JP3044424B2 - 情報処理装置及び微小ティップの製造方法 - Google Patents

情報処理装置及び微小ティップの製造方法

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JP3044424B2
JP3044424B2 JP4314259A JP31425992A JP3044424B2 JP 3044424 B2 JP3044424 B2 JP 3044424B2 JP 4314259 A JP4314259 A JP 4314259A JP 31425992 A JP31425992 A JP 31425992A JP 3044424 B2 JP3044424 B2 JP 3044424B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型トンネル顕微鏡
(以下、「STM」と記す)又はその原理を応用して情
報の記録及び再生等を行う情報処理装置に関するもので
ある。また本発明はSTM又はSTMを応用した情報処
理装置、或いは微小な力を検出する原子間力顕微鏡(以
下「AFM」と記す)等に用いる微小ティップの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年において、導体の表面原子の電子構
造を直接観測できる走査型トンネル顕微鏡が開発され
(G.Binnig et al.,Phys.Re
v.Lett.49(1982)57)、単結晶、非結
晶を問わず実空間像を著しく高い分解能(ナノメートル
以下)で測定できるようになった。係るSTMは、金属
のティップ(探針)と導電性物質の間に電圧を加えて、
1nm程度の距離まで近づけると、その間にトンネル電
流が流れることを利用している。この電流は両者の距離
変化に非常に敏感で且つ指数関数的に変化するので、ト
ンネル電流を一定に保つようにティップを走査すること
により実空間の表面構造を原子オーダーの分解能で観察
することができる。このSTMを用いた解析は導電性材
料に限られるが、導電性材料の表面に薄く形成された絶
縁膜の構造解析にも応用され始めている。更に、上述の
装置、手段は微小電流を検知する方法を用いているた
め、媒体に損傷を与えず、且つ低電力で観測できる利点
をも有する。また、大気中での動作も可能で有るためS
TMの広範囲な応用が期待されている。
【0003】現在、STMの手法を用いて、半導体或い
は高分子材料等の原子オーダー、分子オーダーの観察評
価、微細加工(E.E.Ehrichs,Procee
dings of 4th Internationa
l Conferenceon Scanning T
unneling Microscopy/Spect
roscopy,’89,S13−3)、及び記録装置
等の様々な分野への応用が研究されているが、中でも、
コンピュータの計算情報や映像情報等では大容量を有す
る記録装置の要求が益々高まっており、更に、半導体プ
ロセス技術の進展によりマイクロプロセッサが小型化
し、計算能力が向上したことから記録装置の小型化が望
まれている。
【0004】これらの要求を満たす目的で、記録媒体と
の間隔が微調整可能な駆動手段上に存在するトンネル電
流発生用プローブからなる変換器から電圧印加すること
によって記録媒体表面の形状を変化させ、記録書き込み
し、また、形状の変化によるトンネル電流の変化を検知
して、情報の読み出しを行う、最小記録面積が10-4μ
2 となる記録再生装置が提案されている。
【0005】記録再生装置に用いられるSTMプローブ
としては、例えばスタンフォード大学のクウェートらに
より提案された微小変位素子を用いたSTMプローブ
(IEEE Micro Electric Mech
anical Systems,pp.188−19
9,Feb.1990)がある。これは既存のフォトリ
ソグラフの手法及び成膜技術、エッチング技術を用いて
シリコン基板に形成された開口部上に電極と圧電体の薄
膜を積層したバイモルフのカンチレバーを形成したもの
であり、このカンチレバーの上面自由端部にトンネル電
流検知用の微小ティップを取り付け、良好なSTM像を
得ている。
【0006】トンネル電流検知用の微小ティップ作製方
法としては、例えば基板上の薄膜層を円形にパターニン
グし、それをマスクにして基板材料をエッチングし、サ
イドエッチングを利用してプローブを形成する方法があ
る(図7(a)参照)。また、逆テーパーをつけたレジ
スト開口部に基板を回転させながら導電性材料を斜めか
ら蒸着し、リフトオフすることによりティップを形成す
る方法がある(図7(b)参照)。以上の方法はティッ
プの方向が基板表面に垂直且つ基板の外側方向である。
しかしながら、これらの従来方法においては、ティップ
を形成する際のレジストのパターニング条件や、材料の
エッチング条件を一定にするのが困難であり、形成され
る微小ティップの高さや先端曲率半径等の正確な形状を
維持するのが困難であった。
【0007】そこで、形状の一様な微小ティップを形成
する方法として単結晶基板の表面に結晶軸異方性エッチ
ングにより凹部を形成し、該凹部に導電性材料を堆積さ
せることにより該微小ティップを形成する方法がある。
この方法は異方性エッチングのマスク形状で形成される
微小ティップの高さや先端曲率半径等を均一に作製する
ことができ、複数のSTMプローブを用いて情報の高速
処理をするために優れた方法である。
【0008】また、STMの応用例の1つとして超高密
度記録・再生装置があるが、高い記録密度を達成するた
めに先端部の曲率半径が小さいことが要求されている。
と同時に、記録・再生システムの機能向上、特に高速化
の観点から、多数のプローブを同時に駆動すること(テ
ィップのマルチ化)が提案され、このために同一基板上
に作製された特性のそろったティップが求められてい
る。
【0009】また原子間力顕微鏡によれば物質の表面に
働く斥力、引力を検知するため、導体、絶縁体を問わず
試料表面の凹凸像が測定できる。この原子間力顕微鏡に
は片持ち梁状のカンチレバーの自由端に微小ティップを
形成したものが用いられておりSTMと同様に先端部の
曲率半径が小さいことが要求されている。
【0010】従来、上記のような微小ティップの形成方
法として、半導体製造プロセス技術を使いシリコンの異
方性、等方性エッチングにより形成した微小ティップが
記載されている(特開平3−135702号公報)。こ
の微小ティップの形成方法は、先ず単結晶シリコンを用
いて異方性または等方性エッチングによりトレンチを設
け、このトレンチをティップの雌型とし、次に全面にS
iO2 ,C,SiN,SiCなどを被覆し、片持ち梁状
にパターン化した後、カンチレバー下のシリコンをエッ
チング除去することにより上述した材料からなるカンチ
レバーティップを得ている(図13参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、異方性
エッチングにより微小ティップを形成する方法において
は、ティップの方向が基板表面に垂直且つ基板の内側方
向であり、ティップ先端を記録媒体に接近させるのが困
難であった。
【0012】そこで本発明の第1の目的は、基板表面に
垂直且つ基板の内側を向いたティップ先端を記録媒体に
容易に接近させることが可能な情報処理装置を提供する
ことにある。
【0013】また上記特開平3−135702号公報に
開示された製造方法では以下のような問題点が有った。 カンチレバーティップの雌型となったシリコン基板
は、後工程でエッチング除去されてしまうため生産性が
低く、製造コストが高くなるという問題があった。 カンチレバーティップ上に導電性材料を被覆してST
Mのティップとする場合には、ティップの最先端部は鋭
利に形成されているため被覆されにくく、トンネル電流
という微弱な電流を取り扱うSTMでは安定な特性を得
ることは難しいという問題が有った。
【0014】即ち、本発明の第2の目的は、上記従来例
の問題点に鑑みなされたものであって、生産性を向上さ
せ、製造コストを低減させるものであり、更に酸化しに
くい金属系材料を用いるため微小ティップとして再現性
の良い安定な特性が得られ、且つ先端が鋭利に形成でき
ティップのマルチ化も容易である微小ティップの製造方
法を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の第1
は、半導体基板表面に設けられた開口部に先端部分の変
位手段を有するカンチレバーを配し、該カンチレバー先
端部分の基板裏面側に情報入出力用微小ティップを設け
てなるプローブユニットと、基板表面に記録層を有する
凸部を設けて記録エリアとし、上記微小ティップが該記
録エリアに近接するように上記プローブユニットに対向
配置してなる記録媒体と、プローブユニットを変位させ
るための駆動手段、該駆動手段を制御するための制御手
段、微小ティップと記録エリアとの距離を調整する手
段、及びプローブと記録媒体の間に電圧を印加する手段
を備えたことを特徴とする情報処理装置である。本発明
においては、上記半導体基板が単結晶基板であり、該基
板表面に結晶軸異方性エッチングにより凹部を形成し、
該凹部に導電性材料を堆積させることにより微小ティッ
プが形成されていることが望ましい。また、上記電圧印
加手段が、パルス電圧及び/又はバイアス電圧印加手段
であり、制御手段が記録媒体とプローブとの間に流れる
トンネル電流の検出結果に基づき、カンチレバーを変位
させるためのバイアス電圧を変化させ、その信号をカン
チレバーを構成する電極に付与するものであることが望
ましい。
【0016】本発明の第2は、第1基板の表面に凹部を
形成する工程と、該凹部を含む第1基板表面に剥離層を
形成する工程、第2基板表面に凸部を形成する工程、第
1基板の凹部と第2基板の凸部を位置合わせしてからプ
レスして凹部の底部形状を凸部上部に転写する工程を少
なくとも有することを特徴とする微小ティップの製造方
法である。本発明においては、第1基板の表面に凹部を
形成する工程が、単結晶基板を用い、結晶軸異方性エッ
チングで加工することが望ましく、また、第2基板の凸
部が貴金属又は貴金属合金であることが望ましい。
【0017】以下、本発明を詳細に説明する。
【0018】先ず、本発明の第1の情報処理装置のプロ
ーブユニットについて説明する。図2は、本発明に係る
カンチレバー型プローブの斜視図である。本発明におい
てカンチレバー型プローブは、単結晶基板に形成された
開口部上に圧電体バイモルフ或いは圧電体ユニモルフ又
はその他の駆動手段を持つカンチレバー(片持ち梁)が
配置され、その先端部にトンネル電流用ティップ10が
作製されている。トンネル電流用ティップは、媒体との
距離を接近させることによって流れるトンネル電流によ
って情報の入出力を行う。
【0019】本発明に用いるプローブユニットの作製工
程例を、図3を用いて説明する。シリコン(100)基
板1に、マスク層5、6を成膜し、基板表面のマスク層
5を円形或いは正方形にパターニングしてエッチング開
口部7を形成した後、結晶異方性エッチングにてシリコ
ン部分をピラミッド形状にエッチングして基板凹部8を
形成する(図3(a)参照)。次に、基板表面のマスク
層を除去し、再び同様のマスク層5’を成膜した後、導
電性材料を成膜して下電極4a、トンネル電流用ティッ
プ10及びトンネル電流用配線11となる部分を形成す
る(図3(b)参照)。次に、圧電体3と電極4よりな
る駆動部分を形成する(図3(c)参照)。更に、基板
裏面マスク層6にバックエッチング開口部9を形成し、
表面シールした後、結晶異方性エッチングにてシリコン
基板1をエッチングし、表面マスク層5のメンブレンを
形成する。最後に、基板表面マスク層5を基板裏面から
エッチングし、カンチレバー2形状とする(図3(d)
参照)。
【0020】アルカリ性エッチング液による単結晶シリ
コンの結晶軸異方性エッチングは、シリコン(111)
面のエッチングレートがほとんど0であるため、この方
法で形成された凹部はシリコン(111)等価面で囲ま
れたピラミッド形状をしており、その深さはエッチング
マスクの形状及び大きさで一義的に決まる。また、先端
の角度はマスク形状によらず一様である。このため、基
板上に複数のティップを形成する場合、その形状を一様
にすることができる。
【0021】駆動のための構造は、1層の圧電体層とそ
れをはさむ2層の電極及び支持体層よりなるユニモルフ
構造、或いは2層の圧電体層とそれをはさむ3層の電極
よりなるバイモルフ構造、また、静電気力により駆動す
るための電極を有する構造などが考えられる。これらの
製造方法には既知のフォトリソグラフィー技術、真空蒸
着法やスパッタリング法等の成膜技術が用いられ、その
方法は本発明を制約するものではない。
【0022】本発明のプローブユニットは、更に半導体
プロセスと一体化して同一基板上にトンネル電流用のテ
ィップ付きカンチレバーのみならず、トンネル電流を増
幅処理するアンプ、カンチレバー駆動とトンネル電流の
選択のためのマルチプレクサ、シフトレジスタ、等を積
載している。
【0023】次に、本発明に用いる記録媒体について説
明する。本発明において記録媒体は、記録媒体基板14
上に作製された記録エリア、記録エリア上の記録媒体1
2、記録媒体12とティップ10との間に電圧を印加す
るための下地電極13と、その配線電極15及びボンデ
ィングパッド53からなる記録媒体ユニットとして用い
る。記録エリアは、基板を加工して作製された凸部51
上に配置されている。
【0024】本発明による記録媒体ユニットの製造工程
断面図を図4に示す。先ず、半導体基板の表面にエッチ
ングマスク層54を形成する。次に、マスク層54をパ
ターニングして記録エリア以外の部分をエッチングし、
凸部51を形成する。この場合、エッチング形状の制御
が容易な結晶異方性エッチングが有利である。更に、記
録媒体12に電位を加えるための下地電極13及びその
配線電極15を形成する。段差部分を含んだ基板の配線
方法は、基板上に電極パターン形状の穴をあけたメタル
マスクを所定の位置に配置し、真空蒸着法にて電極材料
を成膜することにより形成する。最後に、記録媒体材料
12を成膜する。
【0025】記録媒体12は、トンネル電流用ティップ
10から発生するトンネル電流により記録媒体表面の形
状を凸型(Staufer,Appl.Phys.Le
tters,51(4),27,July,1987,
p244参照)又は凹型(Heinzelmann,A
ppl.Phys.Letters,Vol.53,N
o.24Dec.,1988.p2447参照)に変形
することが可能な金属、半導体、酸化物、有機薄膜、あ
るいは前記トンネル電流により電気的性質が変化(例え
ば電気的メモリー効果を生ずる)する有機薄膜等よりな
る。前記電気特性が変化する有機薄膜としては、特開昭
63−161552号公報に記載された材料が使用さ
れ、ラングミュア・ブロジェット膜よりなるものが好ま
しい。
【0026】次に本発明第2の微小ティップの製造方法
について説明する。図10はその主要工程を示す断面図
である。
【0027】図1中、101は第1の基板であり、具体
的には単結晶シリコン、GaAs半導体等の結晶軸異方
性エッチング可能な材料を用いることが好ましい。
【0028】続いて、第1基板101上に保護層102
を形成する。該保護層102は後工程で該第1基板10
1を異方性エッチングする時の保護層であるから、この
時のエッチング液に耐えるものならば良い。続いて該保
護層102の所望の場所をフォトエッチングにより除去
し第1基板表面を露出させる。続いて第1基板を異方性
エッチングにより加工し、底部が一点となるような凹部
103を形成する。好ましくは結晶軸異方性エッチング
により逆ピラミッド状に形成する。続いて保護層102
をエッチングにより除去する。
【0029】次に図10(b)に示すように、凹部10
3を含む第1基板101上に剥離層104を形成する。
該剥離層104は後工程のプレス後に第1基板の凹部と
第2基板の凸部の剥離に用いられるものであるため、凸
部を形成する材料と反応しなければ良い。
【0030】次に図10(c)に示すように、第2基板
106上に取り出し電極107をパターン化して形成す
る。更に、凸部105を取り出し電極上にパターン化し
て形成する。凸部105は、後工程で微小ティップとな
るため導電性の高い金属系材料が必要であり、好ましく
は貴金属又は貴金属合金が良い。
【0031】次に図10(d)に示すように、第2基板
106上に形成した凸部105と第1基板101上に形
成した凹部103とを位置合わせしプレスを行い、凹部
103の底部形状を凸部105の上部形状に転写する。
【0032】次に図10(e)に示すように、第1基板
101と第2基板106を離すことにより凸部を成型し
た微小ティップが製造できる。
【0033】尚、保護層102、凹部103、剥離層1
04、凸部105、取り出し電極107の形成方法とし
ては、従来公知の技術、例えば半導体産業で一般に用い
られている真空蒸着法やスパッタ法、化学気相成長法、
メッキ等の薄膜作製技術やフォトリソグラフ技術及びエ
ッチング技術を適用することができ、その作製方法は本
発明を制限するものではない。
【0034】
【実施例】
(実施例1)本実施例で示すものは、本発明第1の情報
処理装置である。先ず、プローブユニットについて説明
する。
【0035】図2に本実施例に用いるプローブユニット
の斜視図を示す。本実施例のプローブユニットは、シリ
コン基板に形成された開口部上に圧電体としてZnO
(酸化亜鉛)を用いたバイモルフ駆動カンチレバー2が
配置され、その先端部にトンネル電流用ティップ10が
作製されている。また図示していないが、シリコン基板
上に圧電体バイモルフの駆動用回路及びトンネル電流の
信号処理回路等のICが搭載されている。
【0036】圧電体バイモルフは、圧電体層3に電圧を
印加するための電極4が積層されている。この構成によ
り圧電素子としてカンチレバー2を動作させ、トンネル
電流用ティップ10を操作することができる。
【0037】本実施例におけるプローブユニットの作製
工程を、図3を用いて説明する。先ず、(100)面が
主面の単結晶n型シリコン基板1に、マスク層5、6と
なる窒化シリコンをCVD法にて500Å成膜し、カン
チレバー先端に相当する部分に直径8μmの円形開口部
7をパターニングした後、基板表面の窒化シリコン膜5
をCF4 ガスを用いたドライエッチングによりエッチン
グし、80℃に加熱した水酸化カリウム水溶液にて基板
1をエッチングした。この結果、深さ5.6μmのピラ
ミッド型凹部8が形成された(図3(a)参照)。
【0038】次に、基板表面の窒化シリコン膜5をCF
4 ガスを用いたドライエッチングにより除去し、再び窒
化シリコン5’をCVD法にて成膜した後、下電極4
a、トンネル電流用ティップ10及びトンネル電流用配
線11となる部分をパターニングし、スパッタリング法
によりプラチナを1000Å成膜した後リフトオフした
(図3(b)参照)。
【0039】次に、駆動部分となる圧電体(ZnO)バ
イモルフを形成した。第1に、1層目の圧電体層3aを
形成した。第2に、中電極層4bを形成した。第3に、
2層目の圧電体層3bを形成した。第4に、上電極層4
cを形成した。中電極4b及び上電極4cは下電極4a
と同様の方法で作製した。ZnOの成膜はRFスパッタ
リング装置を用いる。ターゲットはZnO、雰囲気はO
2 とArの混合ガスであり、O2 とArのガス圧比は
1:1、O2 +Arガス全圧は、12mTorrであ
る。この方法によりZnOを10000Å成膜した後、
レジストを用いた通常のフォトリソグラフ技術を用いて
パターニングし、水酸化アンモニウムと過酸化水素の水
溶液にてエッチングして形成した(図3(c)参照)。
【0040】更に、基板裏面の窒化シリコン膜6をCF
4 ガスを用いたドライエッチングによりバックエッチン
グして開口部9を形成し、表面をシールした後80℃に
加熱した水酸化カリウム水溶液にて基板1をエッチング
した。
【0041】最後に、基板表面の窒化シリコン膜5をC
4 ガスを用いたドライエッチングにより基板裏面から
エッチングし、カンチレバー2とした(図3(d)参
照)。
【0042】作製されたカンチレバーの長さは1000
μm、基板表面開口部の大きさは2000μm×200
0μmであり、各開口部は基板上に4mmピッチで2×
2個マトリックス配置され、それぞれの開口部にはそれ
ぞれ1つのカンチレバーが配置されている。
【0043】次に、実施例の記録媒体ユニットについて
説明する。本実施例の記録媒体ユニットは、基板14上
に作製された記録エリア、記録エリア上の記録エリア上
の記録媒体12、記録媒体12とティップ10との間に
電圧を印加するための下地電極13と、その配線電極1
5及びボンディングパッド53からなる。記録エリア
は、基板14を加工して作製された凸部51上に配置さ
れている。
【0044】本発明による記録媒体ユニットの作製方法
を図4に示す。先ず、(100)面が主面の単結晶シリ
コン基板14の両面にLPCVD法にて窒化シリコンの
エッチングマスク層54を2000Å成膜した(図4
(a)参照)。次に、表面のマスク層54をパターニン
グして記録エリア以外の部分を80℃に加熱した30%
の水酸化カリウム水溶液でエッチングし、基板表面との
段差が200μmの凸部51を形成した(図4(b)参
照)。この方法により記録エリアと基板表面を基板面と
の角度が54.7°の斜面52で結ぶことができる。1
つの記録媒体エリアは1000μm×1000μmであ
り、各記録媒体エリアは基板14上に4mmピッチで2
×2個マトリックス配置した。
【0045】次に、マスク層をCF4 を用いたRIEに
よりエッチング除去した後、フッ酸と硝酸の水溶液にて
基板を1μmエッチングし、記録エリアと段差部とのエ
ッジ部分の角を丸くした。次に再び基板の両面にLPC
VD法にて窒化シリコンのエッチングマスク層54を2
000Å成膜した。更に、記録媒体12に電位を加える
ための下地電極13とその配線電極15及びそのボンデ
ィングパッド53を形成した(図4(c)参照)。段差
部分を含んだ基板の配線方法は、基板14上に電極パタ
ーン形状の穴をあけたメタルマスクを所定の位置に配置
し、真空蒸着法にてCrを20Å、Auを1000Å成
膜することにより形成した。最後に、LB法によって記
録媒体材料12であるSOAZ(スクアリリウム−ビス
−6−オクチルアズレン)を4層積層した(図4(d)
参照)。
【0046】本実施例の情報処理装置は、上記の説明に
よるプローブユニット及び記録媒体ユニットを有する。
図1は、本発明によるカンチレバー型プローブ2及び記
録媒体12の断面図である。図のようにカンチレバー先
端の微小ティップ10は基板内側方向を向いているが、
記録媒体を有する基板14に段差を設けることによっ
て、複数のカンチレバー型プローブ2及びそれに対応す
る記録媒体12を互いに容易に接近させることができ
る。
【0047】図5に本実施例のプローブユニット及び記
録媒体ユニットの斜視図を示す。簡明のため、記録媒体
12を省略した。また、図6に本実施例の主要部構成及
びブロック図を示す。本図に基づいて説明すると、記録
再生ヘッド上には、本発明によるカンチレバー型プロー
ブ2が複数配置されている。これらのプローブのそれぞ
れのティップ10は、一様に記録媒体12と対向する様
に配置してある。13は媒体とティップとの間に電圧を
印加するための下地電極、14は記録媒体基板である。
【0048】16は記録すべきデータを記録に適した信
号に変調するデータ変調回路、17はデータ変調回路で
変調された信号を記録媒体12とプローブ10の間に電
圧を印加することで記録媒体12上に記録するための記
録電圧印加装置である。プローブ10を記録媒体12に
所定間隔まで近づけ記録電圧印加装置17によって例え
ば3V、幅50nsの矩形状パルス電圧を印加すると、
記録媒体12が特性変化を起こし電気抵抗の低い部分が
生じる。X−Yステージ18を用いて、この操作をプロ
ーブ10で記録媒体12面上で走査しながら行うことに
よって情報の記録がなされる。図では示していないが、
X−Yステージ18による走査の機構としては、円筒型
ピエゾアクチュエータ、平行ばね、差動マイクロメータ
ー、ボイスコイル、インチウオーム等の制御機構を用い
て行う。
【0049】19はティップ10と記録媒体12との間
に電圧を印加して両者間に流れるトンネル電流を検出す
る記録信号検出回路、20は記録信号検出回路19の検
出したトンネル電流信号を復調するデータ復調回路であ
る。再生時にはティップ10と記録媒体12とを所定間
隔にし記録電圧より低い、例えば200mVの直流電圧
をティップ10と記録媒体12間に加える。この状態で
記録媒体12上の記録データ列に沿ってティップ15に
て走査中に記録信号検出回路19を用いて検出されるト
ンネル電流信号が記録データ信号に対応する。従って、
この検出したトンネル電流信号を電流電圧変換して出力
してデータ復調回路20で復調することにより再生デー
タ信号を得られる。
【0050】21はプローブ高さ検出回路である。この
プローブ高さ検出回路21は記録信号検出回路19の検
出信号を受け、情報ビットの有無による高周波の振動成
分をカットして残った信号を処理し、この残りの信号値
が一定になる様にプローブ15を上下動制御させるため
にx,z軸駆動制御回路22に命令信号を発信する。こ
れによりティップ10と媒体12との間隔が略一定に保
たれる。
【0051】23はトラック検出回路である。トラック
検出回路23はプローブ10で記録媒体12上を走査す
る際にプローブ10のデータがこれに沿って記録される
べき経路、或いは記録されたデータ列(以下これらをト
ラックと称する)からのずれを検出する回路である。
【0052】以上のデータ変調回路16、記録電圧印加
装置17、記録信号検出回路19、データ復調回路2
0、プローブ高さ検出回路21、x,z軸駆動制御回路
22、トラック検出回路23で記録再生用回路24を形
成する。
【0053】記録再生ヘッドにおいては、記録再生用回
路24が記録媒体に対向する複数のプローブ及びその駆
動機構それぞれに1つずつ設けられており、各プローブ
による記録、再生、各プローブの変位制御(トラッキン
グ、間隔調整等)等の要素を独立して行っている。
【0054】上述した実施例は記録再生を行うが、記録
又は再生のみの装置、又は走査型トンネル電流検知装置
であっても本発明が適用可能であることは言うまでもな
い。
【0055】(実施例2)本実施例は本発明の情報処理
装置のまた別の態様を示したものである。プローブユニ
ット及びブロック図は実施例1と同様である。本実施例
において実施例1と異なるところは、記録媒体ユニット
の下地電極としてAuの単結晶群を利用したことであ
る。
【0056】本実施例の記録媒体ユニットの作製方法を
図8に示す。先ず、単結晶シリコン(100)面基板の
両面にLPCVD法にて窒化シリコンのエッチングマス
ク層54を2000Å成膜した。次に、表面のマスク層
54をパターニングして記録エリア以外の部分を80℃
に加熱した30%の水酸化カリウム水溶液でエッチング
し、200μmの段差を持った凸部51を形成した。次
に基板の両面に熱酸化膜5000Å厚を形成した後、E
B蒸着法によりTi膜1000Å厚を形成した。このT
i上にスプレーによりレジストを塗布して、露光、現像
を行いTi膜をフッ酸と硝酸の水溶液でパターニング
し、レジスト層を剥離した。パターンは下地電極13と
その配線電極15及びそのボンディングパッド53であ
る。下地電極13は1000×1000μm角であり、
4mm間隔のマトリックス状とした。
【0057】更に、蒸留水500mlにヨウ化カリウム
40g及びヨウ素6gを投入して撹拌溶解させた。この
溶液に金を3g投入して撹拌溶解させた。溶解後、この
溶液から100ml分取して反応容器に入れ、ここに更
に蒸留水を500g加えて撹拌し結晶成長用溶液とし
た。
【0058】作製した第2基板14の表面を結晶成長用
溶液に接し、次いで、溶液を80℃に加熱して放置し
た。1時間後基板を取り出し観察したところ、Ti上に
(111)面を有する金の単結晶群56が形成されてい
た。各単結晶間には粒界が形成されていた。単結晶の平
均粒径は約2μmであった。膜の厚さは約100nmで
あった。STMで観察した結果、個々の単結晶の凹凸
は、1μm角内で5Åであった。核形成密度の低いSi
2 面上には、核の発生は認められなかった。
【0059】最後に、LB法によって記録媒体12であ
るSOAZ(スクアリリウム−ビス−6−オクチルアズ
レン)を4層積層した。
【0060】(実施例3)本実施例は本発明の情報処理
装置のまた別の態様を示したものである。プローブユニ
ット及びブロック図は実施例1と同様である。本実施例
において実施例1と異なるところは、半導体基板と記録
媒体基板の位置検知のための静電容量センサーを設けた
ことである。
【0061】本実施例の静電容量センサーの断面図を図
9に示す。本実施例では、半導体基板のカンチレバー型
プローブのための開口部及び記録媒体基板の記録エリア
のための凸部を作製する方法を用いて、それぞれの基板
に静電容量センサーを設けた。
【0062】半導体基板の静電センサー作製方法は、図
3に示す実施例1のプローブユニット作製において、下
電極を形成する際に静電容量検出用電極57及びその配
線を同様の手法を用いて作製し、バックエッチング開口
部より基板1をエッチングした後、基板表面の窒化シリ
コン膜5を基板裏面からエッチングする際に、静電容量
センサーのところだけマスクして窒化シリコン膜5を残
してメンブレンとすることにより作製する。
【0063】記録媒体基板の静電センサー作製方法は、
図4に示す実施例1の記録媒体ユニット作製においてエ
ッチングマスク層54を成膜した後に、静電容量検出用
電極58をリフトオフの手法を用いて形成する。電極材
料はプラチナをスパッタリング法にて1000Å成膜す
る。次に、記録エリアの凸部と同様の方法で静電容量セ
ンサーの凸部を形成する。更に、記録媒体の下地電極と
同様の方法で静電容量検出用電極の配線を形成する。
【0064】以上の方法で作製した静電センサーをそれ
ぞれの基板の対向する位置に複数設置して、両基板の位
置検知を行った。
【0065】(実施例4)本発明の第2の製造方法の実
施例を図10を参照しつつ説明する。先ず、保護層10
2として熱酸化膜が5000Å形成された(100)シ
リコンウエハを第1基板101として用意する。続いて
保護層102の所望の箇所を、フォトリソグラフィとエ
ッチングによりパターン形成し部分的に8μm平方のシ
リコンを露出した。続いて、水酸化カリウム水溶液を用
いた結晶軸異方性エッチングにより凹部103を形成し
た。尚、エッチング条件は、濃度27%のKOH水溶液
を用い、液温80℃、エッチング時間は20分とした。
このとき(111)面で囲まれた深さ5.6μmの逆ピ
ラミッドが形成された(図10(a)参照)。
【0066】次に保護層102である熱酸化膜をHF:
NH4 F=1:5溶液で全部除去した。続いて、凹部1
03を含む第1基板101上に剥離層104として、熱
酸化膜を全面に900Å成膜した(図10(b)参
照)。
【0067】次に第2基板106として#7059フュ
ージョンガラスを用意し、この表面に取り出し電極10
7として金を0.1μm真空蒸着法により、全面に成膜
しフォトリソグラフィとエッチングによりパターン形成
を行った。尚この時、金と基板の密着性を良くするため
Crを0.005μm下引きした。
【0068】次に凸部105としてフォトレジストを用
いたパターンメッキにより金を円柱形状に形成した。こ
のとき、円柱形状は外径6μm、高さ7μmとした(図
10(c)参照)。
【0069】次に第1基板101に設けた凹部103と
第2基板106上の凸部105とを位置合わせした後、
プレスを行った。尚プレスには1kgの荷重をかけた
(図10(d)参照)。
【0070】次に第1基板101と第2基板106とを
引き離すことにより、凸部先端に凹部の底部形状が転写
された微小ティップ109を製造した(図10(e)参
照)。
【0071】次に、上述した方法により作製した微小テ
ィップをSEM(走査型電子顕微鏡)で観察したとこ
ろ、先端が鋭利に形成されているティップを確認した。
尚ティップの先端曲率半径は0.03μm、高さは6.
5μmであった。
【0072】(実施例5)凸部の材料を白金1μmニッ
ケル6μmの積層膜とした以外は実施例4と同様に微小
ティップを作製した。このときニッケルはパターンメッ
キで形成し、凸部の上部の白金はスパッタ法で形成し
た。次に、作製した微小ティップをSEMで観察したと
ころ、先端が鋭利に形成されているティップを確認し
た。尚ティップの先端曲率半径は0.03μm、高さは
6.5μmであった。
【0073】(実施例6)ティップをマルチにした以外
は全て実施例5と同様にしてティップを作製した。ティ
ップはマトリックス状に配置し、その個数は100個と
した。尚ティップ間のピッチは200μmとした。こう
して形成したティップをSEMで観察したところ、ティ
ップの高さは6.5μm±0.1μm、先端曲率半径は
0.03μm±0.02μmのバラツキ内に収まってお
り、マルチにした場合に形状のそろったティップが得ら
れることが判かった。
【0074】(実施例7)本実施例では、微小ティップ
をカンチレバー上に形成した実施例について図11を用
いて説明する。
【0075】先ず、第2基板106として、単結晶シリ
コン基板を用意する。続いて、第2基板上に片持ち梁
(カンチレバー)層110として熱酸化膜を1.5μ
m、取り出し電極107として金を0.2μm成膜し
た。この時、密着を良くするためにクロムを下引きし
た。続いて、フォトリソグラフィとエッチングにより片
持ち梁層110と接合層107を片持ち梁状にパターン
形成を行った。この時、片持ち梁の寸法は幅50μm、
長さ500μmとした。尚、片持ち梁層110を成膜し
た後で、あらかじめ片持ち梁が形成される場所の裏面の
保護膜102をエッチング除去し、シリコンを露出して
おく(図11(a)参照)。
【0076】次に取り出し電極107上に凸部105と
してフォトレジストを用いたパターンメッキにより金を
円柱形状に形成した。このとき、円柱形状は外径6μ
m、高さ7μmとした(図11(b)参照)。
【0077】次に実施例4と同様に作製した凹部10
3、剥離層104、第1基板101からなる型を用い、
第1基板101の凹部と第2基板の凸部105とを位置
合わせし、プレスを行った(図11(c)参照)。
【0078】次に第1基板101と第2基板106とを
引き離すことにより、凸部先端に凹部の底部形状が転写
された微小ティップ109を形成した。続いて片持ち梁
下部のシリコンをエッチング除去することにより片持ち
梁型微小ティップを製造した(図11(d)参照)。
【0079】次に、上述した方法により作製した微小テ
ィップをSEM(走査型電子顕微鏡)で観察したとこ
ろ、先端が鋭利に形成されているティップを確認した。
ティップの先端曲率半径は0.03μm、高さは6.5
μmであった。また、片持ち梁の形状は幅50μm長さ
500μmに形成されていた。尚、片持ち梁(カンチレ
バー)の形状は本発明を制限するものではない。
【0080】(実施例8)実施例7の微小ティップを用
いたSTM装置を作製した。装置のブロック図は図6に
示した通りであり、201はバイアス印加用電源、20
2はトンネル電流増幅回路、203はXYZ駆動用ドラ
イバー、204はカンチレバー、205はティップ、2
06は試料、207はXYZ駆動ピエゾ素子である。こ
こでティップ205と試料206との間を流れるトンネ
ル電流Itを検出し、Itが一定となるようにフィード
バックをかけ、XYZ駆動ピエゾ素子のZ方向を駆動
し、ティップ205とサンプル206との間隔を一定に
保っている。更に、XYZ駆動ピエゾ素子のXY方向を
駆動することにより試料の2次元像であるSTM像が観
察できる。この装置でサンプルとしてHOPG(高配向
熱分解グラファイト)基板の劈開面をバイアス電流1n
A、スキャンエリア100Å×100Åで観察したとこ
ろ、再現性良く良好な原子像を得ることができた。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の情報処理
装置は均一に作製されたティップを用いることができ、
情報の高速処理を信頼性良く行うことができる。
【0082】また、本発明のティップ製造方法は、その
工程に使用した第1基板を繰り返し使用できるため、生
産性の向上、製造コストの低減を図ると同時に鋭利で且
つ均一なティップを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報処理装置に係るカンチレバー型プ
ローブ及び記録媒体の断面図である。
【図2】本発明の情報処理装置に係るカンチレバー型プ
ローブの斜視図である。
【図3】本発明の情報処理装置に係るプローブユニット
の製造工程断面図である。
【図4】本発明の情報処理装置に係る記録媒体ユニット
の製造工程断面図である。
【図5】本発明の情報処理装置に係るプローブユニット
及び記録媒体ユニットの斜視図である。
【図6】本発明の情報処理装置の主要構成及びブロック
図である。
【図7】従来の微小ティップの製造方法を説明する断面
図である。
【図8】本発明の情報処理装置の一実施例における記録
媒体ユニットの製造工程断面図である。
【図9】本発明の情報処理装置の一実施例に係る静電容
量センサーの断面図である。
【図10】本発明の微小ティップの製造方法の一例の主
要工程を示す断面図である。
【図11】本発明の微小ティップの製造方法の一例の主
要工程を示す断面図である。
【図12】本発明の微小ティップの製造方法により作製
した微小ティップを用いたSTMのブロック図である。
【図13】本発明の微小ティップの製造方法の主要工程
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 カンチレバー型プローブ 3 圧電体層 3a 下圧電体 3b 上圧電体 4 電極 4a 下電極 4b 中電極 4c 上電極 5、5’ 表面マスク層 6 裏面マスク層 7 エッチング開口部 8 基板凹部 9 バックエッチング開口部 10 トンネル電流用ティップ 11 トンネル電流用配線 12 記録媒体 13 下地電極 14 記録媒体基板 15 下地電極配線 16 データ変調回路 17 記録電圧印加装置 18 X−Yステージ 19 記録信号検出回路 20 データ復調回路 21 プローブ高さ検出回路 22 X,Z軸駆動制御回路 23 トラック検出回路 24 記録再生用回路 51 凸部 52 斜面 53 ボンディングパッド 54 マスク層 55 絶縁体層 56 金単結晶群 57 半導体基板の静電容量検出用電極 58 記録媒体基板の静電容量検出用電極 101 第1基板 102 保護層 103 凹部 104 剥離層 105 凸部 106 第2基板 107 取り出し電極 109 微小ティップ 110 片持ち梁層 201 バイアス印加用電源 202 トンネル電流増幅回路 203 XYZ駆動用ドライバー 204 カンチレバー 205 ティップ 206 試料 207 XYZ駆動ピエゾ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G12B 21/04 G12B 1/00 601B 21/08 601D (72)発明者 島田 康弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 中山 優 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−135702(JP,A) 特開 平4−117642(JP,A) 特開 平6−84455(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 9/14 G01N 13/12 G01N 13/16 G12B 21/04 G12B 21/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面に設けられた開口部に先
    端部分の変位手段を有するカンチレバーを配し、該カン
    チレバー先端部分の基板裏面側に情報入出力用微小ティ
    ップを設けてなるプローブユニットと、基板表面に記録
    層を有する凸部を設けて記録エリアとし、上記微小ティ
    ップが該記録エリアに近接するように上記プローブユニ
    ットに対向配置してなる記録媒体と、プローブユニット
    を変位させるための駆動手段、該駆動手段を制御するた
    めの制御手段、微小ティップと記録エリアとの距離を調
    整する手段、及びプローブと記録媒体の間に電圧を印加
    する手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板が単結晶基板であり、該基板
    表面に結晶軸異方性エッチングにより凹部を形成し、該
    凹部に導電性材料を堆積させることにより微小ティップ
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の情報
    処理装置。
  3. 【請求項3】 第1基板の表面に凹部を形成する工程
    と、該凹部を含む第1基板表面に剥離層を形成する工
    程、第2基板表面に凸部を形成する工程、第1基板の凹
    部と第2基板の凸部を位置合わせしてからプレスして凹
    部の底部形状を凸部上部に転写する工程を少なくとも有
    することを特徴とする微小ティップの製造方法。
  4. 【請求項4】 第1基板の表面に凹部を形成する工程
    が、単結晶基板を用い、結晶軸異方性エッチングで加工
    することを特徴とする請求項3記載の微小ティップの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 第2基板の凸部が貴金属又は貴金属合金
    であることを特徴とする請求項3記載の微小ティップの
    製造方法。
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