JP3037722B2 - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JP3037722B2 JP2190668A JP19066890A JP3037722B2 JP 3037722 B2 JP3037722 B2 JP 3037722B2 JP 2190668 A JP2190668 A JP 2190668A JP 19066890 A JP19066890 A JP 19066890A JP 3037722 B2 JP3037722 B2 JP 3037722B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えばビデオデイスプレイ装置あるいはテレ
ビゲーム装置などに用いられる偏向ヨークに係り、特に
偏向ヨークから発生する不要輻射を有効に低減すること
の出来る手段に関する。
〔従来の技術〕
ビデオデイスプレイ装置などにおける不要輻射の発生
源としては、偏向ヨーク、フライバツクトランス、及び
その他のコイル類があるが、その中でも主となる発生源
は偏向ヨークである。
偏向ヨークから発生する不要輻射は、水平偏向の帰線
期間中に水平偏向コイルより発生する磁界である。偏向
ヨークより発生する不要輻射を低減する方法として従来
から種々提案されており、その一例が特開昭62−8263号
公報に記載されている。
この公報に記載されている発明は、クラ型水平偏向コ
イルの前端部(ブラウン管のパネル側端部)と後端部
(ブラウン管のネツク側端部)とのフリンジ部から発生
する不要輻射を除くようにしたものである。具体的に
は、水平偏向コイルとほぼ相似形の打消し用クラ型コイ
ルを用い、このキヤンセルコイルを水平偏向コイルに直
列に接続し、このキヤンセルコイルの前端部、後端部の
フリンジ部に生じる磁界を以て水平偏向コイルの前端
部、後端部のフリンジ部から発生する磁界、すなわち不
要輻射をキヤンセルしようとするものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
キヤンセルコイルの取付けは、偏向ヨークの前端部近
傍において上、下方向に取付けられている。水平偏向コ
イルに水平偏向電流が流れ、この帰線期間中に発生する
磁界が不要輻射であり、この不要輻射を低減させる為
に、偏向ヨークの前端部近傍上、下方向に磁性体に巻回
されたキヤンセルコイルが取付けられており、これにも
水平偏向コイルに流れる水平偏向電流が流れ、この帰線
期間中に発生する磁界が水平偏向コイルより発生する磁
界を打消すようになつている。この打消すために必要な
キヤンセルコイルから発生する磁界は、水平偏向コイル
から発生する磁界の約8〜10%であることが実験結果よ
り確かめられている。
しかるにこの磁界の比率は、水平偏向コイル及びキヤ
ンセルコイルのそれぞれのインダクタンスの比率で、そ
の磁界の比率を確かめることが出来る。通常、水平偏向
コイルのインダクタンスは、各顧客のモニターセツト回
路の定数により決定されるものであり、その値は特定さ
れるものではない。そのため水平偏向コイルのインダク
タンスが色々異なつた場合にキヤンセルコイルのインダ
クタンスを最適に設定しないと磁界のキヤンセル効果に
影響を及ぼし、不要輻射値が大きくなると言う問題があ
る。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消
し、不要輻射を効果的にキヤンセルできる偏向ヨークを
提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本発明は、ラツパ状をした
コアの内側に一対のクラ型の水平偏向コイルが配置さ
れ、一対の前記コアにトロイダル状に巻回された垂直偏
向コイルが配置され、または一対のクラ型の垂直偏向コ
イルが配置された偏向ヨークにおいて、 前記垂直偏向コイルの前端部近傍で、かつ前記コアの
中心軸を通る垂直偏向方向の軸上に、対向する一対の磁
性体に巻回されたキヤンセルコイルを配置し、そのキヤ
ンセルコイルの中心軸を前記コアの中心軸に対して所定
の角度で傾斜させ、 前記水平偏向コイルのインダクタンスL1と前記キヤン
セルコイルのインダクタンスL2との比L1/L2が常に一定
となるように、キヤンセルコイルの巻回数が端数に設定
されており、 各キヤンセルコイルがそれぞれ前記水平偏向コイルに
直列または並列に接続されていることを特徴とするもの
である。
〔作用〕
水平偏向コイルとキヤンセルコイルとが直列又は並列
に結線されているか又はシヤーシ側に結線されている
と、水平偏向コイルに電流が流れる際、これがキヤンセ
ルコイルにも流れ、キヤンセルコイルから磁界が発生す
る。これらキヤンセルコイルから発生した磁界は、水平
偏向コイルの前端部から発生する磁界の領域まで達する
し、また該水平偏向コイルの後端部から発生する磁界の
領域まで達する。ここでキヤンセルコイルから発生する
磁界の方向は、水平偏向コイルの前端部と後端部とで垂
直偏向方向に関して互いに逆となる。
従つて、キヤンセルコイルの巻線方向を適宜設定する
ことにより、キヤンセルコイルから発生する磁界が、水
平偏向コイルの前端部及び後端部から発生する磁界をう
まくキヤンセルすることができる。ここで水平偏向コイ
ルのインダクタンスL1とキヤンセルコイルのインダクタ
ンスL2の比を一定にすることは、水平偏向コイルから発
生する磁界をキヤンセルコイルから発生する磁界で打消
す量を一定とすることである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によつて説明する。第1
図は偏向ヨークの概略側面図、第2図はこの実施例での
キヤンセルコイルによる不要輻射のキヤンセル効果を説
明するための図である。
これらの図においては、1,1′は水平偏向コイル、2,
2′は垂直偏向コイル、3,3′はキヤンセルコイルであ
る。このキヤンセルコイル3,3′はともに円柱状又は四
角形をした、例えばMg−Znフエライトなどの磁性体に巻
回されており、垂直偏向コイル2の前端部近傍に配置さ
れている。
そしてキヤンセルコイル3,3′の中心軸C,C′は、偏向
ヨークの中心軸Z−Zと角度θで交差している。また、
これらキヤンセルコイル3,3′は、水平偏向コイル1,1′
に直列又は並列に接続されており、鋸歯波状の水平偏向
電流、もしくはその一部が流れて磁界を発生するように
なつている。キヤンセルコイル3,3′が前述のように配
置されていることから、これらから発生する磁界は、水
平偏向コイル1,1′の前面側では破線の矢印4で示すよ
うに、水平偏向コイル1,1′の前端部で発生する主磁界
5の領域まで十分に達する。一方、水平偏向コイル1,
1′の後側では破線の矢印6で示すように、水平偏向コ
イル1,1′の後部磁界7の領域まで十分に達する磁界が
発生する。
なお、キヤンセルコイル3,3′の巻方向は、水平偏向
コイル1,1′の前端部の主磁界5と逆になるように、
又、後部磁界7と逆方向になるように設定されている。
ここにおいて一実施例を示すと、水平偏向コイル1,1′
のトータルのインダクタンスL1が0.4mHで、キヤンセル
コイル3,3′のトータルのインダクタンスL2が0.04mHの
場合、ブラウン管全周の不要輻射量を最良の状態にする
ことができた。すなわち、水平偏向コイル1,1′のイン
ダクタンスL1とキヤンセルコイル3,3′のインダクタン
スL2の比L1/L2=0.4mH/0.04mH=10の時に不要輻射量が
最良状態になることが可能であることを示す。しかるに
上記偏向ヨークにおいて、水平偏向コイル1,1′のイン
ダクタンスL1を水平偏向回路の定数変更により、0.4mH
より0.35mHに変更する必要があり、この場合にもその不
要輻射量を最良の状態にするためには、キヤンセルコイ
ル3,3′のインダクタンスL2をL1/L2=10の関係式によ
り、0.035mHにする必要がある。このキヤンセルコイル
3,3′のインダクタンスL2を0.035mHにするためには、第
3図に示すように磁性体に巻回する巻数は、0.04mHの場
合には丁度整数の5ターンで所定のインダクタンスが得
られていたが、0.035mHのインダクタンスを得る場合の
巻回する巻数は、4.6ターンのような端数とする必要が
ある。確認のために巻回する巻数を5ターン及び4ター
ンでそれぞれ不要輻射量を測定したが、4.6ターンのそ
れよりもかなり大きい値になることが確認できた。
〔発明の効果〕
本発明は前述のような構成となつており、水平偏向コ
イルのインダクタンスが色々異なる場合でも、それに応
じたキヤンセルコイルのインダクタンスを正確に合わせ
ることが可能となり、従来達成できなかつた偏向ヨーク
の全周の不要輻射量を十分に低減された偏向ヨークを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、偏向ヨークの概略側面図、 第2図は、本発明の実施例でのキヤンセルコイルによる
不要輻射のキヤンセル効果を説明する図、 第3図(a),(b)は、キヤンセルコイルの巻回の巻
数が5ターンの場合と、4.6ターンの場合の状態を示す
図である。 1,1′……水平偏向コイル、2,2′……垂直偏向コイル、
3,3′はキヤンセルコイル、4……キヤンセルコイル前
面側から発生する磁界、5……主磁界、6……キヤンセ
ルコイルの後面側より発生する磁界、7……水平偏向コ
イルの後部磁界、8……磁性体、9……電線。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラツパ状をしたコアの内側に一対のクラ型
    の水平偏向コイルが配置され、一対の前記コアにトロイ
    ダル状に巻回された垂直偏向コイルが配置され、または
    一対のクラ型の垂直偏向コイルが配置された偏向ヨーク
    において、 前記垂直偏向コイルの前端部近傍で、かつ前記コアの中
    心軸を通る垂直偏向方向の軸上に、対向する一対の磁性
    体に巻回されたキヤンセルコイルを配置し、そのキヤン
    セルコイルの中心軸を前記コアの中心軸に対して所定の
    角度で傾斜させ、 前記水平偏向コイルのインダクタンスL1と前記キヤンセ
    ルコイルのインダクタンスL2との比L1/L2が水平偏向コ
    イルのインダクタンスL1が色々異なる場合においても常
    に一定となるように、キヤンセルコイルの巻回数が設定
    されており、 各キヤンセルコイルがそれぞれ前記水平偏向コイルに直
    列または並列に接続されていることを特徴とする偏向ヨ
    ーク。
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