JP3080081U - 仕掛け収納具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 台紙に取り付けた仕掛けを、台紙に折れ曲が
りぐせをつけることなく収納できるようにすることであ
る。 【解決手段】 可撓性を有する薄いプラスチックシート
で形成され、その長手方向中央部を滑らかな曲率で二つ
折りにされる外皮部材１の内面側に、外皮部材１と同じ
プラスチックシートで形成された２枚の帯状部材２ａ、
２ｂを、外皮部材１の長手方向中央部に重なるように取
り付け、細長の台紙３に取り付けられた仕掛けを、外皮
部材１と外側の帯状部材２ａとの間、または両帯状部材
２ａ、２ｂの間へ挿入して、外皮部材１の長手方向に向
けて収納することにより、台紙３を折れ曲がりぐせがつ
かない程度に撓ませた状態で保持できるようにしたので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、台紙に取り付けた釣用の仕掛けを収納するための仕掛け収納具に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

釣用の仕掛けは、釣糸に鉤や錘を結びつけたもので、釣りに使用しないときに は、釣糸が絡まらないように細長の台紙に取り付けられることが多い。この仕掛 けを取り付ける台紙には３０ｃｍ程度の長さのものがよく使用されるので、比較 的小さな釣用の道具箱では、台紙を折り曲げずに仕掛けを収納することができず 、仕掛けの収納場所に困ることがある。一方、台紙を折り曲げて仕掛けを収納し た場合は、台紙に折れ曲がりぐせがついて、仕掛けの着脱がしにくくなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案の課題は、台紙に取り付けた仕掛けを、台紙に折れ曲がりぐ せをつけることなく収納できるようにすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案においては、釣用の仕掛けを収納する際 に、可撓性を有するシート状の部材で形成され、その長手方向中央部を滑らかな 曲率で二つ折りにされる外皮部材の内面側に、少なくとも一枚の可撓性を有する 帯状部材を、少なくとも前記外皮部材の長手方向中央部に重なるように、外皮部 材の幅方向に差し渡して、その両側縁部を外皮部材の内面側に取り付け、細長の 台紙に取り付けられた仕掛けを、前記帯状部材の外皮部材側へ挿入して、前記外 皮部材の長手方向に向けて収納するようにした仕掛け収納具を使用するようにし たのである。

【０００５】 すなわち、長手方向中央部を滑らかな曲率で二つ折りにされる外皮部材の内面 側に、可撓性を有する帯状部材を、外皮部材の長手方向中央部に重なるように取 り付け、細長の台紙に取り付けられた仕掛けを、帯状部材の外皮部材側へ挿入す ることにより、台紙を外皮部材と帯状部材とで折れ曲がりぐせがつかない程度に 撓ませて保持できるようにしたのである。

【０００６】 前記外皮部材と帯状部材の少なくとも一方を、透明または半透明な部材で形成 することにより、仕掛けを収納したまま、仕掛けの数や種類を確認することがで きる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づき、この考案の実施形態を説明する。この仕掛け収納具は、 図１（ａ）および図２に示すように、半透明で可撓性を有する薄いプラスチック シートで形成された外皮部材１の内面側に、外皮部材１と同じプラスチックシー トで形成された２枚の帯状部材２ａ、２ｂが、外皮部材１の長手方向中央部に重 なるように、外皮部材１の幅方向に差し渡されている。各帯状部材２ａ、２ｂは 、それぞれの両側縁部を外皮部材１の幅方向側縁部の内面側に縫い付けられてお り、外皮部材１と外側の帯状部材２ａとの間、および両帯状部材２ａ、２ｂの間 に、細長の台紙３に取り付けられた仕掛けを挿入できるようになっている。

【０００８】 前記内側の帯状部材２ｂは、外側の帯状部材２ａよりもわずかに幅狭に形成さ れている。また、各帯状部材２ａ、２ｂには、両端部にそれぞれ縁取り部材４が 縫い付けられており、仕掛けを挿入したり、取り出したりしやすくなっている。

【０００９】 前記外皮部材１は、その周縁部にスライドファスナ５が縫い付けられており、 図２に示したように、その長手方向中央部を各帯状部材２ａ、２ｂとともに滑ら かな曲率で二つ折りにして、スライドファスナ５で開閉できるようになっている 。

【００１０】 この仕掛け収納具で仕掛けを収納するときには、台紙３に取り付けられた仕掛 けを、外皮部材１と外側の帯状部材２ａとの間、または２枚の帯状部材２ａ、２ ｂの間に、外皮部材１の長手方向に向けて挿入し、図１（ｂ）に示すように、外 皮部材１を二つ折りにして、スライドファスナ５を閉じる。このとき、仕掛けが 取り付けられた台紙３は、外皮部材１および帯状部材２ａ、２ｂにより滑らかな 曲率に撓んだ状態で保持されるので、長期間仕掛けを収納しても折れ曲がりぐせ がつかない。また、外皮部材１および各帯状部材２ａ、２ｂが半透明であるため 、スライドファスナ５を開くことなく、収納している仕掛けの数や種類を確認す ることができる。

【００１１】 上述した実施形態では、帯状部材を２枚重ねて外皮部材に取り付けたが、帯状 部材の取り付け枚数は１枚または３枚以上としてもよいし、複数枚の場合には外 皮部材の内側面に並べて取り付けるようにしてもよい。

【００１２】 また、仕掛け収納時に外皮部材を二つ折りにした状態で係止するために、スラ イドファスナを使用したが、例えば、外皮部材の長手方向両端部どうしをスナッ プボタンで係止する方法等を採用することもできる。なお、このような外皮部材 の係止手段は必ずしも必要ではなく、外皮部材を二つ折りにした状態で他の固定 物の隙間に挿入しておくようにしてもよい。

【００１３】 さらに、外皮部材および帯状部材は、それぞれ半透明な部材で形成したが、透 明な部材で形成してもよく、外皮部材と帯状部材のいずれか一方のみを透明また は半透明な部材で形成するようにしてもよい。帯状部材のみを透明または半透明 とした場合には、外皮部材を開くだけで仕掛けの確認ができる。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように、この考案の仕掛け収納具は、長手方向中央部を滑らかな曲率で 二つ折りにされる外皮部材の内面側に、可撓性を有する帯状部材を、外皮部材の 長手方向中央部に重なるように取り付け、細長の台紙に取り付けられた仕掛けを 、帯状部材の外皮部材側へ挿入して、外皮部材の長手方向に向けて収納するよう にしたものであるから、台紙に折れ曲がりぐせをつけることなく仕掛けを収納す ることができ、仕掛けの収納場所に困らなくなる。

【００１５】 前記外皮部材と帯状部材の少なくとも一方を、透明または半透明な部材で形成 することにより、仕掛けを収納したまま、仕掛けの数や種類を確認することがで き、確認のために仕掛けを取り出す手間が省ける。

【図面の簡単な説明】

【図１】ａは実施形態の仕掛け収納具の外観斜視図、ｂ
はａの仕掛け収納具の収納時の状態を示す外観斜視図

【図２】図１の仕掛け収納具の縦断面図

【符号の説明】

１ 外皮部材 ２ａ、２ｂ 帯状部材 ３ 台紙 ４ 縁取り部材 ５ スライドファスナ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 可撓性を有するシート状の部材で形成さ
   れ、その長手方向中央部を滑らかな曲率で二つ折りにさ
   れる外皮部材の内面側に、少なくとも一枚の可撓性を有
   する帯状部材を、少なくとも前記外皮部材の長手方向中
   央部に重なるように、外皮部材の幅方向に差し渡して、
   その両側縁部を外皮部材の内面側に取り付け、細長の台
   紙に取り付けられた仕掛けを、前記帯状部材の外皮部材
   側へ挿入して、前記外皮部材の長手方向に向けて収納す
   るようにした仕掛け収納具。
2. 【請求項２】 前記外皮部材と帯状部材の少なくとも一
   方が、透明または半透明な部材で形成された請求項１に
   記載の仕掛け収納具。