JP3005443U - スキー板結束バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキー板結束バンドに本来のスキー板結束機
能とは別にチケット保持機能を具備させたスキー板結束
バンドを提供することを目的としている。 【構成】 屈撓性のホルダー基板１に透明シート２を重
ねて、チケット挿入口３を有するポケット４を形成すべ
く周縁を止着したチケット保持体５と、長寸バンド６の
一端部の片面に、折り返して止着されると雌側面ファス
ナー８を設け、他端部を前記チケット保持体５の対向位
置の一方に接続したバンド主体９と、一端部にバンド環
１０を有する伸縮性バンドであって他端部を前記チケッ
ト保持体５の他方の位置に接続した補助バンド１１とか
ら構成されていることを特徴とするスキー板結束バンド
の構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はリフトチケットを保持する機能とスキー板を結束する機能を具備した スキー板結束バンドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、スキースポーツを行う場合、スキー板を使用しない運搬、携行時の取 扱いを容易とするために、一対のスキー板を重ね、これを結束バンドで纏めてお り、スキー板を使用する場合には、前記結束バンドを外して次期結束のために保 管した後、ゲレンデに赴いて滑降するのであるが、滑降に先立って購入したリフ トチケット（回数チケット、一日使用チケット）は、これをチケットホルダーに 入れてウェスト部分に吊り下げたり、着用したスキーウエアーのファスナー用ス ライダーに保持させたり、二の腕部分に巻着して保持している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このようにスキー板結束バンドとチケットホルダーは、使用する時間帯が異な るために、別々に購入準備しなければならない不経済があるだけでなく、使用の 必要がない場合には、それぞれ保管しておかなければならず、またその保管が通 常の貴重品と異なり比較的ルーズに行われるので、保管場所が不明になったり、 落して紛失するケースが非常に多かった。

【０００４】 本考案は二の腕に巻着するチケットホルダーは、スキー板結束バンドと同程度 の長さの巻着用のバンドが必要であり、しかも、使用する時間帯が異なることか ら、スキー板結束バンドに本来のスキー板結束機能とは別にチケット保持機能を 具備させて、不使用の遊び時間なく有効に利用でき、スキー板結束バンドとチケ ットホルダーを個別に購入準備する不経済と紛失を解消することができるスキー 板結束バンドを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決し目的を達成するためになされたものであって、屈撓 性のホルダー基板１に透明シート２を重ねて、チケット挿入口３を有するポケッ ト４を形成すべく周縁を止着したチケット保持体５と、長寸バンド６の一端部の 片面に、折り返して止着される雄側面ファスナー７と雌側面ファスナー８を設け 、他端部を前記チケット保持体５の対向位置の一方に接続したバンド主体９と、 一端部にバンド環１０を有する伸縮性バンドであって他端部を前記チケット保持 体５の他方の位置に接続した補助バンド１１とから構成されたスキー板結束バン ドの構成を要旨としている。

【０００６】

【作用】

上記のように構成したスキー板結束バンドは、バンド主体９と補助バンド１１ の間にチケット保持体５を介在させた構成であるから、スキー板結束バンドとし て使用する場合には、チケット保持体５もバンド主体９の一部としてスキー板の 結束に利用することができ、スキー板結束バンドとして使用する必要がなくなっ た場合は、二の腕に巻着すれば、チケット保持体５にリフトチケットを保持する ことができ、このリフトチケットは透明シート２を通して確認ができる。

【０００７】 また請求項２に記載したように、チケット保持体５の裏面にあって、長寸バン ド６又は補助バンド１１のいずれかの接続部に接続されたスキー板間介在体１２ を設けた場合には、スキー板の間へ該シート１２を挟むことができるから、介在 物を準備することなく、スキー板の滑面を保護することができる。

【０００８】 さらに請求項３に記載したように、スキー板間介在体１２として、弾性シート の単体、弾性体をシート材料で包んだパットのいずれかを使用した場合は、スキ ー板の滑面を保護を確実且つ一層良好とする。

【０００９】

【実施例】

図１は実施例に係るスキー板結束バンドを一部を省略して示した斜視図、図２ はスキー板を結束した状態の断面略図、図３はチケットホルダーとして二の腕に 装着した状態を示す説明図であって、チケット保持体５とバンド主体９と補助バ ンド１１とスキー板間介在体１２とから構成されている。

【００１０】 チケット保持体５は、接続部の補強と全体的なデザインを考慮して一対の対向 縁部にバンド接続片１３を延設した塩化ビニール等の合成樹脂製の屈撓性のホル ダー基板１に透明シート２を重ね、チケット挿入口３を有するポケット４を形成 すべく周縁を溶着又は縫着等の手段で止着した構成となっている。

【００１１】 またバンド主体９は、ゴム帯、ゴム糸織り込み帯、編生地帯又は織生地帯から なる長寸バンド６の一端部の片面に、折り返して止着される雄側面ファスナー７ と雌側面ファスナー８が設けられた構成となっており、他端部は前記チケット保 持体５の一方のバンド接続片１３に接続されている。

【００１２】 さらに補助バンド１１は、一端部にバンド環１０を有するゴム製の伸縮性バン ドであって、その他端部は前記チケット保持体５の他方のバンド接続片１３に接 続されている。

【００１３】 さらにまたスキー板間介在体１２は、数mmの厚みを有して緩衝性を発揮する軟 質材料、例えばゴムシート、軟質合成樹脂シート、合成樹脂製発泡シートのいず れか又はこれらのいずれかを薄いシートで包んでパットとしたものを使用し、一 端縁部がチケット保持体５の裏面にあっていずれか一方のバンド接続片１３を延 設した縁部に接続されている。

【００１４】 上記実施例に係るスキー板結束バンドを、本来の用途に使用する場合は、図２ に示すように、チケット保持体５の裏面を一本のスキー板１４ａの表面に当接す るとともに、スキー板間介在体１２をその滑面に巻き込んだ状態で他の一本のス キー板１４ｂの滑面をスキー板間介在体１２に当接して重ね、次にバンド主体９ をスキー板を束ねるように回してその先端部を補助バンド１１のバンド環１０に 通し、補助バンド１１が伸びる程度の引っ張りで締めて折り返し、雄側面ファス ナー７と雌側面ファスナー８とを密着させる。

【００１５】 またチケットホルダーとして使用する場合は、図３に示すように、好ましくは スキー板間介在体１２をチケット保持体５の裏面に密着させた状態で、スキーウ エアーを着用している二の腕部１５に巻付けて、前記と同様面ファスナーで止着 することにより装着し、チケット保持体５のチケット挿入口３からポケット４に リフトチケット１６を保持させるのである。

【００１６】 なお上記説明したスキー板結束バンドは、各部を個別に製作して、溶着、接着 、縫着、鋲着等のいずれかの手段で接続するか、チケット保持体５のホルダー基 板１とバンド接続片１３と結束バンドの長寸バンド６と補助バンド１１又はスキ ー板間介在体１２に、ゴム等の伸縮性シートを用いて一体的に形成するかのいず れかによって製作し、これにホルダー基板１には透明シート２を、長寸バンド６ にはその折り返し密着面に雄側面ファスナー７と雌側面ファスナー８を、補助バ ンド１１にはバンド環１０をそれぞれ設けて完成品とすることが好ましいが、製 作手段を限定するものではない。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のスキー板結束バンドは、バンド主体と補助バンド の間にチケット保持体を介在させて、スキー板結束バンドに本来のスキー板結束 機能とは別にチケット保持機能を具備させた構成であるから、スキー板結束バン ドとして使用する場合には、チケット保持体もバンド主体の一部としてスキー板 の結束に利用することができ、スキー板結束バンドとして使用する必要がなくな った場合は、スキーウエアーを着用した二の腕に巻着すれば、そのチケット保持 体にリフトチケットを保持することができる。

【００１８】 このように、スキー板結束バンドとして使用する必要のなくなった後は、その 後に必要となるチケットホルダーとして不使用の遊び時間なく有効に利用でき、 スキー板結束バンドとチケットホルダーを個別に購入準備する不経済と紛失によ る不経済を解消することができる。

【００１９】 また請求項２に記載したように、スキー板間介在体を設けた場合には、スキー 板の間へ該シートを挟むことができるから、スキー板の滑面を保護する効果も達 成することができ、また請求項３に記載したように、スキー板介在体として、弾 性シートの単体、弾性体をシート材料で包んだパットのいずれかを使用した場合 は、スキー板の滑面を保護を確実且つ一層良好とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係るスキー板結束バンドを、
一部を省略して示した斜視図である。

【図２】本考案の実施例に係るスキー板結束バンドでス
キー板を結束した状態の断面略図である。

【図３】本考案の実施例に係るスキー板結束バンドを、
チケットホルダーとして二の腕に装着した状態を示す説
明図である。

【符号の説明】

１ ホルダー基板 ２ 透明シート ３ チケット挿入口 ４ ポケット ５ チケット保持体 ６ 長寸バンド ７ 雄側面ファスナー ８ 雌側面ファ
スナー ９ バンド主体 １０ バンド環 １１ 補助バンド １２ スキー板
間介在体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 屈撓性のホルダー基板１に透明シート２
   を重ねて、チケット挿入口３を有するポケット４を形成
   すべく周縁を止着したチケット保持体５と、長寸バンド
   ６の一端部の片面に、折り返して止着される雄側面ファ
   スナー７と雌側面ファスナー８を設け、他端部を前記チ
   ケット保持体５の対向位置の一方に接続したバンド主体
   ９と、一端部にバンド環１０を有する伸縮性バンドであ
   って他端部を前記チケット保持体５の他方の位置に接続
   した補助バンド１１とから構成されていることを特徴と
   するスキー板結束バンド。
2. 【請求項２】 チケット保持体５の裏面にあって、長寸
   バンド６又は補助バンド１１のいずれかの接続部に接続
   されたスキー板間介在体１２を設けた請求項１記載のス
   キー板結束バンド。
3. 【請求項３】 スキー板間介在体１２は、弾性シートの
   単体、弾性体をシート材料で包んだパットのいずれかで
   ある請求項２記載のスキー板結束バンド。