JP3043848B2 - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JP3043848B2
JP3043848B2 JP3204802A JP20480291A JP3043848B2 JP 3043848 B2 JP3043848 B2 JP 3043848B2 JP 3204802 A JP3204802 A JP 3204802A JP 20480291 A JP20480291 A JP 20480291A JP 3043848 B2 JP3043848 B2 JP 3043848B2
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太一 藤田
功宏 長谷川
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Tokyo Electron Ltd
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Toshiba Corp
Tokyo Electron Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空雰囲気で処理する装
置に係り、プロセスチャンバとロードロックチャンバと
の間の断熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より真空チャンバ内で半導体ウエハ
に各種処理をほどこす装置が提供されている。特に、半
導体製造プロセスでは、半導体ウエハはエッチング処
理、アッシング処理、成膜処理等において種々の熱的影
響を受ける。
【0003】例えば、プラズマエッチング装置では、異
方性エッチングを行うため、高温のプラズマが発生し、
プラズマの輻射熱により半導体ウエハが種々の熱損傷を
受ける。このため、サセプタを下部冷却ジャケットによ
り冷却し、半導体ウエハを間接的に冷却する。この場合
に、サセプタは、上面(ウエハ載置面)のみがチャンバ
内の処理雰囲気に露出され、他の部分(側面及び底面)
は処理雰囲気に露出されない。また、サセプタ及び冷却
ジャケットの側面はプロセスチャンバ内に位置し、冷却
部の底面は大気を介してプロセスチャンバに接続されて
いる。
【0004】サセプタ及び冷却部の側面を覆うチャンバ
は、その側面の周囲にセラミック等の絶縁体を介して配
置され、RIE方式のプラズマエッチングの場合にはサ
セプタがRFカソードとして使用され、このチャンバ壁
がグランドに設定されている。この場合に、サセプタ/
冷却部と、チャンバ壁との間の熱伝達について何等の配
慮も成されていなかったので、チャンバ壁から冷却部へ
の熱侵入が大きく、ウエハの冷却が不十分になるととも
に、チャンバ壁がかなりの低温度まで温度降下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チャンバ壁
が温度降下すると、プラズマエッチング処理中に生じた
種々の反応生成物がチャンバ内壁に付着堆積し、チャン
バ内壁が汚染される。チャンバ内壁が汚染されると、付
着生成物がチャンバ内壁から飛散してウエハに付着し、
処理の歩留りが低下する。また、これをさけるためには
プロセスチャンバのメインテナンス作業を頻繁に行う必
要がある。
【0006】現状ではウエハ冷却の設定温度は−60℃
〜−100℃の程度であるが、さらにウエハの低温処理
化が進み、設定温度が−150℃に達することも予定さ
れている。このため、今後益々プロセスチャンバ内壁の
汚染が増大することが予想される。
【0007】そこで、プロセスチャンバ内壁の汚染防止
を図るために、必要に応じてプロセスチャンバ壁にヒー
タを埋め込み、チャンバ壁を積極的にヒータ加熱してい
る。
【0008】ところが、この種の減圧処理装置において
は、プロセスチャンバに隣接してロードロックチャンバ
が設けられている。ロードロックチャンバは、排気装置
に連通され、短時間でプロセスチャンバの内圧と同レベ
ルの圧力まで減圧できるようになっている。ロードロッ
クチャンバを経由してウエハをプロセスチャンバ内に出
し入れすることにより、プロセスチャンバ内へのダスト
やパーティクル等の侵入が防止される。
【0009】通常、プロセスチャンバ及びロードロック
チャンバはアルミ等の金属で構成され、互いのゲートが
対向する位置にて、金属面同士を面接触させてボルト固
定されている。従来のプロセスチャンバを加熱するタイ
プの処理装置にあっては、プロセスチャンバ及びロード
ロックチャンバの金属面同士が面接触しているため、プ
ロセスチャンバ壁側からロードロックチャンバ壁側への
熱移動量が大きくなる。換言すれば熱容量が大きくなる
ためプロセスチャンバ壁を所定温度に加熱するためには
相当のヒーティングパワーと時間を要する。
【0010】また、プロセスチャンバ壁を所定温度に維
持するための温度制御が極めて困難である。
【0011】さらに、ロードロックチャンバ内にはウエ
ハ搬送用のロボット構造のウエハハンドリング機構が設
けられており、プロセスチャンバからの伝導熱によりロ
ードロックチャンバの温度が上昇すれはするほど、ハン
ドリング機構の駆動部の摩耗量が増大する。これによ
り、ロードロックチャンバ内に無視できない量のダスト
が発生し、これが半導体ウエハに付着して処理歩留りが
低下する。また、駆動部の摩耗量が増大すると、ハンド
リング機構の寿命が短くなる。
【0012】本発明の目的は、プロセスチャンバ及びロ
ードロックチャンバ間における熱的相互作用を低減する
ことができる処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロードロック
チャンバを経由して被処理体をプロセスチャンバに搬入
し、上記プロセスチャンバの少なくとも内壁を予め定め
られた温度に加熱して、上記被処理体を処理する処理装
置において、上記プロセスチャンバ、ロードロックチャ
ンバの対向面間に断熱部材を設け、上記プロセスチャン
バ、ロードロックチャンバの対向面間では、上記断熱部
材、上記両チャンバのゲート口周囲をシールするシール
部材、上記両チャンバ同士を締結する締結部材の領域以
外では、上記両チャンバー間に間隙を形成したことを特
徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明では、プロセスチャンバ、ロードロック
チャンバの対向面間に断熱部材を介在させているので、
プロセスチャンバを少ない消費電力で高速に温度制御可
能となる。すなわち、両チャンバ間で直接接触する部材
は、この断熱性の高い非金属及びボルト等の締結部材あ
るいは両チャンバのゲート口をシールするシール部材等
となる。もっとも熱伝導性の良好なものは、チャンバの
金属面同士の直接接触による固定熱伝導であるが、本発
明の場合にはチャンバの金属面同士が非接触であり、従
って、反応生成物の付着防止等のためプロセスチャンバ
とロードロックチャンバ間にて効果的な断熱を行うこと
が可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明をマグネトロンプラズマエッチ
ングシステムに用いた例について、添付の図面を参照し
ながら説明する。
【0016】図1に示すように、マグネトロンプラズマ
エッチングシステムは、プロセスチャンバ100、二つ
のロードロックチャンバ130、及び二つのウエハカセ
ット待機セクション(ローディング/アンローディング
セクション)90、91で構成されている。プロセスチ
ャンバ100は一方のロードロックチャンバから未処理
の被処理体が搬入され、他方のロードロックチャンバへ
被処理体を搬出するよう二つのロードロックチャンバ1
30の間にレイアウントされている。各ロードロックチ
ャンバ130とプロセスチャンバ100とを互いに仕切
る隔壁には被処理体が通過する開口14がそれぞれ形成
され、各開口14はゲートブロック16により気密に遮
られるようになっている。
【0017】一方のロードロックチャンバ130にはロ
ーディングセクション90が隣接している。他方のロー
ドロックチャンバ130にはアンローディングセクショ
ン91が隣接している。ローディングセクション90及
びアンローディングセクション91に対して1このウエ
ハカセットWCがロボット(図示せず)により搬入搬出
されるようになっている。ローディング/アンローディ
ングセクション90,91と各ロードロックチャンバ1
30とを互いに仕切る隔壁には開口12が形成され、各
開口12はゲートブロック16により気密に遮られるよ
うになっている。各ウエハカセットWCは25枚のシリ
コンウエハWを収納し得る。
【0018】第1及び第2のローディングチャンバ13
0内にはハンドリング装置8がそれぞれ設けられ、ハン
ドリング装置8によりシリコンウエハWがプロセスチャ
ンバ100内に搬入又は搬出されるようになっている。
なお、排気パイプ131の一端が各ロードロックチャン
バ130の内部に連通し、パイプ131の他端が排気ポ
ンプ(図示せず)の吸引口に連通している。
【0019】図2に示すように、プロセスチャンバ10
0内にはRIE方式のエッチング装置が収納されてい
る。プロセスチャンバ100のハウジングは、上部フレ
ーム30及び下部フレーム32を組み合せてつくられて
いる。絶縁フレーム56により周囲から絶縁されたサセ
プタ52,54が、下部フレーム32の上に設けられて
いる。上部フレーム30は接地されており、下サセプタ
54にRF電源(図示せず)から電力が供給されると、
対向電極が構成される。
【0020】シリコンウエハWは、上サセプタ52の上
面に載置固定される。この載置固定方式としては、例え
ば静電チャック方式が採用される。上サセプタ52は、
下サセプタ54に対して着脱可能に固定されている。こ
のように、分離可能な二つのサセプタ52,54で構成
している理由は、RF電源に接続された下サセプタ54
をメンテナンスフリーとし、汚染された上サセプタ52
のみを交換可能に構成したものである。なお、下サセプ
タ54はヒータ53が例えば埋め込まれている。このヒ
ータ53は、サセプタ52上のウエハWの温度を微調整
するために設けられてる。また、プロセスチャンバ10
0内壁上に反応ガスが付着するのを防止するための温度
設定するため例えば外筒フレーム30の下部にヒータ3
1が埋め込まれ、外筒フレーム30は熱良導体例えばア
ルミニウムで全体が加熱されるようになっている。
【0021】上サセプタ52及び下サセプタ54の側周
面及び底面は絶縁フレーム56によって覆い隠され、上
サセプタ52の上面のみがプロセス雰囲気に露出してい
る。なお、上サセプタ52と絶縁フレーム56との間に
Oリング40が挿入され、両者間に第1の間隙42が形
成されている。なお、上下サセプタ52,54の側周面
及び絶縁フレーム56の内周面は、ともに鏡面仕上げさ
れている。また、第1の間隙42は高真空状態である。
【0022】絶縁フレーム56の直下に冷却ジャケット
20が設けられている。冷却ジャケット20の内部には
液体チッ素が収容されている。この冷却ジャケット20
の底部内壁はポーラスに形成され、底部で核沸騰を起こ
すことができ、ジャケット20内の液体チッ素を−19
6℃の温度に維持することができる。冷却ジャケット2
0及びヒータ53によりサセプタ52上のウエハWは処
理中において温調例えば−60℃以下の温度に冷却され
る。
【0023】複数個の絶縁部材22が冷却ジャケット2
0と下フレームのボトム32bとの間に挿入され、両者
間に第2の間隙23が形成されている。一方、下フレー
ムのボトム32bから内筒32aが上方に向かって延
び、内筒32aにより冷却ジャケット20及び絶縁フレ
ーム56がプロセス雰囲気から覆い隠されている。Oリ
ング44が絶縁フレーム56と内筒32aとの間に挿入
され、第3の間隙24が形成されている。なお、絶縁フ
レーム56の外周面及び内筒32aの内周面は、鏡面仕
上げされている。また、Oリング40,44はテフロン
等のフッ素系樹脂でつくられている。
【0024】図3に示すように、冷却ジャット20を支
持する複数個の絶縁部材22は相互に離れている。この
ため、上述の第2の間隙23と第3の間隙24とは相互
に連通している。なお、第3の間隙24は、絶縁フレー
ム56,冷却ジャケット20のそれぞれと内筒32aと
が密着しない程度であれば、狭ければ狭いほど好まし
い。
【0025】図2に示すように、フレーム30,32で
囲まれたプロセス雰囲気内は、第1の排気管34を介し
て真空排気されるようになっている。一方、第2及び第
3の間隙23,24は、第2の排気管36を介して真空
排気されるようになっている。ウエハの表面近傍に電界
と直交即ちウエハ表面に対して平行な水平磁界が形成さ
れる如く例えばサセプタ52上のウエハWと対面する位
置であって、上部フレーム30の外側上方に、永久磁石
122を下面に備えた円盤124が配置されている。円
盤124の上部にモータ126のシャフト128が取り
付けられている。円盤124に取り付けられた永久磁石
122がモータ126により回転されると、ウエハWの
近傍にその面と平行な磁場が形成されるようになってい
る。磁場は電磁石により構成してもよい。
【0026】プロセスチャンバ100内のエッチングガ
スは排気パイプ34を介して排気され、これによりプロ
セスチャンバ100の内圧が低圧例えば10-2〜10-3
Torrの範囲になるまで減圧される。エッチングガスは、
上記対向電極間でプラズマ化される。マグネトロンプラ
ズマエッチングでは、磁場と、これに直交するプラズマ
シースの電界の相互作用により、電子がサイクロイド運
動をし、分子に電子が衝突して電離させる回数を増加さ
せる。従って、上述のような低い圧力であっても大きい
エッチング速度が得られる。
【0027】次に、図4及び図5を参照しながら、ロー
ドロックチャンバ130及びプロセスチャンバ100の
接続部について説明する。図4にはロードロックチャン
バ130側の結合面を示す平面図を示し、図5にはプロ
セスチャンバ100及びロードロックチャンバ130を
連結した状態における図4のV−Vラインの断面図を示
す。
【0028】ロードロックチャンバ130の接合面に臨
んでゲート17が開口しており、このゲート17の周囲
にはOリング用溝134が形成されている。ゲート17
及びOリング用溝134が形成された面をOリングシー
ル面135と称する。このOリングシール面135の周
囲には凹部140が形成されている。凹部140の底面
には、例えば5箇所に小さい凹所142が形成されてい
る。
【0029】また、小さい凹所142には断熱性の高い
セラミックからなる断熱部材144が取付け固定されて
いる。この断熱部材144には段付き穴146が形成さ
れており、断熱部材144をロードロックチャンバ13
0に固定するためのネジ148の頭が部材144のトッ
プ面より突出しないようになっている。なお、断熱部材
144のトップ面がロードロックチャンバ130を取付
けるときの基準面となり、この基準面がロードロックチ
ャンバ130の接合面において最も突出する面となる。
【0030】本実施例では、断熱部材144のトップ面
を基準面とした場合に、この基準面より前記Oリングシ
ール面135に至るクリアランスC1 は0.1mmであ
り、基準面より凹部140の底面に至るクリアランスC
2 は5mmである。
【0031】凹部140の周囲にはボルト取付面150
が形成され、このボルト取付面150には複数のボルト
挿入穴152が形成されている。また、基準面よりボル
ト取付面150に至るクリアランスC3 は1mmであ
る。
【0032】ボルト取付面150の端部には、第1,第
2,第3の位置決め用セラミック部材154,156,
158が設けられている。第1,第2の位置決め用セラ
ミック部材154,156はボルト取付面150の下端
部より下側に突出し、この突出した段差によってプロセ
スチャンバ100を取付けるときに、上下方向の位置決
めを行うことができる。
【0033】一方、図4に示すように、第3の位置決め
用セラミック部材158はボルト取付け面150の右端
部より右側に突出し、この突出した段差によって左右方
向の位置決めを行うことができる。
【0034】ロードロックチャンバ130に連結固定さ
れたプロセスチャンバ100の接合面162は、例えば
ボルト取付面164と面一となっている。プロセスチャ
ンバ100のゲート166は、ロードロックチャンバ1
30のゲート17と対向する位置に設けられている。な
お、ロードロックチャンバ130側には、ゲート17を
開閉するためのゲートバルブ(図示せず)が設けられて
いる。
【0035】図5に示すように、プロセスチャンバ10
0及びロードロックチャンバ130の連結は、溝135
にOリング136を嵌入し、ボルト170及びナット1
72を用いてなされる。なお、このプラズマエッチング
システムは、プロセスチャンバ100内にてウエハWの
エッチング処理を行うためのプログラムを含む各種部材
を備えている。
【0036】次に、作用について説明する。
【0037】本実施例のRIE方式のプラズマエッチン
グ装置では、上チャンバ30を接地し、上下サセプタ5
2,54にRF電力を供給することにより対向電極を構
成している。また、ウエハWと対向する位置であって、
上チャンバ30の上方にて永久磁石122を回転させ、
ウエハWの近傍にその面と平行な磁場を形成すること
で、マグネトロンエッチング処理雰囲気を形成してい
る。そして、プロセスチャンバ100内を真空引きした
状態にて、エッチングガスを導入し、上記対向電極間に
エッチングガスによるプラズマを生成する。
【0038】ここで、上記のマグネトロンプラズマエッ
チングを行うに際して、被処理体であるウエハWを例え
ば−60℃程度の温度に冷却している。このために、冷
却ジャケット20が設けられ、−196℃の液体チッ素
を利用して、ウエハWを冷却している。ここで、ウエハ
Wの冷却を行うに際しては、理想的には冷却ジャケット
20とウエハWの間でのみ熱交換が行われ、他の部材と
の熱交換を極力抑えることで効率の良いウエハWの冷却
が可能である。ウエハ温度の微調整はヒータ53の温度
調整により実行される。このようにすることで、特に、
下チャンバ32が冷却されることを防止でき、この低温
領域に反応生成物が付着することをも防止することがで
きる。上下サセプタ52,54接触面に熱伝導を向上さ
せるため不活性ガスや水素などのガスが導入される。
【0039】本実施例では、上下サセプタ52,54の
側面と、絶縁フレーム56の内周面との間に第1の間隙
58を形成し、かつ、下部チャンバ32の側壁32aの
内面側にも、第3の間隙24を形成することにより、上
下サセプタ52,54または冷却ジャケット20と、下
チャンバ32との間の熱伝導を真空断熱により防止する
ことができる。
【0040】さらに、第1の間隙58と第3の間隙24
の上端側は、それぞれ第1のOリング40及び第2のO
リング44によってシールされ、かつ、第2の排気系3
6によって、上記各間隙58,24を真空断熱層として
構成している。この結果、これらの真空断熱層によって
各間隙58,24での熱対流をも防止することができ、
効果的な断熱効果を得ることができる。この結果、下部
チャンバ32の内壁への反応生成物の付着を防止するこ
とができる。
【0041】さらに、本実施例ではチャンバ内の真空排
気を行う第1の排気系34とは別に、第2の排気系36
を設け、この排気系36によって第2,第3の間隙2
3,24の真空引きを行っている。この結果、チャンバ
内に飛散する反応生成物は、第1の排気系34の排気経
路に沿って排気され、各間隙58,24に臨む壁面に反
応生成物が侵入し、付着することを防止できる。
【0042】次に、ロードロックチャンバ130とプロ
セスチャンバ100との間の断熱作用について説明す
る。
【0043】ウエハWは、一方のロードロックチャンバ
130を経由してプロセスチャンバ100内に搬入され
る。プロセスチャンバ100の内壁に反応生成物が付着
することを防止するために、エッチング処理中において
はチャンバ100の外壁温度が例えば60℃程度となる
ようにヒータ31によってチャンバ100を加熱する。
【0044】チャンバ100,130の接合面におい
て、両者が直接接触する部材としては、セラミック部材
144、Oリング136、及びボルト170のみであ
る。比較的接触面積の広いセラミック部材144とし
て、断熱性の良好な部材を採用しているので、このセラ
ミック部材144を介しての伝導熱量は金属面同士によ
る伝導熱量と比べて極めて少なくなる。一方、その他の
直接接触部材は、接触面積が比較的狭いので、この部材
144を介しての伝導熱量も極めて少なくなる。
【0045】上述の直接接触部材以外の領域において
は、アルミニウム製のプロセスチャンバ100とロード
ロックチャンバ130の金属面間には間隙180が必ず
存在しているので、両者は非接触となっている。従っ
て、この領域では空気による熱対流のみによって熱伝導
が行われ、従来の金属面同士の固体熱伝導に比べて断熱
効果を大幅に高めることができる。
【0046】上記の実施例では、Oリング136及びボ
ルト170等の締結具を除いて、直接接触する部材を断
熱部材144とするものである。この非金属断熱部材1
44は上記実施例のようなセラミックに限定されるもの
ではなく、非金属に限られず断熱性を有するものてあれ
ばいずれの材料をも選択することができる。なお、ボル
ト170による熱伝導を抑えるために、断熱リング等を
採用することもできる。
【0047】また、本発明はプロセスチャンバとロード
チャンバとを連結して処理を行う各種装置に適用するこ
とができ、上記実施例のようなプラズマエッチング装置
のみに限定されるものではなく、CVDスパッタ装置な
ど真空を扱う装置であれば何れにも適用できることは言
うまでもない。
【0048】以上説明したように、本発明によればプロ
セスチャンバとロードロックチャンバとの相互接合面の
断熱効果を高めることにより、プロセスチャンバ加熱用
ヒータの消費電力を低減することができると共に、プロ
セスチャンバの温度制御が容易になる。さらに被処理体
を独立に温調できる。
【0049】さらに上記実施例では半導体ウエハの処理
について説明したが、被処理体であれば半導体ウエハに
限らずLCD基板の処理など何れでもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればプ
ロセスチャンバ、ロードロックチャンバの接合面に断熱
部材を設け、両チャンバの金属面同士を非接触とするこ
とで効果的な断熱を行うことができ、反応生成物の付着
防止のためプロセスチャンバを加熱するに際して、その
消費電力を低減できると共に、プロセスチャンバの温度
制御を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るマグネトロンプラズマエ
ッチングシステムを示す全体レイアウト図である。
【図2】マグネトロンプラズマエッチングシステムのプ
ロセスチャンバの概要を示す縦断面図である。
【図3】冷却ジャケットの下面を示す平面図である。
【図4】ロードロックチャンバがプロセスチャンバに対
して接続される部分のうち、ロードロックチャンバの接
続面を示す平面図である。
【図5】ロードロックチャンバがプロセスチャンバに対
して接続される部分を示す部分断面図である。
【符号の説明】
31 ヒータ 100 プロセスチャンバ 130 ロードロックチャンバ 144 断熱部材 180 空隙
TE038201
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 功宏 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 総合研究所内 (72)発明者 岡野 晴雄 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−98624(JP,A) 特開 昭60−64428(JP,A) 特開 平1−274428(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23F 4/00 H01L 21/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロードロックチャンバを経由して被処理
    体をプロセスチャンバに搬入し、上記プロセスチャンバ
    の少なくとも内壁を予め定められた温度に加熱して、上
    記被処理体を処理する処理装置において、 上記プロセスチャンバ、ロードロックチャンバの対向面
    間に断熱部材を設け 上記プロセスチャンバ、ロードロックチャンバの対向面
    間では、上記断熱部材、上記両チャンバのゲート口周囲
    をシールするシール部材、上記両チャンバ同士を締結す
    る締結部材の領域以外では、上記両チャンバー間に間隙
    を形成し たことを特徴とする処理装置。
JP3204802A 1990-07-20 1991-07-19 処理装置 Expired - Fee Related JP3043848B2 (ja)

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