JP3045360B2 - 車輪およびその成形方法、並びに成形装置 - Google Patents

車輪およびその成形方法、並びに成形装置

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    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1615The materials being injected at different moulding stations
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Suction Cleaners (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば、電気掃除機な
どに用いられる合成樹脂製車輪などの車輪およびその
方法ならびに成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機の車輪は、タイヤ部と、この
タイヤ部から延設されたホイール部とで構成されてい
る。このような車輪として、ポリプロピレンの一体成形
品が知られている。しかし、このような車輪は、クッシ
ョン性がないため、床面を傷付け易い外、段差のある床
面などを走行すると、騒音が発生するだけでなく、掃除
機本体に振動が伝達し、車輪を含めて掃除機本体も損傷
し易い。
【0003】そのため、タイヤ部を、軟質ポリ塩化ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、熱可塑性エラスト
マーなどの軟質樹脂で形成した車輪が提案されている。
しかし、タイヤ部が中実の軟質樹脂で形成されているた
め、軟質樹脂の使用量が多く、材料の無駄となるだけで
なく、未だクッション性および緩衝性が小さい。
【0004】さらに、タイヤ部を中実の軟質発泡体、例
えば、発泡したエチレン−酢酸ビニル共重合体で形成す
ることも提案されている。しかし、発泡した軟質樹脂
は、長期間の使用により永久変形し易く、円滑な走行が
損われ易い。また、タイヤ部が発泡体であるため、表面
強度が弱く、砂粒などが食込み、これにより床面を傷付
けることがある外、機械的強度を確保するために必要な
硬質のホイール部との接合強度が小さくなる。
【0005】本出願人は、特開平3−253402号公
報において、ゴムなどの弾性材料を用いて、内周の開口
部に、互いに当接可能でかつ先端部に膨出部を有する一
対のリング状当接部を備えた中空状のタイヤ部を成形
し、前記当接部を金型により挾持し、キャビティに溶融
した合成樹脂を注入することによりホイール部を成形す
る車輪の製造方法について提案した。
【0006】この方法により得られた車輪は、タイヤ部
が中空であるため、前記の車輪と異なり、クッション性
及び緩衝性に優れていると共に、当接部の膨出部がホイ
ール部に埋設されるため、一体性が大きい。しかし、タ
イヤ部がゴムで形成されているため、車輪の走行に伴な
って床面が汚染される虞がある。
【0007】一方、床面の汚染を防止するためには、中
空タイヤ部を軟質樹脂で形成するのが有効である。しか
し、前記当接部の先端が膨出したアンダーカット形状で
あるため、弾性変形の程度が小さな軟質樹脂でタイヤ部
を形成すると、脱型に時間を要し、車輪の生産性が低下
すると共に、自動化するのが困難である。また、前記の
方法では、予め成形したタイヤ部を金型内に装入して、
合成樹脂を注入するインサート成形法を採用しているた
め、成形に時間を要し、コスト高となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、クッション性、緩衝性および形状保持性に優れると
共に、軟質樹脂で形成された環状中空タイヤ部と硬質
脂で形成されたホイール部との接合強度が大きな車輪
提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、走行面を汚染する虞
がなく、長期に亘り円滑に走行できる車輪を提供するこ
とにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、軟質樹脂を用
いるにも拘らず、脱型が容易であり、前記の如き優れた
特性を有する車輪を効率よく成形できる方法を提供する
ことにある。
【0011】本発明の他の目的は、前記の如き車輪を連
続的に製造する上で有用な成形装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、軟質樹脂の
薄肉部が容易に屈曲することに着目して鋭意検討した結
果、軟質樹脂のシール片を対向する被接触部側に折曲
げ、双方の接触部に硬質樹脂を注入すると、環状中空
イヤ部とともにホイール部を一体に形成できることを見
いだし、本発明を完成した。
【0013】すなわち、本発明の車輪は、軟質樹脂で形
成された環状中空タイヤ部と、この環状中空タイヤ部
内方へ延設され、かつ硬質樹脂で形成されたホイール
部とを備えた車輪であって、前記環状中空タイヤ部が、
外周にシール片が形成された環状予備中空体のシール片
折曲げて環状予備中空体の被接触部に接触することに
より形成され、前記シール片の接触部が、溶融した硬質
樹脂の注入により埋設され封止されている
【0014】また、本発明の車輪成形法においては、
外周にシール片を有する環状予備中空体を軟質樹脂によ
り形成し、シール片を内方に折曲げて環状予備中空体の
被接触部に押圧し、この押圧部とその内方側に溶融した
硬質樹脂を注入し、軟質樹脂で形成された環状中空タイ
ヤ部と、硬質樹脂で形成されたホイール部とを備えた車
輪を成形する
【0015】さらに本発明の成形装置は、第1及び第2
の成形型により形成される一次成形用キャビティが、シ
ール片を有する環状予備中空体に対応して形成されてい
ると共に、第3の成形型に、型締に伴なってシール片を
案内しながら折曲げて環状予備中空体の被接触部と接触
させるための案内部と、シール片との接触部を押圧する
ための押圧部とが形成されている。
【0016】
【作用】本発明において、軟質樹脂で形成された環状
備中空体のシール片を折曲げて被接触部に接触させ、溶
融した硬質樹脂を注入すると、前記シール片との接触部
が埋設・封止された環状中空タイヤ部と、この環状中空
タイヤ部から延出する硬質部とを大きな接合強度で一体
に成形できる。しかも、シール片との接触部を押圧して
硬質樹脂を注入するので、環状予備中空体をアンダーカ
ット形状にする必要がなく、脱型も容易である。そし
て、軟質樹脂で形成された環状中空タイヤ部により、高
いクッション性、緩衝性、形状保持性および耐汚染性を
確保でき、硬質樹脂により形成されたホイール部によ
り、大きな機械的強度を確保できる。
【0017】
【実施例】以下に、添付図面を参照しつつ、本発明の実
施例をより詳細に説明する。
【0018】図1ないし図6は本発明の方法を説明する
ための概略断面図である。図7は本発明の方法により得
られる車輪を示す部分断面図である
【0019】成形装置1は、軸3を中心として反転可能
な反転盤4の両側にそれぞれ取付けられた第1の成形型
5a,5bと、第2の成形型2と、第3の成形型6とを
備えている。前記反転盤4は、第2の成形型2に対して
各第1の成形型5a,5bが対向する位置で位置決め可
能であり、第1の成形型2と反転盤4は相対的に進退動
する。この例では、第1の成形型5a,5bは反転可能
な固定型を構成し、第2及び第3の成形型2,6は、第
1の成形型5a,5bに対して進退動する移動型を構成
する。
【0020】第1の成形型5a,5bには、環状の一次
成形領域7aと、この一次成形領域7aの内方に位置す
る二次成形領域8aとが形成され、第2の成形型2に
は、前記一次成形領域7aに対応して成形領域7bが形
成されている。前記成形領域7a,7bは、前記第1の
成形型5a,5bと第2の成形型2との型締めにより、
一次成形用キャビティ7を形成する。この一次成形用キ
ャビティ7は、環状シール片22を有する断面コ字状の
環状予備中空体21に対応して形成されている。
【0021】前記第3の成形型6には、第1の成形型5
a,5bの二次成形領域8aに対応して成形領域8bが
形成され、各成形領域8a,8bは、第1の成形型5
a,5bと第3の成形型6との型締めにより、二次成形
用キャビティ8を形成する。
【0022】前記第2の成形型2には、一次成形用キャ
ビティ7に一次成形用樹脂を注入するためのゲート9が
形成され、第3の成形型6には、二次成形用キャビティ
8に二次成形用樹脂を注入するためのゲート10が形成
されている。
【0023】さらに、前記第3の成形型6は、二次成形
領域8bが形成された内型6aと、この内型6aの外周
に進退動可能に配設された外周型6bとで構成されてい
る。この外周型6bは、型開き状態で内型6aよりも突
出しており、その前進に伴なって、第1の成形型2との
接触により後退する。
【0024】そして、外周型6bの内方側端部には、前
記第1の成形型5a,5bとの型締に伴なって、一次成
形用キャビティ7を利用して成形された環状シール片2
2を内方へ案内しながら折曲げて環状予備中空体21の
被接触部23と接触させるため、内方側へ湾曲した湾曲
面を有する環状案内部11が形成されている。また、前
記内型6aには、第3の成形型6の前進に伴なって、環
状シール片22と被接触部23との接触部を押圧するた
めの環状押圧部12が形成されている。
【0025】また、図1及び図6に示されるように、第
1の成形型5a,5bには、車輪を取出すため、第1の
成形型5a,5bと第3の成形型6との型締めおよび型
開きに連動して、油圧や空圧により進退動するロッド1
3,14が配設されている。
【0026】このような成形装置による車輪の成形方法
は次の通りである。
【0027】先ず、第1の成形型5a,5bに対して第
2の成形型2と第3の成形型6を型締めして、一次成形
用キャビティ7にゲート9から溶融した軟質樹脂を注入
し、シール片22を有する断面コ字状の環状予備中空体
21を成形する。この環状予備中空体21には環状シー
ル片22の折曲げに伴なって接触する被接触部23が形
成されていると共に、前記シール片22と対向する端部
には湾曲した受け部24が形成されている。
【0028】次いで、図1に示されるように、第2及び
第3の成形型2,6を後退させて型開きし、図2に示さ
れるように、反転盤4を反転させ、第2及び第3の成形
型2,6を第1の成形型5a,5bと対向させて前進さ
せる。図3および図4に示されるように、第3の成形型
6の前進に伴なって、環状シール片22は、前記外周型
6bの環状案内部11の湾曲面に沿って内方へ案内され
ながら湾曲状に折曲げられ、シール片22の先端部が
予備中空体21の被接触部23および受け部24と近
接または接触する。
【0029】第3の成形型6がさらに前進して第1の成
形型5aと接触すると、外周型6bの前進が規制され、
外周型6bに対して内型6aが相対的に前進し、環状シ
ール片22と被接触部23との接触部が、内型6aの環
状押圧部12で押圧される。前記環状押圧部12は、先
端部が先細に形成されている。そのため、脱型に支障を
来すことがないだけでなく、押圧部12により、環状シ
ール片22の先端部を被接触部23および受け部24に
密着させることができる。特に、環状シール片22が変
形可能な軟質樹脂で形成されているため、環状シール片
22と被接触部23および受け部24との密着度を高め
ることができる。
【0030】図5に示されるように、第1の成形型5b
と第2の成形型2との型締めにより、一次成形用キャビ
ティ7が形成されると共に、第1の成形型5aと第3の
成形型6との型締めにより、二次成形用キャビティ8が
形成される。
【0031】一次成形用キャビティ7には、第2の成形
型2に形成されたゲート9から溶融した一次成形用軟質
樹脂が注入されるとともに、二次成形用キャビティ8に
は、第3の成形型6に形成されたゲート10から溶融し
た硬質樹脂が注入される。
【0032】二次成形用キャビティ8に溶融した硬質樹
脂を注入すると、図6および図7に示されるように、シ
ール片22の先端部と被接触部23および受け部24と
の接触部が、硬質樹脂により埋設されて封止され、環状
の中空部25を有するタイヤ部26が形成されると共
に、タイヤ部26を連結する硬質部27によりホイール
部28が形成される。
【0033】このホイール部28は、タイヤ部26と密
着したリム部28a、このリム部28aから内方へ延設
されたディスク部28b、およびディスク部28bの中
央部に形成された筒状のハブ部28cで構成されてい
る。
【0034】このようにして硬質部27からなるホイー
ル部28を二次成形により形成した後、第2及び第3の
成形型2,6を後退させて型開きし、第1の成形型5
a,5bのロッド13,14により車輪が取出される。
【0035】上記の操作の後、反転盤4が反転し、第1
の成形型5a,5bと第2及び第3の成形型2,6とを
対向させて前進させ、第1の成形型5a,5bと第2及
び第3の成形型2,6とが型締めされる。第1の成形型
5bと第3の成形型6との型締めに伴なって、シール片
22の折曲げと被接触部23及び受け部24との密着が
行なわれる。そして、前記と同様に、一次成形用キャビ
ティ7への軟質樹脂の注入及び二次成形用キャビティ8
への硬質樹脂の注入、型開き、反転盤4の反転、型締め
操作が繰返される。
【0036】このような成形法では、環状中空タイヤ部
26とホイール部28とで構成された車輪を連続的に製
造することができ、インサート成形法のように、予め成
形された環状予備中空体を金型に装入して二次成形する
必要がない。しかも、押圧部12により環状シール片2
2を被接触部23に押圧して二次成形するので、環状
備中空体をアンダーカット形状に形成する必要がない。
そのため、軟質樹脂により環状中空タイヤ部26を形成
するにも拘らず、脱型に支障を来すこともない。
【0037】さらに、得られた車輪は、軟質樹脂で形成
されたタイヤ部26が中空であるため、クッション性、
緩衝性、形状保持性に優れると共に、床面などの走行面
を汚染したり傷付ける虞がない。また、硬質樹脂により
車輪の機械的強度を確保できるので、長期に亘り円滑に
走行させることができる。さらに、溶融した硬質樹脂を
注入して二次成形するので、タイヤ部26とホイール部
28とを融着させ接合強度を著しく大きくできる。
【0038】なお、環状予備中空体はシール片の折曲げ
により中空体を形成できる形状であればよく、例えば、
断面コ字状に限らず、断面U字状や断面L字状であって
もよい。また、環状予備中空体に形成された受け部は必
ずしも必要ではない
【0039】シール片は、車輪の形状に応じて適当な部
位に形成できるが、外周に形成するのが好ましい。
【0040】環状中空タイヤ部から延設された硬質部の
形状は、特に制限されない。例えば、環状中空タイヤ部
から延出する平板状や棒状などであってもよい。
【0041】案内部は、シール片を被接触部に案内して
折曲できればよいが、被接触部側に傾斜した傾斜面、特
に湾曲面を有するのが好ましい。このように傾斜面を有
する案内部を形成すると、外周に形成された環状シール
片であっても、外方へ折曲がるのを規制しながら、シー
ル片を傾斜面に沿って内方の被接触部へ円滑に案内し折
曲げることができる。
【0042】押圧部は脱型を妨げない限り、シール片の
形状に応じた適当な形状、例えば、断面平板状などであ
ってもよい。
【0043】案内部および押圧部は、一体化した1つの
成形型に形成してもよいが、第3の成形型は、案内部に
より折曲げられたシール片を被接触部に押圧するため、
押圧部を有する内型と、この内型に対して進退動し、か
つ案内部を有する外周型で構成されているのが好まし
【0044】成形型は、一次成形領域及び二次成形領域
を有する第1の成形型と、第1の成形型に対して相対的
に移動可能であると共に、前記一次成形領域に対応して
形成された成形領域を有し、かつ前記第1の成形型との
型締めにより一次成形用キャビティを形成する第2の成
形型と、前記第1の成形型に対して相対的に移動可能で
あると共に、前記二次成形領域に対応して形成された成
形領域を有し、前記第1の成形型との型締めにより二次
成形用キャビティを形成する第3の成形型とを備えてい
ればよい。例えば、前記実施例のように、一次成形領域
および二次成形領域が形成された成形型を備えた、回転
可能でかつ位置決め可能な回転体と、一次形成領域が形
成された成形型と、二次成形領域が形成された成形型と
で構成してもよく、一次形成領域が形成された少なくと
も1つの成形型、及び二次成形領域が形成された少なく
とも1つの成形型とを備えた、回転可能でかつ位置決め
可能な回転体と、一次成形領域および二次成形領域が形
成された少なくとも1つの成形型とで構成してもよく、
回転体の成形型は移動型を構成してもよく、回転可能な
固定型を構成してもよい。
【0045】前記成形型を備えた回転体は、前記実施例
のように180°毎に限らず、例えば、60°や90°
などのように、等角度毎に順次回転し、偶数箇所で位置
決めできるのが好ましい。
【0046】前記環状中空タイヤ部を構成する軟質樹脂
としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
のオレフィン系ポリマー、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、軟質の熱可塑性エラストマー(例えばスチレン系エ
ラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル
系エラストマー)などが例示される。
【0047】硬質樹脂としては、スチレン系ポリマー、
ポリカーボネート、ポリプロピレン、硬質の熱可塑性エ
ラストマー(例えばスチレン系エラストマー、オレフィ
ン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー)など
が例示される。
【0048】軟質樹脂と硬質樹脂は、互いに親和性の高
いポリマー、例えば、同一又は類似する構成単位を含む
ポリマーであるのが好ましい。
【0049】好ましい車輪において、環状中空タイヤ部
は軟質のオレフィン系ポリマーや熱可塑性エラストマー
などで形成でき、ホイール部は、ポリプロピレンなどで
形成できる。
【0050】硬質樹脂は、機械的強度や剛性などを確保
するため、軟質樹脂よりも剛性で強靭な樹脂が繁用され
る。なお、軟質樹脂及び硬質樹脂は、必要に応じて同一
または異なる色に着色していてもよい。また、軟質樹脂
と硬質樹脂との接合強度を高めるため、硬質樹脂は、軟
質樹脂よりも高い温度で注入してもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明の車輪は、環状中空タイヤ部が軟
質樹脂で形成されていると共に、シール片と環状予備中
空体の被接触部との接触部が溶融した硬質樹脂の注入
より埋設され封止されているので、クッション性、緩衝
性および形状保持性に優れると共に、環状中空タイヤ部
ホイール部との接合強度が大きく、硬質樹脂からなる
ホイール部により大きな機械的強度を確保できる。ま
、走行面を汚染する虞がなく、長期に亘り円滑に走行
できる。
【0052】本発明の方法によれば、シール片を折曲げ
て被接触部と接触させて押圧し、溶融した硬質樹脂を注
入するので、軟質樹脂を用いるにも拘らず、脱型が容易
であり、前記の如き優れた特性を有する車輪を効率よく
製造できる。
【0053】本発明の成形装置では、一次成形用キャビ
ティへの軟質樹脂の注入、シール片の折曲げと押圧、お
よび二次成形用キャビティへの硬質樹脂の注入を連続的
に行なうことができるので、車輪を連続的に製造でき、
生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の方法を説明するための概略断面
図であり、一次成形後の型開き状態を示している。
【図2】図2は本発明の方法を説明するための概略断面
図であり、一次成形後の反転状態を示している。
【図3】図3は本発明の方法を説明するための概略断面
図であり、二次成形への移行状態を示している。
【図4】図4は本発明の方法を説明するための概略断面
図であり、二次成形への移行状態を示している。
【図5】図5は本発明の方法を説明するための概略断面
図であり、二次成形での型締め状態を示している。
【図6】図6は本発明の方法を説明するための概略断面
図であり、一次及び二次成形後の型開き状態を示してい
る。
【図7】図7は本発明の方法により得られる車輪を示す
部分断面図である。
【符号の説明】
1…成形装置 2…第2の成形型 4…反転盤 5a,5b…第1の成形型 6…第3の成形型 7a,7b…一次成形領域 7…一次成形用キャビティ 8a,8b…二次成形領域 8…二次成形用キャビティ 9,10…ゲート 11…案内部 12…押圧部 21…環状予備中空体 22…シール片 23…被接触部 25…中空部 26…タイヤ部 27…硬質部 28…ホイール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29K 21:00 B29L 31:32 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 22/00 A47L 9/00 B29C 45/14 B29C 69/00 B60B 3/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質樹脂で形成された環状中空タイヤ部
    と、この環状中空タイヤ部から内方へ延設され、かつ硬
    質樹脂で形成されたホイール部とを備えた車輪であっ
    て、前記環状中空タイヤ部が、外周にシール片が形成さ
    れた環状予備中空体のシール片を折曲げて環状予備中空
    体の被接触部に接触することにより形成され、前記シー
    片の接触部が、溶融した硬質樹脂の注入により埋設さ
    れ封止されている車輪
  2. 【請求項2】 外周にシール片を有する環状予備中空体
    を軟質樹脂により形成し、シール片を内方に折曲げて環
    状予備中空体の被接触部に押圧し、この押圧部とその内
    方側に溶融した硬質樹脂を注入し、軟質樹脂で形成され
    た環状中空タイヤ部と、硬質樹脂で形成されたホイール
    部とを備えた車輪を成形する方法。
  3. 【請求項3】 一次成形型により形成された一次成形用
    キャビティに軟質樹脂を注入することにより、シール片
    を有する環状予備中空体を形成し、型締めに伴なって、
    二次成形型の案内部により、シール片を案内しながら折
    曲げて環状予備中空体の被接触部に接触させると共に、
    二次成形型の押圧部により、シール片との接触部を押圧
    して、硬質樹脂を二次成形用キャビティに注入し、軟質
    樹脂で形成された環状中空タイヤ部と、硬質樹脂で形成
    されたホイール部とを備えた車輪を成形する請求項
    の方法。
  4. 【請求項4】 一次成形領域と二次成形領域とを有する
    第1の成形型と、この第1の成形型に対して相対的に移
    動可能であると共に、前記一次成形領域に対応して形成
    された成形領域を有し、前記第1の成形型との型締めに
    より一次成形用キャビティを形成する第2の成形型と、
    前記第1の成形型に対して相対的に移動可能であると共
    に、前記二次成形領域に対応して形成された成形領域を
    有し、前記第1の成形型との型締めにより二次成形用キ
    ャビティを形成する第3の成形型と、前記一次成形用キ
    ャビティに一次成形用樹脂を注入するためのゲートと、
    前記二次成形用キャビティに二次成形用樹脂を注入する
    ためのゲートとを備えた成形装置であって、前記一次成
    形用キャビティが、シール片を有する環状予備中空体に
    対応して形成されていると共に、前記第3の成形型に、
    型締に伴なってシール片を案内しながら折曲げて環状予
    備中空体の被接触部と接触させるための案内部と、シー
    ル片との接触部を押圧するための押圧部とが形成されて
    いる成形装置。
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