JP3040356B2 - 赤外線固体撮像素子 - Google Patents

赤外線固体撮像素子

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JP3040356B2
JP3040356B2 JP9012269A JP1226997A JP3040356B2 JP 3040356 B2 JP3040356 B2 JP 3040356B2 JP 9012269 A JP9012269 A JP 9012269A JP 1226997 A JP1226997 A JP 1226997A JP 3040356 B2 JP3040356 B2 JP 3040356B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱型光検出器を用い
た2次元赤外線固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】熱型光検出器とは、赤外線が照射される
と、赤外線を吸収して温度が上昇し、かつ温度変化を検
出するものである。図21は、温度で抵抗値が変化する
ボロメータ薄膜を用いた従来の熱型光検出器を用いた2
次元固体撮像素子の一個の画素の構造を示す斜視説明図
である。図で、901はたとえばシリコンなどの半導体
からなるシリコン基板であり、910は、シリコン基板
から空間を隔てて設けられた赤外線検出器部(以下、単
に検出器部ともいう)であり、911は赤外線検出器部
上に形成されたボロメータ薄膜であり、921および9
22は、赤外線検出器部910をシリコン基板から浮か
せて持ち上げるための支持脚であり、931および93
2は、ボロメータ薄膜に電流を流すための金属配線であ
り、940は、金属配線931および932とボロメー
タ薄膜911を通して流れる電流のON、OFFを行な
うスイッチ・トランジスタであり、950は金属配線9
32に接続された信号線であり、960は、スイッチ・
トランジスタのON、OFFを制御するための制御クロ
ック線であり、970は、検出器部と光学的共振構造を
つくり検出器部910での赤外線の吸収を増大させるた
めの金属反射膜である。
【0003】図22は、図21に示した構造の従来の2
次元固体撮像素子の電流経路に沿った断面構造を示す断
面説明図であり、図22において、図21に示した要素
と同じ要素には同じ符号を付し(以下の図においても同
様)てあり、980は絶縁膜であり、990は空洞部で
あり、930および933は絶縁膜であり、926およ
び927はコンタクト部であり、本発明に直接関係のな
いスイッチ・トランジスタ、信号線、制御クロック線な
どは省略されている。前述したように検出器部910の
上にはボロメータ薄膜が形成されており、ボロメータ薄
膜には金属配線931および932が接続され、コンタ
クト部926および927を通してシリコン基板上に形
成された(図示されていないが)信号読み出し回路と接
続している。このボロメータ薄膜911と金属配線93
1および932は、シリコン酸化膜またはシリコン窒化
膜などからなる絶縁膜930および933によって覆わ
れており、この絶縁膜930および933が検出器部9
10と支持脚921および922の機械的構造を形づく
っている。絶縁膜980はシリコン基板901上に形成
された信号読み出し回路と金属配線931および932
を絶縁するための絶縁膜であり、この絶縁膜980の上
の金属反射膜970の上に空洞部990を介して検出器
部910が配置されている。金属反射膜970の表面に
は別の絶縁膜が形成されるばあいもある。
【0004】つぎにこの熱型光検出器を用いた2次元赤
外線固体撮像素子の動作について説明する。赤外線は検
出器部910が存在する側から入射し、検出器部910
で吸収される。入射した赤外線は、金属反射膜970の
存在により金属反射膜970の位置が節となるような定
在波ができるので、検出器部と金属酸化反射膜の間隔を
うまく設定することによって検出器部910における吸
収を増大させることができる。検出器部910で吸収さ
れた赤外線のエネルギーは熱に変換され、検出器部91
0の温度を上昇させる。温度上昇は入射する赤外線の量
に依存(入射する赤外線の量は撮像対象物の温度と放射
率に依存)する。温度上昇の量はボロメータ薄膜の抵抗
値の変化を測定することで知ることができるので、撮像
対象物が放射している赤外線の量をボロメータの抵抗値
の変化から知ることができる。
【0005】ボロメータ薄膜の抵抗温度係数が同じであ
れば、検出器部の温度上昇が大きいほど同じ量の赤外線
入射でえられる抵抗変化が大きくなり、感度が高くなる
が、温度上昇を高くするためには検出器部910からシ
リコン基板901に逃げる熱をできるだけ小さくするこ
とが効果的であり、このために支持脚921および92
2は熱抵抗をできるだけ大きくするように設計される。
また、撮像素子のフレーム時間に比べ検出器部910の
温度時定数が短くなるように検出器部910の熱容量を
小さくすることも重要である。
【0006】赤外線は画素内に全体に入射するが、検出
器部910の温度上昇に寄与するのは検出器部910の
部分に入射したものだけ(若干は検出器部910に近い
支持脚に入射した赤外線も有効ではあるが)であり、そ
れ以外の領域に入射した赤外線は無効となってしまう。
このため、感度を高くするには開口率(画素面積に対す
る検出器部の面積の割合)を大きくすることも有効であ
ることは容易に理解できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図21および図22に
示す従来の構造では、検出器部910は少なくとも支持
脚921および922およびこの支持脚とシリコン基板
上に形成された読み出し回路を接続するコンタクト部分
を除いた領域に形成しなくてはならないため、開口率は
この支持脚とコンタクト部分、およびこれらの部分と検
出器部910との間隔余裕の設計にしたがった制約を受
けており、高感度化を阻害していた。
【0008】さらに、この問題は画素が小さくなるほど
顕著になり、感度を維持したまま小さな画素を用いて高
解像度化してゆくことを難しくしていた。
【0009】本発明は前述のような問題点を解消するた
めになされたものであり、信号読み出し回路と同一基板
上に熱型光検出器を形成する2次元赤外線固体撮像素子
において、断熱構造を形成する支持脚や金属配線、コン
タクト部などの設計に依存せず高い開口率を達成できる
画素の構造を有し、高感度化された2次元赤外線固体撮
像素子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる熱型光
検出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子は、赤外線を
吸収して検出器部を温度上昇させる赤外線吸収部と、ボ
ロメータ薄膜を形成して温度上昇を検出する温度検出部
とを別構造として形成するものである。
【0011】本発明にかかわる熱型光検出器を用いた2
次元赤外線固体撮像素子は、赤外線吸収部と温度検出部
とを別々の構造として形成するので、赤外線吸収部と温
度検出部の設計を独立して行なうことができ、実効的に
開口率を決める赤外線吸収部の面積を大きくすることが
でき、高感度化に有効である。
【0012】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子は、熱型光検出器と、入射赤外線による前記熱型光検
出器の特性変化を検出する手段とが集積されてなる温度
検出機構が、半導体基板上に各画素ごとに2次元に配列
された2次元赤外線固体撮像素子であって、前記各画素
ごとに、前記半導体基板への熱の流出を制御する熱抵抗
の大きい材料からなる支持脚によって支えられておりか
つ温度検出素子を含む温度検出部と、該温度検出部と少
なくとも1本の接合柱で結合された赤外線吸収部とを前
記半導体基板上に設け、前記赤外線吸収部は、2次元に
配列された前記各画素と実質的に等しい面積を有してい
る。
【0013】前記温度検出部が、前記半導体基板中に形
成された空洞部の上に設けられてなることが熱抵抗を大
きくする点で好ましい。
【0014】前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射
膜および層間絶縁膜からなる赤外線吸収構造を有してな
ることが光吸収増大の点で好ましい。
【0015】前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射
膜、層間絶縁膜および金属赤外線吸収薄膜からなる光学
的共振構造を有してなることが光吸収増大の点で好まし
い。
【0016】前記接合柱の少なくとも一部が前記赤外線
吸収部と同一構成部材で形成されてなることが製造工程
簡略化の点で好ましい。
【0017】前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射
膜、層間絶縁膜および金属赤外線吸収薄膜からなる光学
的共振構造を有しており、かつ前記接合柱が前記金属赤
外線吸収薄膜と一体に形成されてなることが製造工程簡
略化の点で好ましい。
【0018】前記接合柱の少なくとも一部が前記赤外線
吸収部と同一構成部材で形成され、さらに前記赤外線吸
収部のうち前記温度検出部に接する部分が除去されてな
ることが熱容量低減の点で好ましい。
【0019】前記赤外線吸収部から前記空洞部に達する
エッチングホールが前記空洞部の中心付近に少なくとも
1つ設けられてなることが基板の不要なエッチングの減
少と製造工程選択のときの自由度拡大との点で好まし
い。
【0020】前記空洞部の周囲の前記半導体基板中に、
前記空洞部を形成する際に用いられるエッチャントに耐
性のある材料からなるエッチングストップ層が設けられ
てなることが基板の不要なエッチングの減少と製造工程
選択のときの自由度拡大との点で好ましい。
【0021】前記温度検出素子が前記赤外線吸収部の上
面に形成されてなることが半導体プロセス中で使用でき
ない材料でボロメータを構成するばあい好ましい。
【0022】前記温度検出部が、前記半導体基板上に形
成された読み出し回路の上方に形成されてなることが、
空洞部形成のためのエッチング方法の選択の自由度を広
げる点と空洞部下の領域に読み出し回路の構成要素の一
部などを配置して面積の有効利用をする点で好ましい。
【0023】前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射
膜および層間絶縁膜からなる赤外線吸収構造を有してな
ることが光吸収増大の点で好ましい。
【0024】前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射
膜、層間絶縁膜および金属赤外線吸収薄膜からなる光学
的共振構造を有してなることが光吸収増大の点で好まし
い。
【0025】前記接合柱の少なくとも一部が前記赤外線
吸収部と同一構成部材で形成されてなることが製造工程
簡略化の点で好ましい。
【0026】前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射
膜、層間絶縁膜および金属赤外線吸収薄膜からなる光学
的共振構造を有しており、かつ前記接合柱が前記金属赤
外線吸収薄膜と一体に形成されてなることが製造工程簡
略化の点で好ましい。
【0027】前記温度検出素子としてボロメータ薄膜が
用いられてなることが温度変化を効果的に検出する点で
好ましい。
【0028】前記温度検出素子として焦電効果を有する
強誘電体が用いられてなることが温度変化を効果的に検
出する点で好ましい。
【0029】前記温度検出素子としてサーモパイルが用
いられてなることが温度変化を効果的に検出する点で好
ましい。
【0030】前記接合柱が、前記赤外線吸収部の重心に
隣接した位置の下に配設されてなることが検出器部分の
温度の均一性の点で好ましい。
【0031】前記接合柱の熱抵抗が、前記支持脚の熱抵
抗よりも小さいことが好ましい。
【0032】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子の製法は、 a)半導体基板上に信号読み出し回路を形成したのち、
絶縁膜、コンタクト部を形成し、さらに金属配線および
温度検出素子を形成し、保護絶縁膜で全体を覆う工程、 b)前記保護絶縁膜上に犠牲層を形成し、該犠牲層のう
ち、のちに接合柱を形成する領域を写真製版技術で除去
したのち、除去した部分に前記接合柱となる材料を埋め
込む工程、 c)前記犠牲層および前記接合柱の上に赤外線吸収部と
なる薄膜を形成し、各画素ごとに赤外線吸収部が分離さ
れるようにパターニングする工程、 d)前記犠牲層をエッチングして除去する工程、および e)前記シリコン基板をエッチングして、該シリコン基
板中に空洞部を形成する工程 からなることを特徴とする。
【0033】前記b)工程ののち、さらに、前記犠牲層
および前記接合柱の表面をエッチバックして平坦にする
工程を含むことが赤外線吸収部の形成を容易にする点で
好ましい。
【0034】前記e)工程において、前記半導体基板を
異方性エッチングして前記空洞部を形成することが空洞
部の大きさを制御性よく製造する点で好ましい。
【0035】水酸化カリウムおよび水酸化テトラメチル
アンモニウムのうちのいずれか一方を用いて異方性エッ
チングすることが充分なエッチング速度をうる点で好ま
しい。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図を参照しつつ説明する。
【0037】実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態1にかかわる熱型光検出器
を用いた2次元赤外線固体撮像素子の1個の画素の電流
経路に沿った断面構造を示す断面説明図である。図で簡
単のために本発明と直接関係のない、シリコン基板1上
に設けられた信号読み出し回路は省略している。図1に
おいて、1は半導体基板としてのシリコン基板であり、
11は温度変化を検出する温度検出素子としてのボロメ
ータ薄膜である。21および22は支持脚であり、この
支持脚はシリコン基板1の中に形成した空洞部200の
上にあり、かつ、ボロメータ薄膜を含む温度検出部30
0を浮かしている。31および32は金属配線であり、
この金属配線はたとえばアルミニウム、チタン、タング
ステンおよび窒化チタンなどからなり、ボロメータ薄膜
11と読み出し回路を接続している。100は絶縁膜
(保護絶縁膜)であり、110は絶縁膜であり、この2
つの絶縁膜は、シリコン基板への熱の流出を制御する熱
抵抗の大きい材料であるシリコン酸化膜、シリコン窒化
膜などからなり、かつ前記2つの絶縁膜は、支持脚21
および22ならびに温度検出部300の機械的構造を構
成して温度検出部を支えている。121および122
は、金属配線31および32と信号読み出し回路とを接
続するコンタクト部であり、アルミニウムやタングステ
ンなどを用いてスパッタ法やCVD法などにより形成す
ることができる。130は、赤外線を吸収して熱に変換
する赤外線吸収部であり、酸化シリコン(SiO2)や
窒化シリコン(SiN)などを用いてCVD法などで形
成することができる。さらに、赤外線吸収部は、これら
酸化シリコンや窒化シリコンの積層膜として構成するこ
ともできる。140は接合柱であり、この接合柱は、赤
外線吸収部を温度検出部300から離して保持するとと
もに赤外線吸収部130と温度検出部300を熱的に結
合しており、酸化シリコンや窒化シリコンなどを用いて
CVD法などで形成することができる。さらに、接合柱
は、これら酸化シリコンや窒化シリコンの積層膜として
構成することもできる。200はシリコン基板1の中に
形成した空洞部であり、300は温度検出部である。こ
こで、熱型光検出器は、従来と同様に、赤外線が照射さ
れると赤外線を吸収し、温度が上昇して、かつ温度変化
を検出するものであり、本発明においては赤外線吸収部
と温度検出素子とで構成される。温度検出素子は、入射
赤外線によって赤外線吸収部に生じる温度変化が接合柱
を介して伝えられ、たとえば電気抵抗の変化などの特性
変化が検出されることによって温度変化を検出するもの
である。温度検出素子に生じた特性変化を検出する手段
は、金属配線、信号読み出し回路およびコンタクト部か
らなる。本発明においては、温度検出素子として用いら
れる材料には、ボロメータ薄膜、焦電効果を有する強誘
電体またはサーモパイルなどをあげることができる。こ
こで、ボロメータ薄膜の材料の例としては、酸化バナジ
ウム、ポリシリコン、アモルファスシリコンなどをあげ
ることができる。また、焦電効果を有する強誘電体の例
としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸
鉛(PT)およびチタン酸バリウム・ストロンチウム
(BST)をあげることができる。また、サーモパイル
の材料の例としては、p型ポリシリコンとn型ポリシリ
コンの接合や、ポリシリコンとアルミニウムの接合など
をあげることができる。さらに、本発明にかかわる2次
元赤外線固体撮像素子においては、前記熱型光検出器
と、前記入射赤外線による熱型光検出器の特性変化を検
出する手段とが集積されて温度検出機構を構成してお
り、該温度検出機構がシリコン基板上で各画素ごとに2
次元に配列される。
【0038】図2は、図1に示した構造の2次元赤外線
固体撮像素子の1個の画素の赤外線吸収部130を除い
た部分の平面レイアウトを示す平面説明図である。図2
において、1000は1個の画素全体を示しており、4
00は、画素部分に設置したMOSトランジスタやダイ
オードなどからなる信号読み出し回路の一部であり、5
00は信号を読み出すための信号線であり、600は信
号読み出し回路400を制御する制御クロックバスライ
ンであり、33は信号読み出し回路400と制御クロッ
クバスライン600を接続する金属配線であり、123
および124は、金属配線33と信号読み出し回路40
0と制御クロックバスライン600を接続するコンタク
ト部である。その他の部分は図1に示した符号と同じ符
号は同じものを表わしている。
【0039】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子においては、入射赤外線による熱型光検出器の特性変
化を検出する手段は、前述したように金属配線、信号読
み出し回路およびコンタクト部からなるが、前記手段と
熱型光検出器が集積されて各画素に設けられ、半導体基
板としてのシリコン基板上に各画素ごとに2次元に配列
される。温度検出部300は、2つの絶縁膜100およ
び110ならびにボロメータ薄膜11からなり、該ボロ
メータ薄膜は、その上層に絶縁膜100および下層に絶
縁膜110を配した構成によって機械的構造体として支
えられている。さらに温度検出部は絶縁膜100上に接
合柱が形成されており、該接合柱を介して赤外線吸収部
130からの熱を受け、該熱によるボロメータ薄膜の抵
抗変化は、金属配線31およびコンタクト部121を介
した信号線500と、金属配線32およびコンタクト部
122を介した信号読み出し回路400とのあいだで生
じる。支持脚21は2つの絶縁膜100および110が
金属配線31をはさんだ形態の機械的構造体とされ、か
つ、支持脚22も支持脚21と同様の機械的構造体とさ
れていて、たとえば各々厚さ数百nmの絶縁膜が幅1〜
3μm程度、厚さの合計が1μm程度という形状に形成
されている。このようにして2つの支持脚21および2
2が、温度検出部300ならびに金属配線31および3
2を支持しており、空洞部200上で浮かせた構造とな
っている。2つの絶縁膜100および110からなる支
持脚21および22が支える機械的構造体としての温度
検出部300は、ボロメータ薄膜11、支持柱140、
および支持柱140によって支えられる赤外線吸収部を
支持している。また、支持脚21および22は、前述し
たように、シリコン基板への熱の流出を制御する熱抵抗
の大きい材料からなる絶縁膜によって構成されている
が、さらに熱抵抗を大きくするために図に示すように金
属配線31および32とともに蛇行させて長さをかせぐ
ことが好ましい。
【0040】図3は、図1および図2に示した画素をシ
リコン基板(図示せず)上に複数個配列した状態を示し
た平面説明図であり、簡単のために2×4個の画素の配
列および、隣接する4個の赤外線吸収部のそれぞれの一
部を示している。図3において、破線で示した長方形の
部分1000〜1007はそれぞれ、図2で1000で
示した画素と同じ画素を示しており、画素の中身の構造
は、実線で示した接合柱140〜147以外は省略して
示している。また、図3において、実線で示した長方形
の部分130〜137は、図1で130で示した赤外線
吸収部であり、該赤外線吸収部は、接合柱140〜14
7によりシリコン基板とは離れて支持されている。シリ
コン基板面に形成された画素1000〜1007と赤外
線吸収部130〜137は、平面的にみて重なる同一領
域に形成される必要はなく、図に示すようにずれていて
もかまわない。図で明らかなように赤外線吸収部130
〜137の各々の面積は画素面積から赤外線受光素子間
のわずかな間隔を除いた面積となっており、この部分の
開口率は非常に大きくなっている。したがって、従来は
赤外線吸収部と、温度検出部とが一体であったために、
赤外線吸収部の面積が大きくできない制約があったが、
本発明により、赤外線吸収部の面積を大きくすることが
できた。
【0041】つぎに本発明による熱型光検出器を用いた
2次元赤外線固体撮像素子の画素の動作について説明す
る。赤外線は赤外線吸収部130側から入射する。入射
した赤外線は赤外線吸収部130で吸収され、赤外線吸
収部130の温度を上昇させる。赤外線吸収部130の
温度変化は接合柱140を通して温度検出部300に伝
わり、温度検出部300の温度を上昇させる。接合柱1
40の熱抵抗は支持脚21、22の熱抵抗に比べて、よ
り小さく設計されており、温度検出部300、接合柱1
40、赤外線吸収部130の3つの構造体を合計した熱
容量と、支持脚21、22の熱抵抗で決まる時定数は、
フレーム時間(1画面分に相当する信号を全て読み出す
のに要する時間または、固体撮像素子の全画素の信号を
読み出すのに要する時間)よりも短かくなるように設計
されているので、温度検出部300の温度上昇は赤外線
吸収部130の温度上昇とほとんど同じになる。したが
って、実効的な開口率は赤外線吸収部130の面積で決
まっているので、前述に説明したように開口率を非常に
大きくすることができる。
【0042】つぎに、この実施の形態にかかわる構造の
2次元赤外線固体撮像素子の製法について説明する。図
4および5は、本実施の形態にかかわる2次元赤外線固
体撮像素子の1個の画素についてみた工程断面説明図で
ある。図4(a)では、シリコン基板1の上に信号読み
出し回路(図示していない)を形成したあと、絶縁膜1
10、コンタクト部121および122を形成したの
ち、金属配線31および32ならびにボロメータ薄膜1
1を形成し、最後に絶縁膜(保護絶縁膜)100で表面
を覆った状態を示している。ここまでの構造は通常の半
導体製造プロセスで用いられる技術を利用して容易に作
ることができる。
【0043】図4(b)では、図4(a)の構造の上
に、あとの工程で除去する犠牲層170を形成し、犠牲
層170のうち接合柱を形成する部分を写真製版技術で
除去し、接合柱となる材料で除去した部分を埋め込んで
いる。犠牲層に用いられる材料は、接合柱を形成するう
えで、接合柱をエッチングしにくいエッチャントで容易
にエッチングできるものなら何でもよく、たとえば接合
柱が酸化シリコン(SiO 2 のばあいならば、ポリシ
リコンなどをあげることができる。また、犠牲層の厚さ
は、1〜2μm程度である。この工程では最表面が平ら
になるようにエッチバック技術などで平坦化することが
好ましい。犠牲層を形成する前に、のちにシリコン基板
をエッチングして基板内に空洞部200を形成するため
のエッチング窓を写真製版で絶縁膜100、110を部
分的に除去して形成しておく。
【0044】図4(c)では、赤外線吸収部130とな
る薄膜を図4(b)の構造の上に形成し、図2に示す平
面レイアウトのように各画素毎の赤外線吸収部が分離さ
れるようにパターニングする。
【0045】図5(a)は、赤外線吸収部130の周辺
の開口部分から犠牲層170をエッチングして赤外線吸
収部130の下を、接合柱140をのこしてシリコン基
板1から浮かした状態を示している。
【0046】図5(b)は、図1と同じ、最後の工程に
おける本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素子の1
個の画素構造を示しており、これより以前の工程で図4
(b)の工程で説明したシリコン基板のエッチングホー
ル部分のシリコンが露出するので、この部分からシリコ
ン基板をエッチングし、シリコン基板中に空洞部200
を形成した状態を示している。シリコンのエッチングは
水酸化カリウム(KOH)や、水酸化テトラメチルアン
モニウム(Tetramethyl ammonium hydroxide、略してT
MAH)などの液を用いることによって、(111)結
晶面が表面に露出するとエッチング速度が遅くなり、異
方性エッチングができる。したがって、一般にMOS半
導体素子やCMOS半導体素子に用いられる(100)
結晶面をもったシリコン基板を用いることで空洞部の表
面形状を一定の大きさから大きく広げることなく図のよ
うな断面形状の空洞部をつくることができる。
【0047】本実施の形態では接合柱が1本のばあいを
説明したが、接合柱は複数であってもよい。この事情は
以下に示すすべての実施の形態について共通に言えるこ
とである。
【0048】また、平面的にみたばあいの接合柱の位置
は任意であるが、機械構造的に赤外線吸収部を支えるこ
とができ、赤外線吸収部に大きな温度分布を生じさせな
い位置が好ましい。この条件を満たす接合柱の位置とし
ては赤外線吸収部の重心に隣接した位置の下が最適であ
る。この事情は以下に示すすべての実施の形態について
共通にあてはまることである。
【0049】また、接合柱は太さ数μm角程度の大きさ
で形成されるが、形状は任意であり、赤外線吸収部の温
度と温度検出部の温度に大きな差を生じさせないために
温度検出部とシリコン基板とを熱的に接続する支持脚の
熱抵抗に比べて充分小さな熱抵抗をもつように設計する
必要がある。この事情は以下に示すすべての実施の形態
について共通にあてはまることである。
【0050】実施の形態2 図6は、本発明にかかる熱型光検出器を用いた2次元赤
外線固体撮像素子の他の実施の形態を示す1個の画素の
断面構造を示す断面説明図である。図において、150
は反射膜としての金属反射膜であり、160は金属赤外
線吸収膜である。この構造では、赤外線吸収部130の
下に薄い金属反射膜150を、上に非常に薄い金属赤外
線吸収膜160を設けて、3層構造の赤外線吸収部とし
て光学的共振構造を形成している。または、図示してい
ないが、金属反射膜150を赤外線吸収部130の下に
設けて2層からなる赤外線吸収構造とすることもでき
る。本実施例の形態によれば、図1に示した構造の画素
に比べて赤外線の吸収がより効率的に行なえる。金属反
射膜150は、たとえばアルミニウムなどからなり、厚
さは数百nmである。金属赤外線吸収膜160は、たと
えばニッケルクロム合金などからなり、厚さは数nmで
あり、シート抵抗が377Ω程度となるのが好ましい。
図示していないが、金属反射膜150の下にさらに層間
絶縁膜としての他の絶縁膜を形成してもよい。また、金
属反射膜150の下および金属赤外線吸収膜160の上
にさらに層間絶縁膜として他の絶縁膜を形成してもよ
い。他の絶縁膜は犠牲層エッチング時に金属反射膜15
0を保護するという機能を有するものが適しており、た
とえば酸化シリコン(SiO2)などがあげられる。ま
た、このような2層構造の赤外線吸収構造、または3層
構造の光学的共振構造による赤外線の吸収構造を設ける
位置は赤外線吸収部の一部のみであってもかまわない。
赤外線吸収部に赤外線吸収構造または光学的共振構造を
設けることの他は、実施の形態1と同様である。
【0051】図22に示した従来例でも反射膜970に
より光学的共振構造を形づくっている。光学的共振構造
の効果は反射膜と吸収体との距離に依存するが、従来の
方式ではこの距離が金属反射膜970と赤外線検出器部
910とのあいだの距離となり、支持脚などが膜の内部
応力で変形する可能性があり、光学的共振構造による赤
外線吸収の効果を制御するのは難しいのに対し、図6に
示す構造では光学的共振構造による赤外線吸収の効果は
赤外線吸収部130の膜厚と金属赤外線吸収膜160の
膜厚とだけできまるので前記効果を制御しやすい。
【0052】実施の形態3 図7は本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光検出器
を用いた2次元赤外線固体撮像素子の1個の画素の断面
構造を示す断面説明図である。図7で、330は、実施
の形態1における接合柱が赤外線吸収部と同一構成部材
で一体に形成されてなる赤外線吸収部である。この実施
の形態では、図1に示した接合柱140のかわりに赤外
線吸収部と温度検出部との接合を、赤外線吸収部330
として一体に形成された一体構造によって構成してい
る。接合柱を、赤外線吸収部との一体構造としたことの
他は、実施の形態1と同様である。
【0053】また、図8は、図7に示した赤外線吸収部
330の一部を除去した実施の形態を示す断面説明図で
ある。図において、340は、実施の形態2における赤
外線吸収部330のうちの一部、すなわち温度検出部に
接する部分(温度検出部の中央付近)が除去された赤外
線吸収部である。除去する方法としては、写真製版法で
除去することができる。この構造では図8に示したよう
に温度検出部300に接した赤外線吸収部の一部を除去
したので赤外線吸収部の熱容量を低減することができ
た。
【0054】実施の形態4 図9は、本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光検出
器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の1個の画素の断
面構造を示す断面説明図である。図8において、331
は赤外線吸収部であり、350は金属反射膜であり、3
60は金属赤外線吸収膜である。金属反射膜および金属
赤外線吸収膜には、実施の形態2および3に示したもの
と同様のものを用いることができる。この実施の形態4
では実施の形態2における赤外線吸収部130、金属反
射膜150および金属赤外線吸収膜160と温度検出部
300との接合を、図6に示した接合柱140のかわり
に、赤外線吸収部、金属反射膜および金属赤外線吸収膜
を用いて、一体に形成した一体構造によって構成したも
のである。すなわち、接合柱の少なくとも一部が赤外線
吸収部と同一の材料で形成されている。このように、赤
外線吸収部に光学的共振構造を設けるとともに接合柱
を、赤外線吸収部と光学的共振構造との一体構造によっ
て構成したことの他は実施の形態1〜3と同様である。
このように赤外線吸収部331、金属反射膜350およ
び金属赤外線吸収膜360を一体構造に形成するには、
CVD法またはスパッタ法で形成することができる。こ
の構造においても実施の形態3のばあいと同様に温度検
出部300に接した赤外線吸収部331、金属反射膜3
50および金属赤外線吸収膜360の一部を除去した構
造とし、温度検出部中央付近をむきだしとすることもで
きる。また、図示していないが、金属反射膜350の下
および金属赤外線吸収膜360の上に他の絶縁膜(層間
絶縁膜)を形成してもよい。また、このような3層構造
の光学的共振構造による赤外線の吸収構造を設ける位置
は実施の形態2のばあいと同様に赤外線吸収部の一部の
みであってもかまわない。
【0055】実施の形態5 図10は、実施の形態2における接合柱の材料を変更し
た2次元赤外線固体撮像素子の1個の画素の断面構造を
示す断面説明図である。図10において、335は赤外
線吸収部であり、355は金属反射膜であり、365は
金属赤外線吸収膜であり、接合柱が金属反射膜355と
一体構造として一体に形成されている。このばあい金属
反射膜355は、赤外線吸収部を支持するのに必要な強
度をうるために用いられる材料はアルミニウムが好まし
く、また、支持柱としての寸法は、太さ数μm、長さ1
〜2μmが好ましい。本実施の形態において、金属反射
膜を、接合柱と一体構造として形成するには、犠牲層の
うち、接合柱を形成する部分を写真製版技術で除去し、
この除去した部分を、金属反射膜を形成する材料すなわ
ち、アルミニウムで埋め込んだのち、引き続いて金属反
射膜を形成すればよい。このように形成することによっ
て製造工程を簡略化することができる。
【0056】実施の形態6 図11は、実施の形態4における接合柱の形状を変更
し、金属反射膜が赤外線吸収部の下にのみ設けられる構
造とした2次元赤外線固体撮像素子の1個の画素の断面
構造を示す断面説明図である。図11において、336
は赤外線吸収部であり、356は金属反射膜であり、3
66は金属赤外線吸収膜であり、接合柱が、赤外線吸収
部および金属赤外線吸収膜と同一構成部材で形成されて
いる。すなわち、接合柱の少なくとも一部が赤外線吸収
部と同一構成部材で形成されている。このばあい、赤外
線吸収部を支持するのに必要な強度をうるために赤外線
吸収部に用いられる材料は酸化シリコン(SiO2)も
しくは窒化シリコン(SiN)またはそれらの積層膜が
好ましく、また、支持柱としての寸法は、太さ数μm、
長さ1〜2μmが好ましい。本実施の形態において、接
合柱を赤外線吸収部および金属赤外線吸収膜と同一構成
部材で形成するには、犠牲層のうち、接合柱を形成する
部分を写真製版技術で除去し、除去した部分以外の犠牲
層上に、金属反射膜を形成したのち、この除去した部分
および犠牲層上に金属反射膜および金属赤外線吸収膜を
形成すればよい。このように形成することによって製造
工程を簡略化することができる。
【0057】実施の形態7 図12は、本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光検
出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の1個の
断面構造を示す断面説明図である。図で簡単のために本
発明と直接関係のない、シリコン基板上に設けられた信
号読み出し回路は省略している。図12において、2は
半導体基板としてのシリコン基板であり、710は温度
検出部であり、711は温度変化を検出する温度検出素
子としてのボロメータ薄膜である。721および722
は支持脚であり、この支持脚はシリコン基板2の上に形
成した空洞部790の上にあり、かつ、ボロメータ薄膜
を含む温度検出部710を浮かしており、さらに、温度
検出部はシリコン基板上に形成された読み出し回路の上
方に位置するように形成されている。731および73
2は金属配線であり、この金属配線はボロメータ薄膜7
11と読み出し回路を接続している。750は絶縁膜
(保護絶縁膜)であり、760は絶縁膜であり、この2
つの絶縁膜は熱抵抗の大きなシリコン酸化膜、シリコン
窒化膜などからなり、かつ前記2つの絶縁膜は、支持脚
721および722ならびに温度検出部710の機械的
構造を構成して温度検出部を支えている。771および
772は、金属配線731および732と信号読み出し
回路とを接続するコンタクト部であり、130は赤外線
を吸収して熱に変換する赤外線吸収部である。140は
接合柱であり、この接合柱は、赤外線吸収部を温度検出
部710から離して保持するとともに赤外線吸収部13
0と温度検出器部710を熱的に結合している。780
は絶縁膜であり、790はシリコン基板2の上に形成し
た空洞部である。それぞれの部分に用いられる材料およ
び形成方法などは実施の形態1〜6と同様である。ここ
で、入射赤外線による熱型光検出器の特性変化を検出す
る手段は、金属配線、信号読み出し回路およびコンタク
ト部からなる点は実施の形態1〜6のばあいと同じであ
る。また、温度検出部710が、2つの絶縁膜750お
よび760ならびにボロメータ薄膜711からなり、該
ボロメータ薄膜は、その上に絶縁膜750および下に絶
縁膜760を配した構成によって機械的構造体として支
えられている点も、実施の形態1〜6のばあいと同じで
ある。このように、本実施の形態にかかわる2次元赤外
線固体撮像素子は、図22に示した従来の2次元赤外線
固体撮像素子の構造のうち、金属反射膜970を除いた
構造の上に接合柱140を介して実施の形態1において
示した赤外線吸収部130を設けた構造となっており、
その他は実施の形態1〜6と同様である。また、このよ
うに、赤外線吸収部および接合柱を形成するには、実施
の形態1のばあいと同様に行うことができる。
【0058】実施の形態8 図13は、本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光検
出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の1個の画素の
断面構造を示す断面説明図である。本実施の形態にかか
わる2次元赤外線固体撮像素子は、図22に示した従来
の2次元赤外線固体撮像素子の構造(金属反射膜970
を除く)の上に、図12に示した接合柱140のかわり
に赤外線吸収部130と温度検出部300との接合を赤
外線吸収部130と同一構成部材で一体に形成された一
体構造の赤外線吸収部330を設けた構造となってお
り、その他は実施の形態7と同様である。また、このよ
うに、接合柱を赤外線吸収部と一体構造に形成するに
は、実施の形態3のばあいと同様に行うことができる。
【0059】実施の形態9 図14は、本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光検
出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の1個の画素の
断面構造を示す断面説明図である。本実施の形態にかか
わる2次元赤外線固体撮像素子は、図22に示した従来
の2次元赤外線固体撮像素子の構造の上に接合柱140
ならびに該接合柱を介して赤外線吸収部130、金属反
射膜150および金属赤外線吸収膜160を設けて、3
層構造の赤外線吸収部として光学的共振構造を形成した
構造となっている。または、図示していないが、金属反
射膜150を赤外線吸収部130の下に設けて2層から
なる赤外線吸収構造とすることもできる。このように赤
外線吸収部に赤外線吸収構造または光学的共振構造を設
けたことの他は実施の形態6と同様である。また、図示
していないが、赤外線吸収構造の金属反射膜150の下
に他の絶縁膜を形成してもよく、さらに、光学的共振構
造の金属反射膜150の下および金属赤外線吸収膜16
0の上に他の絶縁膜を形成してもよい。また、このよう
な2層構造の赤外線吸収構造または3層構造の光学的共
振構造による赤外線の吸収構造を設ける位置は赤外線吸
収部の一部のみであってもかまわない。
【0060】実施の形態10 図15は、本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光検
出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の1個の画素の
断面構造を示す断面説明図である。本実施の形態にかか
わる2次元赤外線固体撮像素子は、図22に示した従来
の2次元赤外線固体撮像素子の構造(金属反射膜970
を除く)の上に、赤外線吸収部331、金属反射膜35
0および金属赤外線吸収膜360を一体に形成した一体
構造として設けている。すなわち、接合柱の少なくとも
一部が赤外線吸収部と同一の材料で形成され、金属反射
膜350および金属赤外線吸収膜360からなる光学的
共振構造付きの赤外線吸収部を設けた構造となってお
り、その他は実施の形態9と同様である。また、図示し
ていないが、金属反射膜350の下および金属赤外線吸
収膜360の上に他の絶縁膜を形成してもよい。また、
3層構造の光学的共振構造による赤外線の吸収構造を設
ける位置は赤外線吸収部の一部のみであってもかまわな
い。
【0061】実施の形態11 図16は、実施の形態9における接合柱の材料を変更し
た2次元赤外線固体撮像素子の1個の画素の断面構造を
示す断面説明図である。図16において、図22に示し
た従来の2次元赤外線固体撮像素子(金属反射膜970
を除く)の上に、金属反射膜355が接合柱と一体構造
として一体に形成されており、このように形成する方法
は、実施の形態5のばあいと同様であり、その他は、実
施の形態9と同じである。また、図示していないが、金
属反射膜355の下および金属赤外線吸収膜365の上
に他の絶縁膜を形成してもよい。また、3層構造の光学
的共振構造による赤外線の吸収構造を設ける位置は赤外
線吸収部の一部のみであってもかまわない。
【0062】実施の形態12 図17は、実施の形態10における接合柱の形状を変更
し、金属反射膜356が赤外線吸収部の下にのみ設けら
れる構造とした2次元赤外線固体撮像素子の1個の画素
の断面構造を示す断面説明図である。図17において、
接合柱が赤外線吸収部および金属赤外線吸収膜366と
同一構成部材で形成されている。すなわち、接合柱の少
なくとも一部が赤外線吸収部と同一の材料で形成されて
いる。このように形成する方法は、実施の形態6のばあ
いと同様であり、その他は実施の形態10と同じであ
る。また、図示していないが、金属反射膜356の下お
よび金属赤外線吸収膜366の上に他の絶縁膜を形成し
てもよい。また、3層構造の光学的共振構造による赤外
線の吸収構造を設ける位置は赤外線吸収部の一部のみで
あってもかまわない。
【0063】実施の形態13 図18は、図7に示した実施の形態3のボロメータ薄膜
の位置を変更した実施の形態の2次元赤外線固体撮像素
子の1個の画素の断面構造を示す断面説明図である。図
において、12は温度検出素子としてのボロメータ薄膜
であり、125、126はコンタクト部であり、332
は接合柱をかねて一体構造として形成された赤外線吸収
部である。本実施の形態においては、図7に示す実施の
形態のような接合柱140のかわりに、赤外線吸収部3
32と温度検出部300との接合を、赤外線吸収部33
2と同一構成部材で一体に形成された一体構造によって
構成しており、ボロメータ薄膜12が赤外線吸収部33
2の上面に形成され、コンタクト部125で金属配線3
1と接続し、コンタクト部126で金属配線32と接続
した構造となっている。ボロメータ薄膜12が赤外線吸
収部の上面に形成されることの他は実施の形態3に示し
たばあいと同様である。また、この構造でも温度検出部
300に接した赤外線吸収部332の一部を除去した構
造とすることもできる。
【0064】実施の形態14 図19は、シリコン基板のエッチング方法として等方性
エッチングを採用するばあいの2次元赤外線固体撮像素
子の1個の画素の断面構造を示す断面説明図である。図
において、3は半導体基板としてのシリコン基板であ
り、13は温度検出素子としてのボロメータ薄膜であ
り、180はエッチングホールであり、201は空洞部
であり、333は赤外線吸収部であり、441は接合柱
である。本実施の形態においても、それぞれの部分を形
成するために用いられる材料および形成方法などは実施
の形態1と同様である。本実施の形態のばあいはシリコ
ン基板中に形成する空洞部のほぼ中心付近に位置した部
分に、シリコン基板に対する、エッチングホール180
を設けた構造となっており、エッチングホール180
は、その直径が数μm程度であり、かつ、赤外線吸収部
333から空洞部201に達している。図4で示した犠
牲層170を除去する前にエッチングホール180を通
してシリコンをエッチングすると図に示すように等方的
にエッチングが進み、図に示すような空洞部201が形
成できる。等方性エッチングは水酸化カリウムや水酸化
テトラメチルアンモニウムによる異方性エッチングによ
って行うことができる。
【0065】図19は、図1に対応してエッチングホー
ルを設ける構造を示す断面説明図であるが、図6、図
7、図8に示した構造に対しても同様なエッチングホー
ルを設ける構造変更が可能である。また、図19に示し
た構造では接合柱140を貫通してエッチングホール1
80が形成されているが、エッチングホールが接合柱1
40を貫通する必要はなく、たとえば、支持脚が配置さ
れた場所以外に設けてもよい。またエッチングホールが
空洞部201の中心付近に複数個配置されてもかまわな
い。このばあい、基板内に空洞部を形成してから犠牲層
170を除去することができ、製造工程の選択の自由度
が増す。
【0066】実施の形態15 図20は、シリコン基板のエッチング方法として等方性
エッチングを採用するばあいの構造を示す断面説明図で
ある。図において、4は半導体基板としてのシリコン基
板であり、190はエッチングストップ層であり、20
2は空洞部である。図に示すように、空洞部202の周
囲にエッチングを止めるエッチングストップ層190が
形成されている。このエッチングストップ層190を形
成する材料としては、空洞部を形成する際に用いられる
エッチャントに耐性のある材料として、たとえばシリコ
ン酸化膜やイオン注入で形成した高濃度のp形不純物層
等を用いることができ、読み出し回路を作る工程中でシ
リコン基板中に埋め込んで形成することができる。
【0067】なお、これまでに示したすべての実施の形
態では温度変化を検出する温度検出素子としてボロメー
タ薄膜を用いたものを示したが、本発明では温度変化を
検出する手段として前述したように焦電体、サーモパイ
ルなどを用いたものでも同様の効果をうる。
【0068】本発明の実施の形態のうち、実用上最良の
形態は、実施の形態1または11にもとづいて赤外線吸
収部と温度検出部を別々の層に形成した形態である。か
かる形態においては、赤外線吸収部は赤外線吸収可能な
光学設計のできる材料であるCVD法などで形成された
酸化シリコン(SiO2)もしくは窒化シリコンまたは
これらの積層膜によって構成される。接合柱は機械構造
的に充分な強度と小さな熱容量が実現できるCVD法な
どで形成する酸化シリコンまたは窒化シリコンおよびこ
れらの積層膜によって構成される。温度検出素子にはボ
ロメータ薄膜が好ましく、ボロメータ薄膜の材料として
抵抗温度係数が大きく、高感度化の実現に有利な酸化バ
ナジウム、ポリシリコンまたはアルモファスシリコンな
どが用いられる。
【0069】このとき赤外線吸収部の面積は、画素の大
きさを50μm、写真製版による赤外線吸収部のパター
ニング抜きの幅を2μmとすると48μmであり、開口
率は92%となっており、従来構造に比べ非常に大きく
なっているので、高感度化が達成できる。
【0070】
【発明の効果】本発明では、以上のように赤外線吸収部
と温度検出部を別の層として形成し、赤外線吸収部と温
度検出部を機械的かつ熱的に接合する手段として接合柱
を設けたので、温度検出部の設計とは独立に赤外線吸収
部を設計することができ、高開口率化、高感度化が実現
できる。
【0071】本発明にかかわる2次元固体撮像素子は、
画素ごとに、半導体基板への熱の流出を制御する熱抵抗
の大きい材料からなる支持脚によって支えられておりか
つ温度検出素子を含む温度検出部と、該温度検出部と少
なくとも1本の接合柱で結合された赤外線吸収部とを前
記半導体基板上に設け、温度検出部を機械的かつ熱的に
接合する手段として接合柱を設け、前記赤外線吸収部
は、2次元に配列された前記各画素と実質的に等しい面
積を有するので、温度検出部の設計とは独立に赤外線吸
収部を設計することができ、高開口率化、高感度化が実
現できる効果をうる。
【0072】前記温度検出部が、前記半導体基板中に形
成された空洞部の上に設けられるので、熱抵抗を大きく
して高感度化する効果をうる。
【0073】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子は、前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射膜およ
び層間絶縁膜からなる赤外線吸収構造を有しているの
で、赤外線の吸収が制御しやすく、より効率的に赤外線
を吸収して高感度化する効果をうる。
【0074】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子は、前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射膜、層
間絶縁膜および金属赤外線吸収薄膜からなる光学的共振
構造を有しているので、赤外線の吸収がさらに制御しや
すく、さらに効率的に赤外線を吸収して高感度化する効
果をうる。
【0075】前記接合柱の少なくとも一部が前記赤外線
吸収部と同一構成部材で形成されているので、製造工程
を簡略化する効果をうる。
【0076】前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射
膜、層間絶縁膜および金属赤外線吸収薄膜からなる光学
的共振構造を有しており、かつ前記接合柱が前記金属赤
外線吸収薄膜と一体に形成されているので、製造工程を
簡略化する効果をうる。
【0077】前記接合柱の少なくとも一部が前記赤外線
吸収部と同一構成部材で形成され、さらに前記赤外線吸
収部のうち前記温度検出部に接する部分が除去されてい
るので、前記赤外線吸収部の熱容量を低減して高感度化
する効果をうる。
【0078】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子には、前記赤外線吸収部から前記空洞部に達するエッ
チングホールが前記空洞部の中心付近に少なくとも1つ
設けられているので、基板の不要なエッチングを減少
し、製造工程選択のときの自由度を拡大する効果をう
る。
【0079】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子には、前記空洞部の周囲の前記半導体基板中に、前記
空洞部を形成する際に用いられるエッチャントに耐性の
ある材料からなるエッチングストップ層が設けられてい
るので、基板の不要なエッチングを減少し、製造工程選
択のときの自由度を拡大する効果をうる。
【0080】前記温度検出素子が前記赤外線吸収部の上
面に形成されているので、半導体プロセス中で使用でき
ないボロメータ材料による赤外線固体撮像素子の構成を
可能にする効果をうる。
【0081】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子は、前記温度検出部が、前記半導体基板上に形成され
た読み出し回路の上方に形成されているので、空洞部形
成のためのエッチング方法の選択の自由度を広げ、空洞
部下の領域に読み出し回路の構成要素の一部などを配置
して面積の有効利用する効果をうる。
【0082】前記温度検出部が、前記赤外線吸収部の少
なくとも一部に反射膜および層間絶縁膜からなる赤外線
吸収構造を有しているので、赤外線の吸収が制御しやす
く、より効率的に赤外線を吸収して高感度化する効果を
うる。
【0083】前記温度検出部が、前記赤外線吸収部の少
なくとも一部に反射膜、層間絶縁膜および金属赤外線吸
収薄膜からなる光学的共振構造を有しているので、赤外
線の吸収が制御しやすく、さらに効率的に赤外線を吸収
して高感度化する効果をうる。
【0084】前記接合柱の少なくとも一部が前記赤外線
吸収部と同一構成部材で形成されているので、製造工程
を簡略化する効果をうる。
【0085】前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射
膜、層間絶縁膜および金属赤外線吸収薄膜からなる光学
的共振構造を有しており、かつ前記接合柱が前記金属赤
外線吸収薄膜と一体に形成されているので、製造工程を
簡略化する効果をうる。
【0086】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子には、前記温度検出素子としてボロメータ薄膜が用い
られているので、温度変化を効果的に検出しうる。
【0087】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子には、前記温度検出素子として焦電効果を有する強誘
電体が用いられているので、温度変化を効果的に検出し
うる。
【0088】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子には、前記温度検出素子としてサーモパイルが用いら
れているので、温度変化を効果的に検出しうる。
【0089】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子においては、前記接合柱が、前記赤外線吸収部の重心
に隣接した位置の下に配設されているので、赤外線吸収
部を構造的に安定させる効果をうる。
【0090】本発明にかかわる2次元赤外線固体撮像素
子においては、前記接合柱の熱抵抗が、前記支持脚の熱
抵抗よりも小さいので、温度検出部の温度を均一にする
効果をうる。
【0091】本発明の2次元赤外線固体撮像素子の製法
が、 a)半導体基板上に信号読み出し回路を形成したのち、
絶縁膜、コンタクト部を形成し、さらに金属配線および
温度検出素子を形成し、保護絶縁膜で全体を覆う工程、 b)前記保護絶縁膜上に犠牲層を形成し、該犠牲層のう
ち、のちに接合柱を形成する領域を写真製版技術で除去
したのち、除去した部分に前記接合柱となる材料を埋め
込む工程、 c)前記犠牲層および前記接合柱の上に赤外線吸収部と
なる薄膜を形成し、各画素ごとに赤外線吸収部が分離さ
れるようにパターニングする工程、 d)前記犠牲層をエッチングして除去する工程、および e)前記シリコン基板をエッチングして、該シリコン基
板中に空洞部を形成する工程 からなるので、生産性よく製造する効果をうる。
【0092】本発明にかかわる製法は、前記b)工程の
のち、さらに、前記犠牲層および前記接合柱の表面をエ
ッチバックして平坦にする工程を含むので、赤外線吸収
部の形成を容易にする効果をうる。
【0093】本発明にかかわる製法は、前記e)工程に
おいて、前記半導体基板を異方性エッチングして前記空
洞部を形成するので、空洞部の形状を制御性よく製造す
る効果をうる。
【0094】本発明にかかわる製法は、水酸化カリウム
および水酸化テトラメチルアンモニウムのうちのいずれ
か一方を用いて異方性エッチングするので、空洞部のエ
ッチングを容易にする効果をうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態にかかわる熱型光検出
器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面説明
図である。
【図2】 本発明の一実施の形態にかかわる熱型光検出
器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の赤外線吸
収部を除いた平面説明図である。
【図3】 本発明の一実施の形態にかかわる熱型光検出
器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の配列状態
を示す平面説明図である。
【図4】 本発明の一実施の形態にかかわる熱型光検出
器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の工程断面
説明図である。
【図5】 本発明の一実施の形態にかかわる熱型光検出
器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の工程断面
説明図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光検
出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面説
明図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光検
出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面説
明図である。
【図8】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光検
出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面説
明図である。
【図9】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光検
出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面説
明図である。
【図10】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光
検出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面
説明図である。
【図11】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光
検出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面
説明図である。
【図12】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光
検出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面
説明図である。
【図13】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光
検出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面
説明図である。
【図14】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光
検出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面
説明図である。
【図15】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光
検出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面
説明図である。
【図16】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光
検出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面
説明図である。
【図17】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光
検出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面
説明図である。
【図18】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光
検出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面
説明図である。
【図19】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光
検出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面
説明図である。
【図20】 本発明の他の実施の形態にかかわる熱型光
検出器を用いた2次元赤外線固体撮像素子の画素の断面
説明図である。
【図21】 従来の熱型光検出器を用いた2次元赤外線
固体撮像素子の画素の構造を示す斜視説明図である。
【図22】 従来の熱型光検出器を用いた2次元赤外線
固体撮像素子の画素の構造を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 シリコン基板、11、12、711
ボロメータ薄膜、21、22、721、722 支持
脚、31、32、731、732 金属配線、100、
110、750、760 絶縁膜、121〜126、7
71、772コンタクト部、130〜137、330、
331、332、333、335、336、340 赤
外線吸収部、140〜147、441 接合柱、15
0、350、355、356 金属反射膜、160、3
60、365、366 金属赤外線吸収膜、170 犠
牲層、180 エッチングホール、190 エッチング
ストップ層、200、201、202 空洞部、300
温度検出部、400 信号読み出し回路、500 信
号線、1000〜1007 画素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/33 H04N 5/33 (72)発明者 秦 久敏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−174551(JP,A) 特開 平7−243908(JP,A) 特開 平7−318420(JP,A) 特開 平5−118910(JP,A) 特開 平7−43215(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14 G01J 1/02 G01J 5/02 H01L 35/32 H01L 37/02 H04N 5/33

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱型光検出器と、入射赤外線による前記
    熱型光検出器の特性変化を検出する手段とが集積されて
    なる温度検出機構が、半導体基板上に各画素ごとに2次
    元に配列された2次元赤外線固体撮像素子であって、 前記各画素ごとに、前記半導体基板への熱の流出を制御
    する熱抵抗の大きい材料からなる支持脚によって支えら
    れておりかつ温度検出素子を含む温度検出部と、該温度
    検出部と少なくとも1本の接合柱で結合された赤外線吸
    収部とを前記半導体基板上に設け、前記赤外線吸収部
    は、2次元に配列された前記各画素と実質的に等しい面
    積を有し、 前記温度検出部が、前記半導体基板中に形成された空洞
    部の上に設けられ、 前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射膜および層間
    絶縁膜からなる赤外線吸収構造を有してな る赤外線固体
    撮像素子。
  2. 【請求項2】 熱型光検出器と、入射赤外線による前記
    熱型光検出器の特性変化を検出する手段とが集積されて
    なる温度検出機構が、半導体基板上に各画素ごとに2次
    元に配列された2次元赤外線固体撮像素子であって、 前記各画素ごとに、前記半導体基板への熱の流出を制御
    する熱抵抗の大きい材料からなる支持脚によって支えら
    れておりかつ温度検出素子を含む温度検出部と、該温度
    検出部と少なくとも1本の接合柱で結合された赤外線吸
    収部とを前記半導体基板上に設け、前記赤外線吸収部
    は、2次元に配列された前記各画素と実質的に等しい面
    積を有し、 前記温度検出部が、前記半導体基板中に形成された空洞
    部の上に設けられ、 前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射膜、層間絶縁
    膜および金属赤外線吸収薄膜からなる光学的共振構造を
    有してなる赤外線固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 熱型光検出器と、入射赤外線による前記
    熱型光検出器の特性変化を検出する手段とが集積されて
    なる温度検出機構が、半導体基板上に各画素ごとに2次
    元に配列された2次元赤外線固体撮像素子であって、 前記各画素ごとに、前記半導体基板への熱の流出を制御
    する熱抵抗の大きい材料からなる支持脚によって支えら
    れておりかつ温度検出素子を含む温度検出部と、該温度
    検出部と少なくとも1本の接合柱で結合された赤外線吸
    収部とを前記半導 体基板上に設け、前記赤外線吸収部
    は、2次元に配列された前記各画素と実質的に等しい面
    積を有し、 前記温度検出部が、前記半導体基板中に形成された空洞
    部の上に設けられ、 前記接合柱の少なくとも一部が前記赤外線吸収部と同一
    構成部材で形成され、 前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射膜、層間絶縁
    膜および金属赤外線吸収薄膜からなる光学的共振構造を
    有しており、かつ前記接合柱が前記反射膜と一体に形成
    されてなる請求項2記載の赤外線固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 熱型光検出器と、入射赤外線による前記
    熱型光検出器の特性変化を検出する手段とが集積されて
    なる温度検出機構が、半導体基板上に各画素ごとに2次
    元に配列された2次元赤外線固体撮像素子であって、 前記各画素ごとに、前記半導体基板への熱の流出を制御
    する熱抵抗の大きい材料からなる支持脚によって支えら
    れておりかつ温度検出素子を含む温度検出部と、該温度
    検出部と少なくとも1本の接合柱で結合された赤外線吸
    収部とを前記半導体基板上に設け、前記赤外線吸収部
    は、2次元に配列された前記各画素と実質的に等しい面
    積を有し、 前記温度検出部が、前記半導体基板中に形成された空洞
    部の上に設けられ、 前記接合柱の少なくとも一部が前記赤外線吸収部と同一
    構成部材で形成され、さらに前記赤外線吸収部のうち前
    記温度検出部に接する部分が除去されてなる赤外線固体
    撮像素子。
  5. 【請求項5】 熱型光検出器と、入射赤外線による前記
    熱型光検出器の特性変化を検出する手段とが集積されて
    なる温度検出機構が、半導体基板上に各画素ごとに2次
    元に配列された2次元赤外線固体撮像素子であって、 前記各画素ごとに、前記半導体基板への熱の流出を制御
    する熱抵抗の大きい材料からなる支持脚によって支えら
    れておりかつ温度検出素子を含む温度検出部と、該温度
    検出部と少なくとも1本の接合柱で結合された赤外線吸
    収部とを前記半導体基板上に設け、前記赤外線吸収部
    は、2次元に配列された前記各画素と実質的に等しい面
    積を有し、 前記温度検出部が、前記半導体基板中に形成された空洞
    部の上に設けられ、 前記赤外線吸収部から前記空洞部に達するエッチングホ
    ールが前記空洞部の中心付近に少なくとも1つ設けられ
    てなる赤外線固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 熱型光検出器と、入射赤外線による前記
    熱型光検出器の特性変化を検出する手段とが集積されて
    なる温度検出機構が、半導体基板上に各画素ごとに2次
    元に配列された2次元赤外線固体撮像素子であって、 前記各画素ごとに、前記半導体基板への熱の流出を制御
    する熱抵抗の大きい材料からなる支持脚によって支えら
    れておりかつ温度検出素子を含む温度検出部と、該温度
    検出部と少なくとも1本の接合柱で結合された赤外線吸
    収部とを前記半導体基板上に設け、前記赤外線吸収部
    は、2次元に配列された前記各画素と実質的に等しい面
    積を有し、 前記温度検出部が、前記半導体基板中に形成された空洞
    部の上に設けられ、 前記空洞部の周囲の前記半導体基板中に、前記空洞部を
    形成する際に用いられるエッチャントに耐性のある材料
    からなるエッチングストップ層が設けられてなる赤外線
    固体撮像素子。
  7. 【請求項7】 熱型光検出器と、入射赤外線による前記
    熱型光検出器の特性変化を検出する手段とが集積されて
    なる温度検出機構が、半導体基板上に各画素ごとに2次
    元に配列された2次元赤外線固体撮像素子であって、 前記各画素ごとに、前記半導体基板への熱の流出を制御
    する熱抵抗の大きい材料からなる支持脚によって支えら
    れておりかつ温度検出素子を含む温度検出部と、該温度
    検出部と少なくとも1本の接合柱で結合された赤外線吸
    収部とを前記半導体基板上に設け、前記赤外線吸収部
    は、2次元に配列された前記各画素と実質的に等しい面
    積を有し、 前記温度検出部が、前記半導体基板中に形成された空洞
    部の上に設けられ、 前記温度検出素子が前記赤外線吸収部の上面に形成され
    てなる赤外線固体撮像素子。
  8. 【請求項8】 熱型光検出器と、入射赤外線による前記
    熱型光検出器の特性変化を検出する手段とが集積されて
    なる温度検出機構が、半導体基板上に各画素ごとに2次
    元に配列された2次元赤外線固体撮像素子であって、 前記各画素ごとに、前記半導体基板への熱の流出を制御
    する熱抵抗の大きい材料からなる支持脚によって支えら
    れておりかつ温度検出素子を含む温度検出部と、 該温度
    検出部と少なくとも1本の接合柱で結合された赤外線吸
    収部とを前記半導体基板上に設け、前記赤外線吸収部
    は、2次元に配列された前記各画素と実質的に等しい面
    積を有し、 前記温度検出部が、前記半導体基板上に形成された読み
    出し回路の上方に形成され、 前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射膜および層間
    絶縁膜からなる赤外線吸収構造を有してなる赤外線固体
    撮像素子。
  9. 【請求項9】 熱型光検出器と、入射赤外線による前記
    熱型光検出器の特性変化を検出する手段とが集積されて
    なる温度検出機構が、半導体基板上に各画素ごとに2次
    元に配列された2次元赤外線固体撮像素子であって、 前記各画素ごとに、前記半導体基板への熱の流出を制御
    する熱抵抗の大きい材料からなる支持脚によって支えら
    れておりかつ温度検出素子を含む温度検出部と、該温度
    検出部と少なくとも1本の接合柱で結合された赤外線吸
    収部とを前記半導体基板上に設け、前記赤外線吸収部
    は、2次元に配列された前記各画素と実質的に等しい面
    積を有し、 前記温度検出部が、前記半導体基板上に形成された読み
    出し回路の上方に形成され、 前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射膜、層間絶縁
    膜および金属赤外線吸収薄膜からなる光学的共振構造を
    有してなる赤外線固体撮像素子。
  10. 【請求項10】 熱型光検出器と、入射赤外線による前
    記熱型光検出器の特性変化を検出する手段とが集積され
    てなる温度検出機構が、半導体基板上に各画素ごとに2
    次元に配列された2次元赤外線固体撮像素子であって、 前記各画素ごとに、前記半導体基板への熱の流出を制御
    する熱抵抗の大きい材料からなる支持脚によって支えら
    れておりかつ温度検出素子を含む温度検出部と、該温度
    検出部と少なくとも1本の接合柱で結合された赤外線吸
    収部とを前記半導体基板上に設け、前記赤外線吸収部
    は、2次元に配列された前記各画素と実質的に等しい面
    積を有し、 前記温度検出部が、前記半導体基板上に形成された読み
    出し回路の上方に形成され、 前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射膜、層間絶縁
    膜および金属赤外線吸収薄膜からなる光学的共振構造を
    有し、 前記赤外線吸収部の少なくとも一部に反射膜、層間絶縁
    膜および金属赤外線吸収薄膜からなる光学的共振構造を
    有しており、かつ前記接合柱が前記反射膜と一体に形成
    されてなる赤外線固体撮像素子。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の赤外線固体撮像素子の
    製法であって、 a)半導体基板上に信号読み出し回路を形成したのち、
    絶縁膜、コンタクト部を形成し、さらに金属配線および
    温度検出素子を形成し、保護絶縁膜で全体を覆う工程、 b)前記保護絶縁膜上に犠牲層を形成し、該犠牲層のう
    ち、のちに接合柱を形成する領域を写真製版技術で除去
    したのち、除去した部分に前記接合柱となる材料を埋め
    込む工程、 c)前記犠牲層および前記接合柱の上に赤外線吸収部と
    なる薄膜を形成し、各画素ごとに赤外線吸収部が分離さ
    れるようにパターニングする工程、 d)前記犠牲層をエッチングして除去する工程、および e)前記シリコン基板をエッチングして、該シリコン基
    板中に空洞部を形成する工程からなり、 前記b)工程ののち、さらに、前記犠牲層および前記接
    合柱の表面をエッチバックして平坦にする工程を含む製
    法。
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