JP3050710B2 - サセプタ温度制御方法 - Google Patents
サセプタ温度制御方法Info
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- JP3050710B2 JP3050710B2 JP4356442A JP35644292A JP3050710B2 JP 3050710 B2 JP3050710 B2 JP 3050710B2 JP 4356442 A JP4356442 A JP 4356442A JP 35644292 A JP35644292 A JP 35644292A JP 3050710 B2 JP3050710 B2 JP 3050710B2
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Description
被処理体を載置固定するサセプタの温度制御に関する。
垂直なパターン形状と高い選択比を得るために、被処理
体、例えば半導体ウェハの反応表面を低温化する低温処
理方法が知られている。かかる低温処理においては、被
処理体の反応表面の温度を許容処理温度範囲内に正確に
保持することが、製品の歩留まりを向上させ、かつ微細
な表面加工を行う上で重要である。特に最近では、被処
理体の反応表面温度を低温に制御すれば、製品の加工精
度が向上するため、処理の極低温化が進められている。
めに、冷媒溜を有するサセプタ上に被処理体を載置し
て、その冷媒溜から伝達される冷却熱により被処理体の
反応表面を極低温化する技術が知られている。しかし、
かかる処理装置及び方法により、所望の極低温環境を達
成するためには、大量の冷媒、例えば液体窒素が必要で
あった。しかも、極低温環境を達成するために要する冷
却時間も長く、例えば、室温のサセプタを−140℃に
まで冷却するためには約100分程度の時間を要してい
た。
処理する場合には、ロットの搬入搬出の度に大きな熱損
失が発生し、その都度改めて温度調節を行う必要がある
ため、サセプタからの熱エネルギー損失が大きく、ま
た、それが処理時間を長くする原因ともなっていた。
気下で様々な処理ガスやプラズマに曝される上、汚染に
対して非常に敏感であるため、適宜保守点検を行う必要
がある。しかしながら、保守点検のために処理室を開放
して、低温状態のサセプタを急激に大気開放した際に、
大気中に含まれる水分が、低温状態のサセプタに接触し
て結露することがあり、場合によっては装置を故障させ
るおそれがあったため問題となっていた。
とするところは、上記のような従来の技術の有する問題
点に鑑み、サセプタにおける冷媒の消費量を最小限に抑
えることが可能であり、省エネルギー運転を行うことが
できる新規かつ改良されたサセプタの温度制御方法を提
供することである。
の被処理体を連続的に処理する場合であっても、ロット
の搬入搬出の際のサセプタからの熱損失を最小限に抑え
ることが可能であり、省エネルギー運転を行うことがで
きる新規かつ改良されたサセプタの温度制御方法を提供
することである。
の保守点検を行うために処理室を大気開放した場合に、
サセプタ表面に結露が生じることを回避することが可能
な新規かつ改良されたサセプタの温度制御方法を提供す
ることである。
に、本発明によれば、処理室内に被処理体を載置固定す
るためのサセプタアセンブリが複数のサブサセプタから
構成され、上記被処理体の処理表面温度を調節するため
に熱源からの熱量を伝達するための伝熱経路が上記複数
のサブサセプタを通過するように形成され、上記複数の
サブサセプタ間の境界空間に伝熱媒体を封入可能であ
り、上記サセプタアセンブリの温度を調節することによ
り上記被処理体の処理表面温度を制御することが可能な
処理装置において、上記処理室内において上記被処理体
の処理を行うプロセスモードに入る前に初期化モード及
びアイドルモードを順次実行し、その初期化モード時に
は、上記サブサセプタ間の上記境界空間に上記伝熱媒体
を導入し、1又は2以上の上記サブサセプタの温度を監
視しながら上記サセプタアセンブリの温度を調節し、監
視している上記サブサセプタの温度が設定値に到達する
と、上記アイドルモードに入り、そのアイドルモード時
には、上記サブサセプタ間の上記境界空間にある上記伝
熱媒体を真空引きした状態で上記プロセスモードを待機
し、そのプロセスモードに入ると、上記サブサセプタ間
の上記境界空間に再び上記伝熱媒体が導入され、1又は
2以上の上記サブサセプタの温度を監視して上記サセプ
タアセンブリの温度を調節しながら、上記被処理体の処
理が行われる。
トの被処理体を複数サイクルにわたり処理する場合に
は、あるロットの被処理体に関するプロセスモードの終
了後に再びアイドルモードに戻り、上記サブサセプタ間
の上記境界空間にある上記伝熱媒体を真空引きした状態
で次のロットの被処理体に関するプロセスモードを待機
することにより、複数のロットの被処理体を連続サイク
ルで処理する場合のサセプタの温度制御が行われる。
に、複数のサブサセプタの間に形成される境界空間に伝
熱媒体が導入されるので、伝熱効率の高い伝熱経路がサ
セプタ内に形成され、サセプタアセンブリの温度が速や
かに所定の温度にまで調節される。その後アイドルモー
ドに移行し、サブサセプタの境界空間から伝熱媒体が真
空引きされるので、サセプタアセンブリ内に形成された
上記伝熱経路が寸断される。そのため、サセプタアセン
ブリから熱が逃げ難くなり、安定した温度状態で、被処
理体を処理するプロセスモードを待機することが可能で
ある。プロセスモードに移行した後には、再びサブサセ
プタの間に形成される境界空間に伝熱媒体が導入され、
熱源から被処理体に至る伝熱経路が確保される。そのた
め、高周波電源の印加や処理ガスの導入などにより処理
環境が変動し、サセプタアセンブリ及び被処理体の温度
が変動した場合にでも、その温度変化を迅速かつ正確に
補償することができる。
ド時にはサセプタアセンブリの迅速な冷却が可能とな
り、またアイドルモード時にはそのサセプタアセンブリ
の冷却状態の保持が可能となり、さらにプロセスモード
時には周囲環境に即応してサセプタアセンブリの温度制
御を実行できるので、サセプタアセンブリ及び被処理体
の冷却に要する冷媒の量と時間とを節約することがで
き、処理装置の省エネルギー運転が可能となる。
するプロセスモードが終了した後にアイドルモードに移
行し、複数のサブサセプタの間に形成された境界空間か
ら再び伝熱媒体が真空引きされ、サセプタアセンブリ内
の伝熱経路が寸断される。そのため、大きな熱損失を生
じることなく、ロットの搬入搬出を行うことが可能とな
り、速やかに次のロットの被処理体の処理に関するプロ
セスモードに入ることが可能なので、サセプタアセンブ
リ及び被処理体の冷却に要する冷媒の量と時間とを節約
することが可能となる。
方法を、プラズマエッチング装置に適用した一実施例に
ついて、図面を参照しながら具体的に説明する。最初
に、図1に基づいて、本発明に基づく温度制御方法を適
用可能なプラズマエッチング装置の構成について説明す
る。
ニウム等の材料から成るハウジング2を備え、このハウ
ジング2の内部に処理室3が気密に形成され、その処理
室3内に被処理体、例えば半導体ウェハWを載置固定す
るためのサセプタアセンブリ4が収納されている。
成された外側円筒壁部2bと、上部に内側フランジ部を
有する内側円筒壁部2cとから成る二重構造を有してお
り、これらの外側円筒壁部2b及び内側円筒壁部2c
は、共に若干上げ底に形成された底部2d上に気密に載
置固定されている。
の上方には、図示しない処理ガス源より処理ガス、例え
ばHFガスなどを図示しないマスフローコントローラな
どを介して上記処理室3内に導入可能なガス供給管路5
が設けられている。また上記ハウジング2の上記外側円
筒壁部2bの反対側下方には、ガス排気管路6が設けら
れており、図示しない排気手段、例えば真空ポンプなど
により真空引きが可能な如く構成されている。
は、被処理体、例えば半導体ウェハWの表面に水平磁界
を形成するための磁界発生装置、例えば永久磁石7が回
転自在に設けられており、この永久磁石による水平磁界
と、これに直交する電界を形成することにより、マグネ
トロン放電を上記処理室3内に発生させることができる
ように構成されている。
記内側円筒壁部2cと底部2dとから構成される空間に
は、絶縁枠8が上記サセプタアセンブリ4の周囲及び底
部をそれぞれ、周囲絶縁部材8a及び底部絶縁部材8b
により覆うように配置されている。このようにして、上
記サセプタアセンブリ4をこの絶縁枠8により形成され
る空間内に配置することにより、このサセプタアセンブ
リ4は、外部で接地されている上記ハウジング2から絶
縁状態に保持される。
及び上記サセプタアセンブリ4は、それぞれが相互に接
触しないように、絶縁材料製のOリング9、9’又はス
ペーサ10、10’などの部材により絶縁状態に相互に
離隔するように構成されている。また、上記絶縁枠8と
上記サセプタアセンブリ4との間に形成される間隔33
内は排気管路34を介して図示しない排気手段、例えば
真空ポンプにより真空引きが可能なように構成されてい
る。
は、3層構造(4a、4b及び4c)を有している。こ
のサセプタアセンブリ4の上層の第1のサブサセプタ4
aの上面には静電チャック11が載置され、この静電チ
ャック11の上面に上記被処理体、例えば半導体ウェハ
Wが載置固定される。
リイミド樹脂製フィルム11a及び11bを貼り合わせ
たもので、その中には銅箔などの薄い導電膜12が封入
されている。この導電膜12は導電線13を介して直流
電源14に接続されている。また、上記静電チャック1
1は、被処理体、例えば半導体ウェハWの形状に合わせ
て、通常は平坦な円形シート状に形成されている。
導電膜12に上記直流電源13から高圧の直流電圧、例
えば2.0KVが印加される。これにより、上記静電チ
ャック11の表面に分極により静電気が発生し、そのク
ーロン力により上記半導体ウェハWが上記静電チャック
11の上面に吸着保持される。
体との間に形成される空間15には、第1の冷媒源16
から弁17及び冷媒供給管路18を介して冷媒を供給す
ることが可能である。図示の例では、冷媒としてヘリウ
ムなどの不活性ガスを使用しているが、これは例示であ
って、封入される冷却媒体は、上記第1の冷媒源16か
ら冷却熱を最小限の熱損失で伝達可能であり、かつ、仮
に漏れが生じた場合であっても、上記処理室3内の処理
ガスと反応し難い伝熱媒体であれば、上記例に限定され
ない。また、上記空間15は、後述する境界空間35及
び36のように封止されていないが、上述の通り、被処
理体Wは静電チャック11のクーロン力により上記第1
のサブサセプタ4a上に載置固定されているので、この
クーロン力により上記間隔15には20Torr未満の
圧力を有する伝熱媒体であれば封止することが可能であ
る。
サセプタ4bには、被処理体の処理表面温度を調節する
ための温度調節装置、例えばヒータ19が設けられてい
る。図示の例では、上記ヒータ19は、上記第2のサブ
サセプタ4bの上面に、すなわち、上記第1のサブサセ
プタ4bの下面に面するように設置されているが、この
位置に限定されない。このヒータ19は、ヒータの出力
を制御するヒータドライバ20に接続されており、さら
に、上記ヒータ19の付近には、上記第2のサブサセプ
タ4bの温度を検出してコントローラ21に送り、上記
ヒータドライバ20を駆動して上記ヒータ19の温度制
御を行うための制御用の第1の温度センサ、例えば測温
抵抗体22が設置されている。
温度センサ22の他に監視用の第2の温度センサ、例え
ば測温抵抗体23が、上記ヒータ19及び上記第1の温
度センサ22に近接して設けられている。この第2の温
度センサ23から信号は温度モニタ24に送られる。こ
の温度モニタ24と上記コントローラ21とはインタロ
ックを形成しており、装置の誤動作を防止すると共に、
ヒータ温度の安定制御を可能にしている。図示の例で
は、上記第1及び第2の温度センサは、上記第2のサブ
サセプタ4bの上記ヒータ19付近に設置されている
が、上記サセプタ4内の温度特性の変化を検出できる位
置に配置されるのであれば、この位置に限定されない。
のサブサセプタ4bの全体を完全に覆い込むように設置
されている。かかる構成により、高周波電源25に接続
されており配線が複雑な上記第2のサブサセプタ4bの
汚染が防止されると共に、上記第2のサブサセプタ4b
とは別個に、上記第1のサブサセプタ4a部分のみを交
換することが可能になるので、処理装置の保守が容易と
なる。
プタ4aの側壁と上記絶縁部材8の側壁8aの内面の間
にはOリングなどの絶縁部材9が介装されているので、
処理ガスの侵入が防止され、上記サセプタアセンブリ4
の中層及び下層(4b及び4c)の汚染が防止される。
サブサセプタ4cの内部には、例えば液体窒素などの冷
媒26を溜めるための冷媒溜27が設置されている。こ
の冷媒溜27は、冷媒供給管路28により弁29を介し
て液体窒素源30に連通している。冷媒溜27の壁面の
上方及び下方には、それぞれ、温度センサ31及び32
が設置されている。これらの温度センサ31及び32
は、冷媒溜27内の冷媒26の液面を検出するための液
面検出器であり、上記24温度モニタは、温度センサ3
1及び32から送られてくる信号の相関関係から冷媒2
6の液面を演算し、その結果を上記コントローラ21に
送ることが可能である。上記コントローラ21は、その
信号に応答して、上記弁29を開閉することにより、上
記冷媒溜27内の冷媒、例えば液体窒素20の量を制御
するように構成されている。さらに、上記冷媒溜27の
内壁面は、例えば多孔質状に形成され、核沸騰を起こす
ことができるようになっており、その内部の液体窒素と
上記冷媒溜27との温度差を1℃前後に維持することが
できる。
サブサセプタ4a、4b及び4cから成る上記サセプタ
アセンブリ4は、上記絶縁枠8により、上記処理室3を
構成する上記ハウジング2から絶縁されて、電気的には
同一極性のカソードカップリングを構成し、中層の上記
第2のサブサセプタ4bには、マッチング装置31を介
して上記高周波電源25に接続されている。かくして、
上記サセプタアセンブリ4と接地されているハウジング
2とにより対向電極が構成され、高周波電力の印加によ
り、電極間にプラズマ放電を発生させることが可能であ
る。
ブリ4の上層の上記第1のサブサセプタ4aと上記ヒー
タ19を備えた中層の上記第2のサブサセプタ4bとの
間、及び中層の上記第2のサブサセプタ4bと下層の上
記第3のサブサセプタ4cとの間には、それぞれ境界空
間35及び36が形成されている。これらの境界空間3
5及び36は、例えばOリングのような封止部材37及
び38により、それぞれ気密に構成されている。
記第2のサブサセプタ4bとの間に形成される第1の境
界空間35は、管路49により、弁50及びマスフロー
コントローラ51を介して、第2の冷媒源52に接続さ
れており、上記コントローラ21からの指令に応じて上
記弁50を開放することにより、上記第2の冷媒源52
からヘリウムなどの不活性ガスを供給し封入することが
可能に構成されている。また、この境界空間35は、上
記管路29により、弁53を介して、真空ポンプなどの
排気手段54に接続されており、上記コントローラ21
からの指令に応じて上記弁53を開放することにより、
上記境界空間35に封入されている冷媒を真空引きする
ことが可能な如く構成されている。
の上記第2のサブサセプタ4cとの間に形成される第1
の境界空間36は、管路55により、弁56及びマスフ
ローコントローラ57を介して、第3の冷媒源58に接
続されており、上記コントローラ21からの指令に応じ
て上記弁56を開放することにより、上記第3の冷媒源
58からヘリウムなどの不活性ガスを供給し封入するこ
とが可能に構成されている。また、この境界空間36
は、上記管路55により、上記弁59を介して、真空ポ
ンプなどの排気手段60に接続されており、上記コント
ローラ21からの指令に応じて上記弁59を開放するこ
とにより、上記境界空間36に封入されている冷媒を真
空引きすることが可能な如く構成されている。
μmであり、好ましくは、50μm程度に形成される。
これらの間隔35及び36には、図示の例ではヘリウム
やアルゴンなどの不活性ガスが封入されているが、これ
は例示であって、封入される媒体は、熱源である上記冷
媒溜27からの冷却熱を最小限の熱損失で上記サセプタ
アセンブリ4内に形成される伝熱経路中を伝達させるこ
とが可能であり、かつ仮に漏れが生じた場合であっても
上記処理室3内の処理ガスと反応し難い伝熱媒体であれ
ば、上記例に限定されない。
活性ガスは、300Torr以下、好ましくは70To
rr程度の圧力に加圧されている。封入される冷却ガス
の熱抵抗は圧力を高めた方が低くなるが、300Tor
rを越えた辺りからほぼ一定値をとるため、上記範囲内
で封入される冷却ガスの圧力を選択することにより、良
好な伝熱経路を上記サセプタアセンブリ4内に形成する
ことができる。
温度制御を適用可能なプラズマエッチング装置1におい
ては、コントローラ21の制御の下に、後述するような
操作モードに応じて、上記サブサセプタ間に形成される
上記境界空間35及び36に冷却ガスを封入排気するこ
とができると同時に、熱源である上記冷媒溜27からの
熱量の供給を調節することができるように構成されてい
る。その結果、各モードに最適な伝熱経路を上記サセプ
タアセンブリ4内に形成することができるので、液体窒
素などの冷却源の消費を最小限に抑えることが可能であ
ると共に、上記サセプタアセンブリの温度制御性能を改
善することができる。
チング装置の製造工程における構成について説明する。
なお、既に説明したプラズマエッチング装置の同じ構成
について、同一の番号を付することによりその説明を省
略する。
ンプラズマ装置1の処理室3のハウジング2には、開閉
自在に設けられたゲートバルブ150を介して隣接する
ロードロック室151が接続するように構成されてい
る。
152、例えばアルミニウム製のアームを導電性テフロ
ンによりコーティングして静電対策が施された搬送アー
ムが設けられている。また、上記ロードロック室151
には、底面に設けられた排気口より排気管153が接続
され、真空排気弁154を介して真空ポンプ155によ
り真空引きが可能なように構成されている。
閉自在に設けられたゲートバルブ156を介して隣接す
るカセット室157が接続されるように構成されてい
る。このカセット室157には、カセット158を載置
する載置台159が設けられており、このカセット15
8は、被処理体である半導体ウェハWを25枚を1つの
ロットとして収納することができるように構成されてい
る。また、上記カセット室157には、底面に設けられ
た排気口より排気管161が接続され、真空排気弁16
1を介して真空ポンプ155により真空引きが可能なよ
うに構成されている。
は、開閉自在に設けられたゲートバルブ162を介して
大気に接するように構成されている。以上のように、本
発明に基づくサセプタ温度制御方法を適用可能なプラズ
マエッチング装置1は構成されている。
び図5に示す冷却シーケンスのタイミングチャートを参
照しながら、上記のようなプラズマエッチング装置に適
用された本発明に基づくサセプタ温度制御方法の動作に
ついて説明する。まず、処理装置1を起動すると、本願
に基づく制御システムが開始し、ステップS1におい
て、初期化モードに入る。
われる。すなわち、システムパワーがオンにされ、弁5
0及び弁56が開放されて、所定圧力の冷却ガス源52
及び58からヘリウムなどの不活性ガスがマスフローコ
ントローラ51及び57を介して、サブサセプタ4a及
び4bの間の境界空間35及びサブサセプタ4b及び4
cの間の境界空間36にそれぞれ送られ、上記境界空間
35及び36を共に冷却ガス封入状態にする。この結
果、サセプタアセンブリ4内に、冷媒溜27から静電チ
ャック11の上面に至る伝熱経路が形成される。同時に
弁29が開放されて、液体窒素源30から液体窒素が上
記冷媒溜27の中に送られる。この冷媒溜27中の液体
窒素は熱源として作用し、上記サセプタアセンブリ4内
に形成された伝熱経路を伝って、上記サセプタアセンブ
リ4全体を冷却する。この冷却の程度は、上記サブサセ
プタ4b内に設置された温度センサ22により監視され
ており、所定の冷却温度に到達すると、制御システム
は、S2において、アイドルモードに入る。
弁59を開放し、真空ポンプ54及び60を起動して、
上記サブサセプタ間の境界空間35及び36に封入され
ていた冷却ガスをそれぞれ排気して、上記境界空間35
及び36を共に略真空状態にする。この結果、上記サセ
プタアセンブリ4内に形成されていた伝熱経路は、2箇
所の真空断熱層により分断されることになり、熱が逃げ
難くなる。従って、初期化モードにおいてすでに所定の
温度にまで冷却されていた上記サセプタアセンブリ4
は、その温度を保持することが可能となる。
は、ステップS3において、次に上記処理室3内におい
て半導体ウェハWなどの被処理体の処理を行うか、ある
いは、上記処理室3内の保守点検を行うかを、オペレー
タに問い合わせる。オペレータが、上記処理室3内にお
いて半導体ウェハWなどの被処理体の処理を行うことを
選択した場合には、制御システムは、ステップS4にお
いて、プロセスモードを実行する。
は、アイドル状態を保持したまま、被処理体の搬入動作
を行う。すなわち、図2に示すように、まず大気との間
に設けられたゲートバルブ162を開口して、被処理体
Wを1ロット、すなわち25枚収納したカセット158
が図示しない搬送ロボットにより、カセット室157の
載置台159の上に載置され、上記ゲートバルブ162
が閉口する。上記カセット室157に接続された真空排
気弁154が開口して、真空ポンプ155により上記カ
セット室157が真空雰囲気、例えば10-1Torrに
排気される。
室157の間のゲートバルブ156が開口して、搬送ア
ーム152により被処理体Wが上記カセット室157に
載置されたカセット158より取り出され、保持されて
上記ロードロック室151へ搬送され、上記ゲートバル
ブ156が閉口する。上記ロードロック室151に接続
された真空排気弁154が開口して、真空ポンプ155
により上記ロードロック室151が真空雰囲気、例えば
10-3Torrに排気される。
の間のゲートバルブ150が開口して、上記搬送アーム
152により被処理体Wが上記処理室3へ搬送され、上
記第1のサブサセプタ4a上に載置され、上記ゲートバ
ルブ150が閉口する。この間、上記処理室4内は、真
空排気弁163を開口することにより真空ポンプ155
を介して真空雰囲気、例えば10-5Torrに排気され
る。
静電チャック11の導電膜12に高圧の直流電圧、例え
ば2.0KVが印加される。これにより、上記静電チャ
ック11の表面に分極により静電気が発生し、そのクー
ロン力により上記半導体ウェハWが上記静電チャック1
1の上面に吸着保持される。
7が開放されて、ヘリウムなどの冷却ガス源16から冷
却ガスが、上記静電チャック11と上記被処理体Wの間
の空間15に送られて、冷媒溜27からの伝熱経路が上
記被処理体Wにまで到達する。その結果、上記被処理体
Wの処理表面を所望の温度にまで冷却することが可能と
なる。しかる後、処理ガスが図示しないマスフローコン
トローラを介して供給管路5から上記処理室3内に導入
されて、処理を実施するための準備が完了する。
置31を介して高周波電力がサブサセプタ4bに供給さ
れ、被処理体Wに対するプラズマエッチングが開始され
る。図1に示す処理装置1においては、ハウジング2の
上方に配置された永久磁石7を回転し、被処理体Wの近
傍にその処理面と平行な磁場を形成することで、イオン
を被処理体Wに対して垂直に方向付けることが可能とな
り、異方性の高いエッチングを達成することができる。
ラズマにより上記サセプタアセンブリ4の温度に変動が
生じる場合があるが、上記処理装置1においては、その
温度を上記温度センサ22により監視し、そのセンサか
らの信号に応答して、ヒータドライバ20を駆動して、
上記サセプタアセンブリ4の温度を許容制御範囲内に収
めることが可能である。
高周波電源25を停止し、プラズマの発生を止めると共
に、処理ガスの供給も停止する。さらに、上記処理室3
内の処理ガスや反応生成物を置換するために、窒素など
の不活性ガスを上記処理室3内に導入すると共に、真空
ポンプ155による排気が行われる。
物が十分に排気された後に、上記処理室3の側面に設け
られたゲートバルブ150が開口され、隣接するロード
ロック室151より搬送アーム152が処理室3内の被
処理体Wの位置まで移動し、被処理体Wを保持して、上
記ロードロック室151に搬送し、上記ゲートバルブ1
50を開口する。このロードロック室において、被処理
体Wはヒータにより室温、例えば18℃まで昇温され、
その後上記ロードロック室151よりカセット室157
を介して大気に搬出される。
タの温度を、例えば−150℃から−100℃に昇温さ
せたい場合がある。かかる場合には、本発明によれば、
制御システムは、弁50を開放し、上記冷媒源52から
冷却ガスを上記境界空間35に充填し、上記境界空間3
5を冷却ガス封入状態にする一方、上記境界空間36を
略真空状態に保持する。かかる構成により、冷媒溜27
とサセプタ4a及び4bとの間の伝熱経路を分断し、不
必要な冷媒の消耗を防ぐと共に、ヒータ19に供給され
た電力を有効に利用して、サセプタアセンブリ4の温度
を速やかに所望の温度にまで昇温させることが可能にな
る。
説明であるが、継続して別のカセットに収納された別の
ロットの被処理体を処理したい場合には、制御システム
は、ステップS5において、アイドルモード(S2)に
戻り、ロットの交換が行われる間、サセプタアセンブリ
4内に形成される伝熱経路を分断し、熱損失を最小限に
抑えるように動作する。
理室3内の保守点検を行うことを選択した場合には、制
御システムは、アイドルモード(S2)を経由して、ス
テップS6に入り、メンテナンスモードを実行する。
を開放し、上記冷媒源52から冷却ガスを上記境界空間
35に充填し、上記境界空間35を冷却ガス封入状態に
する一方、上記境界空間36は略真空状態に保持する。
かかる構成により、冷媒溜27とサセプタ4a及び4b
との間の伝熱経路を分断し、不必要な冷媒の消耗を防ぐ
と共に、ヒータ19に供給された電力を有効に利用し
て、サブサセプタアセンブリ4a及び4bを速やかに常
温まで温度上昇させることが可能になる。
記処理室3内の清掃、あるいは汚染した上層の第1のサ
ブサセプタ4aの交換といった保守点検を実施すること
が可能である。メンテナンスが終了した後に、さらに続
いて、被処理体の処理を実施したい場合には、制御シス
テムは、初期化モード(S1)にシーケンスを戻し、上
述のプロセスモードに関して説明したフローを再実行す
る。
メンテナンスモード(S6)に入るために、初期化モー
ド(S1)及びアイドルモード(S2)を順次実行して
いるが、メンテナンスモード(S6)においては、上記
サセプタアセンブリ4内の伝熱経路が分断されており、
上記サセプタアセンブリ4が徐々に昇温することが重要
であり、場合によっては、初期化モード(S1)を省略
することも可能であり、また、プロセスモード(S4)
からアイドルモード(S2)を経て、メンテナンスモー
ド(S6)に入る構成を採用することも可能である。以
上が、本発明に基づくサセプタ温度制御をマグネトロン
プラズマエッチング装置1に適用した実施例の動作説明
である。
の温度制御によれば、サセプタの伝熱性能をモードに応
じて最適化することができるので、サセプタにおける冷
媒の消費量を最小限に抑えて、処理装置の省エネルギー
運転を行うことができる。さらにまた、本発明に基づく
サセプタの温度制御によれば、複数のロットの被処理体
を連続的に処理する場合であっても、ロットの搬入搬出
の際のサセプタからの熱損失を最小限に抑えることが可
能であり、処理装置の省エネルギー運転を行うことがで
きる。
度制御によれば、処理室内の保守点検を行うために処理
室を開放し、低温状態のサセプタを急激に大気開放した
場合であっても、大気中に含まれる水分が、低温状態の
前記サセプタに接触して結露することを回避することが
可能である。
チング装置の一実施例の略断面図である。
における一実施例の略断面図である。
ための一実施例のフローチャートを示している。
却シーケンスのプロセスモードのタイミングチャートを
示している。
却シーケンスのメンテナンスモードのタイミングチャー
トを示している。
Claims (1)
- 【請求項1】処理室内に被処理体を載置固定するための
サセプタアセンブリが複数のサブサセプタから構成さ
れ、上記被処理体の処理表面温度を調節するために熱源
からの熱量を伝達するための伝熱経路が上記複数のサブ
サセプタを通過するように形成され、上記複数のサブサ
セプタ間の境界空間に伝熱媒体を封入可能であり、上記
サセプタアセンブリの温度を調節することにより上記被
処理体の処理表面温度を制御することが可能な処理装置
において、 上記処理室内において上記被処理体の処理を行うプロセ
スモードに入る前に初期化モード及びアイドルモードを
順次実行し、 その初期化モード時には、上記サブサセプタ間の上記境
界空間に上記伝熱媒体を導入し、1又は2以上の上記サ
ブサセプタの温度を監視しながら上記サセプタアセンブ
リの温度を調節し、監視している上記サブサセプタの温
度が設定値に到達すると、上記アイドルモードに入り、 そのアイドルモード時には、上記サブサセプタ間の上記
境界空間にある上記伝熱媒体を真空引きした状態で上記
プロセスモードを待機し、 そのプロセスモードに入ると、上記サブサセプタ間の上
記境界空間に再び上記伝熱媒体が導入され、1又は2以
上の上記サブサセプタの温度を監視して上記サセプタア
センブリの温度を調節しながら、上記被処理体の処理が
行われ、 上記処理室内において複数のロットの被処理体を複数サ
イクルにわたり処理する場合には、あるロットの被処理
体に関するプロセスモードの終了後に再びアイドルモー
ドに戻り、上記サブサセプタ間の上記境界空間にある上
記伝熱媒体を真空引きした状態で次のロットの被処理体
に関するプロセスモードを待機することを特徴とする、
サセプタ温度制御方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4356442A JP3050710B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | サセプタ温度制御方法 |
US08/154,451 US5567267A (en) | 1992-11-20 | 1993-11-19 | Method of controlling temperature of susceptor |
KR1019930024819A KR100244440B1 (ko) | 1992-11-20 | 1993-11-20 | 서셉터의 온도제어방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4356442A JP3050710B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | サセプタ温度制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06196443A JPH06196443A (ja) | 1994-07-15 |
JP3050710B2 true JP3050710B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=18449036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4356442A Expired - Lifetime JP3050710B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-12-22 | サセプタ温度制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3050710B2 (ja) |
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KR20010110491A (ko) * | 2000-06-05 | 2001-12-13 | 김상호 | 가스유입을 막는 매엽식 장비의 히팅모듈 |
JP4295490B2 (ja) * | 2002-11-15 | 2009-07-15 | 東京エレクトロン株式会社 | 処理装置並びに処理装置用のチラー制御方法及びチラー制御装置 |
US9449859B2 (en) * | 2009-10-09 | 2016-09-20 | Applied Materials, Inc. | Multi-gas centrally cooled showerhead design |
KR102607844B1 (ko) * | 2020-07-10 | 2023-11-30 | 세메스 주식회사 | 기판 처리 장치 및 기판 지지 유닛 |
-
1992
- 1992-12-22 JP JP4356442A patent/JP3050710B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06196443A (ja) | 1994-07-15 |
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