JP2021010933A - 鋼の連続鋳造用浸漬ノズル - Google Patents

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【課題】アルミナ付着防止効果の高い浸漬ノズルを提供する。【解決手段】本発明に係る鋼の連続鋳造用浸漬ノズルは、少なくとも溶鋼と接するノズル稼働面の一部または全部が、ジルコニア−カルシア系原料を含む耐火材料1であり、前記ジルコニア−カルシア系原料は、当該ジルコニア−カルシア系原料の全質量を基準として、35〜83.5質量%のジルコニア、15〜35質量%のカルシア、1〜20質量%のアルミナ、および0.5〜10質量%のマグネシアを含有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、鋼の連続鋳造工程に使用される耐火物の浸漬ノズルに関するものである。
鋼の連続鋳造において、溶鋼をタンディッシュからモールドへ導入するため、耐火物の浸漬ノズル(以下、ノズルと略称することもある。)が用いられる。ノズルを構成する材料は通常、アルミナ、シリカおよびジルコニアなどの酸化物と、カーボンと、を含有する複合材料である。酸化物は骨材の部分を構成し、カーボンはノズルの耐スポーリング性を確保する役割を果たす。しかしながら、このような耐火物で構成する浸漬ノズルをAlキルド鋼、特に、Ti、REM(希土類)、Zrなどを含有するAlキルド鋼種の鋳造に使用する際、溶鋼と接するノズルの稼働面にアルミナ付着物が形成され、ノズル内孔が閉塞する問題が生じる。これは、連続鋳造の生産性を低下させ、また、操業の安定性を損ない、鋼の品質を悪化させるため、アルミナ付着物の形成を防止することが非常に重要である。
ノズルのアルミナ付着を防止するため、溶鋼ヘアルゴンなどの不活性ガスを吹き込む方法が広く採用されている。しかしながら、この方法は、鋼鋳片に気泡欠陥を発生させやすい問題がある。それゆえ、ノズルのアルミナ付着を防止するため、ノズルを構成する耐火物についての検討が従来なされている。ここで、「ノズルを構成する耐火材料をアルミナ付着物と反応させて低融点の液相を生成させ、この液相が溶鋼の流れに流出していくと、アルミナ付着は生じなくなる」という考え方が従来知られている。この考え方に対応する耐火材料の成分として、一般的にカルシアが考えられている。カルシアは、連続鋳造の際に、溶鋼温度でアルミナ付着物と反応して、低融点の液相を生成させる。しかし、カルシア単体は、水和(または消化と称する。)しやすいので、耐火原料としての適用が困難である。それゆえ、耐水和性の高いカルシア含有の化合物であるジルコン酸カルシウム(CaZrO)の適用が提案されている。
例えば、特開平3−138054号公報(特許文献1)には、鋼の連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、内孔部壁面、吐出孔壁面および少なくともパウダーライン部に至るまでの本体下部側の外壁面を、10〜50wt%のC、15〜30wt%のCaO、および35〜65wt%のZrOを含む組成の耐火物原料から得られる耐火物で構成したことを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズルが開示されている。また、特許文献1には、耐消化性を考慮すると、電融したZrO−CaO原料を使用することが望ましく、このようにするとCaO源がすべてCaZrOの形で供給されることも記載されている。
また、特開平3−221249号公報(特許文献2)には、少なくとも溶鋼と接触する内孔表層部が鉱物組成としてCaO・ZrOを主成分とするカルシウムジルコネート40〜89重量%、黒鉛10〜35重量%、そして鉱物組成としてCaO・SiOを主成分とするカルシウムシリケート1〜25%からなることを特徴とする連続鋳造用ノズルが開示されている。
さらに、特開平5−57410号公報(特許文献3)には、溶鋼と接触する内孔面、吐出孔面および吐出孔端上部外側面をZrO−CaO−Cからなる耐火物層によって構成したことを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズル(請求項1);前記ZrO−CaO−Cからなる耐火物層は、40から85wt%の範囲内のZrOクリンカーと、10から30wt%の範囲内の黒鉛と、1から15wt%の範囲内のSiOおよび/またはMgOとからなり、前記ZrOクリンカーは、平均粒径が44μm以下で、ZrO 100wt%に対して3から35wt%の範囲内のCaOを含有しており、前記SiOおよびMgOの平均粒径は20μm以下である、前記連続鋳造用浸漬ノズル(請求項4)が開示されている。
また、特開平5−154627号公報(特許文献4)には、重量比でカルシアを13〜35%、マグネシアを0.5〜15%及びシリカを0〜5%含有するジルコニアクリンカーを65〜80重量%と、黒鉛と炭化珪素を合計で10〜35重量%とからなる組成物を、少なくとも溶鋼と接触する内孔表層部に配設することを特徴とする、非金属介在物付着堆積防止用耐火組成物が開示されている。
なお、特許第4280608号公報(特許文献5)には、ノズル本体、スラグライン部、溶鋼通過部及び浸漬部から構成される連続鋳造用浸漬ノズルであって、少なくとも溶鋼通過部及び/または浸漬部が、MgO:0.5〜10質量%、ZrO:50〜99質量%、CaO及びYの合計量:0〜10質量%及びC:0.5〜40質量%の化学組成を有するZrO−MgO−C質耐火材料からなる連続鋳造用浸漬ノズルの製造方法において、前記ZrO−MgO−C質耐火材料が少なくともMgO含有原料、ZrO含有原料及びC含有原料から構成され、前記MgO含有原料及び/またはZrO含有原料の一部または全量として、MgOの含有量が0.5〜10質量%の範囲内にあるMgO含有ZrO原料を使用し、粒度が0.1mm以上のZrO含有原料を5〜80質量%使用し、粒度が0.1mm以上のZrO含有原料中のMgO含有ZrO原料が20質量%以上であり、且つ500〜1300℃の範囲内で焼成されることを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズルの製造方法が提案されている。
特開平3−138054号公報 特開平3−221249号公報 特開平5−57410号公報 特開平5−154627号公報 特許第4280608号公報
しかしながら、特許文献1〜5に提案されているようなジルコニア−カルシア−カーボン質の浸漬ノズルは、後述することからわかるように、アルミナ付着防止効果が不十分である。この点を鑑み、本発明は、アルミナ付着防止効果の高い浸漬ノズルを提供することを目的とする。
〔アルミナ付着防止効果および当該効果の低下に係るメカニズム〕
本発明者らは、特許文献1〜5に開示されているようなジルコニア−カルシア−カーボン材質により内孔体が構成されるノズルについて、実機の使用環境に即して系統的に調査を行い、いずれのノズルでも内孔体の稼働面に多量のアルミナ付着物が生成していることを確認した。なお、鋳造した溶鋼の温度が高く(例えば、1520℃以上)、また鋳造速度が速い(例えば、1.0m/分以上)条件では、アルミナ付着物の量がさらに多いこともわかった。すなわち、従来から提案されているジルコニア−カルシア−カーボン質耐火材料は、アルミナ付着防止効果が高くないといえるものであった。使用後ノズルの内孔体の微組織を観察および分析したところ、ジルコニア−カルシア−カーボン材質の主組成であるジルコン酸カルシウム系原料(以下、CZ原料と称する。)の粒の周りには、その粒を覆う炭化ジルコニウム(ZrC)の層が形成されていることが認められた。
次に、種々の組成を有するジルコニア−カルシア−カーボン材質とAlキルド溶鋼との反応について基礎実験調査を行ったところ、アルミナおよびマグネシアの成分を同時に含有するジルコン酸カルシウム系原料(以下、AM含有CZ原料と称する。)を用いることにより、ジルコニア−カルシア−カーボン材質のアルミナ付着防止効果が大幅に向上することを見出した。
本発明者らは、AM含有CZ原料を用いた場合に高いアルミナ付着防止効果が発現することのメカニズムについて、以下のように推定している。
前述のように、アルミナ付着防止効果は、カルシアとアルミナ付着物とを反応させて低融点の液相を生成し、当該液相を溶鋼の流れに流出させることでアルミナ付着を防止する、という機構で発現する。しかし、CZ原料では、アルミナ付着物と反応しないZrC層によりCZ原料粒が被覆されるため、ZrC層より内側のCaO成分(カルシア)がアルミナ付着物と反応しにくくなる。すなわち、CZ原料粒の表面全体がZrC層により被覆された後は、アルミナ付着防止効果が発現しにくい。このようにして、ジルコニア−カルシア−カーボン材質のアルミナ付着防止効果は、使用開始から比較的短時間のうちに低下する。
ここで、ジルコニア−カルシア−カーボン質材料におけるZrC層の生成は、CZ原料粒内のZrOと、外側のカーボンまたはCOガスとの反応による(式(1)および式(2))。
ZrO(s)+3C(c)→ZrC(s)+2CO(g) (1)
ZrO(s)+4CO(g)→ZrC(s)+3CO(g) (2)
なお、温度が高いほど各反応相の拡散が速いため、ZrCの生成が速くなる。また、鋳造速度が速いほど、溶鋼の流れが速く、生成物のガス(COなど)の溶鋼への溶解が加速するので、ZrCの生成が速くなる。これらによって、ジルコニア−カルシア−カーボン材質のアルミナ付着防止効果は低下する。
一方、AM含有CZ原料を用いた場合は、鋳造温度の高温まで昇温すると、原料粒の全周にCaO−Al−MgO−ZrO系の溶融相が速やかに形成される。この溶融相中のZrOは、カーボンとの反応性が低いため、ZrCに変化しにくい。なお、溶融相の内側における粒内のZrOも、その溶融相の存在によってカーボンおよびCOガスと接触しなくなり、ZrCに変化しにくい。したがってAM含有CZ原料では、CZ原料において問題となる、ZrC層の形成によるアルミナ付着防止効果の低下が生じにくい。さらに、溶融相中の他の成分(CaO、Al、MgO)も、カーボンとの反応性が低いため、アルミナ付着物との反応を妨げる被覆層が生じにくい。以上のことから、CaO−Al−MgO−ZrO系の溶融相は、高温で安定である。
溶鋼からアルミナが付着すると、当該アルミナはノズル中の溶融相と反応する。また、溶融相の内側における粒内の成分であるZrO、Al、MgO、特にCaOも、その溶融相を介してアルミナ付着物と反応する。これらによって、アルミナ付着物の表面に融点の低い液相(溶融相)が生成するため、アルミナ付着物が溶鋼の流れに流出する。その結果、アルミナ付着物が成長せず、ノズル閉塞も生じにくくなる。
さらに、CaO−Al−MgO−ZrO系の溶融相は十分に高い粘度を持つため、ノズルを構成する材料は、少なくともノズルの稼働期間にわたって、溶鋼に流失することなく維持される。したがって、AM含有CZ原料を用いたジルコニア−カルシア−カーボン質材料は、アルミナ付着防止効果が長時間維持できる。
特許文献5に開示されているノズルは、ノズルにアルミナ付着現象を生じない線材鋼のような鋼種の鋳造時に、ノズルのZrO−C質耐火材料から溶鋼へのZrO介在物の発生を防止することを目的とするものであり、ZrO−C質耐火材料中のZrO原料の安定化剤としてCaOを配合できることが開示されているが、その配合量は最大でも10質量%である。また、ZrOとCとの反応によるZrCの生成を抑制するために、MgOを配合し、ZrOとCとの反応より先にMgOとCとを反応させてノズル内部のCOガス分圧を上昇させてZrCの生成を抑制すると共に、ノズルの稼働面にMgO緻密層を生成させるものである。しかしながら、MgOを配合するのみでは、ZrOとCとの反応によるZrCの生成を十分に抑制することはできず、また、溶鋼からのAlと反応するZrO−CaO中のCaO量が少なく、アルミナ付着防止効果を十分に得ることができないものであり、また、ノズルの稼働面に生成されるMgO緻密層もアルミナ付着防止効果に影響を与えるものである。
特許文献4に開示されているノズルは、カルシア(13〜35重量%)、マグネシア(0.5〜15重量%)およびシリカ(0〜5重量%)を含有するジルコニアクリンカーを利用するものである。特許文献4のノズルにおいて、マグネシアのみを含有する場合(シリカ含有量が0重量%の場合)は、上述した特許文献5の場合と同様で、アルミナ付着防止効果を十分に得ることができない。また、特許文献4のノズルにおいて、マグネシアおよびシリカを含有する場合は、高温下で、クリンカー原料粒の周りにZrCの生成を抑制するCaO−MgO−SiO−ZrO系の溶融相が一旦生成するが、その中のSiOが早く消失し、それに伴って溶融相も存在できなくなり固相になる。これによって、ZrCが生成し始めるため、やはり特許文献5の場合と同様に十分なアルミナ付着防止効果は得られない。なお、SiOの消失は、SiOとCまたはCOガスとの反応によるガス化に起因すると考えられる。
〔本発明の態様〕
本発明者らは、以上の知見に基づき、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明に係る鋼の連続鋳造用浸漬ノズルは、少なくとも溶鋼と接するノズル稼働面の一部または全部が、ジルコニア−カルシア系原料を含む耐火材料であり、前記ジルコニア−カルシア系原料は、当該ジルコニア−カルシア系原料の全質量を基準として、35〜83.5質量%のジルコニア、15〜35質量%のカルシア、1〜20質量%のアルミナ、および0.5〜10質量%のマグネシアを含有することを特徴とする。
この構成によれば、鋼の連続鋳造工程において、ノズルのアルミナ付着およびノズル閉塞を効率的に防止しやすい。
また、本発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記耐火材料は、当該耐火材料の全質量を基準として、60〜95質量%の前記ジルコニア−カルシア系原料および5〜40質量%のカーボンを含むことが好ましい。
この構成によれば、ノズルのアルミナ付着およびノズル閉塞を一層効率的に防止しやすい。
本発明のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的且つ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
本発明のノズルの配材パターンの一例を示す概略図である。 本発明のノズルの配材パターンの他の例を示す概略図である。 本発明のノズルの配材パターンのさらに他の例を示す概略図である。 本発明のノズルの配材パターンの他の例を示す概略図である。
〔本発明に係る耐火材料の実施形態〕
以下では、本発明に係るノズルに用いられる耐火材料の実施形態について説明する。本実施形態に係る耐火材料は、当該耐火材料に含まれるAM含有CZ原料(ジルコニア−カルシア系原料の例)が、当該AM含有CZ原料の全質量を基準として、35〜83.5質量%のジルコニア、15〜35質量%のカルシア、1〜20質量%のアルミナ、および0.5〜10質量%のマグネシアを含有するところに特徴がある。
鋳造時、ノズルが連続鋳造の温度まで昇温すると、原料粒内にジルコニア、カルシア、アルミナ、およびマグネシアの4成分が存在するため、AM含有CZ原料粒の全周にCaO−Al−MgO−ZrO系の溶融相が速やかに形成され、溶融相の内側における粒内のCaOなどの成分とアルミナ付着物との接触および作用を阻害するZrC層の生成が抑制される。さらに、溶融相中のZrOはカーボンとの反応性が低いため、ZrCに変化しにくい。また、粒内のZrOも、溶融相の存在によってカーボンおよびCOガスと接触しにくくなり、ZrCに変化しにくい。なお、その溶融相は、高温でカーボンと共存している状態でも安定である。
AM含有CZ原料粒の周りにおけるCaO−Al−MgO−ZrO系の溶融相および粒内のCaOなどの成分とアルミナ付着物との反応によって、アルミナ付着物の表面に融点の低い液相(溶融相)が生じる。これによって、アルミナ付着物が溶鋼流れに流出し、アルミナ付着物が成長せず、ノズル閉塞を防止しやすい。
また、CaO−Al−MgO−ZrO系の溶融相は、十分高い粘度を有するため、CaO−Al−MgO−ZrO系の溶融相を含む稼働面の全体が溶鋼へ流失することは考えにくい。これによって、本発明のノズルに用いられる耐火材料は、アルミナ付着防止効果を長時間維持できる。
本実施形態に係る耐火材料に含まれるAM含有CZ原料は、カルシアを15〜35質量%、好ましくは20〜35質量%、より好ましくは20〜30質量%含有する。カルシア含有量が15質量%未満であると、アルミナ付着物の表面が液相化しにくいため、付着物が成長し、ノズル閉塞が生じやすい。カルシア含有量が35質量%を超えると、AM含有CZ原料の耐水和性が不足するので、原料として使用できない場合がある。
本実施形態に係る耐火材料に含まれるAM含有CZ原料は、アルミナを1〜20質量%、好ましくは3〜15質量%含有する。アルミナ含有量が1質量%未満であると、原料粒の表面に溶融相が生成せず、またはその生成量が小さすぎるため、ZrCが生成しやすくなり、ノズル閉塞防止効果が小さくなる場合がある。アルミナ含有量が20質量%を超えると、同様に、原料粒の表面に溶融相が生成せず、または生成量が小さすぎるため、ZrCが生じやすくなり、ノズル閉塞防止効果が小さくなる場合がある。
本実施形態に係る耐火材料に含まれるAM含有CZ原料は、マグネシアを0.5〜10質量%、好ましくは1〜8質量%含有する。マグネシア含有量が0.5質量%未満、または10質量%を超えると、原料粒の表面に溶融相が生成せず、または生成量が小さすぎるので、ZrCが生じやすくなり、ノズル閉塞防止効果が小さくなる場合がある。
本実施形態に係る耐火材料に含まれるAM含有CZ原料は、ジルコニアを35〜83.5質量%、好ましくは35〜70質量%、より好ましくは55〜70質量%含有する。ジルコニア含有量が35質量%未満であると、原料の耐水和性が不足するので、原料としての使用ができない場合がある。83.5質量%を超えると、原料粒の表面における溶融相が生成せず、またはその生成量が小さすぎるため、ZrCが生じやすくなり、ノズル閉塞防止効果が小さくなる場合がある。
上述したAM含有CZ原料は、基本的にジルコニア、カルシア、アルミナ、およびマグネシアの成分から構成されるものであり、不純物などに由来する他の成分(例えば、SiO、Cr、B、NaO、KO、Fなど)を含有しても良い。かかる他の成分の含有量の合計は、特に限定されるものではないが、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。他の成分の含有量の合計が5質量%を超えると、AM含有CZ原料のアルミナ付着防止効果が小さくなる場合がある。
本実施形態に係るAM含有CZ原料の製造方法は特に限定されず、例えば、電融法によって製造しても良いし、焼結法によって製造しても良い。但し、成分の均一性が良いAM含有CZ原料が得られやすいことから、電融方法にて製造したいわゆる電融品を用いることが好ましい。なお、上記の電融法は、原料を構成する各鉱物が溶融する程度の温度まで加熱する工程を含み、その加熱温度は例えば2000℃以上でありうる。また、上記の焼結法は、原料を構成する各鉱物が溶融しない程度の温度まで加熱する工程を含み、その加熱温度は例えば1600〜1800℃でありうる。
また、本実施形態に係る耐火材料は、カーボンを含有しても良い。本実施形態に係る耐火材料がカーボンを含有する場合、AM含有CZ原料およびカーボンの含有量はいずれも特に限定されないが、当該耐火材料が、前述のAM含有CZ原料60〜95質量%およびカーボン5〜40質量%を含有することが好ましく、前述のAM含有CZ原料65〜90質量%およびカーボン10〜35質量%を含有することがより好ましい。なお、上記の含有量の値(質量%)は、耐火材料の全質量を基準とした値である。
カーボンの含有量が40質量%を超えると、AM含有CZ原料の含有量が少なくなるため、アルミナ付着物と反応するCaOなどの成分の含有量が小さくなり、カーボンの含有量が40質量%以下の場合に比べてアルミナ付着防止効果が小さくなる場合がある。一方、カーボンの含有量が5質量%未満であると、カーボン含有量が低すぎることになるので、カーボンの含有量が5質量%以上の場合に比べてノズルの耐スポーリング性が不足する場合がある。
カーボン原料としては、鱗状黒鉛、カーボンブラック、ピッチ、樹脂炭などの公知のカーボン原料の1種または2種以上を使用することができる。
本実施形態に係る耐火材料は、AM含有CZ原料およびカーボン以外に、他の原料を含んでも良い。かかる他の原料は特に制限されないが、通常のCZ原料、酸化物(Al、SiO、CaO、ZrO、Cr、Bなど)、炭化物(SiC、BCなど)、窒素化物(Si、BN、AlNなど)、ホウ化物(ZrB、CaBなど)、フッ化物(CaF、NaFなど)や金属添加物(Al、Si、Crなど)などが例示される。また、かかる他の原料の添加量は特に制限されないが、その添加量の合計は外掛けで20質量%以下(すなわち、他の原料の質量が、AM含有CZ原料とカーボンとの質量の合計を100質量%として20質量%以下)であることが好ましく、外掛けで15質量%以下であることがより好ましい。外掛けで20質量%を超えると、AM含有CZ原料のアルミナ付着防止効果がその影響を受けるので、アルミナ付着防止効果が小さくなるおそれがある。
〔本発明に係るノズルの実施形態〕
続いて、本発明に係る鋼の連続鋳造用浸漬ノズルの実施形態について、図1〜4を参照して説明する。これまでに、本発明に係るノズルに用いられるAM含有CZ原料の実施形態について説明したが、本実施形態に係るノズルは、図1に示したようにノズル内孔体の全部がAM含有CZ原料であっても良いし、図2〜4に示したようにノズル内孔体の一部のみがAM含有CZ原料であっても良い。なお、図1〜4において、aはノズル本体、bは浸漬部、cはスラグライン部をそれぞれ示す。
なお、本実施形態に係るノズルの内孔体以外の部分には、公知の材料を使用できる。例えば、ノズル本体には、慣用のアルミナ−カーボン質材料を使用してもよく、ノズルのスラグラインには慣用のジルコニア−カーボンを使用しても良い。慣用のアルミナ−カーボン質材料としては、例えば、アルミナ55重量%、シリカ20重量%、およびカーボン25重量%を含有するものが挙げられる。慣用のジルコニア−カーボン質材料としては、例えば、カルシア安定のジルコニア72重量%、バデライト15重量%、およびカーボン13重量%のものが挙げられる。なお、本実施形態において、カルシア安定のジルコニアとは安定剤として少量のカルシア含有するジルコニアをいい、例えば3.5質量%のカルシアを含有するジルコニアであってよい。
図1は、ノズル本体部a、浸漬部b、およびスラグライン部cの内孔体にAM含有CZ原料を含む耐火材料1を、ノズル本体部aおよび浸漬部bの内孔体以外の部分に慣用のアルミナ−カーボン質耐火材料2を、スラグライン部cの内孔体以外の部分に慣用のジルコニア−カーボン質耐火材料3を、それぞれ配材したノズルの一例を示す。
図2は、スラグライン部cの内孔体、並びに、ノズル本体部aおよび浸漬部cのうちスラグライン部cと隣接する部分の内孔体にAM含有CZ原料を含む耐火材料1を、ノズル本体部aおよび浸漬部bのその他の部分に慣用のアルミナ−カーボン質耐火材料2を、スラグライン部cのその他の部分に慣用のジルコニア−カーボン質耐火材料3を、それぞれ配材したノズルの一例を示す。
図3は、スラグライン部cの内孔体、ノズル本体部aのスラグライン部cと隣接する部分の内孔体、および、浸漬部bのスラグライン部cと隣接する部分にAM含有CZ原料を含む耐火材料1を、ノズル本体部aおよび浸漬部bのその他の部分に慣用のアルミナ−カーボン質耐火材料2を、スラグライン部cのその他の部分に慣用のジルコニア−カーボン質耐火材料3を、それぞれ配材したノズルの一例を示す。
図4は、スラグライン部cの内孔体、ノズル本体部aのスラグライン部cと隣接する部分の内孔体、および、浸漬部bの全体にAM含有CZ原料を含む耐火材料1を、ノズル本体部aのその他の部分に慣用のアルミナ−カーボン質耐火材料2を、スラグライン部cのその他の部分に慣用のジルコニア−カーボン質耐火材料3を、それぞれ配材したノズルの一例を示す。
本発明のノズルの製造方法は、特に限定されるものではなく、原料秤量、混練、成形、乾燥、焼成、および加工などの慣用のノズル製造プロセスを用いることができる。なお、本発明のノズルを製造する際に、バインダーとして、フェノール樹脂、フラン樹脂、ピッチ、タールなどの有機質バインダー、リン酸、水ガラスなどの無機質バインダー、またはこれらの組合せを使うことができる。また、成形工程には、冷間静水等方圧プレス(CIP成形)などの成形方法を利用することができる。さらに、焼成工程における雰囲気は特に限定されるものではなく、例えば、大気雰囲気、還元雰囲気、不活性雰囲気などから材質に合わせて適宜選択することができる。また、焼成温度も特に限定されるものではないが、例えば、700〜1200℃、好ましくは800〜1100℃とすることができる。
本発明のノズルは、ノズルのアルミナ付着を引き起こしやすい鋼種の鋳造に適したものである。例えば、通常のAlキルド鋼およびTi、REM(希土類)やZrなどを含有するAlキルド鋼を鋳造する際に好適に用いることができる。
〔本発明に係るノズルのその他の実施形態〕
上記では、図1〜4に図示したノズルの構造を例として説明した。しかし、本発明に係るノズルの構造は図1〜4に図示した態様に限定されない。例えば、ノズルの吐出口は、図1〜4に示した2個の限られず、1個または3個以上であっても良い。
また、上記では、図1〜4に図示した配材パターンを例として説明した。しかし、本発明に係るノズルの配材パターンは図1〜4に図示した態様に限定されない。本発明に係るノズルは、少なくとも溶鋼と接するノズル稼働面の一部または全部が、本発明に係る耐火材料で構成されていれば良い。
なお、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
以下では、実施例を示して本発明に係るノズルをさらに説明する。
〔供試体の作成方法〕
後掲する表1〜8に記載する配合割合に従って原料配合物を調製し、定法によって成形し、還元雰囲気中1000℃で8時間焼成することにより供試体を得た。なお、供試体の製造には、バインダーとしてフェノール樹脂を外掛けで15質量%使用した。得られた供試体をダイヤモンドカッターで切り出し、平面研磨することによって20×20×200mmの試験片を作製した。
また、比較用として、アルミナおよびマグネシアを含有しない通常のCZ原料を用いた。通常のCZ原料は、カルシアとジルコニア含有量の合計が99質量%以上で、不純物が1質量%以下のものであった。不純物を除いた組成は、カルシア含有量が28.0質量%、ジルコニア含有量が72.0質量%であった。
供試体の製造に用いたAM含有CZ原料および通常のCZ原料は、いずれも電融品であった。
各供試体の製造に用いたカーボン原料は、鱗状黒鉛を使用した。
〔浸漬試験方法〕
高周波炉にて20kgのAlキルド鋼(C:0.002質量%、Si:0.01質量%、Mn:0.3質量%、Al:0.055質量%、Ti:0.04質量%)をアルゴン雰囲気中で溶解し、1570℃に保持してから、試験片を100mmの深さで浸漬し、同時に80rpmの速度で回転させ、5時間後に試験片を引き上げた。試験片を冷却した後、浸漬部の高さ方向の中間位置で横切断し、その切断面の寸法を測定して、この寸法を基準としてアルミナ付着物層の厚みを算出した。なお、アルミナ付着物層の厚みが小さいほど、耐火材料のアルミナ付着防止効果が高くなることを示す。
〔比較試験1〕
表1は、アルミナ付着防止に及ぼす耐火材料におけるAM含有CZ原料とCZ原料との効果の比較に関する調査結果を示すものである。ここで用いたAM含有CZ原料は、1質量%以下の不純物を除いた組成において、6.0質量%のアルミナ、2.0質量%のマグネシア、26.0質量%のカルシアで、残りは66.0質量%のジルコニアであった。AM含有CZ原料を用いた実施例1〜3におけるアルミナ付着層の厚みは、AM含有CZ原料を用いなかった比較例1におけるアルミナ付着層の厚みより顕著に小さかった。すなわち、実施例1〜3は比較例1に比べて高いアルミナ付着防止効果を示した。
Figure 2021010933
〔比較試験2〕
表2は、AM含有CZ原料のカルシア含有量が、アルミナ付着防止効果に与える影響を示す。表2に示した各例は、AM含有CZ原料のカルシア含有量がそれぞれ異なるが、アルミナ、マグネシア、およびジルコニアの3成分間の質量比は、いずれもアルミナ:マグネシア:ジルコニア=3:1:32とした。AM含有CZ原料のカルシア含有量が15.0〜35.0質量%の実施例4〜7は、同含有量が10.0質量%の比較例2に比べて、高いアルミナ付着防止効果を示した。また、AM含有CZ原料のカルシア含有量が40.0質量%の比較例3では、水和により試験片が崩壊した。
Figure 2021010933
〔比較試験3〕
表3は、AM含有CZ原料のアルミナ含有量が、アルミナ付着防止効果に与える影響を示す。表3に示した各例は、AM含有CZ原料のアルミナ含有量がそれぞれ異なるが、カルシア、マグネシア、およびジルコニアの3成分間の質量比は、いずれもカルシア:マグネシア:ジルコニア=14:1:33とした。AM含有CZ原料のアルミナ含有量が1.0〜20.0質量%の実施例8〜11は、同含有量が0.5質量%の比較例4および25.0質量%の比較例5に比べて、高いアルミナ付着防止効果を示した。
Figure 2021010933
〔比較試験4〕
表4は、AM含有CZ原料のマグネシア含有量が、アルミナ付着防止効果に与える影響を示す。表4に示した各例は、AM含有CZ原料のマグネシア含有量がそれぞれ異なるが、カルシア、アルミナ、およびジルコニアの3成分間の質量比は、いずれもカルシア:アルミナ:ジルコニア=14:3:32とした。AM含有CZ原料のマグネシア含有量が0.5〜10.0質量%の実施例12〜15は、同含有量が0.1質量%の比較例6および15.0質量%の比較例7に比べて、高いアルミナ付着防止効果を示した。
Figure 2021010933
〔比較試験5〕
表5は、AM含有CZ原料のジルコニア含有量が、アルミナ付着防止効果に与える影響を示す。表5に示した各例は、AM含有CZ原料のジルコニア含有量がそれぞれ異なるが、カルシア、アルミナ、およびマグネシアの3成分間の質量比は、いずれもカルシア:アルミナ:マグネシア=13:3:1とした。AM含有CZ原料のジルコニア含有量が35.0〜83.5質量%の実施例16〜19は、同含有量が90.0質量%の比較例9に比べて、高いアルミナ付着防止効果を示した。また、AM含有CZ原料のジルコニア含有量が30.0質量%の比較例8では、水和により試験片が崩壊した。
Figure 2021010933
〔比較試験6〕
表6は、AM含有CZ原料を用いた配合の耐火材料を用いた場合(実施例20)と、CZ原料、アルミナ原料、およびマグネシア原料を用いた場合(比較例10)との調査結果を示す。ここで用いたAM含有CZ原料は、1質量%以下の不純物を除いた組成において、アルミナ6.0質量%、マグネシア2.0質量%、カルシア28.0質量%、およびジルコニア64.0質量%を含有した。実施例20は、比較例10に比べて高いアルミナ付着防止効果を示した。実施例20では、ジルコニア、カルシア、アルミナ、およびマグネシアを全て含むAM含有CZ原料から得た成形体を焼成したのに対し、比較例10では、ジルコニアおよびカルシアを含むCZ原料と、アルミナ原料と、マグネシア原料と混合して得た成形体を焼成した。この製造方法の違いにより、実施例20では各成分の均一性が比較例10より高く、これによって高いアルミナ付着防止効果を示したものだと考えられる。
Figure 2021010933
〔比較試験7〕
表7は、添加物(外掛け)の影響についての調査結果を示す。ここで用いたAM含有CZ原料は、1質量%以下の不純物を除いた組成において、6.0質量%のアルミナ、2.0質量%のマグネシア、26.0質量%のカルシアで、残りは66.0質量%のジルコニアであった。実施例21〜23のいずれも、高いアルミナ付着防止効果を示した。実施例21〜23のように外掛けで5.0〜20.0質量%の添加物を含有する場合であっても、高いアルミナ付着防止効果を示すことがわかった。
Figure 2021010933
〔比較試験8〕
表8は、カーボン含有量の影響についての調査結果を示す。ここで用いたAM含有CZ原料は、1質量%以下の不純物を除いた組成において、6.0質量%のアルミナ、2.0質量%のマグネシア、26.0質量%のカルシアで、残りは66.0質量%のジルコニアであった。実施例24〜29のようにカーボンを0〜45質量%含有する場合であっても、高いアルミナ付着防止効果を示すことがわかった。
Figure 2021010933
〔比較結果〕
表1〜8に示したように、実施例1〜29の耐火材料は、いずれも高いアルミナ付着防止効果を示した。また、実施例1〜29の耐火材料において、水和による耐火材料の崩壊の問題も見られなかった。
〔連続鋳造の実施例〕
次に、上記実施例の耐火材料を、溶鋼と接する稼働面および浸漬部に用いたノズルを使用して、実機にて連続鋳造を行なった一例を説明する。
本実施例において使用したノズルは、図4に示す配材パターンを有するものであった。アルミナ−カーボン質耐火材料2として、アルミナ53質量%、シリカ22質量%およびカーボン25質量%の組成を有する耐火材料を用いた。ジルコニア−カーボン質耐火材料3として、カルシア安定化ジルコニア87質量%、カーボン13質量%の組成を有する耐火材料を用いた。そして、AM含有CZ原料を含む耐火材料1として、実施例1の耐火材料を用いた。
また、比較用ノズルとして、AM含有CZ原料を含む耐火材料1に替えて比較例1の耐火材料を用いた以外は、上記ノズルと同様の構成を有するノズルを用意した。
実機による鋳造は、鋼としてC:0.003質量%、Si:0.01質量%、Mn:0.3質量%、Al:0.055質量%、Ti:0.045質量%の組成を有するものを用い、連続鋳造時間が650分(12チャージ)であった。
実機使用の結果、本発明のノズルは、内孔部、浸漬部とも稼働面に付着物が全く形成されず、溶損も認められなかった。これに対して、比較用ノズルは、内孔体および浸漬部の稼働面に、31mm厚の付着物が形成されていた。これは、本発明のノズルの顕著な優位性を示した。
本発明のノズルは、鋼の連続鋳造工程において、ノズルのアルミナ付着を有効に抑制することができ、鉄鋼業界における利用可能性は極めて高いものである。
a:ノズル本体
b:浸漬部
c:スラグライン部
1:AM含有CZ原料を含む耐火材料
2:慣用のアルミナ−カーボン質耐火材料

Claims (2)

  1. 少なくとも溶鋼と接するノズル稼働面の一部または全部が、ジルコニア−カルシア系原料を含む耐火材料であり、
    前記ジルコニア−カルシア系原料は、当該ジルコニア−カルシア系原料の全質量を基準として、35〜83.5質量%のジルコニア、15〜35質量%のカルシア、1〜20質量%のアルミナ、および0.5〜10質量%のマグネシアを含有することを特徴とする鋼の連続鋳造用浸漬ノズル。
  2. 前記耐火材料は、当該耐火材料の全質量を基準として、60〜95質量%の前記ジルコニア−カルシア系原料および5〜40質量%のカーボンを含む請求項1記載の鋼の連続鋳造用浸漬ノズル。
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