JP3038283B2 - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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JP3038283B2
JP3038283B2 JP5143649A JP14364993A JP3038283B2 JP 3038283 B2 JP3038283 B2 JP 3038283B2 JP 5143649 A JP5143649 A JP 5143649A JP 14364993 A JP14364993 A JP 14364993A JP 3038283 B2 JP3038283 B2 JP 3038283B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチ本体の端子と
リード線との接続部分がシール材にて防水処理されてい
て、例えば車載用マイクロスイッチなどとして好適な、
リード線付きのスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種のスイッチ装置の従来例
を示す正面図である。
【0003】同図において、スイッチ本体1には下端部
に3本の端子2(端子2aと端子2bと端子2c)が突
設されていて、このスイッチ本体1のケース3に軸支さ
れたアクチュエータ4が押圧駆動されていないときには
端子2a,2b間が導通されているが、アクチュエータ
4が所定量押し込まれると端子2a,2c間が導通され
るようになっている。そして、各端子2をそれぞれ、は
んだによってリード線5と電気的かつ機械的に接続した
後、鎖線で示すカバー部材6を下方からケース3に取着
し、次いで矢印で示すようにカバー部材6の下部開口へ
接着剤等のシール材(図示せず)を注入することによ
り、カバー部材6内に該シール材をほぼ充填させて、各
端子2と各リード線5とを接続する3個所のはんだ付け
部7を一括して封止する。
【0004】こうして得られるスイッチ装置は、スイッ
チ本体1の内部がケース3等に密閉された防水構造にな
っているのみならず、スイッチ本体1の端子2とリード
線5との接続部分がシール材により防水されて補強もさ
れているので、多湿環境下や振動に対して強く、車載用
のマイクロスイッチなどとして広く用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のスイッチ装置は、スイッチ本体1とリード線5
のほかにカバー部材6が必要なので、その分、部品点数
や組立工数が多くなって作業性に悪影響を及ぼし、コス
トダウンが図りにくいという不具合があった。また、か
かる従来のスイッチ装置は、カバー部材6内にシール材
を注入する作業やその後の乾燥作業を行う際に、該シー
ル材の流出を防ぐため、スイッチ本体1を天地を逆にし
た不安定な姿勢に保たねばならないという煩雑さがあっ
た。
【0006】したがって本発明の目的は、スイッチ本体
の端子とリード線との接続部分の防水性や接続強度を損
なうことなく、部品点数の削減や作業性の向上が図れる
スイッチ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、スイッチ本体の一端部に突設されている
端子をリード線と接続し、この接続部分をシール材にて
防水処理したリード線付きのスイッチ装置において、上
記スイッチ本体のケース上記端子を包囲して下端を開
するスカート部を延設し、このスカート部の側面に上
記端子と上記リード線とを接続するための窓孔を設け
た。
【0008】
【作用】スイッチ本体のケースに上記スカート部が延設
してあると、このスカート部の下端開口から挿入したリ
ード線とスカート部の内部に位置する端子とを上記窓孔
を介して簡単に接続することができ、接続後は、該窓孔
を粘着テープや治具等で一時的に塞いだ状態でスカート
部の開口端へシール材を注入していけば、該スカート部
内にシール材をほぼ充填させることができるので、従来
品に付設されていたシール材充填用のカバー部材を省略
することができる。また、端子とリード線とを接続した
後に上記スカート部の開口端を蓋体にて塞いでやれば、
上記窓孔からシール材が注入できるので、該窓孔を上に
した安定した姿勢でスイッチ本体を寝かせたまま、シー
ル材注入作業やその後の乾燥を行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図4に基
づいて説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例に係るスイッチ装
置のシール材注入前の正面図、図2は該スイッチ装置の
リード線接続前の正面図、図3は該スイッチ装置のスイ
ッチ本体の内部構成を示す断面図であり、従来例の説明
に用いた図5と対応する部分には同一符号が付してあ
る。
【0011】図1〜3に示すスイッチ装置は、スイッチ
本体1のケース3に、窓孔3bを有して端子2群を包囲
するスカート部3aが延設してあり、この窓孔3bは、
各端子2と各リード線5とを電気的かつ機械的に接続し
ている3個所のはんだ付け部7のすべてと対向する位置
に開設してある。すなわち、このスイッチ装置のスイッ
チ本体1は、3本の端子2(端子2aと端子2bと端子
2c)の先端部がすべてケース3の窓孔3b内に露出さ
せてあるので、この窓孔3bを介して、各端子2と各リ
ード線5とのはんだ付け作業が行えるようになってい
る。
【0012】なお、上記スイッチ本体1は、図3に明ら
かなように、ケース3内に収納されたウェハ8と、この
ウェハ8にスライド自在に保持されて下方へ押し込み操
作されるスライダ9と、このスライダ9に取着された可
動接点10と、この可動接点10に圧接されてスライダ
9を押し込み操作方向とは逆向きに付勢する良導電性の
復帰ばね11と、ウェハ8上に載置されてスライダ9の
操作子9aを覆う弾性に富むキャップ12と、ケース3
に軸支されてキャップ12に当接するアクチュエータ4
とを具備しており、ウェハ8の内底面には復帰ばね11
を載置したコモン接点13が露出し、ウェハ8の内壁面
にはノーマルクローズ接点14およびノーマルオープン
接点15が露出し、各固定接点13〜15からそれぞれ
導出した端子2a〜2cがウェハ8の底面から下方へ向
けて突出させてある。
【0013】したがって、このスイッチ本体1は、アク
チュエータ4が図示せぬ被検出体に押圧駆動されていな
いとき、つまりスライダ9の操作子9aが押し込み操作
されていないときには、図3に示す如く可動接点10お
よび復帰ばね11を介してコモン接点13とノーマルク
ローズ接点14とが電気的に接続されているので、端子
2a,2b間が導通状態に保たれており、このとき可動
接点10はノーマルオープン接点15に接触していない
ので端子2a,2c間は非導通状態に保たれている。し
かるに、被検出体に押圧駆動されたアクチュエータ4が
図3の時計回り方向へ所定量回転し、キャップ12を介
して操作子9aが所定ストローク押し込み操作される
と、まず可動接点10がノーマルクローズ接点14から
離れて端子2a,2b間の導通が解除され、その直後に
可動接点10がノーマルオープン接点15に接触して端
子2a,2c間が導通状態となる。
【0014】そして、かかるスイッチ本体1にリード線
5を接続する際には、上記したようにケース3の窓孔3
bを介して、スイッチ本体1の各端子2の先端部をそれ
ぞれリード線5にはんだ付けし、次いで窓孔3bを粘着
テープや治具等で一時的に塞いだ状態で、スカート部3
aの下部開口端へエポキシ系接着剤等のシール材(図示
せず)を注入することにより、スカート部3a内に該シ
ール材をほぼ充填させて、各端子2と各リード線5とを
接続する3個所のはんだ付け部7を一括して封止する。
こうしてはんだ付け部7をシール材にて封止したスイッ
チ装置は、端子2とリード線5との接続部分が防水され
て補強もされており、かつ、スイッチ本体1の内部がケ
ース3やウェハ8やキャップ12によって密閉された防
水構造になっているので、多湿環境下や振動に対して強
く、車載用のマイクロスイッチなどとして好適である。
【0015】このように上記実施例は、スイッチ本体1
のケース3に窓孔3b付きのスカート部3aが延設して
あるので、従来品に付設されていたシール材充填用のカ
バー部材を省略することができ、その分、部品点数が削
減できるとともに組立工数が減って作業性が向上し、よ
って製品の信頼性を損なうことなくコストダウンが図れ
る。
【0016】図4は本発明の他の実施例に係るスイッチ
装置のシール材注入前の正面図で、図1と対応する部分
には同一符号が付してある。
【0017】図4に示すスイッチ装置は、各リード線5
が挿通される透孔16aを有してケース3のスカート部
3aの下部開口端が蓋閉可能な板状の蓋体16を付設し
た点が、先の実施例と異なっている。すなわち、予め蓋
体16の透孔16aに挿通しておいた各リード線5の先
端部を各端子2にはんだ付けした後、同図に鎖線で示す
ようにスナップイン等によって蓋体16をケース3の下
端部に取着し、この蓋体16でスカート部3aの下部開
口端を塞いでやれば、はんだ付け部7を封止するための
シール材を窓孔3bから注入できるので、該窓孔3bを
上にした安定した姿勢でスイッチ本体1を寝かせたま
ま、シール材注入作業やその後の乾燥を行うことがで
き、作業性が大幅に向上する。
【0018】なお、上記した各実施例ではいずれも、端
子2とリード線5とがはんだ付けによって接続してある
が、他の接続構造を採用した場合、例えば端子2の先端
部をかしめてリード線5に接続させる場合にも、かかる
接続作業をケース3の窓孔3bを介して行うことができ
るので、本発明は適用可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるスイ
ッチ装置は、スイッチ本体のケースに側面に窓孔を有す
スカート部が延設してあり、この窓孔を介して端子と
リード線との接続作業を簡単に行なうことができるとと
ともに、スカート部の開口端や窓孔から注入したシール
材を該スカート部内にほぼ充填させることができるの
で、従来品に付設されていたシール材充填用のカバー部
材を省略することができて、部品点数の削減や作業性の
向上が図れ、よって信頼性を損なうことなくコストダウ
ンが図れるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスイッチ装置のシール
材注入前の正面図である。
【図2】図1に示すスイッチ装置のリード線接続前の正
面図である。
【図3】図1,2に示すスイッチ装置のスイッチ本体の
断面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係るスイッチ装置のシー
ル材注入前の正面図である。
【図5】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 スイッチ装置 2(2a,2b,2c) 端子 3 ケース 3a スカート部 3b 窓孔 4 アクチュエータ 5 リード線 7 はんだ付け部(接続部分) 16 蓋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 21/28 H01H 13/06 H01H 21/28 H01H 9/04 H01H 19/06 H01H 21/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチ本体の一端部に突設されている
    端子をリード線と接続し、この接続部分をシール材にて
    防水処理したリード線付きのスイッチ装置において、上
    記スイッチ本体のケース上記端子を包囲して下端を開
    するスカート部を延設し、このスカート部の側面に上
    記端子と上記リード線とを接続するための窓孔を設けた
    ことを特徴とするスイッチ装置。
JP5143649A 1993-06-15 1993-06-15 スイッチ装置 Expired - Fee Related JP3038283B2 (ja)

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JP5497536B2 (ja) * 2010-05-27 2014-05-21 アルプス電気株式会社 電気部品
JP5898993B2 (ja) * 2011-03-15 2016-04-06 株式会社マキタ 電動工具用トリガースイッチ
JP7099089B2 (ja) * 2018-06-29 2022-07-12 マックス株式会社 結束機
CN113519035A (zh) * 2019-03-06 2021-10-19 阿尔卑斯阿尔派株式会社 开关装置以及开闭感测装置

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