JP3043104B2 - カラーカメラ装置 - Google Patents

カラーカメラ装置

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JP3043104B2
JP3043104B2 JP3131405A JP13140591A JP3043104B2 JP 3043104 B2 JP3043104 B2 JP 3043104B2 JP 3131405 A JP3131405 A JP 3131405A JP 13140591 A JP13140591 A JP 13140591A JP 3043104 B2 JP3043104 B2 JP 3043104B2
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正信 木村
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体撮像素子を用い
たカラーカメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に色分解プリズムと固体撮像素子を
使用した3板式のカラーカメラ装置の撮像部は、図2
(A)に示すような構成である。色分解プリズム101
には、撮像レンズ100を通して光学像が導入される
が、この光学像は、色分解されてプリズム101の3つ
の出力面にR(赤)、G(緑)、B(青)の光学像とし
て出力される。この各出力面には、それぞれ固体撮像素
子102、103、104の結像面が対向して取付けら
れている。同図(B)は、固体撮像素子の1画素の模式
図を示している。1は垂直転送部、2は光電変換部であ
る。
【0003】同図(C)は、上記した固体撮像素子10
2〜103の画素配列関係を示している。3板式のカラ
ーカメラ装置では、通常は、プリズムの各出力面に固体
撮像素子を固着する場合、Gチャンネルの固体撮像素子
に対してR、Bチャンネルの固体撮像素子を画角上水平
方向に半画素(L/2)(L:2画素の水平ピッチ)分
ずらして固着している。これによりGチャンネルの固体
撮像素子の無感光領域部分に空間的にR,Bチャンネル
の固体撮像素子の受光部が位置することになる。このこ
とは、カメラの信号処理部においてR、G、B信号を合
成して輝度信号を得たときに特に高域成分(YH )の水
平画素を等価的に2倍にして水平解像度を向上すること
に相当する。この方式は、一般に空間画素ずらし方式と
いわれている。この方式は業務用のカメラに採用されて
いることが多い。
【0004】一方、画像処理等に使用されるカラーカメ
ラ装置は、R、G、B信号を正確に分離した形で要する
ことが多いために、画素ずらし方式は採用されない。つ
まり、同図(D)に示すように、各固体撮像素子は、画
素が画角上で正確に重なり一致するように色分解プリズ
ムの各出力面に固着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のカラーカメラ装置においては、画素ずらしを行ったも
のと、画素ずらしのないものとの2種類があり、それぞ
れ用途に応じて使い分けされている。このために、ユー
ザがカラーカメラ装置を選択する上の不便を招いたり、
2種類を購入するユーザにとってはコストの増大を余儀
無くしている。そこでこの発明は、画素ずらし、画素ず
らし無しの両方の機能を発揮することができるカラーカ
メラ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、撮像レンズ
からの光学像を色分離プリズムにより分離し、該プリズ
ムの各出力面にそれぞれ固体撮像素子を対向配置してな
るカラーカメラ装置において、前記色分離プリズムと前
記固体撮像素子との間に配置し、少なくとも1つの前記
固体撮像素子に対応する光学像に対して、水平方向に制
御し半画素ずらす平行移動を可能とし、非制御状態では
画素ずらししない画像を得、制御状態では水平方向に半
画素ずらした画像を得る駆動手段と、前記駆動手段の各
制御状態に、それぞれ得られる画像に対応させた信号処
理を行う信号処理手段とからなる。
【0007】
【0008】
【作用】上記の手段により、例えばGチャンネルの固体
撮像素子を半画素ずらして使用することができるととも
に、全チャンネルの画素を画角的に一致させて使用する
こともでき、用途に応じて1台のカメラを使い分けする
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0010】図1(A)、(B)はこの発明の一実施例
であり、上面図と側面図を示している。10は、色分解
プリズムのうちGチャンネルのプリズムであり、その出
力端面には、光軸に対して上下に圧電素子11、11が
接着されている。11aは圧電素子を制御するためのの
で電極リードである。この圧電素子11、11間には取
付け板12、12が接着されている。そしてこの取付け
板12、12に重ねるようにくさびガラス13、13が
接着され、このくさびガラス13、13間に固体撮像素
子14の左右エッジが接着固定されている。このGチャ
ンネルの固体撮像素子14は、画角上では、他のR及び
Bチャンネルの固体撮像素子23、25に対して半画素
ずれるように設定されている。
【0011】同図(C)は上記の撮像部を用いたカメラ
全体のブロック構成図である。撮像レンズ20からの光
学像は、色分解プリズムに入射する。色分解プリズム
は、赤光学像を分離出力するプリズム21、緑光学像を
分離出力するプリズム10、青光学像を分離出力するプ
リズム22により構成されている。そして各R,G,B
チャンネルのプリズムの出力面にはそれぞれ固体撮像素
子23、14、25の撮像面が対向して配置されてい
る。R,Bチャンネルの固体撮像素子23、25は出力
面に接着固定され、互いの画素位置は、画角上では重な
り一致するように設けられているが、Gチャンネルの固
体撮像素子14においては、上記したように水平方向へ
半画素ずれている。
【0012】各固体撮像素子23、14、15の撮像出
力は、それぞれプリアンプ26、28、29に入力され
る。そしてプリアンプ26、28の出力はプロセス回路
31、33に入力されるが、プリアンプ27の出力は、
半画素遅延回路29介して又は直接プロセス回路32に
入力される。その選択を行うのはスイッチ30である。
プロセス回路31、32、33から出力されたR,G,
B信号は、色差信号(R−Y)、(B−Y)及び輝度信
号低域成分YL を得るためのマトリックス回路34に入
力されるとともに、輝度信号の高域成分YH を得るため
の合成回路35に入力される。
【0013】今、図に示すスイッチ30及び圧電素子に
制御電圧を与えるスイッチ37の状態は、画素ずれ状態
を設定している。Gチャンネルの信号は、半画素分の遅
延を作成し、各固体撮像素子の画角上の画素重なり状態
を一致(物理的なずれと電気的なずれを一致させる)さ
せるために、半画素遅延されてプロセス回路32に入力
される。スイッチ30、37の切換え制御は、画素ずら
し制御回路38からの制御信号により実現されている。
これにより画素ずらし方式のカメラを実現することがで
きる(画角上の画素の配列関係は図2(C)に示した関
係である)。
【0014】画素ずらし無しとする場合には、スイッチ
37、30が図の端子選択状態から他方の端子を選択し
た状態に切換えられる。すると、Gチャンネルの固体撮
像素子14を支持している圧電素子に対して駆動回路3
6からの電圧が供給され、半画素分水平方向へシフトさ
れる。すると、R,G,Bの各チャンネルの画素が画角
上で正確に一致する。この場合は、半画素遅延回路29
の遅延は不要であるから、プリアンプ27の出力が直接
プロセス回路32に入力される(画角上の画素の配列関
係は図2(D)に示した関係である)。
【0015】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のカメラに
よれば、画素ずらし、画素ずらし無しの両方の機能を発
揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図であり、同図
(A)及び(B)は要部を示す構成説明図、同図(C)
は使用例を示すシステム構成図。
【図2】従来のカラーカメラの説明図であり、同図
(A)は撮像部の構成説明図、同図(B)は1画素の構
成説明図、同図(C)及び(D)は画素配列の説明図。
【符号の説明】
11…圧電素子、12…取付け板、13…くさびガラス
板、14、23、25…固体撮像素子、10、21…プ
リズム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像レンズからの光学像を色分離プリズ
    ムにより分離し、該プリズムの各出力面にそれぞれ固体
    撮像素子を対向配置してなるカラーカメラ装置におい
    て、前記色分離プリズムと前記固体撮像素子との間に配置
    し、少なくとも1つの前記固体撮像素子に対応する光学
    像に対して、水平方向に制御し半画素ずらす平行移動を
    可能とし、非制御状態では画素ずらししない画像を得、
    制御状態では水平方向に半画素ずらした画像を得る駆動
    手段と、 前記駆動手段の各制御状態に、それぞれ得られる画像に
    対応させた信号処理を行う信号処理手段とからなる こと
    を特徴とするカラーカメラ装置。
JP3131405A 1991-06-03 1991-06-03 カラーカメラ装置 Expired - Lifetime JP3043104B2 (ja)

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JP3131405A JP3043104B2 (ja) 1991-06-03 1991-06-03 カラーカメラ装置

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JPH04357789A JPH04357789A (ja) 1992-12-10
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JP4511766B2 (ja) 2000-07-10 2010-07-28 株式会社リコー 撮影装置および撮影装置における振れ補正方法

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