JP3039822B2 - 信号波形検出装置 - Google Patents

信号波形検出装置

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JP3039822B2
JP3039822B2 JP4032389A JP3238992A JP3039822B2 JP 3039822 B2 JP3039822 B2 JP 3039822B2 JP 4032389 A JP4032389 A JP 4032389A JP 3238992 A JP3238992 A JP 3238992A JP 3039822 B2 JP3039822 B2 JP 3039822B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気光学効果を利用して
高速度の電気信号波形を測定する信号波形検出装置に係
り、特に測定精度及び操作性の向上した信号波形検出装
置に関する。
【0002】LSI等の半導体素子を製造、利用する上
で、素子内外の信号波形を正確に測定しておくことが必
要不可欠になっている。しかしながら、近年の素子の高
速化に伴い、従来のLSIテスタなどを用いた電気的な
測定方式では、正確な測定が難しくなって来ている。
【0003】一方、電気光学効果の高速応答性と、極め
て時間幅の短い光パルスがレーザを用いて作れることに
着目したEO(Electro-Optical ;電気光学的)サンプ
リング技術が考案され、半導体素子基板結晶の電気光学
効果を用いて、高速信号が計測できることが確認されて
いる(例えば、J.A.Valdmanis and G.Mourou, "Subpico
second electronics sampling: principles and applic
ation", IEEE JOURNALOF QUANTUM ELECTRONICS, VOL.QE
-22, pp.69-78. 等)。
【0004】また、検出用結晶の上に被検LSIを積載
し、被験LSIの入出力ピンを電気光学結晶に接触させ
て、LSI入出力信号の波形測定を行なう検出方式が出
願されている(特開平01−28566)が、更に、測
定精度及び安定度の向上が要望されている。
【0005】
【従来の技術】EOサンプリング技術により電圧波形の
測定を行なう場合、その検出信号が極めて微弱であるた
めに、ノイズを除去することが極めて重要である。多く
の場合、各種の方法を使って検出信号に被測定電圧に比
例した周期的な変調を与え、この変調周波数成分をロッ
クインアンプにより狭帯域増幅して検出する方式が取ら
れる。
【0006】このようなロックインアンプを使用する方
法は、ノイズを除去し、高い電圧分解能を得るには極め
て有効であるが、電圧波形のエッジ部分探索のような、
必ずしも余り高い電圧分解能を必要としないが、速い測
定位相点の切り換えを必要とするような測定を行なう場
合には向かない。
【0007】一方、電気光学結晶に印加された電圧によ
り、偏光状態の変化を受けた光パルスを光−電気変換器
により電気パルス信号に変換し、その電気パルスをロッ
クインアンプを使わずに所定のタイミングで直接A/D
変換して被測定信号の電圧情報を得る方式がある。
【0008】この方式を取る場合、測定に必要とされる
電圧分解能に応じて繰り返し測定回数を設定し、その回
数だけ測定を行ない、測定結果の加算平均処理を行な
う。この処理を被測定波形に同期して行なう為に、レー
ザ光源のトリガのためのタイミング発生器、A/D変換
器、及びA/D変換結果の加算処理を行なうハードウェ
ア機構が備えられている。
【0009】しかしながら、光学系の振動や特性変動、
並びに電気系の特性変動による雑音要素があると、単純
な加算平均処理では加算回数を増加した時の電圧分解能
の向上に飽和が生じる。これらの雑音要素は、被測定電
圧波形のある基準位相点の測定と測定したい位相点の測
定を交互に切り換え、それぞれの測定結果を加算平均
し、その結果の差を取って、基準位相点からの相対電位
を測定することが有効で、この切り換え時間を短くする
ほど上記の雑音要素を有効に除去することができる。
【0010】しかし、従来は、タイミング発生器や加算
処理を行なうハードウェアに、このようなタイミング切
り換え測定の機能を持っていなかったために、切り換え
操作をソフトウェアにより行なっていた。即ち、先ず基
準位相の測定を指定した回数だけハードウェアにより行
ない、その加算結果を取り込んで、次に測定位相の測定
を同様に行ない、その加算結果を取り込む、という切り
換え操作をソフトウェアにより行ない、この操作を要求
された電圧分解能を得るために必要な回数だけ行なって
いた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、電気光学結晶
に印加された電圧により、偏光状態の変化を受けた光パ
ルスを光−電気変換器により電気パルス信号に変換し、
その電気パルスを所定のタイミングでA/D変換して被
測定信号の電圧情報を得る方式を採用した従来の信号波
形検出装置では、必要とされる電圧測定精度が高くない
場合には特に問題はないが、高い測定精度が必要な場合
には問題が生ずる。
【0012】即ち、測定精度を上げるためには、加算平
均回数を大きく取ることが不可欠であるが、ある位相点
におけるハードウェアによる加算回数を増加すると、任
意の位相点に対する測定時間が増加するため、上記の誤
差要因による測定誤差が増大し測定精度が向上しなくな
る。また、ハードウェアにより加算回数を減らし、その
分タイミング切り換えを多数回行ない、ソフトウェアに
より加算平均処理を行なうと、測定精度は向上するが、
ソフトウェア処理時間が長くなり、測定スピードが遅く
なる。このように、ソフトウェアにより切り換え処理を
行なう場合、高い測定精度と測定スピードを両立させる
ことができないという問題があった。
【0013】本発明は、上記問題点を解決するもので、
電気光学結晶に印加された電圧により、偏光状態の変化
を受けた光パルスを光−電気変換器により電気パルス信
号に変換し、その電気パルスを所定のタイミングでA/
D変換して被測定信号の電圧情報を得る方式を採用した
信号波形検出装置において、高い測定精度で且つ高速な
測定が行なえ、結果として高い操作性を有する信号波形
検出装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴の信号波形検出装置は、図1に
示す如く、被測定対象20を基本タイミング信号BCL
に同期して動作させ、前記被測定対象20に近接若しく
は接触させて配置した電気光学結晶6にレーザ光を照射
し、前記電気光学結晶6内部に誘起される電界強度の変
化を該結晶6内を反復往復する光の偏光状態の変化とし
て、該反射光を偏光分離した1対の信号光強度の差分量
を検出して、前記被測定対象20に印加された電圧波形
の電圧情報を得る信号波形検出装置であって、前記基本
タイミング信号BCLに同期して、該信号の1周期また
は数周期おきに予め設定した2種の遅延時間τ1 、τ2
後に、レーザ1を駆動させるトリガTLを生成するタイ
ミング発生部40と、前記トリガTLにより照射された
レーザ光それぞれについて、前記信号光強度の差分量を
ディジタル量に変換し、該ディジタル量を設定された回
数だけ加算して保持する信号処理部30とを有して構成
する。
【0015】また、本発明の第2の特徴は、図2及び図
3(1)に示す如く、請求項1に記載の信号波形検出装
置において、前記タイミング発生部40は、前記基本タ
イミング信号BCLを前記2種の遅延時間τ1 、τ2
け遅延させる2つの遅延回路42、43と、前記基本タ
イミング信号BCLを計数して前記2つの遅延回路4
2、43の入力或いは出力を制御するカウンタ41とを
有して構成する。
【0016】更に、本発明の第3の特徴は、図3(2)
に示す如く、請求項1に記載の信号波形検出装置におい
て、前記タイミング発生部40は、前記基本タイミング
信号BCLを計数するカウンタ51と、前記2種の遅延
量τ1 、τ2 を保持する2つのレジスタ52、53と、
前記カウンタ51出力により前記2つのレジスタ52、
53の何れかを選択して当該遅延回路の遅延量とし、前
記基本タイミング信号BCLを遅延する遅延回路54と
を有して構成する。
【0017】
【作用】本発明の信号波形検出装置では、図1に示す如
く、被測定対象20を基本タイミング信号BCLに同期
して動作させ、一方、タイミング発生部40で、基本タ
イミング信号BCLに同期して、該信号の1周期または
数周期おきに予め設定した2種の遅延時間τ1 、τ2
に、レーザ1を駆動させるトリガTLを生成し、電気光
学結晶6にレーザ1からのレーザ光を照射し、電気光学
結晶6内部に誘起される電界強度の変化を該結晶6内を
反復往復する光の偏光状態の変化として、該反射光を偏
光分離した1対の信号光強度の差分量を検出して、これ
を信号処理部30においてディジタル量に変換し、該デ
ィジタル量を設定された回数だけ加算して保持するよう
にしている。
【0018】タイミング発生部40は、例えば図2のよ
うに構成して、2つの遅延回路42、43により基本タ
イミング信号BCLをそれぞれの遅延時間τ1 、τ2
け遅延させ、カウンタ41出力により2つの遅延回路4
2、43の入力或いは出力を制御して、レーザ1を駆動
させるトリガTLを生成する。
【0019】また、図3(2)に示すように構成して、
カウンタ51出力により、レジスタ52、53に保持さ
れた2種の遅延量τ1 、τ2 の内、何れかを選択して遅
延回路54の遅延量とし、基本タイミング信号BCLを
遅延して、レーザ1を駆動させるトリガTLを生成す
る。
【0020】従って、基準位相及び測定位相を2種の遅
延時間τ1 、τ2 により設定し、この基準位相及び測定
位相の間でハードウェア的にタイミング切り換えを行な
っているので、被測定電圧波形に同期したタイミング切
り換えによる測定が可能となり、ソフトウェアによる処
理時間の無駄を省いてノイズを除去する測定を行なうこ
とができ、高精度測定と測定スピードの両立が可能とな
る。
【0021】
【実施例】次に、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。第1実施例 図1に本発明の第1実施例に係る信号波形検出装置の構
成図を示す。
【0022】同図において、本実施例の信号波形検出装
置は、EOサンプリング技術によりLSI入出力信号の
測定を行なうもので、大きく被測定系、光学系、及び電
気系から構成されている。
【0023】被測定系は、測定対象であるLSI10、
LSI10を搭載するテストボード9、及びLSI駆動
装置23から成り、LSI駆動装置23からの基本タイ
ミング信号BCLでLSI10及びテストボード9は駆
動している。
【0024】また光学系は、LSI入出力ピンに取付け
られた接触ピン8及び光反射電極7により被測定系に接
触して配置され、電圧によって複屈折性を有する電気光
学結晶6と、この電気光学結晶6に入射させるレーザ光
を発生するレーザ光源1と、レーザ光を平行化するコリ
メータ等の光学素子2、ビームスプリッタ3、スキャナ
4、及びアナライザ11と、アナライザにより偏光分離
されたレーザ光の光量を電気信号に変換するディテクタ
12及び13とから構成されている。
【0025】更に電気系は、ディテクタ12及び13か
らの2つの信号の電圧の差分を増幅する差動増幅回路2
1と、検出信号103をディジタル信号に変換して該デ
ィジタル量を設定された回数だけ加算して保持する信号
処理部30と、基本タイミング信号BCLに同期して、
該信号の1周期または数周期おきに予め設定した2種の
遅延時間τ1 及びτ2 後に、レーザ1を駆動させるレー
ザトリガTLを生成するタイミング発生部40と、これ
ら動作を制御する制御装置22から構成されている。
【0026】また、本実施例の信号処理部30及びタイ
ミング発生部40の詳細構成図を図2に示す。同図にお
いて、タイミング発生部40は、基本タイミング信号B
CLを2種の遅延時間τ1 及びτ2 だけ遅延させる2つ
の遅延回路42及び43と、基本タイミング信号BCL
のパルスを計数するカウンタ41とから構成されてい
る。カウンタ41の出力は、遅延回路42及び43の入
力をそれぞれANDゲート44及び45により制御す
る。つまり、基本タイミング信号BCLのパルスは、遅
延回路42及び43に交互に与えられることとなる。ま
た、遅延回路42の出力は第1加算処理器32を駆動す
る加算トリガTA1であり、遅延回路43の出力は第2
加算処理器33を駆動する加算トリガTA2であり、こ
れらの論理和をORゲート46で取ったものがレーザ1
を駆動するレーザトリガTL、並びにA/D変換器31
を駆動するA/D変換トリガTADである。
【0027】また、信号処理部30は、検出信号103
をディジタル信号に変換するA/D変換器31と、レー
ザトリガTLの内、遅延時間τ1 のパルスに対する測定
結果105を所定の回数だけ加算して保持する第1加算
処理器32と、遅延時間τ2のパルスに対する測定結果
105を所定の回数だけ加算して保持する第2加算処理
器33とから構成され、加算トリガTA1、加算トリガ
TA2、及びA/D変換トリガTADは、それぞれタイ
ミング調整回路34、35、及び36によりタイミング
調整されている。
【0028】次に、本実施例の信号波形検出装置の動作
を、図3に示す各部信号の信号波形を参照して説明す
る。本実施例の動作の概略は、先ず、信号光の偏光状態
変化を検出するために、信号光を偏光分離した後に各偏
光成分を個別にディテクタ12及び13により受光す
る。受光した信号は電流信号として取り出されるため、
電圧信号に変換した後に差動増幅回路21に入力され
る。差動増幅回路21の出力をA/D変換回路31でA
/D変換し、加算処理部32及び33により所定回数の
加算処理を行なった後、ホストに加算結果106及び1
07を渡して演算処理を行ない、被測定電圧の波形が検
出される。
【0029】本実施例の信号波形検出装置においては、
光学系や電気系の雑音要素を除去するために、被測定電
圧波形(図3(1)参照)のある基準位相点(T1 )の
測定と測定したい位相点(T2 )の測定を交互に高速に
切り換え、それぞれの測定結果を加算平均し、その結果
の差を取って、基準位相点からの相対電位を測定してい
る。
【0030】つまり、タイミング発生部40において、
LSI駆動装置23から被測定系を駆動する基本タイミ
ング信号BCL(図3(2)参照)を取り込み、カウン
タ41でパルスを計数し、予め決められた回数、または
プログラマブルカウンタを使用する場合には、制御装置
22から指定された回数おきに出力を反転する。この信
号により2つの遅延回路42及び43が交互に選択さ
れ、所定の遅延時間τ1及びτ2 だけ遅らせた信号が得
られ、これらが第1加算処理器32を駆動する加算トリ
ガTA1、並びに第2加算処理器33を駆動する加算ト
リガTA2となる。またこれら信号TA1及びTA2の
論理和は、レーザ1を駆動するレーザトリガTL(図3
(3)参照)、並びにA/D変換器31を駆動するA/
D変換トリガTADとなる。
【0031】一方、信号処理部30においては、A/D
変換トリガTADをタイミング調整回路36により調整
したトリガTAD’(図3(5)参照)により、検出信
号103(図3(4)参照)をA/D変換し、その結果
が2つの加算処理器32及び33に入力されて加算され
る。即ち、レーザトリガTLの内、遅延時間τ1 のパル
スに対する測定結果105が、第1加算処理器32にお
いて、加算トリガTA1をタイミング調整回路34によ
り調整したトリガTA1’(図3(6)参照)により所
定の回数だけ加算して保持され、また遅延時間τ2 のパ
ルスに対する測定結果105が、第2加算処理器33に
おいて、加算トリガTA2をタイミング調整回路35に
より調整したトリガTA2’(図3(7)参照)により
所定の回数だけ加算して保持される。
【0032】尚この場合、測定位相(T2 )を設定する
遅延回路43の遅延時間τ2 は可変でなければならない
が、基準位相(T1 )を設定する遅延回路42の遅延時
間τ 1 は可変であっても固定されたものでもよく、更
に、省く構成も可能である。
【0033】また、本実施例の変形例として、図2にお
けるタイミング発生部40の構成を、図4(1)に示す
ように、カウンタ41の出力による2つの遅延回路42
及び43の選択を、遅延回路42及び43の出力側にA
NDゲート回路44及び45を設置して行なう構成で実
現することが考えられる。
【0034】第2実施例 図4(2)に本発明の第2実施例に係る信号波形検出装
置のタイミング発生部の詳細構成図を示す。
【0035】タイミング発生部50は、基本タイミング
信号BCLを計数するカウンタ51と、2種の遅延量τ
1 及びτ2 を保持する2つのレジスタ52及び53と、
カウンタ51出力とレジスタ52及び53の出力の論理
積を取ることにより2つのレジスタ52及び53の何れ
かを選択して当該遅延回路の遅延量として設定し、基本
タイミング信号BCLを遅延する遅延回路54とから構
成されている。
【0036】本実施例では、遅延回路54の出力は、レ
ーザ1を駆動するレーザトリガTL、並びにA/D変換
器31を駆動するA/D変換トリガTADであり、第1
加算処理器32を駆動する加算トリガTA1、並びに第
2加算処理器33を駆動する加算トリガTA2は、この
遅延回路54出力に再びカウンタ51出力との論理積を
取った結果となる。
【0037】本実施例では、遅延回路が1つで済む利点
がある。以上のように第1実施例及び第2実施例では、
測定位相を基準位相と測定位相の間でハードウェア的に
タイミング切り換えを行ない、それぞれの結果を加算
し、結果を格納するレジスタを信号処理部30に設ける
ことにより、被測定電圧波形に同期したタイミング切り
換え測定が可能となり、ソフトウェアによる処理時間の
無駄を省いて、ノイズを除去する測定を行なうことがで
き、高精度測定と測定スピードの両立が可能となる。
【0038】また、第1実施例及び第2実施例のような
LSI入出力信号を測定する場合、被測定電圧の周波数
は最低でも100kHz程度であり、測定タイミングを
1周期毎に切り換えて測定を行なえば、100kHz以
下のノイズを除去でき、振動や特性変動によるノイズの
みならず1/fノイズも除去され、極めて有効である。
【0039】また第1実施例及び第2実施例において、
基本タイミング信号BCLを計数するカウンタは、トグ
ルフリップフロップ等の1回おきに出力を反転するもの
であってもよいし、ある固定された回数おきに出力を反
転するものであってもよいし、プログラマブルカウンタ
を使用して、外部からの信号により回数を設定可能にし
てもよい。また、カウンタへの入力は基本タイミング信
号入力部から取り込んでいるが、レーザトリガ出力部か
ら取り込んでもよい。
【0040】尚、第1実施例及び第2実施例の構成は、
被測定電圧情報の乗った検出信号に対してのみでなく、
光量信号に対しても同様に適用して、測定結果の光量規
格化に使用してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の信号波形
検出装置によれば、被測定対象を基本タイミング信号に
同期して動作させ、一方、タイミング発生部で、基本タ
イミング信号に同期して、該信号の1周期または数周期
おきに予め設定した2種の遅延時間後に、レーザを駆動
させるトリガを生成し、電気光学結晶にレーザからのレ
ーザ光を照射し、電気光学結晶内部に誘起される電界強
度の変化を該結晶内を反復往復する光の偏光状態の変化
として、該反射光を偏向分離した1対の信号光強度の差
分量を検出して、これを信号処理部においてディジタル
量に変換し、該ディジタル量を設定された回数だけ加算
して保持することとしたので、基準位相及び測定位相を
2種の遅延時間により設定し、この基準位相及び測定位
相の間でハードウェア的にタイミング切り換えを行なう
こととなり、被測定電圧波形に同期したタイミング切り
換えによる測定が可能となり、ソフトウェアによる処理
時間の無駄を省いてノイズを除去する測定を行なうこと
ができ、高い測定精度で且つ高速な測定が可能となり、
結果として高い操作性を有する信号波形検出装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る信号波形検出装置の
構成図である。
【図2】本発明の第1実施例の信号処理部及びタイミン
グ発生部の詳細構成図である。
【図3】本発明の第1実施例の信号波形検出装置の動作
説明図である。
【図4】図4(1)は本発明の第1実施例の変形例に係
る信号波形検出装置のタイミング発生部の詳細構成図で
あり、図4(2)は本発明の第2実施例に係る信号波形
検出装置のタイミング発生部の詳細構成図である。
【符号の説明】
1…レーザ 2…光学素子 3…ビームスプリッタ 4…スキャナ 5…ガラス 6…EO(電気光学)結晶 7…光反射電極 8…接触ピン 9…テストボード 10…LSI 11…アナライザ 12、13…ディテクタ 20…被測定対象 21…差ぬ増幅器 22…制御装置 23…LSI駆動装置 30…信号処理部 31…A/D変換器 32、33…加算処理器 34、35、36…タイミング調整回路 40、40’、50…タイミング発生部 41、51…カウンタ 42、43、54…遅延回路 44、45、55、56、57、58…ANDゲート 46…ORゲート 52、53…レジスタ 103…検出信号 105…測定結果 106、107…加算結果 BCL…基本タイミング信号 TL…レーザトリガ TA1、TA1’、TA2、TA2’…加算トリガ TAD、TAD’…A/Dトリガ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−28567(JP,A) 特開 平3−131772(JP,A) 特開 平4−307379(JP,A) 特開 平2−295046(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/302 G01R 15/24 G01R 19/00 H01L 21/66

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定対象(20)を基本タイミング信
    号(BCL)に同期して動作させ、前記被測定対象(2
    0)に近接若しくは接触させて配置した電気光学結晶
    (6)にレーザ光を照射し、前記電気光学結晶(6)内
    部に誘起される電界強度の変化を該結晶(6)内を反復
    往復する光の偏光状態の変化として、該反射光を偏光分
    離した1対の信号光強度の差分量を検出して、前記被測
    定対象(20)に印加された電圧波形の電圧情報を得る
    信号波形検出装置であって、 前記基本タイミング信号(BCL)に同期して、該信号
    の1周期または数周期おきに予め設定した2種の遅延時
    間(τ1 、τ2 )後に、レーザ(1)を駆動させるトリ
    ガ(TL)を生成するタイミング発生部(40)と、 前記トリガ(TL)により照射されたレーザ光それぞれ
    について、前記信号光強度の差分量をディジタル量に変
    換し、該ディジタル量を設定された回数だけ加算して保
    持する信号処理部(30)とを有することを特徴とする
    信号波形検出装置。
  2. 【請求項2】 前記タイミング発生部(40)は、前記
    基本タイミング信号(BCL)を前記2種の遅延時間
    (τ1 、τ2 )だけ遅延させる2つの遅延回路(42、
    43)と、前記基本タイミング信号(BCL)を計数し
    て前記2つの遅延回路(42、43)の入力或いは出力
    を制御するカウンタ(41)とを有することを特徴とす
    る請求項1に記載の信号波形検出装置。
  3. 【請求項3】 前記タイミング発生部(40)は、前記
    基本タイミング信号(BCL)を計数するカウンタ(5
    1)と、前記2種の遅延量(τ1 、τ2 )を保持する2
    つのレジスタ(52、53)と、前記カウンタ(51)
    出力により前記2つのレジスタ(52、53)の何れか
    を選択して当該遅延回路の遅延量とし、前記基本タイミ
    ング信号(BCL)を遅延する遅延回路(54)とを有
    することを特徴とする請求項1に記載の信号波形検出装
    置。
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