JP3042510B2 - 二重内容器を持った容器 - Google Patents

二重内容器を持った容器

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JP3042510B2 JP10264318A JP26431898A JP3042510B2 JP 3042510 B2 JP3042510 B2 JP 3042510B2 JP 10264318 A JP10264318 A JP 10264318A JP 26431898 A JP26431898 A JP 26431898A JP 3042510 B2 JP3042510 B2 JP 3042510B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二重内容器を持った
容器に関し、詳しくは、器体の外装ケース内に金属製の
二重内容器を収容した容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いま、省資源、省エネルギーが各分野で
要求されてきている。四六時中使用し続けている家庭用
電気機器でも同様である。通電負荷の大きなヒータを用
いている電気ポットなどでは急務になってきている。
【0003】そこで、金属製の真空二重容器を利用しが
電気ポットも実現している。しかし、真空二重容器の断
熱効果と、ヒータによる外部からの加熱効率とは相容れ
ない。例えば、ヒータによる加熱効率をよくするのに、
真空二重容器のヒータによる加熱部分だけを一重構造に
したものでは、この部分での断熱効果が低下する。そこ
で、一重構造にしてヒータを当てがった部分は合成樹脂
製の底部材によって覆っている。また、複雑な形状およ
び構造を必要とする開口部も合成樹脂製の肩部材で覆っ
て、合成樹脂製の蓋で閉じるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、真空二重容器
の大半が露出していて、内部が真空で、熱伝導性の低い
ステンレス鋼板よりなるといっても、金属部分での内筒
から外筒への熱伝導はある程度しか抑えられないし、真
空断熱空間でもポットのかさ張り防止上あまり大きな空
間とされないので、真空による断熱性も十分とはいえな
い。従って、従来の金属製の真空二重容器を用いた電気
ポットでも、断熱性はまだ十分ではなく、その分消費電
力が大きい家庭用電気機器となっている。
【0005】そこで、本発明者等は、真空二重容器を外
装ケースに収容して断熱効果を高めることを考えてい
る。種々に試作や実験を繰り返すなか、製作しやすく、
器体の外装ケースに収容しやすい真空二重容器として、
図14に示すように金属製の二重内容器3の開口縁に、
この二重内容器3を構成する内外筒4、5の外鍔4a、
5aを形成して、これら外鍔4a、5aの外周部どうし
を溶接接合し、溶接部112で示すように一体化したも
のを完成した。
【0006】前記溶接は外鍔4a、5aの合わせ目間に
向かい外方からTIGアーク溶接するなどして行った。
この結果、外鍔4a、5aの外周部は、最外周の溶接部
112の部分で強く、内側に向かい軽減する変形、変色
が生じ、肌は粗い。このため、これらが目立ったり、あ
るいは問題にならないように、外装ケースに収容し支持
する課題がある。これは、外装ケースに収容される二重
内容器が真空断熱空間9を形成するものかどうかにかか
わらず、外鍔4a、5aの結合構造から生じる。
【0007】本発明の目的は、内外筒の外鍔の外周が溶
接接合された二重内容器であっても、外鍔の溶接接合に
よる変形や変色の問題を抑えられる容器を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明の二重内容器を持った容器は、器
体の外装ケースに収容された金属製の二重内容器の開口
縁に、この二重内容器を構成する内外筒の外鍔を形成
し、この外鍔を器体の肩部の上向きの段部上に、この段
部に続く立上がり壁に対向して配置したことを主たる特
徴としている。
【0009】これによると、二重内容器は二重構造によ
る空間部の空気が外部と行き来しないことによる断熱効
果を持つとともに、内容器として器体の外装ケースに収
容されて、外装ケースと二重内容器がなす閉空間での空
気が外部と行き来しないことにより二重内容器の内外の
熱の移動を抑えることができ、その分断熱効果が高ま
る。
【0010】二重内容器の開口縁に設けた内外筒の外鍔
は、器体の肩部の上向きの段部上に位置するのに、この
段部に続く立上がり壁に対向してそれに囲われ、その下
の段部と立上がり面とが作る隅角部に外鍔の外周が位置
するので、器体の開口に臨んでも目立たず、かつ、洗浄
時などでも手などが及ぶのを防止することができ、外鍔
の外周を溶接接合したままにしても、使用者によって変
形や変色が気にされるのを防止することができる。
【0011】請求項1の発明の二重内容器を持った容器
はまた、外鍔の外周に弾性体よりなるシールパッキング
を被せた構成を有することも特徴としている。
【0012】これにより、外鍔の変形や変色を覆い隠せ
るし、変形の影響なく段部や立上がり面に必要に応じて
密着させて、水漏れや異物の入り込みの原因になる隙間
が生じるのを防止することができる。
【0013】請求項1の発明の二重内容器を持った容器
は、さらに、シールパッキングは、二重内容器の胴部外
まわりに沿う垂下部を有した構成も特徴としている。
【0014】容器の組み立て時に、その手順上シールパ
ッキングを含む必要部品を艤装した二重内容器と、立上
がり面を持った肩部との嵌め合いが、作業者の目線に入
らない目隠し作業になって、シールパッキングと立上が
り面とが接触し合い開口側に擦られることが試作段階で
多々あり、シールパッキングが二重内容器の開口側に捲
れ上がって、作業をやり直すことがあった。しかし、上
記のさらなる構成のようにシールパッキングが二重内容
器の胴部外まわりに沿う垂下部を有していると、シール
パッキングが試作段階のように捲れ上がろうとしても、
その内周にある胴部に沿う筒状の垂下部を拡張する作業
を伴って大きな抵抗を受けるので、捲れ上がりを防止す
ることができ、作業の効率を高められる。
【0015】請求項1の発明に加え、さらに、シールパ
ッキングが、二重内容器の内外筒の外鍔と嵌まり合う溝
の奥部に外鍔の外周部との間の遊び空間を形成したもの
にすることができ、これによって、シールパッキングが
外鍔の外周部に溶接接合による変形があっても、そのよ
うな変形を外鍔と嵌まり合う溝の奥部に設けた遊び空間
内で吸収するので、シールパッキングに外圧を働かさな
くても外鍔への嵌まり合い状態が安定し、ガタツキや嵌
まり合いが外れるようなことを防止することができる。
【0016】また、段部にシールパッキングの下面と当
接し合う環状の凸部が設けられていると、段部の環状の
凸部による局部的なシールパッキングとの当接によっ
て、軽い押圧力のもとに、段部とシールパッキング、シ
ールパッキングと外鍔の双方において全周連続して密着
させられるので、段部とシールパッキングとの間では水
や空気の行き来を阻止するシール性を発揮し、段部とシ
ールパッキングと外鍔の間ではシールパッキングの外れ
止め機能と、器体の外装ケースおよび二重内容器間の空
間と器体の開口を通じた外側領域との間の水や空気の行
き来を阻止するシール性を発揮し、空気の行き来の防止
は二重内容器の内外の断熱性を向上する。
【0017】さらに、器体の蓋にシールパッキングと当
接し合う環状の凸部が設けられていると、蓋の環状の凸
部による局部的なシールパッキングとの当接によって、
軽い押圧力のもとに、蓋とシールパッキング、シールパ
ッキングと外鍔の双方において全周連続して密着させら
れるので、蓋とシールパッキングとの間では水や空気の
行き来を阻止するシール性を発揮し、蓋とシールパッキ
ングと外鍔の間ではシールパッキングの外れ止め機能と
水や空気の行き来を阻止するシール性を発揮し、空気の
行き来の阻止は二重内容器内外の断熱性を向上する。
【0018】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発
明の各特徴は可能な限りにおいて、それ単独で、あるい
は種々な組合せで複合して用いることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
てその幾つかの実施例とともに図1〜図4を参照しなが
ら説明し、本発明の理解に供する。
【0020】本実施の形態は内容液をヒータにより加熱
して湯沸しや保温を行う電気ポットに本発明を適用した
場合の一例である。しかし、本発明はこれに限られるこ
とはなく、保温、保冷などのために断熱性を要するもの
であれば内容液を加熱しないものも含め各種の容器に適
用することができる。
【0021】本実施の形態の電気ポットは、図1〜図3
の実施例、および図4、図5の実施例に示すように、器
体1の外装ケース2に収容された金属製の二重内容器3
の開口縁に、この二重内容器3を構成する内外筒4、5
の外鍔4a、5aを形成し、この外鍔4a、5aを器体
1の肩部6の上向きの段部7上に、この段部7に続く立
上がり壁8に対向して配置してある。
【0022】外装ケース2は合成樹脂製で底2aと胴2
bとが一体に形成されている。しかし、金属製でもよく
胴2bが金属製である場合は、構造や形状が複雑になり
がちな底2aは合成樹脂製にするのが好適である。外装
ケース2が底2a、胴2bとも合成樹脂製であっても、
成形や全体の組み立てなどとの関係から必要に応じて分
割されてもよい。二重内容器3の内外筒4、5はともに
熱伝導性の低い金属であるステンレス鋼板製で、断熱性
の確保に好適であるが、特にこれに限られることはな
く、場合によっては他の金属材料を用いることもでき
る。
【0023】二重内容器3の金属製の内外筒4、5によ
る二重内容器構造を利用してそれらの間を真空断熱空間
9としてあり、さらに断熱性の高い容器を構成してい
る。真空断熱空間9を設けるのに内外筒4、5は耐圧性
の上で金属製であるのが好適であるが、内部に支持スペ
ーサを設けるなどすれば合成樹脂など他の材料のもので
も使用することができる。また、二重内容器3の内部空
間は真空にしなくても内部空気の出入りがない分だけ断
熱性を発揮することができるし、内部空間を前記支持ス
ペーサなどで適数に仕切って空気の動きを制限すれば断
熱性はさらに向上するので、これらの構造のものも本発
明の範疇に属する。
【0024】内筒4は底4bを持った容器形状をしてい
るが、外筒5は筒形状であって下端部が内側への折り曲
げ部5bなどで内筒4の底4bに外側から当てがいろう
接などして気密に一体化している。これによってできる
二重内容器3の一重底部である内筒4の底4bの外側に
ヒータ11を当てがって内容液を加熱し、湯沸しや保温
ができるようにしている。内外筒4、5の外鍔4a、5
aは、外周部どうしが溶接部112で示すように溶接接
合している。これにより、内外筒4、5の前記溶接接合
による一体化を、外鍔4a、5aどうしの合わせ目での
外まわりからのTIG溶接などで容易に達成することが
できる。しかし、上記したように、この溶接のために外
鍔4a、5aの外周から内側への変形や変色が生じる。
【0025】この外鍔4a、5aが重なった状態での溶
接接合を行うために、外筒5は外鍔5aの内周から真っ
直ぐ下に延びるストレートな胴部分を持ったものとし、
内筒4は、外筒5の開口部内周に密に嵌まり合う口部9
1を持つとともに、これに続く内側にやや絞って形成し
た開口52を介して、口部91に近い径まで拡張した胴
部を持ち、外筒5との間に真空断熱空間9を形成する閉
空間を形成するようにしている。開口52が小さいほ
ど、二重内容器3内から蓋13を通じて上方に向かう熱
の逃げを防止するのに真空断熱空間9の働きが増大す
る。
【0026】器体1の肩部6は、形状や構造が複雑なこ
とから合成樹脂製の独立した肩部材としてある。肩部材
6は外装ケース2の上端に上方から嵌め合わせ、肩部材
6の内周を形成している立上がり壁8の下部にある上向
き段部7上に二重内容器3の前記外鍔4a、5aを載置
させて支持し、二重内容器3の底部と外装ケース2の底
2aとの間を図示しない金具とねじとにより連結して、
外装ケース2、肩部材6、および二重内容器3を一体に
結合し器体1を構成している。
【0027】もっとも、二重内容器3を器体1内に支持
するには、図2の(イ)で例示するように肩部材6の開
口12における下向き段部81に下方からシールパッキ
ング82を介し当てがい、外装ケース2の底2aに下方
からねじ込んだ蓋部材や押上げ部材によって押上げ、あ
るいは外装ケース2の胴部に嵌め付けた底部材によって
支持しても行える。
【0028】器体1の肩部材6が形成する開口12には
蓋13が設けられ、この開口12を二重内容器3の開口
52とともに開閉するようにしてある。この開閉のため
に蓋13は肩部材6の後部に設けられた軸受部15に、
ヒンジピン16によって着脱できるように枢支されてい
る。蓋13の着脱は、ヒンジピン16を中心にした回動
により開閉する動作において、蓋13が器体1の開口1
2との嵌まり合い位置から外れた開き位置でヒンジピン
16を、軸受部15に対し、その内向きのスリットを通
じて嵌め入れたり引き出したりして行える。
【0029】蓋13は二重内容器3からの蒸気を外部に
逃がす蒸気通路17が形成され、蓋13の二重内容器3
内に対面する位置の内側開口17aと、外部に露出する
外面に形成された外側開口17bとの間で通じている。
蒸気通路17の途中には、器体1が横転して内容液が進
入してきた場合にそれを一時溜め込み、あるいは迂回さ
せて、外側開口17bに至るのを遅らせる安全経路17
cを設けてある。これにより、器体1が横転して内容液
が蒸気通路17を通じて外部に流出するまでに器体1を
起こすなどの処置ができるようになる。また、蒸気通路
17には器体1の横転時に、蒸気通路17に進入しよう
とし、あるいは進入した内容液が先に進むのを阻止する
ように自重などで働く転倒時止水弁18が適所に設けら
れている。図示する実施例では内側開口17aの直ぐ内
側に設けてある。
【0030】蓋13の前部には閉じ位置で肩部材6側の
係止部19に係合して蓋13を閉じ位置にロックするロ
ック部材21が設けられ、蓋13が閉じられたときに係
止部19に自動的に係合するようにばね22の付勢によ
ってロック位置に常時突出するようにしている。これに
対応して蓋13にはロック部材21を後退操作して前記
ロックを解除するロック解除部材23が設けられてい
る。ロック解除部材23は軸24によって蓋13に枢支
されたレバータイプのものとされ、前端23aを親指な
どで押し下げて反時計回りに回動させることでロック部
材21をばね22に抗して後退させてロックを解除し、
続いてロック解除操作で起き上がった後端23bを他の
指で持ち上げることによりロックを解除された蓋13を
持ち上げこれを開くことができる。
【0031】二重内容器3の一重の底4bの部分にはま
た内容液を器体1外に注出する注出路25が接続され電
動ポンプ26によって内容液を外部に注出できるように
している。電動ポンプ26は遠心ポンプであって二重内
容器3の直ぐ下の位置に設けられ、二重内容器3内から
流れ込む内容液を注出路25を通じて器体1外に臨む吐
出口25aに向け送りだし、吐出口25aから外部に吐
出させ使用に供する。電動ポンプ26は二重内容器3内
に空気を送り込んで内容液を加圧し、注出路25を通じ
て押出吐出させるようにも設けられる。また、いずれの
吐出方式でも手動ポンプに置き換えることができる。
【0032】外装ケース2の底2aと二重内容器3の底
部との間の空間には、前記電動ポンプ26とともに、ヒ
ータ11や電動ポンプ26を通電制御する制御基板27
を収容する回路ボックス28が設置されている。図示す
る実施例では回路ボックス28は外装ケース2の底2a
の開口2c部に一体成形して設けてあるが、どのように
も設けられる。また、回路ボックス28は下向きに開口
しているがこれを閉じる蓋を設けることもできる。二重
内容器3の底4bの中央には温度センサ29が下方から
当てがわれ、内容液のその時々の温度を検出して、湯沸
しや保温モードで内容液を加熱制御する場合の温度情報
を得る。
【0033】器体1の肩部材6の前部に突出する嘴状突
出部31の上面には操作パネル32が設けられ、モード
設定などの操作部や、操作に対応する表示、あるいは動
作状態を示す表示を行うようにしてある。操作パネル3
2の下には前記操作および表示に対応する信号の授受お
よび動作を行う操作基板33が設けられている。注出路
25は二重内容器3と外装ケース2との間を立上がって
後、器体1の嘴状突出部31と外装ケース2側のパイプ
カバー部2dとの間に入った部分で逆U字状のユニット
25bを構成し、このユニット25bに転倒時止水弁3
4と吐出口25aを設けている。吐出口25aはパイプ
カバー部2dの底部に有した開口2eを通じて下向きに
外部に開口している。注出路25の立上がり部は透明管
よりなる液量表示部25cとし、外装ケース2に設けた
液量表示窓35を透して液量を表示できるようにしてい
る。
【0034】外装ケース2の底2aの開口2cには下方
から蓋板36を当てがってねじ止めや部分的な係合によ
り取付け、蓋板36の外周部には回転座環37が回転で
きるように支持して設けられ、器体1がテーブル面など
に定置されたときに回転座環37の上で軽く回転して向
きを変えられるようにしてある。
【0035】このような図1〜図3に示す実施例、およ
び図4、図5に示す実施例のいずれにおいても、二重内
容器3は二重構造による空間部の空気が外部と行き来し
ないことによる断熱効果を持つ上、内容器として器体1
の外装ケース2に収容されて、外装ケース2と二重内容
器3がなす閉空間38での空気が外部と行き来しないこ
とにより二重内容器3の内外の熱の移動を抑えることが
でき、その分断熱効果が高まる。特に、二重内容器3の
内外筒4、5の間を真空断熱空間9としてあるので、二
重内容器3内と器体1外との間の断熱効果はさらに高い
もので、ヒータ11により内容液を加熱し湯沸しや保温
を行うのに、内容液から熱が外部に逃げるのを効果的に
防止することができ、その分だけヒータ11を通電容量
や通電時間を低減するので省エネルギーとなる。
【0036】また、それらの図に示し、また図6に示す
ように、二重内容器3の開口縁に設けた内外筒4、5の
外鍔4a、5aは、器体1の肩部材6の上向きの段部7
上に位置するのに、この段部7に続く立上がり壁8に対
向してそれに囲われ、その下の段部7と立上がり壁8と
が作る隅角部39に外鍔4a、5aの外周が位置するの
で、器体1の開口12に臨んでも目立たず、かつ、洗浄
時などでも手などが及ぶのを防止することができ、外鍔
4a、5aの外周を前記溶接接合したままにしても、使
用者によって変形や変色が気にされるのを防止すること
ができる。
【0037】しかも、外鍔4a、5aの外周に弾性体よ
りなる例えば断面C型のシールパッキング41を被せて
ある。これにより、外鍔4a、5aの変形や変色を覆い
隠せるし、変形の影響なく段部7や立上がり壁8に必要
に応じて密着させて、水漏れや異物の入り込みの原因に
なる隙間が生じるのを防止することができる。図に示す
実施例では段部7にだけ密着させる構造としてある。
【0038】シールパッキング41は実施例の場合、二
重内容器3の胴部外まわりに沿う垂下部41aを有した
ものとしてある。本実施の形態の容器、特に器体1の組
み立て時に、その手順上シールパッキング41を含む必
要部品を艤装した二重内容器をうつ伏せに置き、その上
向きとなった底4b側から上下反転状態の肩部材6を嵌
め合わせて行くようにしている。その際、二重内容器3
と、前記立上がり壁8を持った肩部材6との嵌め合い
が、作業者の目線に入らない目隠し作業になって、シー
ルパッキング41と立上がり壁8とが片寄って接触し合
い開口12側に擦られることが試作段階で多々ある。シ
ールパッキング41が二重内容器3の開口12側に捲れ
上がって、作業をやり直すことがあった。
【0039】しかし、上記のように、シールパッキング
41が二重内容器3の胴部外まわりに沿う垂下部41a
を有していると、シールパッキング41が試作段階のよ
うに捲れ上がろうとしても、その内周にある胴部に沿う
筒状の垂下部41aを拡張する作業を伴うので大きな抵
抗を受けるので、捲れ上がりを防止することができ、作
業の効率を高められる。
【0040】図に示す実施例のシールパッキング41
は、二重内容器3の内外筒4、5の外鍔4a、5aと嵌
まり合う溝41bの奥部に外鍔4a、5aの外周部との
間の遊び空間42が形成されている。これにより、シー
ルパッキング41が外鍔4a、5aの外周部に溶接接合
による変形があっても、そのような変形を外鍔4a、5
aと嵌まり合う溝41bの奥部に設けた遊び空間42内
で吸収するので、シールパッキング41に外圧が働かさ
なくても外鍔4a、5aへの嵌まり合い状態が安定し、
ガタツキや嵌まり合いが外れるようなことを防止するこ
とができる。
【0041】さらに、図示する実施例では段部7にシー
ルパッキング41の下面と当接し合う図6に示すような
環状の凸部43が設けられている。これにより、段部7
の環状の凸部43による局部的なシールパッキング41
との当接によって、軽い押圧力のもとに、段部7とシー
ルパッキング41、シールパッキング41と外鍔4a、
5aの双方において全周連続して密着させられる。従っ
て、段部7とシールパッキング41との間では水や空気
の行き来を阻止するシール性を発揮する。また、段部7
とシールパッキング41と外鍔4a、5aの間ではシー
ルパッキング41の外れ止め機能と、外装ケース2およ
び二重内容器3間の閉空間38と器体1の開口12を通
じた外側領域との間の水や空気の行き来を阻止するシー
ル性を発揮し、空気の行き来の防止は二重内容器3の内
外の断熱性を向上する。凸部43がシールパッキング4
1の遊び空間42を形成している部分から外れているこ
とにより外鍔4a、5aの溶接接合による変形部分を避
けてシールパッキング41を隣接部材、ないしは対面部
材に対し押圧し密着させることができる。凸部43はシ
ールパッキング41の側に図6に仮想線で示す凸部41
fなどとして設けることもできる。
【0042】器体1の蓋13は図2、図3の実施例の場
合も、図5に示す実施例の場合も、器体1の開口12を
閉じる合成樹脂製の外蓋51と、この外蓋51の内側に
設けられて二重内容器3の開口52を閉じる金属製の内
蓋53とから構成している。合成樹脂製の外蓋51によ
って、複雑な構造や種々な色合いが得られやすいように
しながら、金属製の内蓋53によって二重内容器3で湯
沸しや保温、保冷を行う場合でも蒸気などの熱影響なく
二重内容器3を閉じることができる。
【0043】図1〜図3に示す実施例、および図4、図
5に示す実施例のいずれも、器体1の蓋13に断熱部5
4を持っている。これにより、二重内容器3からの上方
への熱の移動を防止しやすくなり、二重内容器3で湯沸
しや保温、保冷を行うのに有効である。
【0044】図1〜図3に示す実施例の断熱部54は空
間に断熱材55を収容したものとしてあり、断熱材55
は外蓋51内の空間51aに設けてある。外蓋51が合
成樹脂製であることにより複雑な構造をして空間を形成
していることや、断熱に必要な空間を容易に形成して蓋
13での断熱効果を高めることができる。しかも、この
実施例では、断熱部54が外蓋51の二重内容器3から
の蒸気を外部に逃がす前記蒸気通路17の上部に設けて
ある。従って、二重内容器3内から蒸気通路17の上が
ってくる熱気の熱が直ぐに上部に抜けるのを抑えるの
で、その分断熱効果が高くなるし、前記熱気によって外
蓋51の上面が温度上昇して、使用者に不審を抱くのを
防止することができる。
【0045】内蓋53は外蓋51の下板56に下から当
てがってねじ57によりねじ止めしてある。その際、内
蓋53の外周にもC型のシールパッキング58を嵌め合
わせ、このシールパッキング58に一体成形した環状の
シールリップ58aが、蓋13の閉じ状態で二重内容器
3の開口52の口縁と当接し合うようにしてある。これ
により、二重内容器3の開口52が内蓋53により密に
閉じられ、二重内容器3内は蒸気通路17の部分を除い
て水や空気の外部との行き来がないようになり、その分
だけ断熱効果が高くなる。このシールパッキング58に
よるシール部は二重内容器3の開口52に近い程無駄な
空間への熱の移動を防止する意味で好適である。しか
も、シールリップ58aが当接する二重内容器3の開口
52の外側に続く口縁の外方から内容に向けて傾斜した
面に、その傾斜に沿う順方向の向きで圧接するようにし
ているので、シールリップ58aが二重内容器3内の蒸
気圧を受けるとその圧力による変形方向が傾斜した口縁
の上位側に向いているので、その口縁に余計に強く圧接
する力となってシール性が向上し、蒸気が外部に逃げて
思わぬところに熱劣化などの悪影響を及ぼすようなこと
がないし、何分にも蒸気が熱を持って不用意に外部に流
出するのを防止できるので、その分だけ保温性が向上す
る。
【0046】図4、図5に示す実施例では、前記外蓋5
1の断熱部54に加え、内蓋53にも断熱部54を設け
てある。これにより蓋13を通じた上方への熱の逃げを
さらに防止して断熱性を高めている。従って、ヒータで
加熱しない保温、保冷などの用途の容器一般にも有効で
ある。内蓋53の断熱部54は真空断熱空間59であっ
て断熱材の場合に比し断熱性がさらに向上するし、これ
を金属製の内蓋53を二重にする図5に示すような上下
板間53b、53cで形成すると、二重内容器3を閉じ
る部分で断熱することができ、二重内容器3内外の断熱
性が向上する。従って、外蓋51の断熱部54を省略す
ることができる。
【0047】内蓋53の上板53aは図1〜図3に示す
実施例の場合と同じ形状および構造を有するものである
のに対し、下板53cは上板53bとの間で真空断熱空
間59を形成しながら、蒸気通路17の内側開口17a
の部分、およびこの内側開口17aが内容液の通常の満
杯を越えた収容や、沸騰時の液面の揺れなどで塞がれた
場合にも、二重内容器3内の上部空間が蒸気通路17に
通じ内部圧力が異常昇圧するのを防止する安全孔61の
部分、およびねじ止め部分では、上板53bに密着接合
されるか、いずれか一方だけの一重部分を形成するかし
て、真空断熱空間59を通らずに開口し、ねじ止めでき
るようにしている。
【0048】また、図5に示すように、二重内容器3の
開口52と、内蓋53の断熱部54とが間隙Sを介して
嵌まり合うようにすると、内蓋53と二重内容器3の金
属体どうしの干渉を避けながら、双方の間での空気の行
き来を断熱構造部どうしで最小限に抑えて断熱性をより
向上することができる。このような構造であれば、二重
内容器3の開口52の径を小さくする必要はなく、内筒
4はストレートな胴を持った単純な形状にすることがで
きる。
【0049】ところで、図1〜図3に示す実施例、およ
び図4、図5に示す実施例では、ヒータ11は二重内容
器3の一重の底4bの外側に設けられていて、二重内容
器3内の内容液を二重内容器3の二重構造の影響なく効
率よく加熱し、加熱のために底4bの部分が一重構造で
断熱性が低下するのを、上記断熱性が向上することで補
えるので好適である。
【0050】図7に示す実施例では、器体1の蓋13
に、具体的には下板56に、シールパッキング41と当
接し合う環状の凸部63を設けた点が、上記図1〜図3
に示す実施例、および図4、図5に示す実施例に対し付
加したもので、他の構造および奏する作用は特に変わら
ない。従って、共通する部材には同一の符号を付しなが
ら、重複する図示および説明は省略する。図8は図1〜
図3に示す実施例に付加した状態を示している。
【0051】このような、蓋13の環状の凸部63によ
る局部的なシールパッキング41との上方からの当接に
よって、軽い押圧力のもとに、蓋13とシールパッキン
グ41、シールパッキング41と外鍔4a、5aの双方
において全周連続して密着させられるので、蓋13とシ
ールパッキング41との間では水や空気の行き来を阻止
するシール性を発揮し、蓋13とシールパッキング41
と外鍔4a、5aの間ではシールパッキング41の外れ
止め機能と、水や空気の行き来を阻止するシール性を発
揮し、空気の行き来の阻止は二重内容器3内外の断熱性
を向上する。
【0052】また、図8で明らかなように、二重内容器
3の開口12部とその口縁が、2つのシールパッキング
41、58によって二重にシールされるので、二重内容
器3と蓋13との間を通じた外部への熱の逃げをよく防
止することができ、断熱効果がさらに高くなる。この場
合の凸部63も前記凸部43に対向した位置にあり、シ
ールパッキング41に対し上記した凸部43と同じ作用
を営む。
【0053】なお、図8の(イ)で示すようにシールパ
ッキング58のシールリップ58aは、二重内容器3の
開口の口縁における、外鍔4a、5aの内周部に形成し
た上向き段部83に圧接させ、上向き段部83とこれに
続く立上がり壁84とがなす隅角部85を逃げ部にして
シールパッキング58のシールリップ58aが上向き段
部83と立上がり壁84との双方に無理なく圧接して二
重のシール性を発揮するようにしてもよい。
【0054】図9に示す実施例は、図7、図8の実施例
のシールパッキング41に、蓋13の、具体的には外蓋
51の下板56と当接し合う環状のシールリップ41c
を設けて、蓋13側の凸部の代わりにシール性を発揮す
るようにしてある。これによると前記二重シール機能を
満足することができる。凸部による押圧作用は発揮でき
ない。
【0055】図10に示す実施例は、図8に類似する実
施例で、シールパッキング58のシールリップを省略し
た点が大きく異なっている。他は特に変わるところはな
く、シール構造の単純化を計っている。
【0056】図11に示す実施例は、図6に示す実施例
において、シールパッキング41に二重内容器3の開口
52の口縁の内側に回り込む延長部41dを形成してい
る。この延長部41dの被さり部は、シールパッキング
41が立上がり壁8との接触によって開口12の側に捲
れ上がろうとするときの動きを、自身の開口縁との間の
突っ張りによって阻止するように働くので、前記垂下部
41aとともに、シールパッキング41の外れ止め機能
を高める。他の構造および奏する作用は変わらないの
で、重複する図示および説明は省略する。
【0057】図12に示す実施例は、図11の実施例に
図7の実施例の蓋13側の環状の凸部63を付加したも
ので、他に変わるところはない。
【0058】図13に示す実施例は、図6に示す実施例
のシールパッキング41の外周に、外方に延びる環状の
シールリップ41eを設け、二重内容器3と肩部材6と
の嵌め合わせの際に、シールリップ41eが開口12に
向いて広がる傾斜した立上がり壁8に摺接しながら最終
的に密着し、シールパッキング41と立上がり壁8との
間に隙間ができるのを防止することができ、外鍔4a、
5aが位置するディテール部分の外観をシンプルに整え
るのに加え、隙間ができてゴミや汚れが嵌まり込むのを
防止して清潔に保ちやすくする。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明の二重内容器を持った容
器によれば、二重内容器は二重構造による空間部の空気
が外部と行き来しないことによる断熱効果を持つ上、内
容器として器体の外装ケースに収容されて、外装ケース
と二重内容器がなす閉空間での空気が外部と行き来しな
いことにより二重内容器の内外の熱の移動を抑えること
ができ、その分断熱効果が高まる。
【0060】二重内容器の開口縁に設けた内外筒の外鍔
は、器体の肩部の上向きの段部上に位置するのに、この
段部に続く立上がり壁に対向してそれに囲われ、その下
の段部と立上がり面とが作る隅角部に外鍔の外周が位置
するので、器体の開口に臨んでも目立たず、かつ、洗浄
時などでも手などが及ぶのを防止することができ、外鍔
の外周を溶接接合したままにしても、使用者によって変
形や変色が気にされるのを防止することができる。
【0061】また、外鍔の外周に弾性体よりなるシール
パッキングを被せたことにより、外鍔の変形や変色を覆
い隠せるし、変形の影響なく段部や立上がり面に必要に
応じて密着させて、水漏れや異物の入り込みの原因にな
る隙間が生じるのを防止することができる。
【0062】さらに、容器の組み立て時に、その手順上
シールパッキングを含む必要部品を艤装した二重内容器
と、立上がり面を持った肩部との嵌め合いが、作業者の
目線に入らない目隠し作業になって、シールパッキング
と立上がり面とが接触し合い開口側に擦られることが試
作段階で多々あり、シールパッキングが二重内容器の開
口側に捲れ上がって、作業をやり直すことがあったが、
シールパッキングが、二重内容器の胴部外まわりに沿う
垂下部を有していることにより、シールパッキングが試
作段階のように捲れ上がろうとしても、その内周にある
胴部に沿う筒状の垂下部を拡張する作業を伴って大きな
抵抗を受けるので、捲れ上がりを防止することができ、
作業の効率を高められる。
【0063】請求項1の発明に加え、さらに、シールパ
ッキングが、二重内容器の内外筒の外鍔と嵌まり合う溝
の奥部に外鍔の外周部との間の遊び空間を形成したもの
であると、シールパッキングが外鍔の外周部に溶接接合
による変形があっても、そのような変形を外鍔と嵌まり
合う溝の奥部に設けた遊び空間内で吸収するので、シー
ルパッキングに外圧を働かさなくても外鍔への嵌まり合
い状態が安定し、ガタツキや嵌まり合いが外れるような
ことを防止することができる。
【0064】また、段部にシールパッキングの下面と当
接し合う環状の凸部が設けられていると、段部の環状の
凸部による局部的なシールパッキングとの当接によっ
て、軽い押圧力のもとに、段部とシールパッキング、シ
ールパッキングと外鍔の双方において全周連続して密着
させられるので、段部とシールパッキングとの間では水
や空気の行き来を阻止するシール性を発揮し、段部とシ
ールパッキングと外鍔の間ではシールパッキングの外れ
止め機能と、器体の外装ケースおよび二重内容器間の空
間と器体の開口を通じた外側領域との間の水や空気の行
き来を阻止するシール性を発揮し、空気の行き来の防止
は二重内容器の内外の断熱性を向上する。
【0065】さらに、器体の蓋にシールパッキングと当
接し合う環状の凸部が設けられていると、蓋の環状の凸
部による局部的なシールパッキングとの当接によって、
軽い押圧力のもとに、蓋とシールパッキング、シールパ
ッキングと外鍔の双方において全周連続して密着させら
れるので、蓋とシールパッキングとの間では水や空気の
行き来を阻止するシール性を発揮し、蓋とシールパッキ
ングと外鍔の間ではシールパッキングの外れ止め機能と
水や空気の行き来を阻止するシール性を発揮し、空気の
行き来の阻止は二重内容器内外の断熱性を向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の電気ポットとしての1つ
の実施例を示す断面図である。
【図2】図1の電気ポットの蓋部の前部の断面図で、そ
の(イ)は変形例を示す断面図である。
【図3】図1の電気ポットの蓋部の後部の断面図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態の電気ポットとしての他の
実施例を示す断面図である。
【図5】図4の電気ポットの蓋部の前部の断面図であ
り、その(イ)は内蓋の拡大断面図である。
【図6】図1、図4の実施例の共通する断面図である。
【図7】図6のシール構造に対向する実施例の断面図で
ある。
【図8】図7の実施例の蓋と二重内容器との二重シール
構造を示す断面図で、その(イ)は変形例を示す断面図
である。
【図9】図7の場合とは違う二重シール構造の実施例を
示す断面図である。
【図10】図8、図9のような二重シール構造を一重の
シール状態に簡略化したシール構造の実施例を示す断面
図である。
【図11】図6、図7のシール構造に対向する実施例の
断面図である。
【図12】図11のシール構造に対向する実施例の断面
図である。
【図13】図6、図7、図11のシール構造に対向する
実施例の断面図である。
【図14】二重内容器の開口部の溶接接合状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 器体 2 外装ケース 3 二重内容器 4 内筒 5 外筒 4a、5a 外鍔 4b 底 6 肩部材 7 段部 8 立上がり壁 9 真空断熱空間 11 ヒータ 12 溶接部 13 蓋 41 シールパッキング 41a 垂下部 41b 溝 41d 延長部 41c、41e シールリップ 42 遊び空間 43、63 凸部 51 外蓋 51a 空間 51b 上板 51c 下板 52 開口 53 内蓋 54 断熱部 55 断熱材 58 シールパッキング 58a シールリップ 59 真空断熱空間

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体の外装ケースに収容された金属製の
    二重内容器の開口縁に、この二重内容器を構成する内外
    筒の外鍔を形成し、この外鍔を器体の肩部の上向きの段
    部上に、この段部に続く立上がり壁に対向して配置した
    二重内容器を持った容器において、 外鍔の外周に弾性体よりなるシールパッキングを被せ、
    このシールパッキングは、二重内容器の胴部外まわりに
    沿う垂下部を有したことを特徴とする二重内容器を持っ
    た容器。
  2. 【請求項2】 シールパッキングは、二重内容器の内外
    筒の外鍔と嵌まり合う溝の奥部に外鍔の外周部との間の
    遊び空間を形成した請求項1に記載の二重内容器を持っ
    た容器。
  3. 【請求項3】 段部にシールパッキングの下面と当接し
    合う環状の凸部が設けられている請求項1、2のいずれ
    か一項に記載の二重内容器を持った容器。
  4. 【請求項4】 器体の蓋にシールパッキングと当接し合
    う環状の凸部が設けられている請求項1〜3のいずれか
    一項に記載の二重内容器を持った容器。
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