JP3038077B2 - デジタルacc回路及びデジタルクロマキラー回路 - Google Patents

デジタルacc回路及びデジタルクロマキラー回路

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JP3038077B2
JP3038077B2 JP04087900A JP8790092A JP3038077B2 JP 3038077 B2 JP3038077 B2 JP 3038077B2 JP 04087900 A JP04087900 A JP 04087900A JP 8790092 A JP8790092 A JP 8790092A JP 3038077 B2 JP3038077 B2 JP 3038077B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/70Circuits for processing colour signals for colour killing
    • H04N9/71Circuits for processing colour signals for colour killing combined with colour gain control

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NTSC方式のテレビ
ジョン信号のACC(Automatic Color Control )回路
及びACC回路と併せて用いられるクロマキラー回路を
デジタル化すると共に、簡易な構成で高性能なACC機
能及びクロマキラー機能を実現するデジタルACC回路
及びデジタルクロマキラー回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ベースバンドの映像信号をA/D変換器
によってデジタル化し、信号処理をデジタル処理によっ
て行い、最後にD/A変換器によってアナログ信号とし
表示するデジタルテレビジョン受像機は、その特徴とし
て調整の簡易化、精密な遅延素子の応用による画質改善
効果等をもたらす他、さまざまな信号処理を施すことが
できるという特徴を有している。
【0003】図16はデジタルテレビジョン受像機を示
すブロック図であって、図16を用いてデジタルテレビ
ジョン受像機の信号処理の概要について説明する。図1
6において、入力端子より入来するベースバンドの複合
映像信号は、A/D変換器1,Y(輝度信号)/C(色
信号)分離器2,デジタルACC回路3(以下、単にA
CC回路と記すこともある),(色)復調器10,マト
リックス回路4,D/A変換器5よりなる信号処理系
と、バーストゲート6,同期分離器7,クロック生成器
8,同期信号処理器9よりなる同期処理系に分かれる。
【0004】信号処理系においては、A/D変換器1に
入力した複合映像信号はデジタル信号となり、Y/C分
離器2において輝度信号及び色信号が分離される。そし
て、色信号がACC回路3を経て復調器10に入力す
る。復調器10はR−Y信号及びB−Y信号を生成し、
マトリックス回路4に供給する。マトリックス回路4は
演算を行ってデジタルR,G,B信号を生成し、D/A
変換器5に供給する。D/A変換器5はD/A変換を施
してアナログR,G,B信号に戻し、モニター等の映像
表示機器へ供給する。一方、同期処理系においては、バ
ーストゲート6によって色位相の基準となるバースト信
号が取り出され、また同期分離器7によって複合同期信
号が取り出される。この複合同期信号は同期信号処理器
9に入力し処理され、水平同期信号がACC回路3に供
給される。バースト信号はクロック生成器8に入力す
る。クロック生成器8はバースト信号の4倍の周波数の
クロック(4fscクロック)を生成し、信号処理系の
各部に供給する。信号処理系の各部に入力する信号はこ
の4fscクロックによりサンプリングされる。
【0005】ところで、放送波においては、チャンネル
によって複合映像信号のレベルが異なるため色信号の振
幅が変動してしまう。このままマトリックス回路4によ
ってR,G,B信号を生成すると、その振幅変動が色飽
和度変動となって再現されてしまうことになるため、A
CC回路3によって振幅を一定に保つ処理が必要であ
る。そして、バースト信号の振幅が規格上定められてい
るため、バースト信号の振幅変動値を調べればそのバー
スト信号が存在する一水平期間の色信号に必要なゲイン
を算出することができる。さらに、放送波では、バース
ト信号が付加されていない信号あるいはS/Nが極めて
劣化した信号も存在する。このような場合、バースト信
号の検出値が不安定となり、このままACC回路3によ
って振幅を一定に保つ処理を行なうと不用意にクロマ成
分を増幅してしまう。そのためバースト信号が一定の振
幅検出値より小さければ自動的に色信号を再生しないよ
うにしなければならない。この作用はACC回路とキラ
ー回路を組み合わせることにより実現できる。
【0006】図15はキラー回路を備えた従来のデジタ
ルACC回路を示すブロック図である。この従来のデジ
タルACC回路は、図15に示すように、乗算器11,
振幅検出器12,水平平均器13,除算器14,垂直フ
ィルタ15,比較器16と選択回路17とよりなるキラ
ー回路より構成されている。次に、このデジタルACC
回路の動作について説明する。乗算器11には複合映像
信号をY/C分離して得られた色信号が入力する。乗算
器11より出力された色信号は振幅検出器12に入力す
る。振幅検出器12はバースト信号の振幅の絶対値を求
める演算(2乗の計算を2回)を行う。そして、水平平
均器13は振幅検出器12の出力信号の水平平均をと
る。さらに、除算器14はその水平平均値を基準値(基
準データ)で除算する。垂直フィルタ15は除算器14
より出力された値を十数ラインの間積算平均し、その積
算平均した値を乗算器11に入力し、入力される色信号
に乗じる。これにより、色信号の振幅を一定とすること
ができる。なお、垂直フィルタ15による積算平均はノ
イズ等の誤検出により乗数に急激な変動が生じた場合の
対策である。そして、入来する信号においてはバースト
信号が急激に変動する要因は少ないため、垂直フィルタ
15の時定数は大きくしてある。
【0007】また、破線で囲んだ比較器16及び選択回
路17より構成されているキラー回路において、比較器
16は垂直フィルタ15を経て決定した乗数が不用意に
大きな値でないかどうかを判別するために、その乗数と
予め設定した最大の乗数とを比較し、もし乗数が最大乗
数より大きなものであれば、選択回路17を切り換えて
乗数“0”を乗算器11に与える。その結果、乗算器1
1からはキラー動作が行われた色信号“0”が出力され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のデジタルACC
回路は上述の如くハードウェアを構成する。しかしなが
ら、上述した構成でACCに係わる演算をデジタルで行
うには規模の大きなハードウェアが必要である。特に、
除算器14や垂直フィルタ15は規模の大きなハードウ
ェアが必要であり、性能を落とすことなくデジタルAC
C機能を行うことができるアルゴリズムの簡素化が望ま
れていた。それを解決する一例として発明されたのが特
願平3−211630号によるデジタルACC回路であ
る。それゆえ、本発明は、除算器や垂直フィルタを用い
ることなくデジタルACC機能を実現した特願平3−2
11630号によるデジタルACC回路に対し、最適で
簡易に構成によりクロマキラー動作をさせるようにし、
デジタルACC回路としても動作し、さらにデジタルク
ロマキラー回路としても動作する回路、即ち、デジタル
ACC回路及びデジタルクロマキラー回路を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、 (1)(a)入力するデジタル色信号に第1の係数を乗
じて出力する乗算器と、(b)前記乗算器より出力され
た色信号の振幅値を検出する第1の振幅検出器と、
(c)前記色信号の振幅値と第2の係数とによって、前
記第1の係数を生成する係数生成器と、(d)前記係数
生成器より出力された前記第1の係数からなる信号を遅
延して前記乗算器に供給する遅延器と、(e)前記第2
の係数を前記第1の係数へと更新記憶する係数記憶器
と、(f)前記入力するデジタル色信号の振幅値を検出
する第2の振幅検出器と、(g)前記第2の振幅検出器
で検出された振幅値とキラーレベル値とを比較し、その
振幅値と前記キラーレベル値との大小関係に応じて、前
記第1の係数を減じるための第1の判別値と前記第1の
係数を変更させない第2の判別値とを出力する比較回路
と、前記比較回路より出力された判別値を記憶する記憶
装置と、前記記憶装置に記憶された判別値と前記第1の
係数とを合成することによって、その判別値が前記第1
の判別値であれば前記第1の係数を順次減じ、その判別
値が前記第2の判別値であれば前記第1の係数を変更さ
せないよう制御する制御回路とを有する係数制御器と、
(h)前記乗算器によって前記入力するデジタル色信号
に前記第1の係数を乗じることにより、デジタル色信号
の振幅値を一定に保つ動作と、前記係数制御器による前
記第1の係数を減じる制御によって前記第1の係数を0
とし、前記乗算器によって前記入力するデジタル色信号
に0を乗じることにより、デジタル色信号の振幅値を0
とする動作とを選択する選択手段とを有して構成される
ことを特徴とするデジタルACC回路を提供し、(2)(a)入力するデジタル色信号に第1の係数を乗
じて出力する乗算器と、(b)前記乗算器より出力され
た色信号の振幅値を検出する第1の振幅検出器と、
(c)前記色信号の振幅値と第2の係数とによって、前
記第1の係数を生成する係数生成器と、(d)前記係数
生成器より出力された前記第1の係数からなる信号を遅
延して前記乗算器に供給する遅延器と、(e)前記第2
の係数を前記第1の係数へと更新記憶する係数記憶器
と、(f)前記入力するデジタル色信号の 振幅値を検出
する第2の振幅検出器と、(g)前記第2の振幅検出器
で検出された振幅値とキラーレベル値とを比較し、その
振幅値と前記キラーレベル値との大小関係に応じて、前
記第1の係数を減じるための第1の判別値と前記第1の
係数を変更させない第2の判別値とを出力する比較回路
と、前記比較回路より出力された判別値を記憶する記憶
装置と、前記記憶装置に記憶された判別値と前記第1の
係数とを合成することによって、その判別値が前記第1
の判別値であれば前記第1の係数を順次減じ、その判別
値が前記第2の判別値であれば前記第1の係数を変更さ
せないよう 制御する制御回路とを有する係数制御器と、
(h)前記乗算器によって前記入力するデジタル色信号
に前記第1の係数を乗じることにより、デジタル色信号
の振幅値を一定に保つ動作と 前記係数制御器による前
記第1の係数を減じる制御によって前記第1の係数を0
とし、前記乗算器によって前記入力するデジタル色信号
に0を乗じることにより、デジタル色信号の振幅値を0
とする動作とを選択する選択手段とを有して構成される
ことを特徴とするデジタルクロマキラー回路を提供する
ものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明のデジタルACC回路及びデジ
タルクロマキラー回路について、添付図面を参照して説
明する。図1は本発明のデジタルACC回路及びデジタ
ルクロマキラー回路の一実施例の構成を示すブロック
図、図2は図1中の振幅検出器21の具体的構成を示す
ブロック図、図3は図1中の係数生成器22の具体的構
成を示すブロック図、図4は図3中の変換回路224の
具体的構成を示すブロック図、図5は図1中の係数記憶
器23の具体的構成を示すブロック図、図6は図1中の
振幅検出器25の具体的構成を示すブロック図、図7は
図1中のキラーレベル制御回路26の具体的構成を示す
ブロック図、図8は図7中の制御回路263の具体的構
成を示すブロック図、図9は図1中の乗算器の一例を示
すブロック図である。さらに、図10は図1に示すデジ
タルACC回路及びデジタルクロマキラー回路を説明す
るための波形図、図11〜図14は図1に示すデジタル
ACC回路及びデジタルクロマキラー回路を説明するた
めの図であって、図11及び図12(a),(b)は図
1中の振幅検出器21におけるバースト信号(バースト
データ)の処理過程を、図12(c)は図1中の係数生
成器22における演算動作を、図13は図1中の係数生
成器22と係数記憶器23との演算を、図14(a),
(b)は係数生成器22中の制限回路226の動作を、
図14(c)は制限回路226の特性を示している。
【0011】まず、図1を用いて本発明のデジタルAC
C回路及びデジタルクロマキラー回路の構成及び動作に
ついて説明する。なお、図1において図15と同一部分
には同一符号を付す。本発明のデジタルACC回路及び
デジタルクロマキラー回路は、図1に示すように、乗算
器11,振幅検出器21,係数生成器22,係数記憶器
23,遅延器24,振幅検出器25,係数制御器26,
選択回路27,選択回路28,スイッチ29より構成さ
れている。なお、破線で囲んだ振幅検出器25及び係数
制御器26は、特願平3−211630号によるデジタ
ルACC回路に、クロマキラー動作をさせるために新た
に付加した回路であり、選択回路27,28,スイッチ
29もそれに伴って新たに付加したものである。
【0012】図1において、入力された色信号は、選択
回路27によってこの選択回路27に入力される動作信
号に従い、振幅検出器25あるいは乗算器11に選択的
に供給される。ここでは、選択回路27が振幅検出器2
5側に接続した状態を示し、選択回路28は入力色信号
側に接続し、スイッチ29はオフされている。まず、選
択回路27が乗算器11を選択した場合について説明す
る。選択回路27が乗算器11を選択した場合には、図
1に示す回路はデジタルACC回路として動作する。選
択回路27が動作信号に従って乗算器11側に接続する
と、それと同期して選択回路28は乗算器11側に接続
し、スイッチ29がオンする。乗算器11には、図10
(a)に示す複合映像信号をY/C分離して得られた色
信号が入力する。そして、乗算器11,振幅検出器2
1,係数生成器22,係数記憶器23,遅延器24より
構成されるACC回路によって色信号にACC制御が施
され、図10(b)に示す波形となる。このように、バ
ースト信号を本来のバースト信号の振幅値に揃え、同時
に色信号に対しても同様のゲインを与えるのがACC回
路の目的である。
【0013】このACC回路が動作する直前に係数記憶
器23の係数(係数データ)は初期値に設定する。本実
施例においては、係数の初期値は利得1倍に設定してい
る。この係数記憶器23のビット幅はこのACC回路の
利得幅と精度(色信号の振幅値を調整する精度)を決定
しており、本実施例においては12ビットとしている。
即ち、係数記憶器23の係数の値が(000001000000)の
ときには1倍の利得を色信号に与え、また(1111111111
11)のときには63.984375倍の利得を色信号に
与える。また、最小の精度は1/64=0.01562
5となる。映像信号を8ビット量子化した場合、色信号
は一般に6ビット以下であるため本実施例における係数
記憶器23は上記のように設定した。係数の初期値設定
は初期収束動作の不安定さを避けるためであり、必要で
なければ省いてもよい。
【0014】そして、このACC回路が動作した後、入
来する色信号に係数記憶器23の値が乗算器11によっ
て乗ぜられ、その結果が図10(b)に示すACC制御
が施された信号として出力される。ここで、乗算器11
は、図9にその一例を示すように、並列化により高速化
を図ったものが実用上適しており、係数記憶器23から
遅延器24を経た乗数を設定することによりテレビジョ
ン信号の水平方向のデータである全ての被乗数との乗算
が同時に行われる。その結果の出力値のバースト信号の
領域が、図10(d)に示すように、振幅検出器21に
入力される。ここで、乗算を行う装置の1つとして、Te
xas Instruments,Inc.社によって開発されたSCAN LINE
VIDEO PROCESSOR (SVP)が知られている。文献とし
ては、IEEE 1990 CUSTOM INTEGRATED CIRCUIT CONFEREN
CEで発表された「SVP:SIRIALVIDEO PROCESSOR,JIM CHIL
DERS ET.AL,17.3.1-17.3.4,MAY 13-16,1990」と、19
90年テレビジョン学会年次大会で発表された「汎用ビ
デオプロセッサによるY/C分離システム、湯上昌郁,
日本ビクター(株)、大原一浩,日本テキサス・インス
ツルメンツ(株)、427−428頁」が挙げられる。
【0015】次に、振幅検出器21の構成及び動作につ
いて図2を用いて説明する。振幅検出器21はバースト
データ選択回路211,絶対値回路212,制限回路2
13,2乗和回路214,平方根回路215,水平加算
平均回路216より構成されている。乗算器11より出
力する色信号はまずバーストデータ選択回路211に入
力する。このバーストデータ選択回路211にパルス状
の選択信号が入力すると、バーストデータ選択回路21
1はその選択信号が入力した時のバースト信号(バース
トデータ)を選択して絶対値回路212に出力する。振
幅検出器21においては、色信号(バースト信号を含
む)は図11(a)に示すように、正,負の値を持つ信
号であるため、図11(c)に示すように、絶対値回路
212で処理し、さらに本実施例においては、大きさを
通常想定できる限度として6ビットに制限する制限回路
213に入力する。従って、6ビットを越える信号は異
常信号としてこの段階で制限される。
【0016】そして、制限回路213より出力された信
号は2乗和回路214、さらに平方根回路215により
処理される。図11(a)に示す信号はバースト部分が
正しくサンプリングされたものであるが、図11(b)
に示す信号はサンプリングクロックの位相がサブキャリ
アの位相とずれた場合のサンプリングデータである。こ
の図11(b)より明らかなように、サンプリングの位
相でバースト信号のピーク値が変化している。この影響
を避けるため、2乗和回路214によって隣接した2つ
のデータの値の2乗和をとり、さらに平方根回路215
により平方根をとるという処理を行っている。数式で説
明すると、例えばサブキャリアの4倍の周波数のクロッ
ク(4fscクロック)でサンプリングされた場合、元
々のバースト信号の絶対値をAとして隣接する2つのバ
ーストデータα,βは、 α=Asin (ωt+θ) …(1) β=Acos (ωt+θ) …(2) のように表すことができる。ここで、θはサブキャリア
とサンプリングクロック(4fscクロック)との位相
ずれである。従って、絶対値Aを求めるには(1),
(2)式より、 A=(α2 +β2 1/2 …(3) となる。この(3)式より計算した結果を図11(d)
に示している。
【0017】さらに、入力信号にはノイズが混入してい
ることが多いため、本実施例においては誤検出の影響を
少なくするため、平方根回路215より出力された信号
を水平加算平均回路216に入力して水平加算平均をと
っている。図12(a)はノイズ等の混入によりバース
ト信号の振幅値がばらついた状態である。この図12
(a)に示す信号をバースト信号内で水平加算平均(a
v.)をとり、図12(b)に示すように振幅値をほぼ
一定としている。
【0018】次に、係数生成器22の構成及び動作につ
いて説明する。図3に示すように、係数生成器22は、
減算器221,絶対値回路222,比較回路223,変
換回路224,加減算回路225,制限回路226より
構成されている。係数生成器22は、上述のようにして
振幅検出器21によって得たデータによって色信号を補
正すべきか否かを判定するものである。
【0019】振幅検出器21中の水平加算平均回路21
6より出力した信号(6ビット)は係数生成器22中の
減算器221に入力する。減算器221には予め設定し
た振幅の基準値(ref.data)が入力されており、減算器
221は振幅検出器21より出力した信号から基準値
(6ビット)を減算する。この結果、図12(c)に示
すように、誤差信号(7ビット)が得られる。この7ビ
ットの信号の内、正,負を表す最上位の1ビットは変換
回路224に入力される。そして、残りの6ビットが絶
対値回路222に入力されて絶対値がとられ、さらに、
比較回路223に入力される。比較回路223には比較
データ0(6ビット)が入力されており、入力する信号
と比較データ0とを比較して1ビットの信号を出力す
る。上記の正,負を表す1ビットの信号を最上位ビット
(MSB)とし、比較回路223より出力される1ビッ
トの信号を最下位ビット(LSB)とし、合わせて2ビ
ットの検出出力Qを得る。
【0020】そして、検出出力Qは変換回路224に入
力される。変換回路224は、図4に示すように、NO
R回路31,インバータ32,OR回路33より構成さ
れている。NOR回路31の一方の入力端子には検出出
力QのMSBが入力し、インバータ32には検出出力Q
のLSBが入力しており、インバータ32の出力がNO
R回路31の他方の入力端子に入力している。また、O
R回路33の一方の入力端子には検出出力QのMSBが
入力し、他方の入力端子には検出出力QのLSBが入力
している。そして、NOR回路31の出力には変換出力
Q′のMSBが得られ、OR回路33の出力には変換出
力Q′のLSBが得られる。変換回路224によって得
られた変換出力Q′は振幅の基準値とバースト信号の振
幅値の大小関係を表す判別信号となる。即ち、減算器2
21〜変換回路224は基準値とバースト信号の振幅値
の大小関係を表す判別信号を生成する判別信号生成回路
を構成している。そして、本実施例においては、変換出
力Q′を2ビットの信号とし、基本的に分類される最小
限の状態を表す条件として、基準値より小さい(<
0)、基準値と等しい(=0)、基準値より大きい(>
0)の3値に分類した。なお、変換回路224による検
出出力Qの変換出力Q′への変換は表1に示す如くであ
る。
【0021】
【表1】
【0022】この変換出力Q′は2の補数形式で表現さ
れており、(01)は+1、(00)は0、(11)は
−1をそれぞれ意味している。これらは3つの状態を補
正する記号であって必ずしも数値そのものを意味しなく
てもよい。変換回路224において重要なのは、振幅検
出器21の出力の状態によって係数記憶器23の値を制
御する複数の値を作り出すことにある。そして、変換出
力Q′の値は係数制御器26に入力され、係数制御器2
6より出力された値が加減算器225に入力されて係数
記憶器23の値(係数データ)に加算される。係数制御
器26の動作は後に詳述する。図13(a),(b)は
加減算器225による演算例を示している。本実施例に
おいては、加算は2の補数形式、即ち符号付きで行って
おり、変換出力Q′が(11)の場合は加減算器225
は減算器として作用する。図13(a)において、加減
算器225には変換出力Q′として(01)が、係数記
憶器23の係数データとして(000001000000)が入力し
ているので、加減算器225の出力は(000001000001)
となり、係数データを増加させている。図13(b)に
おいては、変換出力Q′が(11)であるので出力は
(000000111111)となり、係数データを減少させてい
る。なお、図中のf.pは小数点である。
【0023】この結果得られた値は制限回路226を経
て係数記憶器23に入力される。係数記憶器23は、図
5に示すように、係数初期設定部231と係数記憶部2
32より構成される(上記のように、係数初期設定部2
31は必ずしも必要ない)。係数記憶器23に入力した
値(係数データ)は係数記憶部232に保存される。そ
して、図10に示すように、(e)の係数データ(1ラ
イン遅延)を次に入来する(c)の色信号データに乗
じ、(b)のACC制御された色信号を得る。さらに、
その結果から(d)のバーストデータを得、再び(e)
の如く係数記憶器23の係数データが更新され続ける。
振幅検出器21の出力が基準値と等しくなれば係数記憶
器23の係数データは更新されない値、即ち0が加算さ
れる。再び振幅値が変動すればその値が基準値と等しく
なるよう追従を始める。
【0024】次に、制限回路226の動作について説明
する。図14(a)に示すように、係数記憶器23の値
が最大値である(111111111111)となって飽和した場
合、加減算器225に変換出力Q′として(01)が入
力したとしても、制限回路226の動作によってそれ以
上の増加は行わず、(111111111111)のままとする。ま
た逆に、図14(b)に示すように、係数記憶器23の
値が最小値である(000000000000)となって飽和した場
合、加減算器225に変換出力Q′として(11)が入
力したとしても、制限回路226の動作によってそれ以
下の減少は行わず、(000000000000)のままとする。図
14(c)にはこのような制限動作をする制限回路22
6の特性を示している。
【0025】さらに、図1中の遅延器24について説明
する。このACC回路の乗数が決定するまでには上述し
た過程を経るため時間が必要となる。この時間的ずれ
を、上記の如く求めた乗数を図10に示すように次の水
平周期の入力色信号に乗ずるために補正するのが、遅延
器24の作用である。本発明のデジタルACC回路によ
れば、色信号の急激な変動に対しては反応しないように
思われるが、色信号の急激な変動要素はノイズである場
合が多いので、色信号の急激な変動に追随する必要はな
い。それゆえ、本発明のデジタルACC回路は実用に際
して全く申し分のないものである。
【0026】次に、選択回路27が動作して振幅検出器
25を選択した場合について説明する。選択回路27が
動作して振幅検出器25を選択した場合には、図1に示
す回路はデジタルクロマキラー回路として動作する。選
択回路27が動作信号に従って振幅検出器25側に接続
すると、それと同期して選択回路28は入力色信号側に
接続し、スイッチ29がオフする。振幅検出器25は、
図6に示すように、バーストデータ選択回路251,絶
対値回路252,制限回路253,2乗和回路254,
平方根回路255,水平加算平均回路256より構成さ
れている。この振幅検出器25は、振幅検出器21と同
様の構成であり、同様の動作を行うものであるので、そ
の説明は省略する。係数制御器26は、図7に示すよう
に、比較回路261,記憶装置262,制御回路263
より構成されている。ここで、選択回路27に入力され
る動作信号、比較回路261及び図3中の変換回路22
4の出力信号と、制御回路263の出力信号との関係を
表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】選択回路27に入力される動作信号が選択
装置27を振幅検出器25側に接続する値、例えば
“1”である時、選択回路27は入力色信号を振幅検出
器25に供給する。振幅検出器25より得た値は係数制
御器26中の比較回路261によって、この比較回路2
61に入力されるキラーレベル値(以下、単にキラーレ
ベルと記す)との比較を行う。この際、振幅検出器25
からの値(振幅値)がキラーレベルより大きければ比較
回路261は値“0”を出力する。また、振幅検出器2
5からの値がキラーレベルより小さければ比較回路26
1は値“1”を出力する。キラーレベルは予めキラーが
動作する必要な値に選んでおく。
【0029】そして、比較回路261の出力(判別値)
は記憶装置262に入力される。この記憶装置262の
内容の更新は選択回路27が振幅検出器25側に接続し
た時のみ可能であり、振幅検出器25側から乗算器11
側に切り換えた場合、その直前の値を保存したままとす
る。例えば、比較回路261の出力が“1”の時、即
ち、キラーレベルよりも水平加算平均回路256の値が
小さいと判定した時、この比較回路261の出力は記憶
装置262に入力されて記憶されると共に、制御回路2
63に入力される。制御回路263は、図8に示すよう
に、OR回路41,42より構成されており、OR回路
41には記憶装置262の出力と図3中の変換回路22
の出力Q′のLSBが入力され、OR回路42には記
憶装置262の出力と図3中の変換回路224の出力
Q′のMSBが入力される。そして、制御回路263の
出力(MSB,LSB)が図3中の加減算器225に入
力される。
【0030】 表2に示すように、比較回路261の出
力が“1”の時には、係数生成器22中の変換回路22
4の値がいかなる値であっても(11)即ち−1へと変
換し、係数生成器22中の加減算器225に入力する。
一例として、バースト信号がない時、振幅検出器25か
らの値はキラーレベルより小さいので係数記憶器23の
値は常に−1され続け、最終的に(000000000
000)となり、これが入力される色信号に乗じられキ
ラーが働くのである。このように、選択回路27が振幅
検出器25を選択し、デジタルクロマキラー回路として
動作する場合には、図1において、乗算器11,係数生
成器22,係数記憶器23,遅延器24,振幅検出器2
5,係数制御器26,選択回路27がデジタルクロマキ
ラー回路を構成していることが分かる。
【0031】さらに、選択回路27に入力される動作信
号が選択回路27を乗算器11側に接続する値、例えば
“0”である時、係数制御器26中の記憶装置262の
値は変更されず動作信号が“0”になる直前の値を保持
する。従って、記憶装置262に“1”が記憶されたま
まであると、次に動作信号が“1”となった時に係数制
御器26が働き、キラーレベルより大きな値がクロマキ
ラー制御装置を通過するまで係数記憶器23の値は減り
続ける。従って、選択回路27が乗算器11側に接続し
ても係数制御器26は動作を続けるのである。選択回路
27は例えばソフトウェア制御装置により本発明の構成
を実現する場合、動作信号が“0”の時はACC動作の
みを行い、動作信号が“1”の時キラー制御の判定を行
うといったように、時分割でソフトウェアループを切り
換え、異なる回路動作を実現するようにする場合に特に
効果があり、両方を常に動作させておく場合と比較して
効率的なアルゴリズムの運用を提供することができるの
である。
【0032】なお、係数制御器26を動作させてキラー
動作を行う場合、クロマキラー動作の有効動作期間がテ
レビジョン信号の有効画面外であってバースト信号を有
する期間に限られるように、選択回路27を振幅検出器
25側に接続させる。さらに、本実施例においては、自
然な構成とするため振幅検出器をACC動作を行うため
の振幅検出器21とクロマキラー動作を行うための振幅
検出器25のように別々に設けたが、1つの振幅検出器
を共用することが可能であり、目的に応じて使い分ける
こともできる。即ち、乗算器11の出力と入力するデジ
タル色信号とを選択的に振幅検出器に入力する選択回路
と、その振幅検出器の出力を係数生成器22と係数制御
器26とに選択的に入力する選択回路とを設ければ、1
つの振幅検出器で共用することができる。これらの選択
回路の切換は、ACC動作とキラー動作とを切り換える
選択回路27,28及びスイッチ29と連動させればよ
い。本発明のデジタルACC回路及びデジタルクロマキ
ラー回路をハードウェアで構成する場合には、振幅検出
器は1つとしたほうがよく、ソフトウェアで構成する場
合には、本実施例のように別々に設けた方がよい。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のデ
ジタルACC回路及びデジタルクロマキラー回路は上述
の如く構成されてなるので、色信号の振幅を自由に調整
することができ、また、ハードウェアの規模が大きくな
ってしまう原因であった除算器や垂直フィルタを用いる
必要がないので、簡易な構成でデジタルACC機能を実
現することができると共に、このデジタルACC回路は
デジタルクロマキラー回路としても動作するので自動的
にキラー動作を行うことができる。また、本発明のデジ
タルACC回路は、色信号の急激な変動には追従しない
ので、急激にキラー動作が働くことはなく、従って、ノ
イズに対して優れた効果がある。さらに、ACC制御と
キラー判定動作を任意に時分割で行うことができるの
で、ソフトウェア制御装置等で本発明のデジタルACC
回路及びデジタルクロマキラー回路を構成する場合、効
率的なソフトウェアアルゴリズムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタルACC回路及びデジタルクロ
マキラー回路の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1中の振幅検出器21の具体的構成を示すブ
ロック図である。
【図3】図1中の係数生成器22の具体的構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図3中の変換回路224の具体的構成を示すブ
ロック図である。
【図5】図1中の係数記憶器23の具体的構成を示すブ
ロック図である。
【図6】図1中の振幅検出器25の具体的構成を示すブ
ロック図である。
【図7】図1中の係数制御器26の具体的構成を示すブ
ロック図である。
【図8】図7中の制御回路263の具体的構成を示すブ
ロック図である。
【図9】図1中の乗算器11の一例を示すブロック図で
ある。
【図10】本発明のデジタルACC回路及びデジタルク
ロマキラー回路を説明するための波形図である。
【図11】本発明のデジタルACC回路及びデジタルク
ロマキラー回路を説明するための図であって、図1中の
振幅検出器21におけるバースト信号の処理過程を示す
図である。
【図12】本発明のデジタルACC回路及びデジタルク
ロマキラー回路を説明するための図であって、(a),
(b)は図1中の振幅検出器21におけるバースト信号
の処理過程を、(c)は図1中の係数生成器22におけ
る演算動作を示す図である。
【図13】本発明のデジタルACC回路及びデジタルク
ロマキラー回路を説明するための図であって、図1中の
係数生成器22と係数記憶器23との演算を示す図であ
る。
【図14】本発明のデジタルACC回路及びデジタルク
ロマキラー回路を説明するための図であって、(a),
(b)は制限回路226の動作を、(c)は制限回路2
26の特性を示す図である。
【図15】キラー回路を備えた従来のデジタルACC回
路の構成を示すブロック図である。
【図16】デジタルテレビジョン受像機の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】 11 乗算器 21,25 振幅検出器 22 係数生成器 23 係数記憶器 24 遅延器 26 係数制御器 27,28 選択回路 29 スイッチ 211,251 バーストデータ選択回路 212,222,252 絶対値回路 213,226,253 制限回路 214,254 2乗和回路 215,255 平方根回路 216,256 水平加算平均回路 221 減算器 223,261 比較回路 224 変換回路 225 加減算回路 231 係数初期設定部 232 係数記憶部 262 記憶装置 263 制御回路 31 NOR回路 32 インバータ 33,41,42 OR回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−3294(JP,A) 特開 昭64−29081(JP,A) 特開 昭62−268288(JP,A) 特開 昭60−4395(JP,A) 特開 昭60−160288(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/68 102 H04N 9/70

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)入力するデジタル色信号に第1の係
    数を乗じて出力する乗算器と、 (b)前記乗算器より出力された色信号の振幅値を検出
    する第1の振幅検出器と、 (c)前記色信号の振幅値と第2の係数とによって、前
    記第1の係数を生成する係数生成器と、 (d)前記係数生成器より出力された前記第1の係数か
    らなる信号を遅延して前記乗算器に供給する遅延器と、 (e)前記第2の係数を前記第1の係数へと更新記憶す
    る係数記憶器と、 (f)前記入力するデジタル色信号の振幅値を検出する
    第2の振幅検出器と、 (g)前記第2の振幅検出器で検出された振幅値とキラ
    ーレベル値とを比較し、その振幅値と前記キラーレベル
    値との大小関係に応じて、前記第1の係数を減じるため
    の第1の判別値と前記第1の係数を変更させない第2の
    判別値とを出力する比較回路と、前記比較回路より出力
    された判別値を記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記
    憶された判別値と前記第1の係数とを合成することによ
    って、その判別値が前記第1の判別値であれば前記第1
    の係数を順次減じ、その判別値が前記第2の判別値であ
    れば前記第1の係数を変更させないよう制御する制御回
    路とを有する係数制御器と、 (h)前記乗算器によって前記入力するデジタル色信号
    に前記第1の係数を乗じることにより、デジタル色信号
    の振幅値を一定に保つ動作と、前記係数制御器による前
    記第1の係数を減じる制御によって前記第1の係数を0
    とし、前記乗算器によって前記入力するデジタル色信号
    に0を乗じることにより、デジタル色信号の振幅値を0
    とする動作とを選択する選択手段とを有して構成される
    ことを特徴とするデジタルACC回路。
  2. 【請求項2】 前記振幅検出器は、 前記バースト信号のある一部分を選択して出力するバー
    ストデータ選択回路と、 前記バーストデータ選択回路の出力の絶対値を求める絶
    対値回路と、 前記絶対値回路の出力の隣接した2つの値をそれぞれ2
    乗して和をとって出力する2乗和回路と、 前記2乗和回路の出力の平方根をとって出力する平方根
    回路と、 前記平方根回路の出力の水平加算平均をとって出力する
    水平加算平均回路とを有して構成されることを特徴とす
    る請求項記載のデジタルACC回路。
  3. 【請求項3】 前記係数生成器は、 前記乗算器より出力された色信号の振幅値と基準となる
    振幅値とを比較し、その基準となる振幅値より小さい
    時、係数を増大させるための値を生成し、その基準とな
    る振幅値と等しい時、係数を変更させない値を生成し、
    その基準となる振幅値より大きい時、係数を減少させる
    ための値を生成する生成回路と、 前記生成回路によって得られた値と前記第2の係数とを
    加減算することにより前記第1の係数を生成する加減算
    回路と、 前記加減算回路の出力が前記係数記憶器のビット幅を越
    えないように制限する制限回路とを有して構成されるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のデジタルAC
    C回路。
  4. 【請求項4】 (a)入力するデジタル色信号に第1の係
    数を乗じて出力する乗算器と、 (b)前記乗算器より出力された色信号の振幅値を検出
    する第1の振幅検出器と、 (c)前記色信号の振幅値と第2の係数とによって、前
    記第1の係数を生成する係数生成器と、 (d)前記係数生成器より出力された前記第1の係数か
    らなる信号を遅延して前記乗算器に供給する遅延器と、 (e)前記第2の係数を前記第1の係数へと更新記憶す
    る係数記憶器と、 (f)前記入力するデジタル色信号の振幅値を検出する
    第2の振幅検出器と、 (g)前記第2の振幅検出器で検出された振幅値とキラ
    ーレベル値とを比較し、その振幅値と前記キラーレベル
    値との大小関係に応じて、前記第1の係数を減 じるため
    の第1の判別値と前記第1の係数を変更させない第2の
    判別値とを出力する比較回路と、前記比較回路より出力
    された判別値を記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記
    憶された判別値と前記第1の係数とを合成することによ
    って、その判別値が前記第1の判別値であれば前記第1
    の係数を順次減じ、その判別値が前記第2の判別値であ
    れば前記第1の係数を変更させないよう制御する制御回
    路とを有する係数制御器と、 (h)前記乗算器によって前記入力するデジタル色信号
    に前記第1の係数を乗じることにより、デジタル色信号
    の振幅値を一定に保つ動作と、前記係数制御器による前
    記第1の係数を減じる制御によって前記第1の係数を0
    とし、前記乗算器によって前記入力するデジタル色信号
    に0を乗じることにより、デジタル色信号の振幅値を0
    とする動作とを選択する選択手段とを有して構成される
    ことを特徴とするデジタルクロマキラー回路。
  5. 【請求項5】 前記記憶装置は、前記選択回路が前記振幅
    検出器を選択した時のみ記憶内容を更新するよう構成し
    たことを特徴とする請求項記載のデジタルクロマキラ
    ー回路。
  6. 【請求項6】 前記選択回路は、テレビジョン信号の各フ
    ィールド内において、前記第1の振幅検出器による前記
    乗算器より出力された色信号の振幅値の検出動作と、前
    記第2の振幅検出器による前記入力するデジタル色信号
    の振幅値の検出動作とのいずれか一方を時分割で選択す
    るよう構成したことを特徴とする請求項4または5に
    載のデジタルクロマキラー回路。
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