JP3042788B2 - 耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼 - Google Patents
耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼Info
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Description
鋼に関し、とくにストーブの燃焼筒や自動車排ガス浄化
装置、電気発熱体などの材料として用いられる、いわゆ
る耐酸化性,靱性および熱間加工性に優れたFe−Cr−Al
系フェライトステンレス鋼に関するものである。
浄化装置やストーブの燃焼筒などのように耐酸化性が必
要とされる用途に適した材料であることが知られてい
る。しかしながら、例えば、最近の自動車排ガス浄化装
置は、使用板材の厚みを薄くすることによって、排気抵
抗を減少させて、エンジンへの負担を軽減を図る対策が
とられている。また、ストーブの燃焼筒については、燃
焼効率を上げるために、使用温度を高くすると同時にコ
スト低減のために板厚を薄肉化する対策がとられてい
る。ところが、これらの対策は、いずれも薄肉化を図る
ことであったから、該ステンレス鋼の寿命を著しく低下
させることとなった。
イト系ステンレス鋼とすることによって対処していた
が、ステンレス鋼中のAl含有量を多くすると、熱延鋼帯
の脆化を促進し、製造時に通板割れや破断の頻度を高く
し、さらには通常の製造設備では製造が不可能となると
いう問題があった。
問題点を克服するための技術として、特公平2−58340
号公報に開示されているような方法が提案された。この
従来技術は、Ce,La,Pr,Ndなどの希土類元素を合計で0.0
60wt%まで添加する技術であるが、とくに板厚の薄い製
品を製造しようとする場合に、通常の熱間加工温度では
加工することができないという、さらに別の問題が生じ
た。
報)に記載されているような方法も提案された。この従
来技術は、上記の特公平2−58340号公報に記載の方法
が抱えている問題を克服するべく開発された技術であ
る。この技術の特徴は、弊害の主要因であるCeを除いた
ランタノイドを添加することにより、割れのない圧延加
工を可能にするとともに、より一層の耐酸化性の向上を
図ることにある。しかしながら、この従来技術は、希土
類元素(以下、「REM」と略記する)からCeのみを分離
除去することが必要であることから、価格の上昇を招く
他、後述するように、ハニカム構造体としたときの接合
部の耐酸化性が不十分なものしか得られないという問題
を抱えていた。
び上記特公平4−8502号公報)が抱えている問題点を克
服するものとして、さらに特開平3−170642号公報に記
載の方法が提案された。この技術は、ガス組成変動を伴
う高温の燃焼排ガス高速気流中にあっても、箔形状での
耐酸化性に優れるのみならず、触媒の担持体として触媒
活性の耐久性維持に効果があり、かつ安価に供給可能な
製造性の優れたフェライト系ステンレス鋼の箔に関する
ものである。この技術は、REM量に応じてPの量を調整
して添加することにより、とくにPとCeとの結びつきを
強めて熱間加工性を改良したものである。しかしなが
ら、実際には、このP化合物が耐酸化性に対して有効に
作用しないことが多く、特に、ろう付,溶接といった接
合部においては、その部分の耐酸化性を著しく劣化させ
るという問題を残していた。
は、より一層の耐酸化性の向上とともに靱性および熱間
加工性にも優れたフェライト系ステンレス鋼が得られな
いということである。
とができるフェライト系ステンレス鋼を提供することを
目的とするものである。
5wt%以下、Cr:15〜25wt%、Al:3.5〜15.0%wt%、Ti:
0.010〜0.30wt%、N:0.030wt%以下、P:0.020wt%以
下、S:0.0050wt%以下およびO:10ppm以下を含み、そし
て、Ca,Mg,Baのうちから選ばれるいずれか1種または2
種以上を、〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕として0.001〜0.
20wt%含み、La:0.06〜0.5wt%およびCe:0.002〜0.050w
t%を含み、さらに上記各成分が下記(1)〜(3)式
の関係を満たしており、 〔S〕≦〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕 …(1) 〔La〕/〔Ce〕≧5 …(2) Ti≧48/12〔C〕+48/14〔N〕 …(3) 残部が不可避的不純物とFeよりなることを特徴とする耐
酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼、を提案する
(第1発明)。
下、Mn:1.0wt%以下、Ni:0.5wt%以下、Cr:15〜25wt
%、Al:3.5〜15.0wt%、Ti:0.010〜0.30wt%、N:0.030w
t%以下、P:0.020wt%以下、S:0.0050wt%以下およびO:
10ppm以下を含み、Ca,Mg,Baのうちから選ばれるいずれ
か1種または2種以上を、〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕
として0.001〜0.20wt%含み、La:0.06〜0.5wt%およびC
e:0.002〜0.050wt%を含み、さらに上記各成分が下記
(1)〜(3)式の関係を満たしており、 〔S〕≦〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕 …(1) 〔La〕/〔Ce〕≧5 …(2) Ti≧48/12〔C〕+48/14〔N〕 …(3) さらに、V:0.05〜2.0wt%およびW:0.05〜2.0wt%のい
ずれか1種または2種を含有し、残部が不可避的不純物
とFeよりなることを特徴とする耐酸化性に優れたフェラ
イト系ステンレス鋼、を提案する(第2発明)。
下、Ni:0.5wt%以下、Cr:15〜25wt%、Al:3.5〜15.0wt
%、Ti:0.010〜0.30wt%、N:0.030wt%以下、P:0.020wt
%以下、S:0.0050wt%以下およびO:10ppm以下を含み、C
a,Mg,Baのうちから選ばれるいずれか1種または2種以
上を〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕として0.001〜0.20wt%
含み、La:0.06〜0.5wt%およびCe:0.002〜0.050wt%を
含み、さらに上記各成分が下記(1)〜(3)式の関係
を満たしており、 〔S〕≦〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕 …(1) 〔La〕/〔Ce〕≧5 …(2) Ti≧48/12〔C〕+48/14〔N〕 …(3) さらに、Moを0.01〜1.0wt%含有し、残部が不可避的不
純物とFeよりなることを特徴とする耐酸化性に優れたフ
ェライト系ステンレス鋼、を提案する(第3発明)。
i:0.5wt%以下、Cr:15〜25wt%、Al:3.5〜15.0wt%、T
i:0.010〜0.30wt%、N:0.030wt%以下、P:0.020wt%以
下、S:0.0050wt%以下およびO:10ppm以下を含み、Ca,M
g,Baのうちから選ばれるいずれか1種または2種以上
を、〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕として0.001〜0.20wt%
含み、La:0.06〜0.5wt%およびCe:0.002〜0.020wt%を
含み、さらに上記各成分が下記(1)〜(3)式の関係
を満たしており、 〔S〕≦〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕 …(1) 〔La〕/〔Ce〕≧5 …(2) Ti≧48/12〔C〕+48/14〔N〕 …(3) さらに、V:0.05〜2.0wt%およびW:0.05〜2.0wt%のいず
れか1種または2種と、Mo:0.01〜1.0wt%とを含有し、
残部が不可避的不純物とFeよりなることを特徴とする耐
酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼、を提案する
(第4発明)。
える影響を示す図である。
ある。
に与える影響を示す図である。
に与える影響を示す図である。
熱間加工性も改善されたフェライト系ステンレス鋼を開
発した点にある。
するためには、次のような合金設計が有効である。すな
わち、 (1) 接合部などの耐酸化性を向上させるためには、
La,Ceを、従来考えられていた量よりも多くし、しか
も、La/Ce比を好適な値とすることが必要である。
抑制するCa,Ma,Baは好適な量とすることが必要である。
めには、TiとC,N各含有量は好適な量とすることが必要
である。
し、特にOについては、従来より一層厳しくて10ppmを
上限とすることが必要である。
のコントロールによって、所望の特性を有するフェライ
ト系ステンレス鋼を開発したのである。
理由につき、始めに主要成分の関係について説明する。
a〕/〔Ce〕≧5; La,Ceは、いずれも耐酸化性の向上に有効で、とくにL
aの場合、0.06wt%未満の含有量ではその効果が不十分
となり、一方、0.50wt%を超えると清浄度が悪くなり、
加工性が劣化する。
酸化性に効果があり、この効果を得るためには、少なく
とも0.002wt%の添加が必要である。しかし、このCeを
あまり多く添加すると、La添加の効果を却って低下させ
るので、0.050wt%を上限とする。
れた場合、ろう付部に拡散し、有効量が減少するため、
多量に添加する必要がある。また、接合部のように拘束
されている部分は、加熱,冷却のサイクルにおいて応力
集中が生じ、酸化皮膜に亀裂が入り、耐酸化性が劣化し
やすい傾向にある。このとき、La/Ce≧5とすると、皮
膜の修復機能が向上し、耐酸化性が改善される。
に、La/Ce≧5のとき、Al2O3中の酸素の拡散が抑制され
る結果、酸化増量曲線は低い方にシフトすることが判か
る。このような作用により、1100℃繰り返し酸化試験の
場合、図3に示すように、耐酸化性が向上するのであ
る。
温での耐酸化性が向上するようになる。1150℃繰り返し
酸化試験の結果を図4に示すが、La/Ce≧10のとき、異
常酸化までの通算酸化時間が150時間以上となり、さら
に良好な耐酸化性が得られることが判る。
も多めに添加することを特徴とするものであるが、この
とき熱間加工性の劣化が懸念される。このため本発明で
は、有害元素であるP,S,Oをできるだけ低減して、熱間
加工性の劣化が最小限となるように工夫した。とくに、
Oについては、5ppm以下と著しく低いレベルに保つこと
が必要である。
ろう付,溶接などにおける接合欠陥を生じやすいので、
極力低くすることが必要である。
5〔Ba〕; Sは、耐酸化性および熱間加工性を低下させるので、
基本的には0.0050wt%以下に制限する。しかも、Ca,M
g、Baとの関係が図1に示すところから明らかなよう
に、Ca,Mg,Baのいずれか1種以上を含有させると、それ
らの元素がSを固定し、かつ耐酸化性に対するTiの悪影
響(Tiの炭・窒化物は1000℃以上で分解し再固溶する
が、表面皮膜/素地界面にTiSを生成し、異常酸化の原
因となる)を抑えて、Laの耐酸化性向上効果を助長する
作用がある。従って、Ca,Mg,BaはSとの関係において、
次式: 〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕≧〔S〕 を満足するように添加することが必要である。
くなり、却って靱性が劣化するので、〔Ca〕+〔Mg〕+
1/5〔Ba〕量が0.001〜0.20wt%の範囲内になるようにす
ることが必要である。
熱後室温まで冷却するサイクルの繰返し試験である。評
価は、異常酸化までの通算酸化時間が450時間か否かで
判断した。
スケール剥離 ×: 〃 450時間未満 (4) Ti:0.010〜0.30wt%、Ti≧48/12〔C〕+48/14
〔N〕; Tiは、本発明鋼においては、靱性向上の観点からとく
に重要な元素である。すなわち、このTiが、C,Nを固定
することによって靱性を向上させるのである。こうした
効果を得るためには少なくとも0.010wt%の添加が必要
であるが、あまりに多いと却って靱性の劣化を招くだけ
でなく、耐酸化性をも低下させる。このためTiの上限
は、0.30wt%に制限する。
あり、鋼中のC,Nを完全に固定するためのTiの最小必要
添加量は、次式; Ti≧48/12〔C〕+48/14〔N〕; を満足するように含有させることが必要である。
る。C,Nの固定作用としては、Nb,Zrも知られているが、
このTiの場合はさらに集合組織の改善に有効に働く。こ
の点、Nb,Zrでは集合組織改善の効果が不十分である。
明鋼とするための,その他の成分についての組成限定の
理由を述べる。
熱延鋼帯の靱性を著しく低下させる。従ってC,Nの含有
量はともに0.030wt%以下とした。
はAlほどではない。むしろ、靱性を劣化させる欠点があ
る。従って、Siの含有量は1.0wt%以下とした。
た。
すため、その量を0.020wt%以下に抑える。
50wt%以下に抑える。
る際に極めて重要な元素である。このCrの含有量が15wt
%未満の場合、これら特性が充分でなく、一方、25wt%
を超える場合には熱延鋼帯の靱性が著しく低下する。従
って、Crの含有量は15〜25wt%とした。
保のためには3.5wt%未満の含有量では不充分であり、
一方、15.0wt%を超えると靱性が悪くなる。従って、Al
の含有量は3.5〜15.0wt%とした。
合し、La,Ceの耐酸化性向上効果を阻害する。しかも、L
a,Ceの多量添加による熱間加工性の劣化を防止するため
にも、できるだけ低く抑えることが必要であり、好まし
くは5ppm以下にするのが良い。
要に応じ、さらにV,Wのうちのいずれか1種かまたは2
種と、Moを添加する。以下これらの成分添加理由とそれ
らの添加量を限定する理由につき述べる。
せる作用がある。これらの作用を得るためのV,Wの含有
量は0.05wt%未満では不充分である。しかし、その量が
2.0wt%を超えると介在物の粗大化により熱延鋼帯の靱
性が劣化する。
抑制する作用がある。この作用を得るためには、0.01wt
%未満では不充分である。しかし、その量が1.0wt%を
超えると逆に表面皮膜の密着性を劣化させる。
の溶製法の他、Al添加による脆化防止のため、例えば、
Alをクラッド圧延し、その後拡散熱処理することによっ
て製造することもできる。
よび表2(比較例:B1〜B23、ただし、従来例1:B10,B12,
従来例2:B11,B13,従来例3:B15,B16,B18)に示す成分組
成の10kgの鋼塊を得た。この鋼塊を鍛造して厚さ40mm、
幅50mmの板とし、さらに熱間圧延を施して2.5mm厚の熱
延板とした。製造した各熱延板について耐酸化性試験と
靱性の試験を行った。その結果を表3,表4に示す。
圧延および焼鈍(900℃×2分)を繰り返すことによ
り、板厚50μmの箔を製造し、25mm×50mmの2枚の箔
を、1枚は平板,もう1枚をコルゲート加工し、Ni基ろ
う材を用いて1200℃×20分の真空熱処理によって接合し
た。この箔を1100℃,大気中で24時間加熱し、室温まで
冷却し、重量変化を測定することを1サイクルとして繰
り返し酸化試験して、異常酸化およびスケール剥離が生
ずるまでの通算酸化時間により評価した。なお、異常酸
化とは、酸化曲線が放物線則あるいは直線則から大きく
外れて酸化増量が増大することをいい、スケール剥離と
は、酸化皮膜がはがれ落ちることにより、試験片重量が
急激に減少することをいう。
処理し、その後水冷した材料をシャルピー衝撃試験を行
い、延性−脆性遷移温度で評価した。
に試験片を採取し、1200℃×90秒に保持した後900℃に
降温し、引張り試験による絞り値で判断した。なお、90
0℃での絞り値が85%以上あれば熱間圧延で割れを生ず
ることなく圧延が可能である。
例では異常酸化までの時間が450時間以上、延性−脆性
遷移温度が80℃以下、900℃における絞り値が85%以上
と良好な特性を示した。これに対し、従来合金1(特公
平2−58340号)に対応するB10,B12では、La,Ce量が少
ないため、異常酸化までの時間が極めて短い。また、従
来合金2(特公平4−8502号)に対応するB11,B13は、C
eを含有していないため、スケール剥離が発生し、ま
た、ろう付部分の酸化が著しいという結果を示した。さ
らに、従来合金3(特開平3−170642号)に対応するB1
5,B16,B18は、CeがPと結合し、耐酸化性改善元素とし
ての作用を失い、異常酸化までの時間が短いという結果
を示した。
と酸化増量の関係を示す。この図に明らかなように、本
発明合金A3は、異常酸化までの時間が長いだけでなく、
曲線が低い方にシフトしていることが判る。
3)のうちの代表成分例について、La,Ceの関係が異常酸
化までの通算酸化時間に及ぼす影響を示す図である。な
お、○△×の評価は、下記のように、1100℃×24Hr大気
中加熱後室温まで冷却するサイクルの繰返し試験時の異
常酸化までの通算酸化時間が450時間以上かどうかを規
準としたものである。
スケール剥離 ×: 〃 450時間未満 実施例2 La/Ceの関係について、さらに詳細に検討するため、
実施例1に示す繰り返し酸化試験において、試験条件に
より厳しい(1150℃,7時間大気中で加熱し室温まで冷却
することを1サイクルとする)試験を行った。その他の
試験条件は実施例1と同一である。
のうち、La/Ce≧10のもの(A1〜A12)は、異常酸化まで
の時間がいずれも150時間以上と良好な特性を示した。
(図4参照) しかしながら、本発明合金であっても、La/Ce=5〜1
0のもの(A13〜A22)は、La/Ce≧10のものに比較して異
常酸化までの時間が150時間未満と短くなり、厳しい条
件での使用には問題があることが判った。
少ないため、異常酸化までの時間が極めて短く、また、
従来合金2に対応するB11,B13では、Ceを含有していな
いため、スケール剥離が発生し、また、ろう付部分の酸
化が著しいという結果を示した。そして、従来合金3に
対応するB15,B16,B18では、CeがPと結合し、耐酸化性
改善元素としての作用を失なう結果、異常酸化までの時
間が短い。
することで、より優れた耐酸化性を得ることができるこ
とが確かめられた。
冷却するサイクルの繰返し試験の結果を示すものであ
る。
スケール剥離 ×: 〃 150時間未満 以上説明したように本発明は、La/Ce比、〔S〕と〔C
a,Mg,Ba〕との関係、Tiと〔C,N〕との関係を精密に制御
することにより、一段と優れた耐酸化性と優れた靱性お
よび熱間加工性とを同時に実現したフェライトステンレ
ス鋼である。
ブの燃焼管用材料、自動車排ガス浄化装置用材料、電気
発熱体用材料としての用途がある。
Claims (4)
- 【請求項1】C:0.030wt%以下、Si:1.0wt%以下、 Mn:1.0wt%以下、Ni:0.5wt%以下、 Cr:15〜25wt%、Al:3.5〜15.0wt%、 Ti:0.010〜0.30wt%、N:0.030wt%以下、 P:0.020wt%以下、S:0.0050wt%以下および、 O:10ppm以下含み、そして、 Ca,Mg,Baのうちから選ばれるいずれか1種または2種以
上を、 〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕として0.001〜0.20wt%含
み、 La:0.06〜0.5wt%およびCe:0.002〜0.050wt%を含み、 そして、上記各成分が下記(1)〜(3)式の関係を満
たしており、 〔S〕≦〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕 …(1) 〔La〕/〔Ce〕≧5 …(2) Ti≧48/12〔C〕+48/14〔N〕 …(3) 残部が不可避的不純物とFeよりなることを特徴とする耐
酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼。 - 【請求項2】C:0.030wt%以下、Si:1.0wt%以下、 Mn:1.0wt%以下、Ni:0.5wt%以下、 Cr:15〜25wt%、Al:3.5〜15.0wt%、 Ti:0.010〜0.30wt%、N:0.030wt%以下、 P:0.020wt%以下、S:0.0050wt%以下および、 O:10ppm以下含み、そして、 Ca,Mg,Baのうちから選ばれるいずれか1種または2種以
上を、 〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕として0.001〜0.20wt%含
み、 La:0.06〜0.5wt%およびCe:0.002〜0.050wt%を含み、 さらに、上記各成分が、下記(1)〜(3)式の関係を
満たしており、 〔S〕≦〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕 …(1) 〔La〕/〔Ce〕≧5 …(2) Ti≧48/12〔C〕+48/14〔N〕 …(3) さらに、V:0.05〜2.0wt%およびW:0.05〜2.0wt%のいず
れか1種または2種を含有し、 残部が不可避的不純物とFeよりなることを特徴とする耐
酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼。 - 【請求項3】C:0.030wt%以下、Si:1.0wt%以下、 Mn:1.0wt%以下、Ni:0.5wt%以下、 Cr:15〜25wt%、Al:3.5〜15.0wt%、 Ti:0.010〜0.30wt%、N:0.030wt%以下、 P:0.020wt%以下、S:0.0050wt%以下および、 O:10ppm以下含み、そして、 Ca,Mg,Baのうちから選ばれるいずれか1種または2種以
上を、 〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕として0.001〜0.20wt%含
み、 La:0.06〜0.5wt%およびCe:0.002〜0.050wt%を含み、 さらに、上記各成分が、下記(1)〜(3)式の関係を
満たしており、 〔S〕≦〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕 …(1) 〔La〕/〔Ce〕≧5 …(2) Ti≧48/12〔C〕+48/14〔N〕 …(3) さらに、Moを0.01〜1.0wt%含有し、 残部が不可避的不純物とFeよりなることを特徴とする耐
酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼。 - 【請求項4】C:0.030wt%以下、Si:1.0wt%以下、 Mn:1.0wt%以下、Ni:0.5wt%以下、 Cr:15〜25wt%、Al:3.5〜15.0wt%、 Ti:0.010〜0.30wt%、N:0.030wt%以下、 P:0.020wt%以下、S:0.0050wt%以下および、 O:10ppm以下含み、そして、 Ca,Mg,Baのうちから選ばれるいずれか1種または2種以
上を、 〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕として0.001〜0.20wt%含
み、 La:0.06〜0.5wt%およびCe:0.002〜0.050wt%を含み、 さらに、上記各成分が下記(1)〜(3)式の関係を満
たしており、 〔S〕≦〔Ca〕+〔Mg〕+1/5〔Ba〕 …(1) 〔La〕/〔Ce〕≧5 …(2) Ti≧48/12〔C〕+48/14〔N〕 …(3) さらに、V:0.05〜2.0wt%およびW:0.05〜2.0wt%のいず
れか1種または2種と、Mo:0.01〜1.0wt%を含有し、 残部が不可避的不純物とFeよりなることを特徴とする耐
酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
Applications Claiming Priority (1)
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