JP3035529U - ストリップ包装用フィルム - Google Patents
ストリップ包装用フィルムInfo
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- JP3035529U JP3035529U JP1996010358U JP1035896U JP3035529U JP 3035529 U JP3035529 U JP 3035529U JP 1996010358 U JP1996010358 U JP 1996010358U JP 1035896 U JP1035896 U JP 1035896U JP 3035529 U JP3035529 U JP 3035529U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内容物の取り出しにフィルムを引き裂くので
はなく、内容物を包装フィルムの外側から指先で押し出
して簡単かつ確実に取り出すことができるようにしたス
トリップ包装用フィルムを提案するものである。 【解決手段】 全面に微細な多数の孔を形成した厚さが
10〜30μmのポリテレフタル酸エチレンフィルム又
はポリプロピレンフィルムに厚さが10〜40μmのシ
ーラント層を積層してなるストリップ包装用フィルムで
あって、上記孔はシーラント層に向って逆円錐又は逆角
錐状あるいは逆円錐台又は逆角錐台状に形成されてシー
ラント層との積層面で15μmφ以下の径を有し、かつ
該孔を1cm2当り400〜3000個設けてなること
を特徴とする。
はなく、内容物を包装フィルムの外側から指先で押し出
して簡単かつ確実に取り出すことができるようにしたス
トリップ包装用フィルムを提案するものである。 【解決手段】 全面に微細な多数の孔を形成した厚さが
10〜30μmのポリテレフタル酸エチレンフィルム又
はポリプロピレンフィルムに厚さが10〜40μmのシ
ーラント層を積層してなるストリップ包装用フィルムで
あって、上記孔はシーラント層に向って逆円錐又は逆角
錐状あるいは逆円錐台又は逆角錐台状に形成されてシー
ラント層との積層面で15μmφ以下の径を有し、かつ
該孔を1cm2当り400〜3000個設けてなること
を特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、ストリップ包装用フィルムに関するものである。
【0002】
ストリップ包装は医薬品や食品,化粧品等の分野で盛んに利用されている包装 方式の一つで、図2に示すように、小さな物品、例えば薬の錠剤,カプセル,丸 薬,粉粒薬等を個別に又は一定量(1回分の使用量)を1単位として、上下同質 の2枚のフィルム間で挟み、その周囲を熱溶着12して1区画とし、これを連続 して帯状に区画包装する方式であり、多くは相隣接する区画の境にミシン目13 を入れて、使用者が必要に応じて簡単に区画ごとに切り取れるようにしている。
【0003】 このストリップ包装用のフィルムとしては、一般にセロハンとポリエチレン( PE),セロハンとアルミニウム箔とポリエチレン,あるいはポリエステルとア ルミニウム箔と無延伸ポリプロピレンの複合フィルム等が用いられており、内容 物を取り出すときには、1区画の任意の縁辺から2枚のフィルムを同時に指で引 き破って取り出すのであるが、従来のこの種のフィルムでは、
【0004】 (イ)きれいに直線的に引き裂くことが難しく、内容物を落としたり紛失したり することがあり、取出しが面倒であること。 (ロ)該フィルムにアルミニウム箔を積層したものにあっては、引き破りにより 取り出した内容物にアルミニウム箔の破片が付着することがあって誤飲する虞れ があり、また包装過程中には異物混入を発見するための金属探知機も使用できな いこと。 等の欠点がある。
【0005】
本考案は、上記のような従来の欠点を解消し、内容物の取り出しにフィルムを 引き裂くのではなく、内容物を包装フィルムの外側から指先で押し出して簡単か つ確実に取り出すことができるようにしたストリップ包装用フィルムを提案する ものである。
【0006】
即ち、本考案は、全面に微細な多数の孔を形成した厚さが10〜30μmのポ リテレフタル酸エチレンフィルム又はポリプロピレンフィルムに厚さが10〜4 0μmのシーラント層を積層してなるストリップ包装用フィルムであって、上記 孔はシーラント層に向って逆円錐又は逆角錐状あるいは逆円錐台又は逆角錐台状 に形成されてシーラント層との積層面で15μmφ以下の径を有し、かつ該孔を 1cm2当り400〜3000個設けてなるストリップ包装用フィルムに関する ものである。以下、本考案に係るストリップ包装用フィルムの実施の形態を図に より説明する。
【0007】
図1は、本考案に係るストリップ包装用フィルムの断面説明図で、1は基材フ ィルムとなる延伸されたポリテレフタル酸エチレン(PET),延伸ポリプロピ レン(OPP)のいずれかからなる厚さが10〜30μmのプラスチックフィル ムで、該フィルム1の裏面にはポリエチレン(PE),ポリプロピレン(PP) ,エチレン酢酸ビニル(EVA)又はアイオノマーのうちの1種で厚さが10〜 40μmのシーラント層2が積層されている。
【0008】 3は上記フィルム1に1cm2当り400〜3000個、好ましくは1000 〜2500個の割合で設けられた微細な多数の孔で、該孔3はシーラント層2に 向って逆円錐状,逆角錐状あるいは逆円錐台状,逆角錐台状に形成され、表面即 ちシーラント層2と反対面で該孔3の径l1は20〜100μmφ、好ましくは 30〜60μmφで、逆円錐台状又は逆角錐台状の場合のシーラント層2との積 層面での該孔3の径l2は15μm以下、好ましくは10μm以下とする。
【0009】 フィルム1の上記形状の孔3は貫通した孔と未貫通の孔のいずれでもよいが、 全ての孔3が貫通孔では易裂き性が大きくなり過ぎて破れ易くなり、一方全ての 孔3が未貫通孔では易裂き性が悪くなるので、貫通孔が単位面積当り半分以上が 好ましく、貫通孔と未貫通孔の割合は包装する被包装物の種類により適宜決めれ ばよい。また、孔3の数は3000個/cm2以上にするとフィルム1の強度が 低下して必要以上に破れ易くなり、一方400個/cm2以下では押出し性が劣 化する。
【0010】 なお、孔3のフィルム1表面側での大きさl1を100μmφ以上の径にする とフィルム1の強度が著しく低下して実用化できず、一方20μmφ以下では易 裂き性が劣化する。従って、l2は20〜100μmφ、好ましくは30〜60 μmφがよい。
【0011】 この逆円錐台状等の形状の孔3は、例えば互いに圧接し合う2個1対のローラ の一方の表面に鋭角な合成ダイヤモンド粒子を一様に電着しておき、裏面にシー ラント層2を積層する前のフィルム1を該ローラー間を適宜な圧接力で通過させ ることによって形成することができ、両ローラの圧接程度によって孔3の貫通孔 と未貫通孔との割合を調整することができる。
【0012】 実施例 厚さ15μmの延伸ポリテレフタル酸エチレンフィルムを基材フィルム1とし 、該フィルム1の表面側の孔3のl1径が30〜40μm、裏面のl2径が10 μmの逆円錐台状の孔と未貫通の逆円錐状の孔の割合が1:1程度で孔数150 0個/cm2のフィルム1を作製し、該フィルム1の裏面にポリエチレンフィル ムのシーラント層2を積層してストリップ包装用フィルムを製作した。
【0013】 この包装用フィルムで図2と同様にして薬の錠剤11を包装し、手のひらの上 で錠剤11の中央部をフィルムの外側から指先で押し出したところ、フィルムは 容易に破れて、錠剤11を簡単に取り出すことができた。また、この包装体は保 管,運搬等に何ら問題がなかった。
【0014】
本考案のストリップ包装用フィルムは上述のように構成され、従来のように包 装体を引き破って錠剤等の内容物を取り出すようにしたものではなく、内容物を フィルムの外側から指先で押し出すようにしてフィルムを裂き破くので、簡単か つ確実に取り出すことができ、フィルム自体も適度な伸びと弾力性があって保管 ,運搬中に簡単に破れたりすることがなく、従来のようにアルミニウム箔を使用 しないのでアルミニウム破片の内容物への混入が全くないので誤飲することがな く、かつ錠剤等の包装工程で異慟混入を防止するために金属探知機も使用でき等 、種々の利点を有する。
【図1】本考案に係るストリップ包装用フィルムの断面
説明図である。
説明図である。
【図2】一般的なストリップ包装の例を示す平面図であ
る。
る。
1−基材フィルム 2−シーラント層 3−孔 11−錠剤 12−熱溶着部 13−ミシン目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 65/40 B65D 65/40 D // B65D 75/28 75/28
Claims (2)
- 【請求項1】 全面に微細な多数の孔を形成した厚さが
10〜30μmのポリテレフタル酸エチレンフィルム又
はポリプロピレンフィルムに厚さが10〜40μmのシ
ーラント層を積層してなるストリップ包装用フィルムで
あって、上記孔はシーラント層に向って逆円錐又は逆角
錐状あるいは逆円錐台又は逆角錐台状に形成されてシー
ラント層との積層面で15μmφ以下の径を有し、かつ
該孔を1cm2当り400〜3000個設けてなること
を特徴とするストリップ包装用フィルム。 - 【請求項2】 前記シーラント層がポリエチレン,ポリ
プロピレン,エチレン酢酸ビニル又はアイオノマーのう
ちから選ばれる1種である請求項1記載のストリップ包
装用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996010358U JP3035529U (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | ストリップ包装用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996010358U JP3035529U (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | ストリップ包装用フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3035529U true JP3035529U (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=43170340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996010358U Expired - Lifetime JP3035529U (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | ストリップ包装用フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3035529U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001011209A (ja) * | 1999-06-28 | 2001-01-16 | Teijin Ltd | 包装用フィルム、包装材および包装袋 |
JP2001011208A (ja) * | 1999-06-25 | 2001-01-16 | Teijin Ltd | 包装用フィルム、包装袋および医薬品用包装袋 |
JP2008155956A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 固形物包装体 |
JP2010018289A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Shionogi & Co Ltd | 固形物の包装体 |
-
1996
- 1996-09-06 JP JP1996010358U patent/JP3035529U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001011208A (ja) * | 1999-06-25 | 2001-01-16 | Teijin Ltd | 包装用フィルム、包装袋および医薬品用包装袋 |
JP2001011209A (ja) * | 1999-06-28 | 2001-01-16 | Teijin Ltd | 包装用フィルム、包装材および包装袋 |
JP2008155956A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 固形物包装体 |
JP2010018289A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Shionogi & Co Ltd | 固形物の包装体 |
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