JP3046099U - 携帯電話機用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケース体の前面部と左右の両側面部が一連の
伸縮性生地で構成することによりケース体が機器本体に
フィットして小さくなり、見た目にも小さくなって外観
上の体裁を頗る良好となし、而も機器本体の前面部の形
状にも無理なしに対応するため表面がシワになったり、
いびつに透視することをなくし、安価で実用性の高い携
帯電話機用ケースを提供する。 【構成】 前面部と左右両側の側面部とを伸縮性のある
生地で一連に形成するとともに、左右両側の側面部の端
縁と、後面部の左右の端縁とを縁かがりに縫着してなる
ことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、無線機や各種携帯用機器、特に携帯電話機の収納及びその携帯用と して利用される携帯電話機用ケースに関する。

【０００２】

【従来技術】

携帯電話機用ケースは、携帯電話機を安全に保護して収納し、且つ歩行中でも 出し入れ易いように腰等に装着して使用されるものである。従来このような携帯 電話機用ケースとしては、本願人らが出願した実公平７−２９８４９号、実登第 ３０１６２０１号、同３０１６２０２号公報等に記載のものが知られている。代 表的なものを図３について説明すると、前面板３１と後面板３２を皮革、レザー 等の非伸縮性の生地で構成し、左右両側の側面板３３．３４をゴム布帯のような 伸縮性生地で形成し、接合部となる各端縁を外合わせにして縁取りテープ３５で 包み三者一体に縫着するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、携帯電話機は、近年性能の進展に伴い小型化の傾向にあり、それに 伴いこの保護ケースも機器本体に対応した小型形状のもの等が次々に開発されて いる。こうした状況の中で前記した従来のケースでは前面板３１の左右両側の端 縁と伸縮性生地の側面板３３．３４の各端縁とを縁取りテープ３５で包んで三者 一体に縫着したものであるから左右外方へ張り出すように突隆縁ａが形成された ものとなり、その為前面板３１の巾Ｗが大きくなって実質より見た目にも大きな ものとなり、謂ゆるバカデカイ印象を与え外観的にも体裁が悪いといった問題点 を有していた。又特に携帯電話機本体も前面部が全面平坦なものから上半部が厚 く形成された段付き形状のものまで種々あり、特に段付き形状のものでは、伸縮 性に対応できても段差部の部位がシワになって透明板がいびつになる為ディスプ レー或いは操作部が正常に透視できないといった問題点も有していた。

【０００４】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、ケース体の前面部と左右の両側面部が一連の伸縮性 生地で構成することによりケース体が機器本体にフィットして小さくなり、見た 目にも小さくなって外観上の体裁を頗る良好となし、而も機器本体の前面部の形 状にも無理なしに対応するため表面がシワになったり、いびつに透視することを なくし、安価で実用性の高い携帯電話機用ケースを提供しようとするものである 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における携帯電話機用ケースは、前面部１ と後面部２、及び左右の側面部３．４とでケース体１０となしたものにおいて、 前面部１と左右両側の側面部３．４とを伸縮性のある生地で一連に形成するとと もに、左右両側の側面部３．４の端縁と、後面部２の左右の端縁とを縁かがりに 縫着してなるものである。前面部１に窓孔５を形成し、この窓孔に透明板６を周 縁接着により一体形成する。

【０００６】

【実施例】

前面部１と左右両側の側面部３．４とは、ジャージ、又はネオプレン等の伸縮 性のある生地で一連に形成する。また前面部１を別体に形成してウエルダーにて 側面部３．４の生地と一体に形成し一連となす。

【０００７】 後面部２は皮革又は合成皮革、或いはビニールシートのような非伸縮性の生地 を用いて前記左右の側面部３．４の端縁と外合わせに接合し、縁取りテープ７で 包み三者一体に縫着する。すると後面部２の左右端部に突隆縁ｂが形成される。

【０００８】 このようにすると、前面部１の巾Ｗ′は後面部のような突隆縁が存在しない為 従来のものより小さくなり、且つ見た目にも小さく見えるようになる。

【０００９】 ケース体１０に底部８を形成する。底部８はケース体１０と別体又は後面部２ と一連に形成したものを折り曲げて一体となし前面部１及び左右側面部３．４の 各下端縁と一体に接合する。

【００１０】 ケース体１０の上部に開口部を開閉するための蓋片９を設ける。蓋片９は前面 部１の上部に一連に形成し、又は別体に形成したものを一体に接合して一連とな す。

【００１１】 前面部１に長方形の窓孔５を形成し、この窓孔に透明の塩化ビニールシートの 透明板６を周縁接着により一体形成する。

【００１２】

【作用】

携帯電話機を収納するには、ケース体１０の上部の蓋片９を開けて開口部より ケース体内部に挿入することにより行う。収納する携帯電話機がケース体１０よ り多少大き目でもケース全体が非伸縮性だと挿入不可能か又は、タイト過ぎて挿 入困難であるが、後面部２を除く前面部１と左右の側面部３．４が一連で而も伸 縮性生地のため、挿入とともに伸びるものであり、そのため収納物は緊密、タイ トに収納される。

【００１３】 機器本体の前面部に段差を有するような収納物でも、前記のように前面部１と 左右側面部３．４の伸縮性により順応する為透明部がシワになったり、いびつに 変形しないで具合よく収納することが可能である。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は上記のように、前面部１と左右両側の側面部３．４とを伸縮性のある 生地で一連に形成するとともに、左右両側の側面部３．４の端縁と、後面部２の 左右の端縁とを縁かがりに縫着してなるものであって、この構成により従来のケ ースのように前面部の左右両側に外向きに張出すような突隆縁を有しないで前面 部と左右側面部が一連の生地で収納物である機器本体にフイットして見た目にも 小さくなって外観上の体裁を頗る良好に高める効果があり、また前面部と左右側 面部がジャージのような一連の伸縮性生地で形成されているため、伸縮性の作用 で全面平坦なものは勿論、段差のある機器に対しても前面部がシワになったり、 透明部がいびつに歪曲しないので、ディスプレー部や操作部を見易くする効果も ある。

【００１５】 又、製作加工が簡易となり、コストを引下げる等の実用性を高める効果が期待 できる。

【００１６】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る携帯電話機用ケースの全体斜視図
である。

【図２】図１におけるＡ−Ａ線の断面図である。

【図３】従来側を示すケース体の断面図である。

【符号の説明】

１ 前面部 ２ 後面部 ３．４ 側面部 ５ 窓孔 ６ 透明板 １０ ケース体 ａ．ｂ 突隆縁

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面部１と後面部２、及び左右の側面部
   ３．４とでケース体１０となしたものにおいて、前面部
   １と左右両側の側面部３．４とを伸縮性のある生地で一
   連に形成するとともに、左右両側の側面部３．４の端縁
   と、後面部２の左右の端縁とを縁かがりに縫着してなる
   ことを特徴とする携帯電話機用ケース。
2. 【請求項２】 前面部１に窓孔５を形成し、この窓孔５
   に透明板６を周縁接着により一体形成してなる請求項１
   記載の携帯電話機用ケース。