JPH09130818A - 撮像装置と撮像方法 - Google Patents

撮像装置と撮像方法

Info

Publication number
JPH09130818A
JPH09130818A JP8244016A JP24401696A JPH09130818A JP H09130818 A JPH09130818 A JP H09130818A JP 8244016 A JP8244016 A JP 8244016A JP 24401696 A JP24401696 A JP 24401696A JP H09130818 A JPH09130818 A JP H09130818A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
image pickup
incident light
pixels
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8244016A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Matsuoka
毅 松岡
Kimiyasu Mifuji
仁保 美藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP8244016A priority Critical patent/JPH09130818A/ja
Publication of JPH09130818A publication Critical patent/JPH09130818A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高解像度のカラー撮像装置を提供することで
ある。 【解決手段】 撮像装置は、Mg,Ye,Cy,Gの画
素を備える撮像素子12と、画素間隔よりも高い解像度
を有する光学系10と、光学系10により撮像素子12
に焦点合わせされた光を、1画素間隔ずつシフトして供
給する光路スイッチ11と、光路スイッチ11を制御す
るタイミング制御部41と、データ処理部49から構成
される。タイミング制御部41は、第1のタイミングで
入射光をそのまま撮像素子12に入射し、第2のタイミ
ングで横と縦方向にそれぞれ1画素間隔シフトして撮像
素子12に入射し、第3のタイミングで縦方向に1画素
間隔シフトして撮像素子12に入射し、第4のタイミン
グで横方向に1画素間隔シフトして撮像素子12に入射
するように、光路スイッチ11を制御する。データ処理
部49は、第1〜第4のタイミングで得られたデータか
ら入射光の色と強度を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高解像度の撮像
装置と撮像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー撮像装置は、図17に示す
ように、レンズ等の光学系101とオプティカルローパ
スフィルタ103を設け、その焦点位置に、マトリクス
状に配置された複数色の画素を備えたCCD等の撮像素
子102を配置して構成されている。
【0003】撮像素子としては、例えば、図18に示す
ように、マゼンタMg、イエローYe、シアンCy、輝
度補正用のグリーンGの画素を備えるCCDエリアセン
サ等が使用されている。このような撮像素子を用いてカ
ラー画像を撮像する場合、入射光をMg、Ye、Cy、
Gの4つの画素にほぼ均等に分散して照射する必要があ
る。従来のカラー撮像用の光学系としては、光学的ロー
パスフィルタを使用して入射光を複数画素上に拡散して
照射させている。このような構成とすることにより、入
射光がMg、Ye、Cy、Gの各画素にほぼ均等に入射
され、画像がカラーで撮像される。
【0004】しかし、このような撮像装置によれば、図
19に楕円で示す種々の広がりを有する光が部分的に重
なって撮像素子に照射される。このため、色のにじみや
偽色が生じ、さらに、解像度が低下するという問題があ
る。
【0005】一方、撮像装置等の解像度を向上するた
め、撮像素子の前面に光路スイッチを配置して、光学的
に撮像素子を画素ピッチの1/2n(nは正の整数)単
位で縦方向及び横方向にシフトすることにより、画素数
を等価的に増加させる技術が、特開昭61−27097
3や特開平7−36054に開示されている。しかし、
この種の光路スイッチを用いた場合でも、従来の光学系
を使用して、入射光を複数画素に分散して照射している
ため、滲みや偽色が発生するという問題は解決できず、
データ数が増えるだけにすぎない。
【0006】また、これらの公報に開示された光路スイ
ッチは、入射光を縦横に画素ピッチより短い距離だけシ
フトするものである。このため、図18に示す画素配置
の撮像素子にそのまま応用すると、シフト光の混合によ
る色の滲みや偽色が発生するという問題がある。例え
ば、本来Mgの画素に照射されるべき光が光路スイッチ
によりMgの画素とそれに隣接する画素に跨って入射さ
れてしまい、滲みや偽色が発生するという問題は解決で
きない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記実状に
鑑みてなされたもので、高解像度の撮像装置及び撮像方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点にかかる撮像装置は、二次元
方向に配列された複数色の画素を備える撮像素子と、前
記撮像装置の前面に配置され、制御信号に従って前記画
素の縦方向及び横方向にそれぞれ1画素ピッチずつ入射
光をシフトする光路スイッチと、を備えることを特徴と
する。
【0009】前記光路スイッチは、例えば、制御信号に
応じて前記画素のマトリクスの縦方向に1画素ピッチ入
射光をシフトする第1の光学素子と、前記第1の光学素
子に積層され、制御信号に応じて前記画素のマトリクス
の横方向に1画素ピッチ入射光をシフトする第2の光学
素子と、より構成されている。
【0010】前記画素は、例えば、縦横2×2に配置さ
れた3原色と輝度の4つの画素のグループが規則的に配
置されて形成される。
【0011】前記撮像装置は、第1のタイミングで入射
光をそのまま前記撮像素子に入射し、第2のタイミング
で入射光を横方向と縦方向の両方の方向にそれぞれ一画
素間隔シフトして前記撮像素子に入射し、第3のタイミ
ングで入射光を横方向と縦方向の一方の方向に一画素間
隔シフトして前記撮像素子に入射し、第4のタイミング
で入射光を横方向と縦方向の他方の方向に一画素間隔シ
フトして前記撮像素子に入射するように、制御信号を出
力する制御手段をさらに備えてもよい。
【0012】第1乃至第4のタイミングで得られた画像
データから入射光の色と強度を演算により求める手段を
さらに備えてもよい。また、この撮像装置のレンズ等の
光学系としては、比較的高解像度のものを用いる。
【0013】また、この発明の第2の観点にかかる撮像
装置は、二次元方向に配列された複数色の画素を備える
撮像素子と、前記撮像素子の前面に配置され、制御信号
に従って前記画素の縦方向及び横方向にそれぞれ1/N
(Nは自然数)画素ピッチずつ入射光をシフトして前記
撮像素子に供給する光路スイッチと、1/N画素ピッチ
よりも高い解像度を有し、前記光路スイッチの前面に配
置され、入射光を前記光路スイッチに伝達する光学系
と、を備えることを特徴とする。
【0014】光学系として解像度が1/N画素ピッチよ
り小さいものを使用し、光路スイッチで入射光を1/N
画素ピッチ単位でシフトし、異なったタイミングで得ら
れた画像データを演算することにより、その入射光の色
や強度を判別することができる。しかも、光路のシフト
により得られる解像度を光学系が劣化させることがな
い。
【0015】前記画素は、例えば、縦横2×2に配置さ
れた3原色と輝度の4つの画素のグループが規則的に配
置されて構成され、前記光路スイッチは、入射光を縦方
向及び横方向に1/N画素ピッチ単位で2N−1/N画
素ピッチシフトし、前記撮像装置は、前記撮像素子の2
2Nフレームの出力信号を記憶する記憶手段と、前記記憶
手段に記憶された22Nフレーム分の出力信号から、前記
入射光の色と強度を判別する手段とをさらに備えてい
る。
【0016】前記光路スイッチは、偏光板と、一面に前
記偏光板が配置され、他面に電極が形成され且つ配向処
理が施された基板と、前記基板の他面に対向し、両面に
電極が形成され、且つ配向処理が施され、複屈折性を有
する第1の複屈折板と、前記基板と前記第1の複屈折板
の間に封止され、配向処理に従って所定角度でツイスト
し、対向する前記電極間に印加される電圧により配向状
態が変化する液晶と、前記第1の複屈折板に対向して配
置され、前記第1の複屈折板に対向する面に電極が形成
され且つ配向処理が施され、複屈折性を有する第2の複
屈折板と、前記第1の複屈折板と第2の複屈折板との間
に封止され、配向処理に従って所定角度でツイストし、
対向する前記電極間に印加される電圧により配向状態が
変化する液晶と、を備えていてもよい。
【0017】このように構成することにより、光路スイ
ッチの構成を簡略化し、小型軽量化且つ薄型化し、撮像
装置により適したものとすることができる。なお、複屈
折板と液晶の組み合わせの数を増加してもよい。
【0018】この発明の第3の観点にかかる撮像装置
は、入射光を第1の偏光成分からなる第1の直線偏光と
前記第1の偏光成分に直行する第2の偏光成分からなる
第2の直線偏光とに分離する分離手段と、二次元方向に
配列された複数色の画素を備える第1と第2の撮像素子
と、前記第1の直線偏光を、制御信号に従って、所定量
シフトして第1の撮像素子に供給する第1の光路スイッ
チと、前記第2の直線偏光を、制御信号に従って、所定
量シフトして第2の撮像素子に供給する第2の光路スイ
ッチと、を備えることを特徴とする。
【0019】前記分離手段は、ダイクロイックミラー等
の入射光を第1の偏光成分からなる第1の直線偏光と前
記第1の偏光成分に直行する第2の偏光成分からなる第
2の直線偏光とに分離する手段から構成される。分離さ
れた2つの直線偏光にそれぞれ光路スイッチと撮像素子
を配置することにより、入射光を有効に利用し、しか
も、解像度の高い画像を得ることができる。
【0020】また、この発明の第4の観点にかかる撮像
方法は、カラー撮像用モザイクフィルタを備える4色の
画素の複数の組を備える撮像素子による撮像方法におい
て、第1のタイミングで、各組の4つの画素のうちの第
1の画素に、1画素分の入射光を照射して画像データを
得、第2のタイミングで、各組の4つの画素のうちの第
2の画素に、前記1画素分の入射光を照射して画像デー
タを得、第3のタイミングで、各組の4つの画素のうち
の第3の画素に、前記1画素分の入射光を照射して画像
データを得、第4のタイミングで、各組の4つの画素の
うちの第4の画素に、前記1画素分の入射光を照射して
画像データを得、得られた4つの画像データより入射光
の色と強度を判別する、ことを特徴とする。
【0021】この方法によれば、光路スイッチは、入射
光を1画素ピッチずつシフトして、同一位置に時間的に
異なって入射した光を、撮像素子のそれぞれ隣接する4
つの画素に供給する。このようにして異なったタイミン
グで得られた4つの画像データを演算することによりそ
の入射光の色や強度を判別することができる。しかも、
入射光が1画素ピッチずつシフトされるので、各入射光
が複数の画素にまたがって供給され、複数画素の入射光
の混色が起こって、色の滲みや偽色が発生する事態を防
止できる。この撮像装置のレンズ等の光学系としては、
比較的光解像度のものを用いる。
【0022】また、この発明の第5の観点にかかる撮像
方法は、光学系を用いて入射光を集光し、前記光学系に
より集光された同一位置の光を、異なったタイミング
で、複数色用の画素を備える撮像素子の異なる色の画素
に順次シフトして供給し、撮像素子で得られる複数フレ
ームの画像から入射光の色と強度を求める、ことを特徴
とする。
【0023】この方法によれば、同一位置に時間的に異
なって入射した光を、撮像素子の異なる色用の画素に供
給する。このようにして異なったタイミングで得られた
4つの画像データを演算することによりその入射光の色
や強度を高い解像度で判別することができる。特に、光
学系の解像度がシフトピッチよりも高いことが望まし
い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態にか
かるカラー撮像装置及び撮像方法を説明する。図1はこ
の発明の実施の形態にかかるカラー撮像装置の基本構成
を示す。図示するように、このカラー撮像装置は、レン
ズ等から構成される光学系10と、光路スイッチ11
と、撮像素子12とより構成される。
【0025】光学系10は、比較的高い解像度を有し、
分解能が撮像素子12の画素ピッチよりも小さく、撮像
素子12の受光面上に入射光を集光する。
【0026】撮像素子12は、カラーCCDエリアイメ
ージセンサから構成され、図18に示したように、受光
面にマトリクス状に配置されたマゼンタMgの画素(ド
ット)、イエローYeの画素、シアンCyの画素、輝度
I検出用のグリーン(G)の画素を備えるCCDエリア
センサ等から構成されている。輝度検出用の画素は、例
えば、G以外の色を使用してもよい。なお、撮像素子1
2はCCD以外の素子から形成されてもよい。
【0027】光路スイッチ11は、偏光板(偏光フィル
タ)21と、第1の液晶板22と、第1の複屈折板23
と、第2の液晶板24と、第2の複屈折板25とから構
成される。
【0028】偏光板21は入射光を直線偏光に変化する
ものである。第1の液晶板22は、対向する面にそれぞ
れ電極が形成され、且つ90°シフトした方向に配向処
理が施された一対の透明基板と、配向処理に従って90
°のツイスト角を有して透明基板の間に封入されたTN
(Twisted Nematic)液晶とから構成されている。光入
射側の透明基板の配向処理の方向は偏光板21の透過軸
に平行に設定され、光出射側の配向処理の方向は光入射
側の透明基板の配向処理の方向に対し90°の方向に配
向処理が施されている。
【0029】第1の複屈折板23は、例えば、水晶板、
カルサイト等の複屈折性結晶から構成され、常光(結晶
光軸を含む平面に垂直な振動方向の光)と異常光とによ
り異なった屈折率を有する。第1の複屈折板23の光軸
はその水平方向成分が偏光板21の透過軸に平行となる
方向に設定されている。
【0030】第2の液晶板24は、対向面に平板状の電
極が形成され、且つ90°シフトした方向に配向処理が
施された一対の透明基板と、配向処理に従って90°の
ツイスト角を有して透明基板の間に封入されたTN(Tw
isted Nematic)液晶とから構成されている。光入射側
の透明基板の配向処理の方向は偏光板21の透過軸に垂
直に設定され、光出射側の配向処理の方向は光入射側の
透明基板の配向処理の方向に対し90°の方向に配向処
理が施されている。
【0031】第2の複屈折板25は、例えば、水晶板、
カルサイト等の複屈折性結晶から構成され、常光と異常
光とにより異なった屈折率を有する。第2の複屈折板2
5の光軸はその水平方向成分が偏光板21の透過軸に垂
直となる方向に設定されている。
【0032】上記構成の光路スイッチ11において、図
2(A)に模式的に示すように、色々な振動方向をもっ
た光が偏光板21に入射すると、この光は偏光板21に
よって直線偏光に変換されて第1の液晶板22に入射す
る。第1の液晶板22の対向する電極間に電圧が印加さ
れていない状態(OFF)状態では、液晶分子のツイス
ト角に従って、偏光方向が90°回転された直線偏光が
第1の液晶板22から出射する。この直線偏光は第1の
複屈折板23の光軸に垂直な常光であり、そのまま直進
する。
【0033】一方、図2(B)に示すように、対向する
電極間に電圧が印加されている状態(ON)状態では、
液晶分子が基板面に対してほぼ垂直に配向する。このた
め、第1の液晶板22に入射した直線偏光はほぼそのま
ま第1の液晶板22から出射する。この直線偏光は第1
の複屈折板23の光軸に平行な異常光であり、常光とは
所定距離だけシフトした位置に到達する。
【0034】このような原理に従って、図1に示すよう
に光路スイッチ11を構成し、第1と第2の液晶板22
と24とのオンとオフの組み合わせを制御することによ
り、光路を変更することができる。図3は、偏光板21
と液晶板22、24の図示を省略した、液晶板22、2
4のオン・オフと複屈折板25での光路変更の関係を示
す説明図である。
【0035】図4に示すように、第1と第2の複屈折板
23又は25による光のシフト長をd、複屈折板の常光
の屈折率をno、複屈折板の異常光の屈折率をne、入射
光と光軸のなす角をθとすると、dは数1で表すことが
できる。
【0036】
【数1】d=T・((ne 2−no 2)tanθ)/(ne 2
tan2θ+no 2
【0037】従って、dが撮像素子12の画素ピッチP
に一致する値となるように複屈折板の厚さTを選択す
る。複屈折板を水晶板とすると、neとnoはほぼ等しい
値であり、θはほぼ45゜である。d=Pとすることに
より、図3に示すように、隣接するMg、Ye、Cy、
Gの4つの画素に入射光を順次切り替えて供給すること
ができる。
【0038】上記基本構成を有する撮像装置の具体的な
構成の一例を図5に示す。図示するように、この撮像装
置は、円筒状のホールダ(鏡筒)31に形成されたスロ
ットに、レンズを含む光学系10と、偏光板21と、第
1の液晶板22と、第1の複屈折板23と、第2の液晶
板24と、第2の複屈折板25と、撮像素子12を順次
配置して構成される。液晶板22、24の各電極には、
バネ構造を有する液晶電極32により外部(後述する第
1及び第2の液晶ドライバ42、43)から制御電圧が
印加される。撮像素子12及び液晶電極32はプリント
配線基板33に接続され、撮像装置本体(データ処理
部)に接続されている。
【0039】次に、この実施の形態の撮像装置の回路構
成を図6を参照して説明する。この撮像装置は、前述の
光学系10、光路スイッチ11、撮像素子12を備え
る。第1の液晶板22はタイミング制御部41により制
御される第1の液晶ドライバ42により制御され、液晶
分子の配向状態が制御される。また、第2の液晶板24
はタイミング制御部41により制御される第2の液晶ド
ライバ43により制御される。
【0040】撮像素子12の露光動作及び電荷転送動作
はCCDドライバ44により制御され、CCDドライバ
44はタイミング制御部41により制御される。CCD
ドライバ44の制御下に撮像素子12から読み出された
電荷信号はアンプ45により増幅された後、アナログ/
ディジタル変換器(ADC)46によりディジタル信号
に変換される。ADC46のサンプリングタイミング及
び変換タイミング等はタイミング制御部41により制御
される。さらに、ADC46から出力されたディジタル
信号は、タイミング制御部41の制御下にメモリ47に
格納される。メモリ47は、例えば、書き込みポートと
読み出しポートを有し、4画面分のディジタル信号をビ
ットマップ形式で記憶する記憶容量を有する。
【0041】メモリ47の記憶内容はインタフェース
(I/F)部48を介してデータ処理部49に供給され
る。データ処理部49は、CPUとその周辺回路又はD
SP(ディジタルシグナルプロセッサ)等から構成さ
れ、タイミング制御部41を制御すると共にメモリ47
の読み出しポートを介して記憶信号を読み出し、加工処
理することにより、フルカラー画像の撮像データを生成
する。なお、メモリ47はデータ処理部49内に配置さ
れてもよい。
【0042】次に、上記構成の撮像装置の撮像動作を説
明する。図7(A)は、タイミング制御部41に供給さ
れ、この撮像装置の動作タイミングを規定するフレーム
信号VDを示し、(B)は第1の液晶板22のオン・オ
フ状態を示し、(C)は第2の液晶板24のオン・オフ
状態を示し、(D)は撮像信号(電荷)の蓄積タイミン
グを示し、(E)は撮像信号の読み出しタイミングを示
し、(F)は撮像信号の処理タイミングを示す。
【0043】これらのタイミングチャートは、撮像1サ
イクル分、即ち、光路を4回切り換えて画像を取得し、
取得した4つの画像を処理して1枚の合成画像を得るた
めの処理タイミングを示す。さらに、このタイミングチ
ャートの特徴は、図7(E)、(F)に示すように、捨
てるフレームを配置している点にある。これは、一般
に、撮像素子12の動作速度に比して、液晶板22、2
4を構成するTN液晶表示素子の動作速度が遅いからで
ある。即ち、一般に、液晶板22、24を構成するTN
型液晶素子の応答速度は遅く、応答に10ミリ秒〜30
ミリ秒程度かかる。一方、撮像素子12のフレーム周期
は1/30秒(33ミリ秒)程度である。そこで、撮像
と撮像の間にアソビ時間を設け、液晶板22、24の光
路を切り換えた直後で、液晶の配向が完了していない撮
像期間に得られた画像(フレーム)は捨てて、光路が確
立した状態で得られた画像のみを使用する。
【0044】ここで、撮像素子12は、図7(A)に示
すフレーム信号VDがローレベルの期間に、入射光量に
対応する電荷を各画素に蓄積する。次に、フレーム信号
VDがハイレベルになると、撮像素子12の内部の各画
素に蓄積した電荷を内部のシフトレジスタに転送する。
次に、フレーム信号VDがローレベルになると、シフト
レジスタに転送した電荷を順次転送して出力すると同時
に次の入射光量に対応する電荷を各画素に蓄積する。
【0045】次に、撮像動作を説明する。まず、図6に
示すデータ処理部49から画像取り込みを指示する制御
信号が供給されると、タイミング制御部41は、図7
(A)に示すフレーム信号VDを撮像装置12に供給す
る。さらに、このフレーム信号VDに同期して、図7
(B)に示すように第1の液晶ドライバ42により、第
1の液晶板22をオフさせ、図7(C)に示すように第
2の液晶ドライバ43により、第2の液晶板24をオフ
させる。
【0046】第1の液晶板22と第2の液晶板24が共
にオフすることにより、図8に模式的に示すように、
G、Mg、Ye、Cyの4画素に入射する光線I(t,
y)、I(t,y+1)、I(t+1,y)、I(t+1,y+1)は、4本と
も直進して本来の画素に入射する。即ち、光線I(t,y)
は画素Gに入射し、光線I(t,y+1)は画素Mgに入射
し、光線I(t+1,y)は画素Yeに入射し、I(t+1,y+1)
は画素Cyに入射する。この際、光学系10の解像度が
高いため、入射された光は対応する画素内に集光し、複
数の画素用の光が重なって1つの画素に照射されること
がない。従って、光学系の分解能が低いことによる色の
にじみや偽色は防止される。
【0047】撮像素子12は、フレーム信号VDがロー
レベルの期間に、このようにして入射した光の光量に応
じた電荷を各画素に蓄積する。
【0048】撮像素子12は、フレーム信号VDがハイ
レベルになると、各画素に蓄積した電荷を内部レジスタ
に転送する。続いて、フレーム信号VDが再びローレベ
ルになると、次のフレーム期間が開始し、撮像素子12
は、図7(D)、(E)に示すように、前のフレームに
取得して内部シフトレジスタに転送した電荷を順次外部
に転送する。しかし、前のフレーム期間では、液晶板2
2、24の配向が安定していないため、撮像素子12の
受光光量も安定していない。このため、この転送データ
は図7(E)、(F)に示すように捨てられる。
【0049】また、フレーム信号VDがローレベルの期
間に、撮像素子12は入射光量に応じた電荷を蓄積す
る。
【0050】次に、フレーム信号VDがハイレベルにな
ると、フレーム信号VDがローレベルの期間に各画素に
蓄積された電荷が内部シフトレジスタに転送され、続い
て、シフトレジスタ内の電荷が外部に転送される。この
電荷は、液晶板22、24の液晶の配向が安定している
期間に得られたものであるため、図7(E)と(F)に
示すように、第1フレームのデータとして取り込まれ
る。即ち、撮像素子12から出力された電荷信号はアン
プ45により電圧信号に変換され且つ増幅されてADC
46に供給される。ADC46は供給された電圧信号を
ディジタル信号に変換して出力する。出力されたディジ
タル信号は、タイミング制御部41の制御下に、書き込
みポートを介してメモリ47に格納される。
【0051】フレーム信号VDがハイレベルになるのに
同期して、タイミング制御部41は図7(B)に示すよ
うに、第1の液晶ドライバ42を介して第1の液晶板2
2の電極間に電圧を印加してオンさせ、図7(C)に示
すように第2の液晶ドライバ43を介して第2の液晶板
24のオフ状態を維持させる。光路スイッチ11の入射
光は第1の複屈折板23により、撮像素子12の行及び
列方向に1画素ピッチシフトする。このため、図9に示
すように、光線I(t,y)は画素Cyに入射し、光線I
(t,y+1)は画素Yeに入射し、光線I(t+1,y)は画素G
に入射し、I(t+1,y+1)は画素Mgに入射する。液晶板
22、24の切り替え直後のフレームの撮像データは捨
てられ、次のフレームの撮像データが第2フレームとし
て取り込まれ、メモリ47に格納される。
【0052】続いて、タイミング制御部41は図7
(B)に示すように、第1の液晶ドライバ42を介して
第1の液晶板22をオフさせ、図7(C)に示すように
第2の液晶ドライバ43を介して第2の液晶板24をオ
ンさせる。光路スイッチ11の入射光は第1の複屈折板
23により、撮像素子12の行方向に1画素ピッチシフ
トする。このため、図10に示すように、光線I(t,y)
は画素Yeに入射し、光線I(t,y+1)は画素Cyに入射
し、光線I(t+1,y)は画素Mgに入射し、I(t+1,y+1)
は画素Gに入射する。液晶板22、24の切り替え直後
のフレームの撮像データは捨てられ、次の右レームの撮
像データが第3フレームとして取り込まれ、メモリ47
に格納される。
【0053】次に、タイミング制御部41は図7(B)
に示すように、第1の液晶ドライバ42を介して第1の
液晶板22をオンさせ、図7(C)に示すように第2の
液晶ドライバ43を介して第2の液晶板24をオンの状
態に維持させる。光路スイッチ11の入射光は第1の複
屈折板23により、撮像素子12の列方向に1画素ピッ
チシフトする。このため、図11に示すように、光線I
(t,y)は画素Mgに入射し、光線I(t,y+1)は画素Gに
入射し、光線I(t+1,y)は画素Cyに入射し、I(t+1,
y+1)は画素Yeに入射する。
【0054】各光線と入射画素の関係をまとめると、表
1のようになる。
【0055】
【表1】
【0056】メモリ47に格納された第1〜第4フレー
ムの撮像データは、I/F部48を介してデータ処理部
49に読み出される。データ処理部49は、第1〜第4
フレーム分のディジタル信号から各画素に入射べき光の
色と階調を求める。
【0057】このデータ処理の内容を、図12(A)〜
(D)を参照して説明する。例えば、光が直進する場合
に、光学系10によりGの画素に照射される光I(t,y)
のG成分の強度(輝度補正用データ)は、第1フレーム
の(t,y)の「G」の画素の受光光量に対応するデータ、
Cy成分の強度は第2フレームの(t+1,y+1)の「Cy」
の画素の受光光量に対応するデータ、Yeは第3フレー
ムの(t+1,y)の「Ye」の画素の受光光量に対応するデ
ータ、Mg成分の強度は第4フレームの(t,y+1)の「M
g」の画素の受光光量に対応するデータとして、メモリ
47に格納されているデータから演算により求めること
ができる。さらに、これらのデータより、数式2によ
り、通常のRGB各色の輝度を求めることができる。
【0058】
【数2】
【0059】なお、数式2において、a11〜a34は、各
画素の入射光−蓄積電荷特性により変化する。このた
め、実験等により、特性の異なる撮像素子毎に予めこれ
らの係数を求めておき、データ処理部49内のメモリ等
に格納しておく。
【0060】同様に、(t,y+1)の画素について
は、第1フレームの(t,y+1)の「Mg」の画素の
受光光量、第2フレームの(t+1,y+2)の「Y
e」の画素の受光光量、第3フレームの(t+1,y+
1)の「Cy」の画素の受光光量、第4フレームの
(t,y+2)の「G」の画素の受光光量に対応するデ
ータとしてメモリに格納されているデータから演算によ
り求める。
【0061】同様に、(t+1,y)の画素について
は、第1フレームの(t+1,y)の「Ye」の画素の
受光光量、第2フレームの(t+2,y+1)の「G」
の画素の受光光量、第3フレームの(t+2,y)の
「Mg」の画素の受光光量、第4フレームの(t+1,
y+1)の「Cy」の画素の受光光量から演算により求
める。
【0062】また、(t+1,y+1)の画素について
は、第1フレームの(t+1,y+1)の「Cy」の画
素の受光光量、第2フレームの(t+2,y+2)の
「Mg」の画素の受光光量、第3フレームの(t+2,
y+1)の「G」の画素の受光光量、第4フレームの
(t+1,y+2)の「Ye」の画素の受光光量に対応
するデータとしてメモリに格納されているデータから演
算により求める。
【0063】他の画素についても、同様の処理により、
その画素の入射光量と色を求めることができる。
【0064】以上説明したように、この実施の形態の光
学系10の分解能は個々の画素のサイズよりも小さい。
従って、例えば、各画素に集光されるべき光が隣接する
複数の画素に広がって照射されることがない。このた
め、各画素に複数画素用の光が同時に重複して照射され
る事態を防止できる。従って、撮影された画像に色の滲
みや偽色が発生しない。
【0065】さらに、各画素に集光されるべき光が、光
路スイッチ11により縦及び横方向に1画素ピッチずつ
シフトするので、シフトした光による滲みや偽色も発生
しない。従って、単板カラーCCDを用いた撮像システ
ムにおいても、偽色やにじみのない3板式に匹敵する高
精細撮像システムが実現できる。
【0066】なお、図7の例では、撮像素子12の動作
速度に比較して、液晶板22、24の動作速度が遅いこ
とを前提として、撮像時間のアソビを設け、この期間に
得られた撮像データを捨てている。しかし、例えば、強
誘電性液晶素子或いは反強誘電性液晶素子を応答速度の
速い液晶素子を液晶板22、24として使用する場合に
は、アソビ期間(捨てるフレーム)を設ける必要ない。
この場合は、フレーム信号VDと同一の周期で第1及び
第2の液晶板22、24のオン・オフの組み合わせも切
り替えられる。
【0067】また、フレーム信号の周期を可変として、
例えば、アソビ期間は、短く(例えば、10ミリ秒)と
し、撮像期間は正規(例えば、約33ミリ秒)としても
よい。
【0068】また、上記実施の形態においては、光路ス
イッチ11を、偏光板21、第1の液晶板22、第1の
複屈折板23、第2の液晶板24、第2の複屈折板25
から形成したが、より小型軽量化するため、図13に示
すような構成を採用することも可能である。
【0069】即ち、図13においては、基板51の一面
上に偏光板(偏光フィルム)52が配置され、基板51
の他面は、シール材53を介して第1の複屈折板54の
一面に接合されている。基板51の他面と第1の複屈折
板54の一面には互いに対向する透明電極膜が形成され
ており、さらに、配向処理も施されている。また、基板
51と第1の複屈折板54とシール材53で囲まれた領
域には、液晶が充填されている。
【0070】第1の複屈折板54の他面と第2の複屈折
板55はシール材56を介して接合されている。第1と
第2の複屈折板54と55の対向面には透明電極膜が形
成され、さらに配向処理が施されている。また、第1の
複屈折板54と第2の複屈折板55とシール材56で囲
まれた領域には、液晶が充填されている。
【0071】このような構成によれば、光路スイッチを
構成する部品点数を低減できると共に光路スイッチの厚
さを薄くすることができ、光学系10のバックフォーカ
スを短くでき、光学系及び装置全体の小型化が可能とな
る。
【0072】なお、この発明は上記実施の形態に限定さ
れず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、上記
実施の形態では、第1の液晶板と第1の複屈折板を、第
2の液晶板と第2の複屈折板よりも、光入射側に配置し
たが、第2の液晶板と第2の複屈折板を光入射側に配置
してもよい。
【0073】また、液晶板と複屈折板との対からなるシ
フタの数は任意であり、さらに、光のシフト量(単位量
及び総量)も任意である。例えば、上記実施の形態にお
いては、入射光を2つのシフタで縦横に1画素ピッチシ
フトする構成の光路スイッチ11を使用する例を示した
が、入射光を縦横に1/2画素ピッチ単位で最大3/2
画素ピッチシフトする構成の光路スイッチを使用するこ
とも可能である。図14は、このような光路の切り替え
を可能とする光路スイッチ11の例を示す。
【0074】図示するように、この光路スイッチ11
は、偏光板61と、赤外線カットフィルタ62と、交互
に積層された第1〜第4の液晶板63〜66と、第1〜
第4の複屈折板67〜70と、から構成される。
【0075】第1の液晶板63と第1の複屈折板67と
から構成される第1のシフタは、図4に示す原理に基づ
いて、第1の液晶板63のオン・オフに応じて、入射光
を直進させ又は1/2画素ピッチ横方向(y方向)にシ
フトして出力する。第2の液晶板64と第2の複屈折板
68とから構成される第2のシフタは、第2の液晶板6
4のオン・オフに応じて、入射光を直進させ又は1/2
画素ピッチ縦方向(t方向)にシフトして出力する。第
3の液晶板65と第3の複屈折板69とから構成される
第3のシフタは、第3の液晶板65のオン・オフに応じ
て、入射光を直進させ又は1画素ピッチ横方向(y方
向)にシフトして出力する。第4の液晶板66と第4の
複屈折板70とから構成される第4のシフタは、第4の
液晶板66のオン・オフに応じて、入射光を直進させ又
は1画素ピッチ縦方向(t方向)にシフトして出力す
る。
【0076】このような構成によれば、第1〜第4のシ
フタのオン(シフト有り)・オフ(シフトなし、直進)
に応じて、入射光を縦横共に1/2画素ピッチ、最大3
/2画素ピッチシフトすることができる。
【0077】例えば、入射光I(t,y)を、(t,y)、
(t,y+1/2)、(t,y+1)、(t,y+3/
2)、(t+1/2,y)、(t+1/2,y+1/
2)、(t+1/2,y+1)、(t+1/2,y+3
/2)、(t+1,y)、(t+1,y+1/2)、
(t+1,y+1)、(t+1,y+3/2)、(t+
3/2,y)、(t+3/2,y+1/2)、(t3/
2,y+1)、(t+3/2,y+3/2)の16カ所
にシフトして照射することができる。
【0078】従って、1撮像サイクルを16フレームの
画像を取得する期間として、例えば、入射光I(t,y)
が、画素が存在する位置である(t,y)、(t,y+
1)、(t+1,y)、(t+1,y+1)の4つの位
置にシフトされた際に取得されてメモリに記憶されたデ
ータを用いて、入射光I(t,y)の色と強度を判別するこ
とができる。
【0079】同様に、本来画素が存在しない位置に入射
される光、例えば、I(t,y+1/2)は、(t,y+1/
2)、(t,y+1)、(t,y+3/2)、(t,y
+2)、(t+1/2,y+1/2)、(t+1/2,
y+1)、(t+1/2,y+3/2)、(t+1/
2,y+2)、(t+1,y+1/2)、(t+1,y
+1)、(t+1,y+3/2)、(t+1,y+
2)、(t+3/2,y+1/2)、(t+3/2,y
+1)、(t+3/2,y+3/2)、(t+3/2,
y+2)に照射される。
【0080】従って、I(t,y+1/2)が、画素(t,y+
1)、(t,y+2)、(t+1,y+1)、(t+
1,y+2)の4つの位置にシフトされた際に取得さ
れ、記憶されたデータに基づいて、その色と強度を判別
することができる。
【0081】従って、図14の構成によれば、入射光の
色及び強度を1/2画素ピッチで判別することができ
る。従って、分解能を1/2画素ピッチにまで高めるこ
とができる。なお、図14の光路スイッチ11に図13
に示した構成を採用し、薄型化してもよい。
【0082】なお、この発明において、単位シフト量は
1画素ピッチ又は1/2画素ピッチに限定されない。例
えば、1/N画素ピッチ(Nは自然数)でよい。この場
合、光学系は、1/N画素ピッチよりも高い解像度を有
することが望ましい。また、前述の画素配置を採用する
場合には、縦方向及び横方向に1/N画素ピッチ単位で
最大2N−1/N画素ピッチシフトする。この場合、撮
像素子の22Nフレームの出力信号で、入射光の色と強度
を判別する。
【0083】上記実施の形態の光路スイッチ11におい
ては、偏光板21、61で入射光の50%が吸収されて
しまい、光の利用率が低い。光の利用効率を高める為に
は、例えば、図15に示すように、ダイクロイックミラ
ー71を用いてもよい。この場合、入射光のうちダイク
ロイックミラー71により分離された第1の偏光方向の
直線偏光を第1の液晶板22A、第1の複屈折板23
A、第2の液晶板24A、第2の複屈折板25Aとを介
して第1の撮像素子12Aに入射し、ダイクロイックミ
ラーで分離された第1の偏光方向に直交する第2の偏光
方向の直線偏光を反射板72、第1の液晶板22B、第
1の複屈折板23B、第2の液晶板24B、第2の複屈
折板25Bとを介して第2の撮像素子12Bに入射す
る。
【0084】この場合、前述のように、所定のタイミン
グで光路スイッチにより光路をシフトし、それぞれ、第
1及び第2の撮像素子12Aと12Bから得られたディ
ジタル信号により、入射光の色と強度を求め、入射光を
効率よく利用して画像を撮影することができる。
【0085】また、上記実施の形態においては、撮像素
子として、Mg、Ye、Cy、Gの画素を規則的に配列
したものを使用したが、他の色の画素を規則的に配列し
たものを使用してもよい。さらに、例えば、第1の撮像
素子12Aに入射する光を縦1画素分、第2の撮像素子
12Bに入射する光を横1画素分同時にシフトする等、
第1と第2の光路スイッチで異なるシフト動作を行い、
第1と第2の撮像素子12Aと12Bにより得られたデ
ータを処理することにより、撮像動作を高速化すること
ができる。また、どちらか一方の撮像素子をモノクロと
して輝度補正に用いることも可能である。また、CCD
以外の撮像素子にも適用可能である。
【0086】また、例えば、スキャナ等に用いられてい
る、図16に示すようなRGB各1ラインのリニアカラ
ーCCDで撮像を行う場合において、同一方向に1画素
ピッチ入射光をシフトするシフタを2つからなる光路ス
イッチを設け、例えば、本来Rのある画素に入射する光
を、まず、Rの画素に入射し、次に、Gの画素に入射
し、Bの画素に順次入射し、これらの画素で得られたデ
ータからその光の色と階調を演算により求めることがで
きる。このような構成とすれば、各入射光を一カ所で、
R,G,Bの各画素に取り込むことができる。また、移
動するCCDで得られたデータを処理するために通常は
10〜20ライン分のバッファが必要であるが、バッフ
ァは、3ライン分で良く、且つ、補完処理を必要としな
い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、撮像素子そのものの解像度が低くても高い解像度の
画像を撮影することができ、その際に色の滲みや偽色が
発生することがなく、高解像度で正しい色の撮像が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる撮像装置の基本
構成を示す分解斜視図である。
【図2】光路スイッチの動作を説明するための図であ
り、(A)は液晶板がオフの場合の光の偏光方向の変化
と進路を示す図、(B)は液晶板がオンの場合の光の偏
光方向の変化と進路を示す図である。
【図3】液晶板のオン・オフと光の進路の関係を示す図
である。
【図4】複屈折板と光のシフト量の関係を示す図であ
る。
【図5】この発明の実施の形態の撮像装置の具体的な構
成例を示す断面図である。
【図6】この発明の実施の形態の撮像装置の回路構成を
示すブロック図である。
【図7】図1〜図6に示す構成の撮像装置の動作を説明
するためのタイミングチャートであり、(A)はフレー
ム信号、(B)は第1の液晶板のオン・オフ状態、
(C)は第2の液晶板のオン・オフ状態、(D)は撮像
信号の蓄積タイミング、(E)は撮像信号の出力タイミ
ングを、(F)はデータ処理の有無を、それぞれ示す。
【図8】第1と第2の液晶板が共にオフの場合の光路を
示す図である。
【図9】第1の液晶板がオン、第2の液晶板がオフの場
合の光路を示す図である。
【図10】第1の液晶板がオフ、第2の液晶板がオンの
場合の光路を示す図である。
【図11】第1と第2の液晶板が共にオンの場合の光路
を示す図である。
【図12】各フレームにおいて各画素へ入射する光線を
示す図である。
【図13】この発明の光路スイッチの他の構成例を示す
図である。
【図14】この発明の光路スイッチの他の構成例を示す
図である。
【図15】光の利用効率を向上した撮像装置の構成例を
示す図である。
【図16】RGBリニアCCDの構成例と光路スイッチ
による光路の切り替えの例を示す図である。
【図17】従来の撮像装置の構成を説明する図である。
【図18】撮像素子の画素配置の一例を示す図である。
【図19】光学系により撮像素子上に照射される光の分
布を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10・・・光学系、11・・・光路スイッチ、12・・・撮像素
子、21・・・偏光板(偏光フィルタ)、22・・・第1の液
晶板、23・・・第1の複屈折板、24・・・第2の液晶板、
25・・・第2の複屈折板、31・・・ホールダ、32・・・液
晶電極、33・・・プリント配線基板、41・・・タイミング
制御部、42・・・第1の液晶ドライバ、43・・・第2の液
晶ドライバ、44・・・CCDドライバ、45・・・アンプ、
46・・・アナログ/ディジタル変換器(ADC)、47・
・・メモリ、48・・・インタフェース(I/F)部、49・
・・データ処理部、51・・・基板、52・・・偏光板(偏光フ
ィルム)、53・・・シール材、54・・・第1の複屈折板、
55・・・第2の複屈折板、56・・・シール材、61・・・偏
光板、62・・・赤外線カットフィルタ、63〜66・・・液
晶板、67〜70・・・複屈折板、71・・・ダイクロイック
ミラー、72・・・反射板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二次元方向に配列された複数色の画素を備
    える撮像素子と、 前記撮像素子の前面に配置され、制御信号に従って、1
    画素ピッチ入射光をシフトして前記撮像素子に供給する
    光路スイッチと、 を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記光路スイッチは、制御信号に従って前
    記画素の縦方向及び横方向にそれぞれ1画素ピッチずつ
    入射光をシフトして前記撮像素子に供給する、 ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】前記撮像装置は各画素よりも高い解像度を
    有する光学系を前記光路スイッチの前面にさらに備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】前記画素は、縦横2×2に配置された3原
    色と輝度の4つの画素のグループが規則的に配置されて
    構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3に
    記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】前記光路スイッチは、入射光を4フレーム
    で前記4つの画素に順次供給し、 前記撮像装置は、前記撮像素子の4フレームの出力信号
    を記憶する手段と、前記記憶手段に記憶された4フレー
    ム分の出力信号により、前記入射光の色と強度を演算に
    より求める手段とをさらに備えている、ことを特徴とす
    る請求項4に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】二次元方向に配列された複数色の画素を備
    える撮像素子と、 前記撮像素子の前面に配置され、制御信号に従って前記
    画素の縦方向及び横方向にそれぞれ1/N(Nは自然
    数)画素ピッチずつ入射光をシフトして前記撮像素子に
    供給する光路スイッチと、 1/N画素ピッチよりも高い解像度を有し、前記光路ス
    イッチの前面に配置され、入射光を前記光路スイッチに
    伝達する光学系と、 を備えることを特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】前記画素は、縦横2×2に配置された3原
    色と輝度の4つの画素のグループが規則的に配置されて
    構成されており、 前記光路スイッチは、入射光を縦方向及び横方向に1/
    N画素ピッチ単位で2N−1/N画素ピッチシフトし、 前記撮像装置は、前記撮像素子の22Nフレームの出力信
    号を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された22Nフレーム分の出力信号か
    ら、前記入射光の色と強度を判別する手段とをさらに備
    えている、ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装
    置。
  8. 【請求項8】前記光路スイッチは、 偏光板と、 一面に前記偏光板が配置され、他面に電極が形成され且
    つ配向処理が施された基板と、 前記基板の他面に対向し、両面に電極が形成され、且つ
    配向処理が施され、複屈折性を有する第1の複屈折板
    と、 前記基板と前記第1の複屈折板の間に封止され、配向処
    理に従って所定角度でツイストし、対向する前記電極間
    に印加される電圧により配向状態が変化する液晶と、 前記第1の複屈折板に対向して配置され、前記第1の複
    屈折板に対向する面に電極が形成され且つ配向処理が施
    され、複屈折性を有する第2の複屈折板と、 前記第1の複屈折板と第2の複屈折板との間に封止さ
    れ、配向処理に従って所定角度でツイストし、対向する
    前記電極間に印加される電圧により配向状態が変化する
    液晶と、 を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    か1つに記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】入射光を第1の偏光成分からなる第1の直
    線偏光と前記第1の偏光成分に直行する第2の偏光成分
    からなる第2の直線偏光とに分離する分離手段と、 二次元方向に配列された複数色の画素を備える第1と第
    2の撮像素子と、 前記第1の直線偏光を、制御信号に従って、所定量シフ
    トして第1の撮像素子に供給する第1の光路スイッチ
    と、 前記第2の直線偏光を、制御信号に従って、所定量シフ
    トして第2の撮像素子に供給する第2の光路スイッチ
    と、 を備えることを特徴とする撮像装置。
  10. 【請求項10】カラー撮像用モザイクフィルタを備える
    4色の画素の複数の組を備える撮像素子による撮像方法
    において、 第1のタイミングで、各組の4つの画素のうちの第1の
    画素に、1画素分の入射光を照射して画像データを得、 第2のタイミングで、各組の4つの画素のうちの第2の
    画素に、前記1画素分の入射光を照射して画像データを
    得、 第3のタイミングで、各組の4つの画素のうちの第3の
    画素に、前記1画素分の入射光を照射して画像データを
    得、 第4のタイミングで、各組の4つの画素のうちの第4の
    画素に、前記1画素分の入射光を照射して画像データを
    得、 得られた4つの画像データより入射光の色と強度を判別
    する、 ことを特徴とする撮像方法。
  11. 【請求項11】光学系を用いて入射光を集光し、 前記光学系により集光された同一位置の光を、異なった
    タイミングで、複数色用の画素を備える撮像素子の異な
    る色の画素に順次シフトして供給し、 撮像素子で得られる複数フレームの画像から入射光の色
    と強度を求める、 ことを特徴とする撮像方法。
JP8244016A 1995-08-29 1996-08-28 撮像装置と撮像方法 Pending JPH09130818A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8244016A JPH09130818A (ja) 1995-08-29 1996-08-28 撮像装置と撮像方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-242350 1995-08-29
JP24235095 1995-08-29
JP8244016A JPH09130818A (ja) 1995-08-29 1996-08-28 撮像装置と撮像方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09130818A true JPH09130818A (ja) 1997-05-16

Family

ID=26535729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8244016A Pending JPH09130818A (ja) 1995-08-29 1996-08-28 撮像装置と撮像方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09130818A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011118415A (ja) * 1999-05-26 2011-06-16 Daimler Ag カラー画像を撮像するための装置
WO2013031100A1 (ja) * 2011-09-02 2013-03-07 パナソニック株式会社 偏光撮像素子および内視鏡
WO2017154367A1 (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 ソニー株式会社 画像処理装置、および画像処理方法、撮像装置ならびにプログラム
EP3264755A1 (en) * 2016-06-30 2018-01-03 Thomson Licensing Plenoptic sub aperture view shuffling for a richer color sampling
EP3264741A1 (en) * 2016-06-30 2018-01-03 Thomson Licensing Plenoptic sub aperture view shuffling with improved resolution
CN114002868A (zh) * 2021-06-04 2022-02-01 巽腾(广东)科技有限公司 基于lcd液晶板的图像生成方法、装置、设备和存储介质

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011118415A (ja) * 1999-05-26 2011-06-16 Daimler Ag カラー画像を撮像するための装置
WO2013031100A1 (ja) * 2011-09-02 2013-03-07 パナソニック株式会社 偏光撮像素子および内視鏡
US9293491B2 (en) 2011-09-02 2016-03-22 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Polarization image sensor and endoscope
CN108702493A (zh) * 2016-03-09 2018-10-23 索尼公司 图像处理设备、图像处理方法、成像装置和程序
WO2017154367A1 (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 ソニー株式会社 画像処理装置、および画像処理方法、撮像装置ならびにプログラム
EP3264755A1 (en) * 2016-06-30 2018-01-03 Thomson Licensing Plenoptic sub aperture view shuffling for a richer color sampling
WO2018002097A1 (en) * 2016-06-30 2018-01-04 Thomson Licensing Plenoptic sub aperture view shuffling for a richer color sampling
WO2018002089A1 (en) * 2016-06-30 2018-01-04 Thomson Licensing Plenoptic sub aperture view shuffling with improved resolution
EP3264741A1 (en) * 2016-06-30 2018-01-03 Thomson Licensing Plenoptic sub aperture view shuffling with improved resolution
CN109417590A (zh) * 2016-06-30 2019-03-01 交互数字Ce专利控股公司 具有改进的分辨率的全光子孔径视图改组
JP2019519996A (ja) * 2016-06-30 2019-07-11 インターデジタル シーイー パテント ホールディングス より豊富なカラーサンプリング用のプレノプティック・サブアパーチャ・ビュー・シャッフリング
US10834313B2 (en) 2016-06-30 2020-11-10 Interdigital Ce Patent Holdings Plenoptic sub aperture view shuffling with improved resolution
US10931936B2 (en) 2016-06-30 2021-02-23 Interdigital Ce Patent Holdings Plenoptic sub aperture view shuffling for a richer color sampling
CN109417590B (zh) * 2016-06-30 2021-09-10 交互数字Ce专利控股公司 具有改进的分辨率的全光子孔径视图改组
US11438503B2 (en) 2016-06-30 2022-09-06 Interdigital Ce Patent Holdings, Inc. Plenoptic sub aperture view shuffling with improved resolution
EP4243435A3 (en) * 2016-06-30 2023-10-25 InterDigital CE Patent Holdings Plenoptic camera with higher resolution using a controllable birefringent layer
CN114002868A (zh) * 2021-06-04 2022-02-01 巽腾(广东)科技有限公司 基于lcd液晶板的图像生成方法、装置、设备和存储介质
WO2022253296A1 (zh) * 2021-06-04 2022-12-08 简伟明 基于lcd液晶板的图像生成方法、装置、设备和存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5369266A (en) High definition image pick-up which shifts the image by one-half pixel pitch
EP0669757B1 (en) Image sensing apparatus
US8860826B2 (en) Image pickup apparatus that acquires a plurality of viewpoint images
CN101576410B (zh) 一种基于液晶的单镜头局部选通成像探测器
JPH09130818A (ja) 撮像装置と撮像方法
US20050035927A1 (en) Solid state imaging device, driving method therefor, and imaging apparatus
JPH08214197A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2002112290A (ja) 眼鏡型ディスプレイ装置
JPH08251604A (ja) 固体カラー撮像装置
JP3999510B2 (ja) 表示システム
JP2713295B2 (ja) 固体撮像素子の駆動方法と撮像装置
JPH05257083A (ja) 立体表示装置
JPH0715732A (ja) カラー撮像装置
JP3043104B2 (ja) カラーカメラ装置
JPS61270973A (ja) 固体撮像素子を用いた画像入力装置
JPH06339057A (ja) 撮像装置およびそれを使用した撮像システム
JPH0470072A (ja) 撮像装置
JP2001025026A (ja) 撮像装置
JPS5824288A (ja) カラ−固体撮像装置
JPH11146406A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JPH02177780A (ja) 撮像装置
JPH08275184A (ja) 撮像装置
JPH0614254A (ja) カメラ装置
JPH0530436A (ja) 撮像装置
JPH04310090A (ja) カラー固体撮像装置