JP5636787B2 - 熱型光検出器、熱型光検出装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、熱型光検出器、熱型光検出装置及び電子機器等に関する。
赤外線検出装置として、焦電型またはボロメーター型の赤外線検出装置が知られている。赤外線検出装置は、受光した赤外線の光量(温度)によって焦電体材料の自発分極量が変化すること(焦電効果またはパイロ電子効果)を利用して焦電体の両端に起電力(分極による電荷)を生じさせるか(焦電型)、または温度によって抵抗値を変化させて(ボロメーター型)、赤外線を検出している。焦電型赤外線検出装置は、ボロメーター型赤外線検出装置と比較して、製造工程が複雑である反面、検出感度が優れるという利点がある。
焦電型赤外線検出装置のセルは、上部電極と下部電極とに接続された焦電体を含むキャパシターを有し、電極や焦電体の材料に関して、各種の提案がなされている(特許文献1)。
また、上部電極と下部電極とに接続された強誘電体を含むキャパシターは強誘電体メモリに用いられており、強誘電体メモリに適した電極や強誘電体の材料に関しても、各種の提案がなされている(特許文献2,3)。ボロメーター型赤外線検出器として、特許文献4には赤外線を吸収する構造が開示されている。
特開2008−232896号公報 特開2009−71242号公報 特開2009−129972号公報 特許第3574368号
焦電型でもボロメーター型でも、赤外線検出装置では入射された赤外線を効率よく吸収して得た熱を検出素子に効率よく伝達することが、測定精度の向上につながる。ボロメーター型赤外線検出装置を開示した特許文献4の図21及び図22では、ボロメーター薄膜を含む検出部の裏面側にて空洞部を介して反射膜が配置され、検出部と反射膜との距離をλ/4(λは入射波長)として光学的共振構造としている。また、特許文献4の図1等では、検出部よりも赤外線入射側に平板状の赤外線吸収部を設け、検出部と赤外線吸収部とを接合柱にて連結している。
特許文献4の技術を焦電型赤外線検出器に応用すると、焦電型検出素子は2つの電極間に焦電材料を挟んだキャパシター構造を有するので、キャパシターの裏側の反射膜に赤外線はほとんど到達せず、むしろキャパシター中の電極で反射されてしまう。
また、検出部と赤外線吸収部とを接合柱にて連結すると、垂直に起立する接合柱は赤外線の吸収にほとんど寄与せず、しかも赤外線吸収部と検出部との間の唯一の伝熱経路である接合柱の横断面積が小さいために伝熱性も劣り、伝熱損失が生ずる。
本発明の幾つかの態様では、効率よく集熱された熱を熱型光検出素子に効率よく伝達して、検出感度を向上できる熱型光検出器、熱型光検出装置及び電子機器を提供することにある。
本発明の一態様に係る熱型光検出器は、
温度に基づいて物理特性が変化する熱型光検出素子と、
集熱すると共に集熱される熱を前記熱型光検出素子に伝達する集熱体と、
第1面と、前記第1面に対向する第2面とを含み、前記第2面が空洞部に臨んで配置され、前記第1面に前記熱型光検出素子を搭載する支持部材と、
前記支持部材の前記第2面の一部を支持する支持部と、
を有し、
前記集熱体は、前記熱型光検出素子の頂部と連結され、かつ、前記熱型光検出素子の頂部より外側に張り出して平板状に形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、熱型光検出素子の頂部側(光検出の場合には光入射方向にて上流側)に、熱型光検出素子の頂部より外側に張り出して平板状に形成されている集熱体を、熱型光検出素子の頂部と連結させているので、集熱体にて光を熱に変換して効率よく集熱した熱を、集熱体から熱型光検出素子に伝熱することができる。よって、伝熱損失が少なく、温度に基づいて物理特性が変化することで得られる信号強度を高めることで、検出感度が高まる。しかも、集熱体は熱型光検出素子の頂部にて支持されるので、特許文献4の接合柱は不要となり、支持が安定する上に、伝熱面積も拡大する。
本発明の一態様では、前記熱型光検出素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1,第2電極間に配置された焦電材料とから成り、温度に基づいて分極量が変化するキャパシターを含む焦電型検出素子とすることができる。この場合、前記集熱体は、平面視にて前記焦電型検出素子のキャパシターの面積よりも広い面積を有することができる。
本発明の一態様では、前記焦電型検出素子は、前記キャパシターの外表面を覆う保護膜と、前記第2電極に臨んで前記保護膜に形成されたコンタクトホールと、前記コンタクトホールに充填される導電性かつ伝熱性のプラグと、前記保護膜及び前記プラグ上にパターン形成される配線層と、をさらに含み、前記集熱体は、前記プラグ及び前記配線層を介して前記第2電極に連結することができる。
こうすると、集熱体は、伝熱性を有するプラグを介してキャパシターの第2電極に連結されているので、光を吸収することで集熱された熱を、集熱体から伝熱性のプラグを介して効率よくキャパシターに伝熱することができる。こうして、信号強度を高めて検出感度を向上することができる。
本発明の一態様では、平面視にて、前記プラグは前記第2電極の面積中の50%以上の領域とコンタクトさせることができる。
一般に、プラグが配線層と第2電極との電気的コンタクトのみに用いられるときには、コンタクトホール254は比較的小径に形成される。しかし、本発明の一態様では、プラグは導電性と共に伝熱性が最重要視される。プラグの伝熱性を確保するためには、平面視にて、第2電極の面積中の少なくとも50%以上、好ましくは60%、さらに好ましくは80%以上の領域とコンタクトされる。こうして、プラグは導電性と共に伝熱性が確保される。
本発明の一態様では、前記集熱体は、前記熱型光検出素子の頂部を覆い、かつ、前記熱型光検出素子の頂部より外側に張り出して平板状に形成されている支持層と、前記支持層上に形成された集熱膜と、を有することができる。
こうすると、支持層と集熱膜との二層から成る集熱体は、比較的広い面積でかつアンダーカット形状の集熱膜を支持層で支持することができ、集熱体が破損することを低減できる。また、支持層と集熱膜との二層から成る集熱体は、比較的広い面積の集熱膜での熱を、集熱膜よりも伝熱性の高い支持層により効率よく熱型光検出素子に伝熱することができ、検出感度を高めることができる。
本発明の一態様では、前記熱型光検出素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1,第2電極間に配置された焦電材料とから成り、温度に基づいて分極量が変化するキャパシターを含む焦電型検出素子とすることができる。この場合、前記集熱体は、前記第2電極の頂部を覆い、かつ、前記第2電極の頂部より外側に張り出して平板状に形成され、平面視にて前記キャパシターの面積よりも広い面積を有する支持層と、前記支持層上に形成された集熱膜と、を有することができる。
本発明の一態様では、前記焦電型検出素子は、前記キャパシターの側面を覆う保護膜と、前記保護膜上にパターン形成されて、前記支持層と接続される配線層と、をさらに含み、前記配線層は、前記支持層を介して前記第2電極に電気的に接続されてもよい。
このように、第2電極と配線層との電気的接続を、支持層を介して行なうことができ、上述したプラグを不要することができる。このため、集熱体から第2電極に直接に熱を伝導することができ、伝熱効率が向上する。
本発明の一態様では、前記焦電型検出素子は、前記キャパシターの外表面と前記保護膜との間に形成される第1還元ガスバリア層と、前記保護膜及び前記配線層を覆って形成される第2還元ガスバリア層と、をさらに有することができる。
こうすると、第1還元ガスバリア層は保護膜形成過程での還元ガスからキャパシターを保護することができ、第1,第2還元ガスバリア層は実使用時に二重のバリア層として還元ガスからキャパシターを保護することができる。なお、第2還元ガスバリア層は、集熱体を製造する過程で必要となる犠牲層を、集熱体の製造後にエッチング除去する際に、エッチャントから焦電型検出素子を保護するエッチングストップ膜として兼用できる。
本発明の一態様では、前記焦電型検出素子は、前記キャパシターの側面と、前記キャパシターの頂部の一部を覆う保護膜と、前記キャパシターの頂部の一部を覆う前記保護膜に形成されたコンタクトホールと、前記コンタクトホールに充填される導電性のプラグと、
前記保護膜及び前記プラグ上にパターン形成される配線層と、をさらに含み、前記集熱体は、平面視にて、前記プラグ及び前記プラグを覆う前記配線層が形成される配線コンタクト領域を除く領域にて、前記キャパシターを覆って形成することができる。
こうすると、プラグを介在せずに集熱体を第2電極に連結できる上に、第2電極への配線はコンタクトホールに充填されたプラグを介して配線層に接続できるので、配線の信頼性も確保される。
本発明の他の態様に係る熱型光検出装置は、上述した熱型光検出器が二軸方向に沿って二次元配置して構成される。この熱型光検出装置は、各セルの熱型光検出器にて検出感度が高められるので、明瞭な光(温度)分布画像を提供できる。
本発明のさらに他の態様に係る電子機器は、上述した熱型光検出器または熱型光検出装置を有し、1セル分または複数セルの熱型光検出器をセンサーとして用いることで、光(温度)分布画像を出力するサーモグラフィー、ナイトビジョンまたは監視カメラの他、物体の物理情報の解析(測定)を行う物体の解析機器(測定機器)、火や発熱を検知するセキュリティー機器、工場などに設けられるFA(Factory Automation)機器などに最適である。
本発明の第1実施形態に係る焦電型赤外線検出装置の1セル分の焦電型検出器の概略断面図及び概略平面図である。 本発明の実施形態に係る焦電型赤外線検出装置の概略平面図である。 図3(A)〜図3(C)は、図1に示す赤外線検出器の製造工程の前半部を示す概略断面図である。 図4(A)〜図4(C)は、図1に示す赤外線検出器の製造工程の後半部を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る焦電型赤外線検出装置の1セル分の焦電型検出器の概略断面図及び概略平面図である。 図6(A)〜図6(C)は、図5に示す赤外線検出器の製造工程の後半部を示す概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る焦電型赤外線検出装置の1セル分の焦電型検出器の概略断面図及び概略平面図である。 図8(A)〜図8(C)は、図7に示す赤外線検出器の製造工程の前半部を示す概略断面図である。 図9(A)〜図9(D)は、図7に示す赤外線検出器の製造工程の後半部を示す概略断面図である。 焦電型検出器または焦電型検出装置を含む電子機器のブロック図である。 図11(A)、図11(B)は焦電型検出器を二次元配置した焦電型検出装置の構成例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.第1実施形態
1.1.焦電型赤外線検出装置
図1に示す支持部材210及びそれに搭載される焦電型検出素子(広義には熱型光検出素子)220Aを各セルがそれぞれ備えた複数セルの焦電型赤外線検出器(広義には熱型光検出器)200Aが、二軸方向例えば直交二軸方向に配列された焦電型赤外線検出装置(広義には熱型光検出装置)を、図2に示す。なお、1セル分のみの焦電型赤外線検出器にて焦電型赤外線検出装置が構成されても良い。図2において、基部(固定部ともいう)100から複数のポスト104が立設され、例えば2本のポスト(支持部)104に支持された1セル分の焦電型赤外線検出器200Aが、直交二軸方向に配列されている。1セル分の焦電型赤外線検出器200Aが占める領域は、例えば一辺が数十μmの矩形である。
図2に示すように、焦電型赤外線検出器200Aは、2本のポスト(支持部)104に連結された支持部材(メンブレン)210と、赤外線検出素子(広義には熱型光検出素子)220Aと、を含んでいる。1セル分の焦電型赤外線検出素子220Aが占める領域は、例えば一辺の長さが10μm程度の矩形である。
1セル分の焦電型赤外線検出器200Aは、2本のポスト104と接続される以外は非接触とされ、焦電型赤外線検出器200Aの下方には空洞部102(図1参照)が形成され、平面視で焦電型赤外線検出器200Aの周囲には、空洞部102に連通する開口部102Aが配置される。これにより、1セル分の焦電型赤外線検出器200Aは、基部100や他のセルの焦電型赤外線検出器200Aから熱的に分離されている。
支持部材210は、赤外線検出素子220Aを搭載して支持する搭載部210Aと、搭載部210Aに連結された2本のアーム210Bとを有し、2本のアーム210Bの自由端部がポスト104に連結されている。2本のアーム210Bは、図2では簡略化して図示されているが、赤外線検出素子220Aを熱分離するために、細幅でかつ冗長に延在形成することができる。
図2は、上部電極に接続される配線層より上方の部材を省略した平面図であり、図2には赤外線検出素子220Aに接続された第1電極(下部電極)配線層222及び第2電極(上部電極)配線層224が示されている。第2電極配線層224は、第2電極(上部電極)236上に形成される配線層224Aと、それに接続される配線層224Bを含む。第1,第2電極配線層222,224の各々は、搭載部210Aからアーム210Bに沿って延在され、ポスト104を介して基部100内の回路に接続される。第1,第2電極配線層222,224も、赤外線検出素子220Aを熱分離するために、細幅でかつ冗長に延在形成することができる。
1.2.焦電型赤外線検出器
図1は、図2に示す焦電型赤外線検出器200Aの断面図及び平面図である。なお、製造工程途中の焦電型赤外線検出器200Aでは、図1の空洞部102が第1犠牲層150(図3(A)参照)により埋め込まれている。この第1犠牲層150は、支持部材210及び焦電型赤外線検出素子220Aの形成工程前から形成工程後まで存在しており、焦電型赤外線検出素子220Aの形成工程後に等方性エッチングにより除去されるものである。
図1に示すように、基部100は、基板例えばシリコン基板110と、シリコン基板110上の絶縁膜(例えばSiO)にて形成されるスペーサー層120とを含んでいる。図2のポスト(支持部)104は、スペーサー層120をエッチングすることで形成され、例えばSiOにて形成されている。ポスト(支持部)104には、第1,第2電極配線層222,224に接続されるプラグ106(図2参照)を配置することができる。このプラグ106は、シリコン基板110に設けられる行選択回路(行ドライバー)か、または列線を介して検出器からのデータを読み出す読み出し回路に接続される。空洞部102は、スペーサー層120のうちの第1犠牲層150(図4(B)等参照)を等方性エッチングすることで、ポスト104と同時に形成される。図2に示す開口部102Aは、支持部材210をパターンエッチングすることで形成される。また、図2に示す開口部102Aからエッチャントを供給して第1犠牲層150(図4(B)等参照)を等方性エッチングする。このエッチングのために、図1に示すように、空洞部102の露出面にはエッチングストップ層130,140が残存している。
支持部材210の第1面211A上に搭載される赤外線検出素子220Aは、キャパシター230を含んでいる。キャパシター230は、焦電体232と、焦電体232の下面に接続される第1電極(下部電極)234と、焦電体232の上面に接続される第2電極(上部電極)236とを含んでいる。第1電極234は、例えば複数層で形成される支持部材210の第1層部材(例えば絶縁層であるSiO)との密着性を高める密着層を含むことができる。支持部材210の第2面211Bは空洞部102に面している。
キャパシター230は、キャパシター230の形成後の工程で還元ガス(水素、水蒸気、OH基、メチル基など)がキャパシター230に侵入することを抑制する第1還元ガスバリア層240に覆われている。キャパシター230の焦電体(例えばPZT等)232は酸化物であり、酸化物が還元されると酸素欠損を生じて、焦電効果が損なわれるからである。
第1還元ガスバリア層240は、キャパシター230に接する第1バリア層と、第1バリア層に積層される第2バリア層とを含むことができる。第1バリア層は、例えば酸化アルミニウムAlをスパッタ法により成膜して形成することができる。スパッタ法では還元ガスが用いられないので、キャパシター230が還元されることはない。第2水素バリア層は、例えば酸化アルミニウムAlを例えば原子層化学気相成長(ALCVD:Atomic Layer Chemical Vapor Deposition)法により成膜して形成すことができる。通常のCVD(Chemical Vapor Deposition)法は還元ガスを用いるが、第1層バリア層によりキャパシター230は還元ガスから隔離される。
ここで、第1還元ガスバリア層240のトータル膜厚は50〜70nm、例えば60nmとする。このとき、CVD法で形成される第1バリア層の膜厚は原子層化学気相成長(ALCVD)法により形成される第2バリア層よりも厚く、薄くても35〜65nm例えば40nmとなる。これに対して、原子層化学気相成長(ALCVD)法により形成される第2バリア層の膜厚は薄くでき、例えば酸化アルミニウムAlを5〜30nm例えば20nmで成膜して形成される。原子層化学気相成長(ALCVD)法は、スパッタ法等と比較して、優れた埋め込み特性を有するため、微細化に対応することが可能となり、第1,第2バリアにて還元ガスバリア性を高めることができる。また、スパッタ法で成膜される第1バリア層は第2バリア層に比べて緻密ではないが、それが効を奏して伝熱率を下げる要因となるので、キャパシター230からの熱の散逸を防止できる。
第1還元ガスバリア層240上には層間絶縁膜250が形成されている。一般に、層間絶縁膜250の原料ガス(TEOS)が化学反応する際には、水素ガスや水蒸気等の還元ガスが発生する。キャパシター230の周囲に設けた第1還元ガスバリア層240は、この層間絶縁膜250の形成中に発生する還元ガスからキャパシター230を保護するものである。なお、第1還元ガスバリア層240及び層間絶縁膜250は、キャパシター230を保護する保護膜と呼ぶことができる。あるいは、層間絶縁膜250がキャパシター230を保護する保護膜と称される場合には、保護膜250とキャパシター230との間に第1還元ガスバリア層240を介在配置することができる。
層間絶縁膜250上に、図2にも示した第1電極(下部電極)配線層222と第2電極(上部電極)配線層224とが配置される。層間絶縁膜250には、電極配線形成前に予め、第1コンタクトホール252と第2コンタクトホール254が形成される。その際、第1還元ガスバリア層240にも同様にコンタクトホールが形成される。第1コンタクトホール252に埋め込まれた第1プラグ226により、第1電極(下部電極)234と第1電極配線層222とが導通される。同様に第2コンタクトホール254に埋め込まれた第2プラグ228により、第2電極(上部電極)236と第2電極配線層224とが導通される。
ここで、層間絶縁膜250が存在しないと、第1電極(下部電極)配線層222と第2電極(上部電極)配線層224をパターンエッチングする際に、その下層の第1還元ガスバリア層240の第2バリア層がエッチングされて、バリア性が低下してしまう。層間絶縁膜250は、第1還元ガスバリア層240のバリア性を担保する上で必要である。
層間絶縁膜250は水素含有率が低いことが好ましい。そこで、層間絶縁膜250はアニーリングにより脱ガス処理される。
なお、キャパシター230の天面の第1還元ガスバリア層240は、層間絶縁膜250の形成時には第2コンタクトホール254がなく閉じているので、層間絶縁膜250の形成中の還元ガスがキャパシター230に侵入することはない。しかし、第1還元ガスバリア層240に第2コンタクトホール254が形成された後は、バリア性が劣化する。これを防止する一例として、第2プラグ228はバリアメタル層を含むことができる。バリアメタル層は、チタンTiのように拡散性の高いものは好ましくなく、拡散性が少なくかつ還元ガスバリア性の高いチタン・アルミ・ナイトライドTiAlNを採用できる。
層間絶縁膜250及び第1,第2電極配線層222,224を覆って、第2還元ガスバリア層260を設けることができる。この第2還元ガスバリア層260は、赤外線吸収体270を製造する過程で、アンダーカット状の赤外線吸収膜270の下層に埋め込まれていた第2犠牲層280(図4(B)等参照)を等方性エッチングする時のエッチングストップ膜としても機能する。第2還元ガスバリア層260は、例えば酸化アルミニウムAlを原子層化学気相成長(ALCVD)法により膜厚20〜50nmで成膜されて形成される。
第2還元ガスバリア層260は、図4(B)等に示す第2犠牲層280をフッ酸等により還元雰囲気で等方性エッチングしたとき、第1還元ガスバリア層240と共に、キャパシター230に還元ガスが侵入することを抑制できる。
焦電型検出素子220Aよりも、赤外線入射方向の上流側に赤外線吸収体(広義には集熱体)270が配置されている。赤外線吸収体270は、吸収した赤外線量に応じて発熱する材料にて形成され、例えばSiOまたはSiNにて形成される。赤外線を吸収することで集熱される熱が、赤外線吸収体270より焦電体232に伝熱されることで、キャパシター230の自発分極量が熱によって変化し、自発分極による電荷を検出することで赤外線を検出できる。
赤外線吸収体270は、赤外線検出素子220Aの頂部に位置する第2電極(上部電極)236と連結されて、赤外線検出素子220Aの頂部を覆い、かつ、赤外線検出素子220Aの頂部より外側に張り出して平板状に形成され、平面視にてキャパシター230の面積(本実施形態では最大面積を有する第1電極232の面積)よりも広い面積を有する(図1の平面図参照)。赤外線吸収体270は、図2に示すように1セルの赤外線検出器200Aが直交二軸に沿って二次元配置される時には、1セル領域の占有面積を超えない範囲で、各セル間で赤外線吸収体270の面積を実質的に等しく設定される。
本実施形態では、赤外線吸収体270は、第2プラグ228及び配線層224Aを介して第2電極(上部電極)236に連結されている(図1の断面図参照)。なお、図1では、赤外線吸収体270の下面には、後述する第2犠牲層280(図4(B)等参照)を等方性エッチングする時に必要なエッチングストップ膜(例えば酸化アルミニウムAl膜)290が残存している。この場合、赤外線吸収体270と配線層224Aとの間にもエッチングストップ膜290が介在する。ただし、赤外線吸収体270の材料が第2犠牲層280をエッチングするエッチャントに対して選択比が大きければ、エッチングストップ膜290は不要となる。
一般に、第2プラグ228が配線層224と第2電極との電気的コンタクトのみに用いられるときには、第2コンタクトホール254は比較的小径に形成される。しかし、本実施形態では、第2プラグ228は導電性と共に伝熱性が最重要視される。このため、第2プラグ228は伝熱性を有する必要がある。そこで、第2プラグ228は、平面視にて、第2電極236の面積中の50%以上、好ましくは60%、さらに好ましくは80%以上の領域とコンタクトされる。こうして、第2プラグ228は導電性と共に伝熱性が確保される。
本実施形態の赤外線検出器200Aによれば、焦電型赤外線検出素子220Aよりも赤外線入射方向にて上流側に、平面視でのキャパシター230の面積よりも広い面積の赤外線吸収体270を有するので、各セルの焦電型赤外線検出器200Aにて効率よく入射赤外線を熱に変換できる。しかも、赤外線吸収体270は焦電型赤外線検出素子220Aの頂部にて支持されるので、特許文献4の接合柱は不要となり、支持が安定する上に、伝熱面積も拡大する。
赤外線吸収体270は、伝熱性を有する第2プラグ228を介してキャパシター230の第2電極(上部電極)236に連結されているので、赤外線を吸収することで集熱された熱を、赤外線吸収体(広義には集熱体)270から伝熱性の第2プラグ228を介して効率よくキャパシター230に伝熱することができる。こうして、赤外線検出に基づく信号強度を高めて、赤外線検出感度を向上することができる。
また、赤外線吸収体270の厚さは、入射赤外線の波長λに対して(2m+1)λ/4(m=0,1,2,…)に設定することができる。こうすると、赤外線吸収体270で吸収されなかった赤外線は、配線層224Aを下部反射層とし、赤外線吸収体270の最上面(界面)を上部反射層とする光学的共振構造にて共振される。それにより、赤外線吸収体270での赤外線吸収効率を高めることができる。
1.3.赤外線検出器の製造方法
次に、図1に示す赤外線検出器200Aの製造方法について、図3(A)〜図3(C)及び図4(A)〜図4(C)を参照して説明する。図3(A)に示すように、図1の完成品では空洞部102となる領域に第1犠牲層150が埋め込まれ、第1犠牲層150上にエッチングストップ膜140が形成される。支持部材210及び赤外線検出素子220Aは、第1犠牲層150及びその上のエッチングストップ膜140上に形成される。なお、この状態では支持部材210はパターニングされてなく、全面に形成されている。
図3(A)では、エッチングストップ膜140上に、支持部材210、キャパシター230、第1還元ガスバリア層240、層間絶縁膜250、第1,第2コンタクトホール252,254、第1,第2プラグ226,228、配線層222,224が形成された状態を示している。
次に、図3(B)に示すように、図3(A)の状態にて支持部材210上にて露出している全面を覆って、エッチングストップ膜(例えば酸化アルミニウムAl膜)としても機能する第2還元ガスバリア層260を例えば原子層化学気相成長(ALCVD)法により形成する。さらに、図3(C)に示すように、第2還元ガスバリア層260を覆って、第2犠牲層(例えばSiO)280を、例えばCVD法等によって全面に形成する。このとき、第2犠牲層280は下地層の凹凸に沿って形成される。
次に、図4(A)に示すように、第2犠牲層280を例えばCMP等により平坦化して、第2犠牲層280と頂部の配線層224Aとが面一とされる。これによって、赤外線吸収体270を形成するための平面が形成される。図4(A)では、第2プラグ228及び配線層224A上の第2還元ガスバリア層260の一部もエッチングされて、頂面に配線層224Aが露出される。
次に、図4(B)に示すように、全面にエッチングストップ膜(例えば酸化アルミニウムAl膜)290を例えば原子層化学気相成長(ALCVD)法にて形成し、その上に赤外線吸収体(例えばSiO膜またはSiN膜)270をCVD等により形成する。その後、エッチングストップ膜290及び赤外線吸収体270をフォトリソグラフィ法によりパターニングする。これにより、各セルにて、平面視でキャパシター230の面積よりも広い面積を有する赤外線吸収体270がパターニング形成される。
その後、図4(C)に示すように、第2犠牲層280が例えばフッ酸等を用いた等方性エッチングにより除去される。このとき、赤外線吸収体270はエッチングストップ膜290により保護され、赤外線検出素子220Aもエッチングストップ膜(第2還元ガスバリア層)260により保護される。なお、赤外線吸収体270の側面にもエッチングストップ膜を形成しておくことが好ましい。これにより、赤外線吸収体270の下面は、赤外線検出素子220Aの頂部と接する面を除いて非接触面となり、アンダーカット形状となって熱分離される。このように、赤外線吸収体270は、赤外線検出素子220Aの頂部と接する面を除いて非接触面を有するので、集熱された熱は固体熱伝導によりキャパシター230へ伝熱される。
以降は、支持部材210をパターニングし、それにより形成された開口部102A(図2参照)を用いて、支持部材210の下層の第1犠牲層150をフッ酸等による等方性エッチングによって除去することで、図1に示す赤外線検出器200Aが完成する。
2.第2実施形態
2.1.赤外線吸収体の構造
図5は、第2実施形態に係る赤外線検出器200Bを示している。なお、図5に示す部材のうち図1と同一機能を有する部材について図1と同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図5に示す赤外線検出器200Bが図1に示す赤外線検出器200Aと相違する点は、赤外線吸収体(広義には集熱体)300及びその連結構造である。赤外線吸収体300は、第2電極236の頂部を覆い、かつ、第2電極236の頂部より外側に張り出して平板状に形成され、平面視にてキャパシター230の面積よりも広い面積を有する支持層310と、支持層310上に形成された赤外線吸収膜320とを有する。
図5に示す赤外線検出素子220Bもまた、図1に示す赤外線検出素子220Aと同様に、キャパシター230の周囲に第1還元ガスバリア層240、層間絶縁層250及び第2還元ガスバリア層260を有することができる。ただし、図5に示す赤外線検出素子220Bでは、図1に示す第2コンタクトホール254や第2プラグ228は不要である。代わりに、第1還元ガスバリア層240、層間絶縁層250及び第2還元ガスバリア層260の最上部は平坦化され、第2電極236が支持層310と接触している。なお、支持層310は、上述したエッチングストップ膜290その最下層に有することができる。
支持層310は、赤外線吸収膜320を支持して補強する機能(剛性)と、伝熱機能と、導電機能と、赤外線反射機能等とを有することができる。このため、支持層310は金属を用いることが好ましい。
支持層310と赤外線吸収膜320との二層から成る赤外線吸収体300は、比較的広い面積でかつアンダーカット形状の赤外線吸収膜320を支持層310で支持することができ、赤外線吸収体300が破損することを低減できる。また、支持層310と赤外線吸収膜320との二層から成る赤外線吸収体300は、比較的広い面積の赤外線吸収膜320での熱を、支持層310により効率よく第2電極236に伝熱することができ、検出感度を高めることができる。
特に、本実施形態では、第2電極236と配線層224との電気的接続を、支持層310を介して行なうことができ、図1の第2プラグ228を不要することができる。このため、赤外線吸収体300から第2電極236に直接に熱を伝導することができ、伝熱効率が向上する。
また、本実施形態では赤外線吸収膜320の厚さを、入射赤外線の波長λに対して(2m+1)λ/4(m=0,1,2,…)に設定することができる。こうすると、赤外線吸収膜320で吸収されなかった赤外線は、支持層310を下部反射層とし、赤外線吸収膜320の最上面(界面)を上部反射層とする光学的共振構造にて共振される。それにより、図1の第2プラグ228よりも広い面積の支持層310を下部反射膜として利用できるので、赤外線吸収膜320での赤外線吸収効率をさらに高めることができる。
2.2.赤外線検出器の製造方法
図5に示す赤外線検出器200Bを単一セルとする赤外線検出装置、あるいは図5に示す赤外線検出器200Bを図2に示すように二次元配置した赤外線検出装置は、例えば図3(A)〜図3(C)の工程に続いて、図6(A)〜図6(C)の工程を経ることで製造できる。図3(A)〜図3(C)の工程は第1実施形態にて説明した通りであり、説明を省略する。
図6(A)では、図3(C)に示す第2犠牲層280、配線層224、第2プラグ228、層間絶縁層250及び第1,第2還元ガスバリア層240,260をCMP等により平坦化している。これによって、赤外線吸収体300を形成するための平面が形成される。
次に、図6(B)に示すように、全面に例えば金属から成る支持層310を例えばスパッタ法にて形成し、その上に赤外線吸収膜(例えばSiO膜またはSiN膜)320をCVD等により形成する。その後、支持層310及び赤外線吸収膜320をフォトリソグラフィ法によりパターニングする。これにより、各セルにて、平面視でキャパシター230の面積よりも広い面積を有する赤外線吸収体300がパターニング形成される。
その後、図6(C)に示すように、第2犠牲層280が例えばフッ酸等を用いた等方性エッチングにより除去される。このとき、赤外線吸収体300は支持層310がエッチングストップ膜として機能することで保護され、赤外線検出素子220Bもエッチングストップ膜(第2還元ガスバリア層)260により保護される。これにより、赤外線吸収体300の下面は、赤外線検出素子220Bの頂部と接する面を除いて非接触面となり、アンダーカット形状となって熱分離される。このように、赤外線吸収体300は、赤外線検出素子220Bの頂部と接する面を除いて非接触面を有するので、集熱された熱は固体熱伝導によりキャパシター230へ伝熱される。
以降は、支持部材210をパターニングし、それにより形成された開口部102A(図2参照)を用いて、支持部材210の下層の第1犠牲層150をフッ酸等による等方性エッチングによって除去することで、図5に示す赤外線検出器200Bが完成する。
3.第3実施形態
3.1.赤外線吸収体の構造
図7は、第3実施形態に係る赤外線検出器200Cを示している。なお、図5に示す部材のうち図1と同一機能を有する部材について図1と同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図7に示す赤外線検出器200Cが図1に示す赤外線検出器200Aと相違する点は、赤外線吸収体(広義には集熱体)330及びその連結構造である。先ず、層間絶縁膜250に形成される第2コンタクトホール254及びそれに充填される第2プラグ228にて形成されるコンタクト領域は、平面視にて、第2電極236の中心位置を避けた位置に配置されることが好ましい。
赤外線吸収体330は、平面視にて、第2プラグ228及び第2プラグ228を覆う配線層224Aが形成される配線コンタクト領域を除く領域にて、キャパシター230を覆って形成されている。換言すれば、第2コンタクトホール254及びそれに充填される第2プラグ228にて形成されるコンタクト領域の上方領域は赤外線吸収体330が存在しない中空部340となっている。よって、赤外線吸収体330は中空部340を有する平板リング形状である。
図7に示す赤外線検出素子220Cもまた、図1に示す赤外線検出素子220Aと同様に、キャパシター230の周囲に第1還元ガスバリア層240、層間絶縁層250及び第2還元ガスバリア層260を有することができる。ただし、層間絶縁膜250は、キャパシター230の側面と、キャパシター230の頂部の一部とを覆い、第2電極236の一部は層間絶縁膜250により覆われていない。そして、その露出した第2電極236と赤外線吸収体330とが連結されている。
製造上では、中空部340を有する赤外線吸収体330の内外側面と底面は、エッチングストップ膜332で覆われることがある。もちろん、赤外線吸収体330自体が第2犠牲層280のエッチャントに対して選択性が高ければエッチングストップ膜332は不要である。本実施形態では、エッチングストップ膜332を例えば酸化アルミニウムAl膜で形成することで、エッチングストップ膜332を第3還元ガスバリア層として用いている。この第3還元ガスバリア層332は、層間絶縁膜250で覆われない領域の第2電極236の頂面と、赤外線吸収体330との間にも形成される。よって、層間絶縁膜250で覆われない領域の第2電極236の頂面を第3還元ガスバリア層332で覆うことで、キャパシター230の上方からの還元ガス侵入経路を絶つことができる。
図7に示す赤外線検出器220Cによれば、図5と同様に第2プラグ228を介在せずに、赤外線吸収体330を第2電極236に連結できる上、第2電極236への配線は、第2コンタクトホール254に充填された第2プラグ228を介して配線層224に接続できるので、配線の信頼性が確保される。
3.2.赤外線検出器の製造方法
図7に示す赤外線検出器の製造方法を、図8(A)〜図8(C)及び図9(A)〜図9(D)を参照して説明する。図8(A)〜図8(C)は、図3(A)〜図3(C)に対応する製造ステップを示している。図8(A)〜図8(C)が図3(A)〜図3(C)と相違する点は、層間絶縁膜250に形成される第2コンタクトホール254及びそれに充填される第2プラグ228にて形成されるコンタクト領域が、平面視にて、第2電極236の中心位置を避けた位置に配置されることだけである。
図9(A)に示す第2犠牲層280の平坦化工程では、図4(A)及び図6(A)とは異なり、第2犠牲層280よりも赤外線検出素子220Cは露出せず、平坦面の全面が第2犠牲層280のみで形成される。
次に、図9(B)に示すように、第2犠牲層280の一部と、第1,第2還元ガスバリア層240,260及び層間絶縁膜250の一部とがパターンニングされた後に異方性エッチングされる。島状の非エッチング領域280B及び周囲の非エッチング領域280Cで囲まれるエッチング領域280Aは、図7に示す赤外線吸収体330の形状に相応する。なお、島状の非エッチング領域280Bの形状は図7の中空部340に相応する。
その後、図9(C)に示すように、全面にエッチングストップ膜332が形成され、非エッチング領域280B,280C上のエッチングストップ膜332は除去されて、エッチング領域280A内にのみエッチングストップ膜332が残存される。その後、全面に赤外線吸収体330を形成し、非エッチング領域280B,280C上の赤外線吸収体330が除去されて平坦化される。
その後、図9(D)に示すように、第2犠牲層280が例えばフッ酸等を用いた等方性エッチングにより除去される。このとき、赤外線吸収体330はエッチングストップ膜332により保護され、赤外線検出素子220Cもエッチングストップ膜(第2還元ガスバリア層)260により保護される。これにより、中空部340が形成されると共に、赤外線吸収体300及びエッチングストップ膜332の下面は、赤外線検出素子220Cの頂部と接する面を除いて非接触面となり、アンダーカット形状となって熱分離される。このように、赤外線吸収体330及びエッチングストップ膜332は、赤外線検出素子220Bの頂部と接する面を除いて非接触面を有するので、集熱された熱は固体熱伝導によりキャパシター230へ伝熱される。
以降は、支持部材210をパターニングし、それにより形成された開口部102A(図2参照)を用いて、支持部材210の下層の第1犠牲層150をフッ酸等による等方性エッチングによって除去することで、図7に示す赤外線検出器200Cが完成する。
4.電子機器
図10に本実施形態の熱型光検出器または熱型光検出装置を含む電子機器の構成例を示す。この電子機器は、光学系400、センサーデバイス(熱型光検出装置)410、画像処理部420、処理部430、記憶部440、操作部450、表示部460を含む。なお本実施形態の電子機器は図10の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば光学系、操作部、表示部等)を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
光学系400は、例えば1又は複数のレンズや、これらのレンズを駆動する駆動部などを含む。そしてセンサーデバイス410への物体像の結像などを行う。また必要であればフォーカス調整なども行う。
センサーデバイス410は、上述した本実施形態の熱型光検出器200A(200B,200C)を二次元配列させて構成され、複数の行線(ワード線、走査線)と複数の列線(データ線)が設けられる。センサーデバイス410は、二次元配列された検出器に加えて、行選択回路(行ドライバー)と、列線を介して検出器からのデータを読み出す読み出し回路と、A/D変換部等を含むことができる。二次元配列された各検出器からのデータを順次読み出すことで、物体像の撮像処理を行うことができる。
画像処理部420は、センサーデバイス410からのデジタルの画像データ(画素データ)に基づいて、画像補正処理などの各種の画像処理を行う。
処理部430は、電子機器の全体の制御を行ったり、電子機器内の各ブロックの制御を行う。この処理部430は、例えばCPU等により実現される。記憶部440は、各種の情報を記憶するものであり、例えば処理部430や画像処理部420のワーク領域として機能する。操作部450は、ユーザが電子機器を操作するためのインターフェースとなるものであり、例えば各種ボタンやGUI(Graphical User Interface)画面などにより実現される。表示部460は、例えばセンサーデバイス410により取得された画像やGUI画面などを表示するものであり、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの各種のディスプレイにより実現される。
このように、1セル分の焦電型検出器を赤外線センサー等のセンサーとして用いる他、1セル分の熱型光検出器を二軸方向例えば直交二軸方向に二次元配置することでセンサーデバイス410を構成することができ、こうすると熱(光)分布画像を提供することができる。このセンサーデバイス410を用いて、サーモグラフィー、ナイトビジョンあるいは監視カメラなどの電子機器を構成することができる。
もちろん、1セル分または複数セルの熱型光検出器をセンサーとして用いることで物体の物理情報の解析(測定)を行う解析機器(測定機器)、火や発熱を検知するセキュリティー機器、工場などに設けられるFA(Factory Automation)機器などの各種の電子機器を構成することもできる。
図11(A)に図10のセンサーデバイス410の構成例を示す。このセンサーデバイスは、センサーアレイ500と、行選択回路(行ドライバー)510と、読み出し回路520を含む。またA/D変換部530、制御回路550を含むことができる。このセンサーデバイスを用いることで、例えばナイトビジョン機器などに用いられる赤外線カメラなどを実現できる。
センサーアレイ500には、例えば図2に示すように二軸方向に複数のセンサーセルが配列(配置)される。また複数の行線(ワード線、走査線)と複数の列線(データ線)が設けられる。なお行線及び列線の一方の本数が1本であってもよい。例えば行線が1本である場合には、図11(A)において行線に沿った方向(横方向)に複数のセンサーセルが配列される。一方、列線が1本である場合には、列線に沿った方向(縦方向)に複数のセンサーセルが配列される。
図11(B)に示すように、センサーアレイ500の各センサーセルは、各行線と各列線の交差位置に対応する場所に配置(形成)される。例えば図11(B)のセンサーセルは、行線WL1と列線DL1の交差位置に対応する場所に配置されている。他のセンサーセルも同様である。
行選択回路510は、1又は複数の行線に接続される。そして各行線の選択動作を行う。例えば図11(B)のようなQVGA(320×240画素)のセンサーアレイ500(焦点面アレイ)を例にとれば、行線WL0、WL1、WL2・・・・WL239を順次選択(走査)する動作を行う。即ちこれらの行線を選択する信号(ワード選択信号)をセンサーアレイ500に出力する。
読み出し回路520は、1又は複数の列線に接続される。そして各列線の読み出し動作を行う。QVGAのセンサーアレイ500を例にとれば、列線DL0、DL1、DL2・・・・DL319からの検出信号(検出電流、検出電荷)を読み出す動作を行う。
A/D変換部530は、読み出し回路520において取得された検出電圧(測定電圧、到達電圧)をデジタルデータにA/D変換する処理を行う。そしてA/D変換後のデジタルデータDOUTを出力する。具体的には、A/D変換部530には、複数の列線の各列線に対応して各A/D変換器が設けられる。そして、各A/D変換器は、対応する列線において読み出し回路520により取得された検出電圧のA/D変換処理を行う。なお、複数の列線に対応して1つのA/D変換器を設け、この1つのA/D変換器を用いて、複数の列線の検出電圧を時分割にA/D変換してもよい。
制御回路550(タイミング生成回路)は、各種の制御信号を生成して、行選択回路510、読み出し回路520、A/D変換部530に出力する。例えば充電や放電(リセット)の制御信号を生成して出力する。或いは、各回路のタイミングを制御する信号を生成して出力する。
以上、いくつかの実施形態について説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるものである。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。
本発明は、温度に基づいて物理特性が変化する種々の熱型光検出器(例えば、熱電対型素子(サーモパイル)、焦電型素子、ボロメーター等)に広く適用することができる。検出する光の波長は問わない。集熱体の光(電磁波)に対する吸収および熱変換効率の波長依存性を利用して、所望の波長域の光のみ(例えば遠赤外光、THz光)を検出するように調整することもできる。
100 基部(固定部)、102 空洞部、104 支持部(ポスト)、130,140 エッチングストップ膜、150 第1犠牲層、200A〜200C 焦電型検出器(熱型光検出器)、210 支持部材、211A 第1面、211B 第2面、220A〜220C 赤外線検出素子(熱型光検出素子)、222,224 第1,第2電極配線層、226,228 第1,第2プラグ、230 キャパシター、232 焦電体、234 第1電極、236 第2電極、240 第1還元ガスバリア層、250 層間絶縁膜、260 第2還元ガスバリア層(エッチングストップ膜)、270 赤外線吸収体(集熱体)、280 第2犠牲層、290 エッチングストップ膜、300 赤外線吸収体(集熱体)、310 支持層、320 赤外線吸収膜、330 赤外線吸収体(集熱体)、332 第3還元ガスバリア層(エッチングストップ膜)

Claims (10)

  1. 第1電極と、第2電極と、前記第1,第2電極間に配置された焦電材料とから成り、温度に基づいて分極量が変化するキャパシターを含む熱型光検出素子と、
    集熱すると共に熱を前記熱型光検出素子に伝達する集熱体と、
    第1面と、前記第1面に対向する第2面とを含み、前記第2面が空洞部に臨んで配置され、前記第1面に前記熱型光検出素子を搭載する支持部材と、
    前記支持部材の前記第2面の一部を支持する支持部と、
    を有し、
    前記集熱体は、前記熱型光検出素子の頂部と連結されて、かつ、前記熱型光検出素子の頂部より外側に張り出して、平面視にて前記熱型光検出素子のキャパシターの面積よりも広い面積を有する平板状に形成され、
    前記熱型光検出素子は、
    前記キャパシターの外表面を覆う保護膜と、
    前記第2電極に臨んで前記保護膜に形成されたコンタクトホールと、
    前記コンタクトホールに充填される導電性かつ伝熱性のプラグと、
    前記保護膜及び前記プラグ上にパターン形成される配線層と、
    をさらに含み、
    前記集熱体は、前記プラグ及び前記配線層を介して前記第2電極に連結され、
    平面視にて、前記プラグは前記第2電極の面積中の50%以上の領域とコンタクトされていることを特徴とする熱型光検出器。
  2. 請求項1において、
    前記集熱体は、
    前記熱型光検出素子の頂部を覆い、かつ、前記熱型光検出素子の頂部より外側に張り出して平板状に形成されている支持層と、
    前記支持層上に形成された集熱膜と、
    を有することを特徴とする熱型光検出器。
  3. 請求項2において、
    前記支持層は金属で形成され、
    前記集熱体の厚さは、入射光の波長をλとしたとき、(2m+1)λ/4(m=0,1,2…)に設定されていることを特徴とする熱型光検出器。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記熱型光検出素子は、
    前記キャパシターの外表面と前記保護膜との間に形成される第1還元ガスバリア層と、
    前記保護膜及び前記配線層を覆って形成される第2還元ガスバリア層と、
    をさらに有することを特徴とする熱型光検出器。
  5. 第1電極と、第2電極と、前記第1,第2電極間に配置された焦電材料とから成り、温度に基づいて分極量が変化するキャパシターを含む熱型光検出素子と、
    集熱すると共に熱を前記熱型光検出素子に伝達する集熱体と、
    第1面と、前記第1面に対向する第2面とを含み、前記第2面が空洞部に臨んで配置され、前記第1面に前記熱型光検出素子を搭載する支持部材と、
    前記支持部材の前記第2面の一部を支持する支持部と、
    を有し、
    前記集熱体は、前記熱型光検出素子の頂部と連結されて、かつ、前記熱型光検出素子の頂部より外側に張り出して、平面視にて前記熱型光検出素子のキャパシターの面積よりも広い面積を有する平板状に形成され、
    前記熱型光検出素子は、
    前記キャパシターの側面と、前記キャパシターの頂部の一部を覆う保護膜と、
    前記キャパシターの頂部の一部を覆う前記保護膜に形成されたコンタクトホールと、
    前記コンタクトホールに充填される導電性のプラグと、
    前記保護膜及び前記プラグ上にパターン形成される配線層と、
    をさらに含み、
    前記集熱体は、平面視にて、前記プラグ及び前記プラグを覆う前記配線層が形成される配線コンタクト領域を除く領域にて、前記キャパシターを覆って形成されていることを特徴とする熱型光検出器。
  6. 請求項5において、
    前記配線コンタクト領域は、平面視にて、前記第2電極の中心位置を避けた位置に配置されていることを特徴とする熱型光検出器。
  7. 請求項5または6において、
    前記熱型光検出素子は、
    前記キャパシターの外表面と前記保護膜との間に形成される第1還元ガスバリア層と、
    前記保護膜及び前記配線層を覆って形成される第2還元ガスバリア層と、
    前記保護膜で覆われない領域の前記第2電極の頂面と、前記集熱体との間に形成される第3還元ガスバリア層と、
    をさらに有することを特徴とする熱型光検出器。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の熱型光検出器が二軸方向に沿って二次元配置されることを特徴とする熱型光検出装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載の熱型光検出器を有することを特徴とする電子機器。
  10. 請求項8に記載の熱型光検出装置を有することを特徴とする電子機器。
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