JP3038178B2 - カード状のデータキャリアの製造装置 - Google Patents

カード状のデータキャリアの製造装置

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JP3038178B2
JP3038178B2 JP6422698A JP6422698A JP3038178B2 JP 3038178 B2 JP3038178 B2 JP 3038178B2 JP 6422698 A JP6422698 A JP 6422698A JP 6422698 A JP6422698 A JP 6422698A JP 3038178 B2 JP3038178 B2 JP 3038178B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップを含む
電気回路が構成されたカード状のデータキャリア(IC
カード、ICタグ、ICラベル等を含む)の製造技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、データの書き込み及び読み取り機
能を有するICカードが実用化されている。このICカ
ードは、ICチップを合成樹脂製の基板に組み込むこと
により形成されるものであるが、該ICカードを能率よ
く製造することができ、しかも、非接触型のように回路
シートを合成樹脂層で被覆してなるICカードの製造を
も可能とするために、例えば、特開平9−295325
号公報に開示されているように、溶融樹脂の射出孔を有
する固定型と、該固定型に対向する端面に凹部が設けら
れたピストンを有する可動型とを備えた射出圧縮成形機
を用いて合成樹脂層の成形と同時にICチップを有する
回路シートを該合成樹脂層で被覆する方法がある。
【0003】しかし、この方法によると、上記合成樹脂
層を成形する時、合成樹脂は高温高圧の溶融状態となっ
ているので、その熱や圧力によって回路シートにおける
ICチップが不具合を起こす恐れがある。
【0004】また、ICカードの厚みを薄くしたい要求
があり、その要求される厚みに上記合成樹脂層を形成す
るのが困難であるという問題がある。
【0005】そこで、上記問題を回避するために、IC
チップを有する回路シートとカバーシートとを溶剤タイ
プの接着剤によって貼り合わせるICカードの製造方法
が考えられる。
【0006】つまり、図1に示すように、この方法で
は、ICカードAはICチップBを有する回路シートC
の回路側の面と、カバーシートDの一方の面とのいずれ
か一方に溶剤タイプの接着剤Eを塗布し、該接着剤Eを
介して上記回路シートCの回路側の面をカバーシートD
で覆うように接合して製造される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
製造されたICカードAは、溶剤タイプの接着剤Eを用
いて回路シートCとカバーシートDとが接合されること
になるが、該接着剤Eは必要な厚みに塗布することがで
きないので、図1に示すように、上記接着剤Eの層で
ICチップBの厚みによる回路シートCの凹凸を埋める
ことができず、カバーシートDの表面にその凹凸が現わ
れてしまうという問題が発生する。
【0008】そこで、本発明は、ホットメルトタイプの
接着剤を用いて、表面が滑らかカード状のデータキャ
リアを製造することができる製造装置を提供することを
課題とする。なお、本発明に係るカード状のデータキャ
リアは、ICカード、ICタグ、ICラベル等を含む。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では次のような手段を用いたことを特徴とす
る。
【0010】即ち、本発明に係るカード状のデータキャ
リアの製造装置は、ICチップを含む電気回路をベース
シート上に設けてなる回路シートと、該回路シートの電
気回路側の面を覆うホットメルトタイプの接着剤層と、
該接着剤層の上記電気回路側と反対側の面を被覆するカ
バーシートとを有するカード状のデータキャリアの製造
装置において、上記回路シートを搬送する搬送ベルト
と、カバーシートをロール状態で収納するロール収納部
と、該ロール収納部から繰り出されたカバーシートの一
方の面にホットメルトタイプの接着剤を塗布する接着剤
塗布装置と、上記搬送ベルトによって搬送される回路シ
ートの電気回路側の面にカバーシートの接着剤が塗布さ
れた面を重ね合せるように案内する案内手段と、上記搬
送ベルトに平行に走行して、上記接着剤により回路シー
トの電気回路側の面の凹凸が埋められるように、重ね合
された上記両シートを挟み付ける挟み付けベルトと、両
ベルトの隙間を調整する隙間調整手段とを有し、かつ、
上記搬送ベルトと挟み付けベルトとは、いずれも、左右
一対のチェーン間に複数の長方形のクローラシューを架
設してなるクローラベルトで構成され、接着剤を介して
重ね合わされた上記両シートを、両ベルトのクローラシ
ューで挟み付けるように構成されていることを特徴とす
る。
【0011】上記の構成にすることにより、本発明によ
ば次の作用が得られる。
【0012】即ち、本発明によれば、カード状のデータ
キャリアを構成する回路シートとベースシートとをホッ
トメルトタイプの接着剤を介して接合することになる
が、このホットメルトタイプの接着剤によれば、上記回
路シートにおける電気回路側の面がICチップの厚みで
凹凸になっていても、これを該接着剤の層で埋めてしま
カード状のデータキャリアの表面を滑らかな状態と
し、さらに、両シート間の厚みを整えるので、徒に厚く
することなく、カード状のデータキャリアの厚みを均一
にすることが可能となる。
【0013】そして、特に本発明によれば、上記回路シ
ートとカバーシートとを接着剤層を介して重ね合わせた
後、これを搬送ベルトと挟み付けベルトを構成するクロ
ーラシューによって両面から挟み付けるので、製品とし
てのカード状のデータキャリアの両面が滑らかに成形さ
れることになる。
【0014】また、搬送ベルトと挟み付けベルトとの隙
間を調整する隙間調整手段を有するので、カード状のデ
ータキャリアの厚みを自由に調整することが可能とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0016】まず、本発明に係る装置で製造されるカー
ド状のデータキャリアの一例、具体的には、非接触型の
ICカードについて説明する。
【0017】このICカード1は、図1、図2に示すよ
うに、ベースシート3上にICチップ4aとアンテナ部
4bとを含む電気回路4を構成してなる回路シート2の
電気回路4側の面と、カバーシート5の一方の面との間
にホットメルトタイプの接着剤6の層を有し、該接着剤
6によって上記回路シート2とカバーシート5と接合
した構成とされている。
【0018】また、上記ICカード1の表面となる回路
シート2とカバーシート5の反接着 剤層側の面には、所
定の色彩、模様、文字、図形等が印刷されている。
【0019】つまり、このICカード1によれば、回路
シート2とカバーシート5との間に必要な厚みに塗布す
ることができるホットメルトタイプの接着剤6の層を有
するので、上記回路シート2の電気回路4側の面がIC
チップ4aやアンテナ部4bの厚みで凹凸となってい
ても、該接着剤6の層でその凹凸を埋めることなる。し
たがって、上記ICカード1の表面は滑らかな状態とな
る。
【0020】次に、本発明の実施の形態に係るカード状
のデータキャリアの製造装置の一例、具体的には、非接
触型のICカードの製造装置ついて説明する
【0021】このICカードの製造装置は、図3に示す
ように、15枚のICカード1…1が平面的に配置され
た薄板長方形状の中間製品1″を製造するようになって
いる。この中間製品1″は、回路シート3″、ホットメ
ルトタイプの接着剤層6″、カバーシート5″の3層か
ら構成され、符合イ…イで示す線に沿って打ち抜くこと
により、15枚のICカード1…1が得られるものであ
る。
【0022】また、上記中間製品1″を製造するに伴っ
て、枚葉の回路シートと帯状のカバーシートとがICカ
ードの製造装置に供給されるようになっている。
【0023】なお、図4に示すように、上記枚葉の回路
シート3′は、ICカード15枚分の回路シート3…3
中間製品1における各ICカード1…1と同じ位置
関係で配置すると共に、上記シート両端部に所定の間隔
をおいて複数の穴3a′…3a′を設けた構成とされて
いる。また、図5に示すように、上記帯状のカバーシー
ト5′はロール状に巻かれており、該シート5′の幅方
向両端部に所定の間隔をおいて複数の穴5a′…5a′
が設けられている。
【0024】一方、図6に示すように、このICカード
の製造装置10は、細長い本体フレーム11を有し、該
フレーム11の両側部の一端と中央寄りの他端にそれぞ
れ駆動軸12及び従動軸13が回転自在に支持されてい
る。また、これら軸12,13には、駆動部材14と
動部材15がそれぞれ取り付けられており、これら部材
14,15に搬送ベルト110が巻き掛けられている。
さらに、上記本体フレーム11の内部にモータ17が設
置されており、該モータ17が回転することによって、
該モータ17に取り付けられたプーリ17aと上記駆動
軸12に取り付けられた駆動プーリ12aとに巻き掛け
られたベルト18を介して上記駆動部材14が回転す
る。
【0025】そして、上記駆動部材14が回転すること
により、該駆動部材14と従動部材15に巻き掛けられ
た搬送ベルト16が走行し、該搬送ベルト110に載置
される枚葉の回路シート3′が始端側から終端側へ矢印
a方向に搬送される。
【0026】一方、上記本体フレーム11の上方には
ール状のカバーシートを収納するロール収納部19が立
設され、このロール収納部から繰り出される帯状のカバ
ーシート5′の一方の面にホットメルトタイプの接着剤
6を塗布する接着剤塗布装置20が、上記本体フレーム
11の始端側の上方に設置されている。
【0027】そして、上記搬送ベルト110によって搬
送される枚葉の回路シート3′の電気回路側の面に
着剤6が塗布された帯状のカバーシート5′を重ね合わ
せるように、該カバーシート5′を案内するローラを用
いた案内手段50が上記本体フレーム11の上面に設置
されている。
【0028】また、上記本体フレーム11の中央部の上
面に、重ね合わされた状態の両シート3′,5′を挟み
付けながら両シート3′,5′間の厚みを整えるシート
挟み付け装置160が設置されている。
【0029】さらに、上記本体フレーム11の他端側の
上面に、接着剤6によって接合されて帯状となった中間
製品1″を所定の長さに切断するシート切断装置90が
設置されている。
【0030】次に、上記接着剤塗布装置20について説
明する。
【0031】図に示すように、この塗布装置20は、
本体フレーム11の上面に立設された下部支柱部材21
…21の上部に下部ベース部材22固着し、さらに、
この下部ベース部材22の上面に立設された上部支柱部
材23…23の上部に上部ベース部材24固着した構
造のフレーム部材25を有する。
【0032】そして、この塗布装置20は、加熱器(図
示せず)が内蔵された塗布ローラ26を有し、ロール収
納部19から繰り出される帯状のカバーシート5′がガ
イドローラ27を介してこの塗布ローラ26の外周面に
巻き掛けられ、下方に導かれて案内手段50に供給され
るようになっている。
【0033】また、上部ベース部材24の下面から接着
剤収納用タンク28が吊り下げられており、そのタンク
28の下面には上記塗布ローラ26の上方に位置する接
着剤供給口29が設けられている。この供給口29は、
上記塗布ローラ26の外周に巻き掛けられた帯状のカバ
ーシート5′の幅方向にスリット状に延びており、
給口29の先端には、ノズル30が取り付けられて、こ
のノズル30からホットメルトタイプの接着剤6が供給
されるようになっている。
【0034】一方、上記塗布ローラ26は、下部ベース
部材22に設けられたブラッケト31に一端が取り付け
られた揺動レバ32の中央に回転可能に支持されてい
る。また、この揺動レバ32の他端が、下部支柱21
に取り付けられたシリンダ33のロッド34連結部材
35を介して連結されている。
【0035】そして、このシリンダ33の作動により、
揺動レバ32が上昇して塗布ローラ26が接着剤収納
用タンク28に接近するようになっている。また、下部
ベース部材22の下面には、上記揺動レバ32の上昇
位置を規制するストッパ部材36が設けられて、このス
トッパ部材36と揺動レバ32に設けられた隙間調整
部材37とが当接することによってノズル30の先端と
カバーシート5′との隙間が設定されるようになってい
。なお、上記隙間調整部材37により隙間の寸法が調
整されるようになっている。
【0036】さらに、この接着剤塗布装置20には、予
備接着剤タンク38が備えられている。
【0037】この予備接着剤タンク38は、2つの接着
剤収納室(図示せず)を備えていると共に、下部部材3
9と分割された上部部材40,40とで構成されてい
る。これら上部部材40,40は、ヒンジ41,41を
介してそれぞれ矢印X,Y方向に開くようになってお
り、これら上部部材40,40が開くことによって、接
着剤収納室に接着剤6を補充することができるようにな
っている。
【0038】そして、上記予備接着剤タンク38は、
一方の接着剤収納室の接着剤6が空になると、他方の接
着剤収納室から接着剤収納用タンク28に接着剤6が供
給されるように、上記接着剤収納室と接着剤収納用タン
ク28とが通じる経路を切り替えることができる切換手
段(図示せず)が備えられている。また、接着剤収納用
タンク28と予備接着剤タンク38には、ホットメルト
タイプの接着剤6を溶かすための複数のヒーター(図示
せず)が備えられている。
【0039】次に、上記搬送ベルト110について説明
する。
【0040】この搬送ベルト110はクローラベルトを
用いて構成され(以下、搬送クローラベルトという)、
図6及び図8〜図10に示すように、駆動軸12と従動
13の両端部にそれぞれ取り付けられた前述の駆動部
材14及び従動部材15としてのスプロケットに巻き掛
けられた左右一対の搬送チェーン111,111を有
し、これらチェーン111,111の内側に一定の間隔
をおいて複数のL字型の搬送アタッチメント112…1
12が設けられている。そして、これらアタッチメント
112…112に複数の長方形の搬送クローラシュー1
13…113が架設されている。また、これらクローラ
シュー113…113の両端寄りに、枚葉の回路シート
3′の位置を決める複数の突起113a…113aが所
定の間隔をおいて設けられている。
【0041】また、本体フレーム11の内側両側部に架
設された取り付け板114には、搬送クローラベルト1
10における一対の搬送チェーン111,111の自重
を支えるための上チェーンレール115,115が設置
されている。そして、同様に搬送チェーン111,11
1の自重を支えるためのL字型の下チェーンレール11
6,116が本体フレーム11の内側両側部に取り付け
られている。
【0042】次に、上記シート挟み付け装置160につ
いて説明すると、この挟み付け装置60は、図8及び図
10に示すように、長方形の箱状のフレーム部材161
を有し、該フレーム部材161の両端部に回転自在にク
ローラベルト軸162,162がそれぞれ支持されてい
る。そして、これらクローラベルト軸162,162の
両端部には、それぞれスプロケット163…163が取
り付けられていると共に、上記両軸162,162間に
挟み付けクローラベルト164が巻き掛けられている。
【0043】そして、このクローラベルト164は、上
記スプロケット163…163に巻き掛けられた左右一
対の挟み付けチェーン165,165を有し、これらチ
ェーン165,165の内側に一定の間隔をおいて複数
のL字型の挟み付けアタッチメント166…166が設
けられている。そして、これらアタッチメント166…
166に複数の長方形の挟み付けクローラシュー167
…167が架設されている。
【0044】また、 この挟み付けクローラベルト164
の上記搬送クローラベルト110に対峙する部分が上方
に押し上げられないように一対の挟み付けチェーン1
65,165を押えるL字型の押えレール168,16
8が上記フレーム部材161の内側両側部に取り付けら
れている。
【0045】そして、このシート挟み付け装置160
は、上記搬送クローラベルト110に挟み付けクローラ
ベルト164が平行となるように本体フレーム11に固
定されている。つまり、本体フレーム11の両側部には
それぞれ2ケ所にL字型の取り付け部材117…117
が固着され、これらの取り付け部材117…117に立
されたねじ軸118…118フレーム部材161に
固着されたL字型のステイ部材169…169の穴に挿
通されていると共に、それぞれのねじ軸118…118
に該ステイ部材169…169を挟んで2個のナット1
70,170が螺合されて締め付けられており、これに
より、上記シート挟み付け装置160が本体フレーム1
1に固定されている。
【0046】また、上記4本ねじ軸118…118に螺
合されている2個のナット170,170の位置を変え
ることによって、上記シート挟み付け装置160が移動
し、搬送クローラベルト110と挟み付けクローラベル
ト164との隙間の寸法が調整されるようになってい
る。
【0047】なお、上記搬送クローラベルト110と挟
み付けクローラベルト164とが対峙する下方位置に、
複数の搬送クローラシュー113…113の両端を支え
る複数の支えローラ119…119が配置されている。
これらの支えローラ119…19は2本の支えフレーム
120,120に回転自在に支持された支え軸121…
121にそれぞれ取り付けられている。なお、これら支
えフレーム120,120は、取り付け板114の上面
に固着されている。
【0048】さらに、上記シート挟み付け装置160に
挟み付けクローラベルト164の走行経路上に挟み
付けクローラシュー167…167の両面を冷却する2
つの冷却装置171,171と、これらクローラシュー
167…167の面の汚れを取る粘着ローラ172が設
けられている。
【0049】一方、フレーム本体11にも、搬送クロー
ラベルト110の走行経路上に搬送クローラシュー11
3…113の両面を冷却する2つの冷却装置122,1
22と、これらクローラシュー113…113の面の汚
れを取る粘着ローラ123が設けられている。
【0050】次に、上記シート切断装置90について説
明する。
【0051】図11に示すように、このシート切断装置
90は、本体フレーム11の上面に立設された箱状のフ
レーム91を有し、該フレーム91の中央部天面からソ
レノイド92が吊り下げられており、該ソレノイド92
のロッド93の先端部にカッタ94が取り付けられてい
る。そして、該カッタ94を挟んで始端側に上部供給ロ
ーラ95が、終端側に上部送りローラ96が配置され、
上記フレーム91の両側部に回転自在に支持された上部
供給軸97と上部送り軸98とに、それぞれ取り付けら
れている。また、上記フレーム91における上部供給ロ
ーラ95より始端側に帯状のカバーシート5′に設けら
れたレジスタマーク(図示せず)を検知するセンサ99
取り付けられている。
【0052】一方、フレーム本体11の内部に、上記ソ
レノイド92に取り付けられたカッタ94の下方に位置
するようにカッタ受け部材100が設けられている。そ
して、このカッタ受け部材100を挟んで、上部供給ロ
ーラ95の下方に位置するように下部供給ローラ101
が、上部送りローラ96の下方に位置するように下部送
りローラ102が配置され、上記本体フレーム11の両
側部に回転自在に支持された下部供給軸103と下部送
り軸104とに、それぞれ取り付けられている。また、
フレーム本体11の内部における下部供給ローラ101
と下部送りローラ102の下方に供給用モータ105と
送り用モータ106がそれぞれ設置されている。そし
て、供給用モータ105の回転によってチェーン107
を介して下部供給ローラ101を回転させるようになっ
ている。また、送り用モータ106の回転によってチェ
ーン108を介して下部送りローラ102を回転させる
ようになっている。
【0053】そして、このシート切断装置90は、カバ
ーシート5′に設けられたレジスタマークをセンサ99
が検知し、該センサ99からの信号がコントローラ(図
示せず)に送られることによって、供給用モータ10
5、ソレノイド92、送り用モータ106がそれぞれ制
御されて、帯状の中間製品1″を所定の長さに切断する
ようになっている。
【0054】次に、この実施の形態に係るICカードの
製造装置10の作用を説明する。
【0055】図6に示す搬送クローラベルト110の始
端側に作業者の手によって、枚葉の回路シート3′
が、該シート3′の電気回路側の面を上にして該ベルト
110に設けられた突起113a…113aに該シート
3a′…3a′の穴に嵌合させて載置される。その場合
に、上記回路シート3′両端部が重なるように載置さ
れる。
【0056】一方、ロール収納部19から繰り出された
帯状のカバーシート5′が接着剤と負装置20に供給さ
れ、塗布ローラ26の外周面に巻き掛けられた状態で
シート5′の一面にホットメルトタイプの接着剤6が塗
布され、その後、案内手段50に供給される。
【0057】そして、上記案内手段50の位置で始端側
から搬送クローラベルト110によって搬送される枚葉
の回路シート3′の上面に、上記接着剤6が塗布された
カバーシート5′が、上記搬送クローラベルト110
設けられた突起113a…113aに該シート5′の穴
5a′…5a′を嵌合させて被せられる。
【0058】次に、搬送クローラベルト110によって
終端側に搬送される両シート3′,5′は、シート挟み
付け装置160に供給される。そして、該装置160
おける挟み付けベルト164搬送クローラベルト11
との間に設けられた所定寸法の隙間を通過することに
よって、両シート3′,5′間の厚みが所定寸法に成形
されると共に、両シートシ3′,5′がホットメルトタ
イプの接着剤6によって接合されて帯状の中間製品とな
る。
【0059】その場合に、上記搬送クローラベルト11
0及び挟み付けベルト164はいずれもクローラベルト
であって、上記シート3′,5′は接着剤6の層を介し
て両ベルト16,164におけるクローラシュー113
…113,167…167によって挟み付けられること
になり、表面が滑らかに形成されることになる。
【0060】さらに、搬送クローラベルト110によっ
て終端側に搬送される帯状の中間製品は、シート切断装
置90に供給される。そして、カバーシート5′に設け
られたレジスタマーク(図示せず)をセンサ99が検知
し、該センサ99からの信号がコントローラ(図示せ
ず)に送られると共に、該信号に基づいてコントローラ
が供給用モータ105、ソレノイド92、送り用モータ
106をそれぞれ制御する。つまり、まず、供給モータ
105の作動より下部供給ローラ101が回転して、帯
状の中間製品を終端側に所定長さ供給する共に、該供給
モータ105が停止する。次に、ソレノイド92の作動
によりカッタ94がカッタ受け部材100に向って下降
することによって、供給された帯状の中間製品が切断さ
れる共に、該カッタ94が上昇する。さらに、送りモー
タ106の作動より下部送りローラ102が回転して、
帯状の中間製品が切断されてなる図3に示す中間製品
1″が当該製造装置10から排出される。
【0061】そして、上記中間製品1″を図3に符合イ
…イで示す線に沿って打ち抜くことにより、15枚のI
Cカード1…1が得られる。
【0062】この場合、枚葉の回路シート3′と帯状の
カバーシート5′とをホットメルトタイプの接着剤6を
介して接合することになるが、塗布ローラ26の外周面
に巻き掛けられた帯状のカバーシート5′を接着剤収納
用タンク28に取り付けられたノズル30に接近させる
ことにより、該ノズル30から直接カバーシート5′の
一面に必要の厚さにホットメルトタイプの接着剤6が塗
布されるので、上記回路シート3′における電気回路側
の面がICチップ4aやアンテナ部4bの厚みで凹凸と
なっていても、これを該接着剤6の層で埋めてしまいI
Cカード1の表面を滑らかな状態とすることが可能とな
る。さらに、両シート間の厚みを整えるので、徒に厚く
することなく、ICカード1の厚みを均一にすることが
可能となる。
【0063】なお、帯状のカバーシート5′とノズル3
との隙間の寸法を隙間調整部材37によって調整する
ことにより、ホットメルトタイプの接着剤6の塗布厚み
を自由に設定することができる。
【0064】そして、シート挟み付け装置160には、
搬送クローラベルト110と挟み付けベルト164との
隙間の寸法を調整するねじ軸118等でなる隙間調整機
が備えられているので、ICカード1の厚みを自由に
調整することができる。
【0065】また、搬送クローラベルト110には、該
ベルト110上で枚葉の回路シート3′に帯状のカバー
シート5′が所定の位置関係に重なるように、両シート
3′,5′の位置を決める位置決め用の突起113a…
113aが設けられているので、例えば、回路シート
3′とカバーシート5′とに図柄等が印刷されていて
も、両シート3′,5′に上記位置決め用の突起113
a…113aに対応する穴を設ければ、簡単に両シート
3′,5′の図柄等を合せることができる。
【0066】さらに、搬送クローラベルト110と挟み
付けベルト164とを冷却する冷却装置122,12
2,171,171が、両ベルト110,164の走行
経路上にそれぞれ設けられているので、放熱によって固
化するホットメルトタイプの接着剤6は、搬送クローラ
ベルト110と挟み付けベルト164とに接する回路シ
ート3′とカバーシート5′との面を介して、放熱が
進され、接着剤6の固化時間を短縮することができる。
【0067】その上に、予備接着剤タンク38には、一
方の接着剤収納室の接着剤6が空になると、他方の接着
剤収納室から接着剤収納用タンク28にホットメルトタ
イプの接着剤6が供給されるように、上記接着剤収納室
と接着剤収納用タンク28とが通じる経路を切り替える
ことができる切換手段(図示せず)が備えられているの
で、上記接着剤6の補充のために作業を中断することな
く、長時間連続的に作業をすることができる。
【0068】
【発明の効果】 以上のように、本発明によれば、カード
状のデータキャリアを構成する 回路シートとベースシー
トとをホットメルトタイプの接着剤を介して接合するこ
とになるが、両シートのどちらか一方に必要の厚さに塗
布することができるホットメルトタイプの接着剤が塗布
されるので、上記回路シートにおける電気回路側の面が
ICチップの厚みで凹凸になっていても、これを該接
着剤の層で埋めてしまいカード状のデータキャリアの
表面を滑らかな状態とすることが可能となる。さらに、
両シート間の厚みを整えるので、徒に厚くすることな
く、カード状のデータキャリアの厚みを均一にすること
が可能となる。
【0069】そして、特に本発明によれば、上記回路シ
ートとカバーシートとを接着剤層を介して重ね合わせた
後、これを搬送ベルトと挟み付けベルトを構成するクロ
ーラシューによって両面から挟み付けるので、製品とし
てのカード状のデータキャリアの両面が滑らかに成形さ
れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装置で製造されるカード状のデータ
キャリアの一例を示す概略構成図である。
【図2】 図1のア−ア線拡大断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係るカード状のデータ
キャリアの製造装置で得られる中間製品の説明図であ
る。
【図4】 同装置に供給される枚葉の回路シートの説明
図である。
【図5】 同装置に供給される帯状のカバーシートの説
明図である。
【図6】 同装置の全体を示す側面図である。
【図7】 図6におけるウ部の要部拡大図である。
【図8】 図6におけるエ部の要部拡大図である。
【図9】 図8のカ−カ線による拡大平面図である。
【図10】 図8のキ−キ線によるに拡大断面図であ
る。
【図11】 図6におけるオ部の要部拡大図である。
【図12】 従来のICカードの製造方法を説明する要
部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ICカード(カード状のデータキャリ
ア) 2 回路シート 3 ベースシート 4 電気回路 4a ICチップ 5 カバーシート 6 ホットメルトタイプの接着剤(接着剤
層) 10 ICカードの製造装置(カード状のデ
ータキャリアの製造装置) 16 搬送ベルト 19 ロール収納部 20 接着剤塗布装置 50 案内手段 164 挟み付けクローラベルト 113,167 クローラシュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 19/077 B42D 15/10 521

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICチップを含む電気回路をベースシー
    ト上に設けてなる回路シートと、該回路シートの電気回
    路側の面を覆うホットメルトタイプの接着剤層と、該接
    着剤層の上記電気回路側と反対側の面を被覆するカバー
    シートとを有するカード状のデータキャリアの製造装置
    であって、上記回路シートを搬送する搬送ベルトと、カ
    バーシートをロール状態で収納するロール収納部と、該
    ロール収納部から繰り出されたカバーシートの一方の面
    にホットメルトタイプの接着剤を塗布する接着剤塗布装
    置と、上記搬送ベルトによって搬送される回路シートの
    電気回路側の面にカバーシートの接着剤が塗布された面
    を重ね合せるように案内する案内手段と、上記搬送ベル
    トに平行に走行して、上記接着剤により回路シートの電
    気回路側の面の凹凸が埋められるように、重ね合された
    上記両シートを挟み付ける挟み付けベルトと、両ベルト
    の隙間を調整する隙間調整手段とを有し、かつ、上記搬
    送ベルトと挟み付けベルトとは、いずれも、左右一対の
    チェーン間に複数の長方形のクローラシューを架設して
    なるクローラベルトで構成され、接着剤を介して重ね合
    わされた上記両シートを、両ベルトのクローラシューで
    挟み付けるように構成されていることを特徴とするカー
    ド状のデータキャリアの製造装置。
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