JP3039195U - 電子機器用載置台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 きわめて簡単な構成によりキーボード載置台
をスライド可能とし、かつマウス操作がし易いようにし
た電子機器用載置台を提供する。 【解決手段】 パイプ等のフレーム材により形成された
電子機器用載置台であって、キーボードを載せるための
移動台を有し、この移動台は後部の両側に所要長さの円
筒状スライド部材が固定され、このスライド部材を前記
載置台の前後の脚部に差し渡したガイド棒に移動可能に
嵌合することにより、前記移動台を載置台に対し出し入
れ自在に形成する。キーボードを載せるための移動台
は、前部の左右何れかの端部に円形のマウス操作台が取
付軸を介して偏心させて取り付けられると共に、その取
付軸を中心にして水平回動可能に形成され、この水平回
動によって前記マウス操作台を移動台に対し出し入れ自
在に形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、パソコン、ワープロ等の電子機器用載置台に関する。

【０００２】

【従来の技術】

パソコン、ワープロ等の電子機器用の載置台が従来知られている。この種の載 置台は、一般にパイプ等のフレーム材により台本体が形成され、この台本体に電 子機器（機器本体及びモニター）を載置するための台と、キーボードを載置する ための台とが設けられた構成になっている。場合によっては、更にプリンターを 載置するための台が設けられたものもある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の電子機器用載置台においては、キーボードの操作がし易いようにそ の載置台は、電子機器を載置する台より前方に突出した形態になっているが、電 子機器の不使用時にはそれが邪魔になることがある。このような不都合を防止す るために、キーボード載置台を折り曲げ可能ないわゆるバタフライ方式にしたり 、或は前後方向に移動するスライド方式にしたものが従来存在する。 しかしながら、バタフライ方式は不使用時に下向きに折り曲げると、椅子がぶ つかって載置台の下部に収容できず、その椅子が邪魔になる欠点がある。又、ス ライド方式の場合は、構成が複雑なスライド機構及び支持部材を必要とし、製造 コストが高価になる問題がある。 更に、近時の電子機器はいわゆるマウスを用いて操作することが多くなってい るが、そのマウスを操作するスペースが従来のキーボード載置台には殆ど無いた めマウスの操作がし難い問題もある。

【０００４】 本考案は、このような従来の問題をすべて解決するためになされ、きわめて簡 単な構成によりキーボード載置台をスライド可能とし、かつマウス操作がし易い ようにした電子機器用載置台を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を技術的に解決するための手段として、本考案は、パイプ等のフレー ム材により形成された電子機器用載置台であって、キーボードを載せるための移 動台を有し、この移動台は後部の両側に所要長さの円筒状スライド部材が固定さ れ、このスライド部材を前記載置台の前後の脚部に差し渡したガイド棒に移動可 能に嵌合することにより、前記移動台を載置台に対し出し入れ自在に形成したこ とを要旨とする。 又、キーボードを載せるための移動台は、前部の左右何れかの端部に円形のマ ウス操作台が取付軸を介して偏心させて取り付けられると共に、その取付軸を中 心にして水平回動可能に形成され、この水平回動によって前記マウス操作台を移 動台に対し出し入れ自在に形成したことを要旨とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の好ましい実施の形態を添付図面に基づいて詳説する。 図１は、本考案に係る電子機器用載置台を示すもので、１は円筒パイプのフレー ム材で組み立てられた台本体であり、その上部には金属板から成る固定台２が設 けられ、この固定台２は図２に示すようにパソコン又はワープロ等の電子機器３ を載置できるようにしてある。

【０００７】 ４は金属板から成る移動台であり、前記固定台２の下方に設けられると共に、 前後方向に出し入れ自在に設けられている。即ち、移動台４は、その間口幅が前 記台本体１の両側の脚間隔より若干小さく形成され、後部の両側には所定長さの 円筒状のスライド部材５が固定され、このスライド部材５が台本体１の前脚部１ ａと後脚部１ｂとの間に差し渡して取り付けられたガイド棒６に対し移動可能に 嵌合されている。

【０００８】 前記移動台４のほぼ前半部には、図３に示すように多数のパンチング穴４ａが 形成され、外周部には図１に示すように縁片４ｂが下向きに折り曲げ形成されて いる。移動台４はこれに限定されず、全面にパンチング穴を形成したもの、或は 全くパンチング穴を形成しないものでも良い。

【０００９】 前記スライド部材５は、図４に示すように鉄等の金属パイプ５ａとその外側に 嵌めた二つ割りの合成樹脂パイプ５ｂとから構成され、この合成樹脂パイプ５ｂ の肉厚端部５ｃの内周面が前記ガイド棒６にそれぞれ摺動可能に接触しており、 これらの肉厚端部５ｃを介してスライド部材５がガイド棒６に沿って円滑にスラ イドするようになっている。

【００１０】 前記合成樹脂パイプ５ｂの端部付近の内側には、図４のように突起５ｄがそれ ぞれ形成され、この突起５ｄを前記移動台４の側部の縁片４ｂ及びその縁片４ｂ の内側に取り付けられた補強板７にあけた通孔に貫通させ、補強パイプ８の端部 にそれぞれ圧入することでスライド部材５を移動台４に固定してある。これと対 向する側のスライド部材も同様に取り付けられる。 この時、補強パイプ８の端部の内側には合成樹脂の受けパイプ８ａが嵌着され ており、この受けパイプ８ａに前記突起５ｄが圧入することにより強い結合力が 得られるようにしてある。

【００１１】 前記２本の補強パイプ８は、図３に示すようにその両端部が前記スライド部材 ５に固定されることにより前記移動台４の幅方向に並設され、しかもその移動台 ４の後部の裏面側に当接して受止するようになっている。

【００１２】 上記のように構成された移動台４は、図２のようにキーボード９が載置され、 図１及び図２に実線で示すように台本体１内に収容された状態（不使用時の状態 ）から手前に引くと、前記スライド部材５がガイド棒６に沿ってスライドすると 共に台本体１の前脚部１ａに当たって停止し、図２に仮想線で示すように前方に 突出した状態（使用時の状態）となり、キーボード９を操作することができる。

【００１３】 このようにして移動台４を突出させると、移動台４の先端部に下方向きのモー メントが作用するが、前記スライド部材５はガイド棒６に嵌合しており、かつ前 記２本の補強パイプ８が下から受止しているので、移動台４の安定を保持するこ とができる。この際、スライド部材５の長さ寸法が大きいほど移動台４の安定度 は大きくなるが、長さ寸法が大きいとスライド部材５のストロークが短くなって 移動台４が充分突出しないことになるから、移動台４の安定性と突出量とを考慮 してスライド部材５の長さ寸法を予め適正に設定しておく。

【００１４】 １０はマウス操作台であり、金属板又は合成樹脂板等により所要の大きさの円 形に形成され、図３に示すように移動台４の前部の右端部に取付軸１１を介して 偏心させて取り付け、この取付軸１１を中心として水平回動できるようにしてあ る。

【００１５】 図５はその取付例を示すもので、マウス操作台１０の下面側の偏心位置にボル トから成る取付軸１１を固定し、この取付軸１１を移動台４の前記パンチング穴 ４ａに挿入し、蝶ナット１２を下から螺着して固定した構造である。

【００１６】 このマウス操作台１０は、不使用時には図３に実線で示す位置即ち移動台４の 内側に納まる位置に置き、使用時には前記蝶ナット１２を少し緩めて取付軸１１ を中心として水平回動させ、図３に仮想線で示す位置即ち移動台４のコーナー部 の外側に突出した状態にすると共に、蝶ナット１２を締め付けてその位置に固定 する。そして、図６に示すようにマウス操作台１０の上にマウス１３を載せて、 マウス操作を行うことができる。

【００１７】 この時、マウス操作台１０は約１／４が移動台４のコーナー部により受止され ているため安定を保持することができ、マウス１３の操作位置は移動台４の右端 より外側となるため右手での操作がし易くなって好都合である。 尚、左手で操作する人の場合には、マウス操作台１０を外して移動台４の前部 の左端部に取り付ければ良い。又、パンチング穴のない移動台の場合には、その 移動台の前部の左右端部にマウス操作台の取付用穴を設けておけば良い。

【００１８】 使用後は、マウス操作台１０を回動させて移動台４内に収容し、移動台４を押 し込めばスライド部材５がガイド棒６に沿って後方にスライドし、台本体１の後 脚部１ｂに当たって停止する。これにより、移動台４を台本体１内に収容するこ とができる。従って、不使用時には移動台４が邪魔にならず、椅子（図示せず） も台本体１の下方に押し込んで収容できるので邪魔にならない。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、電子機器用載置台において、きわめて 簡単な構成によりキーボードを載置するための移動台を出し入れ自在に形成した ので、製造コストを安価に抑えることができ、かつ移動台に対しマウス操作台を 回動方式により出し入れ自在に形成し、しかもマウス操作台の取付位置は左右何 れか任意に選択できるようにしたので、右利きでも左利きでもマウス操作がし易 くなるといった効果を奏する。又、移動台もマウス操作台も不使用時には突出せ ずに収容できるようにしたので邪魔にならず、周辺スペースを有効利用できる効 果も奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る電子機器用載置台の実施の形態を
示す斜視図である。

【図２】同、電子機器用載置台の側面図である。

【図３】同、電子機器用載置台の使用時における一部破
断平面図である。

【図４】キーボードを載置する移動台のスライド機構を
示す要部の破断平面図である。

【図５】マウス操作台の取付例を示す説明図である。

【図６】マウス操作台の使用時における要部の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１…台本体 １ａ…前脚部 １ｂ…後脚部 ２…固定台 ３…電子機器 ４…移動台 ４ａ…パンチング穴 ４ｂ…縁片 ５…スライド部材 ５ａ…金属パイプ ５ｂ…合成樹脂パイプ ５ｃ…
肉厚端部 ５ｄ…突起 ６…ガイド棒 ７…補強板 ８…補強パイプ ８ａ…受けパイプ ９…キーボード １０…マウス操作台 １１…取付軸 １２…蝶ナット １３…マウス

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パイプ等のフレーム材により形成された電
   子機器用載置台であって、キーボードを載せるための移
   動台を有し、この移動台は後部の両側に所要長さの円筒
   状スライド部材が固定され、このスライド部材を前記載
   置台の前後の脚部に差し渡したガイド棒に移動可能に嵌
   合することにより、前記移動台を載置台に対し出し入れ
   自在に形成したことを特徴とする電子機器用載置台。
2. 【請求項２】キーボードを載せるための移動台は、前部
   の左右何れかの端部に円形のマウス操作台が取付軸を介
   して偏心させて取り付けられると共に、その取付軸を中
   心にして水平回動可能に形成され、この水平回動によっ
   て前記マウス操作台を移動台に対し出し入れ自在に形成
   した請求項１記載の電子機器用載置台。