JP2970891B2 - プラズマ装置の真空チャンバー - Google Patents

プラズマ装置の真空チャンバー

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JP2970891B2 JP4232870A JP23287092A JP2970891B2 JP 2970891 B2 JP2970891 B2 JP 2970891B2 JP 4232870 A JP4232870 A JP 4232870A JP 23287092 A JP23287092 A JP 23287092A JP 2970891 B2 JP2970891 B2 JP 2970891B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマ装置の真空チ
ャンバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、真空チャンバー内に配置され
た平行平板電極間にプラズマを生成し、各種被処理物に
対して所定の処理を施すようにしたプラズマ装置が提供
されている。例えば半導体製造のプロセスでは、被処理
物としての半導体ウエハに、エッチング処理、アッシン
グ処理、成膜処理等の各種処理が、プラズマ装置によっ
て行われている。
【0003】このプラズマ装置の真空チャンバーは、気
密状のハウジングにより真空室を形成してなるものであ
り、当該気密状のハウジング内には、プラズマ生成用の
平行平板電極が上下に配置されている。そしてこの両電
極間の放電によってプラズマを発生させ、それにより被
処理体の処理を行うようになっている。プラズマ処理に
よって生じた反応生成物は、真空チャンバー内に設けら
れた排気経路を通って外部に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した反応
生成物は、排気経路をはじめとして真空チャンバー内の
各部位に付着する。付着して積層した反応生成物(デポ
ジション)は、所定の時間経過後に付着部位から剥がれ
落ちることがあり、それがパーティクルとなって被処理
物の表面に付着するおそれがある。したがって通常のプ
ラズマ装置では、各部を定期的に、例えば2,3日に1
回取り外し、液浸けや摺擦等によって清掃したり、交換
を行う等のメンテナンスを実施している。このようなメ
ンテナンス作業を実施する場合、特に装置内部が複雑か
つ狭小な構造となっているため、多大な手間を要し、生
産ラインの停止を伴うとともに、メンテナンス後におい
ても真空引き等、生産ラインの再開までにはかなりの時
間を要するという問題がある。
【0005】そこで本発明は、真空チャンバーのメンテ
ナンスを容易かつ迅速に行うことができるようにしたプ
ラズマ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかる第1の手段は、真空室を形成する気密状
のハウジングから構成されてなり、当該気密状のハウジ
ング内には、プラズマ生成用の平行平板電極が配置され
たプラズマ装置の真空チャンバーにおいて、前記気密状
のハウジングは、上部側と下部側とからなる分割構造に
構成されており、前記ハウジング内にはバッフル板が設
けられると共に、前記上部側と下部側との分割部は、前
記バッフル板の下方に位置されており、当該気密状のハ
ウジングの上部側と下部側とは、気密性を有するシール
手段を介して連結・分離可能に設けられた構成を有して
いる。また本発明にかかる第2の手段は、上記第1の手
段の装置において、気密状のハウジングの上部側と下部
側とは、導電性を維持するように連結された構成を有し
ている。
【0007】
【作用】このような構成を有する第1及び第2の手段に
おいて、真空チャンバーのメンテナンスを行う場合に
は、まず真空チャンバーを構成する気密状ハウジングの
上部側と下部側とを分離し、それによって気密状の真空
チャンバーにメンテナンス用の開口を形成するようにな
っている。
【0008】
【実施例】以下、本発明をマグネトロンプラズマエッチ
ング装置に適用した実施例を、図面に基づいて詳細に説
明する。
【0009】図3に示されているように、マグネトロン
プラズマエッチング装置は、プロセス用の真空チャンバ
ー100を備え、この真空チャンバー100の両側に、
ロードロックチャンバー130,130が連結されてい
るとともに、これらの各ロードロックチャンバー13
0,130に、ウエハカセット待機セクション(ローデ
ィング/アンローディングセクション)90,91がそ
れぞれ連結されている。すなわち上記真空チャンバー1
00は、二つのロードロックチャンバー130,130
の間にレイアウントされており、一方のロードロックチ
ャンバー130から未処理の被処理物が搬入され、他方
のロードロックチャンバー130へ被処理物を搬出する
ようになっている。各ロードロックチャンバー130と
真空チャンバー100との各対面壁には、被処理物を通
過させる開口がそれぞれ形成されて気密状に連結されて
いるとともに、ロードロックチャンバー130側の開口
には、ゲートブロック16が開閉駆動されるように設け
られている。この真空チャンバー100とロードロック
チャンバー130との連結構造については後述する。
【0010】また上記ローディングセクション90及び
アンローディングセクション91内には、被処理物とし
ての半導体ウエハを複数枚保持したウエハカセットWC
が、ロボット(図示せず)により搬入・搬出されるよう
配置されている。ローディング/アンローディングセク
ション90,91と各ロードロックチャンバ130とを
互いに仕切る隔壁に形成された開口は、ゲートブロック
16により気密に遮られるように構成されている。各ウ
エハカセットWCは、例えば25枚の半導体ウエハWを
収納し得る。
【0011】各ローディングチャンバ130内には、ハ
ンドリング装置8がそれぞれ設けられており、ハンドリ
ング装置8により半導体ウエハWが真空チャンバ100
内に搬入または搬出されるようになっている。また排気
パイプ131の一端が、各ロードロックチャンバ130
の内部に連通されており、これらの各排気パイプ131
の他端は、排気ポンプ(図示せず)の吸引口に連通され
ている。
【0012】さらに図2に示されているように、前記真
空チャンバ100内には、RIE方式のエッチング装置
が収納されている。この真空チャンバ100のハウジン
グ101は、下部フレーム32を上側から気密状に覆う
ようにして真空室を形成しており、当該ハウジング10
1の上部天板102は、接地されて上部電極を構成して
いる。一方下部電極を構成する上部及び下部載置台5
2,54は、絶縁層56を介して下部フレーム32の上
に配置されているとともに、下部載置台54にはRF電
源55が接続されており、このRF電源55から、例え
ば13.56MHZの高周波電力が供給されるときに、上
部電極102との間で対向電極が構成される。
【0013】また図1にも示されているように、上記気
密状のハウジング101の側壁は、上部側壁103と、
下部側壁104とからなる分割構造にて構成されてい
る。これら上部側壁103と下部側壁104との接続面
は、それぞれ所定の面仕上げが施されており、両者10
3,104が気密性及び導電性を維持するように当接さ
れている。更にこの当接部には、シール手段としてのO
リング105が介挿されているとともに、4本の固定ボ
ルト106により締め付けられて両者103,104が
圧接されている。この固定ボルト106の押圧力によっ
て上述した気密性及び導電性が良好に確保されている。
また上記各固定ボルト106を取り外せば、上部側壁1
03が上方に抜き出されるようになっている。
【0014】上記上部天板102は、上部側壁103の
上端開口を密閉するように載置されている。この上部天
板102の載置部には、シール手段としてのOリング1
07が装着されているとともに、当該上部天板102の
一端部分は、前記下部側壁104から延出する一対のア
ーム108に、ピン109を介して回動自在に軸支され
ている。これにより上部天板102は、図2に示された
密閉位置と、図1に示された開放位置との間で回動され
るように構成されている。
【0015】半導体ウエハWは、上部載置台52の上面
に載置固定される。この載置固定手段としては、例えば
静電チャック方式が採用される。上部載置台52は、下
部載置台54に対して着脱可能に固定されている。この
ように分離可能な上部及び下部載置台52,54で構成
している理由は、上記RF電源55に接続された下部載
置台54をメンテナンスフリーとし、汚染された上部載
置台52のみを交換可能に構成したものである。なお下
部載置台54には、上部載置台52上の半導体ウエハW
の温度を微調整するためのヒータ53が例えば埋め込ま
れている。また真空チャンバー100の内壁上に反応生
成物が付着しにくくするための温度設定用のヒータ31
が、例えばハウジング101の下部に埋め込まれてい
る。
【0016】上部載置台52及び下部載置台54の側周
面及び底面は、絶縁層56によって覆い隠されており、
上部載置台52の上面のみがプロセス雰囲気中に露出し
ている。上部載置台52と絶縁層56との間には、Oリ
ング40が挿入されており、両者間に高真空状態の間隙
が形成されている。また上下部載置台52,54の側周
面及び絶縁層56の内周面は、ともに鏡面仕上げされて
いる。
【0017】また上記上部載置台52の上面に載置固定
された半導体ウエハWの周囲には、真空室におけるプロ
セス雰囲気の圧力調整を行い真空圧力を一定に保持する
ためのバッフル板110が配設されている。このバッフ
ル板110は、断面略L字状に形成されており、基部側
が、前記ハウジング100の上部側壁103の内周面に
ボルト締めされているとともに、この基板側から半径方
向内周側に延出する円板状部に、多数の圧力調整口11
0aが貫通形成されている。
【0018】絶縁層56の直下には、冷却ジャケット2
0が設けられている。この冷却ジャケット20の内部に
は液体チッ素が収容されている。この冷却ジャケット2
0の底部内壁には、核沸騰用のポーラスが形成されてお
り、ジャケット20内の液体チッ素を−196℃の温度
に維持することができるように構成されている。冷却ジ
ャケット20及びヒータ53により上部載置台52上の
半導体ウエハWは、処理中において温調例えば−60℃
以下の温度に冷却される。
【0019】複数個の絶縁部材22が冷却ジャケット2
0と下部フレームのボトム32bとの間に挿入されてお
り、両者間に第2の間隙23が形成されている。一方、
下フレームのボトム32bから内筒32aが上方に向か
って延び、内筒32aにより冷却ジャケット20及び絶
縁層56がプロセス雰囲気から覆い隠されている。また
テフロン等のフッ素系樹脂からなるOリング44が、絶
縁層56と内筒32aとの間に挿入されており、第3の
間隙24が形成されている。なお絶縁層56の外周面及
び内筒32aの内周面は、鏡面仕上げされている。
【0020】図2に示すように、冷却ジャケット20を
支持する複数個の絶縁部材22は相互に離れている。こ
のため、上述の第2の間隙23と第3の間隙24とは相
互に連通している。なお第3の間隙24は、絶縁層56
及び冷却ジャケット20のそれぞれと内筒32aとが密
着しない程度であれば、狭ければ狭いほど好ましい。
【0021】図2に示すように、ハウジング100で囲
まれた真空室内のプロセス雰囲気は、第1の排気管34
を介して真空排気されるようになっている。一方第2及
び第3の間隙23,24は、第2の排気管36を介して
真空排気されるようになっている。ウエハの表面近傍に
電界と直交すなわちウエハ表面に対して平行な水平磁場
が形成される如く、例えば上部載置台52上のウエハW
と対面する位置であって上部天板(上部電極)102の
上方に、永久磁石122を下面に備えた円盤124が配
置されている。この円盤124の上部には、モータ12
6のシャフト128が取り付けられており、円盤124
に取り付けられた永久磁石122がモータ126により
回転されるときに、ウエハWの近傍にその面と平行な磁
場が形成されるようになっている。磁場は電磁石により
構成してもよい。
【0022】真空チャンバー100内のエッチングガス
は、排気パイプ34を介して排気され、これにより真空
チャンバー100の内圧が、低圧例えば10-2〜10-3
Torrの範囲になるまで減圧される。エッチングガス
は、上記対向電極間でプラズマ化される。マグネトロン
プラズマエッチングでは、磁場と、これに直交するプラ
ズマシースの電界との相互作用により、電子がサイクロ
イド運動をし、分子に電子が衝突して電離させる回数を
増加させる。従って、上述のような低い圧力であっても
大きいエッチング速度が得られる。
【0023】次に、ロードロックチャンバー130と真
空チャンバー100との接続部について説明する。
【0024】前記真空チャンバー100とロードロック
チャンバー130とは、固定ボルト170によって連結
固定されているとともに、半導体ウエハWの搬送経路の
連結部分にスライドシール機構が設けられている。すな
わちまず真空チャンバー100及びロードロックチャン
バー130には、半導体ウエハWの搬送経路を構成する
開口がそれぞれ形成されている。真空チャンバー100
側の開口は、上部側壁103に設けられており、その開
口形成部分に、ロードロックチャンバー130側に向か
って突出する凸状の接続壁111が設けられている。こ
の接続壁111の外周部分には、スライドリング112
が往復滑動自在に装着されており、当該スライドリング
112の滑動面を有する内周部に凹設された環状溝内
に、シール用のOリングがはめ込まれている。このスラ
イドリング112の前端面(図示左端面)は、ロードロ
ックチャンバー130の開口の周囲に対面されており、
当該スライドリング112の往復滑動にともなって当接
・離間されるように構成されている。また上記スライド
リング113の前端面には、シール用のOリングが配設
されており、ロードロックチャンバー130への当接時
にシールが行われるようになっている。
【0025】一方上記スライドリング112の後端面
(図示右端面)には、ロック機構を構成する偏心カム機
構113が配置されている。この偏心カム機構113
は、スライドリング112の後端面と、真空チャンバー
100の上部側壁103との間に軸支された偏心カムを
備えており、所定の回転治具を用いて回転させることに
よって、上記スライドリング112が往復滑動されるよ
うに構成されている。
【0026】また前述したように、ロードロックチャン
バー130側に設けられた開口のチャンバー内面側に
は、当該開口を密閉・開放するためのゲート16が配設
されている。このゲート16は、シール用のOリングを
介してチャンバー内面側を摺動するものであって、図示
を省略した駆動機構によって、往復移動されるように構
成されている。
【0027】このような構成からなる実施例装置の作用
を次に説明する。本実施例のRIE方式のプラズマエッ
チング装置では、上部電極を構成する上部天板102を
接地するとともに、下部電極を構成する上下部載置台5
2,54にRF電力を供給することにより対向電極が構
成されている。また半導体ウエハWと対向する位置であ
って、上部天板102の上方にて永久磁石122を回転
させ、半導体ウエハWの近傍にその面と平行な磁場を形
成することで、マグネトロンエッチング処理雰囲気を形
成している。そして真空チャンバー100内を真空引き
した状態にてエッチングガスを導入し、上記対向電極間
にエッチングガスによるプラズマを生成する。
【0028】ここで上記のマグネトロンプラズマエッチ
ングを行うに際して、冷却ジャケット20により被処理
物である半導体ウエハWを、例えば−60℃程度の温度
に冷却している。このために冷却ジャケット20に−1
96℃の液体チッ素が供給されており、半導体ウエハW
を冷却している。ここで半導体ウエハWの冷却を行うに
際しては、理想的には冷却ジャケット20と半導体ウエ
ハWの間でのみ熱交換が行われ、他の部材との熱交換を
極力抑えることで効率の良い半導体ウエハWの冷却が可
能である。ウエハ温度の微調整は、ヒータ53の温度調
整により実行される。このようにすることで、特に下チ
ャンバーが冷却されることを防止でき、この低温領域に
反応生成物が付着することをも防止することができる。
なお上下部載置台52,54接触面には、熱伝導を向上
させるため不活性ガスや水素などのガスが導入される。
【0029】一方、生成されたプラズマが安定したとこ
ろで、処理ガス供給路の吹出口からエッチングガス(例
えば、CHF3 、CF4 、CCl4 等)が供給される。
これによりプラズマエッチング反応が惹起され、半導体
ウエハW上に被着されたレジスト(図示せず)と下地
(例えばSiO2 )との選択比により所望のエッチング
処理が施される。このとき上述したように永久磁石12
2の磁界によって、プラズマの密度は局所的に集中され
ており、エッチング処理はきわめて効果的に実行される
とともに、プラズマが集中された個所が回転されること
から、エッチング処理がウエハWの全面にわたって均一
に実行されることになる。
【0030】所望のエッチング処理の終了されると、真
空チャンバー100内が安全な雰囲気に設定された後、
真空チャンバー100のウエハ搬出口が開けられ、処理
済みの半導体ウエハWが適当なハンドリング装置8によ
り保持されて排出口から排出されて行く。以降、前記作
動が繰り返されることによって、半導体ウエハWについ
てのドライエッチング処理が枚葉処理されていく。
【0031】このようなプラズマエッチング処理のエッ
チングガスとしてCHF3 を用い、レジストに被覆され
た下地としてのSiO2 をエッチング処理する場合に
は、次式のような化学反応により反応生成物が発生す
る。 4CHF3 +3SiO2 →4CO+3SiF4 +2H2 O このときの反応生成物は、真空チャンバー100内に設
けられた排気経路を通って外部に排出されていくが、そ
の途中で真空チャンバー100内の各部位にデポジショ
ンとして付着する。特に半導体ウエハWの周囲に配置さ
れたバッフル板110の直上領域では、上記バッフル板
110へのデポジション付着量はかなり大きくなる傾向
がある。付着し積層したデポジションは、所定の時間経
過後に付着部位から剥がれ落ちることがあり、それがパ
ーティクルとなって被処理体表面に付着するおそれがあ
る。したがって装置内部のメンテナンスが実施される。
このメンテナンスにおいては、各部を定期的、例えば
2,3日に1回取り外して液浸けや摺擦等によって清掃
し、あるいは交換を行う。
【0032】このようなメンテナンス作業を実施する場
合には、まず上部天板102を図1のように上方の開放
位置まで回動させて開き、ついでハウジング101の上
部側壁103と下部側壁104とを締め付けて連結させ
ている固定ボルト106を緩めて取り外す。さらに偏心
カム機構113の偏心カムを回動操作して、スライドリ
ング112を滑動自在な状態とし、当該スライドリング
112を真空チャンバー100側に寄せてロードロック
チャンバー130側から離間させる。これによってハウ
ジング101の上部側壁103は、直上方向に抜き出す
ことが可能な状態となる。ハウジング101の上部側壁
103を取り外せば、真空チャンバー100にメンテナ
ンス用の開口が形成されることとなり、上述したメンテ
ナンス作業は効率的に行われる。すなわち上記メンテナ
ンス用の開口を通して作業を行えば、複雑かつ狭小な構
造の内部まで容易に手が届き、また各部の液浸けも容易
に行うことができる。
【0033】特に本実施例では、上部側壁103と下部
側壁104との分割部を、バッフル板110の下方位置
に設定しているので、デポジション付着量の大きいバッ
フル板110への清掃メンテナンスを良好に実施するこ
とができる。
【0034】なお上記実施例における上部側壁103と
下部側壁104との分割部は、搬送経路のやや下方位置
に設定されているが、搬送経路の上方位置に分割部を設
定することも可能である。この場合には、スライドリン
グ112等のスライドシール機構は不要である。
【0035】本発明は、上述した実施例におけるプラズ
マエッチング装置に限定されることはなく、CVDスパ
ッタ装置等の真空チャンバーを備えたプラズマ装置であ
れば、いずれの装置であっても適用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、真
空チャンバーのメンテナンスを容易かつ迅速に行うこと
ができ、生産ラインの停止等の支障を防止する等、生産
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるプラズマ装置のメン
テナンス実行状態を表した外観斜視説明図である。
【図2】真空チャンバーの構造を表した図3中のII−II
線に沿う縦断面図である。
【図3】プラズマ装置の全体構造を表した平面概略図で
ある。
【符号の説明】
100 真空チャンバー 101 ハウジング 102 上部天板 103 上部側壁 104 下部側壁 113 偏心カム機構 130 ロードロックチャンバー W 半導体ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/3065 H01L 21/302 B

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空室を形成する気密状のハウジングか
    ら構成されてなり、当該気密状のハウジング内には、プ
    ラズマ生成用の平行平板電極が配置されたプラズマ装置
    の真空チャンバーにおいて、 前記気密状のハウジングは、上部側と下部側とからなる
    分割構造に構成されており、前記ハウジング内にはバッ
    フル板が設けられると共に、前記上部側と下部側との分
    割部は、前記バッフル板の下方に位置されており、当該
    気密状のハウジングの上部側と下部側とは、気密性を有
    するシール手段を介して連結・分離可能に設けられてい
    ることを特徴とするプラズマ装置の真空チャンバー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラズマ装置の真空チ
    ャンバーにおいて、気密状のハウジングの上部側と下部
    側とは、導電性を維持するように連結されていることを
    特徴とするプラズマ装置の真空チャンバー。
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