JPS6210826Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデータ処理装置におけるキーボード装
置の傾斜角度調整装置に関するものである。

一般にデータ処理装置における入力部には
CRT表示装置等の表示手段とキーボード装置が
設けられ、操作者は前記表示手段の表示画面を見
ながら入力キーを操作する。

この入力操作において、表示画面の視角を調整
できるように構成しているが、キーボード装置の
操作面を所要の角度に傾斜できる構成とすること
も好ましい。

本考案は前記キーボード装置の傾斜角度を調整
できるように成したものであり、特にその角度調
整装置を簡単な手段で達成したものである。

以下本考案について図面の一実施例と共に詳細
に説明する。

第１図において１はCRT表示装置であり、２
はその前面に配置されたキーボード装置であり、
これら両装置１と２は机上に置かれるものであ
る。

前記キーボード装置２の後方両端の底壁部分
３，３には後述する傾斜角度調整装置が形成され
ている。

第２図は底壁部分３に形成された凹部１０を示
す。この凹部１０の底面にはさらに深い凹部１１
が穿設されている。

該凹部１１の上部には該凹部１０の両側面にわ
たつて軸１２が配設される。該軸１２と前記側面
の接続箇所のうち一方の接続箇所には、該側面平
面に対し突起してなる直方体形状の突起端１３が
形成されている。なお、５はキーボード装置２自
体に設けられた突起である。

第３図は、上記軸１２によつて凹部１０内に支
持される脚２０の正面図ａ及び該脚２０をＡ−
A′に沿つて切断した側断面図ｂである。この脚
２０は、凹部１０内に収納されているときは何ら
作用をなさないが、該凹部１０内で軸１２を中心
として回転して該脚２０の長手方向の一部が凹部
１０外へ突出するとキーボード装置２設置面に対
して底壁部分３を持ち上げる作用をなす。

第３図で明らかな様に、脚２０は一方端は湾曲
状で他方端は角状である。この湾曲状の端がキー
ボード装置２の設置面に接触する。そして、脚２
０の角状端寄りに、該脚２０を横断する貫通孔２
３が形成される。この貫通孔２３には凹部１０内
の軸１２が貫通する。又、貫通孔２３の一方開口
部分に、上述突起端１３が嵌合する孔（嵌孔）を
２つ設ける。この嵌孔２１，２２は突起端の直方
体断面積よりやや大きい断面積を有する。

第４図で凹部１０と脚２０の係合状態を示す。
同図の実線で示す状態では脚２０はキーボード装
置２の凹部１０内に収納されており、この状態で
は突起５が直接キーボード装置２設置面に接触
し、キートツプの線４０上を基準にして約３度の
傾斜（線４１で示す。）となる。

次に上記状態よりキーボード装置２の傾斜角を
調整しようとする場合には、脚２０を軸１２方向
にスライドさせ、突起端１３との係合を解き、引
き続き該脚２０を軸１２を中心にしてほぼ90゜回
転させる。そして脚２０の嵌孔２２内に凹部１０
の突起端１３を嵌め、該脚２０を固定する。する
と、脚２２の湾曲状一方端がキーボード装置２を
該キーボード装置２設置面との間の支えとなる。
そして、基準線４０と脚２２の湾曲状一方端の線
４２が約９度の傾斜をなす。

又、再び突起端１３に嵌まつている脚２０を軸
１２方向にスライドさせて、嵌孔２２を該突起端
１３から抜き、脚２０を該脚２０の角状端を凹部
１１へ入れて該脚２０をスライドさせて、こんど
は、突起端１３に脚２０の嵌孔２１を嵌め固定す
る。すると、この状態では基準線４０と脚２０の
湾曲状一方端の線４３が約６度の傾斜をなす。な
お第４図では凹部１１の側壁は省略してある。

なお、突起端１３は上実施例の他軸１２に沿う
箇所ならどこに設けても同じであり、要は該突起
端１３が脚２０を係止するものであれば良いわけ
である。

以上の様に本考案によれば、簡単な構造でキー
ボード装置をオペレータに応じた操作し易い傾斜
面に構成でき、実用性に富み有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るキーボード装置を具備し
たデータ入力装置の斜視図、第２図は同キーボー
ド装置の傾斜角度調整装置取付部分の構造図、第
３図ａ及びｂは傾斜角度調整装置取付部品の正面
図及び側断面図、第４図は傾斜角度調整装置の構
成を示す図である。 ２……キーボード装置、１０，１１……凹部、
１２……軸、１３……突起端、２０……脚、２
１，２２……嵌孔、２３……貫通孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 キーボード装置の後方端部の底壁に凹部を設
   け、 上記凹部の底面に凹みを設け、 上記凹部の両側面を架橋する軸を設け、 上記軸沿所定箇所に突起体を設け、 上記軸が貫通する、上記凹部内に収納できる脚
   を設け、 上記脚には上記突起体と嵌合する複数の嵌孔を
   設け、 上記脚は軸を中心に回転し、上記凹部の開口よ
   り外部に脚の一端が突出し、その突出部分の長さ
   は該脚の他端が上記凹部の底面の凹みに挿入され
   て変化し、上記嵌孔に上記突起体を嵌合して該脚
   を固定し、キーボード装置の傾斜角度を調整して
   なることを特徴とするキーボード装置の傾斜角度
   調整装置。