JPH06231703A - 偏向ヨーク装置 - Google Patents
偏向ヨーク装置Info
- Publication number
- JPH06231703A JPH06231703A JP1474893A JP1474893A JPH06231703A JP H06231703 A JPH06231703 A JP H06231703A JP 1474893 A JP1474893 A JP 1474893A JP 1474893 A JP1474893 A JP 1474893A JP H06231703 A JPH06231703 A JP H06231703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic field
- leakage magnetic
- yoke device
- horizontal deflection
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ディスプレイ装置の不要輻射（偏向ヨーク装
置からの漏洩磁界）を低減することを目的とする。 【構成】 不要輻射を低減するための補助コイルを備え
た偏向ヨーク装置における水平偏向コイル７のネック側
の渡り部２を大きくする（拡大部３を形成する）こと
で、ディスプレイ装置の前方側と後方側の不要輻射を低
減させる。
置からの漏洩磁界）を低減することを目的とする。 【構成】 不要輻射を低減するための補助コイルを備え
た偏向ヨーク装置における水平偏向コイル７のネック側
の渡り部２を大きくする（拡大部３を形成する）こと
で、ディスプレイ装置の前方側と後方側の不要輻射を低
減させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機や
ディスプレイ装置にて使用される偏向ヨーク装置の改良
に関するものである。
ディスプレイ装置にて使用される偏向ヨーク装置の改良
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、特にディスプレイ装置において
は、偏向ヨークからの漏洩磁界が不要輻射となって、人
体に悪影響を及ぼすことが指摘され、この漏洩磁界を一
定基準以下に抑えることが要求されるようになってきて
いる。
は、偏向ヨークからの漏洩磁界が不要輻射となって、人
体に悪影響を及ぼすことが指摘され、この漏洩磁界を一
定基準以下に抑えることが要求されるようになってきて
いる。
【０００３】このような偏向ヨーク装置から発生する漏
洩磁界を低減するため、例えば特公平４−８９９７（Ｈ
０４Ｎ９／２９）に開示されているように、陰極線ディ
スプレーと、電子ビームを該陰極線管ディスプレーの画
面を横切るように走査するための電磁ヨーク装置と、該
画面の前面に該電磁ヨーク装置によって発生される漏洩
低周波磁界を打ち消すように磁界を発生するための一対
の補助コイルをもつ陰極線管ディスプレー装置におい
て、上記一対の補助コイルは、それらの軸が上記画面か
ら離れた位置で交差するように互いに傾斜して配置され
た陰極線管ディスプレー装置が提案されている。
洩磁界を低減するため、例えば特公平４−８９９７（Ｈ
０４Ｎ９／２９）に開示されているように、陰極線ディ
スプレーと、電子ビームを該陰極線管ディスプレーの画
面を横切るように走査するための電磁ヨーク装置と、該
画面の前面に該電磁ヨーク装置によって発生される漏洩
低周波磁界を打ち消すように磁界を発生するための一対
の補助コイルをもつ陰極線管ディスプレー装置におい
て、上記一対の補助コイルは、それらの軸が上記画面か
ら離れた位置で交差するように互いに傾斜して配置され
た陰極線管ディスプレー装置が提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記した従
来の偏向ヨーク装置においては、ディスプレイ装置の前
方側からの不要輻射に対する考慮は成されているもの
の、ディスプレイ装置の後方側からの不要輻射に対して
は何等考慮されていない。
来の偏向ヨーク装置においては、ディスプレイ装置の前
方側からの不要輻射に対する考慮は成されているもの
の、ディスプレイ装置の後方側からの不要輻射に対して
は何等考慮されていない。
【０００５】該従来技術のように、ディスプレイ装置の
前方の不要輻射を低減するために、補助コイルのターン
数（巻線回数）を多くすると、ディスプレイ装置の後方
側の不要輻射が大きくなってしまい、この不要輻射が問
題となって補助コイルのターン数を増やすにも限界があ
るという問題がある。
前方の不要輻射を低減するために、補助コイルのターン
数（巻線回数）を多くすると、ディスプレイ装置の後方
側の不要輻射が大きくなってしまい、この不要輻射が問
題となって補助コイルのターン数を増やすにも限界があ
るという問題がある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、コアの内面に沿って巻装される鞍型の水
平偏向コイル及びコアの外周に巻装されるトロイダル型
もしくは鞍型の垂直偏向コイルとを有し、さらに前記水
平偏向コイルによって発生する漏洩磁界を打ち消すよう
に磁界を発生するための一対の補助コイルとを備えた偏
向ヨーク装置において、前記鞍型の水平偏向コイルのネ
ック側の渡り部を大きくすることにより、水平偏向コイ
ルのネック側の漏洩磁界を強くし、偏向ヨーク装置の前
方側と後方側とにおける漏洩磁界を小さくしたことを特
徴とする偏向ヨーク装置を提供せんとするものである。
に本発明では、コアの内面に沿って巻装される鞍型の水
平偏向コイル及びコアの外周に巻装されるトロイダル型
もしくは鞍型の垂直偏向コイルとを有し、さらに前記水
平偏向コイルによって発生する漏洩磁界を打ち消すよう
に磁界を発生するための一対の補助コイルとを備えた偏
向ヨーク装置において、前記鞍型の水平偏向コイルのネ
ック側の渡り部を大きくすることにより、水平偏向コイ
ルのネック側の漏洩磁界を強くし、偏向ヨーク装置の前
方側と後方側とにおける漏洩磁界を小さくしたことを特
徴とする偏向ヨーク装置を提供せんとするものである。
【０００７】
【作用】上記の如く構成したので、水平偏向コイルのネ
ック側の漏洩磁界が大きくなって、該漏洩磁界と補助コ
イルの発生する磁界とが打ち消し合い、偏向ヨーク装置
（ディスプレイ装置）の前方側及び後方側における不要
輻射（漏洩磁界）が低減する。
ック側の漏洩磁界が大きくなって、該漏洩磁界と補助コ
イルの発生する磁界とが打ち消し合い、偏向ヨーク装置
（ディスプレイ装置）の前方側及び後方側における不要
輻射（漏洩磁界）が低減する。
【０００８】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
き詳述する。先ず、図５及び図６を用いて偏向ヨーク装
置の発生する漏洩磁界と補助コイルの発生する磁界との
関係について説明する。
き詳述する。先ず、図５及び図６を用いて偏向ヨーク装
置の発生する漏洩磁界と補助コイルの発生する磁界との
関係について説明する。
【０００９】図５は水平偏向コイルの外観を示し、そし
て図６は偏向ヨーク装置から発生する漏洩磁界の様子を
示したものである。偏向ヨーク装置１において発生する
漏洩磁界５及び漏洩磁界６は、水平偏向コイル７のネッ
ク側及び開口側の両方の渡り部より発生している。この
漏洩磁界を低減するため、補助コイル８を設け、補助コ
イル８の発生する打ち消し磁界９により前記漏洩磁界を
互いに打ち消し合うように構成している。なかでも開口
側からの漏洩磁界５は大きいので、漏洩磁界を打ち消す
効果が開口側で大きくなるように、補助コイル８は偏向
ヨーク装置１の開口側に配置している。
て図６は偏向ヨーク装置から発生する漏洩磁界の様子を
示したものである。偏向ヨーク装置１において発生する
漏洩磁界５及び漏洩磁界６は、水平偏向コイル７のネッ
ク側及び開口側の両方の渡り部より発生している。この
漏洩磁界を低減するため、補助コイル８を設け、補助コ
イル８の発生する打ち消し磁界９により前記漏洩磁界を
互いに打ち消し合うように構成している。なかでも開口
側からの漏洩磁界５は大きいので、漏洩磁界を打ち消す
効果が開口側で大きくなるように、補助コイル８は偏向
ヨーク装置１の開口側に配置している。
【００１０】また図２は、ＭＰＲ２規格のディスプレイ
装置の前方側（０゜）、後方側（１８０゜）の測定位置
において、補助コイルの巻線回数（ターン数）を増加し
ていった時のグラフである。このグラフから明らかなよ
うに、補助コイルはその巻線回数を増加していくと、偏
向ヨーク装置からの漏洩磁界（不要輻射）はディスプレ
イ装置の前方側の測定位置では漸減し、そしてディスプ
レイ装置の後方側の測定位置では、ある巻線回数までは
減少するが、それを超えるとまた増加に転じるという特
徴を有していることが分かる。
装置の前方側（０゜）、後方側（１８０゜）の測定位置
において、補助コイルの巻線回数（ターン数）を増加し
ていった時のグラフである。このグラフから明らかなよ
うに、補助コイルはその巻線回数を増加していくと、偏
向ヨーク装置からの漏洩磁界（不要輻射）はディスプレ
イ装置の前方側の測定位置では漸減し、そしてディスプ
レイ装置の後方側の測定位置では、ある巻線回数までは
減少するが、それを超えるとまた増加に転じるという特
徴を有していることが分かる。
【００１１】即ち、水平偏向コイルのネック側の漏洩磁
界（前記図５の漏洩磁界６）の値が小さいために、ネッ
ク側の漏洩磁界は、開口側の漏洩磁界（前記図５の漏洩
磁界５）よりも少ない巻線回数の補助コイルの磁界で打
ち消されてしまい、開口側の漏洩磁界を打ち消すために
補助コイルの巻線回数をさらに多くしていくと、開口側
からの漏洩磁界は減少するが、ネック側の漏洩磁界は補
助コイルによる磁界が大きくなり、これが不要輻射とし
て測定されるものと考えられる。
界（前記図５の漏洩磁界６）の値が小さいために、ネッ
ク側の漏洩磁界は、開口側の漏洩磁界（前記図５の漏洩
磁界５）よりも少ない巻線回数の補助コイルの磁界で打
ち消されてしまい、開口側の漏洩磁界を打ち消すために
補助コイルの巻線回数をさらに多くしていくと、開口側
からの漏洩磁界は減少するが、ネック側の漏洩磁界は補
助コイルによる磁界が大きくなり、これが不要輻射とし
て測定されるものと考えられる。
【００１２】従って、漏洩磁界をディスプレイ装置の周
辺で最小にするためには、ディスプレイ装置の後方側で
の漏洩磁界を最小にすればよいことが分かる。然し乍
ら、水平偏向コイルのネック側での漏洩磁界を最小にし
ても、水平偏向コイルの開口側の漏洩磁界は必ずしも最
小とはならない。
辺で最小にするためには、ディスプレイ装置の後方側で
の漏洩磁界を最小にすればよいことが分かる。然し乍
ら、水平偏向コイルのネック側での漏洩磁界を最小にし
ても、水平偏向コイルの開口側の漏洩磁界は必ずしも最
小とはならない。
【００１３】そこで本発明は、水平偏向コイルのネック
側の渡り部の形状を大きくし、ネック側の漏洩磁界を強
くすることにより、偏向ヨーク装置（ディスプレイ装
置）の前方側及び後方側における不要輻射（漏洩磁界）
を低減させるものである。
側の渡り部の形状を大きくし、ネック側の漏洩磁界を強
くすることにより、偏向ヨーク装置（ディスプレイ装
置）の前方側及び後方側における不要輻射（漏洩磁界）
を低減させるものである。
【００１４】図１は第１の実施例を示しており、この実
施例においては、水平偏向コイル７のネック側の渡り部
２にピンを立てて形成した拡大部分３を設けたものであ
る。そして図４は、水平偏向コイル７のネック側の渡り
部２にＲ付けによる拡大部分４を形成したものである。
施例においては、水平偏向コイル７のネック側の渡り部
２にピンを立てて形成した拡大部分３を設けたものであ
る。そして図４は、水平偏向コイル７のネック側の渡り
部２にＲ付けによる拡大部分４を形成したものである。
【００１５】水平偏向コイルのネック側の渡り部にこれ
ら拡大部分を形成することにより、後方側の漏洩磁界が
極小値になるまでの補助コイルの巻線回数を多くするこ
とができ、前方側の漏洩磁界をより低減することができ
る。これによって、ディスプレイ装置の前方側及び後方
側で、漏洩磁界を抑えることができる。
ら拡大部分を形成することにより、後方側の漏洩磁界が
極小値になるまでの補助コイルの巻線回数を多くするこ
とができ、前方側の漏洩磁界をより低減することができ
る。これによって、ディスプレイ装置の前方側及び後方
側で、漏洩磁界を抑えることができる。
【００１６】図３は、補助コイルの巻線回数を３０ター
ンとし、ネック側の渡り部分を約１．５ｍｍ大きく（図
１のｈ部分の高さを従来のものより１．５ｍｍ大きく）
した本発明の偏向ヨーク装置と従来の偏向ヨーク装置と
を用いて漏洩磁界を測定した結果をグラフ化したもので
ある。このグラフから明らかなように、ネック側の渡り
部を大きくした本発明の偏向ヨーク装置の方が明らかに
前方側及び後方側での漏洩磁界は従来のものに比べて低
減されていることが分かる。
ンとし、ネック側の渡り部分を約１．５ｍｍ大きく（図
１のｈ部分の高さを従来のものより１．５ｍｍ大きく）
した本発明の偏向ヨーク装置と従来の偏向ヨーク装置と
を用いて漏洩磁界を測定した結果をグラフ化したもので
ある。このグラフから明らかなように、ネック側の渡り
部を大きくした本発明の偏向ヨーク装置の方が明らかに
前方側及び後方側での漏洩磁界は従来のものに比べて低
減されていることが分かる。
【００１７】
【発明の効果】以上、詳述した如く本発明に依れば、コ
アの内面に沿って巻装される鞍型の水平偏向コイル及び
コアの外周に巻装されるトロイダル型もしくは鞍型の垂
直偏向コイルとを有し、さらに前記水平偏向コイルによ
って発生する漏洩磁界を打ち消すように磁界を発生する
ための一対の補助コイルとを備えた偏向ヨーク装置にお
いて、前記鞍型の水平偏向コイルのネック側の渡り部を
大きくすることにより、水平偏向コイルのネック側の漏
洩磁界を強くし、偏向ヨーク装置の前方側と後方側とに
おける漏洩磁界を小さくしたので、ディスプレイ装置か
ら発生する不要輻射が低減されて人体に影響を及ぼさな
いという効果を有しており、極めて有益である。
アの内面に沿って巻装される鞍型の水平偏向コイル及び
コアの外周に巻装されるトロイダル型もしくは鞍型の垂
直偏向コイルとを有し、さらに前記水平偏向コイルによ
って発生する漏洩磁界を打ち消すように磁界を発生する
ための一対の補助コイルとを備えた偏向ヨーク装置にお
いて、前記鞍型の水平偏向コイルのネック側の渡り部を
大きくすることにより、水平偏向コイルのネック側の漏
洩磁界を強くし、偏向ヨーク装置の前方側と後方側とに
おける漏洩磁界を小さくしたので、ディスプレイ装置か
ら発生する不要輻射が低減されて人体に影響を及ぼさな
いという効果を有しており、極めて有益である。
【図１】本発明を示す要部平面図。
【図２】補助コイルの巻線回数と漏洩磁界の関係を示す
図。
図。
【図３】本発明の効果を示す図。
【図４】本発明の他の実施例を示す要部平面図。
【図５】水平偏向コイルの外観を示す図。
【図６】漏洩磁界と打ち消し磁界の様子を示す図。
１ 偏向ヨーク装置 ２ ネック側の渡り部 ３ 拡大部 ４ 拡大部 ５ 開口側の漏洩磁界 ６ ネック側の漏洩磁界 ７ 水平偏向コイル ８ 補助コイル ９ 打ち消し磁界
Claims (1)
- 【請求項１】 コアの内面に沿って巻装される鞍型の水
平偏向コイル及びコアの外周に巻装されるトロイダル型
もしくは鞍型の垂直偏向コイルとを有し、さらに前記水
平偏向コイルによって発生する漏洩磁界を打ち消すよう
に磁界を発生するための一対の補助コイルとを備えた偏
向ヨーク装置において、前記鞍型の水平偏向コイルのネ
ック側の渡り部を大きくすることにより、水平偏向コイ
ルのネック側の漏洩磁界を強くし、偏向ヨーク装置の前
方側と後方側とにおける漏洩磁界を小さくしたことを特
徴とする偏向ヨーク装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1474893A JPH06231703A (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 偏向ヨーク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1474893A JPH06231703A (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 偏向ヨーク装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06231703A true JPH06231703A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=11869739
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1474893A Pending JPH06231703A (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 偏向ヨーク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06231703A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040002367A (ko) * | 2002-06-28 | 2004-01-07 | 삼성전기주식회사 | 편향요크 |
-
1993
- 1993-02-01 JP JP1474893A patent/JPH06231703A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040002367A (ko) * | 2002-06-28 | 2004-01-07 | 삼성전기주식회사 | 편향요크 |
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