JPH06116103A - 害生物防除材 - Google Patents

害生物防除材

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JPH06116103A
JPH06116103A JP4297630A JP29763092A JPH06116103A JP H06116103 A JPH06116103 A JP H06116103A JP 4297630 A JP4297630 A JP 4297630A JP 29763092 A JP29763092 A JP 29763092A JP H06116103 A JPH06116103 A JP H06116103A
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JP
Japan
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active substance
pest control
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formula
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JP4297630A
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English (en)
Inventor
Isoji Sakai
五十治 酒井
Yoshitoku Yoshida
良徳 吉田
Toshihiko Shinomura
俊彦 篠村
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地球環境規模での環境問題が重要視されてく
るに至り、農作物や園芸作物に被害を与える害生物の防
除材を土壌に埋設させたまま、或いは空中散布させたま
ま放置しておいても、環境汚染や廃棄物処理の問題を引
き起こすことのない害生物防除材の提供を目的とする。 【構成】 少なくとも一種以上の化学的及び/又は生理
的活性を有する活性物質と生分解性高分子材料とから構
成される。化学的及び/又は生理的活性を有する活性物
質としては農薬活性、誘引活性、忌避活性、芳香活性な
どの活性物質が挙げられる。生分解性高分子材料として
は次式1(化1)又は次式2(化2)で示される脂肪族
ポリエステルが好適に使用される。 【化1】 (但し、式中l,mは0以上の整数、n,pは1以上の
整数、Xは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、スルホニ
ル基またはカルボキシル基のいずれかの官能基を示
す)。 【化2】 (但し、式中x,y,zはそれぞれ1以上の整数を示
す)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は害生物防除材に係り、
その目的は農薬活性、誘引活性、忌避活性、芳香活性な
どの優れた化学的或いは生理的活性を長期にわたり持続
することができるとともに、目的とする場所以外に施用
されたもの、あるいは持続期間終了後の防除材を回収す
る必要がなく、また環境汚染を引き起こすこともなく、
地球環境保護に貢献できる害生物防除材の提供にある。
【0002】
【発明の背景】高機能性、長期安定性を求めて開発さ
れ、生産されてきた合成高分子に関する技術はこの半世
紀の間に大きく進展し、我々の生活を豊かななものにし
てきた。しかし一方で、多くの合成高分子の廃棄物が自
然の中で分解されず、さまざまな環境問題を引き起こす
ようになってきている。近年、地球環境規模での環境問
題が指摘されてくるに至り、合成高分子に代わって、自
然環境に対して負荷を与えることのない生分解性高分子
材料に着目されるようになってきている。この生分解性
高分子とは、土壌又は海洋中の微生物により速やかに分
解され、最終的には土の有機物成分や二酸化炭素と水に
なり、生体系の循環サイクルに還元される高分子であ
る。
【0003】
【従来の技術】農作物や園芸作物などに被害を及ぼす害
生物の防除方法としては、例えば昆虫の性フェロモンな
どの誘引剤と粘着剤又は殺虫剤とを備えた防除材が使用
され、この防除材を野外に設置したり、土壌中に埋設し
て、昆虫を誘引し、殺虫剤による接触殺虫や粘着剤によ
る捕獲殺虫を行っていたり、或いは性フェロモンや殺虫
剤などの防除物質を空中に散布させ、昆虫を誘引して接
触殺虫させたり、またはトラップ内に捕獲殺虫する、い
わゆるマストラッピング法などが行われていた。このよ
うな防除材としては、従来ではポリ塩化ビニル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタンなどの高分子成
形体に例えばフェロモンや殺虫剤、忌避剤などの活性物
質を溶解させたり、或いは分散、含浸、封入させて形成
されたものが使用されてきた。さらに、フェロモンなど
の活性物質の放出速度をコントロールする目的で、活性
物質を含浸させた高分子成形体の片面、若しくは両面に
バリアー層を積層させたもの、あるいは対象とする農林
園芸作物またはトラップに容易に付着させるために、さ
らに粘着層を設けたものも存在した。
【0004】このような防除材を施用する場合には、人
手により野外へ設置したり、土壌中へ埋設したり、或い
は噴霧器などを用いて散布したりしていたが、特に森林
やとうもろこし、綿花、茶などの農場、ゴルフ場といっ
た広大な面積に施用する場合では飛行機による空中散布
が行われることが多かった。この場合、大量に散布され
た防除材を、使用後に回収することは多くの人手を要
し、実質的には不可能であり、そのまま放置されている
のが現状である。また、土壌中に埋設する場合も、埋設
した防除材を、使用後に再び土壌を掘り起こして回収す
る作業には煩雑さが伴い、そのまま放置されていること
が多かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たように空中散布されたり、土壌中に埋設された防除材
をそのまま放置しておくと、原材料である高分子成形体
が自然の中で分解されないため、自然環境の中でこの防
除材が有害物質となってしまい、廃棄物処理問題や環境
汚染を引き起こしてしまうという課題が存在した。そこ
で業界ではこのような実情に鑑み、農作物や園芸作物に
対して被害を与える害生物を有効に防除することができ
るとともに、使用後に回収する必要がなく、しかもその
まま放置しておいても環境汚染を引き起こす恐れのない
防除材の創出が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明では少なくとも
一種以上の化学的活性及び/又は生理的活性を有する活
性物質と生分解性高分子材料とから構成されてなること
を特徴とする害生物防除材を提供することにより前記従
来の課題を悉く解消する。
【0007】
【作用】微生物分解性を有する高分子材料を防除材の構
成材料として使用しているため、使用後、そのまま回収
せずに放置しておいても自然界に存在する微生物により
この防除材が完全に分解されるため、廃棄物処理の問題
や環境汚染などの問題を引き起こすことがない。
【0008】
【発明の構成】以下、この発明に係る害生物防除材の構
成について詳述する。この発明の害生物防除材は、一種
以上の化学的活性及び/又は生理的活性を有する活性物
質と生分解性高分子材料とから構成される。この発明に
おいて使用される化学的活性及び生理的活性を有する活
性物質としては、農薬活性、誘引活性、忌避活性、芳香
活性等の化学的或いは生理的活性を有する全ての物質が
特に限定されることなく好適に使用される。具体的に
は、例えばBRP剤(日本化学工業(株)製)、ダイア
ジノン(Diazinon)(商品名、日本化薬(株)製)、スミ
チオン(Sumithion) (商品名、住友化学(株)製)等の
殺虫剤、β−プロピオラクトン等の殺菌剤、トリエチレ
ングリコールモノヘキシルエーテル、N,Nジエチル−
m−トリアミド等の忌避剤、ドデシルアセテート、
(Z)−11−テトラデセニルアセテート、(Z)−11−
ヘキサデセナール、(Z)−9−テトラデセニルアセテ
ート、(E)−11−テトラデセニルアセテート,(Z)
−9−ドデセニルアセテート、10−メチルドデシルアセ
テート、11−ドデセニルアセテート、(Z)−7−ヘキ
サデセナール、(Z)−9−ヘキサデセナール、(R)
−(−)−10−メチル−2−トリデカノン、(R,Z)
−(−)−5−(1−デセニル)オキサシクロペンタン
−2−オン、(Z,Z)−3,6−シス−(9S,10
R)−エポキシヘネコサジエン、α−リノレイックアル
デヒド、α−リノレニックアルデヒド、(E)−6−
(1−ペンテニル)−2H−ピラン−2−オン、インビ
クトライド、ジヒドロアクチニジオライド、(+)−ア
ナストレフィン、(−)−アナストレフィン、(+)−
エピアナストレフィン、(−)−エピアナストレフィ
ン、サスペンソライド、ラードルファ、(3S,11S)
−ジメチルノナコサン−2−オン、(R)−1−メチル
ブチルデカノエート等の誘引剤、或いはリモネン、ベン
ジルアルコール、炭素数6〜16の炭化水素から誘導され
るエステル、エーテル、アルデヒド類等の芳香活性物質
等を好適な実施例として挙げることができる。
【0009】これらの活性物質は単独で使用しても、或
いは誘引活性を有する物質を2種類以上併用してもよ
く、また誘引活性を有する物質と、殺虫活性を有する物
質とを併用し、誘引殺虫することも可能であり、活性物
質の選択は防除する目的に応じて適宜任意に決定されれ
ばよく、限定されることはない。さらに誘引活性物質を
含む防除材を農薬活性物質を含むトラップに貼付して誘
引−トラップ内殺虫を行うことも可能である。さらに、
これらの活性物質は、活性物質単独で用いることもでき
るし、ポリマー中に溶解、分散した形で用いることもで
き、使用形態についても適宜任意に決定されればよく、
限定されるものではない。
【0010】この発明において使用される微生物により
分解可能な生分解性高分子としては、セルロース、キチ
ン、キトサン、プルランなどの天然高分子、或いはポリ
ビニリアルコール、ポリエチレングリコール、ポリウレ
タン、ポリアミド(ポリ−α−アミノ酸など)、脂肪族
ポリエステルなどの合成高分子などが挙げられる。ポリ
ウレタンの場合は、その組成により微生物に対する分解
性が異なってくるが、ポリオールとしてエステル結合を
もったものが好ましく使用される。またポリエチレング
リコールの場合も、その重合度により生分解性が異なっ
てくるが、比較的重合度の小さいものが使用可能であ
る。これらの高分子材料はいずれも土壌又は海洋中の微
生物により分解される生分解性を有し、生態系の循環サ
イクルに還元されるため、いずれのものも好適に使用で
きるが、害生物の防除材に要求される徐放性、耐久性な
どの観点から次式3(化3)又は次式4(化4)で表さ
れる脂肪族ポリエステルがより望ましく使用される。
【化3】 (但し、式中l,mは0以上の整数、n,pは1以上の
整数、Xは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、スルホニ
ル基またはカルボキシル基のいずれかの官能基を示
す)。
【化4】 (但し、式中x,y,zはそれぞれ1以上の整数を示
す)。
【0011】このような生分解性を有する合成高分子材
料の具体例としては、例えば日本合成化学工業(株)製
の変性ポリビニルアルコール系樹脂(商品名:マタービ
ー)、昭和高分子(株)製脂肪族系ポリエステル樹脂
(商品名:ビオノーレ)、積水化成品工業(株)製脂肪
族共重合ポリエステル、英国ICI社製共重合ポリエス
テル(商品名:バイオポール)、各種ポリヒドロキシア
ルカノエート(PolymerPreprints, Japan, vol41 No.3
1065 (1992)) などの合成高分子材料が好適な実施例と
して例示される。
【0012】次にこの発明に係る害生物防除材の構造に
ついて図面に基づいて詳述する。この発明の害生物防除
材の構造としては、害生物を駆除するために用いる構造
であれば特に限定はされず、いずれの構造のものでも好
適に採用することができる。例えば図1に示すように活
性物質(2) の表面に生分解性高分子材料(3)を被覆して
球状に構成した防除材(1)や図2に示すように生分解性
高分子材料(3)に活性物質(2) を含浸させて、球状に成
形したもの、図3に示すように活性物質を含浸させた生
分解性高分子材料をリボン状に成形したもの、図4に示
すように活性物質(2) の表面に生分解性高分子材料(3)
を被覆して毛細管状に成形した構造のもの、または図5
に示すように多孔性の生分解性高分子材料(3)をフィル
ム状に成形し、このフィルム(3) の多孔中に活性物質
(2) を封入させて形成した防除材(1)など種々の形態の
ものが好適に採用できる。さらに、図6にて示すよう
に、活性物質(2)を含浸又は封入させた高分子材料(3)を
シート状に成形し、このシート(3)の両面に、活性物質
に対してバリヤー性を有するバリヤーシート(4) を積層
させ、活性物質の揮散速度を一定に持続させるよう揮散
調製機能を有する構造のものもこの発明では好適に採用
できる。このバリヤーシート(4) としては、活性物質の
種類に応じて任意のものを用いればよく、活性物質の揮
散を調製できるものであればアルミ箔等の金属シートや
塩化ビニリデン等のガスバリヤー性樹脂、不織布などが
適宜好適に使用できる。さらに図7に示すようにバリヤ
ーシート(4) の片面に粘着剤層(5) を積層した構造のも
のや、図8に示すように粘着剤層(5) の片面に及び離型
剤層(6) を積層させ、使用時に離型剤層(6) を剥離させ
る構造のものも使用可能である。このように粘着剤層
(5) を設けることにより、農作物や園芸作物の葉部など
に防除材(1) を付着させて、害生物を誘引、捕獲するこ
とができる。また、図9にて示すように生分解性高分子
材料(3) を毛細管状に成形し、活性物質(2) をこの毛細
管の内部に封入した後、高分子材料(3) 表面に粘着剤
(5) を塗設した構造のものや、図10に示すように活性物
質を含浸させたシート状の高分子材料(31)の両面にバリ
ヤーシート(4) を積層させ、このバリヤーシート(4) 表
面に粘着剤層(5) ・(5) を塗設させた構造のもの、或い
はさらに粘着剤層(5) ・(5)の表面に剥離紙(6) ・(6)
を付設させた構造(図11参照) のものも使用可能であ
る。図11に示した構造の防除材(1) は、例えば広幅(60c
m)のロール巻状のシートを作製し、スリッターおよび切
断機にかける直前にセパレーターを剥離し、小さなラベ
ル状にすると、飛行機より空中散布させるのに適した構
造となる。このような構造のものでは、例えば図9にて
示した毛細管状の防除材(1) では、毛細管(3) の開放口
(3a)のみより活性物質が放出され、また図10乃至11にて
示す構造のものでは、この防除材(1) の断面のみから活
性物質が放出されるので、いずれの構造のものも活性物
質の放出速度を一定に持続させることができる。さらに
図12に示すように、防除材(1) を殺虫剤(S) を混入させ
た誘引トラップ(T) に組み込む構造としてもよい。
【0013】このような任意の形態を採用することので
きるこの発明の害生物防除材(1) の施用方法としては、
これまで行われてきた方法が特に限定されることなく採
用される。具体的には、図13に示すように森林の樹木間
にシート状に構成した防除材(1)を架け渡しておいた
り、或いは図14に示すように噴霧器(F)によって任意の
箇所に散布させたり、図15に示すように飛行機(P) によ
る空中散布を行ったり、或いは土壌中に埋設させておい
てもよく、散布する場所や目的に応じて適宜決定されれ
ばよい。この発明の害生物防除材(1) を図15に示すよう
に飛行機から散布する場合には、防除材(1) に粘着剤層
を設けておくと、綿などの農作物や樹木の葉に付着し、
防除材(1)より活性物質がコントロールされた速度で持
続的に放出されるため、害生物の防除をより効果的に行
うことができる。すなわち、防除材(1)から放出される
活性物質は、一般に比重が空気よりも大きいため、空中
から散布することにより作物や樹木の葉に、粘着剤層を
介して容易に付着され、これらの作物、樹木全体を一定
の濃度雰囲気に保持し、好適な防除効果を得ることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の害生物防除材の効果を実施
例により一層明確にするが、この発明は本実施例により
何ら限定されるものではない。 (実施例1)脂肪族ポリエステル(昭和高分子(株)
製、商品名:ビオノーレ♯1000) をTダイ付軸押し出し
機(Tダイ温度 150℃)により成形し、厚みが30、45、
60μm、幅60cmの3種類のフィルムを得た。このフィル
ムを春期から夏期にかけて茨木市下穂積の土壌中に埋設
し、フィルムの原形がなくなるまでの期間(分解期間)
を測定した。この結果を表1に示す。
【表1】
【0015】(実施例2)昆虫誘引物質の一種である
(Z)−11−ヘキサデセナール100ml とポリスルフォン
100gを塩化メチレン100ml に溶解し、この溶液を実施例
1で得られたフィルム(厚み60μm )上に室温で塗布
し、室温に放置し、塩化メチレンを蒸発させて誘引剤を
約50重量%含有する厚み約40μm の実施例2のフィルム
状の害生物防除材を得た。この害生物防除材について、
誘引剤の全量が放出された後のフィルム(薄膜)断面の
走査電子顕微鏡写真(倍率200倍)を測定した。この
結果を図16に示す。また、この害生物防除材を前記実施
例1と同様に茨木市下穂積の土壌中に埋設し、フィルム
の原形がなくなるまでの期間(分解期間)を測定したと
ころ、埋設後5ケ月後に害生物防除材の形態は殆ど無く
なっていた。
【0016】この実施例2の防除材フィルムは図16に示
す顕微鏡写真から明らかなように、独立した多数の微孔
を有しており、表面には緻密な薄層が形成されている。
フィルム中の微孔は孔径が1〜5μm 、微孔隔壁は厚み
が 0.2〜0.5 μm であった。従って、誘引活性物質がこ
の微孔内に封入されてフィルム中への拡散が抑えられて
いるとともに、表面の緻密な薄層により放出速度がコン
トロールされていることが判る。
【0017】(実施例3)殺虫剤としてBRP剤、ダイ
アジノン、スミチオンを用い、これら殺虫剤のいずれか
一種10mlとポリカーボネート10g とを塩化メチレン100m
l に溶解し、実施例1で得られたフィルム(厚み60μm
)上に塗布、乾燥して殺虫剤含有量約50重量%、全厚
み約80μm の実施例3の害生物防除材3種類(BRP
剤、ダイアジノン、スミチオン使用のタイプ)をそれぞ
れ作製した。この害生物防除材について、所定期間の経
過後、防除材に残存する殺虫剤をエタノールで抽出する
ことにより、25℃における殺虫剤の放出速度を測定し
た。この結果を図17に示す。図17に示すように、殺虫剤
は長期間にわたって略一定の速度で防除材から放出され
ていることが判る。また、この防除材を用いてチャバネ
ゴキブリに対する殺虫試験を行った。試験方法は、直径
9cmの円形プラスチック容器に同じ寸法の殺虫剤含有防
除材を置き、この中にチャバネゴキブリの成虫10匹を入
れ、その50%が昏倒するまでの時間を測定し、この時間
がほぼ一定(BRP剤の場合約5時間)に保たれる期間
を有効期間とし、180 日間にわたり試験したところ、B
RP剤を含有する防除材の有効期間は 150日以上あった
ことが判った。従って、この実施例の防除材は長期間に
わたって殺虫効果を有することが確認された。180 日間
にわたる試験終了後、3種の防除材を実施例1と同様に
土壌に埋設して、分解期間を測定したところ、それぞれ
埋設後5ケ月後に害生物防除材の形態は殆ど無くなって
いた。
【0018】(実施例4)昆虫忌避剤の一種であるトリ
エチレングリコールモノヘキシルエーテル10mlとポリカ
ーボネート10gとを塩化メチレン100ml に溶解し、実施
例1で得られたフィルム(厚さ60μm)上に塗布、乾燥し
て昆虫忌避剤含有量約50重量%、厚み約40μm の実施例
4の害生物防除材を得た。この防除材からの忌避剤放出
速度を温度25℃に放置してディスペンサーの重量減少か
ら測定した。この結果を図18に示す。図18に示すよう
に、ほほば30日にわたって忌避剤がだいたい一定の速度
で防除材から放出されていることが判る。また、この実
施例で得た防除材は、チャバネゴキブリを用いた忌避試
験により、1ケ月にわたって忌避率90%以上の忌避効果
を有することが確認された。尚、この忌避試験は次のよ
うにして行った。幅50cm、奥行き40cm、高さ15cmの密閉
容器内の左端中央にシェルター(e)を置き、右端後隅に
周囲の床に幅2cmのテープ状にした防除材(1)を貼着し
たゴキブリ誘引捕獲器(G)(フマキラー社製、商品名:
ローテル)を置き、一方、右端前隅に誘引餌(D)を入れ
た前記と同じ捕獲器(G)を置いて、試験箱とした(図19
参照) 。日長調節をした絶食3日のチャバネゴキブリ成
虫 100匹をシェルター(e)に入れ、消灯と同時にシェル
ター(e)のゲートを開けて、2.5 時間後、各捕獲器に入
ったゴキブリ数を数えた。忌避率は次式により算出し
た。 但し、ここでRは忌避区での捕獲数、Cはコントロール
での捕獲数を示す。次に1ケ月のテスト後、防除材を実
施例1と同様に土壌中に埋設して分解時間を測定したと
ころ、夏期で5ケ月、冬期で7ケ月であった。
【0019】(実施例5)脂肪族系ポリエステル(昭和
高分子(株)製、商品名:ビオノーレ♯3000)中空糸製
造用二重ダイス付押し出し機(ダイス温度 130℃)を用
いて乾式紡糸を行い、延伸後、内径 400μm 、外径 500
μm (肉厚50μm)の中空糸を作製した。その後、10mm間
隔にヒートシール機により熱圧着してヒートシールした
後、ヒートシール部(h)及びヒートシールの中間部で切
断して図20に示すような毛細管状の防除材を作製した。
この毛細管状の防除材の中空部に減圧−加圧法により実
施例3で用いた殺虫剤と同様のナレドを注入して実施例
5の害生物防除材を得た。この防除材をチャバネゴキブ
リを用いる殺虫試験により評価したところ、その有効期
間は 120日であった。有効期間経過後、実施例1と同様
の土壌中埋設試験を行ったところ、埋設後4ケ月で防除
材の形態はほとんど無くなっていた。
【0020】(実施例6)実施例1と同様の方法により
脂肪族系ポリエステル(昭和高分子(株)製、商品名:
ビオノーレ♯1000)のフィルム(厚み30μm )を得た。
次に昆虫忌避剤であるトリエチレングリコールモノヘキ
シルエーテル10mlとポリアクリル酸ブチル/アクリル酸
共重合体10gとをトルエン100ml に溶解し、前記脂肪族
系ポリエステルのフィルムに塗布乾燥して、昆虫忌避含
有率約50重量%、厚み40μm の忌避活性層を作製した。
次にこの忌避活性層の両側に前記と同様の脂肪族系ポリ
エステルフィルム(厚み30μm )を貼り合わせ、図6に
て示したような防除材を作製した。この防除材の忌避試
験を実施例4と同様の方法により行った結果、3ケ月に
わたって忌避率90%以上を持続することが確認された。
次に3ケ月後の忌避試験終了後、防除材を実施例1と同
様に土壌中に埋設して分解時間を測定した結果、埋設後
4.5ケ月で防除材の形態は殆ど無くなっていた。
【0021】(実施例7)両表面にポリアクリル酸ブチ
ルよりなる粘着剤層を設けた以外は、実施例6と同様の
図10に示すような害生物防除材を作製した。この防除材
について前記実施例4と同様の忌避試験を行ったとこ
ろ、忌避率90%保持期間は3ケ月であった。また土壌分
解時間は5ケ月であった。この防除材は、農林園芸作物
の葉、あるいはマストラッピングのトラップに容易に付
着可能であった。
【0022】(実施例8)両表面にシリコン系セパレー
ターを設けたこと、および綿花害虫であるピンクボール
ワーム誘引フェロモンを用いた以外は前記実施例7と全
く同様にして図11に示すような害生物防除材を作製し
た。この防除材をスリッター及び切断機を備えた飛行機
より、空中から米国アリゾナ州フェニックス近郊の綿花
畑に散布した。その結果、綿花の葉への防除材の付着率
は30%であり、効率良く施用できることが判った。さら
に綿花害虫ピンクボールワーム成虫に対する誘引剤の有
効期間は3.5ケ月であり、綿花の葉部分に付着せず、
地面に落下した防除材の分解期間は9ケ月であった。
【0023】(実施例9)昆虫忌避剤の一種であるトリ
エチレングリコールモノヘキシルエーテル0.5gとAldric
h 社製ポリ3−ヒドロキシブチレート(P(3HB) )0.5g
を塩化メチレン100ml に溶解して溶液(A) を調製した。
一方、ユニチカ(株)製ポリビニルアルコール(重合度
1700) 0.5gを水100ml に溶解して溶液(B)を調製した。
溶液(B)をメカニカルスターラーで攪拌しながら、溶液
(A) を徐々に添加し、乳化させた後、室温で攪拌を継続
し、塩化メチレンを蒸発させた。その後、ろ過、水洗、
乾燥することにより図2に示すような直径25μm の球状
の昆虫忌避剤含有害生物防除材を作製した。この害生物
防除材を用いて、実施例4と同様の方法にてチャバネゴ
キブリに対する忌避試験を行ったとろろ、忌避率90%以
上の有効期間は1.5 ケ月であった。次に1.5 ケ月の忌避
試験終了後、防除材を実施例1と同様に土壌中に埋設し
て分解時間を測定した結果、夏期で1.5ケ月、冬期で
3ケ月であった。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明は少なくと
も一種以上の化学的活性及び/又は生理的活性を有する
活性物質と生分解性高分子材料とから構成されてなるこ
とを特徴とする害生物防除材であるから、前記実施例か
らも明らかなように、活性物質の徐放効果により優れた
生理活性を長期にわたり持続することができるととも
に、目的とする場所以外に施用されたもの、あるいは持
続期間終了後の防除材は土壌又は海洋中の微生物により
分解され、使用後の回収の必要がなく、高分子材料によ
る環境汚染の心配がない優れた害生物防除材となる効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る害生物防除材を球状に構成した
状態の一実施例を示す断面説明図である。
【図2】この発明に係る害生物防除材を球状に構成した
状態の一実施例を示す断面説明図である。
【図3】この発明に係る害生物防除材をリボン状に構成
した状態の一実施の構造を示す外観説明図である。
【図4】この発明に係る害生物防除材を毛細管状に構成
した状態の一実施の構造を示す断面説明図である。
【図5】この発明に係る害生物防除材をシート状に構成
した状態の一実施の構造を示す断面説明図である。
【図6】この発明に係る害生物防除材を積層状に構成し
た状態の一実施の構造を示す断面説明図である。
【図7】この発明に係る害生物防除材を積層状に構成し
た状態の一実施の構造を示す断面説明図である。
【図8】この発明に係る害生物防除材を積層状に構成し
た状態の一実施の構造を示す断面説明図である。
【図9】この発明に係る害生物防除材を毛細管状に構成
した状態の一実施の構造を示す断面説明図である。
【図10】この発明に係る害生物防除材を積層状に構成し
た状態の一実施の構造を示す断面説明図である。
【図11】この発明に係る害生物防除材を積層状に構成し
た状態の一実施の構造を示す断面説明図である。
【図12】この発明に係る害生物防除材を誘引トラップに
組み込んだ状態の一実施を示す外観説明図である。
【図13】この発明に係る害生物防除材の使用状態説明図
である。
【図14】この発明に係る害生物防除材を噴霧する使用状
態説明図である。
【図15】この発明に係る害生物防除材を空中から散布さ
せる使用状態説明図である。
【図16】実施例2で作製した害生物防除材の、誘引剤の
全量が放出された後のフィルム(薄膜)断面の走査電子
顕微鏡写真である。
【図17】実施例3で作製した害生物防除材を25℃で放置
した場合の活性物質(殺虫剤)の経時的放出量を示すグ
ラフである。
【図18】実施例4で作製した害生物防除材を25℃で放置
した場合の活性物質(誘引剤)の経時的放出量を示すグ
ラフである。
【図19】実施例4で作製した害生物防除材を用いた忌避
試験で使用した試験箱の状態を示す説明図である。
【図20】実施例5で作製した毛細管状に成形した害生物
防除材を示す説明図である。
【符号の説明】
1 害生物防除材 2 化学的及び/又は生理的活性物質 3 生分解性高分子材料
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 (但し、式中l,mは0以上の整数、n,pは1以上の
整数、Xは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、スルホニ
ル基またはカルボキシル基のいずれかの官能基を示
す)。
【化2】(但し、式中x,y,zはそれぞれ1以上の整
数を示す)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】次にこの発明に係る害生物防除材の構造に
ついて図面に基づいて詳述する。この発明の害生物防除
材の構造としては、害生物を駆除するために用いる構造
であれば特に限定はされず、いずれの構造のものでも好
適に採用することができる。例えば図1に示すように活
性物質(2)の表面に生分解性高分子材料(3)を被覆
して球状に構成した防除材(1)や図2に示すように生
分解性高分子材料(3)に活性物質(2)を含浸させ
て、球状に成形したもの、図3に示すように活性物質を
含浸させた生分解性高分子材料をリボン状に成形したも
の、図4に示すように活性物質(2)の表面に生分解性
高分子材料(3)を被覆して毛細管状に成形した構造の
もの、または図5に示すように多孔性の生分解性高分子
材料(3)をフィルム状に成形し、このフィルム(3)
の多孔中に活性物質(2)を封入させて形成した防除材
(1)など種々の形態のものが好適に採用できる。さら
に、図6にて示すように、活性物質(2)を含浸又は封
入させた高分子材料(3)をシート状に成形し、このシ
ート(3)の両面に、活性物質に対してバリヤー性を有
するバリヤーシート(4)を積層させ、活性物質の揮散
速度を一定に持続させるよう揮散調製機能を有する構造
のものもこの発明では好適に採用できる。このバリヤー
シート(4)としては、活性物質の種類に応じて任意の
ものを用いればよく、活性物質の揮散を調製できるもの
であればアルミ箔等の金属シートや塩化ビニリデン等の
ガスバリヤー性樹脂、不織布などが適宜好適に使用でき
る。さらに図7に示すようにバリヤーシート(4)の片
面に粘着剤層(5)を積層した構造のものや、図8に示
すように粘着剤層(5)の片面に及び離型剤層(6)を
積層させ、使用時に離型剤層(6)を剥離させる構造の
ものも使用可能である。このように粘着剤層(5)を設
けることにより、農作物や園芸作物の葉部などに防除材
(1)を付着させて、害生物を誘引、捕獲することがで
きる。また、図9にて示すように生分解性高分子材料
(3)を毛細管状に成形し、活性物質(2)をこの毛細
管の内部に封入した後、高分子材料(3)表面に粘着剤
(5)を塗設した構造のものや、図10に示すように活
性物質を含浸させたシート状の高分子材料(3)の両面
にバリヤーシート(4)を積層させ、このバリヤーシー
ト(4)表面に粘着剤層(5)・(5)を塗設させた構
造のもの、或いはさらに粘着剤層(5)・(5)の表面
に剥離紙(6)・(6)を付設させた構造(図11参
照)のものも使用可能である。図11に示した構造の防
除材(1)は、例えば広幅(60cm)のロール巻状の
シートを作製し、スリッターおよび切断機にかける直前
にセパレーターを剥離し、小さなラベル状にすると、飛
行機より空中散布させるのに適した構造となる。このよ
うな構造のものでは、例えば図9にて示した毛細管状の
防除材(1)では、毛細管(3)の開放口(3a)のみ
より活性物質が放出され、また図10乃至11にて示す
構造のものでは、この防除材(1)の断面のみから活性
物質が放出されるので、いずれの構造のものも活性物質
の放出速度を一定に持続させることができる。さらに図
12に示すように、防除材(1)を殺虫剤(S)を混入
させた誘引トラップ(T)に組み込む構造としてもよ
い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 (但し、式中l,mは0以上の整数、n,pは1以上の
整数、Xは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、スルホニ
ル基またはカルボキシル基のいずれかの官能基を示
す)。
【化2】 (但し、式中x,y,zはそれぞれ1以上の整数を示
す)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一種以上の化学的活性及び/
    又は生理的活性を有する活性物質と生分解性高分子材料
    とから構成されてなることを特徴とする害生物防除材。
  2. 【請求項2】 前記高分子材料が次式1(化1)又は次
    式2(化2)で表される脂肪族ポリエステルであること
    を特徴とする請求項1に記載の害生物防除材。 【化1】 (但し、式中l,mは0以上の整数、n,pは1以上の
    整数、Xは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、スルホニ
    ル基またはカルボキシル基のいずれかの官能基を示
    す)。 【化2】 (但し、式中x,y,zはそれぞれ1以上の整数を示
    す)。
  3. 【請求項3】 前記活性物質が農薬活性、誘引活性、忌
    避活性、芳香活性の中から選択された一種以上の活性を
    有する物質であることを特徴とする請求項1乃至2に記
    載の害生物防除材。
  4. 【請求項4】 前記活性物質が性フェロモンであること
    を特徴とする請求項3に記載の害生物防除材。
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