは、(図
1には示されていないが)第2の部分区間、すなわち低
圧部分区間が補償室28へ、しかもその液体充填区域へ
通じている。
方へ送出されると、上方の作業室30bが小さくなる。
このため作業室30b内には過圧が生じ、この過圧は、
ピストン弁装置20を介して下方の作業室30aへ逃が
される。この減圧は、遮断弁サブアセンブリ36が閉じ
られている限り(硬いダンピングの作動形式)続く。遮
断弁サブアセンブリ36が開弁状態であれば、同時に液
体は上方作業室30bから高圧部分区間32と遮断弁サ
ブアセンブリ36を介して補償室28へ流入する(柔軟
なダンピングの作動形式)。ピストンロッド12の送出
時の振動ダンパのダンピング特性は、したがって、遮断
弁サブアセンブリ36の開・閉に応じて決まる。
入されると、下方作業室30a内に過圧が発生する。液
体は、ピストン弁装置20を介し上方作業室30bへ逃
げる。シリンダ内のピストンロッド体積が増大すること
により押しのけられる液体は、フート弁装置24を経て
補償室28へ押出される。ピストン弁装置20の流過抵
抗がフート弁装置24のそれよりも小さいため、上方作
業室30b内でも同じように圧力が上昇する。この上昇
圧力は、遮断弁サブアセンブリ36の開弁時には、高圧
部分区間32を経て、再び補償室28へ逃がされる。こ
のことが意味する点は次の点である。すなわち、遮断弁
サブアセンブリ36の開弁時には、振動ダンパは、ピス
トンロッド送入時にも柔軟なダンピング特性を示し、遮
断弁サブアセンブリ36の閉弁時には、ピストン送出時
と全く同じ硬いダンピング特性を示すという点である。
重要な点は、バイパスの高圧部分区域32を流れる流体
の流れ方向は、ピストンロッドの送入送出に関係なしに
常に等しい点である。
の部分区間32、補償室28の断面が示してある。第1
の部分区間32には中央通路38が接続され、中央通路
38は、弁座体40の下方に突出した接続管40aによ
り包囲されている。弁座体40の、図2では上方に位置
する側が、弁座40bを形成している。弁座40b上に
は、鉢状の構成の弁遮断部材42の環状フランジ42a
が載っている。弁遮断部材42は、弁座40bの方向へ
圧縮コイルばね44により予圧を与えられている。ばね
44は、弁遮断部材の管状の側壁42bの内側により案
内され、中間体46に支えられている。弁座体40はそ
の外周縁40cで、中間体46の側壁46bに設けられ
た凹所46a内に係止されていてひいては中間体46を
固定している。遮断弁40b,42の開弁時には、減衰
液体が主流路、すなわち弁遮断部材42と弁座40bと
の間を通り、更に通路58を経て補償室28へ流入す
る。通路58は、中間体46の側壁46bと弁座体40
の凹所40dとにより形成されている。
2c内に形成された絞り孔42cを介して制御チャンバ
48と接続されている。制御チャンバ48は、部材42
と中間体46との間に形成されている。部材42は、そ
の前側42eが、中央通路38内を支配する圧力P1の
負荷面F1となっており、その裏側42fが、制御チャ
ンバ48内を支配する圧力P2の負荷面F2となってい
る。負荷面F1、F2は、図2の実施例では実質的に等し
い大きさにされている。
に作用する限り、遮断弁42,40bは、ばね負荷され
た、加圧下で開弁する弁として動作する。この弁は、図
1のピストンロッド12の上行行程時には、ピストン弁
装置20と並列接続状態となり、下行行程時にはフート
弁装置24と並列接続状態となる。
口46cの開口横断面は、磁石接極子52により外部か
ら制御できる。流出口46cの開放時には、絞り区間4
2d、制御チャンバ48、流出口46c、流れ方向で中
間体46後方に形成されるチャンバ50a、中間体に設
けられた孔46d、通路50bが、主流路と並列的に成
立する減衰液体用副流路を形成する。
図2で見て下方へ、すなわち制御チャンバ46cの方向
へ予圧をかけられる結果、磁石接極子52に負荷を与え
る磁気巻線56が給電されていない場合は、流出口46
cを円錐形ヘッド部分52aを介して閉鎖する。磁気巻
線56が給電されると、磁石接極子52は、ばね54の
力に抗して引上げられ、流出口46cを開放する。磁気
巻線56にどれだけ給電されるかに応じて、磁石接極子
52は複数の位置に調節可能であり、このため流出口4
6cの開口横断面は複数の値をとることができる。
ド部分52aの先から管状突出部52cまで貫通してい
る。この突出部52cは、図2では上方に位置する、磁
石接極子52の裏面に形成されている。管状突出部52
cは、また、その外径が流出口46cの直径と等しい。
制御チャンバ48内を支配する圧力P2は、したがっ
て、磁気インダクタ52の前面と裏面の等しい大きさの
面に負荷されるので、磁石接極子には全体として何ら力
が作用しない。管状突出部52cは、また、予圧ばね5
4の案内としても役立っている。この予圧ばね54は、
その一部分が、磁石接極子52の裏面に設けられた環状
みぞ52dに受容されている。磁石接極子52のボディ
52eを貫通する孔52fは、補償室28内の圧力P0
が負荷されるボディ前面を、磁石接極子裏面と連通させ
ている。磁石接極子52の前面と裏面とは等しい大きさ
の面を有しているので、圧力P0も磁石接極子52に何
らの力も及ぼさない。
図11とにより詳説する。図11には縦座標に高圧部分
区間32内を、したがってまた中央通路38内を支配す
る圧力P1と、補償室28内を支配する圧力P0との間の
合計圧力差ΔP(=P1−P0)が記載され、横座標には
遮断弁サブアセンブリ36を流過する減衰液体の合計流
過率Q(時間単位当り流量)が記載されている。合計流
過率は、主流路と副流路とを介して流れる減衰液体の流
過率(主流路流過率と副流路流過率)の合計である。図
11に記載されている複数の特性線は、制御チャンバ流
出口横断面の異なる価、すなわち磁石接極子52の異な
る位置に相応するものである。
ていず、したがって磁石接極子52が、予圧ばね54の
作用により制御チャンバ流出口46cを閉鎖していると
仮定しよう。この場合、制御チャンバ48には、中央通
路38内と等しい圧力が支配している。弁遮断部材42
の前面42eの負荷面F1と裏面42fの負荷面F2とは
等しい大きさであるため、部材42は、ばね44の力で
弁座40b上に保持されている。したがって、漏れ流を
除いては、遮断弁サブアセンブリ36には減衰液体は貫
流していない(図11ではQ=0)。
れると、接極子52は、ばね54の力に抗して引戻さ
れ、電流の強さに相応の位置を占める。これによって開
放される流出口横断面は、巻線56を流れる電流が増大
するにつれて大きくなる。
区間42dを経て制御チャンバ48に流入し、ここから
更に流出口46cを通って補償室28へ達する。絞り区
間42dから制御チャンバ流出口46cを通って流れる
副流路の流過率は、中央通路38内の圧力P1から制御
チャンバ48内の圧力P2への圧力降下と、制御チャン
バ48内の圧力P2から補償室28内の圧力P0への圧力
降下を生じさせる。いま、中央通路38内の圧力P
1が、したがってまた中央通路38と補償室28との間
の合計圧力差P1−P0が増大すると、副流路流過率も増
大する。ベルヌーイの法則により、コンスタントな開口
横断面の絞り区間を通過する所定流過率から、流過率の
2乗に比例して増大する圧力降下が生じる。したがっ
て、中央通路38内の圧力P1と制御チャンバ48内の
圧力P2の間の圧力差P1−P2も、制御チャンバ48内
の圧力P2と補償室28内の圧力P0との間の圧力差P2
−P0も、副流路流過率Qの増大につれて放物線状に増
大する。この結果、合計圧力差P1−P0にも放物線状の
推移が生じる(たとえば図11の曲線区間D1)。
路38内の圧力P1のため、遮断弁部材42の前面の負
荷面F1に作用する液圧力は、チャンバ48内の圧力P2
により裏側42fの負荷面F2に作用する液圧力とばね
44の力との合計に等しい(たとえば、図11の点
D2)副流路流過率が値Qkを超えると、部材42の前面
42eに作用する液圧力が高まり、部材42が弁座40
bから離れる。このため、減衰液体は主流路を経て補償
室28へ達する。しかし、同時に依然として未だ一定量
の副流が絞り区間42dと流出口46cを流過してい
る。しかし、合計流過率Qは、いまや、ばね負荷された
弁42,40bの流過率に主として占められるので、圧
力P1と圧力P0間の合計圧力差P1−P0は、事実上直接
に、合計流過率に比例して変化する(たとえば、図11
の線区間D3)。
て、圧力差P1−P0が所定値の場合、絞り区間42dと
流出口46cとにより規定される副流流過率も増加す
る。したがって、ダンパ特性線の、絞られた副流により
規定される放物線状第1区間は、流出口46cの横断面
が増大するにつれて、ゆるやかな勾配となる(図11の
線C,B,A)。しかし、既述のように、部材42の、
弁座40bからの離間にとって重要なのは、圧力差P1
−P2のみであって圧力P1,P2の絶対値ではなく、こ
の圧力差P1−P2は副流流過率にのみ左右されるので、
主流路弁42,40bは、流出口46cの横断面とは無
関係に、流過率Qkが等しい場合に常に開弁される。流
過率Qkは、図11には圧力軸と平行に延びる破線で示
してある。流出口46cの横断面が大きくなるにつれ
て、言いかえると振動ダンパ特性線がゆるやかな勾配に
なるにつれて、ダンパのダンピング特性は軟かくなり、
快適となる。
自動車の走行状態に応じて制御できるので、あらゆる走
行状態で走行快適性と走行安全性との間の最適の妥協が
保証される。たとえば磁力巻線56への給電をプロセッ
サを介して行ない、このプロセッサが単数又は複数のセ
ンサにより起動制御されるようにする。このセンサに
は、たとえば、自動車の加速センサ、ピッチ角センサ、
ロール角センサを用いる。
は、自動車のメーカー又はユーザーが任意に変えられる
ようにして、快適性かスポーツ性か、いずれを高くする
かを任意選択できるようにすることも考えられる。図1
1の場合、符号Aは最も快適な特性線であり、これに対
し符号G,H,Iはスポーティーな特性曲線を示したも
のである。
の弁体60により閉じられている孔46eを有してい
る。弁体60は中間体46の環状みぞ46fに受容され
ている。穴62aを有する皿ばね62は、弁体60を凹
所46f内へ予圧を与えて押付けている。皿ばね62
は、また、軸方向にはプレート64に支えられ、半径方
向には中間体46の環状フランジ46gに支えられてい
る。流出孔46e、弁体60、皿ばね62は1つの圧力
逃がし弁を形成している。この弁は、制御チャンバ48
内の最大圧力を制限する。チャンバ48内の圧力が、主
流路弁42,40bの開弁前に限界値を超えるような場
合、逃がし弁60,46eが開かれ、チャンバ48から
の付加的な流出手段が得られる。流出孔46eは、この
孔によって圧力P2が、主流路弁42,40bが開く程
度まで減圧されるように寸法づけされている。したがっ
て、急勾配の放物線状の第1特性線区間(図11の線
G,H,I)の場合、主流路弁42,40bは、流過率
に応じて開くのではなく、圧力に応じて開くのである。
図11には、これが流過率軸と平行に延びる破線で示し
てある。
れていない場合には、特性線群は図12に示したように
なる。
ためには、磁力巻線56に流れる電流を切るだけでよ
い。それにより接極子52が、ばね54の力により流出
口46cを閉じる。このため、減衰液体は、もはやチャ
ンバ8から補償室28へは逃げられなくなる。この結
果、チャンバ48内には再び中央通路38内と等しい圧
力が生じ、弁遮断部材42が、ばね力44により再び弁
座40bに押付けられる。
の第1の部分区間32に密接している。弁座体40と中
間体46は、接続管68内にはめ込まれており、接続管
68は容器26と溶接されている。中間体46の側壁4
6bと接続管68との間に配置された通路50bは、バ
イパスの第2の部分区間32aを形成している。部分区
間32,32aは協働してバイパスを形成する。
鉄部材とケーシング部材と共に1つの構造ユニットを形
成している。遮断弁サブアセンブリ36の全部材を順次
に接続管68に取付け、最後に接続管68をユニオンナ
ット72を介して磁力巻線ケーシング56a又はこのケ
ーシング56aのねじ山付インサート56a1と結合す
るようにすることもできる。
2dと制御チャンバ流出口46cは、圧力に応じて動作
する主流路弁42,40bの前開放通路として単純に働
くのではなく、減衰液体用の、主流路と並列的に通る副
流路を形成する。絞り区間42dと流出口46cとは、
接極子52が完全に引戻された場合、すなわち流出口4
6cの横断面が最大の場合、弁遮断部材42が次の場合
に初めて弁座40bから離間し始めるように寸法づけら
れている。すなわち、流出口46cの副流流過率が、合
計流過率、すなわち遮断弁サブアセンブリ36の主流流
過率と副流流過率との合計の少なくとも0.2倍となる
場合である。遮断弁サブアセンブリ36は、その場合、
減衰速度1m/secに調節しておく。流出口46cの
最大横断面と絞り区間42dの横断面のいずれもが、振
動ダンパの流体押しのけ横断面、すなわち加圧段階での
ピストン横断面の、少なくとも1/150の値であれ
ば、部材42の、弁座からの離間は、流出口46cの横
断面が最大で、低圧の場合、すなわち乗用車の振動ダン
パのさいには、たとえば15バール以下の場合に開始さ
れるよう保証できる。
施例が示してある。この実施例では、図11の振動ダン
パ特性線が達成できる。その構造及び機能の点では、図
2の実施例と実質的には変らない。したがって、以下で
は、図2の実施例と異なる点のみを説明するにとどめ
る。類似の部分には、図2の符号に100を加えた符号
を用いる。
弁が滑り弁により形成されている。鉢状の弁遮断部材1
42の底部142cは、管状側壁142bより大きい外
径を有している。圧縮コイルばね144は、一端が、底
部142cの突出区域に支えられ、弁遮断部材142を
環状フランジ142aを介して弁座140bに予圧をか
けている。接極子152は、管状の延長部152fを有
するように構成され、この延長部が弁遮断部材42の管
状側壁142b内を案内されている。延長部152f
は、軸方向に突出する突起152gを有している。接極
子152に負荷を与える磁力巻線156に通電していな
い場合、延長部152fは、これらの突起152gを介
し弁遮断部材142に着座する。接極子152と部材1
42とにより包囲された空間が制御チャンバ148を形
成する。中央通路138は、絞り区間142dを介して
制御チャンバ148と接続されている。延長部152f
は半径方向孔152hを有している。これらの孔152
hは、制御チャンバ流出口を形成し、接極子152の突
起152gが部材142に着座しているさいには、部材
142の管状側壁142bにより完全にふさがれてしま
う。巻線156に通電され、接極子152が、ばね15
4の力に抗して引上げられると、孔152hの横断面の
一部が、制御縁142iから開放される。孔の横断面寸
法は、巻線156を流れる電流の強さにより規定され
る。制御チャンバ流出口152hから流出する減衰液体
は、更に、鉢状弁座体140内に形成されている通路1
58を経て補償室128に達する。
じように磁石接極子によって充たされる。制御チャンバ
148内の圧力P2は、孔152bと、磁石接極子の予
圧ばね154を受容するばねチャンバ152iを介して
裏側152kへ伝えられる。管状延長部152mは、接
極子152のボディ152eより大きい外径を有してい
る。制御チャンバ148側の、圧力P2を受ける接極子
端面は、したがって裏側152kより大きい負荷面積を
有している。この結果、制御チャンバ流出口142i,
152hの開放方向へ働く力が得られる。制御チャンバ
148内の圧力が所定値を超えると、圧力P2により接
極子152に働く液圧力は、予圧ばね154の力より大
となる。この結果、接極子152は流出口142i,1
52hを開放し、しかもそのさい予め磁力巻線156に
通電されることがない。
負荷面F1,F2は等しい大きさなので、図11に示した
ものと似た振動ダンパ特性線を示す。
リの実施例が示してある。この実施例も、構造及び機能
の点では図2及び図3に示した実施例と実質的には変り
はない。したがって、以下では、既述の実施例と異なる
点のみを説明するにとどめる。そのさい、類似の部分に
は、図2の符号に200を加えた符号を付すこととす
る。
に形成され、この鉢の底部242cは、鉢状の延長部2
42kを有するように構成されている。磁石接極子25
2は、部材242の管状側壁242b内を案内され、管
状延長部252 lを有している。管状延長部252
lは鉢状延長部242kにはめ込まれている。孔252
bは管状延長部252 lから接極子裏側のばねハャン
バ252iまで延び、ばねチャンバ252iには接極子
の予圧ばね254が受容されている。孔252bから
は、半径方向孔252hが分岐している。これらの半径
方向孔252hからは孔252mが分岐し、これらの孔
252mは環状室248aに開口している。接極子25
2の管状延長部252 lと、部材242の鉢状延長部
242kとの間に形成される空間248b、孔252
b,252h,252m、環状室248a、ばねチャン
バ252i、接極子252上方の空間によって、制御チ
ャンバ248が形成されている。
は、この実施例の場合も、横断面を変更可能な制御チャ
ンバ流出口を形成している。中央通路238は、一方で
は、コンスタントな横断面を有する絞り区間242dを
介し、他方では絞り孔242d1を介して、制御チャン
バ248と接続されている。絞り孔242dlは、巻線
256に通電されていないさいには、接極子252の管
状延長部252 lにより閉じられている。しかし、接
極子252が、巻線256の磁力により引戻されると、
孔242dlと、接極子252の管状延長部252 l
の制御縁252l1とが、可変横断面の絞り区間を形成
する。この絞り区間は、コンスタントな横断面の絞り区
間242dと並列的に形成される。絞り区間242d1
の横断面は、接極子252の位置に応じて流出口252
hの横断面と全く同じ働きを示す点を忘れてはならな
い。双方の横断面は、巻線256の磁力により接極子2
52が引戻されるにつれて、大きくなる。孔252hは
絞り区間242d1より大きい直径を有しているので、
接極子が引戻されると、流出口252hの横断面は、絞
り区間242d,242d1の合計横断面よりも著しく
増大する。
ように可変の絞り区間横断面が、振動ダンパ特性線に及
ぼす影響を説明する。巻線256を所定の強さの電流が
供給されている場合、絞り区間242d、242d1と
は、一緒に一定の横断面を有し、この横断面が、流出口
252hの横断面と一緒に減衰液体の副流流過率を規定
する。ダンパの特性線、たとえば図13の特性線Mは、
図11の特性線域と関連して説明した理由により、絞り
区間242d,242d1により規定される放物線状第
1特性線区間M1と、事実上直線的な、ばね負荷された
弁242,240bによって規定される第2特性線区間
M3とに分割される。双方の特性線区間M1,M3は屈折
点M2で互いに移行している。
ると、流出口252hの横断面のみでなく、絞り区間2
42d,242d1の合計横断面も増加する。このため
副流流過率が上昇し、ダンパ特性屈線の推移は、それに
応じてゆるやかになる(たとえば図13の線L)。中央
通路238内の圧力P1が働く負荷面F1は、制御チャン
バ248内の圧力P2が働く負荷面F2と負荷的に等しい
ので、弁遮断部材242に作用する合計液圧合力は、こ
の場合も圧力差P1−P2に従属するだけで、圧力P1及
びP2の絶対値とは無関係である。主流弁の開弁に要す
る圧力差P1−P2は、絞り区間の横断面が比較的大きく
なり、副流流過率がより高くなって初めて、たとえばQ
Lの値に達する。流出口252hの横断面は、絞り区間
242d,242d1の合計横断面より著しく増大する
ので、副流流過率は、主として絞り区間242d,24
2d1の合計横断面により制限され、中央通路238内
の圧力P1と補償室228内の圧力P0との間の合計圧力
差P1−P0は、主として絞り区間242d,242d1
のところで降下する。したがって、主流弁の開弁に要す
る圧力差P1−P2を生じさせる合計圧力差P1−P0は、
接極子252が引戻されれば、それだけ下降する。した
がって、放物線状の第1特性線区間から直線的な第2特
性線区域への移行点は、全体的には、より低い圧力差
(すなわちΔPLからΔPNへ)とより高い流過率(すな
わちQLからQNへ)とへ移動する。
場合に得られる特性線群に相当する。すなわち、振動ダ
ンパを、ダンパ調節の経験に従ってその時々の走行状況
に合わせて調整し、そのようにして得た特性線を共通の
線図に記載するといった場合である。図13の特性線群
は、したがって、振動ダンパに適合する特性線を求める
要求を極めて高い程度に充たすものである。
実施例が示してある。以下では、この実施例の、既述の
実施例と異なる点のみを説明する。その場合、類似の部
分に対しては、図2の符号に300を加えた符号を付す
ることにする。
通路338を制限する管部分338a上に配置されてい
る。中央通路338内の圧力P1は、流入孔340eを
介して弁遮断部材342の全面342eへ導かれる。部
材342は積層皿ばねにより形成されており、これらの
皿ばねが、別の皿ばね344により弁座340bに対し
予圧をかけられている。皿ばね342の内周縁は、貫流
管374に形成された肩374aに対し圧力P1により
押付けられ、肩374aに支えられている。弁遮断部材
342の裏側342fには、制御チャンバ348内の圧
力P2が負荷される。裏面342fと全面342eと
は、実質的に等しい負荷面積を有している。皿ばね34
4の外周縁は、支持部材364とリング状中間板376
との間に挾み付けられており、中間板は弁座体340に
載せられている。弁遮断部材342が弁座340bから
離間する場合、減衰液体は、更に通路358を経て補償
室328へ流入する。
374の、半径方向で外方の孔374cの頂部と同じ平
面374dで終っている。孔374cは、弁座体340
内に形成される環状室380内で終っており、この環状
室と、通路358内で終る半径方向孔382と共に制御
チャンバ流出口を形成している。中央孔374bは制御
チャンバ流入口を形成している。制御チャンバ流入口3
74bと流出口とは、連結部材384aを介して磁石接
極子352と結合された弁体384により、一緒に閉じ
ることができる。弁体384内には、絞り区間384b
が設けてあり、中央孔338と制御チャンバ348との
間にコンスタントな横断面による接続が常時用意されて
いる。
図4の実施例の場合同様、制御チャンバの流入口と流出
口の横断面は、接極子352の位置に応じて同時に増大
ないし減少する。孔374cは、合計すると、貫流管3
74の中央孔374bよりも横断面面積が大なので、こ
の実施例の場合も、図13に示したように、放物線状の
第1特性線区間から、直線状の第2区間への屈折点は、
流出口及び流入口の横断面が増大するにつれて、合計流
過率Qは高くなり、圧力差P1−P0は低くなる方向へ移
動する。
の実施例が示してある。以下では、この実施例の、既述
の実施例と異なる点のみを説明する。そのさい類似の部
分には図2の符号に400を加えた符号を用いることに
する。
断部材442がその環状フランジ442aを介して弁座
体440上に着座し、2個の圧縮ばね444a,444
bにより弁座440bに対して予圧をかけられている。
部材442の全面442eの負荷面F1には、中央通路
438内の圧力P1が負荷される。弁座体440は、そ
の外周縁440cが、中間体446の側壁446bに設
けられた凹所446aに係止され、したがって中間体4
46を保持している。
絞り区間442dを介して制御チャンバ448と接続さ
れている。この制御チャンバ448は、部材442と中
間体446との間に形成され、耐圧的に構成された金属
製ベローズ486により制限されており、このベローズ
は一端が部材442の裏面442fに取付けられ、他端
が中間体446に取付けられている。部材442は、そ
の裏面442fが制御チャンバ448内の圧力P2を受
ける負荷面F1を形成している。負荷面F2は、図6に示
された実施例では、中央通路438内の圧力P2を受け
る負荷面F1より小さい。加えて、部材442の裏面4
42fには、補償室428内の圧力P0も負荷される。
しかしながら、部材442に作用するこの液圧合力は、
以下の説明では、弁遮断部材442に対し圧力P2によ
り及ぼされる力とは異なり、無視しうるものである。
時には、弁遮断部材442と弁座440bとの間に通
じ、通路458を経て補償室428へ達する。通路45
8は、中間体446の側壁446aと弁座体440の切
欠き440dとによって形成されている。副流路は、中
央通路438から絞り通路442dを経て制御チャンバ
448に至り、更に接極子452により遮断可能の制御
チャンバ流出口446cを通り、中間体446の後方を
抜けて中間体446内の孔446dと通路450とを通
って補償室へ達している。
施例の場合の振動ダンパ特性線の推移を、弁遮断部材4
42の、異なる大きさの圧力負荷面F1,F2について説
明しよう。
面F1と、制御チャンバ448内の圧力P2を受ける負荷
面F2は面積が異なるので、部材442に作用する液圧
力は、もはや圧力差P1−P2にのみではなく、圧力P1
の絶対値にも従属する。負荷面F1は負荷面F2より大き
いので、面積差F1−F2へ及ぼされる圧力P1は、主流
弁442,440bの開弁方向に働く力を弁遮断部材4
42に作用することになる。減衰行程の間、中央通路4
38内の圧力P1は、補償室428内の圧力P0よりも著
しく変化する。合計圧力差P1−P0の変化は、したがっ
て、主に圧力P1の変化に帰せられる。したがって、前
述の理由から、図6の実施例の場合、合計圧力差P1−
P0が大きくなれば、それだけ流過率が低くなり、それ
につれて弁遮断部材442が弁座440bから離し始め
るのである。
446cの横断面が減少するにつれて(図13では、線
Lから線Mへの移行に相当)、各持続線の屈折点は、流
過率Qの値が小さくなり、圧力差P1−P0が増大する方
向へ移動する。
荷面を異なる寸法にすることによっても、極めて高度に
振動ダンパに適合する特性線群を得ることができ、この
特性線群は、図4及び図5の実施例の場合に制御チャン
バの流出口と流入口の横断面を制御することにより得ら
れたものと変りはない。確認しておく必要がある点は、
この種の特性線群は、異なる大きさの負荷面F1とF2と
を組合せ、かつ制御チャンバの流入口と流出口とを制御
することによっても得ることができるという点である。
の実施例が示してある。以下では、この実施例が、既述
の実施例と異なる点を説明する。そのさい、類似部分に
は図2の符号に500を加えた符号を付すことにする。
と合致する。ただ弁遮断部材542の環状フランジ54
2aは、図2の環状フランジ42aより直径が大きくさ
れている。加えて、環状フランジ542aの直径も、管
延長部542bの外径より大きいので、図7の実施例の
場合も、中央通路538内の圧力P1が作用する負荷面
F1が、制御チャンバ548内の圧力P2が作用する負
荷面F2より大であり、図13の特性線群が、図6と関
連して説明したのと類似の理由により、得られる。
実施例が示してある。以下では、既述の実施例と異なる
点のみを説明する。そのさい、類似の部分には、図2の
符号に600を加えた符号を付してある。
示した実施例と変りはない。ただ弁遮断部材642の環
状フランジ642aは、図3の環状フランジ142aよ
り直径が大である。したがって、図8の実施例の場合
も、中央通路638内の圧力P1の負荷面F1が、制御チ
ャンバ648内の圧力P2の負荷面F2より大である。し
たがって、この場合も、図6との関連で説明したのと類
似の理由から、図13に示した特性線群が得られる。
以下では、この実施例が既述の実施例と異なる点のみを
説明するにとどめる。そのさい、類似の部分には、図3
の符号に700を加えた符号を付すこととする。
構成され、上方へ延びる管延長部740fを有してい
る。管延長部740fは、中間体746の側壁746b
により密接包囲されている。弁遮断部材742の環状フ
ランジ742aは弁座740bに着座している。弾性的
な材料製のダイアフラム788の内周縁788aが、部
材742から上方へ突出している管状部742 lと環
状プレート790との間に挾み込まれており、またその
外周縁788bは中間体746の肩746hと環状中間
板792との間に挾み付けられている。中間板792は
管延長部740f上に載せられている。円すい圧縮ばね
744が弁遮断部材742を弁座740bに対し押付
け、予圧をかけている。
イアフラム788、環状プレート790により制限され
ている。中央通路738内の圧力P1は部材742の負
荷面F1に作用し、制御チャンバ748内の圧力P2は環
状プレート790の負荷面F21とダイアフラム788の
負荷面F22−F21に作用する。圧力P2の合計負荷面F
22は圧力P1の負荷面F1より大ではあるが、ダイアフラ
ム788は、その弾性と中間板792による支持とによ
り、その負荷面F22−F21に相応する液圧力を部材74
2へ伝達しない。負荷面F22−F21は、次のように寸法
づけしておく。すなわち、図9に示した実施例では、中
央通路738内の圧力P1が部材742に及ぼす液圧力
が、接極子752による制御チャンバ流出口746cの
閉鎖時にも、言いかえると中央通路738内の圧力P1
と制御チャンバ748内の圧力P2とが等しい値のとき
にも、圧力P2により部材742に及ぼされる液圧力よ
り大であるようにするのである。したがって、この実施
例の場合にも、図6と関連して説明したのと似た理由で
図13の特性線群を得ることができる。
6の実施例の場合は、ダイアフラム888が皿ばねによ
り構成されている。これらの皿ばねが弁遮断部材842
を弁座840bに押付け予圧をかけている。したがっ
て、この実施例の場合、部材842用の別個の予圧ばね
は用いられていない。また、環状プレート790に相当
する別個の部材を使用せずに済ますこともできる。ダイ
アフラム888は、自己の予圧力で部材842の管延長
部840f上に保持されるからである。部材842へ及
ぼされる液圧力に対しては、図9の説明が妥当する:す
なわち、中央通路838内の圧力P1が弁座断部材84
2に及ぼす液圧力が、接極子852による制御チャンバ
流出口846cの閉鎖時にも、言いかえると中央通路8
38内の圧力P1と制御チャンバ848内の圧力P2とが
等しい値を有するときにも、圧力P2により部材842
に及ぼされる液圧力より大きくなるようにするのであ
る。こうすることにより、この実施例の場合も、図6と
の関連で説明したのと類似の理由で、図13に示した特
性線群が得られる。
程中に付加的な調整介入を行なうことなく車両の振動に
減衰の推移を高度に適合させることができる。振動ダン
パの所望の減衰特性を達成するためには、もはや特性線
群の種々の特性線の個別区間間で、あれこれ調整する必
要はなくなり、特性線群のなかの単一の特性線を選ぶだ
けで十分となる。
るパイロット弁は、次のように構成しておく。すなわ
ち、高圧部分区間内の圧力と低圧部分区間内の圧力との
間の合計圧力差が10バールの場合に、10 l/mi
nの流量が可能になるようにするのである。このために
は、制御チャンバの流入口ないし流出口の最大開放横断
面が、乗用車の振動ダンパの場合、少なくとも3mm2
の値となるようにする。
のようにすることによって用意できる。すなわち、放物
線状の第1特性線区間と直線状の第2特性線区間とを結
ぶ屈折点が、制御チャンバ流出口横断面の増大につれ
て、たとえば80バールの高圧力、1 l/minの底
流過率から、たとえば5バールの低圧力、10 l/m
inの高流過率へと移動するようにするのである。この
種の特性線を得るためには、中央通路内の圧力と制御チ
ャンバ内の圧力が作用する、弁遮断部材の負荷面を等し
くして、制御チャンバの流出口と流入口の開放横断面を
可変にするか、そうでなければ、制御チャンバ流入口の
開放横断面をコンスタントにして、中央通路内の圧力が
作用する負荷面を、制御チャンバ内の圧力が作用する負
荷面より大きく構成しておくかするのである。
断弁サブアセンブリの図。
リの一実施例の図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
々の特性線域を示した線図。
々の特性線域を示した図。
々の特性線域を示した図。
0,710,810 シリンダ 12 ピストンロッド 14 底部 16 シールユニット 18 ピストンユニット 20 ピストン弁装置 24 フート弁装置 26 容器管 28 補償室 30a,30b 作業チャンバ 32 高圧部分区間 34 シリンダ孔 36,136,236,336,436,536,63
6,736,836 遮断弁サブアセンブリ 38,138,238,338,438,538,63
8,738,838 中央通路 40 弁座体 40b 弁座 42 弁遮断部材 44 圧縮コイルばね 46 中間体 46b 側壁 46c 制御チャンバの流出口 48 制御チャンバ 52 磁石接極子 56 磁力巻線 60 弁体 62 皿ばね 64 プレート 68 接続管 72 ユニオンナット P1 中央通路内の圧力 P2 制御チャンバ内の圧力 P1−P2 合計圧力差 F1 圧力P1の負荷面 F2 圧力P2の負荷面
Claims (7)
- 【請求項1】 振動ダンパであって、単一の軸線を有す
るシリンダ(10;410;510;610;710;
810)と、少なくとも一方のシリンダ端部を貫通して
軸方向に可動に案内されるピストンロッド(12)と、
シリンダ(10)内部でピストンロッド(12)と結合
されたピストン(18)と、複数の流体チャンバ(30
a,30b,28)とを包含し、これら流体チャンバ
が、シリンダ(10)に対して相対的なピストンロッド
(12)の運動に応じて互いに相対的に可変な容量と、
流体チャンバ(30a,30b,28)のうちの少なく
とも2つの間の流体連絡路(30aと30bとの間の2
0;30bと28との間の34,32,36;30aと
28との間の24)とを有しており、前記流体連絡路(30aと30bとの間の20;30b
と28との間の34,32,36;30aと28との間
の24) のうちの少なくとも1つが、流体連絡路の2つ
の部分区間(432;532;632;732;832
及び432a;532a;632a;732a;832
a;)の間に弁サブアセンブリ(36;436;53
6;636;736;836)を有しており、 前記 弁サブアセンブリ(36;436;536;63
6;736;836)が、少なくとも1つの弁座(44
0b;740b;840b)を有するように構成され、
該弁座に第1の部分区間(432;532;632;7
32;832)が接続されており、 主流弁部材(442;542;6432;74;84
2) の第1の側(442e)が、弁座接触位置で弁座
(440b;740b;840b)に対し弾性的に圧着
可能であり、 主流弁部材(442;542;6432;74;84
2)の第1の側(442e)とは反対側の第2の主流弁
部材側(442f)が、 制御チャンバ(448;54
8;648;748)に面していて、該制御チャンバ
(448;548;648;748)内の流体圧
(P 2 )によって負荷可能であり、 前記制御チャンバ(448;548;648;748)
を前記第1の部分区間(432;532;632;73
2;832)に接続するコンスタントな横断面を有する
絞り区間(442d;542d;642d;742d;
842d)が設 けられており、更に、制御チャンバ(4
48;548;648;748)が制御チャンバ流出口
(446c;546c;746c;846c)を介して
第2の部分区間(432a;532a;632a;73
2a;832a;)と接続されており、 制御チャンバ流出口(446c;546c;746c;
846c)に流出横断面測定器(452;552;75
2;852)が対応配置されており、 該流出横断面測定器(452;552;752;85
2)が複数位置に調節可能であり、該複数位置において
それぞれ、制御チャンバ流出口(446c;546c;
746c;846c)の異なる流出口横断面が生ぜしめ
られるようになっている 形式のものにおいて、制御チャンバ流出口(446c;546c;652h;
746c;846c)が閉じられていてかつ主流弁部材
(442;542;642;742;842)が弁座接
触位置を占めている状態で、シリンダ(10;410;
510;610;710;810)とピストン(18)
とが相対運動した場合に、第1の部分区間(432;5
32;632;732;832)内で支配する圧力(p
1 )によって主流弁部材(442;542;642;7
42;842)に及ぼされる液力が、制御チャンバ(4
48;548;648;748)内で支配する圧力(p
2 )によって主流弁部材(442;542;642;7
42;842)に及ぼされる液力よりも大きく設定され
ており、 これにより、制御チャンバ流出口横断面の減少によって
制御チャンバ流出口(446;546c;652h;7
46c;846c)を通過する流過率が低くなり、第1
部分区間(432;532;632;732;832)
内で支配する圧力(P 1 )と第2部分区間(432a;
532a;632a;732a;832a)内で支配す
る圧力(P 0 )との間の圧力差(P 1 −P 0 )が増大し
た場合に、主流弁部材(442;542;642;74
2;842)が弁座から離間し始める ことを特徴とす
る、振動ダンパ。 - 【請求項2】 振動ダンパであって、単一の軸線を有す
るシリンダ(10;210)と、少なくとも一方のシリ
ンダ端部を貫通して軸方向に可動に案内されるピストン
ロッド(12)と、シリンダ(10)内部でピストンロ
ッド(12) と結合されたピストン(18)と、複数の
流体チャンバ(30a,30b,28)とを包含し、こ
れら流体チャンバが、シリンダ(10;210)に対し
て相対的なピストンロッド(12)の運動に応じて互い
に相対的に可変な容量と、流体チャンバ(30a,30
b,28)のうちの少なくとも2つの間の流体連絡路
(30aと30bとの間の20;30bと28との間の
34,32,36;30aと28との間の24)とを有
しており、 前記流体連絡路(30aと30bとの間の20;30b
と28との間の34,32,36;30aと28との間
の24)のうちの少なくとも1つが、流体連絡路の2つ
の部分区間(232;232a)の間に弁サブアセンブ
リ(36;236)を有しており、 前記弁サブアセンブリ(36;236)が、少なくとも
1つの弁座を有するように構成され、該弁座に第1の部
分区間(232)が接続されており、更に、主流弁部材
(242)の第1の側(442e)が、弁座接触位置で
弁座に対し弾性的に圧着可能であり、 主流弁部材(242)の第1の側(442e)とは反対
側の第2の主流弁部材側(242f)が、制御チャンバ
(248)に面していて、該制御チャンバ(248)内
の流体圧(P 2 )によって負荷可能であり、 前記制御チャンバ(248)を前記第1の部分区間(2
32)に接続する絞り区間(242d;242d1)が
設けられており、 前記制御チャンバ(248)が、制御チャンバ流出口
(252h)を介して第2の部分区間(232a)と接
続されており、 前記制御チャンバ流出口(252h)に流出横断面測定
器(252)が対応配置されており、 該流出横断面測定器(252)が複数の位置に調節可能
であり、該複数位置においてそれぞれ、制御チャンバ流
出口(252h)の異なる流出口横断面が生ぜしめられ
るようになっている形式のものにおいて、 制御チャンバ流出口(252h)が閉じられていてかつ
主流弁部材(242)が弁座接触位置を占めている状態
で、シリンダ(10;210)とピストン(18)とが
相対運動した場合に、第1の部分区間(232)内で支
配する圧力(p 1 )によって主流弁部材(242)に及
ぼされる液力が、制御チャンバ(248)内で支配する
圧力(p 2 )によって主流弁部材(242)に及ぼされ
る液力にほぼ等しく設定されており、前記絞り区間(2
42d;242d1)の横断面が制御チャンバ流出口横
断面が増大するにつれて同様に増大するようになってお
り、 これにより、制御チャンバ流出口横断面の減少によって
制御チャンバ流出口(252h)を通過する流過率が低
くなり、第1部分区間(232)内で支配する圧力(P
1 )と第2部分区間(232a)内で支配する圧力(P
0 )との間の圧力差(P 1 −P 0 )が増大した場合に、
主流弁部材(242)が弁座から離間し始めること特徴
とする、振動ダンパ。 - 【請求項3】 前記絞り区間(242d;242d1)
の横断面が、制御チャンバ流出口横断面よりもゆっくり
と増大するようになっている、請求項2記載の振動ダン
パ。 - 【請求項4】 振動ダンパであって、単一の軸線を有す
るシリンダ(10;110)と、少なくとも一方のシリ
ンダ端部を貫通して軸方向に可動に案内されるピストン
ロッド(12)と、シリンダ(10;110)内部でピ
ストンロッド(12)と結合されたピストン(18)
と、複数の流体チャンバ(30a,30b,28)とを
包含し、これら流体チャンバが、シリンダ(10;11
0)に対して相対的なピストンロッド(12)の運動に
応じて互いに相対的に可変な容量と、流体チャンバ(3
0a,30b,28)のうちの少なくとも2つの間の流
体連絡路(30aと30bとの間の20;30bと28
との間の34,32,38,58,32a;30aと2
8との間の24)とを有しており、 前記流体連絡路(30aと30bとの間の20;30b
と28との間の34,32,38,58,32a;30
aと28との間の24)のうちの少なくとも1つが、流
体連絡路の2つの部分区間(32;132及び32a;
132a)の間に弁サブアセンブリ(36;136)を
有しており、 前記弁サブアセンブリ(36;136)が、少なくとも
1つの弁座(40b;140b)を有するように構成さ
れ、該弁座に第1の部分区間(32;132)が接続さ
れており、 主流弁部材(42;142)の第1の側(42e,14
2e)が、弁座接触位置で弁座(40b;140b)に
対し弾性的に圧着可能であり、 前記主流弁部材(42;142)の第1の側(42e,
142e)とは反対側の第2の主流弁部材側(42f,
142f)が、制御チャンバ(48;148)に面して
いて、該制御チャンバ(48;148)内の流体圧(P
2 )によって負荷可能であり、 前記制御チャンバ(48;148)を前記第1の部分区
間(32;132)に接続するコンスタントな横断面を
有する絞り区間(42d;142d)が設けられてお
り、 前記制御チャンバ(48;148)が、制御チャンバ流
出口(46c;152h)を介して第2の部分区間(3
2a;132a)と接続されており、 前記制御チャンバ流出口(46c;152h)に流出横
断面測定器(52;152)が対応配置されており、 前記流出横断面測定器(52;152)が複数位置に調
節可能であり、該複数位置においてそれぞれ、制御チャ
ンバ流出口(46c;152h)の異なる流出口横断面
が生ぜしめられるようになっており、 所定の差圧P k の場合に制御チャンバ(48;148)
から第2の部分区間(32a;132a)に向けて開放
される圧力逃がし弁(60/46e;152/142
i)が設けられている形式のものにおいて、 制御チャンバ流出口(46c;152h)が閉じられて
いてかつ主流弁部材(42;142)が弁座接触位置を
占めるている状態で、シリンダ(10;110)とピス
トン(18)とが相対運動した場合に、第1の部分区間
(32;132)内で支配する圧力(p 1 )によって主
流弁部材(42;142)に及ぼされる液力が、制御チ
ャンバ(48;448)内で支配する圧力(p 2 )によ
って主流弁部材(42;142)及ぼされる液力とほぼ
等しく設定されており、 これにより、制御チャンバ流出口横断面の限界値の上側
で制御チャンバ流出口(46c;152h)の横断面と
は無関係に、主流弁部材(42;142)が、制御チャ
ンバ流出口を通過する流過率(ΔQk)が等しい場合に
常に弁座(40b;140b)から離間し始め、この場
合この離間は、制御チャンバ流出口横断 面の減少によっ
て、第1の部分区間(32;132)内で支配する圧力
(P 1 )と第2の部分区間(32a;132a)内で支
配する圧力(P 0 )との間の圧力差が増大する場合に行
われ、 更にまた、制御チャンバ流出口横断面の限界値以下では
制御チャンバ流出口横断面が一層減少して、主流弁部材
(42;142)が、制御チャンバ流出口(46c;1
52h)を通過する流過率(Q)とは無関係に、第1の
部分区間(32;132)内で支配する圧力(P 1 )と
第2の部分区間(32a;132a)内で支配する圧力
(P 0 )との間の所定圧力差(ΔPk)がコンスタント
に維持される場合に、弁座(40b;140b)から離
間し始めること特徴とする、振動ダンパ。 - 【請求項5】 主流弁部材(42;142)が、弁座接
触位置でその両側(42e,42f;142e,142
f)に、第1の部分区間(32,132)内で支配する
圧力(P 1 )と制御チャンバ(48;148)内で支配
する圧力(P 2 )とを受けるほぼ等しい負荷面(F 1 ,
F 2 )を有していることを特徴とする、請求項4記載の
振動ダンパ。 - 【請求項6】 弁サブアセンブリ(36)が、シリンダ
(10)のところに配置されていることを特徴とする、
請求項1から5までのいずれか1項記載の振動ダンパ。 - 【請求項7】 ピストン(18)により互いに分離され
かつピストン弁(20)により互いに接続可能な2つの
流体チャンバ(30a,30b)と、フート弁(24)
により底部近くの流体チャンバ(30a)と接続可能な
補償室(28)とを有する2管・振動ダンパの場合に、
弁サブアセンブリ(36)を含む流体連絡路(32a)
が、底部から遠い流体チャンバ(30b)から補償室
(28)へ延びていることを特徴とする、請求項1から
6までのいずれか1項に記載の振動ダンパ。
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