JPH07147272A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JPH07147272A
JPH07147272A JP31742893A JP31742893A JPH07147272A JP H07147272 A JPH07147272 A JP H07147272A JP 31742893 A JP31742893 A JP 31742893A JP 31742893 A JP31742893 A JP 31742893A JP H07147272 A JPH07147272 A JP H07147272A
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JP
Japan
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refrigerant
reservoir
susceptor
chamber
processed
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JP31742893A
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English (en)
Inventor
Koichi Kazama
晃一 風間
Masayuki Kitamura
昌幸 北村
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Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Yamanashi Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Yamanashi Ltd
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Publication date
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  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷媒溜に供給した冷媒によって従来よりも効
率の良い冷却が可能な処理装置を提供する。 【構成】 処理室内に設置されたサセプタの内部に形成
された冷媒溜に冷媒源からの冷媒を供給してサセプタの
載置面に吸着保持した被処理体を冷却した状態で処理す
る処理装置において、上記冷媒溜に冷媒源からの冷媒を
供給する供給管の出口を上向きに形成し、前記冷媒溜の
天井面に向かって冷媒を直接吹きつける構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマを利用して例
えば半導体ウエハなどの被処理体にエッチング処理を施
す処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エッチング処理装置において
は、サセプタの内部に形成された冷媒溜に冷媒源からの
冷媒を供給し、サセプタの載置面に吸着保持した被処理
体に冷媒の冷却熱を伝達させることにより被処理体を低
温化させ、そのような低温状態において被処理体を処理
する方法が採られている。特に最近では、垂直なパター
ン形状と高い選択比を得るために、被処理体の反応表面
を低温化する低温処理方法が注目されている。
【0003】図5に示されるように、処理室100に
は、被処理体、例えば半導体ウェハWを載置固定するた
めのサセプタアセンブリ101が配置されている。図示
の例では、サセプタアセンブリ101はサセプタ101
aと、サセプタ支持台101bと、冷却ジャケット収納
台101cの3層構造で構成されている。また、上記サ
セプタ101aの上面の載置面に静電チャックシート1
02が配置され、この静電チャックシート102の上方
に被処理体、例えば半導体ウェハWを載置するようにな
っている。
【0004】そして、従来の冷却ジャケット収納台10
1cの内部には、例えば液体窒素などの冷媒103を溜
めるための冷媒溜104が配置されている。この冷媒溜
104の底部105は、パイプ104によりバルブ10
6を介して液体窒素源107に連通している。上記冷媒
溜104の内部には、図示しない液面モニタが配置され
ており、その液面モニタからの信号に応答して上記バル
ブ106の開閉が行われることにより、上記冷媒溜10
4内の冷媒103、例えば液体窒素の供給量を制御する
ように構成されている。また、上記冷媒溜104内の内
壁底面105は、例えばポーラスに形成され、核沸騰を
起こすことができるようになっており、その内部の液体
窒素を所定温度、例えば−196℃に維持することがで
きるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
従来のエッチング処理装置にあっては、上記液体窒素源
107から供給された上記冷媒103は、その自重によ
って上記冷媒溜104において底面105に溜まった状
態となっている。従って、上記冷媒溜104においてそ
の底面105が最も冷却されるため、上記冷媒103の
冷却熱は冷媒溜104の底面105から上記冷媒溜10
4の側壁部108を通り、図中の矢印で示される経路を
経てから、冷却ジャケット収納台101cの上方のサセ
プタ支持台101bに伝達され、更にサセプタ支持台1
01bの上方のサセプタ101aに伝達されて、サセプ
タ載置面上に吸着保持した被処理体、例えば上記半導体
ウェハWを冷却するようになっている。
【0006】このように、従来のエッチング処理装置に
あっては、冷媒103の冷却熱が冷媒溜104の底面1
05及び側壁部108を介して伝達されているため、伝
達経路が長くなり、効率の良い伝熱が行われているとは
いい難い状況であった。そのため、被処理体を必要な温
度にまで低温化させることができなかったり、あるい
は、その低温下のために多大な冷媒を供給しなければな
らないといった問題があった。
【0007】したがって、本発明の目的とするところ
は、上記のような従来のエッチング処理装置が有する問
題点に鑑み、冷媒溜に供給した冷媒によって従来よりも
効率の良い冷却が可能な処理装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、処理室内に設置されたサセプタの
内部に形成された冷媒溜に冷媒源からの冷媒を供給して
サセプタの載置面に吸着保持した被処理体を冷却した状
態で処理する処理装置において、上記冷媒溜に冷媒源か
らの冷媒を供給する供給管の出口を上向きに形成し、前
記冷媒溜の天井面に向かって冷媒を直接吹きつける構成
としたことを特徴とする処理装置が提供される。
【0009】
【作用】本発明においては、冷媒源から供給管を介して
冷媒溜内に供給された冷媒は、供給管の出口が上向きに
形成されていることにより、前記冷媒溜の天井面に向か
って吹きつけられることとなる。こうして供給管の出口
から上向きに吹きつけられた冷媒は冷媒溜の天井面に直
接的に接触し、冷媒溜の天井面が最も冷却されるように
なる。こうして冷媒溜の天井面が冷却されてことによっ
て、その冷却熱は冷却ジャケット収納台の上方のサセプ
タ支持台にすぐに伝達され、更にサセプタ支持台の上方
のサセプタに伝達されて、サセプタ載置面上に吸着保持
した被処理体、例えば上記半導体ウェハを効率よく冷却
することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、一例としてプラズマを利用して被処理
体、例えば半導体ウェハにエッチング処理を施すための
プラズマエッチング処理装置をもとにして本発明の実施
例を説明する。
【0011】図4に示されるように半導体製造装置1
は、プラズマを利用して被処理体、例えば半導体ウェハ
にエッチング処理を施す処理装置本体2と、被処理体、
例えば半導体ウェハWを収納するカセット室3、及びこ
のカセット室3から被処理体、例えば半導体ウェハWを
一枚づつ取り出して処理装置本体2に搬入するロードロ
ック室4を備えている。これら処理装置本体2、カセッ
ト室3、ロードロック室4の下方もしくは底面には排気
口5、6、7がそれぞれ形成してあり、ポンプPの稼働
と排気弁8、9、10の開閉操作によって各内部雰囲気
を任意に真空引きできる構成になっている。また、カセ
ット室3とロードロック室4の間、及び処理装置本体2
とロードロック室4の間をゲートバルブ11及びゲート
バルブ12を介して接続することにより、互いに気密状
態を保つ構成になっている。
【0012】上記カセット室3の内部には、ターンテー
ブル13が設けてあり、このターンテーブル13の上に
は25枚の被処理体、例えば半導体ウェハWを重ねて収
納できるカセット14が載置されている。図示のものに
おいてはカセット室3の右側壁にもゲートバルブ15が
形成してあり、このゲートバルブ15を開口させて、カ
セット14に収納された被処理体、例えば半導体ウェハ
Wをまとめてカセット室3の内部に搬入できるようにな
っている。
【0013】上記ロードロック室4の内部には、上述し
たカセット室3内のカセット14に収納されている被処
理体、例えば半導体ウェハWを一枚づつ取り出すと共
に、その取り出した被処理体、例えば半導体ウェハWを
次の処理装置本体2に搬入する操作を行う搬送装置16
が設けてある。図示の搬送装置16は搬送アーム17の
伸縮動と昇降動によって被処理体、例えば半導体ウェハ
Wを一枚づつカセット14から処理装置本体2に搬送す
る構成になっている。なお、搬送アーム17には導電性
テフロン等をコーティングすることにより静電対策が施
されている。
【0014】次に、図1に基づいて処理装置本体2を詳
しく説明する。上記処理装置本体2の内部には、内側枠
20と外側枠21とによって外部雰囲気と遮断された処
理室22が形成されている。上記内側枠20と上記外側
枠21はアルミニウム等の材料で構成されている。上記
内側枠20は、円筒壁部20a、その円筒壁部20aの
下端から上方に若干の間隔を空けて設けられた底部20
b、及びその円筒壁部20aの下端外周に設けられたフ
ランジ部20cとから構成されている。他方、上記外側
枠21は、円筒壁部21a及び天井部21bとから構成
されており、上記内側枠20を気密に覆うように上記フ
ランジ部20cの上に載置される。
【0015】上記外側枠21の円筒壁部21aの上方に
は、図示しない処理ガス源よりマスフローコントローラ
を介して供給されるHFガス等の処理ガスを上記処理室
22の内部に導入するためのガス供給管路23が接続し
てある。また、このガス供給管路23と反対側の円筒壁
部21a下方には、先に図3において説明したように、
ポンプPの稼働と排気弁8の開閉操作によって上記処理
室22の雰囲気を真空引きするための真空引きガス排気
管路24が設けてある。
【0016】上記外側枠21の天井部21bの上方に
は、上記処理室22に搬入された被処理体、例えば半導
体ウェハWの表面に水平磁界を形成するための磁界発生
装置、例えば永久磁石25が回転自在に設けられてお
り、この磁石による水平磁界と、これに直交する電界を
形成することにより、マグネトロン放電を発生させるこ
とができるように構成されている。
【0017】上記処理室22には、被処理体、例えば半
導体ウェハWを載置固定するためのサセプタアセンブリ
26が配置される。このサセプタアセンブリ26は、複
数の絶縁部材27を介して上記内側枠20の底部20b
上に載置されており、同時に、上記サセプタアセンブリ
26の側面と上記内側枠20の円筒壁部20aとの間に
は、例えばOリング状の絶縁部材28が介装されている
ので、上記サセプタアセンブリ26は、外部で接地され
ている上記内側枠20及び上記外側枠21から絶縁状態
に保持されるように構成されている。
【0018】上記サセプタアセンブリ26は、例えばア
ルミニウム等の材料で形成され、図示の例では、3層構
造を有しており、サセプタ26aと、このサセプタ26
aを支持するサセプタ支持台26bと、このサセプタ支
持台26bの下に設けられる冷却ジャケット収納台26
cにより構成される。そして、上記サセプタ26aの上
面の載置面に静電チャックシート30が配置され、この
静電チャックシート30の上方には被処理体、例えば半
導体ウェハWを載置することが可能に構成されている。
【0019】上記静電チャックシート30は、一対のポ
リイミド樹脂フィルム31及び32を貼り合わせたもの
で、その中には銅箔などの薄い導電膜33が封入されて
いる。この導電膜33は導電線34を介して直流電源3
5に接続されている。また、上記静電チャックシート3
0は、被処理体、例えば半導体ウェハWの形状に合わせ
て、通常は平坦な円形シートに形成されている。なお、
上記静電チャックシート30と上記サセプタ26aとは
例えばエポキシ系の接着剤などの適当な接着手段により
相互に密着固定されている。
【0020】作動時には、上記静電チャックシート30
の上記導電膜33に上記直流電源35から高圧の直流電
圧、例えば2.0KVが印加される。これにより、上記
静電チャックシート30の表面に分極による静電気が発
生し、そのクーロン力により被処理体、例えば半導体ウ
ェハWが上記静電チャックシート30に吸着される。
【0022】上記サセプタアセンブリ26の中層の上記
サセプタ支持台26bには、半導体ウェハWの温度を調
節するための温度調節装置、例えばヒータ36が設けら
れている。この温度調節装置、例えばヒータ36は、図
示しないヒータコントローラに接続されており、上記サ
セプタアセンブリ26の温度を監視する図示しない温度
モニタからの信号に応じて、温度制御を行うように構成
されている。
【0022】上記サセプタアセンブリ26の上層の上記
サセプタ26aは、上記サセプタアセンブリ26の中層
の上記サセプタ支持台26bに対して、例えばボルト3
7などの連結部材を用いて、着脱自在に固定される。か
かる構成により、上記サセプタ26aが汚染された場合
に、高周波電源38に接続されている上記サセプタ支持
台26bとは別個に、上記サセプタ26a部分のみを交
換することが可能となり、装置の保守が容易となる。
【0023】上記サセプタアセンブリ26の下層の冷却
ジャケット収納台26cの内部には、例えば液体窒素な
どの冷媒40を溜めるための冷媒溜41が設けられてい
る。この冷媒溜41の内部には、上記内側枠20の底部
20b及び上記冷媒溜40の底面42を貫通するように
して冷媒供給管43と冷媒排気管44が設置されてお
り、この冷媒供給管43には、バルブ45及びポンプ4
6を介して液体窒素源47が接続してある。図示のよう
に、冷媒供給管43の上端に形成された冷媒出口48
は、上記冷媒溜41の天井面49に近設する高さに、か
つ上向きに配設されており、従って、上記ポンプ46を
稼働させた状態で上記バルブ45を開けると、液体窒素
源47から供給された冷媒が冷媒溜41の天井面49に
向かって噴き出す構成になっている。なお、上記冷媒溜
41の内部には、図示しない液面モニタが配置されてお
り、その液面モニタからの信号に応答して上記バルブ4
5の開閉が行われることにより、上記冷媒溜41内の冷
媒40、例えば液体窒素の供給量を制御するように構成
されている。また、上記冷媒溜41内の内壁底面は、例
えばポーラスに形成され、核沸騰を起こすことができる
ようになっており、その内部の液体窒素を所定温度、例
えば−196℃に維持することができる。
【0024】このように、サセプタ26a、セプタ支持
台26b、及び冷却ジャケット収納台26cから成る上
記サセプタアセンブリ26は、上記絶縁部材27及び2
8により、上記処理室22を構成する上記内側枠20及
び外側枠21から絶縁されて、電気的には同一極性のカ
ソードカップリングを構成し、中層の上記セプタ支持台
26bには、マッチング装置50を介して上記高周波電
源38が接続されている。かくして、上記サセプタアセ
ンブリ26と接地されている外側枠21とにより対向電
極が構成され、高周波電力の印加により、電極間にプラ
ズマ放電を発生させることが可能である。
【0025】また、前述のように、上記サセプタアセン
ブリ26の上層の上記サセプタ26aの側壁と上記内側
枠20の円筒壁部20a内面との間にはOリングなどの
上記絶縁部材28が介装されているので、上記ガス供給
管路23から上記処理室22内に導入された処理ガスは
上記サセプタ支持台26bよりも下方には到達せず、上
記サセプタ支持台26b及び上記冷却ジャケット収納台
26cの汚染が防止される。
【0026】なお、上記絶縁部材27及び28により、
上記サセプタアセンブリ26と上記内側枠20との間に
は、相互に連通する下部間隔51及び側部間隔52が形
成されるが、これらの間隔51及び52内は排気管路5
3を介して図示しない真空ポンプにより真空引きが可能
なように構成されている。
【0027】さらに、本実施例に基づくサセプタアセン
ブリ26の上層の上記サセプタ26aと上記ヒータ36
を備えた中層の上記セプタ支持台26bとの間、及び中
層の上記セプタ支持台26bと下層の上記冷却ジャケッ
ト収納台26cとの間には、それぞれ間隔54及び55
が形成されている。これらの間隔は、例えばOリングの
ような封止部材56及び57により、それぞれ気密に構
成されており、冷却ガス供給管路58を介してガス源5
9からアルゴンやヘリウムなどの不活性ガスを封入する
ことが可能に構成されている。
【0028】上記間隔54及び55は、1〜100μm
であり、好ましくは、50μm程度に形成される。これ
らの間隔54及び55には、図示の例ではアルゴンやヘ
リウムなどの不活性ガスが封入されているが、これは例
示であって、封入される媒体は、冷却源47からの冷却
熱を最小限の熱損失で伝達可能であり、かつ、仮に漏れ
が生じた場合であっても処理室22内の処理ガスと反応
し難い伝熱媒体であれば、上記例に限定されない。
【0029】次に、このプラズマエッチング装置1の動
作説明を行う。先ず、先に図3において説明したカセッ
ト室3の右側壁に設けられたゲートバルブ15を開口し
て、25枚の被処理体、例えば半導体Wを収納したカセ
ット14が図示しない搬送ロボットにより、カセット室
3のターンテーブル13の上に載置され、上記ゲートバ
ルブ15が閉口する。上記カセット室3に接続された真
空排気弁9が開口して、ポンプPにより上記カセット室
3が減圧雰囲気、例えば10-1Torrに減圧される。
【0030】次いで、ロードロック室4とカセット室3
の間のゲートバルブ11が開口して、上記搬送装置16
の搬送アーム17により被処理体、例えば半導体Wが上
記カセット室3に載置されたカセット14より取り出さ
れ、保持されて上記ロードロック室4へ搬送され、上記
ゲートバルブ11が閉口する。そして、上記ロードロッ
ク室4に接続された真空排気弁10が開口して、真空ポ
ンプPにより上記ロードロック室4が減圧雰囲気、例え
ば10-3Torrに減圧される。
【0031】この間、図1で説明した上記処理装置本体
4の処理室22においては、上記サセプタアセンブリ2
6の上層の上記サセプタ26aの冷却が行われる。即
ち、上記冷媒溜41の内部に配置されている図示しない
モニタからの信号に応答して上記冷媒供給管43の途中
に介装された上記バルブ45が開けられて、液体窒素源
47から冷媒が供給される状態になる。これにより、上
記冷媒供給管43の上端に形成された冷媒出口48から
冷媒が吹き出す。上述したように、上記冷媒出口48
は、上記冷媒溜41の天井面49に近設する高さに、か
つ上向きに配設されているので、上記液体窒素源47か
ら供給された冷媒は、上記冷媒供給管43を通って冷媒
出口48から冷媒溜41の天井面49に向かって上向き
に噴き出し、冷媒が上記冷媒溜41の天井面49に直接
吹き付けられる状態となる。
【0032】こうして冷媒を上記冷媒溜41の天井面4
9に直接接触させることにより、上記冷媒溜41の天井
面49が最も冷却された状態となる。ここで、上述した
ように上記サセプタアセンブリ26は、全体として例え
ばアルミニウム等の熱伝導率の良い材料で形成されてお
り、しかも、上記サセプタ26aと上記セプタ支持台2
6bとの間、及び上記セプタ支持台26bと上記冷却ジ
ャケット収納台26cとの間の間隔54及び55には、
ガス源59からのアルゴンやヘリウムなどの不活性ガス
が封入されてそれぞれの間における熱移動が最小限の熱
損失で行われるように構成されているので、上記冷媒溜
41の天井面49に冷媒から直接的に伝達された冷却熱
は極めて少ない熱損失で、先ず上記冷却ジャケット収納
台26cの上方の上記セプタ支持台26bに伝達され、
更に上記セプタ支持台26bを介して上記サセプタ26
aに伝達されるようになる。こうして、冷媒溜41の天
井面49が受けた冷却熱を最短距離で伝達して、上記サ
セプタアセンブリ26の上層の上記サセプタ26aを効
率よく冷却する。そして、上記被処理体、例えば半導体
ウェハWが上記ロードロック室4から搬送され載置され
るのを待機する。
【0033】次いで、ロードロック室4と処理装置本体
2の間のゲートバルブ12が開口して、上記搬送装置1
6の搬送アーム17により被処理体、例えば半導体ウェ
ハWが上記処理室22に搬入され、上記サセプタ26a
上に載置され、上記静電チャック30により固定され、
上記ゲートバルブ12が閉口する。上記処理室22内の
雰囲気は、排気弁8を開口することにより、真空ポンプ
Pを介して減圧雰囲気、例えば10-5Torrに予め排
気されている。
【0034】しかる後、処理ガス、例えばHFガスなど
のガスが、図示しないマスフローコントローラを介して
ガス供給管路23から上記処理室22内に導入される。
【0035】本実施例においては、上記内側枠20及び
外側枠21が接地されており、上記サセプタアセンブリ
26が一体的な下部電極を構成するので、上記サセプタ
アセンブリ26の中層のサセプタ支持台26bに高周波
電源38から高周波電力を供給することにより、対向電
極が形成され、導入された処理ガスによるRIE方式の
プラズマエッチングが可能なように構成される。さら
に、上記処理室22の上方に配置された永久磁石25を
回転し、被処理体、例えば半導体ウェハWの近傍にその
面と平行な磁場を形成することで、イオンを被処理体、
例えば半導体ウェハWに対して垂直に方向付けることが
可能となり、異方性の高いエッチングを達成することが
できる。
【0036】所望のエッチング処理が終了すると、上記
高周波電源38を停止し、プラズマの発生を止めると共
に、処理ガスの供給も停止する。さらに、上記処理室2
2内の処理ガスや反応生成物を置換するために、窒素な
どの不活性ガスを上記処理室22内に導入すると共に、
真空ポンプPによる排気が行われる。その後、チャッキ
ングが停止されて、被処理体、例えば半導体ウェハWは
搬送可能状態で待機する。
【0037】上記処理室22内の残留処理ガスや反応生
成物が十分に排気された後に、上記処理室22の側面に
設けられたゲートバルブ12が開口され、隣接するロー
ドロック室4より上記搬送装置16の搬送アーム17が
処理室22内の被処理体、例えば半導体Wの位置まで移
動し、被処理体、例えば半導体Wを保持して、上記ロー
ドロック室4に搬送し、上記ゲートバルブ12を閉口す
る。このロードロック室4において、被処理体、例えば
半導体Wはヒータにより室温、例えば18℃まで昇温さ
れ、その後上記ロードロック室4よりカセット室3を介
して大気に搬出される。以上が、本発明に基づくプラズ
マエッチング装置1を用いた実施例の動作説明である。
【0038】従って、以上に説明した本発明実施例のプ
ラズマエッチング処理装置1によれば、液体窒素源47
から供給された冷媒を冷媒供給管43の上端出口48か
ら上記冷媒溜41の天井面49に向けて噴出させること
により、上記冷媒溜41の天井面49を液体窒素等の冷
媒で直接的に冷却して、冷却熱を上記冷媒溜41の天井
面49から上記冷却ジャケット収納台26cの上方の上
記セプタ支持台26bを介して最短距離で上記サセプタ
26aに伝達できる。しかも、上記サセプタアセンブリ
26が全体としてアルミニウム等の熱伝導率の良い材料
で形成されていること、及び、上記サセプタ26aと上
記セプタ支持台26b、及び上記セプタ支持台26bと
上記冷却ジャケット収納台26cのそれぞれの間隔5
4、55に不活性ガスが封入されて冷却熱の移動が最小
限の熱損失で行われるように構成されていることと相ま
って、極めて効率よく上記サセプタアセンブリ26の上
層の上記サセプタ26aを冷却できることとなる。従っ
て、以上に説明した本発明実施例のプラズマエッチング
処理装置1によれば、被処理体、例えば半導体ウェハW
を載置する上記サセプタ26aを効率よく、かつ迅速に
冷却することにより、被処理体、例えば半導体ウェハW
を良好に低温化させ、垂直なパターン形状と高い選択比
を備えたエッチング処理を行うことができるという特徴
がある。
【0039】次に、図2及び図3を参照しながら、本発
明処理装置の他の実施例における冷媒の噴出手段を説明
する。図2に示す実施例では、上記冷媒溜41の内部に
嵌入させた冷媒供給管43の上端に冷媒を貯留させるチ
ャンバー60を形成し、このチャンバー60の上面61
に多数の冷媒出口62を穿設した構成になっている。こ
のチャンバー60の上面61の高さや冷媒出口62の大
きさは、上記液体窒素源47から冷媒を加圧供給する上
記ポンプ46の出力などに応じて適当な大きさとすれば
よいが、何れにしても上記冷媒出口62から噴出された
冷媒が上記冷媒溜41の天井面49に向かって吹きつけ
られるようにすることが必要である。また、上記冷媒出
口62を上記チャンバー60の上面61に多数設けるこ
とによって、上記冷媒溜41の天井面49に対して全体
的に冷媒を吹きつけ、上記冷媒溜41の天井面49全体
をまんべんなく均一に冷却できるようにすると良い。
【0040】また本発明の別の実施例によれば、図3に
示すように、上記冷媒溜41の内部に嵌入させた冷媒供
給管43の上端に冷媒を貯留させるチャンバー65を形
成すると共に、このチャンバー65の上面66に多数の
冷媒噴出管67を突設し、これら冷媒噴出管67の上端
に冷媒出口68を形成した構成になっている。この実施
例においても、冷媒出口68の高さや冷媒噴出管67の
太さ、本数などは、上記冷媒溜41の天井面49に向か
って冷媒を全体的に吹きつけることができるように構成
すると良い。なお、本実施例の場合、冷媒出口68の高
さや冷媒噴出管67の太さなどは必ずしも一定とする必
要は無く、例えば、上記冷媒溜41の天井面49の中心
部ををより強力に冷却する必要が生じたときは、上記チ
ャンバー65の上面66の中央部においては冷媒出口6
8の高さを高くしたり冷媒噴出管67の径を太く形成
し、その他の部分においては冷媒出口68の高さを低く
したり冷媒噴出管67の径を細く形成する、あるいは、
中央部の冷媒噴出管67の本数を相対的に多くする、な
どといった構成が採り得る。また、その逆に上記チャン
バー65の上面66の中央部において冷媒出口68の高
さを低くする、冷媒噴出管67の径を細くする、冷媒噴
出管67の本数を相対的に少なくするといった構成を採
用することも、もちろん可能である。
【0041】上記実施例では、一例として本発明をプラ
ズマエッチング装置に適用した例を示したが、本発明処
理装置はかかる装置に限定されることなく、CVD装
置、アッシング装置、スパッタ装置、あるいは被処理体
を低温で検査等する場合、例えば電子顕微鏡の試料載置
台や、半導体材料や素子の評価を行う試料載置台の冷却
機構などにも適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明に基づく処理装置
によれば、冷媒源から供給管を介して冷媒溜内に供給さ
れた冷媒は、供給管の出口が上向きに形成されているこ
とにより、前記冷媒溜の天井面に向かって吹きつけられ
る。そのため、冷媒溜の天井面に冷媒を直接的に接触さ
せて冷却させることが可能となる。こうして冷媒溜の天
井面を直接的に冷却することによって、その冷却熱が冷
却ジャケット収納台の上方のサセプタ支持台を介してサ
セプタ支持台に最短距離で伝達されるようになり、サセ
プタ載置面上に吸着保持した被処理体、例えば上記半導
体ウェハを効率よく冷却できるようになる。
【0042】そして、被処理体を必要な温度にまで効率
よく、かつ迅速に低温化させることが可能となるので、
垂直なパターン形状と高い選択比をもった性状の良い加
工処理品ができるようになる。また、低温下のために必
要以上の冷媒を供給しなくて良く、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した処理室縦断面図である。
【図2】本発明処理装置の他の実施例における冷媒供給
部分を示す斜視図である。
【図3】本発明処理装置の他の実施例における冷媒供給
部分を示す斜視図である。
【図4】エッチング処理装置の概略図である。
【図5】従来の処理室の縦断面図である。
【符号の説明】
1 処理装置 26 サセプタアセンブリ 30 静電チャックシート 40 冷媒 41 冷媒溜 43 冷媒供給管 47 冷媒源 48 冷媒出口 49 冷媒溜の天井面 W 被処理体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/68 R

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理室内に設置されたサセプタの内部に形
    成された冷媒溜に冷媒源からの冷媒を供給してサセプタ
    の載置面に吸着保持した被処理体を冷却した状態で処理
    する処理装置において、 上記冷媒溜に冷媒源からの冷媒を供給する供給管の出口
    を上向きに形成し、前記冷媒溜の天井面に向かって冷媒
    を直接吹きつける構成としたことを特徴とする処理装
    置。
  2. 【請求項2】上記冷媒溜の内部に嵌入させた冷媒供給管
    の上端に冷媒を貯留させるチャンバーを形成すると共
    に、このチャンバーの上面に多数の冷媒噴出管を突設
    し、これら冷媒噴出管の上端に冷媒出口を形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載された処理装置。
  3. 【請求項3】上記冷媒出口の高さ及び/または上記冷媒
    噴出管の太さがそれぞれ異なるように構成したことを特
    徴とする請求項1または2に記載された処理装置。
JP31742893A 1993-11-22 1993-11-22 処理装置 Withdrawn JPH07147272A (ja)

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