JP2008193195A - ディジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、振動型ローパスフィルタ機構を効率的かつ効果的に動作させることのできるディジタルカメラを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のディジタルカメラ(1)は、撮像素子(13)上の被写体像を振動させる振動型ローパスフィルタ手段(14)と、前記撮像素子(13)の露光時における前記振動型ローパスフィルタ手段(14)の駆動周波数を、その露光期間の長さに応じて設定する制御手段(15)とを備えたことを特徴とする。例えば、制御手段(15)は、高速のシャッタスピードによる撮像時には高周波数、中速のシャッタスピードによる撮像時には中周波数、低速のシャッタスピードによる撮像時には低周波数などと設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディジタルカメラに関する。
現行のディジタルカメラは、撮像素子の前面に光学ローパスフィルタを配置しているが、光学ローパスフィルタは高価であり、しかもカットオフ周波数の変更が難しいので、振動型ローパスフィルタ機構への置換が検討されている。
振動型ローパスフィルタ機構は、特許文献1の図14などにも記載されているとおり、被写体像を撮像素子上で振動させるものである。振動型ローパスフィルタ機構の振動振幅は微小なので、その振動子には圧電素子などのアクチュエータが使用される。
撮像時にこのアクチュエータを駆動すれば、撮像素子が取得する画像へ空間的なローパスフィルタ効果を付与することができる。また、アクチュエータの駆動量(振動振幅)を変更すればカットオフ周波数を変更することもできる。
因みに、ディジタルカメラのシャッタスピードは様々に変更されるので、アクチュエータの駆動周波数(振動周波数)も、高速なシャッタスピードに対処できるよう予め高く設定されることが望ましい。
特開平9−261535号公報
しかしながらアクチュエータの駆動周波数を高くすると、ディジタルカメラの消費電力が高くなる。また、アクチュエータの駆動周波数を高くすると、アクチュエータが発熱し、ディジタルカメラの動作に影響する虞もある。
そこで本発明は、振動型ローパスフィルタ機構を効率的かつ効果的に動作させることのできるディジタルカメラを提供することを目的とする。
本発明のディジタルカメラは、撮像素子上の被写体像を振動させる振動型ローパスフィルタ手段と、前記撮像素子の露光時における前記振動型ローパスフィルタ手段の駆動周波数を、その露光期間の長さに応じて設定する制御手段とを備えたことを特徴とする。
なお、前記制御手段は、前記露光期間の長い露光時ほど前記駆動周波数を低く設定することが望ましい。
また、前記制御手段は、前記露光期間中の前記振動の回数が1以上の所定数となるように前記駆動周波数を設定することが望ましい。
また、前記制御手段は、照明光の発光を伴う露光時には、照明光の発光を伴わない露光時よりも前記駆動周波数を高く設定することが望ましい。
また、前記制御手段は、照明光の発光を伴う露光時には、その発光期間中の前記振動の回数が1以上の所定数となるように前記駆動周波数を設定することが望ましい。
また、前記制御手段は、照明光の発光を伴う露光時には、その照明光の強度がピーク値の半値以上となる期間中の前記振動の回数が1以上の所定数となるように前記駆動周波数を設定することが望ましい。
また、前記制御手段は、照明光の発光を伴う露光時、その露光期間がその発光期間よりも所定期間以上長い場合には、非発光期間の前記駆動周波数を発光期間の前記駆動周波数よりも低く抑えてもよい。
本発明によれば、振動型ローパスフィルタを効率的かつ効果的に動作させることのできるディジタルカメラが実現する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態は、ディジタルカメラシステムの実施形態である。
先ず、本システムの全体構成を説明する。
図1は、本システムの全体構成図である。図1に示すとおり、本システムは、カメラボディ1と、カメラボディ1に装着された交換レンズ2と、カメラボディ1に装着されたストロボ装置3とからなる。
カメラボディ1には、クイックリターンミラー11、シャッタ12、撮像素子13、振動型LPF機構14、カメラ制御回路15、焦点板16、測光素子17、不図示の操作ボタンなどが備えられる。ユーザは、その操作ボタンを介してカメラ制御回路15へカメラボディ1のモード切り替えの指示や撮像指示などの各種の指示を入力する。
交換レンズ2には、絞り制御装置21などが備えられる。絞り制御装置21はカメラボディ1のカメラ制御回路15へ電気的に接続される。
ストロボ装置3には、キセノン管などの電圧制御型の発光素子31、コンデンサ32、電源33、ストロボ制御回路34などが備えられる。このストロボ装置3は、ストロボ制御回路34を介してカメラボディ1のカメラ制御回路15へ接続される。
次に、本システムの基本動作を説明する。
カメラボディ1が撮像モードにあるとき、交換レンズ2が捉えた被写体光束は、クイックリターンミラー11で反射し、焦点板16上に結像する。焦点板16を通過した被写体光束は、測光素子17へ導光され、電気信号へと変換される。この電気信号は、カメラ制御回路15による露出制御値(絞り値、シャッタスピードなど)の算出に利用される。また、カメラ制御回路15は、算出した露出制御値に従い、絞り制御装置21、シャッタ12、撮像素子13、振動型LPF機構14などの設定を行う。
ユーザから撮像指示が入力されると、カメラ制御回路15は、その設定下で絞り制御装置21、シャッタ12、撮像素子13、振動型LPF機構14などを駆動する。これによって、撮像素子13が被写体像で露光される。このときに撮像素子13から出力される被写体像の画像デーは、カメラ制御回路15へ取り込まれる。これによって撮像が完了する。
なお、カメラボディ1に対しユーザが予めストロボ装置3の使用を許可していた場合、カメラ制御回路15は、前述した露出制御値の1つとして閃光発光の必要性の有無を算出する。閃光発光の必要が有った場合、カメラ制御回路15はストロボ装置3の設定を行い、露光が開始されるタイミングでストロボ装置3に対し閃光を発光させる。
以下では簡単のため、ストロボ装置3が閃光を発光する期間(発光期間)の長さを定数と仮定し、閃光の発光を伴う撮像を「閃光撮像」と称し、閃光の発光を伴わない撮像を「非閃光撮像」と称す。
また、カメラ制御回路15は、前述した設定の際、撮像素子13の有効領域の各画素の露光期間が算出されたシャッタスピードと一致するように、シャッタ12の開閉動作と撮像素子13の電荷蓄積動作との少なくとも一方を制御する。
なお、各画素の露光期間の制御に電子シャッタを採用する場合は、露光期間の長さ及びタイミングは各画素の間で一致する。電子シャッタによる制御は、撮像素子13の電荷蓄積の開始により露光を開始し、撮像素子13の電荷蓄積の終了により露光を終了するものである。
一方、各画素の露光期間の制御に2幕式フォーカルプレーンシャッタを採用する場合は、露光期間の長さは各画素の間で一致するものの、露光期間のタイミングは一部の画素(例えば、シャッタ12の幕走方向に隣り合う画素)の間で互いにずれる。2幕式フォーカルプレーンシャッタによる制御は、シャッタ12の先幕の走行により露光を開始し、シャッタ12の後幕の走行により露光を終了するものである。
そこで本明細書では、撮像素子13の有効領域の少なくとも一部の画素の露光が始まってから有効領域の全ての画素の露光が終わるまでの期間を、各画素の露光期間とは区別して「露光動作期間」と称す。
因みに、電子シャッタの採用時における露光動作期間は、各画素の露光期間と一致し、2幕式フォーカルプレーンシャッタの採用時における露光動作期間は、各画素の露光期間の全体をカバーする期間であって、例えば、先幕の走行開始のための信号がシャッタ12へ送信されてから後幕によるシャッタ12の閉口が検出されるまでの期間などで定義される。このため、2幕式フォーカルプレーンシャッタの採用時における露光動作期間の長さは、各画素の露光期間の長さ(=シャッタスピード)よりも大きくなる。
次に、振動型LPF機構14を説明する。
振動型LPF機構14は、撮像素子13を振動させる機構である。その振動子には圧電素子などのアクチュエータが使用される。露光動作期間中に振動型LPF機構14のアクチュエータが駆動されると、撮像素子13上を被写体像が振動するので、カメラ制御回路15が取得する画像データにローパスフィルタ効果が与えられる。
振動型LPF機構14の駆動方向(被写体像の振動方向)は、撮像素子13の水平方向(X方向)と垂直方向(Y方向)との2方向であり、X方向の駆動量、Y方向の駆動量はそれぞれ微少量(0画素分〜数画素分)である。このうちX方向の駆動量(被写体像のX方向の振動振幅)を変更すれば、X方向のカットオフ周波数が変更され、Y方向の駆動量(被写体像のY方向の振動振幅)を変更すれば、Y方向のカットオフ周波数が変更される。このカットオフ周波数の変更指示は、ユーザがカメラボディ1へ任意に入力することができるが、その変更に特徴は無いので、ここではその詳細を省略する。
また、振動型LPF機構14の駆動パターン(1振動周期内に撮像素子13上の1点が描く軌跡であり、被写体像の振動パターンでもある。)としては、正方形状、長方形状、直線状など様々なパターンを採用することができる。この駆動パターンを変更すれば、被写体像のブレ方を変更することができる。この駆動パターンの変更指示は、ユーザがカメラボディ1へ任意に入力することができるが、その変更に特徴は無いので、ここではその詳細を省略する。
次に、カメラ制御回路15の構成を簡単に説明する。
図2は、本システムの回路ブロック図である。図2に示すとおり、カメラ制御回路15は露出制御回路151、撮像制御回路152、LPF駆動回路153を有する。
このうち、LPF駆動回路153は、振動型LPF機構14(のアクチュエータ)へ駆動信号を与えることにより、振動型LPF機構14を駆動する。このLPF駆動回路153の動作タイミングは、露出制御回路151によって制御される。
LPF駆動回路153は、振動型LPF機構14へ与えるべき駆動信号波形、つまり振動型LPF機構14の駆動モードとして、複数種類の駆動モードを予め記憶している。
ここでは、複数種類の駆動モードを、駆動周波数の高い駆動モード(高周波数モード)と、駆動周波数が中程度の駆動モード(中周波数モード)と、駆動周波数の低い駆動モード(低周波数モード)とする。これら3種類の駆動モードの間では、駆動周波数のみが異なる。
LPF駆動回路153が採用すべき駆動モードは、露出制御回路151によって指定される。駆動モードが指定されるとLPF駆動回路153は、その指定内容を記憶する。これによって振動型LPF機構14の駆動モードが設定されたことになり、次にLPF駆動回路153が動作するときには、指定された駆動モードで振動型LPF機構14が駆動されることになる。
本システムでは、このようにして露出制御回路151が振動型LPF機構14に設定する駆動モードと、露出制御回路151が算出した露出制御値との関係に特徴がある。
次に、駆動モードの設定に関するカメラ制御回路15の動作を説明する。
図3は、本実施形態の撮像モードにおけるカメラ制御回路15の動作フローチャートである。ここでは、露出制御回路151、撮像制御回路152、LPF駆動回路153の動作を区別せずにカメラ制御回路15の動作として説明する。また、カメラボディ1に対してはストロボ装置3の使用が許可されていないものと仮定する。
図3に示すとおりカメラ制御回路15は、カメラボディ1が撮像モードに設定されると、露出制御値(絞り値、シャッタスピードなど)を算出する(ステップS1)。ここでは簡単のため、算出されるシャッタースピードを「高速」、「中速」、「低速」の何れかと仮定する。
続いて、カメラ制御回路15は、ステップS1で算出したシャッタスピードが「高速」、「中速」、「低速」の何れであるかを判別する(ステップS2,S3)。
シャッタスピードが高速であった場合(ステップS2YES)、カメラ制御回路15は、振動型LPF機構14の駆動モードを高周波数モードに設定する(ステップS5)。
また、シャッタスピードが中速であった場合(ステップS2NO、かつステップS3YES)、カメラ制御回路15は、振動型LPF機構14の駆動モードを中周波数モードに設定する(ステップS6)。
また、シャッタスピードが低速であった場合(ステップS2NO,かつステップS3NO)、カメラ制御回路15は、振動型LPF機構14の駆動モードを低周波数モードに設定する(ステップS7)。
その後、ユーザから撮像指示が入力されない限り(ステップS8NO)、カメラ制御回路15は以上のステップS1〜S7を繰り返す。
そして、ユーザから撮像指示が入力されると(ステップS8YES)、カメラ制御回路15は、振動型LPF機構14を設定中の駆動モードで駆動しながら撮像を行う(ステップS9)。その駆動期間は、前述した露光動作期間と略一致する。
したがって、高速のシャッタスピードによる撮像時には、振動型LPF機構14が高周波数モードで駆動され、中速のシャッタスピードによる撮像時には、振動型LPF機構14が中周波数モードで駆動され、低速のシャッタスピードによる撮像時には、振動型LPF機構14が低周波数モードで駆動される。
次に、高周波数モード、中周波数モード、低周波数モードを詳しく説明する。ここでは簡単のため、各画素の露光期間の制御に電子シャッタが採用されることを想定して説明する(この場合、各画素の露光期間は互いに一致する。)。
図4(a),(b),(c)は、高周波数モード、中周波数モード、低周波数モードを説明する図である。図4(a),(b),(c)の各々の上段は各画素の露光期間を示し、図4(a),(b),(c)の各々の下段は、振動型LPF機構14に与えられる駆動信号の波形を示し、横軸は時間軸である。
高周波数モードの駆動周波数は、図4(a)に示すとおり、高速のシャッタスピードによる露光期間(比較的短い露光期間)中に、振動型LPF機構14を1以上の整数回だけ駆動するように選定されている。その回数は、露光期間中の被写界に輝度変化が生じる可能性などを考慮し、十分に多いことが望ましい(1〜2回であるよりも4〜5回の方がよい)。
中周波数モードの駆動周波数は、図4(b)に示すとおり、中速のシャッタスピードによる露光期間(中程度の露光期間)中の駆動回数が、高速のシャッタスピードによる露光期間中のそれと同じになるように選定されている。
低周波数モードの駆動周波数は、図4(c)に示すとおり、低速のシャッタスピードによる露光期間(比較的長い露光期間)中の駆動回数が、高速又は中速のシャッタスピードによる露光期間中のそれと同じになるように選定されている。
すなわち、本システムでは、露光期間の長い撮像時ほど振動型LPF機構14の駆動周波数が低く抑えられ、消費電力や発熱が抑えられる。その一方で、露光期間の長い撮像時であっても、露光期間中における振動型LPF機構14の駆動回数が、露光期間の短い撮像時と同等に確保されるので、ローパスフィルタ効果が損なわれることは無い。
したがって、本システムでは、振動型LPF機構14の駆動周波数が、個々の撮像において必要かつ十分な高さに設定される。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態は、第1実施形態の変形例である。ここでは、第1実施形態との相違点のみ説明する。
本実施形態では、カメラボディ1に対しストロボ装置3の使用が許可されていたと仮定する。そのため、本実施形態では、振動型LPF機構14の駆動モードの1つとして「閃光モード」が追加される。閃光モードは、他の駆動モードとは駆動周波数が異なる。
図5は、本実施形態の撮像モードにおけるカメラ制御回路15の動作フローチャートである。図5において点線で囲った箇所が相違点である。
図5に示すとおり、本実施形態のカメラ制御回路15は、ステップS1において露出制御値(絞り値、シャッタスピード、閃光の必要性の有無など)を算出した後、閃光発光が必要であるか否かを判別する(ステップS10)。
閃光発光が不要であった場合(ステップS10NO)、カメラ制御回路15は第1実施形態と同様の設定を行い(ステップS2〜S7)、ステップS8へ進む。
閃光発光が必要であった場合(ステップS10YES)、カメラ制御回路15は、振動型LPF機構14の駆動モードを閃光モードに設定し(ステップS11)、ステップS8へ進む。
したがって、本実施形態では、閃光撮像時に限り、振動型LPF機構14が閃光モードで駆動される。
次に、閃光モードを詳しく説明する。ここでも、各画素の露光期間の制御に電子シャッタが採用されることを想定する。
図6(a)は、閃光モードを説明する図である。図6(a)の中段及び下段の表記方法は図4(a),(b),(c)のそれと同じであり、図6(a)の上段は、閃光の強度変化波形を示す。図6(b)には比較のため、非閃光撮影時の駆動モードを示した。また、両者の比較を容易とするため、図6(a)と図6(b)との間ではシャッタスピード(つまり露光期間の長さ)を共通とした。
図6(a)に示すとおり閃光モードの駆動周波数は、閃光の発光期間中に、振動型LPF機構14を1以上の整数回だけ露光するように選定されている。その回数は、発光期間中の被写界に輝度変化が生じる可能性などを考慮し、十分に多いことが望ましい(1〜2回であるよりも4〜5回の方がよい)。
通常、閃光の発光期間は露光期間よりも短いので、閃光モードの駆動周波数は高めになる。実際、図6(a),(b)に示したとおり、シャッタスピードが同じであっても、閃光モードの駆動周波数(図6(a))は、非閃光撮像の駆動モードの駆動周波数(図6(b))よりも高い。
なお、閃光モードの駆動周波数は、閃光の発光期間中に閃光強度が変動することを考慮し、閃光強度がピーク値の半値以上となる期間(半値期間)中の駆動回数が1以上(1〜2回)となるよう選定されていることが望ましい。
また、閃光モードの駆動周波数は、露光期間中のトータルの駆動回数が整数となるように調節されることが望ましい。露光期間中のトータルの駆動回数が非整数となると、被写体像のブレ方に偏りが生じるからである。
以上、本実施形態では、非閃光撮像時、閃光撮像時のそれぞれにおいて振動型LPF機構14の駆動周波数が必要かつ十分な高さに設定される。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態は、第2実施形態の変形例である。ここでは、第2実施形態との相違点のみ説明する。
本実施形態では、振動型LPF機構14の駆動モードの1つとして「切替型閃光モード」が追加される。切替型閃光モードは、閃光モードとは異なり、振動型LPF機構14の駆動周波数を露光期間中に切り替えるものである。
図7は、本実施形態の撮像モードにおけるカメラ制御回路15の動作フローチャートである。図7において点線で囲った箇所が相違点である。
図7に示すとおり、本実施形態のカメラ制御回路15は、ステップS10において閃光発光が必要と判別された場合(ステップS10YES)、ステップS1で算出したシャッタスピードが低速であるか否かを判別する(ステップS12)。
閃光発光が必要であり(ステップS10YES)、かつシャッタスピードが低速でなかった場合(ステップS12NO)、カメラ制御回路15は振動型LPF機構14の駆動モードを閃光モードに設定し(ステップS11)、ステップS8へ進む。
閃光発光が必要であり(ステップS10YES)、かつシャッタスピードが低速であった場合(ステップS12YES)、カメラ制御回路14は振動型LPF機構14の駆動モードを切替型閃光モードに設定し(ステップS13)、ステップS8へ進む。
したがって、本実施形態では、閃光撮影時、露光期間が長い場合(つまり露光期間と閃光期間との差分が所定値以上の場合)には、振動型LPF機構14が閃光モードではなく切替型閃光モードで駆動される。
次に、切替型閃光モードを詳しく説明する。ここでも、各画素の露光期間の制御に電子シャッタが採用されることを想定する。
図8(a)は、切替型閃光モードを説明する図である。図8(a)の表記方法は図6(a)のそれと同じである。図8(b)には比較のため、閃光モードを示した。
図8(a)に示すとおり、切替型閃光モードは、露光期間の後半で振動型LPF機構14の駆動周波数を低周波数側に切り替えるものである。駆動周波数が低周波数側に切り替わるタイミングは、発光期間の終了タイミングと略一致している。また、切り替え前の駆動周波数は、閃光モードのそれ(図8(b))と略同じであり、切り替え後の駆動周波数は、低周波数モードのそれ(図4(c))と略同じである。
但し、切り替え前の駆動周波数、切替後の駆動周波数、切り替えタイミングなどは、露光期間中のトータルの駆動回数が整数となるように調節されることが望ましい。露光期間中のトータルの駆動回数が非整数となると、被写体像のブレ方に偏りが生じるからである。
したがって、本実施形態では、露光期間の長い閃光撮像時に、振動型LPF機構14の消費電力や発熱が必要最小限に抑えられる。
なお、本実施形態では、ストロボ装置3による発光期間の長さを不変としたので、ステップS12の判別基準をシャッタスピードとしたが、発光期間の長さが可変である場合には、ステップS12の判別基準を、露光期間と発光期間との差分にする必要がある。
その場合、カメラ制御回路15は、ステップS1においてシャッタスピードと発光期間の長さとを確定し、ステップS12では露光期間と発光期間との差分が所定値よりも大きいか否かを判別し、大きい場合はステップS13へ進み、小さい場合はステップS11へ進む。
また、本実施形態の切替型閃光モードでは、露光期間中における駆動周波数の切り替え回数が1とされたが、2以上としてもよい。その場合、露光期間の終了タイミングに近づくにつれて駆動周波数を低い側へと移行させればよい。
また、本実施形態では、露光期間の長さが撮像前に確定していることを前提としたが、バルブ撮影のように露光期間の長さが撮像前に未確定である場合は、露光期間中の駆動周波数を一定期間毎に低い側へと移行させてもよい。
また、本実施形態の切替型閃光モードでは、露光期間中における駆動周波数の切り替え方が段階的であったが、連続的としてもよい。
[その他]
なお、上述した振動型LPF機構14の駆動周波数の説明(図4,図6,図8)では、電子シャッタが採用される場合(各画素の間で露光期間が一致する場合)を想定したが、2幕式フォーカルプレーンシャッタが採用される場合(一部の画素の間で露光期間のタイミングがずれる場合)であっても、振動型LPF機構14の駆動周波数は、前述した条件が個々の画素の露光期間に対してそれぞれ当てはまるように設定されることが望ましい。因みに、2幕式フォーカルプレーンシャッタが採用される場合は、露光動作期間が露光期間より長くなるので、振動型LPF機構14の駆動期間も、図4,図6,図8に示した駆動期間より長くなる。
また、上述した各実施形態では、シャッタスピードの段階数を3としたが、4以上に増やしてもよい。その場合、カメラ制御回路15は、ステップS2,S3,S12においてシャッタスピードが「高速」、「中速」、「低速」の何れの範囲に属するかを判別すればよい。
また、上述した各実施形態では、シャッタスピードの段階数と、駆動モードの種類数との双方を4以上に増やし、シャッタスピードに応じた駆動モードの切り替えを、さらに柔軟に行ってもよい。
また、上述した各実施形態では、露出制御値の全部がカメラ制御回路15によって自動算出されたが、露出制御値の一部又は全部は、ユーザによってマニュアル設定されてもよい。
また、上述した各実施形態では、電圧制御型の発光素子(キセノン管など)が使用されたが、電流制御型の発光素子(LEDなど)が使用されてもよい。その場合、被写界へ向かう照明光の強度変化波形は、図6(a),図8(a),(b)などに示したものよりも、立ち上がりが緩やかとなる。
また、上述した各実施形態では、振動型LPF機構の駆動対象が撮像素子13であったが、交換レンズ2の一部又は全部としてもよい。
また、上述した各実施形態では、ローパスフィルタ効果を得るために、撮影光学系を構成する一部の光学素子の位置を振動させたが、撮影光学系の何れかの光路へ光学素子を追加し、その光学素子(追加光学素子)の配置角度を振動させてもよい。その追加光学素子としては、平行平板や、公知の光学ローパスフィルタなどが適用可能である。
本システムの全体構成図である。 本システムの回路ブロック図である。 第1実施形態の撮像モードにおけるカメラ制御回路15の動作フローチャートである。 高周波数モード、中周波数モード、低周波数モードを説明する図である。 第2実施形態の撮像モードにおけるカメラ制御回路15の動作フローチャートである。 閃光モードを説明する図である。 第3実施形態の撮像モードにおけるカメラ制御回路15の動作フローチャートである。 切替型閃光モードを説明する図である。
符号の説明
1…カメラボディ,2…交換レンズ,3・・・ストロボ装置,11・・・クイックリターンミラー,12…シャッタ,13…撮像素子,14…振動型LPF,15・・・カメラ制御回路,16…焦点板,17…測光素子,21…絞り制御装置,31…発光素子,32…コンデンサ,33…電源,34…ストロボ制御回路

Claims (7)

  1. 撮像素子上の被写体像を振動させる振動型ローパスフィルタ手段と、
    前記撮像素子の露光時における前記振動型ローパスフィルタ手段の駆動周波数を、その露光期間の長さに応じて設定する制御手段と
    を備えたことを特徴とするディジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のディジタルカメラにおいて、
    前記制御手段は、
    前記露光期間の長い露光時ほど前記駆動周波数を低く設定する
    ことを特徴とするディジタルカメラ。
  3. 請求項2に記載のディジタルカメラにおいて、
    前記制御手段は、
    前記露光期間中の前記振動の回数が1以上の所定数となるように前記駆動周波数を設定する
    ことを特徴とするディジタルカメラ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のディジタルカメラにおいて、
    前記制御手段は、
    照明光の発光を伴う露光時には、照明光の発光を伴わない露光時よりも前記駆動周波数を高く設定する
    ことを特徴とするディジタルカメラ。
  5. 請求項4に記載のディジタルカメラにおいて、
    前記制御手段は、
    照明光の発光を伴う露光時には、その発光期間中の前記振動の回数が1以上の所定数となるように前記駆動周波数を設定する
    ことを特徴とするディジタルカメラ。
  6. 請求項5に記載のディジタルカメラにおいて、
    前記制御手段は、
    照明光の発光を伴う露光時には、その照明光の強度がピーク値の半値以上となる期間中の前記振動の回数が1以上の所定数となるように前記駆動周波数を設定する
    ことを特徴とするディジタルカメラ。
  7. 請求項5又は請求項6に記載のディジタルカメラにおいて、
    前記制御手段は、
    照明光の発光を伴う露光時、その露光期間がその発光期間よりも所定期間以上長い場合には、非発光期間の前記駆動周波数を発光期間の前記駆動周波数よりも低く抑える
    ことを特徴とするディジタルカメラ。

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