JP3037906B2 - 動物用の防虫性シーツ - Google Patents

動物用の防虫性シーツ

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JP3037906B2 JP8355925A JP35592596A JP3037906B2 JP 3037906 B2 JP3037906 B2 JP 3037906B2 JP 8355925 A JP8355925 A JP 8355925A JP 35592596 A JP35592596 A JP 35592596A JP 3037906 B2 JP3037906 B2 JP 3037906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機物廃材を利用した
動物用の防虫性シーツに関し、特に、就寝時、休養時及
び排泄時に使用して、動物特に愛玩用の家畜の体に付着
する虫を動物用の体から駆除したり、シーツ内の虫の繁
殖を防止て、動物用の体に虫が付着しないようにする動
物用防虫性シーツに関する。
【0002】
【従来の技術】動物の体には、ダニや蚤が付き易く、病
気等の原因にもなり、家屋内で飼育するときには、非衛
生的である。そこで、動物の体から、ダニや蚤を駆除す
るために、ダニや蚤の駆除用の防虫剤を含有させた耳輪
や首輪を、動物の耳や首に常時取付けて、動物の体から
ダニ、蚤を駆除している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、防虫剤を含有
する耳輪や首輪は、常時、耳や首に付けて使用するもり
であり、このような防虫材を含有する耳輪や首輪を、常
時、耳や首につけるていると、赤化、湿疹等の皮膚障害
を生じて問題とされている。本発明は、防虫剤を使用す
る場合の皮膚障害等の問題点を解決することを目的とし
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、動物が決まっ
て使用するシーツに防虫剤を保有させて、休養、就寝時
又は排泄時に使用して、シーツ内の虫の繁殖を防止し
て、動物の体にダニ、蚤等の害虫を駆除する防虫作用を
及ぼす防虫機能を有する動物用防虫性シーツを提供する
ことを目的としている。
【0005】即ち、本発明は、上面を形成する透水性の
多孔層部と、下面を形成するプラスチック製の不透水性
膜層部と、前記多孔層部の下面に接して位置する吸水性
の紙層部と、前記吸水性の紙層部の下面に接して位置す
る、綿状パルプ、屑紙の粉砕物、並びにヒバ油及び/又
はヒノキチオールを含有する木材の木屑を含む吸水性材
料粉、並びに高吸水性樹脂並びに蒸散性エムペントリン
を含有する混合層部を備えており、前記不透水性膜層部
は、前記混合層部の下方に位置して配置されており、
記蒸散性エムペントリン、及びヒバ油又はヒノキチオー
ルは防虫剤として含まれていることを特徴とする動物用
防虫性シーツにあり、また本発明は、上面を形成する透
水性の多孔層部と、下面を形成するプラスチック製の不
透水性膜層部と、前記多孔層部の下面に接して位置する
第一の吸水性の紙層部と、前記第一の吸水性の紙層部の
下面に接して位置する、綿状パルプ、屑紙の粉砕物、並
びにヒバ油及び/又はヒノキチオールを含有する木材の
木屑を含む吸水性材料粉、並びに高吸水性樹脂並びに蒸
散性エムペントリンを含有する混合層部と、該混合層部
の下面に接して位置する第二の吸水性の紙層部とを備え
ており、前記不透水性膜層部は、該第二の吸水性の紙層
部の下方に位置して配置されており、前記蒸散性エムペ
ントリン、及びヒバ油又はヒノキチオールは防虫剤とし
て含まれていることを特徴とする動物用防虫性シーツに
あり、さらに、本発明は、上面を形成する透水性の多孔
層部と、下面を形成するプラスチック製の不透水性膜層
部と、前記多孔層部の下面に接して位置する第一の吸水
性の紙層部と、前記第一の吸水性の紙層部の下面に接し
て位置する、綿状パルプ、屑紙の粉砕物、並びにヒバ油
及び/又はヒノキチオールを含有する木材の木屑を含む
吸水性材料粉、並びに高吸水性樹脂並びに蒸散性エムペ
ントリンを含有する混合層部と、該混合層部の下面に接
して位置する綿状パルプ、屑紙の粉砕物、並びにヒバ油
及び/又はヒノキチオールを含有する木材の木屑を含む
吸水性材料粉層部と、該吸水性材料粉層部の下面に接し
て位置する第二の吸水性の紙層部とを備えており、前記
不透水性膜層部は、該第二の吸水性の紙層部の下方に位
置して配置されており、前記蒸散性エムペントリン、及
びヒバ油又はヒノキチオールは防虫剤として含まれてい
ことを特徴とする動物用防虫性シーツにある。
【0006】本発明において、動物用シーツは、従来の
ペツト用シーツと同様に、排泄用として使用されるもの
であるが、その他に、休養及び就寝用として使用される
ものである。本発明において、動物用シーツは、その上
面は、多孔層部、例えばポリプロピレン樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ナイロン樹脂、ビニロン樹脂等のプラスチッ
ク繊維製の不織布層部又はポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、塩化ビニル樹脂等のプラスチック製の多孔
膜で形成することができ、下面は、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂等のプラスチック製の不透水性膜層
部で形成することができる。本発明において、前記多孔
層部の下には、その下面に接して第一の吸水性の紙層部
を設けることができる。この吸水性の紙層部は、吸水紙
又はクレープ紙で形成されるのが、良好な吸水性を確保
できるので好ましい。
【0007】本発明においては、前記吸水性の紙層部の
下面に接して高吸水性樹脂及び吸水性材料粉の混合層部
を設けることができる。この混合層部には、綿状パルプ
層の間に高吸水性樹脂が挟持され、その表裏両面に吸水
紙が設けられている所謂ポリマーシートを使用すること
ができる。ポリマーシートを使用する場合には、多孔層
部の下面に接する吸水性の紙層部及び不透水性膜層部上
面に接する吸水性の紙層部を省略することができる。本
発明において、高吸水性樹脂は、吸水性の高いものを使
用すると、使用量を少なくできるので好ましい。また吸
水材料は、比較的高い吸水性を有する、綿状パルプ、木
粉、紙粉、及びパンチ屑などの屑紙の粉砕物を使用する
ことができる。綿状パルプに、木粉及びパンチ屑の粉砕
物を加える場合には、木粉及びパンチ屑の粉砕物の量
は、綿状パルプの3〜20重量%以下、好ましくは3〜
10重量%以下である。また本発明においては、前記混
合層部の下面に接して吸水材料層部を設けることがで
き、さらに該綿状パルプ層部の下面に接して第二の吸水
性の紙層部を設けることができる。
【0008】本発明において、防虫剤としては、蒸散性
の接触毒作用を有するピレスロイド系防虫剤又は非蒸散
性の接触毒作用を有するのピレスロイド系防虫剤を使用
することができる。蒸散性で接触毒を有するピレスロイ
ド系防虫剤としては、例えばエムペントリンを使用する
ことができ、非蒸散性で接触毒のピレスロイド系防虫剤
としては、ペルメトリン〔3−(2,2−ジクロロエテ
ニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシル
酸(3−フェノキシフェニル)メチルエステル(3−
(2,2−)Dichloroethenyl)−2,
2−dimethylcyclopropanecar
boxylic acid(3−phenoxyphe
nyl)methylester〕を使用することがで
きる。また、他のピレスロイド系防虫剤、例えば、アレ
スリン、フェノトリン、フタルスリン、フラメトリン、
レスメトリン、エキスリン、パーメトリン等も、前記エ
ムペントリン及びペルメトリンに代えて、または少なく
ともそれらの一と混合して使用することができる。
【0009】本発明において使用されるピレスロイド系
防虫剤のペルメトリン及びエムペントリンは、接触毒作
用を有し、殺虫成分であるが、温血動物に対しては比較
的無害であるので、防虫剤として使用されているもので
ある。エムペントリンは、動物の体に接触して、ダニ及
び蚤等の害虫を動物の体から追い出すように作用し、そ
の構造式は、下式で示される。
【0010】蒸散性のピレスロイド系防虫剤は、吸水性
の紙層部又は高吸水性樹脂及び吸水性材料粉の混合層部
とに含有させることができる。この場合、非蒸散性及び
蒸散性の何れのピレスロイド系防虫剤の場合にも、シー
ツに使用される量は、シーツの重量に対し、0.05重
量%以上であり、好ましくは0.4重量%以上である。
しかし、ピレスロイド系防虫剤は比較的高価であり、そ
の含有量は1重量%以下とするのが好ましい。エムペン
トリン及びペルメトリンは、イガ、カツオブシムシ、ア
メリカシロヒトリ、ダニ、蚊、イエバエ及びゴキブリな
どの有害虫に対して優れた殺虫効果を有する殺虫剤であ
り、臭気がなく、低濃度でジクロルベンゼンより、長期
間効果を持続することができる。
【0011】本発明において、動物用シーツは、虫の忌
避成分として、非蒸散性のピレスロイド系防虫剤のペル
メトリン及び蒸散性のピレスロイド系防虫剤のエムペン
トリン等が使用される。本発明において、動物用シーツ
に、蒸散性のピレスロイド系防虫剤、例えばエムペント
リンを配合する場合には、例えば排泄時に、動物用シー
ツ中のエムペントリンが蒸発して排泄時の動物の体に接
触し、動物の体に付着する該害虫を追い払うことができ
る。この場合において、エムペントリンは、吸水性の紙
層部及び/又は高吸水性樹脂と吸水性材料粉の混合物層
部に、エムペントリン含有液を噴霧し、又は前記紙層部
及び/又は前記混合部をエムペントリン含有液中に浸漬
して、エムペントリン含有液を含浸させることができ
る。非蒸散性のピレスロイド系防虫剤のペルメトリンを
使用する場合には、ペルメトリン含有液を、噴霧法又は
浸漬法により吸水性の紙層部に含浸させることができ
る。
【0012】蒸散性及び非蒸散性のピレスロイド系防虫
剤を動物用シーツに含浸させる場合には、吸水性の紙層
部に、ピレスロイド系防虫剤を含有する印刷インキで印
刷することにより、防虫剤を含浸させることができる。
蒸散性及び/又は非蒸散性のピレスロイド系防虫剤を含
有する印刷インキは、pH試験用印刷インキにピレスロ
イド系防虫剤を溶解又は分散して製造することができ
る。その他カラーインキの場合、適当な着色材を配合す
ると、印刷面に所望の模様及び文字を印刷でき、例え
ば、装飾模様、並びに商業宣伝用の模様及び文字を印刷
することができる。
【0013】以上の場合において、動物用シーツに、蒸
散性のピレスロイド系防虫剤を含浸させるときは、例え
ば、動物用シーツ中の蒸散性ピレスロイド系防虫剤のエ
ムペントリンが蒸発して、動物用シーツ内の害虫を駆除
すると共に、動物用シーツ中の蒸散性ピレスロイド系防
虫剤のエムペントリンが蒸発して、この蒸発したエムペ
ントリンが、休養時、就寝時又は排泄時の動物の体に接
触し、動物の体に付着する該害虫を追い払うことができ
る。
【0014】また、非蒸散性ピレスロイド系防虫剤を、
動物用シーツに含浸させるときは、使用時に、体毛に接
触して動物の体に付着する該害虫を駆除すると共に、動
物用シーツ内の害虫を駆除することができる。さらに、
非蒸散性ピレスロイド系防虫剤及び蒸散性ピレスロイド
系防虫剤を、動物用シーツに含浸させるときは、例え
ば、動物用シーツ中の蒸散性ピレスロイド系防虫剤のエ
ムペントリンが蒸発して、休養時、就寝時、又は排泄時
に、動物用シーツ内の害虫を駆除すると共に、休養時、
就寝時又は排泄時の動物の体に接触し、動物の体に付着
する該害虫を追い払うことができる。
【0015】本発明において、動物用シーツは、高吸水
性樹脂及び吸水性材料粉の混合物層部より遥かに少量の
ピレスロイド系防虫剤を単独或いは他の虫の忌避成分と
共に配合して製造することができる。この場合、非蒸散
性及び/又は蒸散性ピレスロイド系防虫剤を含浸させる
場合には、吸水性の紙層部、又は高吸水性樹脂及び吸水
性材料粉の混合物、或いは吸水性の紙層部並びに高吸水
性樹脂及び吸水性材料粉の混合物を、非蒸散性ピレスロ
イド系防虫剤及び/又は蒸散性ピレスロイド系防虫剤を
溶媒に分散又は溶解した前記ピレスロイド系防虫剤溶液
に浸漬するか、又は前記ピレスロイド系防虫剤を溶媒に
分散又は溶解した前記ピレスロイド系防虫剤溶液を、該
混合物に散布することにより含浸させることができる。
さらに、前記ピレスロイド系防虫剤溶液を含有するイン
クを、吸水性の紙層部に印刷することにより、動物用シ
ーツにピレスロイド系防虫剤をを配合することができ
る。
【0016】本発明において、他の虫の忌避剤として、
例えばヒバ材及び桧材の粉末を使用することができる。
ヒバ材及び桧材は、虫の忌避作用を有するヒノキチオー
ル及びヒバ油を含有するので、動物用シーツに、ヒバ材
の木屑及び桧材の木屑といった製材の廃材を、ピレスロ
イド系防虫剤と共に加えることにより、ピレスロイド系
防虫剤の虫の防虫作用に、ヒバ油及び/又はヒノキチオ
ールの虫の忌避作用を加えて、虫の忌避作用を増すこと
ができる。
【0017】このようにヒノキチオール及びヒバ油を含
有する、例えば、ヒバ材の木屑及び桧材の木屑を虫の忌
避成分として、ピレスロイド系防虫剤と共に使用する場
合には、ヒバ材の木屑及び桧材の木屑を、その侭、又は
一定の粒径、例えば、0.5mm以下、好ましくは、
0.3mm以下に粉砕して、高吸水性樹脂と吸水性材料
粉の混合物中に配合するのが好ましい。また、本発明に
おいて、ヒバ材の木屑及び/又は桧材の木屑の量は、動
物用シーツの20重量%以下であり、これ以上配合する
と吸水効果が低下するので好ましくない。高い吸水効果
を保って、虫の忌避材としての作用を強めるためには、
3乃至10重量%の量を添加するのが好ましい。
【0018】本発明において、桧材又はヒバ材等のヒノ
キチオール及び又はヒバ油を含有する木材の木屑は、消
臭性、防虫性及び特有の香りを有するので、動物用シー
ツに使用して、動物用シーツに消臭機能、防虫機能及び
香料機能を持たせることができる。このようにヒバ材又
は桧材の木屑を動物用シーツに配合すると、動物用シー
ツの防虫機能を高めて、製造費を低くできるので好まし
い。本発明において、補助脱臭剤として、5重量%以下
の量で、活性炭を配合することができる。
【0019】本発明において、高吸水性樹脂は、動物用
シーツの5乃至15重量%以下とされるが、7乃至12
重量%とするのが好ましい。本発明において、動物用シ
ーツに吸水性を保持させるために、高吸水性樹脂が配合
される。本発明において使用される高吸水性樹脂は、人
工尿で自重の30倍から100倍程度の水を吸収して
も、形を保持できる樹脂であるのが好ましい。このよう
な高吸水性樹脂としては、例えば、ビニルエステルとエ
チレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体
鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアク
リル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重
合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボ
キシメチルセルロースの架橋物、ポリエチレングリコー
ルの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがあ
る。これらは、吸水性材料粉に単独で又はこれら2種以
上を混合して使用される。
【0020】本発明においては、高吸水性樹脂は、例え
ば紙おむつ廃材から回収された高吸水性樹脂含有物を使
用することができる。このような再生高吸水性樹脂は、
人工尿で吸水倍率が10〜30g/gとその吸水性能は
乏しいが、動物用シーツではこの程度の吸水効果で十分
使用できることがわかった。使用する高吸水性樹脂の粒
度は、50乃至500μmであり
【0021】
【作用】本発明において、動物用シーツは、上面を形成
する透水性の多孔層部と、下面を形成するプラスチック
製の不透水性膜層部と、前記多孔層部の下面に接して位
置し、する吸水性の紙層部と、前記吸水性の紙層部の下
面に接して位置する高吸水性樹脂及び吸水性材料粉の混
合層部を備えており、前記不透水性膜層部は、前記混合
層部の下方に位置して配置されており、前記吸水性の紙
層部及び前記混合層部の内の少なくとも一つの層部に防
虫剤を含んでいるので、動物の排泄した尿の吸収が良
く、また保水性が良く、さらに使用する動物に対し防虫
性が顕著に良好である。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施の態様の例を説明する
が、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限さ
れるものではない。図1は、本発明の一実施例の動物用
シーツの説明図である。図2は本発明の別の一実施例の
動物用シーツの説明図である。図3は、本発明の動物用
シーツを製造する工程を示す概略の工程図である。図1
乃至図3において対応する箇所には同一の符号が付され
ている。
【0023】図1において、動物用シーツ1は、ポリエ
チレンフィルム2(3g)の上に高吸水性ポリマーシー
ト3(17.6g)が配置され、その上にピレスロイド
系防虫剤を含む印刷インキが印刷されている吸水紙4
(4.7g)が配置され、その上を、ポリプロピレン不
織布5(2.2g)で覆い、該ポリプロピレン不織布5
の端部は、最下層の前記ポレエチレンフィルム2の端部
ととホットメルト接着剤を介してホットメルト接着され
ている。
【0024】図2において、動物用シーツ1は、ポリエ
チレンフィルム2(3g)の上に吸水紙4(2.1g)
が配置され、その上に綿状パルプ6(16.9g)が配
置され、その上に、高吸水性樹脂7(3g)が配置さ
れ、その上にピレスロイド系防虫剤を含む印刷インキが
印刷されている吸水紙4(4.7g)が配置され、その
上を、ポリプロピレン不織布5(2.2g)で覆い、ポ
リプロピレン不織布5の端部は、最下層のポレエチレン
フィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホット
メルト接着されている。
【0025】図3において、吸水紙4のロール8は、吸
水紙送り出しローラ9により引き出されて、綿状パルプ
6の供給ローラ10に送られて、粉砕機11で粉砕され
た綿状パルプ6が供給される。綿状パルプ6が供給され
た吸水紙4は、吸水紙4上の綿状パルプ6の量が一定と
なるように調整されて、ピレスロイド系防虫剤含有溶液
の噴霧箇所12に送られて、ピレスロイド系防虫剤含有
溶液噴霧器13からピレスロイド系防虫剤溶液が、吸水
紙4上の一定量の綿状パルプに噴霧される。ピレスロイ
ド系防虫剤溶液が噴霧された吸水紙4は、高吸水性樹脂
7の散布箇所14に送られる。高吸水性樹脂7の散布箇
所14に送られたピレスロイド系防虫剤溶液が噴霧され
た吸水紙4に、高吸水性樹脂7が散布機15から散布さ
れる。
【0026】高吸水性樹脂7が散布された吸水紙4は、
上側吸水紙4の供給箇所15に送られて、吸水紙4のロ
ール8から上方に吸水紙4が載せられる。上下に吸水紙
4が配置された積層帯状物16は、エンボス機17に送
られてエンボスが形成される。エンボスが形成された積
層帯状物は16は、マットカッター18に送られて、長
さ450mmの積層物に切断される。切断された積層物
の下方には、下方からポレエチレンフィルム2がポレエ
チレンフィルム2のロール19から供給され、積層物は
ポレエチレンフィルム2の上に載せられて、ポリプロピ
レン不織布5を被せる箇所20に送られる。
【0027】ポリプロピレン不織布5は、ポリプロピレ
ン不織布5のロール21から送られ、途中ホットメルト
接着剤が噴霧器22から噴霧される。ホットメルト接着
剤が噴霧されたポリプロピレン不織布5は、積層物上に
載せられる。ポリプロピレン不織布が載せられた積層物
は、サイドシール機23に送られて、両側部は、圧着さ
れて、ホットメルト接着剤により接着される。両側部が
接着された積層物は、エンドシール機24に送られて長
手方向両端部が接着され、製品カッター25に送られ、
所定の寸法に切断され製品として送られる。製品カッタ
ー25で切断された製品は、折り機によって折られ包装
機により包装されて出荷される。
【0027】
【発明の効果】本発明において、動物用シーツは、上面
を形成する透水性の多孔層部と、下面を形成するプラス
チック製の不透水性膜層部と、前記多孔層部の下面に接
して位置し、する吸水性の紙層部と、前記吸水性の紙層
部の下面に接して位置する高吸水性樹脂及び吸水性材料
粉の混合層部を備えており、前記不透水性膜層部は、前
記混合層部の下方に位置して配置されており、前記吸水
性の紙層部及び前記混合層部の内の少なくとも一つの層
部に防虫剤を含んでいるので、動物が、休養時、就寝時
又は排泄時に使用することにより、動物の体の表面に付
着している虫を駆除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の動物用シーツの説明図であ
る。
【図2】発明の別の一実施例の動物用シーツの説明図で
ある。
【図3】本発明の動物用シーツを製造する工程を示す概
略の工程図である。
【符号の説明】
1 動物用シーツ 2 ポレエチレンフィルム 3 高吸水性ポリマーシート 4 吸水紙 5 ポリプロピレン不織布 6 綿状パルプ 7 高吸水性樹脂 8 吸水紙4のロール 9 吸水紙送り出しローラ 10 綿状パルプの供給ローラ 11 粉砕機 12 ピレスロイド系防虫剤含有溶液の噴霧箇所 13 ピレスロイド系防虫剤含有溶液の噴霧器 14 高吸水性樹脂7の散布箇所 15 上側吸水紙4の供給箇所 16 積層帯状物16 17 エンボス機 18 マットカッター 19 ポレエチレンフィルム2のロール 20 ポリプロピレン不織布5を被せる箇所 21 ポリプロピレン不織布のロール 22 ホットメルト接着剤噴霧器 23 サイドシール器 24 エンドシール機 25 製品カッター

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を形成する透水性の多孔層部と、下
    面を形成するプラスチック製の不透水性膜層部と、前記
    多孔層部の下面に接して位置する吸水性の紙層部と、前
    記吸水性の紙層部の下面に接して位置する、綿状パル
    プ、屑紙の粉砕物、並びにヒバ油及び/又はヒノキチオ
    ールを含有する木材の木屑を含む吸水性材料粉、並びに
    高吸水性樹脂並びに蒸散性エムペントリンを含有する
    合層部を備えており、前記不透水性膜層部は、前記混合
    層部の下方に位置して配置されており、前記蒸散性エム
    ペントリン、及びヒバ油又はヒノキチオールは防虫剤と
    して含まれていることを特徴とする動物用防虫性シー
    ツ。
  2. 【請求項2】 上面を形成する透水性の多孔層部と、下
    面を形成するプラスチック製の不透水性膜層部と、前記
    多孔層部の下面に接して位置する第一の吸水性の紙層部
    と、前記第一の吸水性の紙層部の下面に接して位置す
    る、綿状パルプ、屑紙の粉砕物、並びにヒバ油及び/又
    はヒノキチオールを含有する木材の木屑を含む吸水性材
    料粉、並びに高吸水性樹脂並びに蒸散性エムペントリン
    を含有する混合層部と、該混合層部の下面に接して位置
    する第二の吸水性の紙層部とを備えており、前記不透水
    性膜層部は、該第二の吸水性の紙層部の下方に位置して
    配置されており、前記蒸散性エムペントリン、及びヒバ
    油又はヒノキチオールは防虫剤として含まれていること
    を特徴とする動物用防虫性シーツ。
  3. 【請求項3】 上面を形成する透水性の多孔層部と、下
    面を形成するプラスチック製の不透水性膜層部と、前記
    多孔層部の下面に接して位置する第一の吸水性の紙層部
    と、前記第一の吸水性の紙層部の下面に接して位置す
    る、綿状パルプ、屑紙の粉砕物、並びにヒバ油及び/又
    はヒノキチオールを含有する木材の木屑を含む吸水性材
    料粉、並びに高吸水性樹脂並びに蒸散性エムペントリン
    を含有する混合層部と、該混合層部の下面に接して位置
    する綿状パルプ、屑紙の粉砕物、並びにヒバ油及び/又
    はヒノキチオールを含有する木材の木屑を含む吸水性材
    料粉層部と、該吸水性材料粉層部の下面に接して位置す
    る第二の吸水性の紙層部とを備えており、前記不透水性
    膜層部は、該第二の吸水性の紙層部の下方に位置して配
    置されており、前記蒸散性エムペントリン、及びヒバ油
    又はヒノキチオールは防虫剤として含まれていることを
    特徴とする動物用防虫性シーツ。
  4. 【請求項4】 多孔層部がプラスチック繊維製の不織布
    で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何
    れか一項に記載の動物用防虫性シーツ。
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