JP3036402U - 介護用コップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】コップ１の水平な底部３に対して開口部を
斜めに形成し、開口縁２の頂部を口当部４として形成す
る。口当部４の厚みをコップ１の胴体部５よりも薄く形
成し、介護者の親指が係止する係止凹部６を口当部４の
下方に設ける。コップ１の胴体部５に内容量を示す目盛
り７を設ける。開口部を施葢する蓋体８を設ける。 【効果】介護者の手による使用が極めて安定した状態で
行うことができる。使用後の洗浄が極めて容易で常に清
潔な使用が可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主に、身体障害者や老人、患者など、介護の必要な者が使用するの に好適な介護用コップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、主に介護者の手によって使用される飲用容器としては、細長い吸い口を 設けた水飲み容器が使用されている。この種の容器は、寝たままでも使用するこ とができるように形成されたものである。

【０００３】 また、実公平 2-21984号公報には、コップ状の容器開口部から飲み口が突出し た飲用容器が記載されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、前者の如き従来の水飲み容器は、細長い吸い口が、容器洗浄の際に 妨げになり、毎日、頻繁に使用するには不都合なものであった。

【０００５】 また、後者のコップ状の容器開口部から飲み口が突出した飲用容器では、容器 の胴体部分と飲み口との境に大きな段差が生じているから、容器をゆっくりと傾 けても内部の液体を均一に注出することができない不都合があった。

【０００６】 そこでこの考案は、上述の課題を解消すべく案出されたもので、介護者の手に よる使用が極めて安定した状態で行うことができ、しかも、使用後の洗浄が極め て容易で常に清潔な使用が可能な介護用コップの提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成すべく本考案の第１の手段は、介護者が被介護人に対して使 用する介護用コップであって、コップ１の水平な底部３に対して開口部を斜めに 形成し、開口縁２の頂部を口当部４として形成したことにある。

【０００８】 第２の手段は、コップ１の胴体部５に、介護者の親指が係止する係止凹部６を 設ける。

【０００９】 第３の手段は、口当部４の厚みをコップ１の胴体部５よりも薄く形成し、係止 凹部６を口当部４の下方に設ける。

【００１０】 第４の手段は、コップ１の胴体部５に内容量を示す目盛り７を設け、開口部を 施葢する蓋体８を設けたことを課題解消のための手段とする。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づいて本考案を説明する。

【００１２】 図に於いて示される符号１は、介護者が被介護人に対して使用する介護用のコ ップである（図４参照）。このコップ１は、水平な底部３に対して開口部を斜め に形成し、この開口部の開口縁２の頂部を口当部４として形成してある（図１参 照）。

【００１３】 図示のコップ１の胴体部５には、介護者の親指が係止する係止凹部６を設けて いる。この係止凹部６の有無、及び設ける位置は、任意であるが、特に、口当部 ４の下方に係止凹部６を設けることにより、係止凹部６に係止した親指を軸とし てコップ１の操作ができるので、安定した操作が可能になる。図２に示す係止凹 部６は、右手の親指の形状に合わせて形成したもので、特に右利き用の係止凹部 ６を示している。そして、このとき、口当部４の厚みをコップ１の胴体部５より も薄く形成することで、口当部４の口当たりを良くすると共に、安定した操作性 と相俟って、僅かな量の調整も容易にすることができる。

【００１４】 図３に示すコップ１の胴体部５には、内容量を1cc 単位で示す目盛り７を設け ている。この目盛りにより、水薬等を服用するのに便利である。また、図示では 、開口部を施葢する蓋体８を設けている。この蓋体８は、飲み残りの際などに使 用する。

【００１５】 尚、コップ１の材質は、硬質性のプラスチ材やガラス材の他、軟質性のプラス チック材の使用も可能であり、また、コップ１の容量も使用者の体格等に合わせ てコップ１の大きさを種々に設定するものである。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。

【００１７】 すなわち、請求項１により、介護者の手による使用が極めて安定した状態で行 うことができる。

【００１８】 また、請求項２、３によると、口当部４の口当たりを良くすると共に、安定し た操作性と相俟って、僅かな量の調整も容易にすることができる。

【００１９】 更に、請求項４により、水薬等を服用や、飲み残した際などに便利である。

【００２０】 このように、本考案によると、介護者の手による使用が極めて安定した状態で 行うことができ、しかも、使用後の洗浄が極めて容易で常に清潔な使用が可能で あるなどといった実用上有益な種々の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図。

【図２】本考案の実施例を示す側面図。

【図３】本考案の他の実施例を示す正面図。

【図４】本考案の使用例を示す斜視図。

【符号の説明】

１ コップ ２ 開口縁 ３ 底部 ４ 口当部 ５ 胴体部 ６ 係止凹部 ７ 目盛り ８ 蓋体

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 介護者が被介護人に対して使用する介護
   用コップであって、コップの水平な底部に対して開口部
   を斜めに形成し、開口縁の頂部を口当部としたことを特
   徴とする介護用コップ。
2. 【請求項２】 コップの胴体部に、介護者の親指が係止
   する係止凹部を設けた請求項１記載の介護用コップ。
3. 【請求項３】 口当部の厚みをコップの胴体部よりも薄
   く形成し、係止凹部を口当部の下方に設けた請求項１又
   は２記載の介護用コップ。
4. 【請求項４】 コップの胴体部に内容量を示す目盛りを
   設け、開口部を施葢する蓋体を設けた請求項１乃至３い
   ずれか記載の介護用コップ。