JP3042080B2 - 車両のフロア構造 - Google Patents

車両のフロア構造

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JP3042080B2
JP3042080B2 JP3258782A JP25878291A JP3042080B2 JP 3042080 B2 JP3042080 B2 JP 3042080B2 JP 3258782 A JP3258782 A JP 3258782A JP 25878291 A JP25878291 A JP 25878291A JP 3042080 B2 JP3042080 B2 JP 3042080B2
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雅之 吉川
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実質的に平坦なフロア
面から上方へ膨らまされ、上の面に車両の前後方向へ伸
びる長穴を有するトンネル部と、前記長穴の周縁に取り
付けられるトランスミッションカバーとを備える車両の
フロア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の実質的に平坦なフロア面から上方
へ膨らまされたトンネル部を備える車両のフロアでは、
断面形状が逆U字状となり、コーナ部に凸部を有する補
強材をトンネル部に取り付け、前記凸部によってラジオ
その他のインパネ機器を支持させることがある(発明協
会 公技番号89-9533 )。
【0003】また、図5に示すように、トンネル部10
が前後方向へ伸びる長穴11を有する場合、トランスミ
ッションカバー12を長穴11の周縁に取り付けるが、
このトランスミッションカバー12に凸部13を設け、
凸部13によって前記インパネ機器を支持させることも
ある。
【0004】図5の場合、トランスミッションカバー1
2の両側部に設けた、同じ寸法で前後方向へ伸びる一対
のフランジ14をトンネル部10に突き当ててスポット
溶接する。トランスミッションカバー12には、シフト
レバーの通し穴15が開けられ、厚板のふた16が通し
穴15の周縁に取り付けられる。ふた16は、シフトレ
バーの通し穴17を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記いずれの場合も、
凸部を設けることによって、ブラケットなどを別途設け
ることによる部品点数の増加を抑え、組付け作業の工数
低減を企図する。反面、前記凸部があるため、その後方
のトンネル部の断面形状が急変した形態となっており、
高速走行している車両が衝突したとき、図6に示すよう
に、凸部13の後方の領域Aに応力集中が生じやすく、
この後方の領域Aが変形のきっかけとなるおそれがあ
る。
【0006】衝突エネルギをフロアの変形によって効率
的に吸収するには、変形がフロアの前方から後方へ順次
移ってゆくように、フロアを変形させることが好まし
い。しかし、凸部13の後方の領域Aが変形のきっかけ
となって、ここが最初に変形してしまうと、トンネル部
の前方の領域Bが十分に変形できないようになり、衝突
エネルギの吸収効率が低下する。
【0007】ところで、有限要素法を用いた構造解析に
よると、凸部の後方のトンネル部の変形は、トンネル部
のコーナ部、すなわち稜部から発生することが、本発明
者らによって確認されている。
【0008】本発明の目的は、トンネル部にインパネ機
器支持のための凸部を備えるものにおいて、前記確認事
項に基づいて、衝突エネルギの吸収効率を高めることを
可能にする車両のフロア構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、実質的に平坦
なフロア面から上方へ膨らまされ、上の面に車両の前後
方向へ伸びる長穴を有するトンネル部と、前記長穴の周
縁に取り付けられるトランスミッションカバーとを備え
る車両のフロア構造である。前記トランスミッションカ
バーは、前記長穴を下方から上方へ向けて貫通し、前記
トンネル部の上方へ突出された凸部と、シフトレバーの
通し穴と、前記トランスミッションカバーを前記トンネ
ル部に取り付けるための、前記凸部および前記通し穴の
横方向の2つの側部にそれぞれ設けられたフランジとを
有する。該各フランジは、前記凸部から前記通し穴に至
る部分の横方向の寸法がその他の部分の横方向の寸法よ
り大きくなるように形成され、これによって前記凸部の
後方のトンネル部が衝突荷重を受けたとき変形のきっか
けとなるのを防ぐ。
【0010】
【作用および効果】トランスミッションカバーの各フラ
ンジの、凸部から通し穴に至る部分の横方向の寸法がそ
の他の部分の横方向の寸法より大きいため、凸部の後方
のトンネル部の、特に、変形が発生し始める稜部近傍の
剛性が大きくなり、凸部の後方のトンネル部が衝突荷重
を受けたとき変形のきっかけとなるのを防ぐ。その結
果、凸部の後方のトンネル部の変形が遅れるため、トン
ネル部が前方から後方へ向けて順次変形することが可能
となり、より多くの衝突エネルギを吸収することができ
る。
【0011】トンネル部が凸部を備える場合、前記のよ
うに、衝突エネルギの吸収効率が低下し、車両のフロア
が吸収できる衝突エネルギが減少する。車両のフロアが
吸収できる衝突エネルギを高めるため、トンネル部の最
初に変形する部分に別部品の補強材を取り付けることも
できるが、これでは、凸部を設けて部品点数を減らし、
工数低減を図ろうとする本来の趣旨が生かされなくな
る。これに対し、本発明によれば、トランスミッション
カバーに設けるフランジの一部分の寸法を他の部分の寸
法より大きくするだけで、吸収できる衝突エネルギを増
加できる。
【0012】フランジの、凸部から通し穴に至る部分の
横方向の寸法をその他の部分の横方向の寸法より大きく
するだけであるため、わずかな重量増で吸収できる衝突
エネルギを増加できる。通し穴の横方向のフランジの部
分の寸法は、特に大きくしなくても、通常、通し穴を覆
うふたが板厚であるため、剛性は大きい。そして、通し
穴の後方となるトンネル部に加わる荷重は小さいため、
剛性を高めることを要しない。よって、前記した対策で
十分である。
【0013】トンネル部の側部が寸法の大きなフランジ
で補強された形となり、トンネル部の剛性が大きくなっ
た結果、共振点が上がることから、エンジン振動による
共振の発生を防止できる。
【0014】
【実施例】車両のフロア構造は、図1に示すように、実
質的に平坦なフロア面20から上方へ膨らまされたトン
ネル部22と、トランスミッションカバー24とを備え
る。
【0015】トンネル部22は、車両のほぼ中央に配置
されており、その上の面に車両の前後方向へ伸びる長穴
26を有する。トンネル部22は、図5に示す従来のト
ンネル部10と同じ形状である。
【0016】トランスミッションカバー24は、トンネ
ル部22の長穴26の周縁に取り付けられるもので、図
1および図2に示すように、上方へ突出された凸部28
と、シフトレバー30の通し穴と32と、トランスミッ
ションカバー24をトンネル部22に取り付けるため
の、凸部28および通し穴32の横方向の2つの側部に
それぞれ設けられたフランジ34とを有する。シフトレ
バーの通し穴を有する、厚板からなるふた36がトラン
スミッションカバー24にボルト止めされている。
【0017】各フランジ34は、図1ないし図3に示す
ように、凸部28から通し穴32に至る部分35の横方
向の寸法W1がその他の部分の横方向の寸法W2より大きく
なるように形成されている。すなわち、従来のトランス
ミッションカバーでは、各フランジは、同じ寸法W2を有
していたが、本発明に係るものでは、凸部28から通し
穴32に至る部分において(W1−W2)だけ大きな寸法を
有する。トンネル部22が、図1および図3に示すよう
に、稜部23を有する場合、フランジの部分35の寸法
W1は、稜部23の幅と同じ程度に定めればよい。
【0018】トンネル部22とトランスミッションカバ
ー24とは、トランスミッションカバー24の左右のフ
ランジ34および前後のフランジ38をトンネル部22
にスポット溶接40をして結合する。この場合、図1に
示すようにフランジの部分35では、スポット溶接40
と平行にスポット溶接42をする。
【0019】2列のスポット溶接40、42は、ちどり
状となるように、位置をずらして行うことが好ましい。
フランジ34上のスポット溶接40を結ぶ線に沿って切
断した状態の図4に示すように、2列のスポット溶接4
0、42を同じ位相で配置すると、衝突時の変形によっ
て、スポット溶接40、42間が、いわゆる口開きする
おそれがあるが、スポット溶接40、42をちどり状に
すれば、このような変形を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のフロア構造の斜視図であ
る。
【図2】トランスミッションカバーの斜視図である。
【図3】図1の3−3線に沿って切断した断面図であ
る。
【図4】衝突時に起こりうる変形の態様を示す図式図で
ある。
【図5】従来の車両のフロア構造の分解斜視図である。
【図6】従来の車両のフロア構造において、衝突時に変
形する可能性のある部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
22 トンネル部 23 稜 部 24 トランスミッションカバー 26 長穴 28 凸部 32 通し穴 34 フランジ 40、42 スポット溶接

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に平坦なフロア面から上方へ膨ら
    まされ、上の面に車両の前後方向へ伸びる長穴を有する
    トンネル部と、前記長穴の周縁に取り付けられるトラン
    スミッションカバーとを備える車両のフロア構造であっ
    て、 前記トランスミッションカバーは、前記長穴を下方から
    上方へ向けて貫通し、前記トンネル部の上方へ突出され
    た凸部と、シフトレバーの通し穴と、前記トランスミッ
    ションカバーを前記トンネル部に取り付けるための、前
    記凸部および前記通し穴の横方向の2つの側部にそれぞ
    れ設けられたフランジとを有し、 該各フランジは、前記凸部から前記通し穴に至る部分の
    横方向の寸法がその他の部分の横方向の寸法より大きく
    なるように形成され、これによって前記凸部の後方のト
    ンネル部が衝突荷重を受けたとき変形のきっかけとなる
    のを防ぐ、車両のフロア構造。
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JP5562701B2 (ja) * 2010-03-30 2014-07-30 ユニプレス株式会社 自動車のフロントピラーとサイドシルとの結合部構造

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