JPH08214197A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像方法

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JPH08214197A
JPH08214197A JP7036216A JP3621695A JPH08214197A JP H08214197 A JPH08214197 A JP H08214197A JP 7036216 A JP7036216 A JP 7036216A JP 3621695 A JP3621695 A JP 3621695A JP H08214197 A JPH08214197 A JP H08214197A
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JP
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polarization angle
block
image
optical
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JP7036216A
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English (en)
Inventor
Toru Akutagawa
徹 芥河
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、撮像装置及び撮像方法において、簡
易な構成で高解像撮像モードと通常解像モードに切り換
える。 【構成】高解像撮像モード時と通常解像撮像モード時と
に応じて偏光角可変素子の偏光角を固体撮像素子駆動信
号と同期したタイミングで制御手段により切り換え制御
することによつて、簡易な構成で高解像撮像モードと通
常解像撮像モードの切換制御を速やかにできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図16及び図17) 発明が解決しようとする課題(図16) 課題を解決するための手段 作用 実施例 (1)カメラ装置の全体構成(図1) (2−1)光学フイルタブロツクの構成例(図2〜図
7) (2−2)光学フイルタブロツクの構成例(図8及び図
9) (3)他の実施例(図10〜図15) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像装置及び撮像方法
に関し、例えばCCD(Charge Coupled Device) を用い
たカメラ装置に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、CCDを用いたカメラ装置1にお
いては、図16に示すように被写体2の光学像をレンズ
3及び光学フイルターブロツク4に介してCCD5の受
光面上に入力させるようになされている。タイミング発
生回路6はCCD5にCCD駆動パルスS1を出力する
ことにより、CCD5を駆動し、CCD5で撮像された
画像信号S2をカメラ信号処理回路7に出力させるよう
になされている。カメラ信号処理回路7は画像信号S2
を取り込んで、タイミング発生回路6から入力されるタ
イミング信号S3に基づいて画像信号S2を信号処理
し、処理結果をカメラ出力信号S4として出力する。
【0004】ところで図17(A)に示すように、光学
フイルターブロツク4は水晶の複屈折板からなる光学ロ
ーパスフイルタ4A、4B、4Cを3枚貼り合わせて構
成されている。各複屈折板は、入射光を主軸に対し+45
〔°〕の方向に1/2 に分散する4A、主軸に対し平行に
1/2 に分散する4B、主軸に対し−45〔°〕の方向に1/
2 に分散する4Cに分かれている。
【0005】ここで3枚の複屈折板4A、4B、4Cを
透過した透過光の状態を図17(B)の点像関数に示
す。正面から入つた入力光L1は、各複屈折板にて各方
向に1/2 に分散され、3枚の複屈折板を通過したときに
は計1/8 に分散される(但し中央部は1/8 が重なるため
1/4 になる)出力光L2として出力される。ここでは4
5〔°〕の水平、垂直成分が等しいことを利用して1/4
波長板等の偏光解消素子をなくしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
カメラ装置1においては、高解像度の映像を得るために
はCCD5の画素数を増やすことが必要となりカメラ装
置1全体が大型化するので、CCD5の小型化に伴いカ
メラ装置1全体の小型化に反するという問題があつた。
【0007】また高解像撮像を実現するためプリズム等
の光学素子を利用し、光路をずらして撮像する現在のカ
メラ装置1の場合、機械的に光学ローパスフイルタを出
し入れすることによる光学距離の変化を補償するための
回路構成を要すると共に切換時間も要するという問題が
あつた。また多板式の高解像カメラにおいて高解像撮像
を実現する場合においても、分光用プリズムや画素精度
によるレジストレーシヨン調整を要する等の問題があつ
た。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で高解像撮像カメラあるいは高解像撮像
カメラと通常解像撮像カメラを1台で切り換え得る撮像
装置及び高解像撮像し得る撮像方法を提案しようとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、入射光を偏光板、偏光角可変素子
及び複屈折板でなる光路シフトブロツクを介し、1又は
複数の複屈折板でなる光学ローパスブロツクを透過さ
せ、制御手段により偏光角可変素子の偏光角を制御して
シフトするようにする。
【0010】また本発明においては、光学フイルタを介
して固体撮像素子の受光面に同一の被写体像を周期的に
垂直方向に1行分シフトし、シフト前の被写体像を画素
列で受光して得た画像信号と1行シフト後の被写体像を
画素列で受光して得た画像信号とを合成して各画素列毎
に走査線画像信号を生成するようにする。
【0011】
【作用】高解像撮像モード時と通常解像撮像モード時と
に応じて偏光角可変素子の偏光角を固体撮像素子駆動信
号と同期したタイミングで制御手段により切り換え制御
することによつて、高解像撮像モードと通常解像撮像モ
ードの切換制御を速やかにできる。
【0012】また光学フイルタを介して固体撮像素子の
受光面に同一の被写体像を周期的に垂直方向に1行分シ
フトし、シフト前の被写体像を画素列で受光して得た画
像信号と1行シフト後の被写体像を画素列で受光して得
た画像信号とを合成して各画素列毎に走査線画像信号を
生成することにより、シフトしない場合におけるCCD
の1行目の画素列に入射される被写体像について、3つ
の色成分からなる各画素列に対応する走査線画像信号を
得ることができる。
【0013】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0014】(1)カメラ装置の全体構成 図16との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、11はカメラ装置全体を示している。被写体2の光
学像をレンズ3及び光学フイルタブロツク14に介して
CCD5の受光面上に入力させるようになされている。
強誘電液晶駆動回路12はタイミング発生回路6の垂直
ドライブパルスVDに基づいて光路をシフトさせるため
の駆動パルスFLC1、FLC2を光学フイルタブロツ
ク14に出力する。また高解像化回路13は、取り込ま
れたカメラ出力信号S4をタイミング発生回路6からの
タイミング信号S5に基づいて信号処理し、処理結果を
高解像度カメラ出力信号S6として出力する。ここで光
学フイルタブロツク14は、光路をシフトさせて空間遮
断周波数を切り換える光路シフトブロツク15と光学ロ
ーパスフイルタ16から構成されている。
【0015】ここで高解像化回路13は、高解像撮像モ
ード(静止画モード)時にCCD5からの出力信号のシ
フトによる位置変化を補正したり、光学フイルタブロツ
ク14の空間遮断周波数特性に応じて広帯域化を実行す
る。更に高解像撮像モード時にCCD5の混合読出しを
しない場合には、この高解像化回路13において信号の
時間軸変換が実行される。
【0016】光学フイルタブロツク14の空間遮断周波
数特性は、強誘電液晶駆動回路12の駆動パルスFLC
1、FLC2とCCD駆動パルスS1との相対関係によ
り決定される。ところで通常の光学フイルタブロツク1
4には赤外光遮断フイルタが含まれているが、赤外光遮
断フイルタは入射光の偏向状態に変化を起こさない限り
影響を与えないのでここでは省略する。
【0017】(2−1)光学フイルタブロツクの構成例 図1における光路シフトブロツク15と光学ローパスブ
ロツク16は、それぞれ直交軸4点シフト方式と2点ス
プリツト方式のものが用いられている。
【0018】図2において、光学フイルタブロツク14
の光路シフトブロツク15は、偏光板17、強誘電液晶
18、複屈折板19、強誘電液晶20、複屈折板21に
よつて入力光を直交軸方向に4点にシフトするように構
成されている。ここで強誘電液晶とは、入射光の偏波軸
を印加電圧に応じて変化させるデバイスのことである。
強誘電液晶18、20は強誘電液晶駆動回路12の駆動
パルスFLC1、FLC2によつて偏波軸を変化させら
れることにより、入力光を電気的にシフトしている。こ
の4点シフト方式は、2点シフトを直列に2回通過する
ことによつて4点にシフトされる。
【0019】ここでシフトは複屈折板の偏光軸に対する
屈折率の違い(いわゆる正常光線と異常光線)を利用す
るものであり、強誘電液晶により入射光偏波軸を電気的
に切り換えることで機械的に切り換えるよりも高速に透
過光の位置をシフトすることができる。
【0020】続いて図3(A)に2点シフトにおける入
射光の流れ、図3(B)に各部の偏向状態を示す。図3
(B)において、入射光aは、偏光板17を透過して縦
の成分を透過した透過光bになり、FLC1オフの強誘
電液晶18を透過しても透過光bは変化せず透過光c1
として複屈折板19を透過して、入射光軸位置(×印)
からシフト距離Zだけ縦方向にシフトされた透過光d1
になる。またFLC1オンの強誘電液晶18を透過する
ときは、横の透過光c2として複屈折板19を透過する
が縦の偏光軸なのでシフトしないまま横の透過光d2と
して出力される。これにより、駆動パルスFLC1のオ
ン、オフの組み合わせによつて2点にシフトされること
になる。ここでシフトの方向は偏光板の偏波面で決ま
り、シフト距離Zは複屈折板の厚さにより決定される。
【0021】そして図4(A)に2点シフトを直列に2
回通過する4点シフトにおける入射光の流れ、図4
(B)、(C)にそのときの各部の偏向状態を示す。フ
ロントブロツク24は2点シフトブロツク(図3)と同
じなので、以下透過光d以降を説明する。
【0022】図4(B)において、フロントブロツク2
4のFLC1オフの強誘電液晶18を透過して出力され
た透過光d1が、リアブロツク25のFLC2オフの強
誘電液晶20を透過しても透過光d1は変化せず透過光
e1としてそのまま複屈折板21を透過するが、横の偏
光軸なのでシフトしないまま透過光f1として出力され
る。またフロントブロツク24のFLC1オフの強誘電
液晶18を透過して出力された透過光d1が、リアブロ
ツク25のFLC2オンの強誘電液晶20を透過する
と、横の透過光e2として複屈折板21を透過してシフ
ト距離Zだけ横方向にシフトされて透過光f2として出
力される。
【0023】また図4(C)において、フロントブロツ
ク24のFLC1オンの強誘電液晶18を透過して出力
された透過光d2が、リアブロツク25のFLC2オフ
の強誘電液晶20を透過しても透過光d2は変化せず透
過光e3として複屈折板21を透過して、入射光軸位置
(×印)からシフト距離Zだけ横方向にシフトされて透
過光f3として出力される。またフロントブロツク24
のFLC1オンの強誘電液晶18を透過して出力された
透過光d2が、リアブロツク25のFLC2オンの強誘
電液晶20を透過すると縦の透過光e4として複屈折板
21を透過するが、横の偏光軸なのでシフトしないまま
透過光f4として出力される。これにより強誘電液晶駆
動回路12からの駆動パルスFLC1、FLC2のオ
ン、オフの組み合わせによつて4点にシフトされること
になる。
【0024】次に図5(A)、(B)において、タイミ
ング発生回路6と強誘電液晶駆動回路12による高解像
撮像モード(静止画モード)と通常解像撮像モード(動
画モード)における強誘電液晶18、20の切換制御駆
動波形を示し、図6(A)、(B)にそのときの点像関
数を示す。
【0025】図5(A)において、高解像撮像モードで
はタイミング発生回路6から強誘電液晶駆動回路12に
出力する垂直ドライブパルスVDは、CCD5の露光タ
イミングと同期している。強誘電液晶18、20を駆動
させる駆動パルスFLC1a、FLC2a の駆動波形
は、例えば垂直ドライブパルスVDの周期毎にオン、オ
フを繰り返す駆動パルスFLC1a と垂直ドライブパル
スVDの2周期毎にオン、オフを繰り返す駆動パルスF
LC2a のように、垂直ドライブパルスVDの周期又は
その整数倍の周期に同期して各組み合わせ状態を切り換
える。
【0026】図5(B)において、通常解像撮像モード
での駆動パルスFLC1b 、FLC2b の駆動波形は、
例えば垂直ドライブパルスVDの周期内でオン、オフを
2回繰り返す駆動パルスFLC1b と垂直ドライブパル
スVDの周期内でオン、オフを1回ずつ繰り返す駆動パ
ルスFLC2b のように、垂直ドライブパルスVDの1
周期内で各組み合わせ状態を一巡するように切り換え
る。
【0027】そして図6(A)に示すように、高解像撮
像モードでは、駆動パルスFLC1 a と駆動パルスFL
C2a の組み合わせ(FLC1a /FLC2a )が4通
りある。すなわちオン/オンのときL3、オフ/オンの
ときL4、オン/オフのときL5、オフ/オフのときL
6の点像関数を示す。このように4フイールド周期でシ
フト撮像を繰り返す点像関数が得られる。
【0028】また図6(B)に示すように、通常解像撮
像モードでは、駆動パルスFLC1b と駆動パルスFL
C2b の組み合わせ(FLC1b /FLC2b )が高解
像撮像モードのように4通りある。ところがこの場合
は、1フイールドの露光時間内で4点にシフト撮像を繰
り返し完了するので、入射光の中心で重なりその部分は
1/4になり7点に拡散された点像関数L7が得られ
る。このとき駆動パルスFLC1a とFLC2a 、FL
C1b とFLC2b を入れ換えてもシフトの順序が変わ
るだけで得られる点像関数は変わらない。
【0029】続いて図7(A)、(B)において、CC
D5をシヤツタモードで撮像する場合の高解像撮像モー
ドと通常解像撮像モードの強誘電液晶18、20の切換
制御駆動波形を示す。XSは蓄積電荷の掃き出しパルス
であり、パルス波形の存在しない区間TsがCCD5の
露光時間となる。高解像撮像モード時の駆動波形は駆動
パルスFLC1c 、FLC2c のようになり、図5
(A)の駆動パルスFLC1a 、FLC2a と同じでも
オン/オフの組み合わせは変わらない。また通常解像撮
像モード時においては、このTsの露光時間内に4点シ
フトを実行する駆動パルスFLC1d 、FLC2d のよ
うにする。このときもFLC1c とFLC2c 、FLC
dとFLC2d を入れ換えてもシフトの順序が変わる
だけで得られる点像関数は変わらない。
【0030】従つて露光時間Tsあるいはその整数倍の
時間で駆動パルスFLC1c 、FLC2c を切り換える
と高解像撮像モード、露光時間Ts内に均等に駆動パル
スFLC1d 、FLC2d を切り換えれば通常解像撮像
モードとなる。ただし強誘電液晶18、20に電圧を印
加するので、直流成分を除くためにデユーテイ比は50
〔%〕にする。
【0031】次に光学ローパスブロツク16(図2)
は、1/4 波長板22と複屈折板23によつて2点にスプ
リツトするように構成されている。ここで1/4 波長板2
2は、光路シフトブロツク15からの出力光が直線偏波
であるので、光学ローパスするための光路スプリツトに
入る前に円偏波に戻している。光路シフトブロツク15
からの出力光は、1/4 波長板22、複屈折板23を透過
して2点にスプリツトされ出力される。
【0032】以上の構成において、被写体2の光学像が
レンズ3に介して光学フイルターブロツク14内の光路
シフトブロツク15に入射される。その入射光は偏光板
17、強誘電液晶18、複屈折板19、強誘電液晶2
0、複屈折板21を透過する。その際、タイミング発生
回路6からの垂直ドライブパルスVDにより強誘電液晶
駆動回路12からの駆動パルスFLC1、FLC2が強
誘電液晶18、20にそれぞれ印加することで、透過光
を所定の位置にシフトし出力される。
【0033】その透過光が次に光学ローパスブロツク1
6の1/4 波長板22、複屈折板23を透過して2点にス
プリツトされCCD5に出力される。タイミング発生回
路6からのCCD駆動パルスS1によつてCCD5から
出力された情報信号S3は、タイミング発生回路6から
のタイミング信号S2に基づいて処理されカメラ信号処
理回路7から高解像化回路13にカメラ出力信号S4と
して出力される。そしてタイミング発生回路6からのタ
イミング信号S5に基づいて高解像化回路13で処理さ
れ、高解像度カメラ出力信号S6として出力される。
【0034】以上の構成によれば、強誘電液晶駆動回路
12が光路シフトブロツク15の強誘電液晶18、20
に駆動パルスFLC1、FLC2を印加することによ
り、光学ローパスフイルタの空間遮断周波数の特性切換
速度を機械的に切り換えるよりも速くできシヤツタモー
ドでの撮像もできる。また空間遮断周波数の特性を切り
換えるために強誘電液晶18、20を用いたことによ
り、切換時においても光学距離が一定で、ピント補正の
ための構成を必要とせず構成要素を少なくできるので信
頼性が高い。さらに入射光がCCD駆動パルスS1と駆
動パルスFLC1、FLC2との相対関係により決定さ
れることから、高解像撮像モードと通常解像撮像モード
で必要な光学ローパスフイルタの空間遮断周波数の特性
切換を簡易な構成の1台のカメラ装置11において高速
ですることができる。
【0035】(2−2)光学フイルタブロツクの構成例 上述の第1実施例において、光路シフトブロツク15が
斜交軸4点シフト方式のものが用いられている。
【0036】図4(A)との対応部分に同一符号を付し
て示す図8において、光路シフトブロツク15は、偏光
板26、強誘電液晶27及び複屈折板28からなるフロ
ントブロツク33と1/4 波長板29と偏光板30、強誘
電液晶31及び複屈折板32からなるリアブロツク34
によつて、角度θ方向に4点にシフトするように構成さ
れている。強誘電液晶27、31は、強誘電液晶駆動回
路12からの駆動パルスFLC1、FLC2で電気的に
切り換えられ、これにより入射光はシフトされる。
【0037】ここで図4(A)の直交軸方向4点シフト
では、フロントブロツク24のシフト方向とリアブロツ
ク25のシフト方向を直角にしているため、リアブロツ
ク25の入口にはそのままの偏光状態で良い。しかし、
任意の斜交軸方向にシフトする場合は、リアブロツク2
5の入口に1/4 波長板とその方向の偏光板が必要とな
る。これにより、リアブロツク34入口には1/4 波長板
29を設け、リアブロツク34は2点シフト(図3)の
フロントブロツク33を角度θだけ回転させたものを設
けて構成するようになされている。この場合はまた第2
の偏光板30で光量が更に1/2になるので、光量は全
体として1/4になり感度が低下することになる。
【0038】ここで図9において、各部の偏光状態を示
す。フロントブロツク33は2点シフト(図3)と等し
いので、以下透過光e以降を説明する。フロントブロツ
ク33のFLC1オフの強誘電液晶27を透過した透過
光d1が、1/4 波長板29を透過することにより円偏波
e1に戻り、偏光板30を透過すると偏光板26に対し
て角度θ曲げられた成分だけが透過された透過光f1と
して強誘電液晶31に出力される。リアブロツク34の
FLC2オフの強誘電液晶31を透過しても透過光f1
は変化せず、そのまま透過光g1として複屈折板32を
透過してシフト距離Zだけ角度θ方向にシフトした透過
光h1として出力される。また透過光f1が、リアブロ
ツク34のFLC2オンの強誘電液晶31を透過すると
透過光f1が90〔°〕回転した透過光g2として複屈折
板32を透過するが、この場合は透過光g2と複屈折板
32の角度が90〔°〕異なつているのでシフトされずに
そのまま透過光h2として出力される。
【0039】フロントブロツク33のFLC1オンの強
誘電液晶27を透過した透過光d1が、1/4 波長板29
を透過することにより、円偏波e2に戻り偏光板30を
透過すると偏光板26に対して角度θ曲げられた成分だ
けが透過された透過光f2として強誘電液晶31に出力
される。リアブロツク34のFLC2オフの強誘電液晶
31を透過しても透過光f2は変化せず、そのまま透過
光g3として複屈折板32を透過してシフト距離Zだけ
角度θ方向にシフトした透過光h3として出力される。
また透過光f2が、リアブロツク34のFLC2オンの
強誘電液晶31を透過すると透過光f2が90〔°〕回転
した透過光g4として、複屈折板32を透過するが、こ
の場合は透過光g4と複屈折板32の角度が90〔°〕異
なつているのでシフトされずにそのまま透過光h4とし
て出力される。
【0040】以上の構成において、被写体2の光学像が
レンズ3を介して光学フイルターブロツク14内の光路
シフトブロツク15に入射される。その入射光は、偏光
板26、強誘電液晶27、複屈折板28、1/4 波長板2
9、偏光板30、強誘電液晶31、複屈折板32を透過
する。その際、タイミング発生回路6からの垂直ドライ
ブパルスVDにより強誘電液晶駆動回路12からの駆動
パルスFLC1、FLC2が、強誘電液晶27、31に
それぞれ印加することで、透過光が角度θ方向所定の位
置にシフトし出力される。
【0041】その透過光hが次に光学ローパスブロツク
16の1/4 波長板22、複屈折板23を透過して2点に
スプリツトされCCD5に出力される。タイミング発生
回路6からのCCD駆動パルスS1によつてCCD5か
ら出力された情報信号S3は、タイミング発生回路6か
らのタイミング信号S2に基づいて処理されカメラ信号
処理回路7から高解像化回路13にカメラ出力信号S4
として出力される。そしてタイミング発生回路6からの
タイミング信号S5に基づいて高解像化回路13で処理
され、高解像度カメラ出力信号S6として出力される。
【0042】以上の構成によれば、入射光を各光学ロー
パスフイルタの組み合わせと駆動パルスFLC1、FL
C2の切換によつてあらゆる種類の偏光状態に変化させ
ることができる。また空間遮断周波数の特性切換に強誘
電液晶27、31を用いたことにより、切換速度を機械
的に切り換えるよりも速くでき、シヤツタモードでの撮
像もできる。また空間遮断周波数の特性を切り換えるた
めに強誘電液晶27、31を用いたことにより、切換時
においても光学距離が一定で、ピント補正のための構成
を必要とせず構成要件を少なくできるので信頼性が高
い。さらに入射光がCCD駆動パルスS1と駆動パルス
FLC1、FLC2との相対関係により決定されること
から、高解像撮像モードと通常解像撮像モードで必要な
光学ローパスフイルタの空間遮断周波数の特性切換を簡
易な構成の1台のカメラ装置11において高速でするこ
とができる。
【0043】(3)他の実施例 なお上述の第1及び第2実施例においては、光学ローパ
スブロツク16で1/4波長板22を用いたが、本発明は
これに限らず、入射光が直交する偏波軸を持ちかつスプ
リツト方向がこれと45〔°〕の角度を持たせる場合に限
つては、1/4 波長板22を用いなくてもよい。
【0044】また上述の第1及び第2実施例において
は、光学ローパスブロツク16が2点スプリツトの場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、最終出力光
を円偏波に戻したり、4点スプリツトにしてもよい。こ
こで図10(A)に2点スプリツトの入射光の流れ、図
10(B)に各部の偏光状態を示す。2点スプリツト方
式は、複屈折板35、1/4 波長板36より構成され、2
点にスプリツトされる。また図11(A)に4点スプリ
ツトの流れ、図11(B)にそのときの各部の偏光状態
を示す。4点スプリツト方式は、複屈折板35、1/4 波
長板36、複屈折板37、1/4 波長板38より構成さ
れ、4点にスプリツトされる。その際、最終出力光を円
偏波に戻す場合は、1/4 波長板36、38を設ける必要
があるが、以後にスプリツトブロツクが存在しない場合
には、1/4 波長板36、38は必要ない。
【0045】また上述の第1及び第2実施例において
は、直交軸4点シフト方式と2点スプリツト方式、斜交
軸4点シフト方式と2点スプリツト方式の場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、シフト数とスプリツ
ト数の組み合わせをレンズ系の光学性能に合わせて自由
に設計することができる。例えば直交軸2点シフト方式
と4点スプリツト方式、直交軸4点シフト方式と4点ス
プリツト方式、斜交軸2点シフト方式と4点スプリツト
方式のときの点像関数を図12に示す。この図12か
ら、いずれの場合も高解像撮像モードの方が通常解像モ
ードに比べて光学フイルタの空間遮断周波数が高くなる
ことがわかる。
【0046】また上述の第1及び第2実施例において
は、光学フイルタブロツク14において光学ローパスブ
ロツク16を用いた場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、光学ローパスブロツク16を用いないで光
路シフトブロツク15だけで形成してもよく、光学ロー
パスブロツク16を実質的な空間遮断周波数特性をもつ
レンズによつて代用してもよい。このときの点像関数を
図13に示す。この図からも、いずれの場合も高解像撮
像モードの方が通常解像撮像モードに比べて光学フイル
タの空間遮断周波数が高くなることがわかる。
【0047】また上述の第1及び第2実施例において
は、通常解像撮像モードにおける露光時間Ts 内に均等
に駆動パルスFLC1d 、FLC2d を切り換えてシフ
トする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
露光時間Ts 内に加重的に駆動パルスFLC1d 、FL
C2d を切り換えシフトするようにしてもよい。
【0048】また上述の第1及び第2実施例において
は、光路シフトのために利用する素子として強誘電液晶
を用いる場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、TN液晶等の電圧によつて偏光軸が変えられる素子
すなわちπセルであれば他のものを用いてもよい。
【0049】さらに上述の第1及び第2実施例において
は、図14に示すように通常のCCD5が奇数フイール
ドにおいて、CCD5の1行目の画素列で受光して得た
画像信号と2行目の画素列で受光して得た画像信号を混
合演算することにより映像信号の第1走査線の走査線画
像信号を得、次にCCD5の3行目の画素列で受光して
得た画像信号と4行目の画素列で受光して得た画像信号
を混合演算して第3走査線の走査線画像信号を得る。
【0050】続いて偶数フイールドはCCD5の2行目
の画素列で受光して得た画像信号と3行目の画素列で受
光して得た画像信号を混合演算して第2走査線の走査線
画像信号を得、次にCCD5の4行目の画素列で受光し
て得た画像信号と5行目の画素列で受光して得た画像信
号を混合演算して第4走査線の走査線画像信号を得る。
このように、フイールド周期で垂直走査方向に隣接する
2画素を同時に混合して読み出す混合読出しの場合につ
いて述べた。
【0051】しかしこの混合読出しでは垂直画素ピツチ
に限定されるローパス特性が得られるため、単板カメラ
で高解像撮像モードを実現しようとすると、いわゆる色
偽せ信号を抑える目的で挿入された光学ローパスフイル
タの特性が大きな障害となる。
【0052】そこで本発明はこれに限らず、光学フイル
タ14によつてシフトされCCD5の受光面に入射され
る同一の被写体像を周期的に垂直方向に1行分シフト
し、シフト前の被写体像を画素列で受光して得た画像信
号と1行シフト後の被写体像を画素列で受光して得た画
像信号とを合成して各画素列についての走査線画像信号
を生成するようにしてもよい。
【0053】例えば図15(A)に示すように、1、
2、3行…の画素列に入射されていたシフト前画像は、
シフト後図15(B)に示すように、2、3、4行…の
画素列に入射されたシフト後画像になる。すなわち図1
5(A)の1行目の画素列で受光して得た画像信号と図
15(B)の2行目の画素列で受光して得た画像信号と
は本来被写体の同一部分についての画像信号である。
【0054】従つて、シフト前画像の1行目の画素列で
受光して得た画像信号を読出し、次にシフト前画像の1
行目と同じ画素列にあるシフト後の2行目の画素列で受
光して得た画像信号を読出して合成すれば、シフトしな
い場合におけるCCD5の1行目の画素列に入射される
被写体像について、3つの色成分からなる各画素列に対
応する走査線画像信号が得られる。そして最終的に映像
として出力する際には、高解像化回路13によつてシフ
トによる位置の変化を補正してから高解像化された映像
として出力される。
【0055】これに対して、従来の場合には1行目の画
素列で受光して得た画像信号と2行目の画素列で受光し
て得た画像信号とを同時に混合読出しすることにより、
各画素列2行分について3つの色成分からなる走査線画
像信号を得ていたため各画素列毎についての走査線画像
信号は得られなかつた。
【0056】従つて、画像の垂直方向の解像度が2倍に
なるので高解像度の映像を得ることができると共に高解
像撮像モード時の光学フイルタブロツクの設計自由度も
増大する。
【0057】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、高解像撮
像モード時と通常解像撮像モード時とに応じて偏光角可
変素子の偏光角を固体撮像素子駆動信号と同期したタイ
ミングで制御手段により切り換え制御することによつ
て、簡易な構成で高解像撮像モードと通常解像撮像モー
ドの切換制御を速やかにできる撮像装置を実現し得る。
【0058】また上述のように本発明によれば、光学フ
イルタを介して固体撮像素子の受光面に同一の被写体像
を周期的に垂直方向に1行分シフトし、シフト前の被写
体像を画素列で受光して得た画像信号と1行シフト後の
被写体像を画素列で受光して得た画像信号とを合成して
各画素列毎に走査線画像信号を生成することにより、シ
フトしない場合におけるCCD5の1行目の画素列に入
射される被写体像について、3つの色成分からなる各画
素列に対応する走査線画像信号を得ることができる撮像
方法を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるCCDを用いたカメラ装置の構成
を示すブロツク図である。
【図2】光学フイルタブロツクを示す略線図である。
【図3】2点シフトブロツクの流れを示す略線図であ
る。
【図4】4点シフトブロツクの後段以降の流れを示す略
線図である。
【図5】強誘電液晶の切換制御駆動波形を示す略線図で
ある。
【図6】強誘電液晶を切り換えたときの点像関数を示す
略線図である。
【図7】シヤツタ撮像時の強誘電液晶の切換制御駆動波
形を示す略線図である。
【図8】4点シフトブロツクの流れを示す略線図であ
る。
【図9】4点シフトブロツクの後段以降の流れを示す略
線図である。
【図10】2点スプリツトブロツクの流れを示す略線図
である。
【図11】4点スプリツトブロツクの流れを示す略線図
である。
【図12】他の実施例による点像関数を示す略線図であ
る。
【図13】光学ローパスブロツクをレンズで代用した場
合の点像関数を示す略線図である。
【図14】CCDのフイルタ配列を示す略線図である。
【図15】高解像撮像モード時の読出し例を示す略線図
である。
【図16】従来のCCDを用いたカメラ装置の構成を示
すブロツク図である。
【図17】従来の光学ローパスフイルタの構成を示す略
線図である。
【符号の説明】
1、11……CCDを用いたカメラ装置、2……被写
体、3……レンズ、4、14……光学フイルタブロツ
ク、5……CCD、6……タイミング発生回路、7……
カメラ信号処理回路、12……強誘電液晶駆動回路、1
3……高解像化回路、15……光路シフトブロツク、1
6……光学ローパスブロツク、24、33……フロント
ブロツク、25、34……リアブロツク、17、26、
30……偏光板、18、20、27、31……強誘電液
晶、19、21、23、28、32、35、37……複
屈折板、22、29、36、38……1/4 波長板。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光板、偏光角可変素子及び複屈折板でな
    る光路シフトブロツクと、1又は複数の複屈折板でなる
    光学ローパスブロツクとを有する光学フイルタと、 上記偏光角可変素子の偏光角を制御する制御手段とを具
    えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】上記制御手段は、高解像撮像モード時と通
    常解像撮像モード時とに応じて上記偏光角可変素子の偏
    光角を切り換えることにより、上記光学フイルタにおけ
    る高解像撮像モード時の実質的な空間遮断周波数を通常
    解像撮像モード時における実質的な空間遮断周波数に比
    して高くすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装
    置。
  3. 【請求項3】上記制御手段は、上記偏光角可変素子の偏
    光角を固体撮像素子駆動信号と同期したタイミングで切
    り換え制御することを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】上記制御手段は、高解像撮像モード時、上
    記偏光角可変素子の偏光角を上記固体撮像素子駆動信号
    における一画面露光周期又はその整数倍の周期に同期し
    て切り換えることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】上記制御手段は、通常解像撮像モード時、
    上記偏光角可変素子の偏光角を上記固体撮像素子駆動信
    号における一画面露光周期の一周期内において切り換え
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像
    装置。
  6. 【請求項6】上記制御手段は、デユーテイ比50%の制
    御信号によつて偏光角を切り換えることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】光学フイルタを介して固体撮像素子の受光
    面に同一の被写体像を周期的に垂直方向に1行分シフト
    し、 シフト前の被写体像を画素列で受光して得た画像信号と
    1行シフト後の被写体像を画素列で受光して得た画像信
    号とを合成して各画素列毎に走査線画像信号を生成する
    ことを特徴とする撮像方法。
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