JP3038222B2 - 塩基性ノズル - Google Patents

塩基性ノズル

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JP3038222B2
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健司 川嶋
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川崎炉材株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 連続鋳造用タンディッシュからモールドへ注入する浸
漬ノズル及び溶鋼鍋からタンディッシュへ注入するロン
グノズルに関するものである。
〔従来技術及びその課題〕
ノズル、特に浸漬ノズルは、溶鋼中のAl又はTiなどが
ノズル内面に蓄積し、ノズル閉塞を生じ鋳込みが不可能
となるケースが多い。その原因の一つにAl2O3−C系の
ノズルのAl2O3粒子にAlが付着し、蓄積していくものと
考えられている。
また、パウダーラインに於いては、Al2O3−C系のノ
ズルでは耐食性に乏しく、パウダーライン部にはZrO2
C系の材質を用いて同時成形を行った二層式のものを併
用して対応している。
さらに、ノズル閉塞を防止する目的で浸漬ノズルやそ
の上部にあるスライドゲートや下部ノズルからガスを吹
き込むことによって、溶鋼流とノズル内面に気体薄膜を
作り、蓄積を防止しようという試みがある。
ノズルはC系であるため、熱伝導率が高く、ノズル表
面は大気中にあるため、勢い放散熱量が大きく、ノズル
内面との温度勾配が大きい。従って、ノズルの外面をセ
ラミックファイバーで保温して、ノル内面の温度降下を
少なくして、蓄積物を溶かして成長しないようにすると
いう方法もとられている。
しかし、いずれも決定的な解決方法とはなっていな
い。また、二層式のものは、各層の膨張率の差により、
層間から剥離を生じることもある。
この発明は上記従来の事情に鑑みて提案されたもので
あって、AlやTiによるノズル閉塞が生じず、しかも、耐
食性に優れた塩基性ノズルを提供することを目的とする
ものでる。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するためにこの発明は以下の手段を採
用する。すなわち、ドロマイトとジルコニアをCaO・Mg
O:ZrO2比が1:2〜1:1(モル比)になるように粉砕・混合
し、溶融するか、もしくは高温焼成することによって得
られた、MgO・ZrO2+CaO・ZrO2の連続固溶体を主成分と
したクリンカー(CMZクリンカーと称す)を用い、該CMZ
クリンカー:80〜10%、MgOクリンカー80〜10%、黒鉛お
よびまたは炭素を3〜20%にフェノールレジン等の炭素
系結合剤をバインダーとして2〜20%添加し、加圧成形
し、還元焼成ものである。
〔作用〕
本発明はノズルの骨材材質を根本的に変えることによ
って、ノズルの閉塞防止を図ろうとするものである。即
ち、耐スポール性の点からカーボンの使用はやむを得な
いと考えられる。従って、高熱伝導率による溶鋼面の冷
却はある程度やむを得ないとする。しからば、骨材をAl
2O3から他のものに変えることによって、Alの蓄積を極
力避けようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
Al2O3−C系ノズルでは、析出するAlは同系列のもの
であり、容易にAlはAl2O3に蓄積する。そこで、従来か
ら塩基性であれば蓄積し難いと言われていた。しかし、
CaOやMgO単味とCの組合わせではCaOの消化やMgOの分解
などで実用化に至らなかった。本発明は耐食性の向上に
効果のあるZrO2でCaOやMgOとの連続固溶体を形成させる
ことで、CaOやMgOの消化、分解を防ぐと共に、高耐火度
である粒子を提供し、ノズル閉塞を防止しようとするも
のである。
ドロマイト(焼成品又は原石)とジルコニア(未安定
化ジルコニア、又はバッデライト)をCaO・MgO:ZrO2
1:2〜1:1(モル比)になるように調合し、電融もしくは
高温焼成することによって生成するMgO・ZrO2+CaO・Zr
O2の連続固溶体は、高融点で鉄酸化物+スラグ(主とCa
O+SiO2)に対して高耐食性を示す。それは、元々この
固溶体が塩基性を示しているからである。微構造的に
は、MgO・ZrO2の固溶体の中にCaO・ZrO2の固溶体が球状
で包み込まれているようになっている。ZrO2が少ない比
率の場合は、CaOとZrO2が優先的に反応してCaO・ZrO2
生じるため、遊離のCaOが残ることは無い。従って、こ
の固溶体は消化に対しては非常に強固な抵抗力がある。
製造した固溶体を粉砕し、所定の粒度に篩分したもの
とカーボン(黒鉛)およびバインダーを混練して、加圧
成形し、還元焼成することによってカーボンボンドを形
成したノズルは、この固溶体のクリンカーの周囲をカー
ボン(黒鉛)が包んでいるような構造となっている。溶
鋼流がこのカーボンを損耗すると、固溶体クリンカーの
表面が溶鋼中に露出してくるが、溶鋼に対する反応性が
小さいため、クリンカーの損傷は殆ど生じない。溶鋼中
のAlやTiが付着すると、CaO−Al2O3−ZrO2やMgO−Al2O3
−ZrO3、CaO−TiO2−ZrO2、MgO−TiO2−ZrO2のやや低融
点の固溶体を生成し、溶鋼の熱と温度で半溶融の状態と
なり、溶鋼流の圧力で削られるように流出し、モールド
内でパウダーと反応し滓化してしまう。
モールド無いのパウダーライン部では、当然低融点の
パウダーとスラグが有在し、ノズルの本体を侵食しよう
とするが、この固溶体はもともと塩基性であり、スラグ
類の侵食には反応し難いものであるから、従来のAl2O3
−C系より秀れているのは当然であり、ZrO2−C系より
もCaOやMgOの存在が耐食性を向上させている。従って、
このクリンカーを使用することにより、クリンカー+C
の一成分でノズル全体を作製することができる。従来の
アルミナ−グラファイトとジルコニア−グラファイトの
二層構造にする必要がないため、層間からの剥離を生じ
る心配もない。
〔実施例〕
ドロマイト原石とバッデライトを用い、CaO・MgO:ZrO
2比が1:1(モル比)となるように調合・混合粉砕したも
のを、電融して製造した電融物を1mm以下に粉砕し、1
〜0.5mm、0.5mm〜に篩分け。又、別に74μ以下が90%以
上になるように微粉砕した微粉を作成した。これらを下
記第1表のように配合し、浸漬ノズルを作成した。
作製手順は従来のAl2O3−C系ノズルと同じとした。
得られたノズルはAl2O3−C系ノズルと同様低気孔率で
弾性率も同様であった。
第2表にCMZクリンカー(CaO・MgO=1:1モル比)の物
性値、第3表に上記クリンカーを用いて作成した浸漬ノ
ズルの物性値を示す。
〔発明の効果〕 このノズルを用いて連続鋳造を行った。同一タンディ
ッシュで第1ストランドには従来のAl2O3−C系を第2
ストランドには本発明品を用いて同一鋼種で同時に鋳込
み、その効果を確認した。その結果4連目からAl2O3
C系のノズルは詰まり気味となり、鋳込速度が落ちてき
た。本発明品は最終8連目までほとんど鋳込速度は変わ
らなかった。使用後品を切断すると、Al2O3−C系ノズ
ルは突出口付近に蓄積物が付着し、孔を小さくしてい
た。本発明品には全く蓄積がみられず、内面は均質に滑
らかに溶損していた。孔はむしろ拡大気味であり、パウ
ダーライン部はZG材質より溶損が大きかった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドロマイトとジルコニアをCaO・MgO:ZrO2
    比が1:2〜1:1(モル比)になるように粉砕・混合し、溶
    融するか、もしくは高温焼成することによって得られ
    た、MgO・ZrO2+CaO・ZrO2の連続固溶体を主成分とした
    クリンカー(CMZクリンカーと称す)を用い、該CMZクリ
    ンカー:80〜10%、MgOクリンカー80〜10%、黒鉛および
    または炭素を3〜20%にフェノールレジン等の炭素系結
    合剤をバインダーとして2〜20%添加し、加圧成形し、
    還元焼成してなる塩基性ノズル。
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JP4629461B2 (ja) * 2005-03-04 2011-02-09 黒崎播磨株式会社 連続鋳造用ノズル
JP4751277B2 (ja) * 2006-08-30 2011-08-17 黒崎播磨株式会社 難付着性連続鋳造用ノズル
JP6213101B2 (ja) * 2013-09-26 2017-10-18 新日鐵住金株式会社 スカム堰、薄肉鋳片の製造方法及び薄肉鋳片の製造装置

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