JP3215640U - 物品収納ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】被収納物に付着した埃や汚れを効率よく拭き取ることができる物品収納ケースを提供する。【解決手段】物品収納ケース10は、被収納物を収納するための収納空間Sを構成するケース本体14と、ケース本体14に開閉可能に設けられ、収納空間Sに対して被収納物を出し入れするための開閉口部16とを備えており、ケース本体14は、屈曲性および形態保持性を有する平板状の基材20a,20bと、基材20a,20bの外表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる第1外生地22a,22bとを有している。【選択図】図2
Description
本考案は、小物物品を収納するための物品収納ケースに関する。
従来から、メガネ、携帯電話およびデジタルカメラなどの小物物品を収納するための物品収納ケースがある。特許文献1に記載された物品収納ケースは、その長手方向の端部に開口部を有する略直方体形状の本体を備えている。本体は、硬質の樹脂からなる一体成型品であり、本体の内面には、起毛部材が設けられている。物品収納ケースに被収納物を収納する際には、被収納物が開口部から本体内に押し込まれる。本体内に押し込まれた被収納物には起毛部材が接触するので、本体内で被収納物を動かすと、被収納物に付着した埃や汚れが起毛部材で拭き取られる。
特許文献1に記載された物品収納ケースでは、本体の内面に設けられた起毛部材を被収納物に押し付けることができないため、被収納物に付着した埃や汚れを効率よく拭き取ることが困難であるという問題があった。
本考案は、上記問題に対処するためになされたものであり、被収納物に付着した埃や汚れを効率よく拭き取ることができる、物品収納ケースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係る物品収納ケースの特徴は、被収納物を収納するための収納空間を構成するケース本体と、前記ケース本体に開閉可能に設けられ、前記収納空間に対して前記被収納物を出し入れするための開閉口部とを備える、物品収納ケースにおいて、前記ケース本体は、屈曲性および形態保持性を有する平板状の基材と、前記基材の外表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる第1外生地とを有していることにある。
この構成では、ケース本体がマイクロファイバーからなる第1外生地を有しているので、被収納物を収納空間から外部に取り出して、被収納物に付着した埃や汚れを第1外生地で効率よく拭き取ることができる。基材は形態保持性を有する平板状に形成されているので、第1外生地の表面は平坦になる。したがって、被収納物が平坦面(表示画面等)を有する場合でも、その平坦面を第1外生地で拭き易い。また、基材は屈曲性を有しているので、物品収納ケースの全体を折り曲げることによって、被収納物の表裏両面を第1外生地で効率よく拭くことができる。
本考案の他の特徴は、前記ケース本体は、表部分と裏部分とを有する袋状に形成されており、前記表部分および前記裏部分のそれぞれが、前記基材および前記第1外生地を有しており、前記表部分を構成する前記基材および前記裏部分を構成する前記基材は、互いに独立して形成されていることにある。
この構成では、表部分および裏部分のそれぞれを構成する2つの基材は、互いに独立して形成されているので、これらを物品収納ケースの厚さ方向で層状に重ね合わせることができ、物品収納ケースの全体を1枚の板状に構成することができる。したがって、物品収納ケースの表面で被収納物を拭き易い。
本考案の他の特徴は、前記ケース本体は、前記基材の内表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる第1内生地を有していることにある。
この構成では、被収納物を収納空間に収納した状態において、被収納物に付着した埃や汚れを第1内生地で拭き取ることができる。
本考案の他の特徴は、前記開閉口部を開くときに弾性変形されるとともに、その復元力により前記開閉口部を閉じるように構成された平板状のばね部材を備え、前記開閉口部は、緩衝性を有する緩衝材と、前記緩衝材の外表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる第2外生地とを有しており、前記ばね部材は、前記緩衝材の内側に配置されていることにある。
この構成では、第2外生地をばね部材および緩衝材で支持できるので、第2外生地で被収納物を拭く際には、第2外生地を被収納物に押し付け易い。したがって、被収納物に付着した埃や汚れを第2外生地で効率よく拭き取ることができる。また、第2外生地とばね部材との間に緩衝性を有する緩衝材が配置されているので、ばね部材が第2外生地に接触することを防止でき、第2外生地の破れを防止できる。
本考案の他の特徴は、前記開閉口部は、互いに対向する第1部分および第2部分を有しており、前記緩衝材、前記第2外生地および前記ばね部材は、前記第1部分および前記第2部分のそれぞれに設けられていることにある。
この構成では、第1部分および第2部分のそれぞれに設けられたばね部材が、物品収納ケースの厚さ方向で重ね合わされるので、ばね部材に使用者の手指を置くことによって、手指の力を第2外生地に効率よく伝えることができる。
本考案の他の特徴は、前記開閉口部は、前記緩衝材の内表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる第2内生地を有しており、前記ばね部材は、前記緩衝材と前記第2内生地との間に配置されていることにある。
この構成では、被収納物を収納空間に対して出し入れする際に、被収納物に付着した埃や汚れを第2内生地で拭き取ることができる。
以下、本考案に係る物品収納ケースの実施形態について図面を参照しながら説明する。
(物品収納ケース10の構成)
図1は、本考案の一実施形態に係る物品収納ケース10および物品収納ケース10に収納される被収納物12の各構成を示す斜視図である。図1では、物品収納ケース10と被収納物12とを並べて示しており、物品収納ケース10に被収納物12は収納されていない。図1に示す被収納物12は、表示部12aを有するスマートフォンであり、物品収納ケース10は、被収納物12をその内部に収納できるように構成されている。なお、被収納物12の種類は、スマートフォンに限定されるものではなく、メガネ、携帯電話、デジタルカメラおよびアクセサリーなどの他の物品が被収納物12として用いられてもよい。以下の説明で用いる「前、後、左、右、表、裏」の各方向は、図1中の矢印で示した方向を基準とする。また、物品収納ケース10は袋状に構成されるため、その外側を「外」とし、その内側を「内」とする。
図1は、本考案の一実施形態に係る物品収納ケース10および物品収納ケース10に収納される被収納物12の各構成を示す斜視図である。図1では、物品収納ケース10と被収納物12とを並べて示しており、物品収納ケース10に被収納物12は収納されていない。図1に示す被収納物12は、表示部12aを有するスマートフォンであり、物品収納ケース10は、被収納物12をその内部に収納できるように構成されている。なお、被収納物12の種類は、スマートフォンに限定されるものではなく、メガネ、携帯電話、デジタルカメラおよびアクセサリーなどの他の物品が被収納物12として用いられてもよい。以下の説明で用いる「前、後、左、右、表、裏」の各方向は、図1中の矢印で示した方向を基準とする。また、物品収納ケース10は袋状に構成されるため、その外側を「外」とし、その内側を「内」とする。
図1に示すように、物品収納ケース10は、ケース本体14と、ケース本体14の前端部に開閉可能に設けられた開閉口部16と、開閉口部16に設けられた一対のばね部材18a,18bとを備えている。
図2は、図1におけるII-II線断面図であり、図3は、図1におけるIII-III線断面図である。図2および図3に示すように、ケース本体14は、被収納物12(図1)を収納するための収納空間Sを構成するものであり、表部分14aと裏部分14bとを有する袋状に形成されている。
図2および図3に示すように、表部分14aは、基材20aと、第1外生地22aと、第1内生地24aとを有している。基材20aは、屈曲性、形態保持性および緩衝性を有する平板状の部材であり、ウレタン、ポリエステル製の綿素材、スポンジおよび低反発素材などで形成されている。表面視における基材20aの形状および大きさは、そのまま表面視におけるケース本体14の形状および大きさとして表れる。
本実施形態の物品収納ケース10は、スマートフォンを収納するめに、前後方向長さが18cm程度で左右方向長さが9cm程度の四角形に形成されている。物品収納ケース10のうち開閉口部16を除いたケース本体14の前後方向長さは17cm程度に定められている。したがって、基材20aは、前後方向長さが17cm程度で左右方向長さが9cm程度の四角形に形成されている。基材20aの厚さは、屈曲性、形態保持性および緩衝性を有効に発揮できるように、5mm程度に定められている。
図2および図3に示す第1外生地22aは、基材20aの外表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる柔軟なシート状の部材である。マイクロファイバーは、化学的に組成された8マイクロメートル以下の繊維径を有する極細繊維であり、綿と同等以上の吸水性を有している。マイクロファイバーの断面は、被収納物12(図1)に付着した埃や汚れ(皮脂、指紋または手垢などを含む。)を効率よく除去するために、多角形などの角部のある形状に形成されている。本実施形態の第1外生地22aは、ポリエステル製マイクロファイバーとナイロン製マイクロファイバーとによって構成されており、ポリエステルの張りおよび腰とナイロンのソフト感とをバランスよく有している。なお、第1外生地22aを構成するマイクロファイバーの種類は、特に限定されるものではなく、既に公知のものを適宜選択して用いることができる。
図2および図3に示す第1内生地24aは、基材20aの内表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる柔軟なシート状の部材であり、第1外生地22aと同様に形成されている。本実施形態では、第1内生地24aが、第1外生地22aのマイクロファイバーと同種または異種のマイクロファイバーで構成されている。
図2および図3に示すように、裏部分14bは、基材20bと、第1外生地22bと、第1内生地24bとを有している。裏部分14bを構成する基材20bは、表部分14aを構成する基材20aから独立して、基材20aと同様に形成されている。したがって、表部分14aの基材20aおよび裏部分14bの基材20bは、これらの形態保持性によって平板状の形状を保持でき、その結果、ケース本体14は平板状の形状を保持できる。
図2および図3に示すように、裏部分14bを構成する第1外生地22bは、表部分14aを構成する第1外生地22aに連続して、この第1外生地22aと同様に形成されている。また、裏部分14bを構成する第1内生地24bは、表部分14aを構成する第1内生地24aに連続して、この第1内生地24aと同様に形成されている。図2に示すように、表裏両側の第1外生地22a,22bの後端部どうしを連結する連結部26と、表裏両側の第1内生地24a,24bの後端部どうしを連結する連結部28とは、互いに重ね合わされており、この重ね合わされた部分でケース本体14の底部30が構成されている。
図3に示すように、表部分14aの左右方向両端部においては、第1外生地22aと、第1内生地24aとが重ね合わされており、裏部分14bの左右方向両端部においては、第1外生地22bと、第1内生地24bとが重ね合わされている。そして、表部分14aの左端部と裏部分14bの左端部とが互いに縫合されており、この縫合された部分(縫合部)がケース本体14の左側部32となっている。一方、表部分14aの右端部と裏部分14bの右端部とが互いに縫合されており、この縫合された部分(縫合部)がケース本体14の右側部34となっている。
図4は、図1におけるIV-IV線断面図である。図2および図4に示すように、開閉口部16は、収納空間S(図2)に対して被収納物12(図1)を出し入れするための部分であり、互いに対向する第1部分16aおよび第2部分16bを有している。本実施形態では、物品収納ケース10の表側に第1部分16aが設けられており、裏側に第2部分16bが設けられている。
図2および図4に示すように、第1部分16aは、緩衝材40aと、第2外生地42aと、第2内生地44aと、補強生地46aとを有している。緩衝材40aは、緩衝性、形態保持性および可撓性を有する平板状の部材であり、ウレタン、ポリエステル製の綿素材、スポンジおよび低反発素材などで形成されている。図1に示すように、本実施形態では、表側から見たときの開閉口部16の形状が、左右方向に延びる線状であることから、緩衝材40aは、左右方向に延びる線状に形成されている。図2に示すように、本実施形態の緩衝材40aは、ケース本体14の基材20aと同じ材料を用いて、この基材20aと一体的に形成されている。
図2および図4に示す第2外生地42aは、緩衝材40aの外表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる柔軟なシート状の部材であり、ケース本体14の第1外生地22aに連続して、この第1外生地22aと同様に形成されている。第2内生地44aは、緩衝材40aの内表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる柔軟なシート状の部材であり、第2外生地42aに連続して、この第2外生地42aと同様に形成されている。図2に示すように、第2外生地42aと第2内生地44aとは、開閉口部16の前端縁において互いに連結されている。補強生地46aは、緩衝材40aと第2内生地44aとの間に設けられたマイクロファイバーからなる柔軟なシート状の部材であり、ケース本体14の第1内生地24aに連続して、この第1内生地24aと同様に形成されている。
図2および図4に示すように、第2部分16bは、緩衝材40bと、第2外生地42bと、第2内生地44bと、補強生地46bとを有している。第2部分16bを構成する緩衝材40bは、第1部分16aを構成する緩衝材40aから独立して、この緩衝材40aと同様に形成されている。図2に示すように、本実施形態の緩衝材40bは、ケース本体14の基材20bと同じ材料を用いて、この基材20bと一体的に形成されている。表側の緩衝材40aおよび裏側の緩衝材40bは、これらの形態保持性およびばね部材18a,18bの支持力によって、二重線状(閉状態)または環状(開状態)の形状を保持できる。なお、図4では、開状態にある環状の開閉口部16を二点鎖線で示している。
図2および図4に示す第2外生地42bは、緩衝材40bの外表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなるシート状の部材であり、図2に示すように、ケース本体14の第1外生地22bに連続して、この第1外生地22bと同様に形成されている。図2および図4に示す第2内生地44bは、緩衝材40bの内表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる柔軟なシート状の部材であり、第2外生地42bに連続して、この第2外生地42bと同様に形成されている。図2に示すように、第2外生地42bと第2内生地44bとは、開閉口部16の前端縁において互いに連結されている。補強生地46bは、緩衝材40bと第2内生地44bとの間に設けられたマイクロファイバーからなる柔軟なシート状の部材であり、ケース本体14の第1内生地24bに連続して、この第1内生地24bと同様に形成されている。
図2に示すように、本実施形態では、ケース本体14および開閉口部16が互いに連続して、1つの袋体が構成されており、この袋体の外表面が、表裏両側の第1外生地22a,22bおよび表裏両側の第2外生地42a,42bを有する1枚の生地Q1で構成されている。また、この袋体の内表面が、表裏両側の第1内生地24a,24bおよび表裏両側の補強生地46a,46bを有する1枚の生地Q2で構成されている。そして、開閉口部16の前端縁において、外側の生地Q1が内側に折り返されている。この折り返された部分が、表裏両側の補強生地46a,46bの内側に重ね合わされて、表裏両側の第2内生地44a,44bとなっている。
図2に示すように、表側の第1部分16aにおいては、第2内生地44aの下端部が、第2外生地42aおよび補強生地46aと共に緩衝材40aに縫合されており、この縫合された部分(縫合部)が、ケース本体14の表部分14aと開閉口部16の第1部分16aとの境界部48となっている。一方、裏側の第2部分16bにおいては、第2内生地44bの下端部が、第2外生地42bおよび補強生地46bと共に緩衝材40bに縫合されており、この縫合された部分(縫合部)が、ケース本体14の裏部分14bと開閉口部16の第2部分16bとの境界部50となっている。
図4に示すように、第1部分16aの左右方向両端部においては、第2外生地42aと、第2内生地44aと、補強生地46aとが重ね合わされている。第2部分16bの左右方向両端部においては、第2外生地42bと、第2内生地44bと、補強生地46bとが重ね合わされている。そして、第1部分16aの左端部と第2部分16bの左端部とが互いに縫合されており、この縫合された部分(縫合部)が開閉口部16の左側部52となっている。一方、第1部分16aの右端部と第2部分16bの右端部とが互いに縫合されており、この縫合された部分(縫合部)が開閉口部16の右側部54となっている。開閉口部16では、補強生地46a,46bが設けられている分だけ、ケース本体14よりも強度が高くなっている。そのため、開閉口部16の開閉動作が繰り返された場合でも、開閉口部16(特に、左側部52および右側部54)は損傷を受け難い。
図2および図4に示すばね部材18a,18bは、開閉口部16を開くときに弾性変形されるとともに、その復元力により開閉口部16を閉じるように構成された平板状の部材であり、ばね性を有するスチールなどで形成されている。本実施形態では、2つのばね部材18a,18bが、第1部分16aおよび第2部分16bのそれぞれにおいて、緩衝材40a,40bの内側に設けられている。図4中の二点鎖線で示すように、開閉口部16を開くときには、ばね部材18a,18bは、使用者の手の力によって、それらの中央部どうしが離間する方向に弾性変形される。使用者の手の力を解除すると、ばね部材18a,18bは、それらの復元力によって元の平板状に戻ろうとし、開閉口部16は自動的に閉じられる。
(物品収納ケース10の作用)
図1に示す被収納物12を物品収納ケース10に収納する際には、使用者は、開閉口部16を両端部から押圧してまたは開閉口部16内に手を差し込んで押し広げるなどして開くことにより、開閉口部16から収納空間S(図2)に被収納物12を押し込む。このとき、開閉口部16の内面に設けられた第2内生地44a,44bが被収納物12の表面に接触すると、その表面に付着した埃や汚れが第2内生地44a,44bで拭き取られる。また、この場合、開閉口部16は、補強生地46a,46bによって第2内生地44a,44bを被収容物12に接触させることができるとともにばね部材18a,18bが押し付けられる場合の被収容部12の損傷を防止することができる。
図1に示す被収納物12を物品収納ケース10に収納する際には、使用者は、開閉口部16を両端部から押圧してまたは開閉口部16内に手を差し込んで押し広げるなどして開くことにより、開閉口部16から収納空間S(図2)に被収納物12を押し込む。このとき、開閉口部16の内面に設けられた第2内生地44a,44bが被収納物12の表面に接触すると、その表面に付着した埃や汚れが第2内生地44a,44bで拭き取られる。また、この場合、開閉口部16は、補強生地46a,46bによって第2内生地44a,44bを被収容物12に接触させることができるとともにばね部材18a,18bが押し付けられる場合の被収容部12の損傷を防止することができる。
図1に示す被収納物12が収納空間S(図2)に収納された状態では、ケース本体14を構成する表裏両側の基材20a,20bによって被収納物12が保持される。物品収納ケース10を前後または左右に振って、被収納物12を前後または左右に移動させると、被収納物12の表面に付着した埃や汚れが第1内生地24a,24bで拭き取られる。
図1に示す被収納物12を収納空間S(図2)から外部に取り出した状態では、前記収納時と同様に、ケース本体14の表裏両側に設けられた第1外生地22a,22bおよび開閉口部16の表裏両側に設けられた第2外生地42a,42bによって、被収納物12の表面に付着した埃や汚れを拭き取ることができる。
図5は、物品収納ケース10の使用方法を示す斜視図である。図5に示すように、被収納物12の表面または裏面の全面を拭く場合には、テーブルなどの支持台(図示省略)の上に物品収納ケース10を載置し、物品収納ケース10の上に被収納物12を載置する。そして、被収納物12を物品収納ケース10のケース本体14に押し付けながら被収納物12を前後左右に移動させる。つまり、被収納物12をケース本体14の第1外生地22aまたは22b(図2)で拭く。ケース本体14は、平板状に形成されているので、ケース本体14と被収納物12とを広い面積で接触させることが可能であり、被収納物12を効率よく拭くことができる。
図6は、物品収納ケース10の他の使用方法を示す斜視図である。図6に示すように、被収納物12の表面または裏面を部分的に拭く場合には、テーブルなどの支持台(図示省略)の上に被収納物12を載置し、被収納物12の上方を向いた面(表面または裏面)に物品収納ケース10の開閉口部16を押し付けながら、開閉口部16を前後左右に移動させる。つまり、被収納物12を開閉口部16の第2外生地42aまたは42b(図2)で拭く。開閉口部16には、硬質のばね部材18a,18bが設けられているので、このばね部材18a,18bに使用者の手指を置くことによって、手指の力を開閉口部16の第2外生地42aまたは42b(図2)の全面に略均等に効率よく伝えることができ、開閉口部16をワイパーのように使って被収納物12を効率よく拭くことができる。この場合、開閉口部16は、ばね部材18a,18bが互いに強く押し付けられることによるばね部材18a,18bおよび第2内生地44a,44bの各損傷を補強生地46a,46bによって防止することができる。
(物品収納ケース10の効果)
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、図2に示すように、ケース本体14がマイクロファイバーからなる第1外生地22a,22bを有しているので、被収納物12を収納空間Sから外部に取り出して、被収納物12に付着した埃や汚れを第1外生地22a,22bで効率よく拭き取ることができる。
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、図2に示すように、ケース本体14がマイクロファイバーからなる第1外生地22a,22bを有しているので、被収納物12を収納空間Sから外部に取り出して、被収納物12に付着した埃や汚れを第1外生地22a,22bで効率よく拭き取ることができる。
図2および図3に示すように、基材20a,20bは形態保持性を有する平板状に形成されているので、第1外生地22a,22bの表面は平坦になる。したがって、被収納物12(図1)が平坦面を有する場合でも、その平坦面を第1外生地22a,22bで拭き易い。また、基材20a,20bは屈曲性を有しているので、物品収納ケース10の全体を折り曲げることによって、被収納物12の表裏両面を第1外生地22a,22bで効率よく拭くことができる。
図2および図3に示すように、表部分14aおよび裏部分14bのそれぞれを構成する2つの基材20a,20bは、互いに独立して形成されているので、これらを物品収納ケース10の厚さ方向で層状に重ね合わせることができ、物品収納ケース10の全体を1枚の板状に構成することができる。したがって、図5に示すように、物品収納ケース10の表面で被収納物12を拭き易い。
図2および図4に示すように、第2外生地42a,42bをばね部材18a,18bおよび緩衝材40a,40bで支持できるので、第2外生地42a,42bで被収納物12を拭く際には、第2外生地42a,42bをばね部材18a,18bの剛性によって被収納物12に押し付け易い。したがって、被収納物12に付着した埃や汚れを第2外生地42a,42bで効率よく拭き取ることができる。また、第2外生地42a,42bとばね部材18a,18bとの間に緩衝材40a,40bが配置されているので、ばね部材18a,18bが第2外生地42a,42bに接触することを防止でき、第2外生地42a,42bの破れを防止できる。
図2および図4に示すように、第1部分16aおよび第2部分16bのそれぞれに設けられたばね部材18a,18bが、物品収納ケース10の厚さ方向で重ね合わされるので、2枚のばね部材18a,18bで大きな剛性を確保できる。したがって、ばね部材18a,18bに使用者の手指を置くことによって、手指の力を第2外生地42aまたは42bに効率よく伝えることができる。
(変形例)
なお、本考案の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本考案の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、ケース本体14の内面を構成する第1内生地24a,24bと、開閉口部16の内面を構成する第2内生地44a,44bとが、マイクロファイバーからなるシート状の部材で形成されているが、これらの一方または両方は、マイクロファイバーよりも繊維径が大きい起毛を有するシート状の部材(図示省略)で形成されてもよい。
なお、本考案の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本考案の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、ケース本体14の内面を構成する第1内生地24a,24bと、開閉口部16の内面を構成する第2内生地44a,44bとが、マイクロファイバーからなるシート状の部材で形成されているが、これらの一方または両方は、マイクロファイバーよりも繊維径が大きい起毛を有するシート状の部材(図示省略)で形成されてもよい。
上記実施形態では、ケース本体14の基材20a,20bと、開閉口部16の緩衝材40a,40bとが、同じ材料で一体的に形成されているが、これらは、異なる材料で別々に形成されてもよい。例えば、ケース本体14は、被収納物12を拭く際に折り曲げられることがあるため、屈曲性を有する材料で形成されることが望ましいが、開閉口部16は、折り曲げられることがないため、屈曲性を有しない材料で形成されてもよい。
上記実施形態では、ケース本体14の第1外生地22a,22bと、開閉口部16の第2外生地42a,42bとが、同じ材料で一体的に形成されているが、これらは、異なる材料で別々に形成されてもよい。例えば、開閉口部16の第2外生地42a,42bは、硬質のばね部材18a,18bで被収納物12に押し付けられるため、強度の大きい材料で形成されることが望ましいが、ケース本体14の第1外生地22a,22bは、硬質部材で被収納物12に押し付けられることがないため、強度の小さいより柔軟な材料で形成されてもよい。
また、上記実施形態においては、緩衝材40a,40bと第2内生地44a,44bとの間にそれぞれ補強生地46a,46bを設けた。しかし、開閉口部16は、補強生地46a,46bを省略して構成することもできる。
S…収納空間、10…物品収納ケース、12…被収納物、14…ケース本体、
16…開閉口部、20a,20b…基材、22a,22b…第1外生地
16…開閉口部、20a,20b…基材、22a,22b…第1外生地
Claims (6)
- 被収納物を収納するための収納空間を構成するケース本体と、前記ケース本体に開閉可能に設けられ、前記収納空間に対して前記被収納物を出し入れするための開閉口部とを備える、物品収納ケースにおいて、
前記ケース本体は、屈曲性および形態保持性を有する平板状の基材と、前記基材の外表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる第1外生地とを有していることを特徴とする、物品収納ケース。 - 前記ケース本体は、表部分と裏部分とを有する袋状に形成されており、
前記表部分および前記裏部分のそれぞれが、前記基材および前記第1外生地を有しており、
前記表部分を構成する前記基材および前記裏部分を構成する前記基材は、互いに独立して形成されている、請求項1に記載の物品収納ケース。 - 前記ケース本体は、前記基材の内表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる第1内生地を有している、請求項1または2に記載の物品収納ケース。
- 前記開閉口部を開くときに弾性変形されるとともに、その復元力により前記開閉口部を閉じるように構成された平板状のばね部材を備え、
前記開閉口部は、緩衝性を有する緩衝材と、前記緩衝材の外表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる第2外生地とを有しており、
前記ばね部材は、前記緩衝材の内側に配置されている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の物品収納ケース。 - 前記開閉口部は、互いに対向する第1部分および第2部分を有しており、
前記緩衝材、前記第2外生地および前記ばね部材は、前記第1部分および前記第2部分のそれぞれに設けられている、請求項4に記載の物品収納ケース。 - 前記開閉口部は、前記緩衝材の内表面を覆うように設けられたマイクロファイバーからなる第2内生地を有しており、
前記ばね部材は、前記緩衝材と前記第2内生地との間に配置されている、請求項4または5に記載の物品収納ケース。
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