JP2007301302A - 移動机 - Google Patents

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Abstract

【課題】天板が水平な使用位置と略垂直な収納位置との間で回動可能に構成され、下方にキャスタを備えた移動机において、天板が使用位置にあるときに床面に対して確実に固定できるようにし、しかも天板を容易に回動できるようにすることを目的とする。
【解決手段】天板2が水平な使用位置にある場合には、シンクロロッド76は、脚柱6の内部で最も下方に位置し、中空軸部材20の中空部に挿通されたストッパロッド82を介してストッパ84が床面に接地されると共に、キャスタ本体22が床面から離間されている。そして、この状態から、天板2を上方に押し上げて、略垂直な収納位置に回転させると、カム72は、天板と共に時計と反対回りに回転し、シンクロロッド76は、脚柱6の内部で最も下方の位置から最も上方に位置に移動し、中空軸部材20の中空部に挿通されたストッパロッド82が、中空部内を摺動して鉛直上方に移動する。
【選択図】図3

Description

本発明は、天板を使用位置と収納位置に回動可能で、且つ、移動用のキャスタを備える移動机に関するものである。
従来より、キャスタ及びストッパを備え、机の移動時にはキャスタを床面に接地させることで移動可能とし、机の使用時にはキャスタの代わりにストッパを床面に接地させることで、机が移動しないように構成された移動机が知られている。
そして、このような移動机として、天板と、机の左右方向に水平な軸回りに回動可能に天板を支持する脚部と、からなり、天板の回動に伴いキャスタ又はストッパが上下動されるものがあり、例えば、天板が略鉛直な収納位置から水平な使用位置に回転されると、ストッパが床面に接地し、天板が使用位置から収納位置に回転されると、キャスタが床面に接地するように構成されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−357980号公報
しかしながら、上記の移動机においては、天板が使用位置から収納位置に回転されることにより、天板の回転に連動してキャスタが押し下げられ、キャスタが床面に接地された後に、ストッパと一体に形成された脚部全体、さらには、天板が上方に持ち上げられるように構成されているため、使用者が、天板を使用位置から収納位置(換言すると、水平な状態から略垂直な状態)に押し上げる際に大きな力を必要とするという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされもので、天板が水平な使用位置と略垂直な収納位置との間で回動可能に構成され、下方にキャスタを備えた移動机において、天板が使用位置にあるときに床面に対して確実に固定できるようにし、しかも天板を容易に回動できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、
天板と、
下方に複数のキャスタを備え、前記天板を、天板回動軸を介して水平な使用位置と略鉛直な収納位置との間で支持する脚部と、
からなり、床面上を移動可能に構成された移動机であって、
前記天板が使用位置にあるときに当該移動机の移動を阻止する制動機構として、
前記脚部に設けられ、前記天板の回動に伴い回動するカムと、
一端が前記カムに揺動可能に連結され、前記天板が収納位置から使用位置に回転されると、該天板の回転に伴い下方に移動し、前記天板が使用位置から収納位置に回転されると、該天板の回動に伴い上方に移動する昇降部材と、
一端が前記昇降部材に揺動可能に連結され、前記天板が使用位置にあるときに、前記昇降部材と連結された端部と反対側の端部が床面に接地して、前記脚部を床面に対して固定する制動部と、
前記脚部に設けられ、前記制動部に当接して該制動部を所定の位置に接地させるガイド部と、
を備えたことを特徴とする。
このように、本発明の移動机においては、天板が収納位置から使用位置に回転されると、制動部は、カム及び昇降部材を介して下方に移動し、脚部に設けられたガイド部に当接して所定の位置に接地される。また、天板が使用位置から収納位置に回転されると、制動部は、カム及び昇降部材を介して上方に移動し、床面から離間される。
従って、本発明の移動机によれば、天板が使用位置に回転されると、制動部が所定の位置に接地されて脚部を床面に対して固定するので、単純な構成で移動机を床面に対して確実に固定することができる。そして、天板が回動される際には、昇降部材及び制動部が上下動されるのみであるので、使用者は、天板を上方に回転させて収納位置に押し上げる際も大きな力を必要とせず、容易に天板を回転することができる。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の移動机において、天板が使用位置まで回転された際に、制動部が床面から受ける反発力により、脚部がカムを介して上方に移動され、少なくとも1つのキャスタが床面から離間するように制動機構が構成されたことを特徴とする。
従って、請求項2に記載の移動机によれば、天板が使用位置にあるときにキャスタが床面から離間されるので、制動部により確実に移動机を固定することができる。そして、天板が使用位置に回転された際、つまり、使用者にとっては天板を下方に押し下げる際に、脚部が上方に移動されるように構成しているので、使用者は、天板を回転する際に大きな負担を感じることなく、容易に回転できる。
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の移動机において、制動部の一部が棒状に形成されており、複数のキャスタのうちの1つには、この制動部の棒状部分を挿通可能な筒部が設けられ、この筒部には、制動部の棒状部分が挿通されることを特徴とする。
従って、請求項3に記載の移動机によれば、制動部の一部がキャスタの筒部に挿通されているので、制動部の外部に露出される部分が少なくなり、外観上良好となる。
次に、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の移動机において、筒部がキャスタの上方に突設されると共に、このキャスタは筒部の一部にて脚部に取り付けられており、さらに、この筒部がガイド部を構成することを特徴とする。
従って、請求項4に記載の移動机によれば、キャスタが筒部にて脚部に取り付けられており、この筒部がガイド部となるので、脚部に別途ガイド部を設ける必要が無く、ガイド部を簡単に構成することができる。
次に、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の移動机において、脚部は、天板を上方で支持し下端で床面に接地される脚柱部と、一端がこの脚柱部に固定され、他端で床面に接地される脚座部と、からなり、制動機構は、脚柱部に設けられたことを特徴とする。
従って、請求項5に記載の移動机によれば、脚部が脚柱部及び脚座部により構成された移動机において、制動機構が脚柱部に設けられているので、脚座部の構成に関わらず、確実に移動机を固定することができる。
次に、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れかに記載の移動机において、カムは、天板の回動軸に固定されたことを特徴とする。
従って、請求項6に記載の移動机によれば、カムが天板の回動軸に固定されているので、天板の回動を、カムを介して直接昇降部材に伝えることができ、移動机をよりシンプルに構成できる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の移動机1の外観を表す斜視図、図2(a)は、天板2が使用位置にあるときの移動机1の側面図、図2(b)は、天板2が収納位置にあるときの移動机1の側面図、図3(a)は、移動机1の構成を示す分解斜視図である。
本実施形態の移動机1は、天板2が水平な使用位置にある場合に床面に対して固定され、天板2が略垂直な収納位置にある場合に床面上を移動可能に構成されたものであり、図1に示すように、長方形の板材からなる天板2と、天板2の長手方向の両端の下方に設けられ、天板支持部30を介して天板2を使用位置と収納位置との間で回動可能に支持すると共に、下方にキャスタ部を備えた一対の脚部4と、脚部4の内部に設けられ、天板2が使用位置にあるときに移動机1の移動を阻止するための制動機構70と、を備えている。なお、以下、天板2の長手方向を移動机1の左右方向、この方向に直交する方向を前後方向とし、椅子を配置する側を移動机1の後方(図2の右方)、反対側を移動机1の前方として説明する。
脚部4は、断面長方形の管状の長尺部材からなり、上端をやや後方に傾けて上下方向に配置された脚柱6と、脚柱6の下端に取り付けられたキャスタ部10aと、脚柱6の中央部からやや下がった位置に固定されており、前後方向に配置された脚座8と、脚座8の脚柱6へ固定された端部とは反対側の端部に取り付けられ、キャスタ本体及び高さ方向を調整するためのアジャスタからなるアジャスタ付キャスタ部10bと、から構成されている。また、各脚柱6の上方には、各脚柱6同士を連結する框パイプ14が設けられており、この框パイプ14は、両端に垂直に溶接された框プレート16を介して、脚柱6の内側の板部にボルト18にて結合されている。
ここで、框プレート16は、図3(a)に示すように、一面に框パイプ14が溶接され、反対側の面で脚柱6の内側の板部に当接して結合される板状の框パイプ取付部と、この框パイプ取付部から上方に延出されて、断面がコの字状となるように上方が開口された軸受け部と、を備えた金属部材であり、軸受け部にて天板支持部30が支持される。
天板支持部30は、大きく分けて、天板2の下面に固定された天板連結部と、天板連結部に結合されると共に、脚柱6に固定された框プレート16の軸受け部に挿通されて、左右方向の水平軸周りに回動可能に脚柱6に支持される軸部と、からなり、天板2の回動に伴い回動するように構成されている。また、天板支持部30には、天板2が使用位置及び収納位置にあるときに回転しないように固定するためのロック装置が設けられている。
天板連結部は、天板2の下方に左右方向に渡された2本の金属製の角パイプ32と、この角パイプの端部に設けられた天板受金具34と、天板受金具を覆うためのカバー36と、を備えている。
天板受金具34は、金属の板材が直角に折り曲げられて形成されており、一方の平面部である第1平面部が移動机1の前後方向に、且つ、天板2に垂直に配置されるように、他方の第2平面部にて天板2の下面側にねじ固定されている。
第1平面部は、天板2に沿って長尺状に形成されており、中央付近が台形状に一部突出されている。そして、第1平面部の台形に突出された部分には軸部の一部が係止される小判状の係止孔34aが形成されている。また、この第1平面部の内側の面には、2本の角パイプ32の端部が夫々溶接されており、左右の天板受金具34が連結されている。なお、この天板受金具34の一部が、コの字状に形成された軸受け部の底部に当接されて、天板2が使用位置または収納位置に位置決めされる。
カバー36は、合成樹脂により天板受金具34の第1平面部の外側の面と側面とを被覆可能な形状に成型されており、天板受金具34に取り付けられている。なお、係止孔34aと重なる部分は、係止孔34aが露出されるように挿通孔が設けられている。
一方、軸部は、図3(a)及び図4(c)に示すように、主に、段付回転軸38、回転軸固定ねじ40、皿ばね44、皿ばね固定部材46、カム軸48、カム軸固定ねじ50等から構成されている。なお、図4(c)は、軸部の詳細な構成(図4(a)の断面A)を示す断面図である。
段付回転軸38は、中間部分を境として左右の断面形状が異なる棒状部材であり、一端側は断面が小判状に形成された小判軸部であり、他端側は、この小判軸部よりも太い断面が真円の円柱部である。そして、小判軸部側の端部には、回転軸固定ねじ40が螺合可能なねじ孔が形成されており、円柱部側の端部には、カム軸48の端部が嵌合可能な小判状の係止孔38aが形成されている。
カム軸48は、断面が小判状に形成された棒状部材であり、一端側の端部は他の部分よりもわずかに細い円柱状に形成されている。そして、円柱状に形成された側の端部には、カム軸固定ねじ50が螺合可能なねじ孔が形成されている。
皿ばね固定部材46は、2枚の皿ばね44を内部に収納可能に一端が開口され、反対側の端面に回転軸固定ねじ40のねじ頭を収納可能なざぐりが形成された円形の薄板状に形成されている。
そして、框プレート16の上方に延出された軸受け部において、コの字を形成する平行な一対の板部のうち、外側の板部(以下、軸取付部16aともいう)には、段付回転軸38の小判軸部が摺動しつつ回動可能な真円形の挿通孔16bが形成されており、この軸取付部16aの外側から段付回転軸38の小判軸部がワッシャ42を介して挿通される。一方、軸取付部16aの内側において、小判軸部には、まずワッシャ42が挿通されて、次に、天板受金具34に形成された小判状の係止孔34aが係合され、さらに、2枚の皿ばね44が収納された皿ばね固定部材46が挿通される。そして、段付回転軸38の小判軸部の端部に形成されたねじ孔に回転軸固定ねじ40を螺合させることにより、段付回転軸38が軸取付部16aに対して回動可能に連結される。そして、段付回転軸38には、天板受金具34が係合されているので、段付回転軸38の回動に伴い、天板受金具34を介して天板2が一体に回動される。
また、上記のように、段付回転軸38と回転軸固定ねじ40との間には、皿ばね44が挿入されているので、天板受金具34は、皿ばね44により軸取付部16a側に常時付勢されている。このため、付勢力により軸取付部16aの面と、ワッシャ42との間に摩擦が発生するので、天板受金具34、ひいては、天板2の回転時の速度を抑制することができる。
また、皿ばね固定部材46に皿ばね44を収納可能に構成し、皿ばね44を、この皿ばね固定部材46に収納した状態で段付回転軸38に挿通させ、回転軸固定ねじ40を螺合させているので、ねじの結合時に皿ばね44が外れたり、中心がずれたりすることを防止でき、ねじの結合作業を容易に行うことができる。
一方、段付回転軸38の円柱部の端部に形成された小判状の係止孔38aには、カム軸48が嵌合されている。そして、脚柱6の上方には、カム軸48が内側から外側へ貫通可能に挿通孔6aが形成されており、カム軸48が脚柱6の内部を貫通するように配置される。なお、カム軸48の円柱状の端部は、脚柱6の外側の挿通孔6aに挿通され、脚柱6の外側から、ねじ頭がこの挿通孔6aよりも大きい径に形成されたカム軸固定ねじ50が螺合されることにより、脚柱6に回動可能に支持される。
ロック装置は、操作用のレバー52と、レバー52にねじ56により固定されて、レバー52と共に回動するロック部材54と、ロック部材54を框プレート16の軸受け部の上方に形成された係合部に係合する方向に付勢するばね58と、を備えており、使用位置及び収納位置ではロック部材54が係合部に係合され、レバー52を天板2側に回転させることにより、ロック部材54と係合部との係合が解除されるように構成されている。なお、このロック装置は、移動机1の左右両側に設けられていると共に、左右に夫々配置されたロック部材54は、天板の下方にて左右方向に渡された連動パイプ60に夫々ねじ62にて固定されているので、片方のレバー52を操作することにより、両方のロック装置の係合を解除することができる。
次に、本発明の特徴部分である制動機構70について説明する。図3(b)は、制動機構70の構成を示す分解斜視図である。
制動機構70は、図3(b)に示すように、カム軸48に結合されるカム72と、一端がカム72に揺動可能に連結されたシンクロロッド76と、一端が連結金具78を介してシンクロロッド76の揺動端に揺動可能に連結されるストッパロッド82と、ストッパロッド82のシンクロロッド76と連結された端部と反対側の端部に連結されるストッパ84と、キャスタ部10aに設けられた中空軸部材20と、から構成されている。
カム72は、金属の板材を折り曲げて形成された断面コの字状の部材であり、平行な一対の平面部は略矩形に形成されている。そして、矩形の長辺方向の一端側にはカム軸48が係合可能な小判状の係止孔72aが各平面部を貫通するように形成されており、他端側には、ピン孔72bが各平面部を貫通するように形成されている。そして、カム72に形成された係止孔72aにカム軸48が挿通されることにより、カム72はカム軸48と一体に回動される。
ここで、小判状の係止孔72aは、その平行な一対の辺が、矩形の長辺と平行となるように形成されており、天板2が水平な使用位置にあるときは、小判状のカム軸48の平行な一対の面、つまり、コの字状のカム72の平行な一対の平面部をつなぐ底部72cが、脚柱6の前方及び後方の板部と平行となるように構成されている(図4(a)参照)。
シンクロロッド76は、脚柱6と略同じ長さの棒状部材であり、一端側に軸と直交する方向に挿通孔(図示なし)が形成されており、反対側の端部に連結金具78が溶接されている。そして、シンクロロッド76は、挿通孔が形成された側の端部が、カム72の一対の平面部の間のピン孔72bに対応する位置に配置され、各ピン孔72b及び挿通孔にピン74が挿通されることにより、カム72に揺動可能に軸支される。
連結金具78は、金属の板材を折り曲げて形成された断面コの字状の部材であり、棒状のシンクロロッド76に沿うように3面で当接し、一端側がシンクロロッド76より突出されるように溶接されている。そして、突出された部分には、平行な一対の平面部を貫通するようにピン孔78aが形成されている。
ストッパロッド82は、中空軸部材20に形成された中空部を貫通可能な径の棒状部材であり、一端に軸と直交する方向に挿通孔(図示なし)が形成されており、他端面にはストッパ84が螺合可能なねじ孔(図示なし)が形成されている。そして、ストッパロッド82は、挿通孔が形成された側の端部が、その挿通孔が連結金具78の一対の平面部の間のピン孔78aに対応する位置に配置され、各ピン孔78a及び挿通孔にピン80が挿通されることにより、連結金具78、つまり、シンクロロッド76に揺動可能に軸支される。なお、この状態でストッパロッド82は、脚柱6の下端から突出されている。
次に、キャスタ部10aは、ストッパロッド82を挿通可能な中空部を備えた中空軸部材20、2つの車輪22aと2つの車輪22aの間に設けられ中空軸部材20を取付可能な筒部22bとを備えたキャスタ本体22からなり、キャスタ取付部材12を介して脚柱6の下端に結合可能に構成されている。
キャスタ取付部材12は、中空軸部材20が螺合可能なねじ孔12cが形成された取付部12aと、取付部12aの上方に突設され、脚柱6の端部に嵌合可能な嵌合部12bと、からなる。ここで、中空軸部材20が螺合されるねじ孔12cは、キャスタ取付部材12が脚柱6に嵌合された際に、床面に対して垂直となるように形成されている。
中空軸部材20は、中間部分に形成された鍔部20aを境として上下の外形が異なる管状部材であり、一端側はキャスタ取付部材12に形成されたねじ孔12cに螺合可能なねじ部20bである。一方、他端側はキャスタ本体の筒部22bに挿通可能な棒状部20cであり、キャスタ本体22の筒部22bに挿通されて、キャスタ本体22が棒状部20cを軸として回動可能に中空軸部材20に結合され、キャスタ部10aが構成される。
このように構成されたキャスタ部10aは、中空軸部材20のねじ部20bがキャスタ取付部材12のねじ孔12cに螺合されることにより、キャスタ取付部材12と一体にされる。そして、脚柱6の下端から突出されたストッパロッド82が中空軸部材20の中空部に挿通された状態で、キャスタ取付部材12の嵌合部12bが脚柱6の下端に嵌合され、嵌合部12bに形成されたねじ孔12dに脚柱6の後方からねじにより固定されることで、キャスタ部10aが脚柱6の下端に固定されている。
次に、ストッパ84は、ストッパロッド82のねじ孔に螺合可能なボルトであり、ねじ頭には、中空軸部材20の棒状部20cの外径よりも大きく2つの車輪22aの間を上下動可能な大きさの円盤状の樹脂部材84aが取り付けられている。そして、ストッパ84は、中空軸部材20を介してキャスタ部10aの下方から突出されたストッパロッド82の端部に螺合されている。なお、ストッパ84は、ストッパロッド82への螺合量を調整可能に構成されており、脚柱6の下端面の床面からの高さを適宜調整することができる。
次に、この移動机1の使用時の動作について説明する。図4(a)は、天板2が使用位置にあるときの制動機構70の状態を示す移動机1の側面図、図4(b)は、天板2が収納位置にあるときの制動機構70の状態を示す移動机1の側面図である。なお、図4(a)及び図4(b)は、制動機構70の構成を示すために、脚柱6やキャスタ部10aを垂直方向の面にて一部断面をとったり、透視させたりしている。
本実施形態の移動机1は、図4(a)に示すように、天板2が水平な使用位置にある場合には、カム72は、底部72cが、脚柱6の前方及び後方の板部と平行となる位置にあり、シンクロロッド76との連結点であるピン74は、カム72の回動中心(つまり、軸部の中心)の下方に配置されている。そして、このとき、シンクロロッド76は、脚柱6の内部で最も下方に位置し、ストッパ84が床面に接地されると共に、キャスタ部10aが床面から離間されている。よって、移動机1は、天板2が使用位置にあるときに移動しないように固定される。
そして、この状態から、天板2を上方に押し上げて、図4(b)に示す略垂直な(本実施形態では約80度)収納位置に回転させると、カム72は、天板と共に時計と反対回りに回転し、シンクロロッド76との連結点であるピン74の位置も回転して、カム72の回動中心の右斜め下に配置される。そして、このときシンクロロッド76は、脚柱6の内部で最も下方の位置から最も上方に位置に移動し、中空軸部材20の中空部に挿通されたストッパロッド82が、中空部内を摺動して鉛直上方に移動する。このため、ストッパロッド82の下方端部に設けられたストッパ84も鉛直上方に移動して床面から離間されると共に、キャスタ部10aが接地される。よって、移動机1は、天板2が収納位置にあるときに、接地されたキャスタ部10a及び常時接地されているアジャスタ付キャスタ部10bにより移動可能となる。
さらに、この状態から再び天板2を押し下げて使用位置に回転させると、カム72は、天板と共に時計回りに回転し、ピン74は、再びカム72の回動中心の下方に移動される。そして、シンクロロッド76は下方に移動して、中空軸部材20の中空部に挿通されたストッパロッド82が、中空部内を摺動して鉛直下方に移動することにより、ストッパ84が床面に接地される。ここで、この移動机1において、ストッパ84は、天板2の使用位置への回転の途中で床面に接地される。そして、その後、天板2の回転が進むと、ストッパ84が床面から受ける反発力により、ストッパロッド82、シンクロロッド76及びカム72を介して軸部全体、ひいては、脚柱6が上方に押し上げられ、キャスタ部10aが床面から離間される。
以上、説明したように、本実施形態の移動机1によれば、天板2が使用位置に回転されると、カム72及びシンクロロッド76を介してストッパロッド82及びストッパ84が下方に移動されて、ストッパロッド82が中空軸部材20の中空部を下方に摺動し、ストッパ84が所定の位置に接地されるので、単純な構成で移動机1を床面に対して確実に固定することができる。そして、天板2が回動される際には、シンクロロッド76、ストッパロッド82、及び、ストッパ84が上下動されるのみであるので、使用者は、天板2を上方に回転させて収納位置に押し上げる際も大きな力を必要とせず、容易に天板2を回転することができる。
また、天板2が使用位置にあるときにキャスタ部10aが床面から離間されるので、ストッパ84により確実に移動机1を固定することができる。そして、天板2が使用位置に回転された際、つまり、使用者にとっては天板を下方に押し下げる際に、脚柱6、キャスタ部10a等が上方に移動されるように構成しているので、使用者は、天板を回転する際に大きな負担を感じることなく、容易に回転できる。
一方、キャスタ部10aは、キャスタ本体22と、キャスタ本体22の上方に突設された中空軸部材20により構成されていると共に、このキャスタ部10aは中空軸部材20の一部にてキャスタ取付部材12を介して脚柱6の下端に取り付けられている。そして、鉛直方向を軸とする中空部が設けられた中空軸部材20の内部を、棒状に形成されたストッパロッド82を摺動させ、ストッパ84をキャスタ部10aの下方で、床面に接地させるようにしている。
よって、本実施形態の移動机1によれば、ストッパロッド82が外部に露出されることがないために外観上良好であり、また、キャスタ部10aを脚柱6に取り付けることで、複雑な構成をとることなく、ストッパ84をキャスタ部10aの下方で接地させることが可能となる。
また、本実施形態の移動机1では、上記のように制動機構70を構成することにより、制動機構70を脚柱6、キャスタ部10a等の内部に収納することができるので、脚座8の形状に関わらず、脚柱6の下端からキャスタ部10aを介してストッパ84を突出させ、床面に当接させることで、この移動机1を床面上で確実に固定することができる。
一方、カム72が、天板の回動軸である段付回転軸38と一体に回動されるように結合されたカム軸48に固定されているので、天板の回動を、カム72を介して直接シンクロロッド76に伝えることができ、移動机1をよりシンプルに構成できる。
また、本実施形態の移動机1においては、ストッパ84のストッパロッド82への螺合量を変えることで、脚柱6の下端面の床面からの高さを調整することができ、アジャスタ付キャスタ部10bのアジャスタを調整することで、脚座8の下端面の床面からの高さを調整することができる。つまり、移動机1によれば、4点の接地部全ての高さを調整できるので、床面に凹凸がある場合であっても移動机1を安定して配置することができ、他の移動机1等との高さ合せを行なうことも可能である。
なお、本実施形態においては、キャスタ本体が本発明のキャスタに相当し、中空軸部材20が本発明の筒部及びガイド部に相当し、脚柱6、キャスタ部10a、及びキャスタ取付部材12が本発明の脚柱部に相当し、脚座8及びアジャスタ付キャスタ部10bが本発明の脚座部に相当し、シンクロロッド76が本発明の昇降部材に相当し、ストッパロッド82及びストッパ84が本発明の制動部に相当する。
[第2実施形態]
次に、別形態の移動机90について説明する。第2実施形態の移動机90は、本発明のガイド部を、脚座の内部に構成したものであり、脚座92及び脚座92の脚柱6への結合構成、及び、制動機構94以外の箇所は、上記第1実施形態と同様に構成されている。このため、第1実施形態と同様の箇所については同様の符号を付して説明を省略し、異なる箇所についてのみ説明する。
図5は、第2実施形態の移動机90の構成を示しており、図5(a)は、天板2が使用位置にあるときの移動机90の側面図、図5(b)は、天板2が収納位置にあるときの移動机90の側面図である。なお、図5(a)及び図5(b)は、制動機構94の構成を示すために、脚柱6や脚座92を垂直方向の面にて一部断面をとったり、透視させたりしている。
本実施形態の移動机90は、天板2が水平な使用位置にある場合に床面に対して固定され、天板2が略垂直な収納位置にある場合に床面上を移動可能に構成されたものであり、図5に示すように、長方形の板材からなる天板2と、天板2の左右両側の下方に設けられ、天板支持部30を介して天板2を使用位置と収納位置との間で回動可能に支持し、上端をやや後方に向けて上下方向に配置された脚柱6と、脚柱6の下端に前後方向に幅を持って水平に設けられ、下方にキャスタを備えた脚座92と、脚柱6及び脚座92の内部に設けられ、天板2が使用位置にあるときに移動机90の移動を阻止するための制動機構94と、を備えている。
脚座92は、前後方向に幅を持った中空部材であり、前端よりやや後方で、脚柱6と結合されている。そして、脚座92は、キャスタが設けられていない部分については下方が開放されており、また、脚柱6との結合箇所で脚柱6の内部とつながっている。
制動機構94は、カム軸48に結合されるカム72と、一端がカム72に揺動可能に連結されたシンクロロッド76と、一端が連結金具78を介してシンクロロッド76の揺動端に揺動可能に連結されるストッパロッド82と、ストッパロッド82のシンクロロッド76と連結された端部と反対側の端部に連結されるストッパ84と、脚座92の中空部に設けられたガイド部材96と、から構成されている。
ガイド部材96は、ストッパロッド82を挿通可能な中空部を備えたブロック状に形成されており、脚座92の脚柱6との結合箇所の下方に固定されている。
そして、シンクロロッド76に揺動可能に連結されたストッパロッド82は、ガイド部材96の中空部に挿通されて、脚柱6の下端から突出されており、その下端にはストッパ84が螺合されている。
このように構成された移動机90は、図5(a)に示すように、天板2が水平な使用位置にある場合には、カム72は、底部72cが、脚柱6の前方及び後方の面と平行となる位置にあり、シンクロロッド76との連結点であるピン74は、カム72の回動中心(つまり、軸部の中心)の下方に配置されている。そして、このとき、シンクロロッド76は、脚柱6の内部で最も下方に位置し、ストッパ84が床面に接地されるので、このストッパ84と床面との摩擦により、天板2が使用位置にあるときに移動しないように固定される。
そして、この状態から、天板2を上方に押し上げて、図5(b)に示す略垂直な(本実施形態では約80度)収納位置に回転させると、カム72は、天板と共に時計と反対回りに回転し、シンクロロッド76との連結点であるピン74の位置も回転して、カム72の回動中心の右斜め下に配置される。そして、このときシンクロロッド76は、脚柱6の内部で最も下方の位置から最も上方に位置に移動し、ガイド部材96の中空部に挿通されたストッパロッド82が、中空部内を摺動して鉛直上方に移動する。このため、ストッパロッド82の下方端部に設けられたストッパ84も鉛直上方に移動して床面から離間される。よって、移動机90は、脚座92の下方に設けられ常時接地されているキャスタにより移動可能となる。
さらに、この状態から再び天板2を押し下げて使用位置に回転させると、カム72は、天板と共に時計回りに回転し、ピン74は、再びカム72の回動中心の下方に移動される。そして、シンクロロッド76は下方に移動して、ガイド部材96の中空部に挿通されたストッパロッド82が、中空部内を摺動して鉛直下方に移動することにより、ストッパ84が床面に接地される。
以上、説明したように、本実施形態の移動机90によれば、天板2が使用位置に回転されると、カム72及びシンクロロッド76を介してストッパロッド82及びストッパ84が下方に移動されて、ストッパロッド82がガイド部材96の中空部を下方に摺動し、ストッパ84が所定の位置に接地されるので、単純な構成で移動机90を床面に対して確実に固定することができる。そして、天板2が回動される際には、シンクロロッド76、ストッパロッド82、及び、ストッパ84が上下動されるのみであるので、使用者は、天板2を上方に回転させて収納位置に押し上げる際も大きな力を必要とせず、容易に天板2を回転することができる。
なお、本実施形態においては、ガイド部材96が本発明の筒部及びガイド部に相当する。
[第3実施形態]
次に、別形態の移動机100について説明する。第3実施形態の移動机100は、本発明のガイド部を、脚柱6の下端部に構成したものであり、脚座102及び脚座102の脚柱6への結合構成、及び、制動機構108以外の箇所は、上記第1実施形態と同様に構成されている。このため、第1実施形態と同様の箇所については同様の符号を付して説明を省略し、異なる箇所についてのみ説明する。
図6は、第3実施形態の移動机100の構成を示しており、図6(a)は、天板2が使用位置にあるときの移動机100の側面図、図6(b)は、天板2が収納位置にあるときの移動机100の側面図である。なお、図6(a)及び図6(b)は、制動機構108の構成を示すために、脚柱6や脚座102を垂直方向の面にて一部断面をとったり、透視させたりしている。
本実施形態の移動机100は、天板2が水平な使用位置にある場合に床面に対して固定され、天板2が略垂直な収納位置にある場合に床面上を移動可能に構成されたものであり、図6に示すように、長方形の板材からなる天板2と、天板2の左右両側の下方に設けられ、天板支持部30を介して天板2を使用位置と収納位置との間で回動可能に支持し、上端をやや後方に向けて上下方向に配置された脚柱6と、脚柱6の下端に前後方向に幅を持って水平に設けられた脚座102と、脚柱6及び脚座102の内部に設けられ、天板2が使用位置にあるときに移動机100の移動を阻止するための制動機構108と、を備えている。
脚座102は、前後方向に幅を持った中空部材であり、前端よりやや後方で、脚柱6と結合されている。そして、脚座102の前端及び後端の下端側には、制動機構108の一部が挿通可能な挿通孔と、この挿通孔に挿通された制動機構108の一部にキャスタ本体22の筒部22bが挿通された際に、筒部22bの上端に当接可能な当接部102aが形成されている。また、脚座102の上記挿通孔及び面が形成された部分以外は下方が開放されており、脚柱6との結合箇所で脚柱6の内部とつながっている。
制動機構108は、カム軸48に結合されるカム72と、一端がカム72に揺動可能に連結されたシンクロロッド76と、一端が連結金具78を介してシンクロロッド76の揺動端に揺動可能に連結されるストッパ部104と、ストッパ部104の下方に連結されるストッパ84と、中空の脚柱6の下端に設けられたガイド部材106と、から構成されている。
ストッパ部104は、前後方向に幅を持ち、脚座102の中空部内に収納される水平部104bと、水平部104bの脚柱6との結合位置付近から上方に突出したシンクロロッド連結部104aと、水平部104bの前端または後端から下方に突出したストッパ連結部104cと、から構成されている。
シンクロロッド連結部104aは、棒状に形成されており、水平部104bと連結された側と反対側の端部に軸と直交する方向に挿通孔(図示なし)が形成されている。
ストッパ連結部104cは、棒状に形成されており、水平部104bと連結された側と反対側の端面にはストッパ84が螺合可能なねじ孔が形成されている。
ガイド部材106は、ストッパ部104のシンクロロッド連結部104aを挿通可能な中空部を備えたブロック状に形成されており、この中空部が上下方向に配置されるように、脚柱6の下端に固定されている。
そして、ストッパ部104は、ガイド部材106の中空部に挿通された状態で、ガイド部材106の上方で、その端部が、端部に形成された挿通孔が連結金具78の一対の平面部の間のピン孔78aに対応する位置に配置され、各ピン孔78a及び挿通孔にピン80が挿通されることにより、連結金具78、つまり、シンクロロッド76に揺動可能に軸支される。
一方、ストッパ連結部104cは、脚座102の前端及び後端に設けられた当接部102aに形成された挿通孔に夫々挿通され、脚座102の下方に突出されている。そして、脚座102の下方でキャスタ本体22の筒部に挿通され、キャスタ本体22を挿通させた状態で、その端部にストッパ84が螺合されている。
このように構成された移動机100は、図6(a)に示すように、天板2が水平な使用位置にある場合には、カム72は、底部72cが、脚柱6の前方及び後方の面と平行となる位置にあり、シンクロロッド76との連結点であるピン74は、カム72の回動中心(つまり、軸部の中心)の下方に配置されている。そして、このとき、シンクロロッド76は、脚柱6の内部で最も下方に位置し、ストッパ84が床面に接地されるので、このストッパ84と床面との摩擦により、天板2が使用位置にあるときに移動しないように固定される。なお、ストッパ連結部104cを軸として回動可能に設けられたキャスタ本体22は床面に接地しているが筒部22bの上面は脚座102の当接部102aに接しておらず、移動机100を移動させることはない。
そして、この状態から、天板2を上方に押し上げて、図6(b)に示す略垂直な(本実施形態では約80度)収納位置に回転させると、カム72は、天板と共に時計と反対回りに回転し、シンクロロッド76との連結点であるピン74の位置も回転して、カム72の回動中心の右斜め下に配置される。そして、このときシンクロロッド76は、脚柱6の内部で最も下方の位置から最も上方に位置に移動し、ガイド部材106の中空部に挿通されたストッパ部104のシンクロロッド連結部104aが、中空部内を摺動して鉛直上方に移動する。このため、ストッパ部104全体が鉛直上方に移動し、ストッパ連結部104cの下方端部に設けられたストッパ84も鉛直上方に移動して床面から離間される。このとき、ストッパ連結部104cを軸として回動可能に設けられたキャスタ本体22の筒部22b上面が脚座102の当接部102aの下端に当接し、移動机100は、このキャスタ本体22により移動可能となる。
さらに、この状態から再び天板2を押し下げて使用位置に回転させると、カム72は、天板と共に時計回りに回転し、ピン74は、再びカム72の回動中心の下方に移動される。そして、シンクロロッド76は下方に移動して、ガイド部材106の中空部に挿通されたシンクロロッド連結部104aが、中空部内を摺動して鉛直下方に移動することにより、ストッパ84が床面に接地される。ここで、この移動机100において、ストッパ84は、天板2の使用位置への回転の途中で床面に接地される。そして、その後、天板2の回転が進むと、ストッパ84が床面から受ける反発力により、ストッパ部104、シンクロロッド76及びカム72を介して軸部全体、ひいては、脚柱6及び脚座102が上方に押し上げられ、キャスタ本体22の筒部22bの上面が、脚座102の当接部102aから離間される。
以上、説明したように、本実施形態の移動机100によれば、天板2が使用位置に回転されると、カム72及びシンクロロッド76を介して、シンクロロッド連結部104aがガイド部材106の中空部を下方に摺動し、ストッパ部104全体が下方に移動されるので、ストッパ84が所定の位置に接地され、単純な構成で移動机100を床面に対して確実に固定することができる。そして、天板2が回動される際には、シンクロロッド76、ストッパ部104、ストッパ84が上下動されるのみであるので、使用者は、天板2を上方に回転させて収納位置に押し上げる際も大きな力を必要とせず、容易に天板2を回転することができる。
なお、本実施形態においては、ストッパ部104が制動部に相当し、ガイド部材106が本発明の筒部及びガイド部に相当する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態においては、カム72のカム軸48は、天板2の回転軸である段付回転軸38に直接結合されて、カム72が天板2と連動して回転するよう構成されているが、カム軸48は、例えば、リンク機構を介して天板2に連動して回転するように構成してもよい。
第1実施形態の移動机1の外観を示す斜視図である。 第1実施形態の移動机1の外観を示す側面図である。 第1実施形態の移動机1の構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態の移動机1、制動機構70の構成を示す側面図である。 第2実施形態の移動机90、制動機構94の構成を示す側面図である。 第3実施形態の移動机100、制動機構108の構成を示す側面図である。
符号の説明
1…移動机、2…天板、4…脚部、6…脚柱、8…脚座、10a…キャスタ部、10b…アジャスタ付キャスタ部、12…キャスタ取付部材、12a…取付部、12b…嵌合部、12c…ねじ孔、12d…ねじ孔、14…框パイプ、16…框プレート、16a…軸取付部、16b…挿通孔、18…ボルト、20…中空軸部材、20a…鍔部、20b…ねじ部、20c…棒状部、22…キャスタ本体、22a…車輪、22b…筒部、30…天板支持部、32…角パイプ、34…天板受金具、34a…係止孔、36…カバー、38…段付回転軸、40…回転軸固定ねじ、42…ワッシャ、44…皿ばね、46…皿ばね固定部材、48…カム軸、50…カム軸固定ねじ、52…レバー、54…ロック部材、56…ねじ、58…ばね、60…連動パイプ、62…ねじ、70…制動機構、72…カム、72a…係止孔、72b…ピン孔、72c…底部、74…ピン、76…シンクロロッド、78…連結金具、78a…ピン孔、80…ピン、82…ストッパロッド、84…ストッパ、84a…樹脂部材、90…移動机、92…脚座、94…制動機構、96…ガイド部材、100…移動机、102…脚座、104…ストッパ部、106…ガイド部材、108…制動機構

Claims (6)

  1. 天板と、
    下方に複数のキャスタを備え、前記天板を、天板回動軸を介して水平な使用位置と略鉛直な収納位置との間で支持する脚部と、
    からなり、床面上を移動可能に構成された移動机であって、
    前記天板が使用位置にあるときに当該移動机の移動を阻止する制動機構として、
    前記脚部に設けられ、前記天板の回動に伴い回動するカムと、
    一端が前記カムに揺動可能に連結され、前記天板が収納位置から使用位置に回転されると、該天板の回転に伴い下方に移動し、前記天板が使用位置から収納位置に回転されると、該天板の回動に伴い上方に移動する昇降部材と、
    一端が前記昇降部材に揺動可能に連結され、前記天板が使用位置にあるときに、前記昇降部材と連結された端部と反対側の端部が床面に接地して、前記脚部を床面に対して固定する制動部と、
    前記脚部に設けられ、前記制動部に当接して該制動部を所定の位置に接地させるガイド部と、
    を備えたことを特徴とする移動机。
  2. 前記制動機構は、
    前記天板が使用位置まで回転された際に、
    前記制動部が床面から受ける反発力により、前記脚部が前記カムを介して上方に移動され、
    少なくとも1つの前記キャスタが、床面から離間するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の移動机。
  3. 前記制動部の一部は棒状に形成され、
    前記複数のキャスタのうちの1つには、前記制動部の棒状部分を挿通可能な筒部が設けられ、
    該筒部に前記制動部の棒状部分が挿通されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動机。
  4. 前記筒部は、前記キャスタの上方に突設され、
    該キャスタは、前記筒部の一部にて前記脚部に取り付けられており、
    該筒部が前記ガイド部を構成することを特徴とする請求項3に記載の移動机。
  5. 前記脚部は、前記天板を上方で支持し下端で床面に接地される脚柱部と、一端が該脚柱部に固定され、他端で床面に接地される脚座部と、からなり、
    前記制動機構は、前記脚柱部に設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の移動机。
  6. 前記カムは、前記天板の回動軸に固定されたことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の移動机。
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