JP4622511B2 - 赤外線センサー - Google Patents

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Description

本発明は、検出した赤外線の量に基づく出力が正確に得られるサーモパイル型赤外線センサーに関する。
サーモパイル型赤外線検出素子では、赤外線吸収部とサーモパイルとの接合部である温点と、基板に接続されている冷点との温度差に比例した電圧がゼーベック効果によって出力される。そのような赤外線検出素子をアレイ状に並べた赤外線イメージセンサーを駆動する場合には、検出信号の増幅などの関係から、通常、バイアス電圧を必要とする。その結果、そのような赤外線センサーからは、温度検出素子で熱電変換が行われた結果生ずる信号成分(ゼーベック起電圧)とバイアス成分(バイアス電圧)との和が出力される。
このバイアス電圧をキャンセルをするために、また、ゼーベック効果による起電力は非常に微小なためにこれを増幅するために、従来の赤外線センサーにおいては、通常、赤外線を感じないダミー画素からの出力を基準レベルとし、赤外線検出素子の出力と基準レベルとの差分をとってこれを増幅することにより、赤外線検出信号を取り出すようにしている。
このような赤外線センサーにおいて、赤外線検出素子は、赤外線の吸収による素子の温度上昇を検出するために、例えば特許文献1に開示されているように、その赤外線受光部は、基板から分離した中空な状態に、すなわち基板から熱分離した状態に形成される。このような赤外線受光部の熱分離構造は、赤外線検出素子の製造時に、受光部の周囲にエッチング用のスリットを設け、このスリットから基板内部をエッチングして基板内部を空洞化することにより形成される。一方、ダミー画素は、画素全体が中空ではない熱分離されていない構造となっている。このような構造においては、吸収した赤外線のエネルギーが全て基板に逃げて温点と冷点に温度差が生じず電圧を発生しない。その結果、ダミー画素からはバイアス電圧が出力されることとなる。
特開平7−273306号公報
前述したような従来の赤外線センサーにおいて、温度検出部はP型ポリシリコン及びN型ポリシリコンからなるサーモパイルであるため抵抗を持っている。赤外線検出素子とダミー画素との差動増幅を行う際に、このサーモパイルの抵抗が高いと、増幅回路の入力インピーダンスとの相互作用が無視できなくなり、出力にサーモパイルの抵抗の影響が現れる。この影響を取り除いて信号成分のみを適切に増幅するためには、赤外線検出素子とダミー画素の抵抗値が一致していることが重要となる。
しかしながら、サーモパイルの抵抗値は温度や応力により変化する性質を持っている。そして、この応力は、ポリシリコンやシリコン酸化膜、シリコン窒化膜といった材料の蒸着工程に起因して発生し、特に高温での蒸着プロセスを必要とする場合、材料間の熱膨張係数の違いから生じる熱残留応力が残りやすい。そのため、前述したような赤外線吸収部の熱分離をする赤外線検出素子と熱分離をしないダミー画素とでは、サーモパイルの下部の構造が異なるため、熱残留応力に起因する抵抗値の差が発生してしまう。
この結果、増幅して得られる信号は、赤外線検出素子の出力信号とサーモパイルの抵抗差による電圧差の和となってしまい、受光した赤外線の量に対応する真の出力値からずれたものとなってしまうという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、赤外線検出素子とダミー素子(基準素子)との抵抗値の差を無くすことにより、検出した赤外線の量に対応した出力が正確に得ることのできる赤外線センサーを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係る赤外線センサーは、赤外線検出素子と基準レベル検出用のダミー素子とを有する赤外線センサーであって、前記赤外線検出素子及び前記ダミー素子は、各々、同一構成の、赤外線を受光する受光部及び前記受光部と基板とを連結する支持部を有し、前記受光部及び前記支持部は前記基板上の同一平面上に形成されている。そして、前記赤外線検出素子は、前記受光部と前記基板とを熱分離する空隙部、及び前記支持部と前記基板とを熱分離する空隙部を有する構成となっており、一方、前記ダミー素子は、前記支持部の下部のみに当該支持部と前記基板とを熱分離する空隙部を有する構成となっており、ダミー素子の受光部の下部は基板に導熱状態に直接接続された状態となっている。
このような構成の赤外線センサーであれば、ダミー素子(ダミー画素)において、支持部(支持梁)は赤外線検出素子と同じ構成で中空に設けられているので、梁に掛かる下地からの応力から解放される。したがって、赤外線検出素子とダミー画素との抵抗値の差を無くすことができる。また、検出部は基板に導熱状態で接続されているため、赤外線吸収による熱は直ちに効率よく基板全体に逃げ、赤外線エネルギーによる温度上昇はない。したがって、ダミー画素は、バイアス電圧に相当する基準レベルを適切に出力することができ、その結果、赤外線の量に正確に対応した信号を出力する赤外線センサーを提供することができる。
本発明によれば、赤外線検出素子とダミー素子(基準素子)との抵抗値の差を無くすことにより、検出した赤外線の量に対応した出力を正確に得ることのできる赤外線センサーを提供することができる。
本発明の第1実施形態の赤外線センサーについて、図1〜図10を参照して説明する。
本実施形態の赤外線センサーは、赤外線検出素子とダミー素子(ダミー画素と称する場合もある)とを有するサーモパイル型赤外線検出センサーである。
まず、本実施形態の赤外線センサーの赤外線検出素子101について、図1〜図5を参照して説明する。
まず、赤外線検出素子101の構造について図1を参照して説明する。
図1は、赤外線検出素子101の構造を示す図であり、(A)はその平面図であり、(B)は(A)のX−X線における断面図である。
図示のごとく、赤外線検出素子101は、Si基板110上の基枠111で囲まれる領域を一画素の単位エリアとして構成される。本実施形態の赤外線センサーでは、この赤外線検出素子101がアレイ状に配置される。
赤外線検出素子101は、赤外線を受光する受光部150と、2本のL字型の支持梁170a及び170bとを有する。受光部150及び支持梁170a及び170bの下部には空隙123が設けられて中空状態となっている。すなわち、2本のL字型の支持梁170a及び170bで受光部150を支える構造となっている。
また、温点接合部120aにて支持梁170aと受光部150が接続され、冷点接合部120bにて支持梁170aとSi基板110とが接続されている。
支持梁170a及び170bの内部には、各々サーモパイル114としてP型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114bが設けられており、温度検出部を構成している。P型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114bは、支持梁170a及び170bの長手方向(延伸方向)に沿って平行に配置され、受光部150内のアルミ配線115及び基枠111内のアルミ配線122を介して、電気的にPNPNの順に並ぶように(すなわち、P型ポリシリコン114a、N型ポリシリコン114b、P型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114bの順序で)直列に接続されている。
なお、支持梁170aとSi基板110とが接続された冷点接合部120b側のP型ポリシリコン114aとN型ポリシリコン114bの端部には、赤外線センサーのアルミ配線をつなぐコンタクト121が形成されている。
また、受光部150及び支持梁170a及び170bの底面は、図1(B)に示すように、シリコン窒化膜113で構成されており、その上にサーモパイル114が形成されている。また、サーモパイル114としてのP型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114b、及び、受光部150のアルミ配線115を覆うようにシリコン酸化膜116が形成される。また、さらにその上に、保護膜117として、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜が、受光部150及び支持梁170a,170bを覆うように形成されている。そして、受光部150の保護膜117の上面に赤外線吸収材料として、赤外線吸収膜118が形成されている。
次に、赤外線検出素子101の製造プロセスについて、図2〜図5及び図1を参照して説明する。
図2〜図5においては、各々(A)が平面図であり、(B)が(A)のX−X線における断面図である。
まず、第1の工程として、Si基板の表面上にポリシリコンからなるポリシリコンエッチング犠牲層を堆積し、このポリシリコンエッチング犠牲層の中でSi基板をエッチングしない領域にボロン(B)をインプランテーションし、エッチングストッパーを形成する。具体的には、図2に示すように、Si基板110の基枠111に囲まれるエリア上全面にポリシリコンエッチング犠牲層112を蒸着する。そして、ポリシリコンエッチング犠牲層112の中の基枠111に沿った周領域にボロン(B)を注入し、空隙123(図1参照)を形成しないストッパーポリシリコン112aを形成する。
次に、第2の工程として、図3に示すように、ポリシリコンエッチング犠牲層112の上にシリコン窒化膜113を形成する。そして、シリコン窒化膜113の中で支持梁170a及び170b(図1参照)となる領域に、サーモパイル114としてのP型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114bを形成する。P型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114bは、ストッパーポリシリコン112a上には形成しない。さらに、そのサーモパイル114を覆うようにシリコン酸化膜116を蒸着し、コンタクト121、アルミ配線115及びアルミ配線122を形成し、P型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114bを直列につなぐ。そして、保護膜として例えばシリコン窒化膜117を形成する。
次に、第3の工程として、図4に示すように、受光部150と支持梁170a及び170bを分離形成するためのスリット119を、RIEなどの異方性エッチングによって形成し、ポリシリコンエッチング犠牲層112を露出させる。
次に、第4の工程として、スリット119を通して、ヒドラジンなどの強アルカリ系エッチング液によりSi基板110をエッチングする。
Si基板110は、ヒドラジンなどのアルカリ系エッチング液によって除去されると、Si基板110の(111)面が露出した空隙が形成される。これはアルカリ系エッチング液によるエッチングでは、Si基板の(111)面のエッチングレートが(100)面のエッチングレートに比べて極めて遅いためである。
したがって、Si基板110においては、ストッパーポリシリコン112a以外の領域にあるポリシリコンエッチング犠牲層112が等方的にエッチングされ、その下にあるSi基板110の(111)面が露出するように異方性エッチングされる。すなわち、エッチング液に浸されるとまず、エッチングストッパー112a以外のポリシリコンエッチング犠牲層が溶け、空隙123が形成されるべき領域のSi基板110の(100)表面が露出する。この露出されたSi基板110のエッチングが進むと、図5に示すように、(111)面が露出した四角錘上の空隙123が形成される。
そして、第5の工程として、受光部60の上面に赤外線吸収膜8の層を蒸着する。その結果、図1に示したような赤外線検出素子101が形成される。
このような赤外線検出素子101においては、赤外線検出素子101に入射した赤外線は赤外線吸収膜118によって吸収されて熱に変換される。その結果、受光部150及び温点接合部120aの温度が上昇し、温点接合部120aとSi基板110内の冷点接合部120bとの間に吸収した赤外線の量に応じた温度差が生じ、ゼーベック効果により起電力が生じる。したがって、冷点接合部120b中にあるコンタクト121から出力される電圧に基づいて、吸収した赤外線の量を検出することができる。
次に、本実施形態の赤外線センサーのダミー画素(ダミー素子)102について、図6〜図10を参照して説明する。
まず、ダミー画素102の構造について図6を参照して説明する。
図6は、ダミー画素102の構造を示す図であり、(A)はその平面図であり、(B)は(A)のX−X線における断面図である。
なお、ダミー画素102は前述した赤外線検出素子101に似た構造の素子なので、以下の説明及び図面において、赤外線検出素子101と同じあるいは略同じ構成部には、前述した赤外線検出素子101と同一の符号を付してその説明は省略する。
図示のごとく、ダミー画素102は、赤外線検出素子101と同じく、Si基板110上の基枠111で囲まれる領域に構成される。そして、赤外線を受光する受光部150、2本のL字型の支持梁170a及び170b、サーモパイル114としてのP型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114b、アルミ配線115及び122、温点接合部120a及び冷点接合部120b、コンタクト121、シリコン窒化膜113、シリコン酸化膜116及び保護膜117が、赤外線検出素子101と同様に構成される。
ダミー画素102が赤外線検出素子101とは異なるのは、受光部150及び支持梁170a及び170bの下部の空隙である。赤外線検出素子101においては、受光部150及び支持梁170a及び170b(サーモパイル114)の下部は、全体が空隙123となっており中空状態であるが(図1参照)、ダミー画素102においては、図6に示すように、サーモパイル114(P型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114b)が含まれる支持梁170a及び170bの下部だけにエッチングが施され、この部分に空隙223が形成されている。
このような構成のダミー画素102においては、受光部150の底面はSi基板110と直接につながっており、受光部150に入射した赤外線のエネルギーは充分にSi基板110内に伝導し拡散する。そのため、温点接合部120aと冷点接合部120bとの間に温度差ができることはない。したがって、ダミー画素102が赤外線の入射による熱効果に基づく起電力を出力することはなく、バイアス電圧のみを出力することになる。
次に、このようなダミー画素102の製造プロセスについて、図7〜図9を参照して説明する。
図7〜図9の各図において、(A)は平面図であり、(B)は(A)のX−X線における断面図である。
まず、第1の工程として、図7に示すように、Si基板110の基枠111に囲まれるエリアの全面にポリシリコンからなるポリシリコンエッチング犠牲層112を堆積する。次に、ポリシリコンエッチング犠牲層112の中でSi基板110をエッチングしない領域にボロン(B)をインプランテーションし、エッチングストッパーを形成する。ダミー画素102を製造する際には、基枠111に沿った周領域及び受光部150を形成する領域に、ストッパーポリシリコン112a及び112bを形成する。
次に、第2の工程として、図8に示すように、ポリシリコンエッチング犠牲層112の上にシリコン窒化膜113を形成する。そして、シリコン窒化膜113の中で支持梁170a及び170bとなる領域に、サーモパイル114としてのP型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114bを形成する。さらに、そのサーモパイル114を覆うようにシリコン酸化膜116を蒸着し、コンタクト121、アルミ配線115及びアルミ配線122を形成し、P型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114bを直列につなぐ。そして、保護膜として例えばシリコン窒化膜117を形成する。
次に、第3の工程として、図9に示すように、受光部150と支持梁170a及び170bを分離形成するためのスリット119をRIEなどの異方性エッチングによって形成し、ポリシリコンエッチング犠牲層112を露出させる。
そして第4の工程として、スリット9を通して、ヒドラジンなどの強アルカリ系エッチング液によりSi基板110をエッチングする。その結果、ストッパーポリシリコン112a,112b以外の領域にあるポリシリコンエッチング犠牲層112が等方的にエッチングされ、さらにその下にあるSi基板110が(111)面が露出するように異方性エッチングされ、図6に示すように、サーモパイル114の下部のみに空隙223が形成される。前述したようにストッパーポリシリコンはエッチングされず最後まで残るので、ストッパーポリシリコンを形成した領域ではSi基板表面が露出することがなく、その領域のSi基板もエッチングされない。したがって、支持梁170a及び170bの下部にのみ空隙223が形成され、受光部150の下部はエッチングされない。このようなプロセスにより、ダミー画素102は製造される。
従来のダミー画素は、例えば図10に示すように、熱分離構造を設けない構造であった。すなわち、エッチング孔(スリット119(図6参照))を形成せず、そのためポリシリコンエッチング犠牲層112やSi基板110がエッチングされることがなく、本実施形態のダミー画素102のような空隙223が形成されない構造であった。すなわち、構造としては赤外線検出素子とは異なる構造であった。そして、そのような構成により、赤外線吸収膜118にて吸収した赤外線エネルギーはSi基板110へ伝導され、どこにも温度差を発生させない。従って、ダミー画素は単純な抵抗としてみなすことができ、基準レベル検出用の画素として使用することができた。
これに対して、本実施形態のダミー画素102は、サーモパイル114の下部に空隙223は形成されているものの、受光部150の底面はSi基板110と直接につながっており、受光部150に入射した赤外線のエネルギーは充分にSi基板110内に伝導し拡散する。そのため、温点接合部120aと冷点接合部120bとの間に温度差ができることはなく、この場合もダミー画素は単純な抵抗としてみなすことができ、基準レベル検出用の画素として使用することができる。
そして、さらに、本実施形態のダミー画素102は、サーモパイルが存在する場所の断面構造が赤外線検出素子101と同じ構造をしているため、応力によって生じるダミー画素102と赤外線検出素子101との各々のサーモパイルの抵抗値の差を大きく低減することができる。したがって、ダミー画素102の出力を基準レベルとして後段の増幅回路にて差動増幅を行う場合、赤外線検出素子101の信号成分以外に混入する余分な信号を排除でき、より正確な信号処理が可能となる。すなわち、赤外線検出素子の出力信号のみを増幅することが非常に容易になる。
本発明の第2実施形態の赤外線センサーについて、図11〜図14を参照して説明する。
第2実施形態の赤外線センサーも、第1実施形態と同じく、赤外線検出素子とダミー素子(ダミー画素と称する場合もある)とを有するサーモパイル型赤外線検出センサーである。そして、赤外線検出素子の構造は前述した第1実施形態と同じであり、ダミー素子の構造のみが第1実施形態のダミー画素202(図6参照)の構造とは異なる。以下、そのダミー画素の構造について、第1実施形態のダミー画素との相違点を中心に説明する。
なお、本実施形態のダミー画素は前述した第1実施形態の赤外線検出素子101(図1参照)及びダミー画素202(図6参照)と類似した構造の素子なので、以下の説明及び図面においては、それら赤外線検出素子101及びダミー画素202と同じあるいは略同じ構成部には、前述した赤外線検出素子101及びダミー画素202と同一の符号を付してその説明は省略する。
第2実施形態に係るダミー画素202の構造を図11に示す。
図11に示すように、ダミー画素202も、第1実施形態のダミー画素202と同様に、支持梁170a及び170bの下部のみに空隙223が形成されており、受光部150の下部には空隙が存在せずSi基板110に直接つながっている。
しかしながら、第2実施形態のダミー画素202は、受光部150の下部の構造及び製造プロセスが、前述した第1実施形態のダミー画素202とは異なる。
第1実施形態のダミー画素202(図6参照)においては、受光部150の下部領域のSi基板110上にストッパーポリシリコン112bを形成することにより、この部分のSi基板110のアルカリ系エッチング液によるエッチングを阻止した。第2実施形態のダミー画素202においては、図11に示すように、ストッパーポリシリコン112bを形成せずに、シリコン窒化膜113をSi基板110上に直接形成することにより、同様に、この部分のSi基板110のアルカリ系エッチング液によるエッチングを阻止している。
このような構造のダミー画素202の製造プロセスについて、図12〜図14を参照して説明する。
第1の工程として、図12に示すように、Si基板110内の基枠111に囲まれるエリア上所定の領域にポリシリコンエッチング犠牲層212を蒸着する。本実施形態においては、Si基板110の表面上の、受光部(150(図11参照))の予定領域151を除く領域にポリシリコンエッチング犠牲層212を形成する。そして、形成したポリシリコンエッチング犠牲層212の中の基枠111に沿った周領域にボロン(B)を注入し、ストッパーポリシリコン212aを形成する。
次に、第2工程として、図13に示すように、Si基板110の基枠111内の全面にシリコン窒化膜113を形成する。シリコン窒化膜113は、図13(B)に示すように、第1工程においてポリシリコンエッチング犠牲層212が形成された領域については、そのポリシリコンエッチング犠牲層212の上に、ポリシリコンエッチング犠牲層212が形成されなかった受光部150の下部領域151については、Si基板110の上に直接形成される。本実施形態においては、このようにSi基板110の表面にポリシリコンエッチング犠牲層212がある領域とない領域とがあるので、シリコン窒化膜113は、段差状に形成されることとなる。
さらに第2工程においては、前述したダミー画素202と同様に、シリコン窒化膜113の中で支持梁170a及び170bとなる領域にサーモパイル114を形成し、そのサーモパイル114を覆うようにシリコン酸化膜116を蒸着し、コンタクト121、アルミ配線115及びアルミ配線122を形成し、P型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114bを直列につなぐ。そして、保護膜として例えばシリコン窒化膜117を形成する。
次に、第3の工程において、図14に示すように、スリット119を、ポリシリコンエッチング犠牲層212が露出するように形成する。
そして、第4の工程において、第1実施形態と同様に、強アルカリ系エッチング液を用いて空隙223を形成する。シリコン窒化膜113は、Si基板110をエッチングする際のアルカリ系エッチング液に対して溶けないので、受光部150の下部領域のシリコン窒化膜113がSi基板110上に直接積層されている領域においては、Si基板110が露出してエッチングされることはない。そのため、ポリシリコンエッチング犠牲層112この層がSi基板110上に直接堆積されていれば、その下のSi基板110がエッチングされることはない。その結果、図11に示すような、空隙223が支持梁170a及び170bの下にのみ形成され、ダミー画素202が製造される。
一般に、ボロン(B)をドープしたストッパーポリシリコン(ポリシリコンエッチング犠牲層112)よりも、シリコン窒化膜(113)の方が強アルカリ液に対する選択性が高い。したがって、本実施形態のダミー画素202のようにシリコン窒化膜113を直接Si基板110上に堆積させることにより、支持梁170a及び170bの下部領域のみを正確にエッチングし、より確実に空隙223を形成することができる。
本発明の第3実施形態の赤外線センサーについて、図15及び図16を参照して説明する。
第3実施形態の赤外線センサーは、第1実施形態及び第2実施形態と同じく赤外線検出素子とダミー素子(ダミー画素と称する場合もある)とを有するサーモパイル型赤外線検出センサーである。また、特に第2実施形態と同じく、ダミー画素を形成する際に受光部(150)の下部にストッパーポリシリコンを形成しない製造プロセス及び構造のダミー画素を有する赤外線センサーである。第3実施形態の赤外線センサーは、赤外線検出素子及びダミー画素において、受光部150及び支持梁170a及び170bの底面の膜(第1実施形態及び第2実施形態においてはシリコン窒化膜113)の材料を、シリコン酸化膜313にしたものである。
図15は、第3実施形態の赤外線センサーの赤外線検出素子301の構造を示す図であり、また、図16は、第3実施形態の赤外線センサーのダミー画素302の構造を示す図である。各々、(A)が平面図を示し、(B)は(A)のX−X線における断面図である。
赤外線検出素子301は、第1実施形態の赤外線検出素子101と同様の構成であって、図15に示すように、受光部150及び支持梁170a,170bの下部に空隙123が形成されている。これらの受光部150及び支持梁170a,170bの底面が、第1実施形態の赤外線検出素子101ではシリコン窒化膜113で形成されているが、本実施形態の赤外線検出素子301においてはシリコン酸化膜313により構成されている。
そして、このシリコン酸化膜313の上にサーモパイル114(P型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114b)、アルミ配線115等が形成され、これらの上面に保護膜としてシリコン酸化膜316が形成されている。
なお、赤外線検出素子301の製造プロセスは、前述した第1実施形態の赤外線検出素子101の製造プロセスと同じなので説明を省略する。
また、ダミー画素302は、第2実施形態のダミー画素202と同様の構成であって、図16に示すように、支持梁170a及び170bの下部のみに空隙223が形成されており、受光部150の下部には空隙が存在せずSi基板110に直接つながっている。この支持梁170a及び170bの底面、及び、受光部150とSi基板110との接合面が、第2実施形態のダミー画素202ではシリコン窒化膜113で形成されているが、本実施形態のダミー画素302においてはシリコン酸化膜313により構成されている。
そして、このシリコン酸化膜313の上に、赤外線検出素子301と同様にサーモパイル114(P型ポリシリコン114a及びN型ポリシリコン114b)、アルミ配線115等が形成され、これらの上面に保護膜としてシリコン酸化膜316が形成されている。
ダミー画素302の製造プロセスは、前述した第2実施形態のダミー画素202の製造プロセスと略同じである。異なるのは、第2実施形態のダミー画素202の製造プロセスにおいては、Si基板110の受光部150の箇所に、シリコン窒化膜113を形成したが、第3実施形態のダミー画素302においては、この箇所にシリコン酸化膜313を形成してこの部分のアルカリ系エッチング液によるエッチングを阻止している。
シリコン酸化膜(313)も、シリコン窒化膜(113)と同じように、ヒドラジンなどのアルカリ系エッチングには溶けにくい性質を持つため、ボロン(B)を注入したポリシリコンと同じようにエッチングストッパーとすることができる。
そして、前述したような赤外線検出素子及びダミー画素の製造プロセスにおいて、空隙が形成される前の第3の工程が終了した時点において発生している残留応力は、ヤング率が小さいほど、つまり柔らかいほど、変形しやすくなり低くなる。シリコン窒化膜のヤング率に対し、シリコン酸化膜のヤング率は非常に小さい。そのため、ポリシリコン114a及び114b、アルミ配線115及び122といった抵抗や配線を覆う絶縁膜を窒化膜を含まずシリコン酸化膜のみで構成することによって、もともと発生する残留応力を低下させることができる。
また、この膜構成と、ダミー画素303の支持梁170a及び170bの下地に空隙223を形成することによって、赤外線検出素子301とダミー画素302との抵抗値の差異を大きく下げることができる。
なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって本発明を何ら限定するものではない。本実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含み、また任意好適な種々の改変が可能である。
例えば、前述した各実施形態においては、シリコン基板上に熱電材料としてP型ポリシリコン及びN型ポリシリコンを形成した構成について説明したが、基板はシリコンに限らず、また、熱電材料もこれに限らない。ボロメータや焦電型温度検出素子を用いてもよい。
また、前述した実施形態においては、L字型の支持梁170a及び170bにより受光部150を支えているが、支持梁の形状、受光部の形状は任意の形状でよい。
図1は、本発明の第1実施形態の赤外線センサーの赤外線検出素子の構造を示す図である。 図2は、図1に示した赤外線検出素子の製造プロセスを示す第1の図である。 図3は、図1に示した赤外線検出素子の製造プロセスを示す第2の図である。 図4は、図1に示した赤外線検出素子の製造プロセスを示す第3の図である。 図5は、図1に示した赤外線検出素子の製造プロセスを示す第4の図である。 図6は、本発明の第1実施形態の赤外線センサーのダミー素子(ダミー画素)の構造を示す図である。 図7は、図6に示したダミー画素の製造プロセスを示す第1の図である。 図8は、図6に示したダミー画素の製造プロセスを示す第2の図である。 図9は、図6に示したダミー画素の製造プロセスを示す第3の図である。 図10は、従来のダミー画素の構造を示す図である。 図11は、本発明の第2実施形態の赤外線センサーのダミー素子(ダミー画素)の構造を示す図である。 図12は、図11に示したダミー画素の製造プロセスを示す第1の図である。 図13は、図11に示したダミー画素の製造プロセスを示す第2の図である。 図14は、図11に示したダミー画素の製造プロセスを示す第3の図である。 図15は、本発明の第3実施形態の赤外線センサーの赤外線検出素子の構造を示す図である。 図16は、本発明の第3実施形態の赤外線センサーのダミー素子(ダミー画素)の構造を示す図である。
符号の説明
101,301…赤外線検出素子
102,202,302…ダミー画素
110…Si基板
111…基枠
112,212…ポリシリコンエッチング犠牲層
112a,112b,212a…ストッパーポリシリコン
113…シリコン窒化膜
114…サーモパイル
114a…P型ポリシリコン
114b…N型ポリシリコン
115,122…アルミ配線
116,313,316…シリコン酸化膜
117…保護膜
118…赤外線吸収膜
119…スリット
120a…温点接合部
120b…冷点接合部
121…コンタクト
123、223…空隙
150…受光部
151…受光部予定領域
170a,170b…支持梁

Claims (5)

  1. 赤外線検出素子と基準レベル検出用のダミー素子とを有する赤外線センサーであって、
    前記赤外線検出素子及び前記ダミー素子は、各々、同一構成の、赤外線を受光する受光部及び前記受光部と基板とを連結する支持部を有し、
    前記受光部及び前記支持部は前記基板上の同一平面上に形成され、
    前記赤外線検出素子は、
    前記受光部と前記基板とを熱分離する空隙部、及び前記支持部と前記基板とを熱分離する空隙部を有し、
    前記ダミー素子は、
    前記支持部の下部のみに当該支持部と前記基板とを熱分離する空隙部を有し、
    前記受光部の下部は前記基板に導熱状態に直接接続されている
    ことを特徴とする赤外線センサー。
  2. 前記基板はシリコン基板であり、
    前記赤外線検出素子及び前記ダミー素子は、各々、前記支持部の中に前記受光部と前記基板との温度差を検出する温度検出部を有し、
    前記温度検出部は、P型ポリシリコンとN型ポリシリコンとからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の赤外線センサー。
  3. 前記ダミー素子の前記受光部と前記シリコン基板との間に、ボロンを注入したポリシリコン層が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の赤外線センサー。
  4. 前記ダミー素子の前記受光部と前記シリコン基板との間に、シリコン窒化膜又はシリコン酸化膜が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の赤外線センサー。
  5. 前記赤外線検出素子及び前記ダミー素子において、前記受光部の絶縁層及び前記支持部の絶縁層は、いずれもシリコン酸化膜のみによって構成されていることを特徴とした請求項1又は2に記載の赤外線センサー。
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