JP3036553B2 - 針状ゲータイト粒子粉末の製造法 - Google Patents

針状ゲータイト粒子粉末の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録用磁性粒子粉
末を製造する際の出発原料として好適である大きな軸比
(長軸径/短軸径)を有し、しかも、粒度がより均斉で
あって樹枝状粒子が混在していない針状ゲータイト粒子
粉末を、生産効率を高めることによって工業的、経済的
に有利に提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録再生用機器の小型軽量化
が進むにつれて、磁気テープ、磁気ディスク等の記録媒
体に対する高性能化の必要性が益々生じてきている。即
ち、高記録密度、高感度特性及び高出力特性等が要求さ
れる。
【0003】磁気記録媒体に対する上記のような要求を
満足させる為に要求される磁性材料粒子粉末の特性は、
高い保磁力と優れた分散性を有することである。
【0004】即ち、磁気記録媒体の高感度化及び高出力
化の為には磁性粒子粉末が出来るだけ高い保磁力を有す
ることが必要であり、この事実は、例えば、株式会社総
合技術センター発行「磁性材料の開発と磁粉の高分散化
技術」(1982年)の第310頁の「磁気テープ性能
の向上指向は、高感度化と高出力化‥‥にあったから、
針状γ−Fe2 3 粒子粉末の高保磁力化‥‥を重点と
するものであった。」なる記載から明らかである。
【0005】また、磁気記録媒体の高記録密度の為に
は、前出「磁性材料の開発と磁粉の高分散化技術」第3
12頁の「塗布型テープにおける高密度記録のための条
件は、短波長信号に対して、低ノイズで高出力特性を保
持できることであるが、その為には保磁力Hcと残留磁
化Brが共に大きいことと塗布膜の厚みがより薄いこと
が必要である。」なる記載の通り、磁気記録媒体が高い
保磁力と大きな残留磁化Brを有することが必要であ
り、その為には磁性粒子粉末が高い保磁力を有し、ビー
クル中での分散性、塗膜中での配向性及び充填性が優れ
ていることが要求される。
【0006】周知のごとく、磁性粒子粉末の保磁力の大
きさは、形状異方性、結晶異方性、歪異方性及び交換異
方性のいずれか、若しくはそれらの相互作用に依存して
いる。
【0007】現在、磁気記録用磁性粒子粉末として使用
されている針状晶マグネタイト粒子粉末、針状マグヘマ
イト粒子粉末等の磁性酸化鉄粒子粉末又は鉄を主成分と
する金属磁性粒子粉末は、その形状に由来する異方性を
利用すること、即ち、軸比(長軸径/短軸径)を大きく
することによって比較的高い保磁力を得ている。
【0008】これら既知の磁性粒子粉末は、出発原料で
あるゲータイト粒子を、水素等還元性ガス中300〜4
00℃で還元してマグネタイト粒子又は鉄を主成分とす
る金属粒子とし、または次いで、該マグネタイト粒子
を、空気中200〜300℃で酸化してマグヘマイト粒
子とすることにより得られている。
【0009】磁気記録媒体の残留磁化Brは、磁性粒子
粉末のビークル中での分散性、塗膜中での配向性及び充
填性に依存しており、これら特性の向上の為には、ビヒ
クル中に分散させる磁性粒子粉末が大きな軸比(長軸径
/短軸径)を有し、しかも、粒度が均斉であって樹枝状
粒子が混在していないことが要求される。
【0010】上述した通り、大きな軸比(長軸径/短軸
径)を有し、しかも、粒度が均斉であって、樹枝状粒子
が混在していない磁性粒子粉末は、現在、最も要求され
ているところであり、このような特性を備えた磁性粒子
粉末を得るためには、出発原料であるゲータイト粒子粉
末が大きな軸比(長軸径/短軸径)を有し、しかも、粒
度が均斉であって、樹枝状粒子が混在していないことが
必要である。
【0011】従来、出発原料であるゲータイト粒子粉末
を製造する方法としては、第一鉄塩水溶液に当量以上
の水酸化アルカリ水溶液を加えて得られる水酸化第一鉄
コロイドを含む懸濁液をpH11以上にて80℃以下の
温度で酸素含有ガスを通気して酸化反応を行うことによ
り針状ゲータイト粒子を生成させる方法(特公昭39−
5610号公報)、第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリ水
溶液とを反応させて得られたFeCO3 を含む懸濁液に
酸素含有ガスを通気して酸化反応を行うことにより紡錘
状を呈したゲータイト粒子を生成させる方法(特開昭5
0−80999号公報)等が知られている。
【0012】また、前出の方法において、生成する
針状ゲータイト粒子の粒度を改良する為に反応中に水可
溶性ケイ酸塩を添加する方法(特公昭55−8461号
公報、特公昭55−32652号公報)、生成する針
状ゲータイト粒子の粒度及び軸比(長軸径/短軸径)を
改良する為に反応中に水可溶性ケイ酸塩及び水可溶性亜
鉛塩を添加する方法(特公昭55−6575号公報、特
公昭55−6576号公報)等が知られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】大きな軸比(長軸径/
短軸径)を有し、しかも、粒度が均斉であって、樹枝状
粒子が混在していない磁性粒子粉末は、現在最も要求さ
れているところであるが、出発原料であるゲータイト粒
子粉末を製造する前出の方法による場合には、軸比
(長軸径/短軸径)の大きな殊に、10以上の針状晶ゲ
ータイト粒子が生成するが、樹枝状粒子が混在してお
り、また、粒度から言えば、均斉な粒度を有した粒子と
は言い難い。
【0014】前出の方法による場合には、粒度が均斉
であり、また、樹枝状粒子が混在していない紡錘状を呈
した粒子が生成するが、一方、軸比(長軸径/短軸径)
は高々7程度であり、軸比(長軸径/短軸径)の大きな
粒子が生成し難いという欠点があり、殊に、この現象は
生成粒子の長軸径が小さくなる程顕著になるという傾向
にある。
【0015】前出の方法による場合には、粒度が均斉
であって樹枝状粒子が混在しない針状ゲータイト粒子が
生成するが、軸比(長軸径/短軸径)は高々9程度であ
り、水可溶性ケイ酸塩の添加量の増加に伴って粒度が均
斉であって樹枝状粒子が混在しなくなるが、一方、軸比
(長軸径/短軸径)は急激に小さくなるという傾向にあ
る。
【0016】前出の方法による場合には、大きな軸比
(長軸径/短軸径)を有する針状ゲータイト粒子が生成
するが、軸比(長軸径/短軸径)を向上させる効果を有
する水可溶性亜鉛の添加により粒度が不均斉となって樹
枝状粒子が混在しやすくなり、しかも、単位時間当り・
単位容積当りの生成量(以下、生成量という。)の低下
によって生産効率が低下する為工業的、経済的ではない
という問題がある。
【0017】そこで、本発明は、大きな軸比(長軸径/
短軸径)を有するとともに、粒度がより均斉で樹枝状粒
子が混在していない針状ゲータイト粒子を生成量をより
増加させて生産効率を高めることによって工業的、経済
的に有利に生成させることを技術的課題とする。
【0018】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明によって達成できる。
【0019】即ち、本発明は、第一鉄塩水溶液とアルカ
リ水溶液とを反応させて得られた水酸化第一鉄を含むp
H11以上の懸濁液に酸素含有ガスを通気して酸化する
ことにより新たに第一鉄塩を追加することなく、当該p
H11以上の懸濁液中に針状ゲータイト粒子を生成させ
るゲータイト粒子粉末の製造法において、前記アルカリ
水溶液及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行なわせ
る前の前記懸濁液のいずれかの液中に水可溶性ケイ酸塩
をFeに対しSi換算で0.1〜0.7原子%添加して
おき、且つ、前記第一鉄塩水溶液、前記アルカリ水溶液
及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行なわせる前の
前記懸濁液のいずれかの液中に水可溶性アルミニウム塩
をFeに対しAl換算で0.1〜3.0原子%添加して
おくことにより、Si及びAlを含有する針状ゲータイ
ト粒子を生成させることからなる針状ゲータイト粒子粉
末の製造法である。
【0020】
【作用】先ず、本発明において最も重要な点は、第一鉄
塩水溶液とアルカリ水溶液とを反応させて得られた水酸
化第一鉄を含むpH11以上の懸濁液に酸素含有ガスを
通気して酸化することにより新たに第一鉄塩を追加する
ことなく、当該pH11以上の懸濁液中に針状ゲータイ
ト粒子を生成させるゲータイト粒子粉末の製造法におい
て、前記アルカリ水溶液及び酸素含有ガスを通気して酸
化反応を行なわせる前の前記懸濁液のいずれかの液中に
水可溶性ケイ酸塩をFeに対しSi換算で0.1〜0.
7原子%添加しておき、且つ、前記第一鉄塩水溶液、前
記アルカリ水溶液及び酸素含有ガスを通気して酸化反応
を行なわせる前の前記懸濁液のいずれかの液中に水可溶
性アルミニウム塩をFeに対しAl換算で0.1〜3.
0原子%添加しておいた場合には、大きな軸比(長軸径
/短軸径)を有するとともに、粒度がより均斉で樹枝状
粒子が混在していない針状ゲータイト粒子を生産量をよ
り増加させて効率よく生成させることが出来るという事
実である。
【0021】本発明において、大きな軸比(長軸径/短
軸径)を有するとともに、粒度がより均斉で樹枝状粒子
が混在していない針状ゲータイト粒子を効率よく生成さ
せることが出来る理由について、本発明者は、後出比較
例に示す通り、ゲータイト粒子の生成反応において水可
溶性ケイ酸塩又は水可溶性アルミニウム塩のそれぞれを
単独で添加しておくいずれの方法による場合にも、目的
とする針状ゲータイト粒子を効率よく生成させることが
できないことから、水可溶性ケイ酸塩と水可溶性アルミ
ニウム塩の相乗効果によるものと考えている。
【0022】尚、針状ゲータイト粒子の生成反応におい
て、ケイ素化合物及びアルミニウム化合物を添加するも
のとして特開昭64−33019号公報に記載の方法が
ある。この方法は、水酸化第一鉄を含む懸濁液中に、ケ
イ素化合物及びアルミニウム化合物を添加しながら酸素
含有ガスを供給するものであり、高濃度反応により針状
ゲータイト粒子の生成量を増加させる程、粒度が不均斉
となり樹枝状粒子が増加する傾向が大きくなり、本発明
とはその作用効果が全く相違するものである。
【0023】次に、本発明方法実施にあたっての諸条件
について述べる。
【0024】本発明において使用される第一鉄塩として
は、硫酸第一鉄水溶液、塩化第一鉄水溶液等がある。
【0025】本発明において使用されるアルカリ水溶液
としては、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水
溶液等がある。
【0026】本発明において使用される水可溶性ケイ酸
塩としては、ナトリウム、カリウムのケイ酸塩等があ
る。
【0027】水可溶性ケイ酸塩の添加量は、Feに対し
Si換算で0.1〜0.7原子%である。0.1原子%
未満である場合には、本発明の目的とする粒度がより均
斉であって樹枝状粒子が混在していない針状ゲータイト
粒子粉末を生成させることが困難である。0.7原子%
を越える場合には、大きな軸比(長軸径/短軸径)を有
する針状ゲータイト粒子を得ることができない。
【0028】本発明における水可溶性ケイ酸塩は、生成
する針状ゲータイト粒子の粒度や樹枝状粒子等の形態に
関与するものであるからその添加時期は、酸素含有ガス
を通気して酸化反応を行なわせる前であることが必要で
あり、アルカリ水溶液及び水酸化第一鉄を含む懸濁液中
のいずれかの液中に添加しておくことができる。
【0029】本発明において使用される水可溶性アルミ
ニウム塩としては、硫酸アルミニウム、アルミン酸ソー
ダ、塩化アルミニウム等がある。
【0030】水可溶性アルミニウム塩の添加量は、Fe
に対しAl換算で0.1〜3.0原子%である。0.1
原子%未満である場合には、本発明の目的とする粒度が
より均斉であって樹枝状粒子が混在していない針状ゲー
タイト粒子粉末を生成させることが困難である。3.0
原子%を越える場合にも、本発明の目的とする効果は得
られるが、生成した針状ゲータイト粒子を用いて得られ
た針状磁性酸化鉄粒子粉末の飽和磁化が低下する。
【0031】本発明における水可溶性アルミニウム塩
は、生成する針状ゲータイト粒子の軸比(長軸径/短軸
径)、粒度、樹枝状粒子等粒子の形態に関与するもので
あるから、その添加時期は、酸素含有ガスを通気して酸
化反応を行わせる前であることが必要であり、第一鉄塩
水溶液、アルカリ水溶液及び水酸化第一鉄を含む懸濁液
中のいずれの液中に添加しておくことができる。
【0032】本発明における酸化手段は、酸素含有ガス
(例えば空気)を液中に通気することにより行う。
【0033】次に、実施例並びに比較例により、本発明
を説明する。
【0034】尚、以下の実施例並びに比較例における粒
子の長軸径、軸比(長軸径/短軸径)は、いずれも電子
顕微鏡写真から測定した数値の平均値で示した。
【0035】粒子の粒度分布は、以下の方法により求め
た幾何標準偏差値(σg)で示した。即ち、12万倍の
電子顕微鏡写真に写っている粒子350個の長軸径を測
定し、その測定値から計算して求めた粒子の実際の長軸
径と個数から統計学的手法に従って対数正規確率紙上に
横軸に粒子の長軸径を、縦軸に等間隔にとった長軸径区
間のそれぞれに属する粒子の累積個数を百分率でプロッ
トする。そして、このグラフから粒子の個数が50%及
び84.13%のそれぞれに相当する長軸径の値を読み
とり、幾何標準偏差値(σg)=個数50%の時の長軸
径(μm)/個数84.13%の時の長軸径(μm)
に従って算出した値で示した。
【0036】針状ゲータイト粒子に含有されるSi量及
びAl量は蛍光X線分析により測定した。
【0037】実施例1 Al/Fe換算で1.0原子%を含むように硫酸アルミ
ニウムを添加して得られた硫酸第一鉄1.5mol/l
水溶液24 lを、あらかじめ、反応器中に準備された
Si/Fe換算で0.50原子%を含むようにケイ酸ソ
ーダ(3号)(SiO2 28.55wt%)37.8
gを添加(Si/Fe換算で0.50原子%に該当す
る。)して得られた6.7−NのNaOH水溶液26
lに加え、pH13.1、温度50℃においてFe(O
H)2 とAl(OH)3 とを含む水溶液を得た。
【0038】上記Fe(OH)2 とAl(OH)3 とを
含む水溶液に、温度50℃において毎分100 lの空
気を9時間通気して針状ゲータイト粒子を生成した。生
成量は7.1g/l/時間であった。酸化反応終点は、
1%塩酸酸性赤血塩溶液を用いてFe2+の青色呈色反応
の有無で判定した。生成粒子は常法により、水洗、濾
別、乾燥、粉砕した。この針状ゲータイト粒子は、Si
/Feが0.61原子%、Al/Feが1.0原子%で
あった。
【0039】また、図1に示す電子顕微鏡写真(×30
000)から、明らかなように、平均値で長軸0.46
μm、軸比(長軸径/短軸径)25であり、標準偏差値
が0.78の粒度が均斉な粒子であって、樹枝状粒子が
混在しないものであった。
【0040】実施例2〜4 第一鉄塩水溶液の種類、Fe2+濃度、NaOH水溶液の
濃度、水可溶性アルミニウム塩の種類、添加量及び添加
時期、水可溶性ケイ酸塩の添加量を種々変化させた以外
は、実施例1と同様にして針状ゲータイト粒子を生成し
た。この時の主要製造条件を表1に諸特性を表2に示
す。実施例2〜4で得られた針状ゲータイト粒子粉末
は、いずれも電子顕微鏡観察の結果、軸比(長軸径/短
軸径)が大きく、樹枝状粒子が混在しないものであり、
幾何標準偏差値が0.70以上の粒度が均斉な粒子であ
った。また、生成量は、6.3g/l/時間好ましく、
6.5g/l/時間以上であり、生産効率が優れたもの
であった。
【0041】比較例1 水可溶性アルミニウム塩及び水可溶性ケイ酸塩を添加し
ないで、他の諸条件は、実施例4と同様にして針状ゲー
タイト粒子粉末を生成した。この時の主要製造条件を表
1に、諸特性を表2に示す。得られた針状ゲータイト粒
子粉末は、図2に示す電子顕微鏡写真(×30000)
に示す通り、樹枝状粒子が混在しており、幾何標準偏差
値が0.52と不均斉な粒子であった。
【0042】比較例2 硫酸アルミニウムを添加せず、ケイ酸ソーダ(3号)
(SiO2 28.55wt%)をSi/Fe換算で
0.50原子%とした以外は、実施例4と同様にして針
状ゲータイト粒子粉末を生成した。この時の主要製造条
件を表1に、諸特性を表2に示す。得られた針状ゲータ
イト粒子粉末は、図3に示す電子顕微鏡写真(×300
00)に示す通り、軸比(長軸径/短軸径)が小さい粒
子であった。
【0043】比較例3 水可溶性ケイ酸塩を添加せず、硫酸アルミニウムの添加
量をAl/Fe換算で1.0原子%とし添加時期を変え
た以外は、実施例4と同様にして針状ゲータイト粒子粉
末を生成した。この時の主要製造条件を表1に、諸特性
を表2に示す。得られた針状ゲータイト粒子粉末は、図
4に示す電子顕微鏡写真(×30000)に示す通り、
樹枝状粒子が混在しており、幾何標準偏差が0.52と
粒度が不均斉な粒子であった。
【0044】比較例4 水可溶性アルミニウム塩及び水可溶性ケイ酸塩の添加方
法を変化させた以外は、実施例1と同様にして生成反応
を行った。この時の主要製造条件を表1に、諸特性を表
2に示す。比較例4で得られた粒子粉末は、幾何標準偏
差0.57と不均斉な粒子であった。また、生成量は
3.6g/l/時間であり、生産効率が極めて悪いもの
であった。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明に係る針状ゲータイト粒子粉末の
製造法によれば、前出実施例に示した通り、大きな軸比
(長軸径/短軸径)を有し、しかも粒度が均斉であって
樹脂状粒子が混在していない針状ゲータイト粒子粉末を
生成量を増加させて生産効率を高めることにより工業
的、経済的に有利に得ることができる。
【0048】 このようにして得られた針状ゲータイト粒
子粉末を出発原料とし、加熱還元して得られた針状マグ
ネタイト粒子粉末、又は加熱還元した後更に酸化して得
られた針状マグヘマイト粒子もまた、大きな軸比(長軸
径/短軸径)を有し、しかも、粒度がより均斉であって
樹枝状粒子が混在していない粒子であるので、現在最も
要求されている高記録密度、高感度、高出力用磁性粒子
粉末として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られた針状ゲータイト粒子の粒
子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)である。
【図2】 比較例1で得られた針状ゲータイト粒子の粒
子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)である。
【図3】 比較例2で得られた針状ゲータイト粒子の粒
子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)である。
【図4】 比較例3で得られた針状ゲータイト粒子の粒
子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)である。
【図5】 比較例4で得られた針状ゲータイト粒子の粒
子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01G 49/00 - 49/08 H01F 1/11

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液とを反
    応させて得られた水酸化第一鉄を含むpH11以上の懸
    濁液に酸素含有ガスを通気して酸化することにより新た
    に第一鉄塩を追加することなく、当該pH11以上の懸
    濁液中に針状ゲータイト粒子を生成させるゲータイト粒
    子粉末の製造法において、前記アルカリ水溶液及び酸素
    含有ガスを通気して酸化反応を行なわせる前の前記懸濁
    液のいずれかの液中に水可溶性ケイ酸塩をFeに対しS
    i換算で0.1〜0.7原子%添加しておき、且つ、前
    記第一鉄塩水溶液、前記アルカリ水溶液及び酸素含有ガ
    スを通気して酸化反応を行なわせる前の前記懸濁液のい
    ずれかの液中に水可溶性アルミニウム塩をFeに対しA
    l換算で0.1〜3.0原子%添加しておくことによ
    り、Si及びAlを含有する針状ゲータイト粒子を生成
    させることを特徴とする針状ゲータイト粒子粉末の製造
    法。
JP3108827A 1991-04-11 1991-04-11 針状ゲータイト粒子粉末の製造法 Expired - Fee Related JP3036553B2 (ja)

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