JP3042032U - パネル構造体 - Google Patents

パネル構造体

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JP3042032U
JP3042032U JP1997002966U JP296697U JP3042032U JP 3042032 U JP3042032 U JP 3042032U JP 1997002966 U JP1997002966 U JP 1997002966U JP 296697 U JP296697 U JP 296697U JP 3042032 U JP3042032 U JP 3042032U
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五郎八 矢上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木造建造物の高気密壁面に適したパネル構造
体を提供する。 【解決手段】 一面のほぼ全面に複数の突起部(54)が相
互に所定の間隔をあけて形成されたウレタンフォーム製
の断熱プレート(52)の両面を一対の合板(51,53) で挟持
して構成され、一方の上記合板と断熱プレートとの間に
通気層(55)が形成され、該通気層を外側にして用いられ
て外側通気層と内側ウレタンフォーム層とによって二重
断熱構造となす。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案はパネル構造体に関し、特に木造建造物の高気密壁面に適したパネル 構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅には鉄骨鉄筋コンクリート造り、鉄筋コンクリート造り、鉄骨造り及び木 造等の構造が知られているが、湿気等との関係で木造構造が一般的に好ましい。 かかる木造住宅を施工する場合、基礎上に木造骨組を組立て、そこに土壁を形成 し、あるいは合板パネルを固定して壁面を形成し、屋根を造作することが行われ る。
【0003】 ところで、最近は安価なコストでもって室内を人体に好適な一定の温度に保持 すべく、壁面内にグラスウールを介在させて壁面を断熱構造とした高気密住宅が 注目される傾向にある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の高気密住宅では壁面内の温度差によって内部結露が生じ、これ をグラスウールが吸湿し、これが原因となって黴が発生したり、壁面の木材が腐 ったりするという問題があった。
【0005】 これに対し、本件考案者は、高気密構造を有するとともに、室内を人体に好適 な温度にほぼ一定に保持しうるようになした木造建造物であって、外側布基礎の 内部にはベタ基礎が打設されて床下が地熱によって所定の温度にほぼ一定に保持 されているとともに、外壁と内壁との間には上記床下の空気を天井裏空間に案内 する内側通気層が形成されて室内が人体に好適な温度にほぼ一定に保持されてい る一方、上記外壁及び屋根下地が複数枚の通気断熱パネルを用いて形成され、該 通気断熱パネルは一面のほぼ全面に複数の突起部が相互に所定の間隔をあけて形 成された発泡樹脂製の断熱プレートを一対の合板パネル間に挟持して構成されて 外側通気層と内側発泡樹脂層とを有し、外気が上記外壁の外側通気層を経て軒裏 天井に、上記天井下地の外側通気層を経て棟に各々開放されており、上記室内及 び天井上方が上記外側通気層及び内側発泡樹脂層にて外気から遮断されるように なし、簡単かつ短期間で施工でき、しかも黴や木材の腐敗等の発生しない木造建 造物を開発するに至った。
【0006】 本考案は、上述のパネル構造体が木造建造物の高気密壁面に適した新規な構造 であることに着目し、かかるパネル構造体を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案に係るパネル構造体は、高気密構造を有する木造建造物の壁面 に使用されるのに適したパネル構造体であって、一面のほぼ全面に複数の突起部 が相互に所定の間隔をあけて形成されたウレタンフォーム製の断熱プレートの両 面を一対の合板で挟持して構成され、一方の上記合板と断熱プレートとの間に通 気層が形成され、該通気層を外側にして用いられて外側通気層と内側ウレタンフ ォーム層とによって二重断熱構造をなすようにしたことを特徴とする。
【0008】 本考案の特徴の1つは断熱プレートの一面に複数の突起部を設け、該突起部に よって断熱プレートと合板との間に通気層を構成し、外側の通気層と内側のウレ タンフォーム層とで二重断熱構造を構成するようにした点にある。従って、パネ ル構造体を構成する突起部は断熱プレート全面に規則的に設けてもよいが、その 場合には良好な通気性が確保できないことがある。そこで、断熱プレート全面の 格子点状又は千鳥状に設けるのがよい。
【0009】 木造建造物に使用するパネル構造体は、具体的には内側の合板パネルの厚みを 7.5mm、断熱プレートの厚みを30mm、突起部の高さを20mm、外側の 合板パネルの厚みを12mmとし、全体として69.5mmの厚みに仕上げ、又 突起部自体の径は50mm、相互の間隔は50mm、あるいはこれらに類似する 寸法規格に設定するのがよい。この場合、突起部の形状は特に限定されず、円形 、三角形や四角形等の多角形を採用することができる。また、突起部は断熱プレ ートと一体に成型してもよく、成型が困難な場合には接着剤等で断熱プレートに 接着してもよい。
【0010】
【作用及び考案の効果】
本考案によれば、パネル構造体の外側通気層と内側ウレタンフォーム層による 二重断熱機能を発揮させることができので、木造構造物の高気密構造の壁面を簡 単かつ短期間で施工でき、施工コストも低減できる。
【0011】 また、グラスウールで断熱構造を得る場合のように結露に起因する黴や木材の 腐敗等が発生することもない。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は 本考案の好ましい実施形態を示す。図において、パネル構造体50は構造用合板 51、ウレタンフォーム製の断熱プレート52及び合板53とから構成され、構 造用合板51には厚さ7.5mmの合板が使用され、合板53には厚さ12mm の合板が使用されている。
【0013】 断熱プレート52は厚さ30mmを有し、その一面には100mm間隔の格子 点上に、高さ20mm、外径50mmの円柱状の突起部54が一体的に形成され ており、該突起部54によって断熱プレート52と合板53との間に通気層55 が形成されている。
【0014】 上記パネル構造体50はその通気層55を外方にして用いられ、外側の通気層 55と内側の断熱プレート52によって二重断熱構造をなすようになっている。
【0015】 次に、本例のパネル構造体の使用例を図3を用いて説明する。地盤10には外 側の布基礎11と内側のベタ基礎12とが打設され、上記布基礎11内には例え ば厚さ30mmのウレタンフォーム製の断熱プレート13が全面に固定され、又 布基礎11上には木造骨組20が組立てられている。なお、図示していないが、 防湿の目的で、床下には防湿シートが敷設され、木造骨組2つの土台21の下側 には防水テープが設けられる。
【0016】 この木造骨組20の柱(通し柱や管柱)21の外側には通気断熱パネル50が 釘等で固定され、その上にサイディングやモルタルの塗布がなされて外壁30が 形成され、又木造骨組20の桁23、棟木24及び登り桁25には通気断熱パネ ル50が釘等で固定されて天井下地37が構成され、その上に屋根材(例えば瓦 や屋根板等)38が固定され、屋根材38の頂上部位には棟39が形成されてい る。
【0017】 上記通気断熱パネル50はその通気層55を外方にして用いられ、外側の通気 層55と内側の断熱プレート52によって二重断熱構造をなし、外壁30につい ては軒裏天井に外側通気層55の空気を外気に開放する換気口56が、屋根につ いては棟39に天井下地37の外側通気層55の空気を外気に開放する換気口5 7が各々形成されている。
【0018】 また、木造骨組20の柱21の内側には壁仕上げ材31が固定されて内壁32 が、木造骨組20の土台22上には床仕上げ材33が固定されて床面34が、柱 21間には天井仕上げ材35が固定されて天井36が各々構成され、外壁30と 内壁32との間には柱21の厚みを利用して床下空間40の空気を天井裏空間4 1まで案内する内側通気層42が構成されている。
【0019】 さらに、外側布基礎11にはフィルター付きの吸気口60が設けられて床下に 外気が導入可能となっている一方、室内に面する内壁32の下方部位にはフィル ター付きの導入口61が形成されて内側通気層42の空気が室内に導入可能とな っている。また、室内上方部位の外壁30及び内壁32には換気ファン付きの排 気口62が形成されて室内の空気を外部に排気可能となっており、こうして計画 換気システムが構成されている。
【0020】 次に、施工方法について説明する。地盤10には通常のように型枠工事を行っ てコンクリートを打設し、布基礎11とベタ基礎12とを形成するが、その際、 布基礎11を構築する型枠内にウレタンフォーム製の断熱プレート13を布基礎 内面に相当する部位に挿入してコンクリートを打設し、布基礎12の断熱を行う 。また、布基礎11及びベタ基礎12はEM菌(商品名)をコンクリートに混入 して打設するか、打設後固化前に粉状にしたバイオセラミカ(商品名)を散布し 、コテで均して埋設させ、床下の空気の汚れを防止するのがよい。その後、布基 礎11上に土台21等からなる木造骨組20を組立てる。
【0021】 この木造骨組20に通気断熱パネル50を用いて外壁30及び天井下地37を 形成し、天井下地37には屋根材38を固定して屋根を形成する。また、木造骨 組20内には壁仕上げ材31、床仕上げ材33及び天井仕上げ材35を用いて内 壁32、床面34及び天井36を形成する。
【0022】 その際、外壁30と内壁32との間には床下空間40の空気を天井裏空間41 に案内する内側通気層42が形成されるように、壁仕上げ材31、床仕上げ材3 3及び天井仕上げ材35を固定する。また、外壁30の軒裏天井及び棟39には 換気口56、57を形成し、外側布基礎11に吸気口60、内壁32に導入口6 1、外壁30及び内壁32に排気口62を形成すると、本例の木造住宅が施工で きる。
【0023】 なお、本例の特徴は地熱を利用して室内を保温し、又通気断熱パネル50を用 いて二重断熱を行う点にあり、他の部分は従来の構造と同様であるので、その詳 細な説明は省略する。
【0024】 次に、作用効果について説明する。床下の地熱は年間を通してほぼ14℃と一 定であるので、床下空間40の空気も年間を通してほぼ14℃となる。この空気 は内側通気層42を経て天井裏空間41に流通し、その際に室内をほぼ14℃に 維持する。他方、外壁30及び天井下地37では外側通気層を外気が流通して軒 裏天井及び棟39の換気口56、57から外部に開放されるので、ウレタンフォ ームの断熱プレート52の作用と相まって二重断熱機能を発揮し、床下、室内及 び天井裏の空間を外気から遮断し、室内の温度低下や温度上昇が防止される。
【0025】 従って、年間を通じて室内を人体に適した温度に保持できる結果、従来のよう な空調や冷暖房は必要なく、空調や冷暖房コストを大幅に低減できる。しかも、 二重断熱構造の断熱パネル50を用いて高気密構造を得るようにしたので、グラ スウールで断熱構造を得る場合のように結露に起因する黴や木材の腐敗等が発生 することもない。
【0026】 また、予め二重断熱構造を有する通気断熱パネルを用いて施工するようにした ので、施工が簡単であり、工期を大幅に短縮できるとともに、施工コストも低減 できる。
【0027】 また、室内においては排気口62の換気ファンが常時ゆっくりと作動されてお り、室内の空気は外部に排気され、それに伴って内側通気層42を流れる空気の 一部が導入口61から室内に導入されるとともに、吸気口60からは新鮮な外気 が床下に吸い込まれ、こうして床下がゆっくりと通気されるとともに、室内の空 気の汚れが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係るパネル構造体の好ましい実施形
態を示す側面図である。
【図2】 上記パネル構造体におけるウレタンフォーム
製の断熱プレートの突起部の配列を示す平面図である。
【図3】 上記パネル構造体を用いた木造建造物を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
50 パネル構造体 51 構造
用合板 52 断熱プレート 53 合板 54 突起部 55 外側
通気層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/00 E04C 2/52 A E04C 2/52 2/46 J

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高気密構造を有する木造建造物の壁面に
    使用されるのに適したパネル構造体であって、 一面のほぼ全面に複数の突起部が相互に所定の間隔をあ
    けて形成されたウレタンフォーム製の断熱プレートの両
    面を一対の合板で挟持して構成され、一方の上記合板と
    断熱プレートとの間に通気層が形成され、該通気層を外
    側にして用いられて外側通気層と内側ウレタンフォーム
    層とによって二重断熱構造をなすようにしたことを特徴
    とするパネル構造体。
  2. 【請求項2】 上記突起部が上記断熱プレートの一面の
    格子点上に形成されている請求項1記載のパネル構造
    体。
  3. 【請求項3】 上記突起部が上記断熱プレートの一面に
    千鳥状に形成されている請求項1記載のパネル構造体。
  4. 【請求項4】 上記突起部が円柱状又は多角柱状をなす
    請求項1ないし3のいずれかに記載のパネル構造体。
  5. 【請求項5】 上記断熱プレートの厚みが30mmであ
    り、上記突起部の外径が50mm、相互の間隔が50m
    m、高さが20mmである一方、内側の上記合板の厚み
    が7.5mm、外側の上記合板の厚みが12mmである
    請求項1記載のパネル構造体。
JP1997002966U 1997-04-01 1997-04-01 パネル構造体 Expired - Lifetime JP3042032U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017014727A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 株式会社 ホームリサーチ 空調システム

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