JP3016202U - 携帯ソフトケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚さの異なる携帯電話機等の収容物を自由に
無理なく収納することを可能にするとともに、ケース体
側辺板の伸縮性を確保しながら、表裏両主板と同程度の
強度を保証し、而も雨水等に対しても充分に保護するこ
とを可能にした安価で使い易い携帯ソフトケースを提供
する。 【構成】 表裏両主板の左右側辺板を巾方向に伸縮自在
なゴム布帯とその表面にスリット縦溝を存して全長に貼
着した非伸縮性材料の縦帯片とで構成してなることを特
徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯電話機や無線機、或いは電卓、小型コンピュータ、リモコン、 カメラ等の各種機器収納用の携帯ソフトケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

上記のような携帯ソフトケースは、表主板と裏主板、及び左右側辺板とでケー ス体となしたものが一般的であるが、従来のものは、左右の側辺板を残して全体 が厚手の非伸縮性の生地、例えば皮、合成皮革、ビニール等により構成され、左 右の側辺板はその全部を伸縮性のゴム布帯で構成されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来の携帯ソフトケースでは側辺板がゴム布帯であるために 、表裏両主板に比べ側辺板が強度的に弱く、従ってソフトケースに携帯電話等の 収容物を収納した場合充分に保護がなされず、而も雨が振りかかったような場合 には側辺板から水が浸透するといった問題点を有していた。

【０００４】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、ケース体側辺板の伸縮性を確保しながら、表裏両主 板と同程度の強度を保証し、而も雨水等に対しても充分に保護することを可能に した安価で使い易い携帯ソフトケースを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における携帯ソフトケースは、皮革又はビ ニール等の生地からなる表主板１と同材料の裏主板２及び表裏両主板の左右両側 の側辺板３．４とでケース体１０としたものにおいて、左右側辺板３．４を、巾 方向に伸縮自在なゴム布帯３ａ．４ａとその表面にスリット縦溝５を存して全長 に貼着した非伸縮性材料の縦帯片３ｂ．４ｂとで構成してなるものである。

【０００６】

【実施例】

表主板１と裏主板２は一枚の連続した細長い皮革又は合成皮革、或いは厚手の ビニール等の生地を２つ折りにして２つ折り部が底部７となるように一体形成す る。しかし、この底部７は別体に形成したものを一体的に取付けることもできる 。表裏両主板１．２の内面となる部分には、ソフトタッチの裏張りを施すか、又 はビロードのような起毛を施す。

【０００７】 側辺板３．４の表面側となる縦帯片３ｂ．４ｂは、表裏両主板１．２と同等の 皮革等の生地からなる非伸縮性の材料で構成するが、図１に示すように一定細巾 のテープ状に形成したものを３枚又はそれ以上の複数枚使用して接合部にスリッ ト縦溝５が形成されるようにする。

【０００８】 また、側辺板３．４の裏面側となるゴム布帯３ａ．４ａは、上下（縦）方向に は非伸縮であるが、巾（横）方向に対しては自由に伸縮するような一枚板の材料 が用いられる。このゴム布帯３ａ．４ａの表面に上記の縦帯片３ｂ．４ｂをスリ ット縦溝５が平行となるように並べて両者３ａ．３ｂ、４ａ．４ｂを縫着、又は 接着等の方法により一体にして側辺板３．４となす。側辺板３．４の何れか一方 にはペン差し１１を設ける。

【０００９】 上記のように構成された側辺板３．４を表裏両主板１．２の左右両側に当てが って周辺部を縫着６することによりケース体１０となす。

【００１０】 表裏両主板１．２の上端部には開放部を開閉させるために蓋体片８を設ける。 蓋板片８は遊端部を面ファスナー又はホック式ボタン９で着脱自在に止着する。

【００１１】

【作用】

側辺板３．４は巾（横）方向に伸縮自在なゴム布帯３ａ．４ａとその表面にス リット縦溝５を存して全長に貼着された非伸縮性材料の縦帯片３ｂ．４ｂとで構 成されているために、表裏主板１．２を押広げるようにすると、ゴム布帯が伸長 するので、収容物の厚さに適応してルーズにならず、タイトに収納することがで きる。

【００１２】 収容物を抜き出した空の状態では、表裏主板１．２を密着させるように押圧す ると、側辺板３．４はスリット縦溝５の部分が自由に屈曲するため、押圧変形に 無理なく順応する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上記のように、皮革又はビニール等の生地からなる表主板１と同材料 の裏主板２及び表裏両主板の左右両側の側辺板３．４とでケース体１０としたも のにおいて、左右側辺板３．４を、巾方向に伸縮自在なゴム布帯３ａ．４ａとそ の表面にスリット縦溝５を存して全長に貼着した非伸縮性材料の縦帯片３ｂ．４ ｂとで構成したので、厚さの異なる携帯電話機等の収容物を自由に無理なく収納 できるとともに、側辺板が強度的に弱いゴム布帯であっても、その表面に貼着さ れた縦帯片で保護され、而も雨水にぬれた場合でも通水を防護するため、収容物 を安全に保護するものであって、伸縮性も損なわれず、簡単な構成で軽量且つ耐 久性があり、安価に実施しうる等の実用上優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案携帯ソフトケースの全体斜視図である。

【図２】図１におけるＡーＡ線の断面図である。

【符号の説明】

１．２ 表裏主板 ３．４ 側辺板 ３ａ．４ａ ゴム布帯 ３ｂ．４ｂ 縦帯片 ５ スリット縦溝 １０ ケース体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 皮革又はビニール等の生地からなる表主
   板１と同材料の裏主板２及び表裏両主板の左右両側の側
   辺板３．４とでケース体１０としたものにおいて、左右
   側辺板３．４を、巾方向に伸縮自在なゴム布帯３ａ．４
   ａとその表面にスリット縦溝５を存して全長に貼着した
   非伸縮性材料の縦帯片３ｂ．４ｂとで構成してなること
   を特徴とする携帯ソフトケース。