JPH06176714A - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
- Publication number
- JPH06176714A JPH06176714A JP35120392A JP35120392A JPH06176714A JP H06176714 A JPH06176714 A JP H06176714A JP 35120392 A JP35120392 A JP 35120392A JP 35120392 A JP35120392 A JP 35120392A JP H06176714 A JPH06176714 A JP H06176714A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deflection
- coil
- magnetic field
- deflection yoke
- horizontal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 偏向ヨークの感度を悪化させず、かつ水平偏
向コイルと垂直偏向コイルにより発生する漏洩磁界を打
消し、偏向ヨークに近接するコンピュータ端末装置等に
誤差動を生じさせたりしないキャンセルコイルを備えた
偏向ヨークを提供すること。 【構成】 ラッパ状ボビン１に水平偏向コイル３と垂直
偏向コイル２を巻回した陰極線管の偏向ヨーク１０にお
いて、前記水平偏向コイル３並びに垂直偏向コイル２に
より発生する漏洩磁界内に配置され該漏洩磁界と逆の磁
界を発生する閉回路巻線からなるキャンセルコイル２を
備えた。
向コイルと垂直偏向コイルにより発生する漏洩磁界を打
消し、偏向ヨークに近接するコンピュータ端末装置等に
誤差動を生じさせたりしないキャンセルコイルを備えた
偏向ヨークを提供すること。 【構成】 ラッパ状ボビン１に水平偏向コイル３と垂直
偏向コイル２を巻回した陰極線管の偏向ヨーク１０にお
いて、前記水平偏向コイル３並びに垂直偏向コイル２に
より発生する漏洩磁界内に配置され該漏洩磁界と逆の磁
界を発生する閉回路巻線からなるキャンセルコイル２を
備えた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管の偏向ヨークに
関する。
関する。
【０００２】
【従来の技術】テレビジョン受像機やＣＲＴディスプレ
イ装置等の陰極線管すなわちブラウン管には、その後部
のネックに内蔵された電子銃から出る電子ビームを垂直
方向および水平方向に偏向させて画面の隅々まで正しく
画像を送るための偏向ヨークがブラウン管の外部のネッ
クとファンネルとの境界部に取り付けられている。
イ装置等の陰極線管すなわちブラウン管には、その後部
のネックに内蔵された電子銃から出る電子ビームを垂直
方向および水平方向に偏向させて画面の隅々まで正しく
画像を送るための偏向ヨークがブラウン管の外部のネッ
クとファンネルとの境界部に取り付けられている。
【０００３】これらの偏向ヨークにおいては、通常、水
平偏向コイルに１５．７５ＫＨｚ〜１２０ＫＨｚの水平
偏向電流を、垂直偏向コイルに６０Ｈｚ程度の垂直偏向
電流を供給し、各偏向コイルから発生する水平偏向磁
界、垂直偏向磁界を利用して電子ビームを所定量偏向さ
せ、画面上に所望の画像を得るものであり、この際水平
偏向磁界、垂直偏向磁界ともに偏向ヨークの外部に漏洩
磁界を発生する。
平偏向コイルに１５．７５ＫＨｚ〜１２０ＫＨｚの水平
偏向電流を、垂直偏向コイルに６０Ｈｚ程度の垂直偏向
電流を供給し、各偏向コイルから発生する水平偏向磁
界、垂直偏向磁界を利用して電子ビームを所定量偏向さ
せ、画面上に所望の画像を得るものであり、この際水平
偏向磁界、垂直偏向磁界ともに偏向ヨークの外部に漏洩
磁界を発生する。
【０００４】この漏洩磁界は電磁波障害（ＥＭＩ）、５
Ｈｚ〜２０００Ｈｚ帯域の電磁波（ＥＬＭＦ波）障害や
２ＫＨｚ〜４００ＫＨｚ帯域の電磁波（ＶＬＭＦ波）障
害等を発生することで、特に最近その対策の必要性が叫
ばれるようになった。対策の１手段として例えば特開昭
６３ー２６９２８号公報に記載されているようなキャン
セルコイルが偏向ヨークに取り付けられ、漏洩磁界の逆
の磁界を発生してこれを打ち消すようにしている。
Ｈｚ〜２０００Ｈｚ帯域の電磁波（ＥＬＭＦ波）障害や
２ＫＨｚ〜４００ＫＨｚ帯域の電磁波（ＶＬＭＦ波）障
害等を発生することで、特に最近その対策の必要性が叫
ばれるようになった。対策の１手段として例えば特開昭
６３ー２６９２８号公報に記載されているようなキャン
セルコイルが偏向ヨークに取り付けられ、漏洩磁界の逆
の磁界を発生してこれを打ち消すようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】図３は従来の偏向ヨー
クに取り付けられたキャンセルコイルの配線図である。
図３に示すように、従来のキャンセルコイル９、９は偏
向ヨークの水平偏向コイル３、３に接続されている。な
お、このキャンセルコイル９、９は偏向ヨークのスクリ
ーン側開口部、すなわちボビンの大口径側に配置されて
いる。従って、水平偏向コイル３、３を流れる水平偏向
電流がそのままキャンセルコイル９、９も流れている。
換言すれば、偏向に寄与しない回路部分にも偏向電流が
流れることによりパワーをロスすることになる。その結
果、キャンセルコイル９、９を取付けない場合に比較し
て偏向ヨークの偏向感度が悪化する。
クに取り付けられたキャンセルコイルの配線図である。
図３に示すように、従来のキャンセルコイル９、９は偏
向ヨークの水平偏向コイル３、３に接続されている。な
お、このキャンセルコイル９、９は偏向ヨークのスクリ
ーン側開口部、すなわちボビンの大口径側に配置されて
いる。従って、水平偏向コイル３、３を流れる水平偏向
電流がそのままキャンセルコイル９、９も流れている。
換言すれば、偏向に寄与しない回路部分にも偏向電流が
流れることによりパワーをロスすることになる。その結
果、キャンセルコイル９、９を取付けない場合に比較し
て偏向ヨークの偏向感度が悪化する。
【０００６】本発明は上述の点にかんがみてなされたも
ので、偏向ヨークの感度を低下させず、かつ水平偏向コ
イルと垂直偏向コイルにより発生する漏洩磁界を打消
し、偏向ヨークに近接するコンピュータ端末装置等に誤
差動を生じさせたりしないキャンセルコイルを備えた偏
向ヨークを提供することを目的とする。
ので、偏向ヨークの感度を低下させず、かつ水平偏向コ
イルと垂直偏向コイルにより発生する漏洩磁界を打消
し、偏向ヨークに近接するコンピュータ端末装置等に誤
差動を生じさせたりしないキャンセルコイルを備えた偏
向ヨークを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明はラッパ状ボビンに水平偏向コイルと垂直偏
向コイルを巻回した陰極線管の偏向ヨークにおいて、前
記水平偏向コイル並びに垂直偏向コイルにより発生する
漏洩磁界内に配置され該漏洩磁界と逆の磁界を発生する
閉回路巻線からなるキャンセルコイルを備えたことを特
徴とする。
め、本発明はラッパ状ボビンに水平偏向コイルと垂直偏
向コイルを巻回した陰極線管の偏向ヨークにおいて、前
記水平偏向コイル並びに垂直偏向コイルにより発生する
漏洩磁界内に配置され該漏洩磁界と逆の磁界を発生する
閉回路巻線からなるキャンセルコイルを備えたことを特
徴とする。
【０００８】
【作用】キャンセルコイルが水平偏向コイル並びに垂直
偏向コイルにより発生する漏洩磁界の逆向きの磁界を発
生して該漏洩磁界を打ち消す。また、水平偏向コイル並
びに垂直偏向コイル以外に偏向電流の流れる余分の回路
が存在しないので偏向感度が悪化しない。
偏向コイルにより発生する漏洩磁界の逆向きの磁界を発
生して該漏洩磁界を打ち消す。また、水平偏向コイル並
びに垂直偏向コイル以外に偏向電流の流れる余分の回路
が存在しないので偏向感度が悪化しない。
【０００９】
【実施例】図１は本発明の偏向ヨークの斜視図である。
【００１０】偏向ヨーク１０はラッパ状に形成された樹
脂製ボビン１の内側に水平偏向コイル３をサドル形に巻
回し、該ボビン１の外側に垂直偏向コイル２を同様にサ
ドル形に巻回している。垂直偏向コイル２を包みこむよ
うに２分割コア４が取付けられ、蓋部５がボビン１の小
口径側に形成され、端子板６が蓋部５に取付けられ、フ
ェライトシート等の画像補正部材がボビン１や偏向コイ
ル２、３に固定されている。
脂製ボビン１の内側に水平偏向コイル３をサドル形に巻
回し、該ボビン１の外側に垂直偏向コイル２を同様にサ
ドル形に巻回している。垂直偏向コイル２を包みこむよ
うに２分割コア４が取付けられ、蓋部５がボビン１の小
口径側に形成され、端子板６が蓋部５に取付けられ、フ
ェライトシート等の画像補正部材がボビン１や偏向コイ
ル２、３に固定されている。
【００１１】偏向ヨーク１０のスクリーン側開口部、す
なわちボビン１の大口径側に、陰極線管の中心軸線であ
る管軸Ｚ−Ｚを中心にして上下方向Ｙ−Ｙに対称に２個
のキャンセルコイル８が配置されている。なお、Ｘ−Ｘ
は水平方向または左右方向を示す。
なわちボビン１の大口径側に、陰極線管の中心軸線であ
る管軸Ｚ−Ｚを中心にして上下方向Ｙ−Ｙに対称に２個
のキャンセルコイル８が配置されている。なお、Ｘ−Ｘ
は水平方向または左右方向を示す。
【００１２】図２は本発明の偏向ヨークに使用されるキ
ャンセルコイル８、８の結線図である。
ャンセルコイル８、８の結線図である。
【００１３】図２に示すように、キャンセルコイル８は
閉回路をなし、水平偏向コイル３、３（図示してないが
垂直偏向コイル）に接続することなく、それらから独立
して配置されている。この点、従来のキャンセルコイル
が水平偏向コイルに接続されていて、水平偏向コイルの
偏向電流がキャンセルコイルに流れるのと大変な違いで
ある。
閉回路をなし、水平偏向コイル３、３（図示してないが
垂直偏向コイル）に接続することなく、それらから独立
して配置されている。この点、従来のキャンセルコイル
が水平偏向コイルに接続されていて、水平偏向コイルの
偏向電流がキャンセルコイルに流れるのと大変な違いで
ある。
【００１４】キャンセルコイル８の取付け位置は図示の
位置に限定されるものでなく、偏向コイルにより発生さ
れる漏洩磁界内であればどの位置でも差し支えない。ま
た、キャンセルコイル８は管軸に対する傾きを加減して
キャンセル性能を調節することができる。また、上記実
施例において、キャンセルコイル８はＹ−Ｙ方向に２個
設けられているが、その数量、形状、大きさは限定され
ない。また、上記実施例は水平偏向コイルについて記述
したが、垂直偏向コイルについても同様のキャンセルコ
イルを設けることができる。
位置に限定されるものでなく、偏向コイルにより発生さ
れる漏洩磁界内であればどの位置でも差し支えない。ま
た、キャンセルコイル８は管軸に対する傾きを加減して
キャンセル性能を調節することができる。また、上記実
施例において、キャンセルコイル８はＹ−Ｙ方向に２個
設けられているが、その数量、形状、大きさは限定され
ない。また、上記実施例は水平偏向コイルについて記述
したが、垂直偏向コイルについても同様のキャンセルコ
イルを設けることができる。
【００１５】上記構成になる本発明の偏向ヨークは次の
ように作動する。
ように作動する。
【００１６】水平偏向コイル３、３に水平偏向電流、垂
直偏向コイルに垂直偏向電流が供給されると、各偏向コ
イルから水平偏向磁界、垂直偏向磁界が発生され、これ
らの磁界により電子ビームを偏向させ画面上に画像を得
ることができる。しかし、この際水平偏向磁界、垂直偏
向磁界ともに偏向ヨークの外部に漏洩磁界を発生する。
直偏向コイルに垂直偏向電流が供給されると、各偏向コ
イルから水平偏向磁界、垂直偏向磁界が発生され、これ
らの磁界により電子ビームを偏向させ画面上に画像を得
ることができる。しかし、この際水平偏向磁界、垂直偏
向磁界ともに偏向ヨークの外部に漏洩磁界を発生する。
【００１７】この漏洩磁界がキャンセルコイル８を通過
すると、このキャンセルコイル８から前記漏洩磁界をキ
ャンセルする方向に磁界を発生する。この発生磁界はキ
ャンセルコイル８の巻数が増加するほど強くなる。この
ため、漏洩磁界とキャンセルコイル８から発生した磁界
が打消し合い、その結果、漏洩磁界をキャンセルするこ
とができる。
すると、このキャンセルコイル８から前記漏洩磁界をキ
ャンセルする方向に磁界を発生する。この発生磁界はキ
ャンセルコイル８の巻数が増加するほど強くなる。この
ため、漏洩磁界とキャンセルコイル８から発生した磁界
が打消し合い、その結果、漏洩磁界をキャンセルするこ
とができる。
【００１８】このようにして、本発明の偏向ヨークによ
り電子ビームを適正に偏向させ画面上に良好な画像を得
ることができる。
り電子ビームを適正に偏向させ画面上に良好な画像を得
ることができる。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の偏向ヨー
クは、水平偏向コイル並びに垂直偏向コイルにより発生
する漏洩磁界内に閉回路巻線からなるキャンセルコイル
を配置したので、次のような優れた効果が得られる。 （１）偏向ヨーク本来の偏向感度が悪化しない。 （２）キャンセルコイルが漏洩磁界と逆の磁界を発生し
てこれをキャンセルし、偏向ヨークに近接するコンピュ
ータ端末装置等の誤差動等を無くす。 （３）キャンセルコイルが独立した閉回路であるから、
従来のキャンセルコイルを備えた偏向ヨークに比較して
構造が簡単であり、組立てが容易である。 （４）キャンセルコイルに偏向電流が流れないので電力
消費量が減少する。
クは、水平偏向コイル並びに垂直偏向コイルにより発生
する漏洩磁界内に閉回路巻線からなるキャンセルコイル
を配置したので、次のような優れた効果が得られる。 （１）偏向ヨーク本来の偏向感度が悪化しない。 （２）キャンセルコイルが漏洩磁界と逆の磁界を発生し
てこれをキャンセルし、偏向ヨークに近接するコンピュ
ータ端末装置等の誤差動等を無くす。 （３）キャンセルコイルが独立した閉回路であるから、
従来のキャンセルコイルを備えた偏向ヨークに比較して
構造が簡単であり、組立てが容易である。 （４）キャンセルコイルに偏向電流が流れないので電力
消費量が減少する。
【図１】本発明の偏向ヨークの斜視図である。
【図２】本発明の偏向ヨークに使用されるキャンセルコ
イルの結線図である。
イルの結線図である。
【図３】従来の偏向ヨークに取り付けられたキャンセル
コイルの配線図である。
コイルの配線図である。
１ ボビン ２ 垂直偏向コイル ３ 水平偏向コイル ８ キャンセルコイル １０ 偏向ヨーク
Claims (1)
- 【請求項１】 ラッパ状ボビンに水平偏向コイルと垂直
偏向コイルを巻回した陰極線管の偏向ヨークにおいて、
前記水平偏向コイル並びに垂直偏向コイルにより発生す
る漏洩磁界内に配置され該漏洩磁界と逆の磁界を発生す
る閉回路巻線からなるキャンセルコイルを備えたことを
特徴とする偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35120392A JPH06176714A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35120392A JPH06176714A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 偏向ヨーク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06176714A true JPH06176714A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18415750
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35120392A Withdrawn JPH06176714A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 偏向ヨーク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06176714A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6147454A (en) * | 1997-11-17 | 2000-11-14 | Matsushita Electronics Corporation | Display unit with reduced leakage magnetic field |
| US6404133B1 (en) | 1999-03-31 | 2002-06-11 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Cathode ray tube device that reduces magnetic field leakage |
| KR100474244B1 (ko) * | 1997-10-10 | 2005-07-07 | 엘지전자 주식회사 | 브라운관용 편향요크의 일체형 누설 전자파 상쇄 및 미스컨버젼스 보정 장치 |
-
1992
- 1992-12-07 JP JP35120392A patent/JPH06176714A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100474244B1 (ko) * | 1997-10-10 | 2005-07-07 | 엘지전자 주식회사 | 브라운관용 편향요크의 일체형 누설 전자파 상쇄 및 미스컨버젼스 보정 장치 |
| US6147454A (en) * | 1997-11-17 | 2000-11-14 | Matsushita Electronics Corporation | Display unit with reduced leakage magnetic field |
| US6404133B1 (en) | 1999-03-31 | 2002-06-11 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Cathode ray tube device that reduces magnetic field leakage |
| US6630791B2 (en) | 1999-03-31 | 2003-10-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd | Cathode ray tube device that reduces magnetic field leakage |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000307 |