JP2954611B2 - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビデオデイスプレイセツトに使用される偏向
ヨークに係り、特に偏向ヨークより発生する不要輻射
(誘導磁界)を低減する手段に関するものである。
〔従来の技術〕
ビデオデイスプレイ装置における不要輻射の発生源と
しては偏向ヨーク、フライバツクトランスおよびその他
のコイル類があるが、その中でも主となる発生源は偏向
ヨークである。偏向ヨークから発生する不要輻射は水平
帰線期間中に水平偏向コイルに流れる鋸歯波状電流によ
る誘導磁界である。
そして、偏向ヨークが発生する不要輻射を防止する技
術が従来より種々提案されている。
例えば、実公昭63−65944号公報には、追加固定され
た矩形状ボビンに巻き回したキヤンセルコイルを、偏向
ヨークの上下外壁面に水平偏向コイルと直列に接続して
設けた技術が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来技術においては、偏向ヨーク
から発生する不要輻射の低減は、ブラウン管と偏向ヨー
クを組み合わせた時に、ブラウン管の前面側のみに対す
る場合しか対策されておらず、ブラウン管の後面側では
逆に不要輻射が増加すると言う問題があつた。また偏向
ヨーク外部にキヤンセルコイルを追加固定するため、形
状が大きくなり、さらに偏向に寄与しないインダクタン
ス分も大きくなり、水平偏向感度の劣化の問題があつ
た。また外部取付けに伴う固定用部品材料の増加及び取
付け加工費の増加による原価高の問題もあつた。
本発明の目的は、偏向ヨークの垂直偏向コイル又は磁
性体の上下開口部側に、一対のループ状のキャンセルコ
イルを図に示すように例えば磁性体を挟みこむように取
り付けることにより、偏向ヨーク前後の不要輻射の低
減、形状のコンパクト化、水平偏向感度の劣化低減及び
原価低減を容易に達成できる様にすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
偏向ヨークより発生する不要輻射を低減させるために
は、従来の様に偏向ヨークの前面側より後面側に渡りル
ープ状のキヤンセルコイルを取付け、これに逆向きの電
流を流し不要輻射を低減しようとしても、偏向ヨークの
前面側と後面側とではその効果が逆に現れることによ
り、偏向ヨーク全体の不要輻射を低減できないことが判
明した。
この対策として磁性体片に巻き付けられたキヤンセル
コイルを、偏向ヨークの垂直偏向コイルの上下前端部に
追加固定する。そのキヤンセルコイルの中心軸は偏向ヨ
ークのZ軸に対してある角度を有して取り付けられ、水
平偏向コイルより発生する主磁界と逆向きの磁界を発生
させる様に、水平偏向コイルとシリーズ又はパラレルに
結線する方式がある。ただし本方式でも偏向ヨークの形
状大、偏向感度の劣化及び原価高は未解決のままであ
る。
本発明では、磁性体の上下開口部側に一対のループ状
のキャンセルコイルを磁性体に挟みこむように取り付け
る。このキヤンセルコイルは水平偏向コイルの開口部側
フリンジの窓寸法長とほぼ同等で、且つ垂直偏向コイル
又は磁性体の外面および内面カーブに沿うように挿入さ
れ、水平偏向コイルとシリーズ又はパラレルに結線され
る構造及び回路とすることにより、偏向ヨーク前後面側
の不要輻射を低減すると共に、上述の残された問題点を
も解決する。
〔作用〕
水平偏向コイルに流れる鋸波状波の電流でブラウン管
の画面上のビームを偏向する走査期間と帰線期間のう
ち、帰線期間中にこの電流によりどれだけ誘導磁界が変
化するかを、ブラウン管よりある規定された距離のとこ
ろで測定し、その値をmT/sで表すことによつて偏向ヨー
クより発生する不要輻射が計られる。
本発明では、水平偏向コイルの前端部(ブラウン管の
表示面側端部)から前方に発生する主磁界と、水平偏向
コイルの前端および後端のフリンジ部分から発生する誘
導磁界を、偏向ヨークの磁性体の上下前端部に挿入され
たループ状のキヤンセルコイルの磁界により、バランス
よく打ち消す様に、このキヤンセルコイルを水平偏向コ
イルとシリーズ又はパラレルに接続して設けている。
また、直接キヤンセルコイルを偏向ヨークに挿入する
ようにすれば、追加される磁性体片や外付けボビンもな
く偏向ヨーク形状はそのままで済む。
さらに、キヤンセルコイルは偏向ヨーク中心軸により
近づくため、その効果が大きく他の方法に比べキヤンセ
ルコイルの巻回数も少なくて済むので直接偏向に寄与し
ないインダクタンス分も小さく水平偏向感度の劣化も少
ない。またキヤンセルコイル用磁性体片や固定用追加部
品材料も少なく、さらにはキヤンセルコイルの取付けが
容易なため原価アツプ分も少なくできる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に従つて説明する。
第1図は本発明に係る偏向ヨークの概略上面図であ
る。1及び1′は水平偏向コイルであり、2及び2′は
磁性体であり、3及び3′は垂直偏向コイルである。こ
の垂直偏向コイル3,3′の上下前端部に、ループ状のキ
ヤンセルコイル4及び4′を同図のように挿入する。
第2図はこの前端部の断面図、第3図は各部から発生
する磁界の向きを示した図であり、同図は磁界の向きを
示す図であるから垂直偏向コイル3,3′は省略して示さ
れている。また第4図には、垂直偏向コイル3,3′を巻
装した磁性体2,2′の上下前端部に、第2図にも示され
ているように扁平でループ状をしたキャンセルコイル4,
4′が取り付けられる状態が示されている。このキヤン
セルコイル4及び4′は、水平偏向コイル1及び1′と
は、シリーズ又はパラレルに結線されている。
上記構成において、水平偏向コイル1及び1′に偏向
電流を流すと、ビームを偏向するための主磁界7は、第
3図の実線(細線)で示す方向に発生するとする。この
時、水平偏向コイル1,1′の前端部フリンジ部分5及び
5′による磁界8は点線で示す方向に発生する。また水
平偏向コイル1,1′の後端部フリンジ部分6及び6′に
よる磁界9は一点破線で示す方向に発生する。
不要輻射とはビームを偏向する時の帰線期間中の誘導
磁界であるが、これらを考える場合、主磁界7及びフリ
ンジ磁界8,9がどの方向に発生しているかを考えれば良
い。すなわち第3図で示した状態で不要輻射を測定する
と、偏向ヨークの前面側測定点Aでは主磁界7が支配的
であり、逆に後面側測定点Bでは後端部フリンジ磁界9
が支配的であることが確認されている。故に測定点A及
びBでの不要輻射を低減させるためには、A点では主磁
界7を打ち消し、B点では後端部フリンジ磁界9を打ち
消す様な磁界を発生するキヤンセルコイル4及び4′を
設ければ良いことが判る。このキヤンセルコイル4及び
4′の取付け位置は、偏向ヨークの前面側の主磁界7を
打ち消すためには、できるだけ前面側が望ましい。また
主磁界7が最も強くなる上下部分で、水平偏向コイル1
及び1′のフリンジの窓寸法とほぼ同等の長さで配置す
ればより効果的である。
また偏向ヨークの前面側及び後面側の不要輻射を同時
に低減するためには、キヤンセルコイル4及び4′の中
心軸を偏向ヨークのZ軸に対し傾ける必要があり、概ね
ラツパ状に開いた垂直偏向コイル3及び3′の開き角度
に相当する。
なお、キヤンセルコイル4及び4′は垂直偏向コイル
3及び3′に挿入されているとは言え、偏向ヨーク自身
の磁性体2及び2′がキヤンセルコイル4及び4′の磁
性体片の役目をも兼ねているので、さらに磁性体片を追
加することがなくても、より効果的なキヤンセル磁界ル
ープ10が実線(太線)で示す方向に発生する。
〔発明の効果〕
以上の様に、本発明によれば、偏向ヨークの後側から
出る不要輻射を低減するために、ビデオデイスプレイセ
ツトに大きな磁性体のシールド板等を取付けていた従来
例に比べて、このシールド板等も不要となり価格的に大
きな低減を図ることが可能となる。また偏向ヨーク形状
のコンパクト化及び水平偏向感度の劣化低減に伴うビデ
オデイスプレイセツトのコンパクト設計及び低消費電力
化が可能となる。さらには偏向ヨークの原価低減により
価格競争力面で有利となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る偏向ヨークの一実施例の概略側面
図、第2図は第1図のキヤンセルコイルが取付いた部分
の断面図、第3図は水平偏向コイル他の各部から発生す
る磁界の向きを示した図、第4図は磁性体にキヤンセル
コイルを取り付ける状態を示す図である。 1,1′……水平偏向コイル、 2,2′……磁性体、 3,3′……垂直偏向コイル、 4,4′……キヤンセルコイル、 5,5′……前端部フリンジ部分、 6,6′……後端部フリンジ部分、 7……主磁界、 8……前端部フリンジ磁界、 9……後端部フリンジ磁界、 10……キヤンセル磁界ループ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平偏向コイルと垂直偏向コイルと前端部
    に向かってラッパ状に開いた磁性体とからなる偏向ヨー
    クにおいて、ループ状でかつ一対になったキャンセルコ
    イルを上記磁性体又は垂直偏向コイルの外面および内面
    に沿うようにそれぞれ取り付けて、そのキャンセルコイ
    ルを水平偏向コイルとシリーズ又はパラレルに接続し、
    このキャンセルコイルから発生する磁界が、上記水平偏
    向コイルから発生する主磁界を打ち消す様に作用させた
    事を特徴とする偏向ヨーク。
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