JP3213215B2 - 偏向装置 - Google Patents

偏向装置

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、インライン配列の電子
銃を有するカラー陰極線管に装着されて用いられる偏向
装置に係わり、更に詳しくは偏向装置の前方開口部側か
ら外部に漏洩する漏洩磁界等の不要輻射を低減すること
のできる偏向装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】セルフコンバーゼンスの偏向装置、特に
水平偏向コイルと垂直偏向コイルがともにクラ型の偏向
コイルからなる偏向装置(所謂S/S型またはサドル・
サドル型偏向装置)は、一般に、図3に図示するように
カラー陰極線管6のほぼ中央部に装着されて用いられて
いる。また、偏向装置を構成している一対の半円筒状磁
性コアまたは一体成型されたコアからなる円筒状磁性コ
ア1は、その内側に一対のクラ型水平偏向コイル4と一
対のクラ型垂直偏向コイル5を配設するとともに、水平
偏向コイル4および垂直偏向コイル5のほぼ中央部に位
置するよう配設されている。 【0003】 図において、2は円筒状磁性コア1の外
径の大きな前方開口部であり、3は外径の小さな後方開
口部である。7は水平偏向コイル4に水平偏向電流を流
した時に発生する水平偏向磁界であり、8は円筒状磁性
コア1の前方開口部2を含む偏向装置の前方開口部側か
ら外部に漏洩する漏洩磁界を示している。なお、陰極線
管表示装置から外部に漏洩する漏洩磁界の発生源として
は、偏向装置、フライバックトランス,サイズコイル,
リニアコイル等があげられるが、主な発生源は偏向装置
である。 【0004】近年、これら陰極線管表示装置から外部に
漏洩する漏洩磁界8が人体に与える影響を考慮して、漏
洩磁界8を規制する方向にある。これにともない、人体
に影響を与える漏洩磁界8を低減するための様々な対策
がとられるようになってきている。 【0005】ところで、偏向装置から漏洩する漏洩磁界
の低減に際して、陰極線管管軸と直角方向に漏洩する漏
洩磁界(図示せず)や偏向装置の後方開口部3側に漏洩
する漏洩磁界に対しては、パーマロイ,珪素鋼板等の磁
性板を用いることによって完全にシールドする対策がと
られていた。一方、主に陰極線管管面側に漏洩する漏洩
磁界8に対しては、この漏洩磁界8を打ち消すような磁
界を発生する補助コイル(キャンセルコイル)を偏向装
置または陰極線管に装着させて漏洩磁界8を低減する対
策等がとられていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、偏向装置か
ら外部に漏洩する漏洩磁界のうち、陰極線管管軸と直角
方向に漏洩する漏洩磁界や偏向装置の後方開口部側に漏
洩する漏洩磁界については磁性板を用いて完全にシール
ドすることも可能であったが、陰極線管管軸と平行方向
の陰極線管管面側に漏洩する漏洩磁界に対しては、十分
なシールドを行うことは不可能であった。 【0007】また、前述された補助コイルは、一般的に
水平偏向コイルから外部に漏洩する漏洩磁界を打ち消す
ための磁界を発生するが、この漏洩磁界を打ち消す磁界
を補助コイルから発生させるためには補助コイルにも水
平偏向電流を供給する必要があった。このために、水平
偏向感度が3〜10パーセントも悪化してしまうという
大きな難点があった。更に、補助コイルは形状が複雑で
あるばかりか、偏向装置に補助コイルを取り付けるため
のコイルボビンを別に必要とし、偏向装置製造作業が煩
雑になるほか、偏向装置が高価になるといった難点を有
していた。 【0008】また、補助コイルを取り付けた偏向装置
は、補助コイルを取り付けない偏向装置に比較して、コ
ンバーゼンス,歪み,ランディング等の特性に変化が生
じ易くなるため、補助コイルを取り付けることにより変
化する特性を調整するために、さらに別の調整手段や調
整作業が必要になるといった難点があった。 【0009】本発明の目的は簡便な手段により上記難点
を解消し、円筒状磁性コアの前方開口部を含む偏向装置
の前方開口部側から陰極線管管面側に漏洩する漏洩磁界
を低減可能で、安価な偏向装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】インラインカラー陰極線
管に装着される偏向装置であって、一対の半円筒状磁性
コアまたは一体成型たコアからなり、外径の大きい前
方開口部2と外径の小さな後方開口部3をする円筒状
磁性コアの内側には一対のクラ型水平偏向コイルおよ
び一対のクラ型垂直偏向コイルを配設した偏向装置にお
いて、前記円筒状磁性コア1の前方開口部2の肉厚T1を
後方開口部3の肉厚T2の1/6〜1/3に形成する。 【0011】 【作用】円筒状コアの前方開口部肉厚T1を後方開口部
肉厚T2の1/6〜1/3に形成したことで前方開口部端面側面
積が小さくなり、円筒状コア1の前方開口部を含む偏向
装置の前方開口部側から陰極線管表示装置の管面側に漏
洩する漏洩磁界が偏向装置の特性に悪影響を与えること
なく低減される。 【0012】 【実施例】 以下、本発明を図に沿って説明する。図1
は本発明による偏向装置の要部構成と漏洩磁界の説明
である。図において、1は円筒状磁性コアであり、一対
の半円筒状磁性コアまたは一体成型たコアから構成さ
れている。2は円筒状磁性コア1の外径の大きい前方開
口部であり、3は外径の小さな後方開口部である。ここ
で、前方開口部2の肉厚T1は後方開口部3の肉厚T2の1/
6〜1/3に形成されている。 【0013】なお、前方開口部2の肉厚T1を後方開口
部3の肉厚T2の1/6〜1/3に限定した理由は、こ
の限定範囲で漏洩磁界低減の明らかな効果が得られるほ
か、円筒状磁性コア1の機械的強度が得られるからであ
り、円筒状磁性コア1の機械的強度が得られれば前方開
口部2の肉厚T1を後方開口部3の肉厚T2の1/6以
下にしてもよいことはいうまでもない。 【0014】7は水平偏向磁界であり、8は円筒状磁性
コア1の前方開口部2を含む偏向装置の前方開口部側か
ら漏洩する漏洩磁界である。本発明による偏向装置にお
ける、円筒状磁性コア1の前方開口部2を含む偏向装置
前方開口部側から漏洩する漏洩磁界8の状態図1の破
線で示され、従来の偏向装置における漏洩磁界8の状態
図2破線で示されている。この結果図1,2から
も明らかなように両者の間には明らかな差異がみられ
る。 【0015】なお、表1には後方開口部3の肉厚T2を8m
mとし、前方開口部側2の肉厚T1を変化させ測定した本
発明による偏向装置に用いられる円筒状磁性コア1の前
方開口部2を含む偏向装置の前方開口部側から漏洩する
漏洩磁界8の値を示してある表1の測定値からも明ら
かなように、前方開口部側2の肉厚T1が後方開口部3の
肉厚T2の1/3以下(8mmから2mm)になると、それにとも
なって漏洩磁界8の値が1/2以下(32nTから15nT)に減
少しており偏向装置の前方開口部側から漏洩する漏洩
磁界8の低減に明瞭な効果が得られることが理解され
る。 【0016】 【表1】 【0017】 【発明の効果】本発明によれば、簡便な手段によって円
筒状磁性コアの前方開口部を含む偏向装置の前方開口部
側から陰極線管管面側に漏洩する漏洩磁界を大幅に低減
できるサドル−サドル型偏向装置を提供することが出来
た。また、サドル−サドル型偏向装置に好適で安価な偏
向装置を、偏向装置の主たる特性に悪影響を与えること
なく提供可能となり、その実用上の効果は大きなものが
ある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による偏向装置の要部構成と漏洩磁界
説明図である。 【図2】従来例の偏向装置の要部構成と漏洩磁界の説明
図である。 【図3】インラインカラー陰極線管に装着された偏向装
置と漏洩磁界を示す説明図である。 【符号の説明】 1 円筒状磁性コア 2 前方開口部 3 後方開口部 4 水平偏向コイル 5 垂直偏向コイル 6 インラインカラー陰極線管 7 水平偏向磁界 8 漏洩磁界 T1 前方開口部肉厚 T2 後方開口部肉厚

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 インラインカラー陰極線管に装着
    される偏向装置であって、 一対の半円筒状磁性コアまたは一体成型たコアからな
    り、外径の大きい前方開口部2と外径の小さな後方開口
    部3をする円筒状磁性コアの内側には一対のクラ型
    水平偏向コイルおよび一対のクラ型垂直偏向コイルを配
    設し偏向装置において、 前記円筒状磁性コア1の前方開口部2の肉厚T1を後方開
    口部3の肉厚T2の1/6〜1/3に形成したことを特徴とする
    偏向装置。
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