JP3040665U - 写真用装飾シール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少年少女等が被着体に写真シールを貼着して
楽しむ際に、該写真シールの額縁として使用する窓枠片
を提供できるようした写真用装飾シールを提案する。 【構成】 表面を離型処理した台紙と、感圧接着剤を介
して前記台紙の表面に貼着されたシート体とを備えてお
り、前記シート体が、環状に延びる分離溝により分断さ
れ、該分離溝の外周側に窓枠片を形成すると共に、内周
側にマスコット片を形成した構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、少年少女等が種々の被着体に写真シールを貼着して楽しむ際に、該 写真シールの額縁として使用する窓枠片を提供できるようにした写真用装飾シー ルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、種々の被着体に貼着するための写真シールが提供されている。即ち、こ のような写真シールは、ユーザの容姿やその他に関する写真を薄い小片シートの 表面に表示したものであり、該小片シートの裏面に感圧接着剤を設けた所謂ラベ ルシールを構成する。

【０００３】 そこで、ユーザは、このような写真シールをノート等の文房具や、電卓等の機 器の他、任意の被着体に貼着して楽しむことができ、少年少女の間にブームを巻 き起こしている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

写真シールは、本来、趣味、嗜好を目的とするものであるが、単に写真シール を被着体に貼着するだけでは、必ずしも嗜好を満足しているとは言い難い。

【０００５】 この点に関して、本考案者は、写真シールに額縁としての窓枠片を併用するこ とにより、趣味感や嗜好感を一層向上できることを知得した。その際、窓枠片に 種々の色彩や、キャラクター等の模様を施せば、少年少女等の嗜好を満足せしめ ることができる。

【０００６】 ところで、このような窓枠片は、多種多様な方法で製作し提供することができ るが、例えば、シート材を枠形状に打抜いて窓枠片を製造する場合、打抜かれた シート材が廃材を生じるため、材料の歩留りが良くない。そこで、本考案者は、 打抜かれたシート材から、窓枠片のみならずマスコット片を形成すれば、本来は 廃材とされる打抜き片をマスコット片として有効利用できることを知得した。

【０００７】 また、窓枠片及びマスコット片は、ユーザが簡便に使用できるものでなければ ならず、従って、裏面に感圧接着剤を設けるのが良い。

【０００８】 更に、窓枠片及びマスコット片の趣味感を向上せしめ雅趣に富むものとするた めには、立体感やボリューム感に優れたものとするのが良い。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案が手段として構成したところは、被着体の表面に重ねた写真の 上に更に重ねられ、該写真の周縁を縁取りした状態で被着体の表面に接着するこ とにより使用される窓枠片を備えた写真用装飾シールであって、表面を離型処理 した台紙と、感圧接着剤を介して前記台紙の表面に貼着されたシート体とを備え て成り、前記シート体は、環状に延びる分離溝により分断され、該分離溝の外周 側に窓枠片を構成すると共に、該分離溝の内周側にマスコット片を構成して成る 点にある。

【００１０】 前記シート体は、弾性を有する厚手シートと、該厚手シートを上下から被覆す る一対の合成樹脂製の薄手シートとから成る積層シート体を構成し、窓枠片の外 周縁と、分離溝に臨む窓枠片の内周縁と、分離溝に臨むマスコット片の外周縁の それぞれに沿って、上下の薄手シートを相互に溶着して成ることが好ましい。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づいて本考案の実施形態を詳述する。

【００１２】 図１（Ａ）及び図２（Ａ）は、本考案の写真用装飾シールを示し、図１（Ｂ） 及び図２（Ｂ）は、写真用装飾シールと併用される透明シートを示している。

【００１３】 （写真用装飾シールの構成） 写真用装飾シールは、表面を離型処理した台紙１と、感圧接着剤２を介して前 記台紙１の表面に貼着されたシート体３とから成る。台紙１に貼着されたシート 体３は、形状並びに模様及び色彩を異にした数種類が設けられ、図例の場合、シ ート体３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄの４種類が設けられている。

【００１４】 シート体３は、図２（Ａ）に示すように、スポンジ等の弾性を有する厚手シー ト４と、該厚手シート４を上下から被覆する一対の合成樹脂製の薄手シート５、 ６とから成る積層シート体を構成し、熱シール、高周波シール、超音波シール等 のシール手段により溶断溶着することにより所定形状のシート体３を構成する。 この際、下側の薄手シート５には、両面接着テープ等により構成された感圧接着 剤２が積層されており、上側の薄手シート５には、各種キャラクターや模様等の 表示が施されている。

【００１５】 シート体３は、前記溶断溶着の際に、環状に延びる分離溝７を形成され、該分 離溝７により窓枠片８とマスコット片９に分断される。即ち、分離溝７の外周側 に位置する窓枠片８と、分離溝７の内周側に位置するマスコット片９とを構成す る。同時に、窓枠片８の外周縁と、分離溝７に臨む窓枠片８の内周縁と、分離溝 ７に臨むマスコット片９の外周縁のそれぞれに沿って、上下の薄手シート５、６ が相互に溶着される。

【００１６】 （透明シートの構成） 透明シート１０は、比較的硬質の透明合成樹脂シートから成り、環状の切溝１ １に囲まれた窓シート１２を構成する。図例の場合、台紙１に設けられた４種類 のシート体３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄに応じて、４個の窓シート１２ａ、１２ｂ、 １２ｃ、１２ｄが形成されている。

【００１７】 図２（Ｂ）に示すように、前記切溝１１は、透明シート１０を完全には貫通し ないが、指で押せば窓シート１２が透明シート１０から容易に分離するような溝 を形成している。

【００１８】 また、切溝１１に囲まれた窓シート１２の幅寸法Ｗは、シート体３に形成され た窓枠片８の外側幅寸法Ｄと、該窓枠片８の枠内径を規定する分離溝７の間隔幅 寸法ｄとの中間、即ち、ｄ＜Ｗ＜Ｄに設定されていることが好ましい。

【００１９】 （使用例） 図３に本考案の使用例を示している。先ず、図３（Ａ）に示すように、従来公 知の写真シール１３を適宜の被着体１４に貼着する。この際、写真シール１３に 代えて普通の写真を切り抜いて使用しても良い。

【００２０】 図３（Ｂ）に示すように、台紙１から所望のシート体３の窓枠片８を剥離せし める。例えば、窓枠片８を指先で摘み引き剥がすと、窓枠片８は裏面の接着剤２ と共に台紙１の離型処理された表面から剥離せしめられる。このとき、シート体 ３のうちマスコット片９は台紙１に残存しているが、後述のように該マスコット 片９も台紙１から剥離して任意の被着体に貼着使用できる。

【００２１】 引き続き、図３（Ｃ）に示すように、透明シート１０から分離した窓シート１ ２を窓枠片８の裏面に貼着せしめる。窓シート１２は、窓枠片８の接着剤２に接 着せしめられるが、前述のようにｄ＜Ｗ＜Ｄの寸法に形成されているので、窓シ ート１２の周縁からは窓枠片８の周縁近傍部がはみ出している。

【００２２】 そこで、図３（Ｄ）に示すように、透明シート１０が写真シール１３に重なる ようにして窓枠片８を写真シール１３上に位置決めし、そのまま窓枠片８を被着 体１４に押し付ければ、窓シート１２の周縁からはみ出した窓枠片８の周縁近傍 部が接着剤２を介して被着体１４に接着され、これにより、図３（Ｅ）に示すよ うな完成状態が出来上がる。

【００２３】 ところで、被着体１４は、図３（Ａ）ないし（Ｄ）に示すようなノート等の文 房具であっても良いが、図３（Ｆ）に示すような電卓やポケベル等の機器であっ ても良く、任意の被着体を選択できる。

【００２４】 また、前述のように、窓枠片８を剥離された結果、台紙１上に残存するマスコ ット片９は、同様に台紙１から剥離した後、図３（Ｇ）に示すように、裏面の接 着剤２を介して任意の被着体１４ａに貼着することができる。

【００２５】

【考案の効果】

請求項１に記載の本考案によれば、現在ブームとなりつつある写真シール１３ や、その他の写真を被着体１４に貼着するに際し、写真の額縁となる窓枠片８を 提供することにより、少年少女等の嗜好を満足せしめることができる。

【００２６】 この際、窓枠片８は、離型処理した台紙１に貼着したシート体３に構成され、 裏面に接着剤２を備えているので、ユーザが簡便に使用可能である。しかも、本 考案によれば、シート体３を環状の分離溝７により分断することにより、窓枠片 ８とマスコット片９を構成するものであるから、窓枠片８のみならずマスコット 片９を任意の被着体１４ａに貼着して使用することができ、ユーザの嗜好に応じ た商品を歩留り良く提供することができる。

【００２７】 更に、請求項２に記載の本考案によれば、シート体３を溶断溶着手段を介して 加工することにより、窓枠片８及びマスコット片９を任意の形状に形成すること が容易であるばかりか、上下の薄手シート５、６の間に厚手シート４を介装する ことにより立体感及びボリューム感に優れ、しかも、厚手シート４の弾力性によ り感触が良好とされた窓枠片８及びマスコット片９を提供できるという効果があ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態を示しており、（Ａ）は写真
装飾用シールの平面図、（Ｂ）は透明シートの平面図で
ある。

【図２】本考案の実施形態の断面を示しており、（Ａ）
は図１（Ａ）のＡ−Ａ線断面拡大図、（Ｂ）は図１
（Ｂ）のＢ−Ｂ線断面拡大図である。

【図３】本考案の実施形態の使用例を示しており、
（Ａ）は写真シールを被着体に貼着した状態の説明図、
（Ｂ）窓枠片を台紙から剥離した状態の説明図、（Ｃ）
は窓枠片に窓シートを貼着する際の状態の説明図、
（Ｄ）は窓枠片を写真シールに重ねる際の状態の説明
図、（Ｅ）は完成した状態の説明図、（Ｆ）は写真シー
ルと窓枠片を機器に貼着した状態の説明図、（Ｇ）はマ
スコット片を被着体に貼着した状態の説明図である。

【符号の説明】

１ 台紙 ２ 接着剤 ３ シート体 ４ 厚手シート ５、６ 薄手シート ７ 分離溝 ８ 窓枠片 ９ マスコット片 １０ 透明シート １２ 窓シート １３ 写真シール １４、１４ａ 被着体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 被着体の表面に重ねた写真の上に更に重
   ねられ、該写真の周縁を縁取りした状態で被着体の表面
   に接着することにより使用される窓枠片を備えた写真用
   装飾シールであって、 表面を離型処理した台紙と、感圧接着剤を介して前記台
   紙の表面に貼着されたシート体とを備えて成り、 前記シート体は、環状に延びる分離溝により分断され、
   該分離溝の外周側に窓枠片を構成すると共に、該分離溝
   の内周側にマスコット片を構成して成ることを特徴とす
   る写真用装飾シール。
2. 【請求項２】 シート体が、弾性を有する厚手シート
   と、該厚手シートを上下から被覆する一対の合成樹脂製
   の薄手シートとから成る積層シート体を構成し、窓枠片
   の外周縁と、分離溝に臨む窓枠片の内周縁と、分離溝に
   臨むマスコット片の外周縁のそれぞれに沿って、上下の
   薄手シートを相互に溶着して成ることを特徴とする請求
   項１に記載の写真用装飾シール。