JP3035481B2 - 連結装置およびその連結装置を用いた家具 - Google Patents

連結装置およびその連結装置を用いた家具

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JP3035481B2
JP3035481B2 JP7304223A JP30422395A JP3035481B2 JP 3035481 B2 JP3035481 B2 JP 3035481B2 JP 7304223 A JP7304223 A JP 7304223A JP 30422395 A JP30422395 A JP 30422395A JP 3035481 B2 JP3035481 B2 JP 3035481B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は一対の部材を着脱
自在に連結する連結装置およびその連結装置を用いた家
具に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ベッドや椅子などの家具にお
いては、その家具を構成する複数の部材を分解自在に連
結することで、上記家具の組立てや分解を容易に行える
ようにしている。
【0003】上記部材を分解自在に連結するには連結金
具(装置)が用いられている。連結金具には種々の構成
のものがあり、その1つに実公昭41−22448号公
報に示されるものが知られている。この公報に示された
連結金具は雄金具と雌金具とからなり、上記雄金具には
円状突起が突設され、上記雌金具には鉤孔が形成されて
いる。
【0004】上記雄金具と雌金具は、連結するための一
対の部材にそれぞれそれ取り付けられている。そして、
上記一対の部材を連結するときには、上記雄金具の円状
突起を上記雌金具の鉤孔に一致させるよう雄金具が設け
られた一方の部材を雌金具が設けられた他方の部材に対
して位置決めし、ついで上記円状突起を鉤孔に挿入して
から下方へスライドさせることで、これら部材を結合さ
せるようになっている。
【0005】ところで、このような構成の連結金具によ
ると、雄金具と雌金具とを連結する際、上記雄金具の円
状突起は板面から突出しているから、上方から見下ろす
ようにして位置を確認することができるものの、上記鉤
孔は上方からでは位置を確認しずらいため、作業者は中
腰になって上記鉤孔の位置を確認しながらその鉤孔に円
状突起を位置合わせしなければならないということがあ
った。
【0006】そのため、その連結作業がしずらく、とく
に雄金具が設けられた部材が重い場合には作業者にかか
る負担が増大するということがあった。さらに、鉤孔に
対して円状突起を上下方向および左右方向の両方向に対
して位置決めしなければならないため、そのことによっ
ても作業がしずらいということがあった。
【0007】また、円状突起と鉤孔との係合によって連
結された雄金具と雌金具とは、連結状態が固定されてお
らず、上記円状突起が上記鉤孔に沿って移動可能な状態
にある。そのため、一対の部材が強固に固定されるもの
でないから、連結された一対の部材が外力などによって
がた付くということがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の連
結金具は、雌金具の鉤孔の位置を作業者が上方から見下
ろして確認するということができなかったので、上記鉤
孔に対する円状突起の位置決め、つまり一方の部材に対
する他方の部材の位置決めが容易でないということがあ
った。
【0009】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、第1の部材と第2の部材
とを容易に、しかも強固に連結することができるように
した連結装置を提供することにある。また、この発明は
隣り合う側板を容易に、しかも強固に連結することがで
きる連結装置が用いられた家具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
の部材と、第2の部材とを連結するための連結装置にお
いて、上記第1の部材に取り付けられる第1の連結具と
上記第2の部材に取り付けられる第2の連結具とを有
し、上記各連結具は帯板状の本体部と、この本体部の少
なくとも幅方向一端側に所定間隔で交互に形成された複
数の爪部および溝部とを有し、上記爪部の先端部には上
記本体部の一端側から他端側にゆくにつれて折り曲げ寸
法が次第に小さくなる折曲部が形成されており、上記溝
部は上記本体部の一端側から他端側にゆくにつれてこの
本体部の幅方向に沿う深さ寸法が次第に浅く形成されて
いて、上記第1の連結具と第2の連結具とは、これらの
爪部と溝部とを互いに係合させたときに上記爪部によっ
て形成されるテ−パ状の空間部に嵌合されるテ−パピン
によって連結される構成であることを特徴とする連結装
置にある。
【0011】請求項2の発明は、複数の側板を有し、隣
り合う側板が連結装置によって連結される家具におい
て、上記連結装置は、請求項1に記載された構成である
ことを特徴とする家具にある。
【0012】請求項1の発明によれば、第1の連結具と
第2の連結具とのそれぞれの爪部と溝部とを側方から係
合させることで、各連結具の爪部によって上下方向に沿
ってテ−パ状の空間部が形成されるから、その空間部に
上方からテ−パピンを嵌合させることで、一対の連結具
を介して一対の部材を連結することができる。
【0013】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の連結装置を用いて家具の側板を連結するため、その分
解組み立てを容易に行えるばかりか、側板を強固に連結
固定することができる。
【0014】
【実施形態】以下、この発明の実施形態を図面を参照し
て説明する。図1乃至図5はこの発明の第1の実施形態
で、図5は家具としての二人掛け用のソファ−1を示
す。このソファ−1は基体2を備えている。この基体2
は並設された2枚の前板3と同じく並設され上記前板3
と平行に離間対向した2枚の後板4とを有し、これら前
板3と後板4との両端部には肘掛け体5が連結されてい
る。上記前板3と後板4との間には、一端部が2枚の前
板3の接合部分に連結され、他端部が2枚の後板4の接
合部分連結された連結板6が上記前板3および後板4と
直交する方向に沿って設けられている。
【0015】上記前板3の内面と上記後板4の内面とに
はそれぞれ受け板7(一方のみ図示)が接合固定されて
いる。これらの受け板7の上端にはそれぞれ座部体8
(1つだけ図示)の基板9が前後方向の端部を係合させ
て載置される。上記基板9の上面にはスプリング構体1
1が設けられ、このスプリング構体11の上面はクッシ
ョン材12を介して外装地13によって被覆されてい
る。
【0016】上記前板3(受け板7)と肘掛け体5、上
記後板4(受け板7)と肘掛け体5、上記連結板6と前
板3(受け板7)および後板4(受け板7)とはそれぞ
れ連結装置21によって連結されている。
【0017】図1に上記連結装置21によって連結され
る連結板6と後板4(受け板7)とを示す。この連結装
置21は上記連結板6の端部側面に取り付けられた第1
の連結具22と、上記後板4の内面の受け板7に取り付
けられた第2の連結具23とを有する。第1、第2の連
結具22、23はそれぞれ帯板状の本体部22a、23
aを有する。
【0018】各本体部22a、23aの幅方向両側には
それぞれ複数、この実施例では第1の連結具22は第1
乃至第5の爪部24a〜24eが第1乃至第4の溝部2
5a〜25dを介して所定間隔で形成され、第2の連結
具23は第1乃至第4の爪部26a〜26dが第1乃至
第5の溝部27a〜27eを介して所定間隔で形成され
ている。
【0019】つまり、第1の連結具22は、その本体部
22aの上端に第1の爪部24aが形成され、下端に第
5の爪部24eが形成されてなり、第2の連結具23
は、その本体部23aの上端に第1の溝部27aが形成
され、下端に第5の溝部27eが形成されている。した
がって、第1の連結具22の溝部25a〜25dに第2
の連結具23の爪部26a〜26dを、第1の連結具2
2の爪部24a〜24eを第2の連結具23の溝部27
a〜27eにそれぞれ係合させることができるようにな
っている。
【0020】各連結具22、23の爪部24a〜24
e、26a〜26dの先端部はそれぞれL字状に折り曲
げられて折曲部28a〜28e、29a〜29dに形成
されている。各連結具22、23の折曲部28a〜28
e、29a〜29dの高さ寸法は本体部22a、23a
の上端から下端にゆくにつれて低くなるよう設定されて
いる。したがって、各連結具22、23は、それぞれの
折曲部28a〜28e、29a〜29dの先端を連結板
6および受け板7に接合させたときに、各本体部22
a、23aは、連結板6および受け板7の板面に対して
上端から下端にゆくにつれて対向間隔が次第に狭くなる
よう傾斜する。
【0021】また、各連結具22、23の溝部25a〜
25d、27a〜27eは、上端よりも下端の方が本体
部22a、23aの幅方向に沿う深さ寸法が小さくなる
よう設定されている。
【0022】各連結具22、23の本体部22a、23
aには、これら連結具を連結板6および受け板7に取り
付けるための複数の取付孔31、32が上下方向に所定
間隔で形成されている。連結板6および受け板7には、
図3に示すように上記各取付孔31、32と対応してイ
ンサ−トナット33が設けられている。
【0023】各連結具22、23は、図1に示すように
本体部22a、23aの内面側に接合されたスペ−サ3
4a、34bを介してねじ34cによって連結板6およ
び受け板7にそれぞれ固定される。上記スペ−サ34
a,34bは図2に示すように連結板6および受け板7
に接合された各連結具22、23の本体部22a、23
aの傾斜状態に応じて厚さ寸法が変化したテ−パ状に形
成され、また本体部22a、23aの幅寸法とほぼ同じ
幅寸法に形成されている。
【0024】上記第1の連結具22と第2の連結具23
は、第1の連結具22の爪部24a〜24eが第2の連
結具23の溝部27a〜27eに対応する高さになるよ
う、上記連結板6および受け板7にそれぞれ位置決めさ
れて取り付けられている。
【0025】したがって、連結板6に対して後板4を図
1に矢印Xで示す方向へスライドさせれば、第1の連結
具22の幅方向一端側の溝部25a〜25dに第2の連
結具23の幅方向一端側の爪部26a〜26dが係合
し、また第1の連結具22の幅方向一端側の爪部24a
〜24eが第2の連結具23の幅方向一端側の溝部27
a〜27eに係合する。それによって、第1の連結具2
2と第2の連結具23とは係合状態が位置決めされるよ
うになっている。
【0026】このとき、第1の連結具22の爪部24a
〜24eは第2の連結具23の内面側に設けられたスペ
−サ34bの端面に接合し、第2の連結具23の爪部2
6a〜26dは第1の連結具22の内面側に設けられた
スペ−サ34aの端面に接合する。
【0027】このように、爪部と溝部とを互いに係合さ
せると、各爪部24a〜24e、26a〜26dの先端
部にはL字状の折曲部28a〜28e、29a〜29d
が形成されているため、組み合った爪部によって平面形
状が矩形状の空間部35が形成される。上記各爪部の幅
寸法および折曲部28a〜28e、29a〜29dの高
さ寸法は、上方から下方にゆくにつれて順次小さくなる
よう設定されている。そのため、上記空間部35は下方
にゆくにつれて横断面積が次第に小さくなるテ−パ状と
なる。
【0028】上記空間部35には、この空間部35のテ
−パ形状に対応し、上端に鍔36aが設けられたテ−パ
状のテ−パピン36が、上記鍔36aが最上段の爪部2
4aに当接するまで挿入される。それによって、第1の
連結具22と第2の連結具23との係合状態が固定され
るから、上記連結板6と後板4とが結合されることにな
る。
【0029】なお、前板3と連結板6、前板3および後
板4と肘掛け体5との連結装置21による連結構造も同
様である。このような構成の連結装置21によれば、第
1の連結具22が取り付けられた連結板6に対して第2
の連結具23が取り付けられた後板4を水平方向へスラ
イドさせれば、上記第1の連結具22と第2の連結具2
3との爪部と溝部とを互いに係合させることができる。
つまり、第1の連結具22あるいは第2の連結具23の
どちらかを持ち上げて上下方向に位置決めする必要がな
く、しかも各連結具の爪部や溝部は上方から確認して位
置決めできるから、互いの爪部と溝部との係合を容易に
行うことができる。
【0030】一対の連結具22、23の爪部と溝部とを
互いに係合させることで形成される空間部35は上方か
ら確認できるから、その空間部35へのテ−パピン36
の挿入も容易に行うことができる。
【0031】上記空間部35にテ−パピン36を挿入す
ると、第1の連結具22と第2の連結具23との爪部2
4a〜24e、26a〜26dの係合状態が固定される
から、上記第1の連結具22と第2の連結具23とがが
た付くことなく強固に結合される。第1の連結具22と
第2の連結具23との結合は、上述したごとく空間部3
5へテ−パピン36を挿入するだけでよいから、その作
業も容易である。
【0032】しかも、第1の連結具22と第2の連結具
23とを分解するときには、空間部35に挿入されたテ
−パピン36を抜出するだけでよいから、その分解作業
も容易である。つまり、ソファ−1の分解組み立てを容
易に行うことができるから、分解状態で工場から出荷
し、設置場所で容易に組み立てることが可能となる。
【0033】図6乃至図8は家具としてベッドフレ−ム
40にこの発明の連結装置を適用した第2の実施形態を
示す。この第2の実施形態においては、上記第1の実施
形態と同じ構成の第1の連結装置21と、第1の連結装
置21とは構成がわずかに異なる第2の連結装置41と
が用いられている。
【0034】すなわち、上記ベッドフレ−ム40はヘッ
ドボ−ド42a、フットボ−ド42bおよび一対の側板
43から形成されていて、側板43は長手方向中途部で
2つに分割された2つの分割片43aからなる。側板4
3の2つの分割片43aは上記第2の連結装置41によ
って直列に接続され、一対の側板43の長手方向一端に
はヘッドボ−ド42a、他端にはフットボ−ド42aが
それぞれ第1の連結装置21によって連結されている。
【0035】第1の連結装置21は第1の実施形態の連
結装置21と同じ構成であるので、説明を省略する。第
2の連結装置41は図6と図8に示す第1の連結具44
と第2の連結具45とが用いられている。各連結具4
4、45は本体部44a、45aを有し、本体部44a
の幅方向一端側と、本体部45aの幅方向他端側には上
下方向全長にわたって折曲片46がそれぞれL字状に形
成されている。この折曲片46の高さ寸法は上端から下
端へゆくにつれて低くなるよう設定されている。
【0036】第1の連結具44の本体部44aの幅方向
他端側には第1乃至第5の爪部47a〜47eが第1乃
至第4の溝部48a〜48dを介して所定間隔で形成さ
れている。上記溝部48a〜48dの深さ寸法は上方か
ら下方の溝部にゆくにつれて浅く形成されている。それ
によって、爪部47a〜47eの本体部44aの幅方向
に沿う長さ寸法も、上方から下方の爪部になるにつれて
小さくなる。
【0037】各爪部の先端部はコ字状の折曲部49a〜
49eに形成されている。この折曲部の本体部44aの
裏面と直交する方向の高さ寸法は上方の折曲部から下方
の折曲部になるにつれて低く設定されている。
【0038】第2の連結具45の本体部45aの幅方向
一端側には第1乃至第4の爪部51a〜51dが第1乃
至第5の溝部52a〜52eを介して所定間隔で形成さ
れている。上記溝部52a〜52eの深さ寸法は上方か
ら下方の溝部にゆくにつれて浅く形成されている。それ
によって、爪部51a〜51dの本体部45aの幅方向
に沿う長さ寸法も、上方から下方へゆくにつれて小さく
なっている。
【0039】各爪部の先端部はコ字状の折曲部53a〜
53dに形成されている。この折曲部の本体部45aの
板面と直交する方向の高さ寸法は上方の折曲部から下方
の折曲部になるにつれて低く設定されている。
【0040】上記第2の連結装置41の第1の連結具4
4と第2の連結具45とは、図1に示す第1の実施形態
と同様、厚さ寸法が上端から下端にゆくにつれて薄くな
るテ−パ状のスペ−サ46a、46bを介してねじ34
cによりベッドフレ−ム41の各分割片43aの端部に
固定されている。つまり、各連結具44、45は分割片
43aの板面に対して本体部44a、45aを上端から
下端にゆくにつれて間隔が次第に狭くなるよう傾斜して
接合固定されている。
【0041】一対の分割片43aに取り付けられた上記
第1の連結具44と第2の連結具45とは、互いの爪部
と溝部とを係合させている。それによって、各連結具4
4、45の爪部により平面形状が矩形で、その横断面積
が下方にゆくにつれて小さくなるテ−パ状の空間部35
Aが形成される。そして、この空間部35Aに上記第1
の実施形態と同様のテ−パピン36を挿入することで、
第1、第2の連結具44、45を介して一対の分割片4
3aが一直線に連結される。
【0042】ベッドフレ−ム40において、最も長尺で
ある側板43を2つの分割片43aに分割し、第2の連
結装置41で分解自在に連結できるようにしたことで、
分解時におけるベッドフレ−ム40の荷姿を小さくする
ことができる。それによって、工場からの出荷の際の取
扱いを容易に行うことができる。しかも、第2の連結装
置41による一対の分割片43aの連結は強固であり、
しかも分解組み立てが容易であるから、側板43を2つ
の分割片43aに分割しても、とくに問題となるような
ことがない。
【0043】図9は第1の実施形態に用いられた第2の
連結装置21の変形例を示す、第3の実施形態である。
この実施形態の連結装置21Aは、第1の連結具122
と第2の連結具123を有し、これらの本体部122
a、123aの幅方向両側にそれぞれ爪部24a〜24
e、26a〜26dおよび溝部25a〜25d、27a
〜27eが形成されている。各爪部の先端部はコ字状の
折曲部128a〜128e、129a〜129dに形成
されている。なお、第1の実施形態の連結装置21と同
一部分には同一記号を付して説明を省略する。
【0044】上記第3の実施形態の連結装置21Aによ
れば、第1の実施形態と同様、一対の部材をL字状に連
結できるばかりか、第2の実施形態で示したベッドフレ
−ム40の側板43の一対の分割片43aを直列に接続
することもできる。
【0045】図10と図11は一対の被連結部材72、
73をL字状に連結する、この発明の第4の実施形態
で、この実施形態は第1の実施形態の連結装置21の変
形例である。すなわち、この実施形態の連結装置21B
は、第1の連結具222と第2の連結具223との爪部
24a〜24e、26a〜26dの先端部に形成される
折曲部228a〜228e、229a〜229dが円弧
状に折曲形成されていて、各連結具22、23の上側か
ら下側にゆくにつれてその折曲部228a〜228e、
229a〜229dの曲率が小さく設定されている。
【0046】それによって、第1の連結具22と第2の
連結具23との、爪部24a〜24e、26a〜26d
と溝部25a〜25d、溝部27a〜27eとを互いに
係合させると、上記爪部によって形成される空間部35
Bは平面形状が円形のテ−パ状となる。
【0047】したがって、上記空間部35Bに挿入され
るテ−パピン36は爪部24a〜24e、26a〜26
dと接触し易くなるから、第1の連結具22と第2の連
結具23との結合状態がより一層、確実となる。
【0048】図12と図13はこの発明の第5の実施形
態を示す。この実施形態は連結装置の変形例である。す
なわち、この実施形態の連結装置21Cは一対の被連結
部材72、73を所定の角度、たとえば120度で連結
できるようにしたもので、第1の連結具322と第2の
連結具323との爪部24a〜24e、26a〜26d
の先端部に形成される折曲部328a〜328e、32
9a〜329dが120度のくの字状に折曲されてい
る。
【0049】したがって、第1の連結具322と第2の
連結具323との爪部24a〜24e、26a〜26d
と溝部25a〜25d、27a〜27eを互いに組み合
わせると、くの字状に折曲された折曲部328a〜32
8e、329a〜329dによって平面形状が正六角形
状をなしたテ−パ状の空間部35Cが形成される。
【0050】上記空間部35Cに挿入されるテ−パピン
75は断面形状が上記空間部74の断面形状に対応した
六角形状に形成されている。したがって、平面形状が六
角形状の空間部74に、断面形状が六角形状のテ−パピ
ン75を挿入することで、第1の連結具22と第2の連
結具23とによって一対の被連結部材71、72を12
0度の角度で連結することができる。また、スペ−サ1
34a、134bは各連結具22、23の折曲部に接合
するようくの字状の凹部に形成されている。
【0051】図14と図15はこの発明の第6の実施形
態を示す。この実施形態は図6に示す第2の実施形態の
連結装置41の変形例である。すなわち、この実施形態
の連結装置41Aは、第1の連結具44Aと第2の連結
具45Aとの爪部47a〜47e、51a〜51dの先
端部がL字状の折曲部149a〜149e、153a〜
153dに形成されている。
【0052】したがって、このような構成の第1の連結
具44Aと第2の連結具45Bとを用いることで、図1
5に示すように各折曲部149a〜149e、153a
〜153dいよって形成される空間部54Aに断面が円
形のテ−パピン36を挿入することで、一対の被連結部
材72、73をほぼ直角に連結することができる。な
お、この実施形態において、第2の実施形態と同一部分
には同一記号を付して説明を省略する。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明は、第
1の連結具と第2の連結具との爪部と溝部とを互いに係
合させることで、テ−パ状の空間部が形成されるように
し、その空間部にテ−パピンを挿入することで、上記一
対の連結具を連結固定するようにした。
【0054】上記第1の連結具と第2の連結具との爪部
と溝部とは上方から目視によって確認できるから、これ
らを互いに係合させる作業を容易に行うことができ、ま
た爪部と溝部とを係合させることで形成される空間部も
上方から目視によって確認できるため、その空間部への
テ−パピンの挿入も容易かつ確実に行える。したがっ
て、一対の連結具の連結作業が容易となる。
【0055】さらに、一対の連結具は互いの爪部が上下
方向に係合し、しかもテ−パ状の空間部にテ−パピンが
挿入されて連結されるから、一対の連結具は上下左右方
向にがたつくことなく、強固かつ確実に連結される。
【0056】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
の連結装置を用いて家具の隣り合う一対の側板を連結す
るようにしたので、その分解組み立てを容易かつ確実に
行うことができるばかりか、一対の側板をがたつくこと
なく強固に連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す連結板と後板
との連結構造の斜視図。
【図2】同じく一対の連結具とスペ−サの斜視図。
【図3】同じく連結板と受け板との連結状態を示す断面
図。
【図4】(a)は同じく第1の連結具の正面図、(b)
は側面図、(c)は背面図、(d)は同じく第2の連結
具の正面図、(e)は側面図、(f)は背面図。
【図5】同じく家具としてソファ−の一部分解した斜視
図。
【図6】この発明の第2の実施形態を示す連結装置の一
対の連結具の斜視図。
【図7】同じくベッドフレ−ムの分解斜視図。
【図8】同じく側板の一対の分割片の連結構造の断面
図。
【図9】この発明の第3の実施形態を示す連結装置の一
対の連結具の斜視図。
【図10】この発明の第4の実施形態を示す連結装置の
一対の連結具の斜視図。
【図11】同じく連結構造を示す横断面図。
【図12】この発明の第5の実施形態を示す連結装置の
一対の連結具の斜視図。
【図13】同じく連結構造を示す横断面図。
【図14】この発明の第6の実施形態を示す連結装置の
一対の連結具の斜視図。
【図15】同じく連結構造を示す横断面図。
【符号の説明】
4…後板(第2の部材)、6…連結板(第1の部材)、
22…第1の連結具、23…第2の連結具、22a、2
3a…本体部、24a〜24e、26d〜26d…爪
部、25a〜25d,27a〜27e…溝部、28a〜
28e、29a〜29d…折曲部、35…空間部、36
…テ−パピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 96/20 F16B 12/20 - 12/22 F16B 12/46 F16B 12/54 - 12/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部材と、第2の部材とを連結する
    ための連結装置において、 上記第1の部材に取り付けられる第1の連結具と上記第
    2の部材に取り付けられる第2の連結具とを有し、 上記各連結具は帯板状の本体部と、この本体部の少なく
    とも幅方向一端側に所定間隔で交互に形成された複数の
    爪部および溝部とを有し、 上記爪部の先端部には上記本体部の一端側から他端側に
    ゆくにつれて折り曲げ寸法が次第に小さくなる折曲部が
    形成されており、上記溝部は上記本体部の一端側から他
    端側にゆくにつれてこの本体部の幅方向に沿う深さ寸法
    が次第に浅く形成されていて、 上記第1の連結具と第2の連結具とは、これらの爪部と
    溝部とを互いに係合させたときに上記爪部によって形成
    されるテ−パ状の空間部に嵌合されるテ−パピンによっ
    て連結される構成であることを特徴とする連結装置。
  2. 【請求項2】 複数の側板を有し、隣り合う側板が連結
    装置によって連結される家具において、 上記連結装置は、請求項1に記載された構成であること
    を特徴とする家具。
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