JP3038277U - 紫外線の透過を制限した衣料用資材 - Google Patents

紫外線の透過を制限した衣料用資材

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JP3038277U
JP3038277U JP1996012794U JP1279496U JP3038277U JP 3038277 U JP3038277 U JP 3038277U JP 1996012794 U JP1996012794 U JP 1996012794U JP 1279496 U JP1279496 U JP 1279496U JP 3038277 U JP3038277 U JP 3038277U
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憲宏 磯田
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株式会社サンテックス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線の透過を制限した衣料用資材に関する
ものである。 【解決手段】 自由に選択した任意の布地の表地を有す
る衣料において、最初に太陽光に曝されるその表地には
何ら紫外線を制限する処理を施さず、それを縫製する際
に用いる芯地や裏地に、予め紫外線吸収剤を含浸または
塗布して、外部より太陽光が衣料を透過する際に、表
地、芯地、裏地と次第に拡散して、拡散光となって変化
し、分散してゆくときにおいて、太陽光の中の紫外線だ
けが、前記の芯地や裏地に予め含浸または塗布されてい
る紫外線吸収剤に吸着されるようにしたことを特徴とす
る紫外線の透過を制限した衣料用資材、および比較的薄
い布地からなる夏物用衣料などの表地の芯地、裏地とし
たことを特徴とする前記記載の紫外線の透過を制限した
衣料用資材の構成。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】この考案は、紫外線の透過を制限した衣料用資材 、とくに衣料用の裏地および芯地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直射日光における紫外線の強いことはよく知られていること である。そして長時間、直接日光に曝されると、皮膚に火傷のような損傷が生ず る虞がある。そのため衣料、衣服についても、このような紫外線の影響を考えて 、たとえば海辺などでは専用の海浜着を着用して、紫外線をカットする工夫がな されている。しかしその際、そのような衣類の素材を厚くすれば、紫外線カット の効果は大きいが、夏はとくに衣類のファッション性から素材を選択するのが通 常であり、その結果、夏の衣類は薄い布地を用いることになって、どうしても紫 外線の影響、弊害を受け易いものとなっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、前記の事情を解決して、比較 的薄い布地を用いた夏物用衣料(ブラウスなど)などにおいて、表地そのものは 何ら従来と同じく自由に制限されることはなく、そして縫製の際に用いる芯地や 裏地に予め紫外線吸収剤を含浸または塗布しておき、太陽光が表地を透過して拡 散状態になったとき、その中の紫外線をこれらの芯地や裏地に吸収させることに よって、紫外線の透過を制限するようにし、紫外線を直接、皮膚に当てないよう にした衣料用資材を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】自由に選択した任意の布地の表地を有する衣 料において、最初に太陽光に曝されるその表地には何ら紫外線を制限する処理を 施さず、それを縫製する際に用いる芯地や裏地に、予め紫外線吸収剤を含浸また は塗布して、外部より太陽光が衣料を透過する際に、表地、芯地、裏地と次第に 拡散して、拡散光となって変化し、分散してゆくときにおいて、太陽光の中の紫 外線だけが、前記の芯地や裏地に予め含浸または塗布されている紫外線吸収剤に 吸着されるようにしたことを特徴とする紫外線の透過を制限した衣料用資材およ びそれを比較的薄い布地からなる夏物用衣料などの表地の芯地、裏地としたこと を特徴とする前記記載の紫外線の透過を制限した衣料用資材の構成とする。
【0005】
【考案の実施の形態】この考案は、自由に選択した任意の布地の表地(A) を 有する衣料を縫製する際に用いる芯地(B) 、裏地(C) に、予め紫外線吸収剤を含 浸または塗布して、外部より太陽光(H) が衣料(X) を透過する際に、表地(A) 、 芯地(B) や裏地(C) と次第に拡散して、拡散光(h),(h'),(h") となって変化し、 分散してゆくときにおいて、太陽光(H) の中の紫外線だけが、前記の芯地(B) や 裏地(C) に予め含浸または塗布されている紫外線吸収剤に吸着されるようにした ことを特徴とする紫外線の透過を制限した衣料用資材であり、就中、比較的薄い 布地からなる夏物用衣料などの表地(A) の芯地(B) 、裏地(C) とすることを特徴 とする衣料用資材である。
【0006】
【実施例】この考案の実施例として、図1において説明すると、それは比較 的薄い布地からなる夏物用衣料の拡大した断面を示すもので、自由に選択した任 意の布地の表地(A) を有する衣料(X) には、縫製する際に芯地(B) 、裏地(C) に 予め紫外線吸収剤を含浸または塗布してある。そして外部より太陽光(H) がこの 衣料(X) を透過する際に表地(A) 、芯地(B) 、裏地(C) と次第に拡散して、拡散 光(h),(h'),(h") と変化し、分散してゆく。そのときにおいて、太陽光(H) の中 の紫外線だけが芯地(B) や裏地(C) に予め含浸または塗布されている紫外線吸収 剤に吸着されるものである。このようにして表地(A) には何ら制限することなく 、すなわち自由に選択でき、紫外線を乱反射拡散した状態で吸収するところの、 紫外線の透過を著しく制限することができる衣料(X) を得ることができる。因み にこの際、最初に太陽光に曝される表地(A) に紫外線吸収剤を用いても、表地の 段階では、薄い夏物用衣料の場合、日光の直進光の透過を制限することが困難で あり、したがって紫外線も透過してしまうこととなる。
【0007】 ここでたとえば前述の芯地(B) 、裏地(C) が、ポリエステル繊維製の芯地、裏 地に対する紫外線吸収剤の含浸加工処理の例としては、紫外線吸収剤[たとえば 第一工業製薬株式会社製:商品名ユニガード E-200N 、または日華化学株式会社 製:商品名サンライフ LP-200 ]2g 、アクリル樹脂 PS-20 4g 、水 94g 計100g の割合の溶液を、40〜60%の絞り率で、ポリエステル繊維製布地に含 浸させた後、 130度Cで2分間の中間乾燥の後、 180度Cで1分間熱セットする 。さらに糊状のものを塗布する例としては、紫外線吸収剤[たとえば前記ユニガ ード E-200N ]2g 、アクリル系バインダー 90g、水 8g 計100g の割 合の糊状物を、ポリエステル繊維製布地にコーティングし、中間乾燥の後、 180 度Cで1分間熱セットする。このように予め芯地(B) 、裏地(C) に含浸または塗 布されている紫外線吸収剤によって、表地を拡散して透過する紫外線が芯地、裏 地に吸収されて、紫外線が透過し難い衣料を得ることができる。
【0008】 また前記はポリエステル繊維製布地についてのべたが、ポリエステル繊維製以 外の、たとえば綿繊維製の布地の場合は、綿繊維用の紫外線吸収剤(市販されて いる)を、前記に準じて用いることにより、綿繊維製布地として同様の作用効果 を得ることができる。
【0009】
【考案の効果】この考案は、比較的薄い布地を用いた夏物用衣料(ブラウス など)などにおいて、表地は何ら制限されることはなく自由に選択して用いるこ とができ、また紫外線吸収加工など、紫外線を制限する処理を行わなくても、縫 製の際に用いる芯地や裏地に、紫外線吸収剤を含浸または塗布しておくことによ って、太陽光が表地を透過して拡散状態になったとき、その中の紫外線をこれら の芯地や裏地に吸収させることによって、紫外線の透過を制限するようにし、有 害な紫外線を直接、皮膚に当てないようにした衣料用資材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の衣料用資材を用いた衣料の拡大した
断面による説明図。
【符号の説明】
(X) 衣料 (A) 表地 (B) 芯地 (C) 裏地 (H) 太陽光 (h),(h'),(h") 拡散光

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自由に選択した任意の布地の表地を有する
    衣料において、最初に太陽光に曝されるその表地には何
    ら紫外線を制限する処理を施さず、それを縫製する際に
    用いる芯地や裏地に、予め紫外線吸収剤を含浸または塗
    布して、外部より太陽光が衣料を透過する際に、表地、
    芯地、裏地と次第に拡散して、拡散光となって変化し、
    分散してゆくときにおいて、太陽光の中の紫外線だけ
    が、前記の芯地や裏地に予め含浸または塗布されている
    紫外線吸収剤に吸着されるようにしたことを特徴とする
    紫外線の透過を制限した衣料用資材。
  2. 【請求項2】比較的薄い布地からなる夏物用衣料などの
    表地の芯地、裏地としたことを特徴とする請求項1記載
    の紫外線の透過を制限した衣料用資材。
JP1996012794U 1996-11-29 1996-11-29 紫外線の透過を制限した衣料用資材 Expired - Lifetime JP3038277U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04368286A (ja) * 1991-06-14 1992-12-21 Nissan Motor Co Ltd 車両の舵取り装置
JPH05112249A (ja) * 1991-10-23 1993-05-07 Mitsubishi Motors Corp 車両用パワーステアリング装置
JP2000328039A (ja) * 1999-05-19 2000-11-28 Hayashibara Biochem Lab Inc 光吸収剤

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